JPH093197A - 重合体の光及び熱安定化のために有用な立体障害環状アミン官能基を含有する新規なシリコーン化合物 - Google Patents

重合体の光及び熱安定化のために有用な立体障害環状アミン官能基を含有する新規なシリコーン化合物

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JPH093197A
JPH093197A JP8174351A JP17435196A JPH093197A JP H093197 A JPH093197 A JP H093197A JP 8174351 A JP8174351 A JP 8174351A JP 17435196 A JP17435196 A JP 17435196A JP H093197 A JPH093197 A JP H093197A
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JP8174351A
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Philippe Karrer
フィリプ・カレ
Gerard Mignani
ジェラール・ミニャニ
Bernard Pontini
ベルナール・ポンティニ
Storet Isabelle
イザベル・ストレ
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Rhone Poulenc Chimie SA
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 重合体の光及び熱安定化のために有用な立体
障害環状アミン官能基を含有する新規なシリコーン化合
物。 【解決手段】 本発明は、下記一般式(I) [式中で、R1 はアルキル基又はフェニル基、XはSi
−A−C結合(Aは環状アセタール基を含む残基)によ
って珪素原子に結合した第二又は第三環状アミン官能基
を含有する]の少なくとも1個の官能性単位を含めて少
なくとも3個のシロキシ単位を含有する線状、環状又は
分岐状ポリオルガノシロキサンに関する。X基は、特
に、下記一般式(II) {ここで、R2 はH又はアルキル基、Zは例えば、−C
O−CH−CO−基又は3価のフェニル基、R3 〜R6
基はアルキル、フェニル及び(又は)ベンジル基であ
り、R7 はH、アルキル、アルキルカルボニル、フェニ
ル又はベンジル基であり、xは0、1、2又は3であ
り、yは0又は1である}の1価の基を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、その第一の主題
として、Si−A−C結合(ここで、Aは環状アセター
ル基を含む残基である。)によって珪素原子に結合した
少なくとも1個(1分子当たり)の立体障害環状アミン
官能基を含有する新規なシリコーン化合物に関する。ま
た、本発明は、その主題として、Si−A−C−結合に
よって珪素原子に結合した少なくとも1個(1分子当た
り)の立体障害環状アミン官能基及びSi−C結合によ
って珪素原子に結合した少なくとも1個(1分子当た
り)の他の相溶化性官能基を含有するシリコーン化合物
に関する。さらに、本発明は、第二の主題として、この
ようなシリコーン化合物の製造方法に関する。また、本
発明は、その第三の主題として、このようなシリコーン
化合物を重合体の紫外(UV)放射線、大気中の酸素及
び熱の影響下での劣化に対する抵抗性を改善させるため
に使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】事実、有機重合重合体、特にポリオレフ
ィン及びポリアルカジエンは、それが外部の作用物、特
に空気と太陽紫外放射線との複合作用に曝されたときに
は分解する。この分解は、重合体に少量の安定剤を導入
することによって一般的には制限される。UV安定剤の
うちには、立体障害環状アミン、特に2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンが現在最も有効なものである。
【0003】しかしながら、実際のところ、これらのU
V安定剤の使用と関係する主な問題点の一つは、重合体
内のそれらの移動度に係る有効性と、安定化すべき重合
体との優れた相溶性を有する高分子量分子の使用に係る
それらの効果の永続性との良好な妥協を得ることであ
る。従来技術において、立体障害ピペリジル官能基を有
するポリオルガノシロキサンに助けを求めることが提案
された。この従来技術を例示する文献として、例えば、
特許文献の特開昭1−096259号、ヨーロッパ特許
出願第0,338,393、ヨーロッパ特許出願第0,
343,717号、ヨーロッパ特許出願第0,358,
190号、ヨーロッパ特許出願第0,388,321号
及び、ヨーロッパ特許出願第0,491,659号が挙
げられる。しかしながら、本件出願人の知る限りでは、
従来技術の文献のどれも、一方で各立体障害環状アミン
官能基がSi−A−C結合(ここで、Aは環状アセター
ル基を含む残基である。)によって珪素原子に結合され
た構造を有し、他方でUV放射線、大気中の酸素及び熱
の影響下での分解に対する重合体の抵抗性を改善するの
に有用な性質が付与されているポリオルガノシロキサン
を記載していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、U
V放射線、大気中の酸素及び熱の影響下での分解に対す
る重合体の抵抗性を改善するのに有用な性質を付与され
ているSi−A−C結合(ここで、Aは環状アセタール
基を含む残基である。)によって珪素原子に結合した少
なくとも1個(1分子当たり)の立体障害環状アミン官
能基を含有する新規なシリコーン化合物を提供する。ま
た、本発明は、Si−A−C−結合によって珪素原子に
結合した少なくとも1個(1分子当たり)の立体障害環
状アミン官能基及びSi−C結合によって珪素原子に結
合した少なくとも1個(1分子当たり)の他の相溶化性
官能基を含有するシリコーン化合物を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の概要 さらに詳しくは、本発明は、第一の主題として、次式
(I)
【化18】 [式中で、 ・記号R1 は同一であっても異なっていてもよく、1〜
4個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基
及びフェニル基から選択される1価の炭化水素基を表わ
し、 ・記号Xは次式(II)
【化19】 {ここで、R2 は水素原子又は1〜3個の炭素原子を有
する線状若しくは分岐状アルキル基を表わし、記号Zは
少なくとも3個の炭素原子を含む3価の基を表わし、置
換若しくは非置換の飽和若しくはエチレン性不飽和の脂
肪族基(これはその遊離原子価によって2個の原子に結
合して次式
【化20】 の環状アセタール基を構成する少なくとも1個のカルボ
ニル基を含有することができる。)、又は置換若しくは
非置換の単環式芳香族基、又は置換若しくは非置換の縮
合多環式芳香族基、又は原子価結合により若しくは原子
若しくは基により互いに結合された多数の置換若しくは
非置換の縮合若しくは非縮合環状系を含有する多環式芳
香族基であり、これらの芳香族基を接続することができ
る原子若しくは基は、例えば酸素及び硫黄原子若しくは
1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキ
ル基よりなる基及び−CO−、−SO2 −、−CONH
−、−NH−若しくは−COO−基であってよく、記号
Zから出ている(1)及び(2)結合は、Zが芳香族基
を表わすときは隣接する炭素原子に関係し、またZが脂
肪族基を表わすときは隣接する若しくは互いにβ位にあ
る炭素原子に関係し、R3 、R4 、R5 及びR6 基は同
一であっても異なっていてもよく、1〜3個の炭素原子
を有する線状若しくは分岐状アルキル基、フェニル基及
びベンジル基から選択され、R7 は水素原子、1〜12
個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基、
アルキルカルボニル基(このアルキル残基は1〜8個の
炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル残基であ
