JPH09313766A - ドラム式乾燥洗濯機、ドラム式乾燥機およびドラム式乾燥洗濯機の動作方法 - Google Patents

ドラム式乾燥洗濯機、ドラム式乾燥機およびドラム式乾燥洗濯機の動作方法

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JPH09313766A
JPH09313766A JP9012362A JP1236297A JPH09313766A JP H09313766 A JPH09313766 A JP H09313766A JP 9012362 A JP9012362 A JP 9012362A JP 1236297 A JP1236297 A JP 1236297A JP H09313766 A JPH09313766 A JP H09313766A
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drum
washing machine
water tank
fluid balancer
vibration
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Takeo Noguchi
武夫 野口
Masaru Ando
勝 安藤
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水時の水槽の振動により発生する床面への
振動伝達を低減することができるドラム式乾燥洗濯機、
ドラム式乾燥機およびその動作方法を提供する。 【解決手段】 水平な回転軸4周りを回転するドラム1
と、ドラム1を内装する水槽3と、水槽3を弾性支持す
る外槽9とを備える。外槽9の筐体上面下部から複数本
の吊持ロッド10を吊下げ、吊持ロッド10の下端部の
ばね受け部11と、水槽3の支持受け部13との間に圧
縮ばねを介在させて水槽3を弾性支持する。さらに吊持
ロッド10の下端部に、ばねの伸縮に伴い摺動抵抗を発
生させるダンパ15を設ける。脱水時、臨界回転数より
も高く共振回転数よりも低い回転数で所定時間ドラム1
を回転させた後高速回転に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラム式乾燥機また
はドラム式乾燥洗濯機等の、ドラムをほぼ水平な回転軸
周りに回転させることにより脱水、乾燥させる装置に関
し、特に、ドラム式乾燥機または乾燥洗濯機の振動を軽
減させるための機構および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯から乾燥までを同一のドラムで行な
えるドラム式乾燥洗濯機が普及しつつある。ドラム式乾
燥洗濯機の代表的なものは、ドラムが水槽内で水平軸を
中心に回転する構造を有しており、洗い、濯ぎ、脱水か
ら乾燥までの機能を同一のドラムで行なうことができ
る。
【0003】従来のドラム式乾燥洗濯機の構造について
以下説明する。図19および図20に、従来技術の第1
の例を示す。図19および図20を参照して、この従来
のドラム式乾燥洗濯機は、多数の小孔2を有し、洗濯物
を収容して回転するドラム171と、洗濯水を貯留しか
つドラム171を内装する水槽3とを含んでいる。水槽
3の中心部には、一端をドラム171の中心に固定され
た水平な回転軸4が回転自由に軸支されている。回転軸
4の他端にはドラムプーリ5が固定されている。水槽3
の下面には駆動モータ6が取付けられ、この駆動モータ
6の回転軸に設けたモータプーリ7とドラムプーリ5と
がベルト8によって連動連結されている。水槽3は、外
槽9内に収容されている。水槽3は、外槽9の筐体の内
部上面より吊下げた複数の引きばね30により、外槽9
の内部に弾性支持されている。さらに水槽3は、その下
部と外槽9の外部筐体の内底との間に設けた複数のダン
パ31により保持されている。引きばね30およびダン
パ31により水槽3の振動が減衰される。
【0004】ドラム171の前面周囲には、流体バラン
サ122が固定されており、これにより脱水時の振動の
低減を図っている。脱水時の振動の低減を図る手段とし
ては、ドラム171に取付けられた流体バランサの他
に、水槽3の前側面に重りを設けることなどが行なわれ
