JPH09321940A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH09321940A
JPH09321940A JP8132897A JP13289796A JPH09321940A JP H09321940 A JPH09321940 A JP H09321940A JP 8132897 A JP8132897 A JP 8132897A JP 13289796 A JP13289796 A JP 13289796A JP H09321940 A JPH09321940 A JP H09321940A
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color
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JP8132897A
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Yoshiya Imoto
善弥 伊本
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的なレジ補正と電気的なレジ補正とを行
って、各色のカラーレジずれやMTFのアンバランスを
解消すること。 【解決手段】 本発明は、原稿面を露光するランプ2
と、このランプ2にて露光された原稿面からの反射光に
色分散を与える色分散発生部3と、色分散発生部3によ
り色分散が発生した反射光の画像における所定色の信号
を読み取る点順次カラーセンサから成るCCD5と、C
CD5により読み取られる所定色の信号の読取位置ずれ
量を記憶する記憶部7と、記憶部7に記憶された所定色
の信号の読取位置ずれ量に基づいて点CCD5により読
み取られた所定色の信号の読取位置ずれを電気的に補正
する補正手段とを備える画像読取装置1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類/図面/写真
等の画像を読み取って電子情報に変換する画像読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主走査として電子的走査を行い、
副走査として原稿と読取素子との相対移動を行い読み取
りを行う画像読取装置では、その読取素子としてリニア
カラーセンサが用いられている。このリニアカラーセン
サには、図14(a)に示すような赤(以下、単にRと
いう。)、緑(以下、単にGという。)、青(以下、単
にBという。)の3色の感光画素列を並列に設ける3ラ
インセンサ方式と、図14(b)に示すような1列の読
取画素列にRGB3色の読取画素を交互に設ける点順次
センサ方式とがある。
【0003】3ラインセンサ方式のリニアカラーセンサ
では、感度が高いことから高速読み取りに向き、また、
多画素化可能な点から高解像度化が容易であり、ハイエ
ンドの画像読取装置に適している。その反面、3色の副
走査方向の読取位置のずれ(レジずれ)を、等速度での
読み取りを仮定して電気的に補正するため、高精度な副
走査読取駆動機構が必要となる。
【0004】一方、点順次センサ方式のリニアカラーセ
ンサでは、以前は低感度の問題・集積技術の問題で実用
化が難しかったが、半導体技術の進歩による低ノイズ化
・高集積化により漸く実用化されるようになった。ま
た、高速・高解像度には向かないものの、3色の副走査
方向のレジずれを補正する必要が無いことから精密な読
取駆動機構を必要とせず、パーソナルコンピュータ用等
の低価格なスキャナ向きとして脚光を浴びるようになっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年ではパー
ソナルコンピュータ等を用いたDTP(Desktop
Publishing)が盛んに行われており、こうし
た低価格なスキャナに対しても高画質が求められるよう
になってきた。特にプリントアウト画質をよくするため
には、カラー原稿中の黒文字を厳密に認識する必要が出
てくる。そのためには、3色の読取画素位置が、サンプ
リングピッチの1/3だけずれる(主走査方向へのレジ
ずれ)という点順次センサ方式の原理的問題を補正する
必要が出てくる。
【0006】特開昭61−154357号公報には、こ
うした主走査方向のレジずれを電気的に補正する技術が
開示されている。すなわち、この技術では、電気的なデ
ジタル演算によって、以下の式 Bi’=1/3×Bi+2/3×Bi+1 Gi’=2/3×Gi+1/3×Gi+1 Ri’=Ri を用いた処理(Rの画素の重心に合わせて他の2色のレ