る。)、フェニル及びベンジル基並びにO・基から選択
され、xは0、1、2及び3から選択される整数であ
り、yは0及び1から選択される整数である。}の1価
の基を表わし、 ・aは0、1及び2から選択される整数である]の少な
くとも1個のシロキシ官能性単位を含めて、1分子当た
り少なくとも3個のシロキシ単位を含有するポリオルガ
ノシロキサンに関する。
【0006】このポリオルガノシロキサンは、さらに、
次式(III)
【化21】 [式中で、 ・記号R1 は式(I)に関して前記した意味と同じ意味
を有し、 ・記号Wは、4個よりも多い炭素原子を有する線状又は
分岐状アルキル基、式−R8 −COO−R9 (ここで、
8 は5〜20個の炭素原子を有する線状又は分岐状ア
ルキレン基を表わし、R9 は1〜12個の炭素原子を有
する線状又は分岐状アルキル基を表わす。)の基、式−
10−O−(R11−O)c −R12(ここで、R10は3〜
15個の炭素原子を有する線状又は分岐状アルキレン基
を表わし、R11は1〜3の炭素原子を有する線状又は分
岐状アルキレン基を表わし、cは0〜10の数であり、
12は水素原子、1〜12個の炭素原子を有する線状若
しくは分岐状アルキル基又はアシル基−CO−R13(こ
こで、R13は1〜11個の炭素原子を有する線状若しく
は分岐状アルキル基を表わす。)を表わす。)の基のう
ちから選択される相溶化性官能基を含有する1価の基を
表わし、 ・bは0、1及び2から選択される数である。]の少な
くとも1個の他の官能性単位を有することができる。
【0007】ポリオルガノシロキサンに含まれるその他
の可能なシロキシ単位は、次式(IV)
【化22】 [式中で、 ・記号R1 は式(I)に関して前記した意味と同じ意味
を有し、 ・dは0、1、2及び3から選択される数であり、 ・eは0及び1から選択される数であり、 ・d+eの和は3よりも大きくない。]に相当するもの
である。
【0008】発明の具体的な説明 式(I)のシロキシ単位は、2個以上存在するときは、
互いに同一であっても異なっていてもよい。同じこと
が、式(III) 及び(IV)のシロキシ単位にも当てはま
る。
【0009】本明細書の説明において、下記の定義が下
記の事項に適用されるものと理解されたい。 ・“環状アミン官能基”:1価のX基、 ・“相溶化性官能基”:珪素原子に直接結合される随意
の1価のW基(この場合には、Si−C結合が形成され
る。)、 ・“混合型オルガノポリシロキサン(又は重合体)”:
環状アミン官能基と相溶化性官能基の双方を備えた重合
体。
【0010】記号a、b、d及びeが取り得る値を考慮
するならば、本発明に従うポリオキシオルガノシロキサ
ンは、線状、環状又は分岐状(樹脂)構造又はこれらの
構造の混合物を有することを理解すべきである。線状重
合体に関していえば、このものは、分岐[“T”(RS
iO3/2 )型及び(又は)“Q”(SiO4/2 )型の単
位]を50モル%まで随意に有することができる。ま
た、ポリオルガノシロキサン樹脂に関しては、このもの
は、少なくとも2種の異なったシロキシ単位、即ち、
“M”(R3 SiO1/2 )型及び(又は)“T”型の単
位及び随意の“D”(R2 SiO2/2 )型の単位から構
成される。“M”単位の数/“Q”及び(又は)“T”
単位の数の比率は一般に4/1〜0.5/1の間であ
り、“D”単位の数/“Q”及び(又は)“T”単位の
数の比率は一般に0〜100/1の間である。
【0011】式(I)並びに随意の式(III) 及び(IV)
の単位の数は、本発明に従うポリオルガノシロキサン
が、 ・少なくとも0.5モル%、好ましくは8〜90モル%
の環状アミン官能基、及び随意として ・少なくとも0.5モル%、好ましくは8〜90モル%
の相溶化性官能基 を含有するような数が有益である。ここに示したモル%
は、100個の珪素原子当たりの官能基のモル数を表わ
す。
【0012】好ましいR1 基は、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル又はn−ブチル基である。さら
に好ましくは、R1 基の少なくとも80モル%がメチル
である。
【0013】X基によって表わされる環状アミン官能基
は、記号R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、x及び
yが式(II)に関して前記した意味を有し、記号Zが・
次式
【化23】 {ここで、太い右側の遊離原子価は環状アセタール基の
酸素原子に結合し、R14は水素原子、1〜3個の炭素原
子を有する線状若しくは分岐状アルキル基又は式−CO
OR14a 若しくは−NHCOR14a (ここで、R14a
1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキ
ル基を表わす)の基を表わす。}の脂肪族基及び ・次式
【化24】 {ここで、各芳香族環状系の太い遊離原子価は2個の隣
接炭素原子によって保持され、R15は−O−、−S−、
1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキ
レン基、−CO−、−SO2 −、−CONH−、−NH
−又は−COO−を表わす。}に相当する芳香族基のう
ちから選択される3価の基を表わす前記の式(II)の基
から優先的に選択される。
【0014】さらに好ましくは、環状アミン官能基を含
有するX基は、 ・R2 基が水素原子又はメチル基を表わし、 ・記号Zが前記の式(II-1)(ここで、R14は水素原子
である。)又は式(II-2)の3価の基であり、 ・R3 、R4 、R5 及びR6 基が同一であっても異なっ
ていてもよく、メチル基であり、 ・R7 基が水素原子又はメチル基を表わし、 ・x及びyがそれぞれ1に等しい整数を表わす 前記の式(II)のX基のうちから選択される。
【0015】好ましい随意の相溶化性官能基Wは、5〜
18個の炭素原子を有する線状又は分岐状アルキル基、
式−R8 −COO−R9 (ここで、R8 は8〜12個の
炭素原子を有する線状又は分岐状アルキレン基を表わ
し、R9 は1〜6個の炭素原子を有する線状又は分岐状
アルキル基を表わす)の基、又は式−R10−O−(R11
−O)c −R12(ここで、R10は3〜6個の炭素原子を
有する線状又は分岐状アルキレン基を表わし、R11は2
〜3の炭素原子を有する線状又は分岐状アルキレン基を
表わし、cは0〜6の数であり、R12は水素原子、1〜
6個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基
若しくはアシル基−CO−R13(ここで、R13は1〜5
個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基を
表わす。)を表わす。)の基のうちから選択される。相
溶化性官能基Wは、さらに優先的には、n−オクチル、
n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル又はメ
チル若しくはエチルデカメチレンカルボキシレート基か
ら選択される。
【0016】
【発明の実施の形態】さらに詳しく説明すれば、本発明
は、(a)次の平均式(V)
【化25】 [式中で、 ・記号R1 、X及びWは式(I)及び(III) に関して前
記した一般的な意味を有し、 ・記号YはR1 、X、W及び水素原子から選択される1
価の基を表わし、 ・mは0〜180の範囲の整数又は分数であり、 ・nは0〜180の範囲の整数又は分数であり、 ・pは0〜10の範囲の整数又は分数であり、 ・qは0〜100の範囲の整数又は分数であり、 ・ただし、mが0以外の数であるならば及び混合型重合
体の随意の場合にnが0以外の数であるならば、m+n
+p+qの和は5〜200の範囲内にあり、100m/
(m+n+p+q+2)の比率は≧0.5であり、10
0n/(m+n+p+q+2)の比率は≧0.5であ
り、後者の比率は前者の比率と同一であっても異なって
いてもよく、m=0であるならば及び混合型重合体の随
意の場合にnが0以外の数であるならば、Y置換基の少
なくとも1個はX基を表わし、n+p+qの和は5〜1
00の範囲内にあり、100n/(n+p+q+2)の
比率は≧0.5であり、mが0以外の数であり及びn=
0であるならば、m+p+qの和は5〜100の範囲内
にあり、100m/(m+p+q+2)の比率は≧0.