ている。
【0005】外槽9の前面には、洗濯物投入用の扉16
が設けられている。この部分の水槽3と外槽9との間に
は、ジャバラ状の扉パッキン17が設けられており、扉
16を閉めるとこの扉パッキン17により水槽3の内部
が水密構造となる。外槽9の外部筐体の底面には複数の
設置脚20が設けられ、床面に対し洗濯機全体を支えて
いる。水槽3の下部には、脱水時の洗濯水の排水を行な
う排水弁19が設けられている。さらに、乾燥時に、乾
燥風を水槽3内に導くための乾燥風路241と、乾燥風
路241内に設置された乾燥ヒータ214と、乾燥風路
241上に配置された除湿用熱交換機215とが設けら
れている。モータ6、排水弁19、図示されない給水
弁、ヒータ214等はいずれも、各工程の運転制御を行
なうための制御回路118により制御される。さらにド
ラム171の内側周面には、後述するタンブリングのた
めバッフル21が設けられている。
【0006】従来のドラム式乾燥洗濯機の他の例を図2
1に示す。図21において、図19または図20に示す
ものと同一の部品には同一の参照符号を付してある。そ
れらの機能も同一である。したがってここではそれらに
ついての詳しい説明は繰返さない。
【0007】図21に示す例では、水槽3が、圧縮ばね
とダンパとを備えた複数の防振脚33により外槽9の内
部に対して弾性支持されている。防振脚33は、防振ゴ
ム34を介して水槽3の下部および外槽9の筐体の底面
上に固定されている。
【0008】これら従来のドラム式乾燥洗濯機は以下の
ように動作する。洗い工程では、ドラム171内に洗濯
物と洗濯水とを入れ、ドラム171を駆動モータ6によ
り低速回転させる。ドラム171内の洗濯物は、ドラム
171の回転によりバッフル21で持ち上げられ自重に
より落下し(以下この動作を「タンブリング」と呼
ぶ)、その機械力により洗いが行なわれる。
【0009】脱水工程では、まず排水弁19を開いて洗
濯水を排出する。その後ドラム171を、水平な回転軸
周りに高速回転させて、遠心力により洗濯物に含まれた
洗濯水を洗濯物から飛ばし、さらに小孔2を介してドラ
ム171外に飛ばすことにより行なわれる。この場合、
ドラム171内の洗濯物の偏りにより、ドラム171、
駆動モータ6および水槽3などにより構成される振動体
が振動し、この振動をいかに減衰させるかが問題とな
る。図19〜図21に示したように流体バランサ122
を有するものでは、流体バランサ122は次のように機
能する。流体バランサ122内には、一定量の流体が封
入されている。この流体は、ドラム171の回転数が共
振回転数を超えると、すぐにアンバランスの反対側に集
まり、それによってバランスを補正する。これにより洗
濯物のアンバランスにより生ずる脱水時の振動が防止で
きる。
【0010】流体バランサを用いないものでは、既に述
べたように重りを水槽3に設けたものがある。この重り
により、洗濯物の偏りによる振動体の振動は小さくされ
る。しかしこの重りとしては、たとえば約16kgと非
常に重たいものが使用される。そのため振動体全体の重
さが重くなり外槽9の構造を頑健なものにさせる必要が
ある。そのため製品全体も重くなってしまい(80kg
以上)、製品の運搬時に取扱が困難となる問題がある。
また、家屋の構造によっては、ドラム式乾燥洗濯機の据
付時に、重量に耐えるように床の補強が必要となるなど
の問題があった。そのため、流体バランサを用いた振動
の減衰が数多く提案されているのが現状である。
【0011】なお乾燥はヒータ214で加熱された空気
を乾燥回路241を介してドラム171に送り、かつ除
湿用熱交換器215で除湿を行ないながらタンブリング
により行なう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図19および図20に
示すドラム式乾燥洗濯機の場合、ドラム171が水平な
回転軸4の周りに回転する。そのため、脱水工程におい
てドラム171内の洗濯物の偏りにより水槽3が大きく
振動することがある。この水槽3の振動が引きばね30
を介して外槽9の筐体、すなわち洗濯機全体に伝達され
る。このときの伝達力の大きさは引きばね30のばね定
数に比例する。洗濯機全体に伝達される振動を小さくす