ジを合わせる)をかけることで重心補正を行う。しか
し、この処理は平滑化(ぼかし)処理と同様な処理のた
め、補正をかけたG・B2色のMTFは、重心位置補正
をかけないRのMTFに比べ図15に示すような差が生
じてしまい、黒文字再現に問題が生じる。
【0007】また、主走査方向レジ補正を光学的な色分
散を利用して行う技術も考えられている。この技術で
は、可視域のなかで波長の短い青領域の部分分散が長波
長側のそれよりも大きいというガラスの色分散の性質を
克服して3色のレジ合わせを厳密に行うため、異常分散
ガラスを含む4種類の硝材の組合せを使用する構成を提
案している。
【0008】しかし、異常分散ガラスのコストの問題や
構成が複雑になることなどから、パーソナルコンピュー
タ用等の低価格なスキャナとしては不向きである。
【0009】また、点順次センサ方式のもう一つの問題
点として、主走査方向画素サイズがサンプリングピッチ
の1/3以下となりサンプリングの窓が狭くなることか
ら、ナイキスト周波数付近の読取MTFが高すぎて、モ
アレ発生の原因となる。こうした問題は、従来TVカメ
ラでも発生しており、水晶板の複屈折を利用したローパ
スフィルタ(LPF)や、回折格子を利用したLPFが
提案されているが、これを画像読取装置に適応しようと
した場合には、コストの問題や、精度の問題を抱えるこ
とになる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成された画像読取装置である。すなわ
ち、本発明は、原稿面を露光するランプと、このランプ
にて露光された原稿面からの反射光に色分散を与える色
分散発生手段と、色分散発生手段により色分散が発生し
た反射光の画像における所定色の信号を読み取る点順次
カラーセンサと、点順次カラーセンサにより読み取られ
る所定色の信号の読取位置ずれ量を記憶する記憶手段
と、記憶手段により記憶されている所定色の信号の読取
位置ずれ量に基づいて点順次カラーセンサにより読み取
られた所定色の信号の読取位置ずれを電気的に補正する
補正手段とを備える画像読取装置である。
【0011】このような画像読取装置では、色分散発生
手段により発生する原稿面からの反射光に対しての色収
差により主たるレジ補正効果を得て、記憶手段にて記憶
されている点順次カラーセンサによる読取位置ずれ量に
基づき、補正手段による読取位置ずれを電気的に補正す
ることで、主たるMTF補正効果を得ている。特に、色
分散発生手段を光路に挿入することで、そのガラスの部
分分散特性により部分分散の大きくなるBのMTFを低
下させ、主として他のR、Gの2色に残存するレジエラ
ーを補正手段でのデジタル演算により電気的に補正する
ことで、この2色のMTFを低下させ簡易な構成ながら
厳密に主走査方向レジ補正と、3色のMTFのバランス
とを両立できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像読取装置に
おける実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本実
施形態における画像読取装置を説明する概略構成図であ
る。すなわち、この画像読取装置1は、原稿台ガラスS
上に載置される原稿(図示せず)に対して露光を行うラ
ンプ2と、原稿からの反射光を所定の方向へ反射させる
ミラーM1〜M3と、この反射光に対して色分散を与え
る色分散発生部3と、色分散した各色の光を結像させる
結像レンズ4と、結像レンズ4を介して結像される光を
受けて電気信号に変換する点順次カラーセンサから成る
CCD5とを備えた構成となっている。
【0013】また、図2は本実施形態における画像読取
装置の主要部を説明する概略構成図である。本実施形態
の画像読取装置では、色分散発生部3での色分散による
光学的レジ補正手段と、CCD5からの出力ビデオ信号
を受けて電気的補正を行う主走査方向レジ補正回路6か
ら成る電気的補正手段との両方を備えている。さらに、
主走査方向レジ補正回路6には、CCD5により読み取
られる所定色の信号の読取位置ずれ量を記憶する記憶部
7が接続されている。
【0014】色分散発生部3としては、互いの頂角が等
しく色分散特性の異なる2つのプリズム3a、3bを張
り合わせて平行平板にしたものである。例えば、図3に
示すように、長さ50mm、中心幅2mm、角度1.1
度から成る各々色分散特性の異なる2つのプリズム3
a、3bを重ねて張り合わせる。