5であり、混合型重合体の随意の場合にはY置換基の少
なくとも1個はW基を表わし、m=0及びn=0である
ならば、p+qの和は5〜100の範囲内にあり、Y置
換基の1個はX基であり、混合型重合体の随意の場合に
は他の置換基YはW基であるものとする。]のランダ
ム、序列又はブロック型の線状の随意混合型ポリジオル
ガノシロキサン共重合体及び(b)次の平均式(VI)
【化26】 [式中で、 ・記号R1 、X及びWは式(I)及び(III) に関して前
記した一般的な意味を有し、 ・rは1〜9の範囲の整数又は分数であり、 ・sは0〜9の範囲の整数又は分数であり、 ・tは0〜0.5の範囲の整数又は分数であり、 ・uは0〜5の範囲の整数又は分数であり、 ・r+s+t+uの和は3〜10の範囲内にある。] の環状の混合型ポリジオルガノシロキサン共重合体を目
的とする。
【0017】好ましい式(V)の重合体(いわゆるLP
1重合体)又は非常に好ましい式(V)の重合体(いわ
ゆるLP2重合体)は、 ・記号YがR1 を表わし、 ・mが1〜90の範囲の整数又は分数であり、 ・nが0〜90の範囲の整数又は分数であり、 ・pが0〜5の範囲の整数又は分数であり、 ・qが0〜50の範囲の整数又は分数であり、 ・m+n+p+qの和が10〜100の範囲の整数又は
分数であり、 ・100m/(m+n+p+q+2)の比率が8〜90
の範囲内にあり、 ・ただし、nが0以外の数であるならば、100n/
(m+n+p+q+2)の比率が8〜90の範囲内にあ
り、この比率は前者の比率と同一であっても異なってい
てもよく、 ・R1 、X及びW基が同時にそれぞれに関して前記した
好ましい定義(LP1重合体の場合)又はさらに好まし
い定義(LP2重合体の場合)を有するものである。
【0018】好ましい式(VI)の重合体(いわゆるCP
1重合体)又は非常に好ましい式(VI)の重合体(いわ
ゆるCP2重合体)は、 ・rが1〜4.5の範囲の整数又は分数であり、 ・sが0〜4.5の範囲の整数又は分数であり、 ・tが0〜0.25の範囲の整数又は分数であり、 ・uが0〜2.5の範囲の整数又は分数であり、 ・r+s+t+uの和が3〜5の範囲の整数又は分数で
あり、 ・R1 、X及びW基が同時にそれぞれに関して前記した
好ましい定義(CP1重合体の場合)又はさらに好まし
い定義(CP2重合体の場合)を有するものである。
【0019】特に好ましい式(V)の重合体(いわゆる
ELP1重合体)又はさらに好ましい式(V)の重合体
(いわゆるELP2重合体)は、記号nが1〜90の範
囲の数である前記したLP1又はLP2重合体である。
特に好ましい式(VI)の重合体(いわゆるECP1重合
体)又はさらに好ましい式(VI)の重合体(いわゆるE
CP2重合体)は、sが1〜4.5の範囲の数である前
記したCP1又はCP2重合体である。
【0020】本発明の随意混合型オルガノポリシロキサ
ンは、 ・環状アミン官能基X及び相溶化性官能基Wを含まない
相当するオルガノヒドロポリシロキサン(H)、 ・連鎖末端でエチレン性不飽和の有機化合物(Ψ)(こ
れから環状アミン官能基Xが由来する)、及び ・随意としての、連鎖末端でエチレン性不飽和の化合物
(Ξ)(これからW官能基が由来する) から有利に得ることができる。これは、本発明の第二の
主題でもある。
【0021】従って、本発明の随意混合型ポリオルガノ
シロキサンは、X及びW官能基を含まない対応するオル
ガノヒドロポリシロキサン(H)、連鎖末端でエチレン
性不飽和の有機化合物(Ψ)(これからX官能基が由来
する。)、及び随意としての、連鎖末端でエチレン性不
飽和の化合物(Ξ)(これからW官能基が由来する。)
から出発して、 ・環状アミン官能基のみを含有する重合体の場合には、
付加(ヒドロシリル化)反応、又は ・環状アミン官能基を含有し且つ相溶化性官能基を含有
する混合型重合体の場合には、二つの同時又は逐次的付
加(ヒドロシリル化)反応 を実施することによって得ることができる。
【0022】これらのヒドロシリル化反応は、白金族の
金属を主体とする触媒の存在下に20〜200℃程度、
好ましくは60〜120℃程度の温度で行うことができ
る。特に、米国特許第3,715,334号、同3,8
14,730号、同3,159,601号又は同3,1
59,662号に記載の白金誘導体及び錯体を挙げるこ
とができる。触媒の使用量は、反応混合物に関して、金
属として表わして、1〜300ppm程度である。
【0023】“(Ψ)のモル”の定義にあたって、ヒド
ロシリル化によって(H)と反応することができるオレ
フィン性不飽和は、その単位の実在物とみなされる。同
様に、“(Ξ)のモル”の定義にあたって、ヒドロシリ
ル化によって(H)と反応することができるオレフィン
性不飽和は、その単位の実在物とみなされる。使用する
ことができる反応体の量は、一般的には、1〜5程度、
好ましくは1〜2程度である[(Ψ)+随意の(Ξ)]
/SiH[(H)の]のモル比に相当する。
【0024】ヒドロシリル化反応は、反応体だけで又は
揮発性有機溶媒中で、例えばトルエン、キシレン、メチ
ルシクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ヘプタン、オ
クタン若しくはイソプロパノール中で行うことができ
る。反応混合物は、さらに、特にモノカルボン酸のアル
カリ金属塩、例えば酢酸ナトリウムからなる緩衝剤を含
有することができる。反応終了後、得られる粗製の随意
混合型ポリオルガノシロキサンは、特に、イオン交換樹
脂を充填したカラムに通すことによって及び(又は)過
剰に導入した反応体と随意に使用した溶媒を100〜1
80℃に減圧下に加熱して単に蒸発させることによって
精製することができる。
【0025】例えば、式(V)の線状の混合型ポリジオ
ルガノシロキサンを製造するために使用されるオルガノ
ヒドロポリシロキサン(H)は、次式(VII)
【化27】 [式中で、 ・記号R1 及びqは式(V)に関して前記した一般的な
又は好ましい意味を有し、 ・記号Y' はR1 又は水素原子を表わし、 ・vはm+n+pに等しい整数又は分数であり、 ・ただし、v=0であるならば、qは5〜100の範囲
内にある数であり、そしてY' 基の少なくとも1個は水
素原子を表わすものとする。]を有するものである。
【0026】例えば、式(VI)の環状の混合型ポリジオ