るためには、引きばね30のばね定数を小さくすればよ
い。ところが、引きばね30のばね定数には次のような
制約がある。
【0013】水槽3に洗濯水を貯留したとき、水槽3は
引きばね30による引張力に抗して降下する。この降下
量は引きばね30のばね定数に反比例する。水槽3の降
下量は、通常は製品寸法上の制約を受け、ある値よりも
大きくすることはできない。したがってばね30のばね
定数も、その制約によりある値よりも小さく設定するこ
とはできない。そのため水槽3の振動がばね30によっ
て大きな振動伝達力で洗濯機全体に伝達され、床面自体
が振動する。最悪の場合洗濯機の振動により家屋そのも
のが振動することとなり、ユーザの不快感や騒音等の問
題を惹起していた。
【0014】図21に示すドラム式乾燥洗濯機の場合、
引きばねで水槽3を持ち上げているわけではないため、
引きばねのばね定数による制約はない。この場合には、
防振ゴム34のばね定数が問題となる。図21に示す例
では、防振ゴム34のばね定数をある程度小さくすれ
ば、水槽3の振動の、外槽9への伝達力は弱められる。
しかし防振ゴム34のばね定数には次のような制約があ
る。
【0015】図21に示す例では、洗濯物の偏りによる
振動が発生した場合、水槽3は上下方向のみならず、左
右および前後方向にも振動する。この振動のすべてを防
止するのは防振ゴム34となる。しかしこの場合、防振
ゴム34には圧縮方向のみならず剪断方向の荷重が加わ
る。剪断荷重により防振ゴム34が破断することがない
ようにするためには、防振ゴム34のゴム硬度を極度に
高くする必要がある。しかしこれでは防振ゴム34のば
ね定数が高くなる。そのため結局、床面への振動伝達力
が大きくなるという問題があった。
【0016】図19および図20に示された従来技術の
問題点を解決するための提案が特開昭56−15869
2号公報においてなされている。この特開昭56−15
8692号公報の開示の概要を図22に示す。図22を
参照して、この乾燥洗濯機は、外槽9の上面下部からつ
り下げられ、下部先端にばね受け部710を有する複数
のロッド704と、水槽3に固定された釣り金具706
と、釣り金具706に適合し、ロッド704の下部がス
ライド可能に挿通される開口を有する下部スライダ71
2と、釣り金具706と、ロッド704の下部先端のば
ね受け部710との間に嵌装される、防振のための圧縮
ばね708とを含む。ロッド704は、その上端におい
て、外槽9の上面下部に形成された球形部分を有するコ
ーナープレートに適合された球形部分を有する上部スラ
イダ702によって支持されている。図22において、
図19および20に示されるものと同一の部品には同一
の参照番号を附してある。それらの機能も同一である。
したがってここでは、それらについての詳しい説明は繰
り返さない。
【0017】図22に示されるように、この例では、ロ
ッド704と、圧縮ばね708と、釣り金具706とに
よって水槽3を弾性支持し、さらにばね708とは別に
ダンパ31を下部に設けて振動を減衰している。この構
成では、水槽3内に供給される洗濯水が増加すると圧縮
ばね708が徐々に圧縮され、ある量よりも洗濯水が多
くなるとそれ以上圧縮されない状態になる。このときに
は水槽3はロッド704と釣り金具706とによって直
接的に支持され、ばね708のばね定数が小さくともそ
の位置より下方には降下しない。したがってばね708
のばね定数を図19および20に示す従来例におけるよ
りも小さくすることができる。
【0018】しかしこの場合には、分離独立したダンパ
31が水槽3と外槽9の内底との間に設けられているた
め、ダンパを介して水槽3の振動が外槽9に伝達され、
さらに設置脚20を介して直接的に床面に伝達される。
そのため床面への振動伝達の低減として十分な効果を得
ることはできない。
【0019】さらにまた、従来装置の乾燥工程での振動
に関する問題として次のようなものがある。図19およ
び図20に示すような流体バランサ122を備えた従来
のドラム式乾燥洗濯機では、乾燥工程時に、ドラム17
1を低速回転させながら乾燥風路241により温風を水
槽3に導いてドラム171に収容された洗濯物の乾燥を
行なう。この場合、水平軸を中心に回転する流体バラン