【0015】このように、2つのプリズム3a、3bを
張り合わせて平行平板としたのは、非点収差の発生など
光学系の結像特性への影響を最小にするためである。
【0016】ここで、ガラスの色分散特性について説明
する。ガラスの屈折率は、波長に依存する。この依存の
程度(色分散特性)は、硝材よって異なる。図4は硝材
による屈折率の波長特性を示す図で、色分散の大きい硝
材のLF5と、色分散の小さい硝材のSK5の例を示し
ている。この2つは、屈折率がほぼ同じなため、図3に
示すプリズム3aとしてLF5を使用し、プリズム3b
としてSK5を使用し、組み合せて平行平板とした場合
に光学系の結像特性への影響が少なくなる。
【0017】また、硝材の屈折率の波長依存性として、
波長が短くなるほど、屈折率の変化率(部分分散)がよ
り大きくなる性質を持っており、特に、色分散の大きい
硝材ほどこの傾向が顕著に現れている。
【0018】この性質により、2つの硝材から成るプリ
ズム3a、3bを組み合せた場合の色分散特性を図5に
示す。図示するように、波長が短くなるほど、光線の屈
折方向の変化の度合い(割合)が大きくなり、波長によ
る結像位置の変化が大きくなることを示している。
【0019】こうした硝材の性質による結果を図6を用
いて説明する。すなわち、原稿面P上の点P1から発し
た光は、プリズム3a、3bで分散を受けてから結像レ
ンズ4を通過して、CCD5のセンサ面の異なる位置に
色ごと(波長ごと)に結像される。この様子を図中実線
の矢印で示す。この際、波長が短くなるほど、結像位置
に差が生じる。一方、原稿面P上の別の点P2から発し
た光は、CCD5のセンサ面上において、各波長ごとに
点P1からの光と異なる点に結像される。この様子を図
中破線の矢印で示す。
【0020】この場合、点P1から発した光が、GとB
のセンサに入射されているので、プリズム3a、3bの
効果により、RGB3色のセンサの位置に起因するレジ
ずれが補正されることがわかる。
【0021】しかしながら、波長の長い赤の領域では部
分分散が小さいことから、RとGの光線のずれ量が小さ
いため、Rの感光画素に入射するのは点P2からの光線
となり、センサ間のレジずれを補正しきれない。
【0022】一方、センサの感光画素には、異なる点か
らのお互い異なる波長の光が入射する。これにより、原
稿面上の異なる点の情報が混ぜ合わせされるが、センサ
に貼りつけられたオンチップフィルタ(図示せず)の効
果により入射する光線の波長域が制限されるため、解像
度の低下も通常は少なくてすむ。つまり、Gの感光画素
に点P1からのGの光線と点P2からのBの光線が入射
するが、オンチップフィルタで点P2からのBの光線を
遮断するので、Gの解像度は、ほとんど低下しない。
【0023】これに対して、Bのセンサには、点P1か
らのB(波長480nm)と点P2からの青に近い紫V
B(波長430nm)の光が入射する。これは、青領域
の部分分散が大きいためである。このことで、オンチッ
プフィルタでのVBの遮断ができず、原稿面P上の別の
点からの情報が混ぜ合わされることから解像度の低下が
生じる。
【0024】以上のことから、点順次センサ方式のCC
D5を用いた読取系の結像光路に、色分散発生部である
プリズム3a、3bを挿入することで、 GとBの間の光学的レジ補正量が、GとRの間の光学
的レジ補正量よりも大きくなる。 Bの解像度が他の2色に比べて低下する。 という特徴を持つことがわかる。
【0025】各色の光学的なレジ補正量の計算は、図5
に示すプリズムの色分散による結像位置のズレと波長の
関係と、図7に示す画像読取装置のレスポンス特性(ハ
ロゲンランプ照明の場合)とを掛け合わせたものにな
る。
【0026】すなわち、x(λ):結像位置、Rj=
R,G,B(λ):各色の分光レスポンスとした場合、 ∫dλ・x(λ)・Rj=R,G,B(λ)/∫dλ・
Rj=R,G,B(λ) となる。
【0027】この積分を各色毎に行って、各色間の結像
位置重心の差が、3色間の光学的なレジ補正量となる。
これにより、読取系の照明をハロゲンランプとした場合
は、BとGの間のレジ補正量は、GとRの間のレジ補正
量の2倍となる。
【0028】一方、解像度の低下については、 ∫∫dλ・ds・sin[f・{x(λ)−s}]・R
j=R,G,B(λ)/∫∫dλ・ds・Rj=R,
G,B(λ) から成る式のように、波長λと画素の大きさsについて
積分をとり、正弦波のモジュレーションがどれだけ減衰
するかによる。
【0029】この各色のMTFの低下の様子を図8に示