ルガノシロキサンを製造するために使用されるオルガノ
ヒドロポリシロキサン(H)は、次式(VIII)
【化28】 [式中で、 ・記号R1 及びuは式(VI)に関して前記した一般的な
又は好ましい意味を有し、 ・wはr+s+tに等しい整数又は分数であり、 ・u+wの和は3〜10の範囲内にある。]を有するも
のである。このような式(VII) 及び(VIII)のオルガノヒ
ドロポリシロキサンは、文献で知られており、いくつか
は市販されている。
【0027】環状アミン官能基を含有するX基が由来す
る不飽和有機化合物(Ψ)は、次式(IX)
【化29】 [式中で、記号R2 、Z、R3 、R4 、R5 、R6 、R
7 、x及びyは式(II)に関して前記した一般的な又は
好ましい意味を有する。]の化合物である。
【0028】化合物(Ψ)の特別の例としては、次式
【化30】 (ここで、R7 は水素原子又はメチル基を表わす)の化
合物を挙げることができる。環状アミン官能基を含有す
るX基が由来する式(IX)の不飽和有機化合物(Ψ)
は、本件出願人の知る限りでは、新規な化合物である。
【0029】記号Zが脂肪族残基を表わす式(IX)の不
飽和化合物(Ψ)は、酸触媒の存在下に、 ・次式(X)
【化31】 [式中で、記号R2 、Z(脂肪族残基)及びxは式(I
I)に関して前記した一般的に又は好ましい意味を有
し、R16は水素原子又は1〜3個の炭素原子を有する線
状若しくは分岐状アルキル基を表わす。]のo−ジフェ
ノール又はアセタールと ・次式(XI)
【化32】 [式中で、記号R3 、R4 、R5 、R6 、R7 及びyは
式(II)に関して前記した一般的な又は好ましい意味を
有する。]のケトンとを反応させることによって製造す
ることができる。
【0030】前記の製造法を実際に行う手段に関して、
その詳細については文献:“Heterocycles”、32
(3)、p.529以下(1991)の内容を参照され
たい。そこには、その他の反応体から出発して、本明細
書で説明した方法を実施するのに適用できる操作が記載
されている。
【0031】式(X)の先駆体o−ジフェノール又はア
セタールに関しては、これは、 ・次式(XII)
【化33】 の塩素化化合物と ・次式(XIII)
【化34】 のo−ジフェノール又はアセタールとを反応させること
によって得ることができる。この式(X)の先駆体o−
ジフェノール又はアセタールの合成を実際に行う手段に
関して、その詳細については文献:“Textbook of Prac
tical Organic Chemistry ”第5版(1989)、p.
682、ボーゲル(ロングマン社発行)の内容を参照さ
れたい。
【0032】式(XI)の先駆体ケトンい関しては、これ
は、既知であって、市販の製品に相当する。
【0033】Zが脂肪族残基を表わす式(IX)の異なっ
た不飽和化合物(Ψ)の合成について正に上で説明した
方法は、記号Zが前記した式(II-1)の脂肪族基であり
且つxが1、2又は3に等しい整数であるときに特に適
用される。記号Zが芳香族残基を表わす式(IX)の不飽
和化合物(Ψ)は、酸触媒の存在下に、 ・次式(XIV)
【化35】 [式中で、記号R2 、Z(芳香族残基)及びxは式(I
I)に関して前記した一般的な又は好ましい意味を有す
る)のo−ジフェノールと ・次式(XV)
【化36】 のアセタール(トランスアセタール化反応)か又は前記
の式(XI)のケトン(アセタール化反応) [これらの式中で、記号R3 、R4 、R5 、R6 、R7
及びyは式(II)に関して前記した一般的な又は好まし
い意味を有し、R17は1〜3個の炭素原子を有する線状
若しくは分岐状アルキル基を表わす。]のいずれかとを
反応させることによって製造することができる。
【0034】上記の方法を実際に行う手段に関して、そ
の詳細については文献:“Synthesis (1986年2
月) ”、p.122〜125(トランスアセタール化に
ついて)並びにフランス特許第2,168,848(三
共)(アセタール化について)の内容を参照されたい。
そこには、その他の反応体から出発して、本明細書で説
明した方法を実施するのに適用できる操作が記載されて
いる。
【0035】式(XIV) の先駆体o−ジフェノールに関し
ては、これは、 ・式(XII) の塩素化化合物と ・次式(XVI)
【化37】 のo−ジフェノール又はアセタールとを反応させること
によって得ることができる。
【0036】この式(XIV) の先駆体o−ジフェノール合
成を実際に行う手段に関して、その詳細については文
献:特開昭53−135943(宇部興産)の内容を参
照されたい。
【0037】式(XV)の先駆体アセタールに関しては、
これは、それ自体知られた方法で、式R17−OH(ここ
で、R17は式(XV)について前記した意味を有する)の
脂肪族アルコールを式(XI)のケトンと反応させること
によって得ることができる(“Synthesis (1986年
2月) ”、p.122〜125を参照されたい。)。
【0038】Zが芳香族残基を表わす式(IX)の異なっ
た不飽和化合物(Ψ)の合成について正に上で説明した
方法は、記号Zが前記した式(II-2)の芳香族基であり
且つxが1又は2等しい整数であるときに特に適用され
る。
【0039】芳香族基の定義及びxの値が何であろうと
も、式(XVI) の反応体と式(XII) の塩素化化合物との反
応からの粗生成物は、少量の式(XVI) の未反応出発o−
ジフェノール及び(又は)次式(XVII)
【化38】 の二不飽和化合物を含有し得る。従って、本発明におけ
る反応からの粗生成物は、これらの不純物が存在する場
合には、これらの不純物の全部又はそれが果たせなくて
も大部分を除去するために精製される。反応からの粗生
成物は、これらの不純物を2重量%まで不利益もなく含
有することができる。
【0040】また、式(IX)の不飽和化合物(Ψ)は、
第一工程で次式(XVIII)
【化39】 の環状アセタールを製造し、次いで第二工程で式(XVII
I) の環状アセタールを式(XII) の塩素化化合物と反応
させる別の合成法を適用することによって形成させるこ
とができる。式(XVIII) の環状アセタールは、次式
【化40】 の反応体から出発し、式(IX)の不飽和化合物(Ψ)の
合成経路に関して前記した種々の操作、即ち式(XIII)の
反応体と式(XI)のケトンとの反応或いは式(XIV) の反