サ122に封入された液体は、一定回転数を超えれば遠
心力により流体バランサ122内部に拡散され流体バラ
ンサ122に対し、その径方向に荷重を加え、また低速
回転時には、下方に溜まり流体バランサ122に重力方
向の荷重を加える。
【0020】周知のとおり流体バランサ122は、一般
的に合成樹脂により形成されている。そのため、乾燥工
程時の温度変化により、合成樹脂が軟化し常温時の剛性
が保てなくなる場合がある。すると、流体バランサ12
2が高速回転したとき、および低速回転したときの双方
の場合において、流体により生ずる荷重のために流体バ
ランサ122が変形するおそれがあるという問題があ
る。また、流体バランサ122の内部に封入された液体
の膨張圧によっても同様の問題が生ずる。
【0021】このような問題を解決するために、特開平
4−332596号公報によりなされた提案がある。特
開平4−332596号公報では、流体バランサ122
に、径方向に延びた固定用ボスのみを設け、流体バラン
サ122が径方向に膨張した際に、これを吸収するよう
な隙間を流体バランサとドラム外周との間に設けて、固
定のためのねじ部に圧力が加わらなくなるようにしてい
る。これによりねじの弛みが防止される。
【0022】しかし特開平4−332596号公報に記
載の提案には次のように依然として解決すべき問題が残
っている。周知のとおり一般的に流体バランサは合成樹
脂により形成されており、2つの環状溝体の開口部同士
を合わせて熱溶着することにより中空の環状体を形成す
る。そのため、この2つの環状凹溝体の肉厚等に違いが
あると、膨張率が互いに異なる場合がある。この場合、
膨張率の違いにより環状凹溝体の変形量が異なるため、
溶着部に応力が加わり流体バランサの破壊を早めるとい
う問題がある。この問題はドラム式乾燥洗濯機のみなら
ずドラム式乾燥機の場合にも同様に生ずる。
【0023】さらにまた、流体バランサを用いて水槽3
の振動を低減する場合には、次のような問題がある。流
体バランサ122は、その動作特性から、ドラム171
の回転数が共振回転数を超えないと機能しない。そのた
め、ドラム171が水平に回転する方式の乾燥洗濯機で
は、脱水工程の初期において流体バランサ内の液体が円
周方向の同一箇所に偏ったまま共振回転数を通過する。
そのときに異様に大きな振動が発生する。したがって重
りを流体バランサと単純に置換することは困難であっ
た。
【0024】こうした問題を改善する提案として、特開
平4−240488号公報に記載されたものがある。こ
の提案では、流体バランサを径方向に分割し、それぞれ
内部の流通抵抗が異なるようにしている。これにより内
部にそれぞれ封入された流体が円周方向の同一箇所に偏
ったままになることを防止し、共振回転数近傍での振動
を抑えるようにしている。
【0025】しかし特開平4−240488号公報に記
載の技術において、流体バランサ内の流体が重力に反し
て持ち上げられるためには、極めて大きな流通抵抗が必
要となる。そのため流体バランサ本来の機能であるバラ
ンス補正機能が低下する。この場合バランス補正機能と
は、共振回転数を超えると内部の流体がすぐにアンバラ
ンスの反対側に集まりバランスを補正する機能のことを
指す。すなわち、内部の流通抵抗が非常に大きなため
に、ドラムの回転数が共振回転数を超えても流体バラン
サ内の流体がすぐに移動せず、バランス補正にかなりの
時間を要することになる。そのため結果として共振回転
数近傍で大きな振動が発生するという問題がある。
【0026】それゆえに本発明は、ドラム式乾燥機にお
いて、脱水時・乾燥時の振動により発生する問題を低減
することをその大きな目的としており、具体的には次の
ような目的を有する。
【0027】請求項1に記載の発明は、水槽の振動によ
り発生する床面への振動伝達力を大きく低減することが
でき、床面自体の振動をよく防止できるドラム式乾燥洗
濯機を提供することを目的とする。
【0028】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の目的に加えて、さらに水槽を安定よく弾性支持
することにより水槽の振動を低減できるとともに、全体
を小型化することができるドラム式乾燥洗濯機を提供す