す。これは、Bをサンプリングピッチの2/5だけ(2
/5画素分)レジ補正した場合である。このときの様子
は、図に示すように、BのMTFが低下するのに対し、
他の2色のMTF低下はわずかであり、低下の度合いも
ほぼ同程度である。なお、参考までに1/3(1/3画
素分)電気的レジ補正した場合の従来例も示しておく。
【0030】上記、に示す特徴をうまく応用すれ
ば、Bのレジ補正として色分散効果を使い、の特徴に
より補正しきれない他の2色のレジ補正として電気的補
正で行うことで、厳密なカラーレジ補正を達成すると同
時に、R・Gの2色にかかった平滑化(ぼかし)効果に
よって3色のMTFをバランスさせることを同時に達成
できるようになる。
【0031】つまり、図8に示す特性の結果、光学的レ
ジ補正によるRとGのMTFの低下量がほぼ同レベルで
あることから、RとGの光学的レジ補正量を同量とする
ことで、RとGのトータルのMTFの低下を同レベルに
設定することができる。
【0032】このRとGの電気的レジ補正量を同じレベ
ルにするため、Bの光学的補正量をどのように設定する
かの実施形態を以下に説明する。
【0033】図9は第1実施形態を説明する図で、
(a)は光学的レジ補正によるサンプル点の変化、
(b)は光学的および電気的レジ補正によるMTFを示
している。
【0034】すなわち、図9(a)に示すように、第1
実施形態においては、Bの読取重心をGの読取重心の側
に補正して、Gの位置を通り越してRの読取重心とGの
読取重心の中間位置まで補正している。
【0035】ここで、B−G間とG−R間の色分散によ
る補正量の比をαとし、色分散によるRの読取重心の移
動量をxとした場合、Gの読取重心からBの読取重心ま
での距離の2倍が、Gの読取重心からRの読取重心まで
の距離となることから、 2×(−1/3+α・x)=(1/3−x) (2・α+1)・x=1 を解くと、α=2.0で、x=1/5となり、Bの読取
重心の移動量はそのα倍すなわち2・x=2/5とな
る。
【0036】この結果、Bの読取重心は、 −1/3+2/5=1/15 となり、Gの読取重心に対して1/15画素Rの側に補
正されている。
【0037】一方、Rの読取重心は、元々のレジずれ量
である+1/3に対して、 1/3−1/5=2/15 となり、Gの読取重心に対して2/15画素Rの側にま
で動く。この結果、Bの読取重心に対して、GとRの読
取重心は、それぞれ1/15画素分左右両側に位置する
こととなり、この1/15画素分に応じた電気的レジ補
正を行えば、RとGの解像度バランスが良好となる。
【0038】この結果、Bに対する2/5画素分の色分
散によるレジ補正と、RとGに対する各々1/15画素
分の電気的レジ補正を行うことで、図9(b)に示すよ
うなMTFを得ることができる。補正後においては、3
色のMTFがバランス良く適度なレベルに設定され、カ
ラーレジずれやMTFのアンバランスによる黒文字再現
エラーを解決することができるようになる。
【0039】また、レジ補正無しの状態よりもMTFが
抑制され、点順次センサ方式のCCD5における問題の
一つであるモアレの発生を抑えることができる。
【0040】次に、第2実施形態の説明を行う。図10
は第2実施形態を説明する図(その1)であり、(a)
は光学的レジ補正によるサンプル点の変化、(b)は光
学的レジ補正によるMTFを示している。また図11は
第2実施形態を説明する図(その2)である。
【0041】一般に、画像読取装置のコストダウンのた
め、読取速度の遅い読取装置ではレンズ口径の小さな暗
いレンズを結像レンズとして使う場合がある。特に最近
のセンサの高感度化により、レンズ口径の小さな暗いレ
ンズでも充分に役目を果たすようになってきている。
【0042】こうしたレンズにおいては、黒文字再現を
良好に保つため、倍率色収差等の条件を良好に維持しな
がら、口径を暗くする設計が行われる。この場合、レン
ズの口径に関係する球面収差などの収差係数も小さい、
理想レンズに近い設計となる。
【0043】この状態でレンズ口径が絞られると、収差
が非常に小さくなるため、レンズの解像度(MTF)は
高くなる。このことは通常望ましいことだが、前述のよ
うに、過度にMTFが高くなった場合、モアレの問題が
発生する。特に点順次センサ方式のCCD5を使用した
場合、前述のようにセンサの画素の窓の大きさによるM
TF抑制効果が期待できないので主走査方向のモアレが
問題となりやすい。
【0044】こうした場合に対応して、第2実施形態で
は、色分散による平滑化(ぼかし)量を大きくできるよ