応体と式(XV)のアセタール又は式(XI)のケトンとの
反応を適用することによって製造することができる。
【0041】W官能基が由来する不飽和化合物(Ξ)
は、連鎖末端に位置するエチレン性不飽和を有し、白金
族の金属を主体とする触媒の存在下にヒドロシリル化反
応で反応することができる化合物である。化合物(Ξ)
として、1−オクテン、1−ウンデセン、1−ドデセ
ン、1−トリデセン、又はウンデセン酸メチル若しくは
エチルを挙げることができる。
【0042】本発明に従う随意混合型ポリオルガノシロ
キサンは、有機重合体の光、酸化及び熱劣化を防止する
ための安定剤として使用することができる。このような
有機重合体としては、ポリオレフィン、ポリウレタン、
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、
アクリル重合体、これらの共重合体及びこれらの混合物
を挙げることができる。これらの重合体のうちでも、本
発明の化合物は、ポリオレフィン及びポリアルカジエン
類、例えばポリプロピレン、高密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリブタジ
エン、これらの共重合体並びにこれらの混合物について
特に有効な作用を有する。
【0043】本発明の混合型化合物のシロキサン連鎖中
に存在する種々のシロキシ単位の相対数を広く変える得
る可能性があることを考慮すると、これらの化合物は解
決すべき種々の問題点に対して容易に適合させることが
できる。従って、本発明のさらに他の主題は、有効量の
少なくとも1種の随意混合型ポリオルガノシロキサン化
合物によって熱及びUVの有害な作用に対して安定化さ
れた有機重合体含有組成物からなる。これらの組成物
は、一般に、安定化すべき有機重合体の100g当た
り、0.04〜20ミリ当量の立体障害環状アミン官能
基を含有する。本発明に従って安定化された重合体組成
物は、好ましくは、有機重合体の100g当たり、0.
20〜4ミリ当量の立体障害環状アミン官能基を含有す
る。随意混合型ポリオルガノシロキサン化合物の添加
は、重合体の製造中に又は製造後に行うことができる。
【0044】これらの組成物は、さらに、上記の重合体
と共に一般に使用されている添加剤及び安定剤の全てを
含有することができる。従って、下記の添加剤及び安定
剤を使用することが可能である。酸化防止剤、例えば、
アルキル化モノフェノール、アルキル化ヒドロキノン、
ヒドロキシル化ジフェニルスルフィド、アルキリデンビ
スフェノール、ベンジル化合物、アシルアミノフェノー
ル、3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸のエステル若しくはアミド又は3
−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸のエステル;光安定剤、例えば、置換
されていてもよい安息香酸エステル、アクリル酸エステ
ル、ニッケル化合物又はオキザラミド類;ホスファイト
及びホスホナイト類;金属失活剤;過酸化物分解性化合
物;ポリアミド安定剤;成核剤;充填剤及び強化材;或
いはその他の添加剤、例えば可塑剤、顔料、蛍光増白剤
又は難燃剤。
【0045】このように安定化された重合体組成物は、
多くの変わった形態で、例えば成形物品、シート、繊
維、細胞状物質(フォーム)、形材又は被覆製品とし
て、或いは塗料、ワニス、接着剤又はセメントの被膜形
成材(バインダー)として適用することができる。
【0046】
【実施例】下記の実施例は本発明を例示するものであ
る。
【0047】例17 が水素原子である式(IX-2)の環状アミン官能基を
含有する不飽和化合物(Ψ)の製造
【0048】1)4−アリル−o−ジフェノールよりな
る式(XIV) の先駆体の製造 機械的撹拌機及び滴下ロートを備えた丸底ガラス製フラ
スコに109.1g(2.73モル)NaOH及び15
22gの水を装入する。NaOHが溶解した後、29
9.94g(2.73モル)のo−ジフェノール、2
6.23g(0.19モル)のCuCl2 及び33.9
3gのアンモニア水溶液(28重量%のNH4 OHを含
有、即ち0.27モルのアンモニア塩基)を導入する。
次いで、213g(2.73モル)の塩化アリルをイソ
プロぴエーテル(270g)に溶解してなる溶液を36
℃〜56℃の温度で1時間15分間にわたり流入させ
る。添加が完了したならば、反応を50℃で35分間継
続させる。この時間の終了後、反応混合物を室温(23
℃)に冷却し、次いでHCl(36重量%の純HClを
含有する水溶液として)を3のpHが得られるまで流入
させる。形成された二つの相を分離する。分離は、加温
(35℃)しながら行う。次いで、水性相を各回200
ccのイソプロピルエーテルにより3回抽出する。有機
相を一緒にし、得られた溶液を回転蒸発器で濃縮する。
濃縮は3×102 Paの減圧下に25℃〜40℃で行
う。次いで、これを4.3gの炭酸ナトリウムにより中
和する。次いで、得られた粗生成物を4Paの圧力下で
の分別蒸留によって精製する。244.8g(60%の
収量)の4−アリル−o−ジフェノールを得た(4Pa
の圧力下での沸点:146℃。構造は核磁気共鳴分析に
よって確認された。)。
【0049】2)2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリドン(即ちトリアセトンアミン)のジメチルアセ
タールよりなる式(XV)の先駆体の製造 機械的撹拌機及び滴下ロートを備え且つ窒素雰囲気下に
置いた丸底ガラス製フラスコに30g(0.19モル)
のトリアセトンアミン及び51gのメタノールを装入す
る。次いで、31.97g(0.192モル)のスルホ
ン酸を77gのメタノールに溶解してなる溶液をゆっく
りと流入させ、次いで40.6g(0.38モル)のオ
ルトぎ酸メチルを装入する。反応混合物を加熱還流さ
せ、過剰量のぎ酸メチルを留去する。次いでメタノール
を沈殿が起こるまで留去する。得られた粗生成物をろ別
し、次いで100ccづつのトルエンで2回洗浄する。
68g(100%の収量)のトリアセトンアミンのジメ
チルアセタールが得られた。この物質の構造は核磁気共
鳴分析によって確認された。
【0050】3)R7 =Hである式(IX-2)の不飽和化
合物(Ψ)の製造 機械的撹拌機及び蒸留カラムを備えた丸底ガラス製フラ