ることを目的とする。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の目的に加えて、水槽の弾性支持効果を
あらゆる方向に作用させて水槽の振動をより効果的に低
減できるドラム式乾燥洗濯機を提供することを目的とす
る。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に
記載の発明の目的に加えて、さらに水槽の振動をより一
層軽減することができるドラム式乾燥洗濯機を提供する
ことを目的とする。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に
記載の発明の目的に加えて、さらにドラムの振動・変位
が少なくなり、また全体を大幅に小型化できるドラム式
乾燥洗濯機を提供することを目的とする。
【0032】請求項6に記載の発明は、温度変化の影響
を気にすることなく、流体バランサを用いてドラムの振
動を安全に防止することできるドラム式乾燥機を提供す
ることを目的とする。
【0033】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明の目的に加えて、回転軸にかかる負担を減らすことが
できるドラム式乾燥機を提供することを目的とする。
【0034】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発
明の目的に加えて、流体バランサをドラムに強固に取付
けることができ、かつコストダウンを図ることのできる
ドラム式乾燥機を提供することを目的とする。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明の目的に加えて、流体バランサの加熱による変形をよ
り有効に防止することができるドラム式乾燥機を提供す
ることを目的とする。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項6記載の
発明の目的に加えて、ドラムから流体バランサへの熱伝
達をより小さくすることができるドラム式乾燥機を提供
することを目的とする。
【0037】請求項11記載の発明は、脱水工程時の共
振回転数近傍の振動の低減を図ることができる、ドラム
式乾燥洗濯機の動作方法を提供することを目的とする。
【0038】請求項12に記載の発明は、請求項11記
載の発明の目的に加え、低速回転から所定回転への移行
において特に振動の低減が可能となるドラム式乾燥洗濯
機の動作方法を提供することを目的とする。
【0039】請求項13または請求項14に記載の発明
は、請求項11に記載の発明の目的に加え、高速回転に
おいても振動を小さくすることができるドラム式乾燥洗
濯機の動作方法を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るドラム式乾燥洗濯機は、ほぼ水平な回転軸周りに回
転して洗濯・脱水を行なうドラムと、該ドラムを内装
し、洗濯水を貯留する水槽と、該水槽を内部に配設する
外槽とを備えるドラム式乾燥洗濯機であって、前記外槽
内の上端部付近に設けた荷重受け部から複数本の吊持ロ
ッドを吊下げ、前記水槽は、前記吊持ロッドの下端部が
貫通する支持受け部を備えるとともに、該支持受け部よ
り下方に位置する前記吊持ロッドの下端部に固定したば
ね受け部と、前記支持受け部との間に圧縮ばねを介在さ
せることにより、吊下げ弾性支持しており、前記支持受
け部と前記吊持ロッドの下端部との間に、前記圧縮ばね
の伸縮動作に伴い摺動抵抗、粘性抵抗もしくはその両方
を発生させるダンパを設けたことを特徴とする。
【0041】外槽の上端部付近から複数本の吊持ロッド
を吊下げ、各吊持ロッドの下端部に設けたばね受け部と
圧縮ばねとにより、水槽を支持受け部を介して吊下げ弾
性支持しておくと、洗濯時には、洗濯物と洗濯水とによ
る水槽の重量増加により、圧縮ばねは圧縮され、予め設
定した重量になると全圧縮状態となり、吊持ロッドによ
り直接的に吊下げられる。これにより水槽の降下量は制
限され、かつ洗濯時の水槽の振動は制限される。
【0042】脱水時には、洗濯水の排水により水槽内の
重量は軽減され圧縮ばねは全圧縮状態から圧縮可能状態