うになっている。図10(a)に示すように、色分散に
よるレジ補正を、Rの読取重心をGに重ねるよう1/3
画素分ずらしている。このとき、Bの読取重心はRの読
取重心移動の2倍の2/3画素分ずれるため、R・G共
通の読取重心よりも1/3画素分過補正になる。この結
果、R・Gの読取重心は、ともにBの読取重心よりも1
/3画素の等距離ずれた状態となる。
【0045】図10(b)に示すように、補正なしの場
合には、空間周波数8lp/mmでのMTFが第1実施
形態の約40%から約70%にまで高くなっている。こ
の高い状態のMTFに対して、色分散による補正を行う
ことで、Bの場合、空間周波数8lp/mmでMTFが
35%程度にまで抑制される。一方、RおよびGでは、
MTFは比較的高いままの状態となる。
【0046】このような色分散によるレジ補正を行った
状態で、MTFが高いままとなっているRおよびGの2
色について、Bを基準とした電気的レジ補正を行う。こ
のとき、色分散レジ補正の残り分の1/3画素分を全て
をRとGとの補正にかけるのでは、この2色の解像度が
落ちすぎる。このため、この1/3画素分の補正を、R
とGに0.7/3画素分、Bに0.3/3画素分とわり
ふって、図11に示すように、両者のMTFをバランス
させる。
【0047】なお、こうした手段がとれるのは、色分散
手段によりRとGの2色の読取重心が、Bの読取重心に
対して同じ方向にずれているためである。
【0048】また、第2実施形態の場合は、色分散によ
るレジ補正でRとGとのMTFバランスがほぼ等しいと
して、2色に等量の電気的レジ補正量となるような設定
を行っているが、より厳密には、プリズムによる色分散
補正量を若干大きくすれば、RとBの読取重心間の距離
が、GとBの読取重心間の距離よりも大きくなり、Rに
対する電気的レジ調整量が大きくなるので、3色のMT
Fバランスを、より厳密に揃えることも可能になる。
【0049】次に、第3実施形態の説明を行う。図12
は第3実施形態を説明する図である。結像レンズの設計
条件によっては、レンズ自体の持つ色収差によって色ご
とにMTFが異なる場合がある。特に、部分分散の大き
いBのMTFが他の2色よりも低い場合が多い。
【0050】こうした場合に対応して、第3実施形態で
は、RとGの2色の電気的補正量を大きくしている。す
なわち、図12に示すように、Bの読取重心を色分散に
より2/5画素分隣接するRの画素の側にずらしてい
る。このとき、Rの読取重心は1/5画素分Bの側にず
れ、読取重心の位置関係が入れ替わる。
【0051】この状態では、Gの読取重心がBの読取重
心を中心として4/15画素分左側にあり、Rの読取重
心が4/15画素右側に位置する。このときのBの解像
度の低下は図7に示すものと同レベルであるのに対し
て、RとGの電気的レジ補正のレベルは、図9(b)に
示すものよりも大きい4/15画素となり、平滑化(ぼ
かし)量が大きくなる。
【0052】このとき、3色画素相互の対応関係は、第
1実施形態および第2実施形態の場合とずれてしまう
が、デジタル回路上で1信号分の遅延をかけることで、
簡易に解消できる。また、画素の並び順をあらかじめ変
えておいても良い。
【0053】この設定は、元々BのMTFが他の2色の
MTFよりも低い場合にMTFの補正を行うものとして
好適である。
【0054】ところで、上記説明した3つの実施形態に
おける各補正量は、前述の式を用いて計算した通り、硝
材の色分散特性と、読取系のレスポンス特性(照明の分
光特性を含む)とにより決定される。したがって、各特
性が異なれば、B−G間/G−R間の色分散により変化
し、2:1からはずれるので、それに応じて解を求める
必要が出てくる。
【0055】特に、原稿照明がハロゲンランプのような
分光特性が連続的なものと、Xe蛍光ランプのように間
欠的な特性のものの場合とで差が生じる。図13に示す
Xe蛍光ランプのような間欠的分光特性を持つ光源と組
み合せた読取装置のレスポンスの場合は、B−G間/G
−R間の色分散により補正量の比は前述の計算方法によ
り計算すると、5:2となる。この比に応じて、各実施
形態における補正量は変わってくる。
【0056】第1実施形態の説明で示した式から、α=
2.5とした場合、 (2・α+1)・x=1 の式から、x=1/6となる。これより、Rの読取重心
の位置は、 1/3−1/6=1/6 となり、Bの読取重心の位置は、 −1/3+2.5/6=1/12 となる。これより、色分散によりRとGの読取重心の中
間の位置に補正されたBの読取重心に対して、RとGの