スコに41.99g(0.12モル)のトリアセトンア
ミンのジメチルアセタール、18g(0.12モル)の
4−アリル−o−ジフェノール、1.05g(0.00
6モル)のベンゼンスルホン酸及び173gのトルエン
を導入する。反応混合物を61℃にもたらすと、この温
度で沸騰が開始する。次いで、混合物を12時間蒸留
し、そして大気圧下で60〜70℃で留出するトルエン
−メタノール共沸物を連続的に除去する。次いで、トル
エンを除去し、室温(23℃)まで冷却した後、反応物
に200ccの塩化メチレンを添加する。次いで、得ら
れた有機相を150ccの1NのNaHCO3 水溶液に
より2回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥
し、次いで塩化メチレンを室温(23℃)で1.33×
102 Paの圧力下に蒸発させる。このようにして、2
6.7g(50%の収量)の所望の、R7 =Hである式
(IX-2)の不飽和化合物(Ψ)が得られた。プロトン核
磁気共鳴による分析は、下記の構造と一致した。そこに
は、化学シフトを示す( 1H NMR;溶媒:CDCl
3 ;360MHz)。
【化41】
【0051】例2 混合型オルガノポリシロキサンの製造 撹拌機系及び2個の滴下ロートを備え且つ内部を乾燥窒
素雰囲気下に維持した1リットルの反応器に、例1で製
造した9.76g(0.034モル)の不飽和化合物
(Ψ)及び10ccの乾燥トルエンを導入する。反応混
合物を撹拌し、温度を90℃にもたらす。次いで、下記
の物質を5時間にわたって同時に徐々に流入させる。 ・4.12g(即ち、0.036モルのSi−H官能
基)のポリメチルヒドロシロキサンオイル。このものの
特性は次の通りである。 Mn=1630g、 868meqのSiH/100gのオイル、 平均構造式
【化42】 ・11nm3 (即ち11μL)の白金触媒(“カルステ
ッド”触媒として知られる。)トルエン溶液(11重量
%のPt金属を含有する)。添加を行った後、混合物を
90℃で36時間反応させる。この時間の終了後に、S
i−H官能基の転化率は92モル%であった。次いで、
10g(0.089モル)の1−オクテンを添加し、混
合物を90℃で16時間反応させる。Si−H官能基の
転化率は95モル%であった。次いで、溶媒を100℃
で6.65×102 Paの減圧下に3時間蒸発除去す
る。
【0052】このようにして12gの透明油状物を回収
した。この油状物の特性は下記の通りである。 ・Mn=5350g、 ・235meqの環状アミン官能基/100g(240
meq/100gの理論値について)(この塩基性の値
は、得られた油状物を0.02Nの過塩素酸溶液を使用
して滴定することによって測定された。)、 ・油状物の平均構造式
【化43】 ・アミン官能基Xの割合:52.6%(100個の珪素
原子当たりの官能基のモル数)、 ・官能基Wの割合:1.6%。
【0053】例3 ポリプロピレンの光安定化 下記の表1に示す2個の組成物a及びbをスローミキサ
ーで製造した。
【表1】 キマソルブ944の式は次の通りである。
【化44】 上記の組成物を同等の操作条件で処理して200μmの
厚みを有するフィルムに変換させた。
【0054】組成物aから得られたS1により安定化さ
れたポリプロピレンを基材とするフィルム(例3)及び
組成物bから得られたS2により安定化されたポリプロ
ピレンを基材とするフィルム(試験b)を同じUV放射
線に暴露する。フィルムの耐老化性を赤外分光測定法に
よりモニターする。各試験においては、酸化から生じる
カルボニル吸収帯(1720cm1 )の赤外分光法によ
る吸光度が参照赤外線吸収帯(2722cm1 でのCH
2 吸収帯)の吸光度に等しくなるのに要するUV線暴露
時間Tを測定する。換言すれば、各場合とも、次式
【数1】 であるような光酸化度を得るのに必要な時間Tを測定す
る。測定される時間が長いほど安定剤によって与えられ
る保護がそれだけ良好である(即ち、C=O基がそれだ
けゆっくりと現れる。)ことに注目すべきである。得ら
れた結果を下記の表2に要約する。
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルナール・ポンティニ フランス国サンサンフォリアン・ドゾン、 アレ・クロード・ドビュシー、78 (72)発明者 イザベル・ストレ フランス国レゼパール、レジダンス・デ ュ・アモー、2

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) 【化1】 [式中で、 ・記号R1 は同一であっても異なっていてもよく、1〜
    4個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基
    及びフェニル基から選択される1価の炭化水素基を表わ
    し、 ・記号Xは次式(II) 【化2】 {ここで、 R2 は水素原子又は1〜3個の炭素原子を有する線状若
    しくは分岐状アルキル基を表わし、 記号Zは少なくとも3個の炭素原子を含む3価の基を表
    わし、置換若しくは非置換の飽和若しくはエチレン性不
    飽和の脂肪族基(これはその遊離原子価によって2個の
    原子に結合して次式 【化3】 の環状アセタール基を構成する少なくとも1個のカルボ
    ニル基を含有することができる。)、又は置換若しくは
    非置換の単環式芳香族基、又は置換若しくは非置換の縮
    合多環式芳香族基、又は原子価結合により若しくは原子
    若しくは基により互いに結合された多数の置換若しくは
    非置換の縮合若しくは非縮合環状系を含有する多環式芳
    香族基であり、 記号Zから出ている(1)及び(2)結合は、Zが芳香
    族基を表わすときは隣接する炭素原子に関係し、またZ
    が脂肪族基を表わすときは隣接する若しくは互いにβ位
    にある炭素原子に関係し、 R3 、R4 、R5 及びR6 基は同一であっても異なって
    いてもよく、1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは
    分岐状アルキル基、フェニル基及びベンジル基から選択
    され、 R7 は水素原子、1〜12個の炭素原子を有する線状若
    しくは分岐状アルキル基、アルキルカルボニル基(この
    アルキル残基は1〜8個の炭素原子を有する線状若しく
    は分岐状アルキル残基である。)、フェニル及びベンジ
    ル基並びにO・基から選択され、 xは0、1、2及び3から選択される整数であり、 yは0及び1から選択される整数である。}の1価の基
    を表わし、 ・aは0、1及び2から選択される整数である。]の少
    なくとも1個のシロキシ官能性単位を含めて、1分子当
    たり少なくとも3個のシロキシ単位を含有することを特
    徴とするポリオルガノシロキサン。
  2. 【請求項2】 R1 がメチル、エチル、n−プロピル、
    イソプロピル又はn−ブチル基であることを特徴とする
    請求項1記載のポリオルガノシロキサン。
  3. 【請求項3】 X基によって表わされる環状アミン官能
    基が、記号R2 、R 3 、R4 、R5 、R6 、R7 、x及
    びyが式(II)に関して前記した意味を有し、記号Zが ・次式 【化4】 {ここで、太い右側の遊離原子価は環状アセタール基の
    酸素原子に結合し、R14は水素原子、1〜3個の炭素原
    子を有する線状若しくは分岐状アルキル基又は式−CO
    OR14a 若しくは−NHCOR14a (ここで、R14a
    1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキ
    ル基を表わす。)の基を表わす。}の脂肪族基及び ・次式 【化5】 {ここで、各芳香族環状系の太い遊離原子価は2個の隣
    接炭素原子によって保持され、R15は−O−、−S−、
    1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキ
    レン基、−CO−、−SO2 −、−CONH−、−NH
    −又は−COO−を表わす。}に相当する芳香族基のう
    ちから選択される3価の基を表わす前記の式(II)の基
    から選択されることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ポリオルガノシロキサン。
  4. 【請求項4】 次式(III) 【化6】 [式中で、 ・記号R1 は式(I)に関して前記した意味と同じ意味
    を有し、 ・記号Wは、4よりも多い炭素原子を有する線状又は分
    岐状アルキル基、式−R8 −COO−R9 (ここで、R
    8 は5〜20個の炭素原子を有する線状又は分岐状アル
    キレン基を表わし、R9 は1〜12個の炭素原子を有す
    る線状又は分岐状アルキル基を表わす。)の基、式−R
    10−O−(R11−O)c −R12(ここで、R10は3〜1
    5個の炭素原子を有する線状又は分岐状アルキレン基を
    表わし、R11は1〜3の炭素原子を有する線状又は分岐
    状アルキレン基を表わし、cは0〜10の数であり、R
    12は水素原子、1〜12個の炭素原子を有する線状若し
    くは分岐状アルキル基又はアシル基−CO−R13(ここ
    で、R13は1〜11個の炭素原子を有する線状若しくは
    分岐状アルキル基を表わす。)を表わす。)の基のうち
    から選択される相溶化性官能基を含有する1価の基を表
    わし、 ・bは0、1及び2から選択される数である。]の少な
    くとも1個の他の官能性単位をさらに含有することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリオルガノ
    シロキサン。
  5. 【請求項5】 随意の相溶化性官能基Wが、5〜18個
    の炭素原子を有する線状又は分岐状アルキル基、式−R
    8 −COO−R9 (ここで、R8 は8〜12個の炭素原
    子を有する線状又は分岐状アルキレン基を表わし、R9
    は1〜6個の炭素原子を有する線状又は分岐状アルキル
    基を表わす。)の基、式−R10−O−(R11−O)c
    12(ここで、R10は3〜6個の炭素原子を有する線状
    又は分岐状アルキレン基を表わし、R11は2〜3の炭素
    原子を有する線状又は分岐状アルキレン基を表わし、c
    は0〜6の数であり、R12は水素原子、1〜6個の炭素
    原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基又はアシル
    基−CO−R13(ここで、R13は1〜5個の炭素原子を
    有する線状若しくは分岐状アルキル基を表わす。)を表
    わす。)の基のうちから選択されることを特徴とする請
    求項4記載のポリオルガノシロキサン。
  6. 【請求項6】 次式(IV) 【化7】 [式中で、 ・記号R1 は式(I)に関して前記した意味と同じ意味
    を有し、 ・dは0、1、2及び3から選択される数であり、 ・eは0及び1から選択される数であり、 ・d+eの和は3よりも大きくない。] の他のシロキシ単位をさらに含有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載のポリオルガノシロキサ
    ン。
  7. 【請求項7】 (a)次の平均式(V) 【化8】 [式中で、 ・記号R1 、X及びWは式(I)及び(III) に関して前
    記した一般的な意味を有し、 ・記号YはR1 、X、W及び水素原子から選択される1
    価の基を表わし、 ・mは0〜180の範囲の整数又は分数であり、 ・nは0〜180の範囲の整数又は分数であり、 ・pは0〜10の範囲の整数又は分数であり、 ・qは0〜100の範囲の整数又は分数であり、 ・ただし、mが0以外の数であるならば及び混合型重合
    体の随意の場合にnが0以外の数であるならば、m+n
    +p+qの和は5〜200の範囲内にあり、100m/
    (m+n+p+q+2)の比率は≧0.5であり、10
    0n/(m+n+p+q+2)の比率は≧0.5であ
    り、後者の比率は前者の比率と同一であっても異なって
    いてもよく、 m=0であるならば及び混合型重合体の随意の場合にn
    が0以外の数であるならば、Y置換基の少なくとも1個
    はX基を表わし、n+p+qの和は5〜100の範囲内
    にあり、100n/(n+p+q+2)の比率は≧0.