読取重心を1/12画素分電気的レジ補正により調整す
ればよいことになる。
【0057】ここで、Xeランプを照明として使用する
場合でも、図13に示す分光特性のように、Bの蛍光体
の分光特性がG・Rの蛍光体に比べブロードで、Bのレ
スポンスの拡がりが大きいことと、Bの部分分散が大き
いことから、BのMTFの低下の度合いが大きい傾向は
変わらない。よって、色分散によるレジ補正をかけ、そ
れにより生じるBのMTFの低下と、レジ補正の残分に
対して主にRとGとに電気的レジ補正をかけることで、
ハロゲンランプを用いた場合と同様な3色のMTFのバ
ランスを得ることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば次のような効果がある。すなわち、3色の
読取色のMTFのバランスを良好に保ちながら、点順次
センサの構造に起因するサンプリングピッチの1/3分
のカラーレジストレーションを厳密に補正することが可
能となる。また、色分散により発生する主走査方向の適
度な平滑化(ぼかし)効果により、モアレの低減を図る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の画像読取装置を説明する概略構
成図である。
【図2】 画像読取装置の主要部を説明する概略構成図
である。
【図3】 プリズムの光学的寸法を示す図である。
【図4】 硝材による屈折率の波長特性を示す図であ
る。
【図5】 波長による結像位置のずれを示す図である。
【図6】 色分散の作用を説明する模式図である。
【図7】 画像読取装置のレスポンスを示す図である。
【図8】 光学的分散によるMTFの低下を示す図であ
る。
【図9】 第1実施形態を説明する図である。
【図10】 第2実施形態を説明する図(その1)であ
る。
【図11】 第2実施形態を説明する図(その2)であ
る。
【図12】 第3実施形態を説明する図である。
【図13】 Xe蛍光ランプの場合のレスポンスを示す
図である。
【図14】 センサーの画素配列を説明する模式図であ
る。
【図15】 電気的レジ補正による空間周波数特性を示
す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 ランプ 3 色分散発生部 3a、3b プリズム 4 結像レンズ 5 CCD 6 主走査方向レジ補正回路 7 記憶部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面を露光するランプと、 前記ランプにて露光された前記原稿面からの反射光に色
    分散を与える色分散発生手段と、 前記色分散発生手段により色分散が発生した反射光の画
    像における所定色の信号を読み取る点順次カラーセンサ
    と、 前記点順次カラーセンサにより読み取られる所定色の信
    号の読取位置ずれ量を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段により記憶されている所定色の信号の読取
    位置ずれ量に基づいて、前記点順次カラーセンサにより
    読み取られた所定色の信号の読取位置ずれを電気的に補
    正する補正手段とを備えることを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記色分散手段により
    読取位置がずらされた所定色の信号のうち、青色に対応
    した画素での信号の読取重心の位置を基準として、青色
    以外の色に対応した画素での信号の読取重心を電気的に
    合わせこむことを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
JP8132897A 1996-05-28 1996-05-28 画像読取装置 Pending JPH09321940A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7391532B2 (en) 2000-02-01 2008-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Image correction in image sensing system including image sensing apparatus and image processing apparatus

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