    5であり、 mが0以外の数であり及びn=0であるならば、m+p
    +qの和は5〜100の範囲内にあり、100m/(m
    +p+q+2)の比率は≧0.5であり、混合型重合体
    の随意の場合にはY置換基の少なくとも1個はW基を表
    わし、 m=0及びn=0であるならば、p+qの和は5〜10
    0の範囲内にあり、Y置換基の1個はX基であり、混合
    型重合体の随意の場合には他の置換基YはW基であるも
    のとする。] のランダム、序列又はブロック型の線状の随意混合型ポ
    リジオルガノシロキサン共重合体及び(b)次の平均式
    (VI) 【化9】 [式中で、 ・記号R1 、X及びWは式(I)及び(III) に関して前
    記した一般的な意味を有し、 ・rは1〜9の範囲の整数又は分数であり、 ・sは0〜9の範囲の整数又は分数であり、 ・tは0〜0.5の範囲の整数又は分数であり、 ・uは0〜5の範囲の整数又は分数であり、 ・r+s+t+uの和は3〜10の範囲内にある。]の
    環状の混合型ポリジオルガノシロキサン共重合体のうち
    から選択されることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載のポリオルガノシロキサン。
  8. 【請求項8】 式(V)において、 ・記号YがR1 を表わし、 ・mが1〜90の範囲の整数又は分数であり、 ・nが0〜90の範囲の整数又は分数であり、 ・pが0〜5の範囲の整数又は分数であり、 ・qが0〜50の範囲の整数又は分数であり、 ・m+n+p+qの和が10〜100の範囲の整数又は
    分数であり、 ・100m/(m+n+p+q+2)の比率が8〜90
    の範囲内にあり、 ・ただし、nが0以外の数であるならば、100n/
    (m+n+p+q+2)の比率が8〜90の範囲内にあ
    り、この比率は前者の比率と同一であっても異なってい
    てもよく、 ・R1 、X及びW基が同時に請求項2、3及び5におい
    てそれぞれに関して前記した定義を有することを特徴と
    する請求項7記載の混合型線状ELP1ポリオルガノシ
    ロキサン。
  9. 【請求項9】 式(VI)において、 ・rが1〜4.5の範囲の整数又は分数であり、 ・sが0〜4.5の範囲の整数又は分数であり、 ・tが0〜0.25の範囲の整数又は分数であり、 ・uが0〜2.5の範囲の整数又は分数であり、 ・r+s+t+uの和が3〜5の範囲の整数又は分数で
    あり、 ・R1 、X及びW基が同時に請求項2、3及び5におい
    てそれぞれに関して前記した定義を有する ことを特徴とする請求項7記載の混合型線状ELP1ポ
    リオルガノシロキサン。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の随意
    混合型ポリオルガノシロキサンを製造するにあたり、X
    及びW官能基を含まない対応するオルガノヒドロポリシ
    ロキサン(H)、連鎖末端でエチレン性不飽和の有機化
    合物(Ψ)(これからX官能基が由来する。)、及び随
    意としての、連鎖末端でエチレン性不飽和の化合物
    (Ξ)(これからW官能基が由来する。)から出発し
    て、 ・環状アミン官能基のみを含有する重合体の場合には、
    付加(ヒドロシリル化)反応、又は ・環状アミン官能基を含有し且つ相溶化性官能基を含有
    する混合型重合体の場合には、二つの同時又は逐次的付
    加(ヒドロシリル化)反応 を行い、その際に使用される反応体の量が1〜5の範囲
    内にある[(Ψ)+随意の(Ξ)]/SiH[(H)
    の]のモル比に相当するようにすることを特徴とする随
    意混合型ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  11. 【請求項11】 環状アミン官能基を含有するX基が由
    来する不飽和有機化合物(Ψ)が次式(IX) 【化10】 [式中で、記号R2 、Z、R3 、R4 、R5 、R6 、R
    7 、x及びyは式(II)に関して前記した意味を有す
    る。]の化合物であることを特徴とする請求項10記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 記号Zが脂肪族残基を表わす式(IX)
    の不飽和有機化合物(Ψ)が、酸触媒の存在下に、 ・次式(X) 【化11】 [式中で、記号R2 、Z(脂肪族残基)及びxは式(I
    I)に関して前記した意味を有し、R16は水素原子又は
    1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキ
    ル基を表わす。]のo−ジフェノール又はアセタールと ・次式(XI) 【化12】 [式中で、記号R3 、R4 、R5 、R6 、R7 及びyは
    式(II)に関して前記した意味を有する。]のケトンと
    を反応させることによって製造されることを特徴とする
    請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 記号Zが芳香族残基を表わす式(IX)
    の不飽和有機化合物(Ψ)が、酸触媒の存在下に、 ・次式(XIV) 【化13】 [式中で、記号R2 、Z(芳香族残基)及びxは式(I
    I)に関して前記した意味を有する。)のo−ジフェノ
    ールと ・次式(XV) 【化14】 のアセタール(トランスアセタール化反応)か又は前記
    の式(XI)のケトン(アセタール化反応)[これらの式
    中で、記号R3 、R4 、R5 、R6 、R7 及びyは式
    (II)に関して前記した意味を有し、R17は1〜3個の
    炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基を表わ
    す。]のいずれかとを反応させることによって製造され
    ることを特徴とする請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 式(IX)の不飽和有機化合物(Ψ)
    が、次式(XVIII) 【化15】 の環状アセタールと次式(XII) 【化16】 の塩素化化合物[これらの式中で、Z、R3 、R4 、R
    5 、R6 、R7 、y、R2 及びxは式(II)に関して前
    記した意味を有する。]とを反応させることによって製
    造されることを特徴とする請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の方法を実施するため
    の手段としての次式(IX) 【化17】 [式中で、R2 、Z、R3 、R4 、R5 、R6 、R7
    x及びyは式(II)に関して前記した意味を有する。]
    の新規な不飽和有機化合物(Ψ)。
  16. 【請求項16】 請求項1〜9のいずれかに記載の随意
    混合型ポリオルガノシロキサンを有効量で含む有機重合
    体の光、酸化及び熱劣化を防止するための安定剤。
  17. 【請求項17】 安定化すべき有機重合体がポリオレフ
    ィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
    カーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
    ポリエーテルケトン、アクリル重合体、これらの共重合
    体及びこれらの混合物のうちから選択されることを特徴
    とする請求項16記載の安定剤。
  18. 【請求項18】 安定化すべき有機重合体の100g当
    たり、0.04〜20ミリ当量の立体障害環状アミン官
    能基を導入させる量の請求項1〜9のいずれかに記載の
    随意混合型ポリオルガノシロキサンを含むことを特徴と
    する光、酸化及び熱劣化に対して安定化された有機重合
    体組成物。
  19. 【請求項19】 安定化すべき有機重合体がポリオレフ
    ィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
    カーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
    ポリエーテルケトン、アクリル重合体、これらの共重合
    体及びこれらの混合物のうちから選択されることを特徴
    とする請求項18記載の組成物。
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