となり、初期の弾性支持となる。このとき、前述した従
来例のように引きばねによる弾性支持の場合、水槽の降
下量の寸法的制限からそのばね定数を高く設定する必要
があった。たとえば水槽の降下量が30mmとし、洗濯
物容量5Kgf、洗濯水30リットルの場合にはばね定
数は約1.2Kgf/mmに設定する必要があった。し
かし請求項1記載の発明の場合には、圧縮ばねは上述の
ように全圧縮となり、水槽の降下量の制限が可能なた
め、そのばね定数を低く設定することができる。たとえ
ば水槽の降下量30mmとし、洗濯物容量5Kgf、洗
濯水30リットルの場合でも、洗濯水20リットル時に
おいて圧縮ばねが全圧縮する設定とすれば、ばね定数は
約0.7Kgf/mmに設定することが可能となる。前
述したように脱水時の振動の伝達力はばね定数に比例す
る。ばね定数を小さく設定することができるので、脱水
時に洗濯物の偏りによる水槽の大きな振動が床面に伝達
することを大幅に低減できる。
【0043】圧縮ばねの伸縮に伴い抵抗を発生させるダ
ンパを吊持ロッドの下端部に設けることにより、水槽の
振動が床面に伝達される経路は、吊持ロッドを介して外
槽の上端部からこの外槽を経て画面に伝達される、とい
う間接的な経路となる。したがって従来のように外槽の
底面から直接的に床面に振動が伝達される場合の経路と
比較して、床面に伝達される振動の低減を図ることがで
きる。
【0044】請求項2に記載の発明に係るドラム式乾燥
洗濯機では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、水
槽に対する支持受け部の取付高さ位置が、回転軸の中心
位置またはそれより下方に設定される。これにより、振
動時でも水槽をより安定して支持することが可能とな
る。そのため水槽の振動を小さく抑えることができる。
その結果水槽と外槽との間のクリアランスを小さくする
ことができ、外槽の寸法を小さくできる。すなわち、洗
濯機全体の寸法を小さくすることができる。
【0045】請求項3に記載の発明に係るドラム式乾燥
洗濯機は、請求項1または2に記載の発明の構成に加え
て、吊持ロッドの吊下げにおいて、左右方向および前後
方向の両方に対して各々傾斜角度を設けている。こうす
ることにより、圧縮ばねの弾性支持効果が両方向に作用
する。たとえば、吊持ロッドが垂直方向から角度α傾斜
しているとき、圧縮ばねのばね定数Kに対してK×si
nαのばね定数による弾性支持効果が水槽に対し作用す
る。このため水槽のあらゆる方向の振動を圧縮ばねによ
り吸収することができる。
【0046】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に
記載の発明の構成に加えて、前記荷重受け部に、前記吊
持ロッドの上端部を承受する可撓性の吸振材を備えたこ
とを特徴とする。この吸振材としてはたとえば低反発ゴ
ムを使用することができるが、従来の場合と異なり吸振
材は振動による剪断力は受けず、圧縮のみの荷重を受け
る。そのためそのゴム硬度を高く設定する必要はなく、
任意に選択することができる。したがって硬度を低く選
択することにより、可撓性の吸振材によって水槽の振動
をより一層軽減することができる。
【0047】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に
記載の発明の構成に加えて、前記支持受け部が、水槽の
前側面および後側面に設けられたことを特徴とする。こ
うした構成により、左右方向の支持受け部の取付ピッチ
寸法を小さくすることができ、それだけ洗濯機全体を小
型化することができる。
【0048】請求項6に記載の発明に係るドラム式乾燥
機は、一端に水平回転軸、他端に円形の開口部を有した
ドラムを水槽内に回転自在に備えたドラム式乾燥機にお
いて、ドラムは、ドラム底、胴、蓋の3部品を接合する
ことにより形成し、ドラム蓋はドラム胴よりも径の小さ
い円形の開口部とその周囲に水平軸と平行な開口部を持
つ溝を形成し、この溝に流体バランサを挿入し内周およ
び外周を密接固定するようにしたものである。
【0049】乾燥工程時、ドラムを低速回転させながら
乾燥風路により温風を水槽に導きドラムに収容された洗
濯物の乾燥を行なう際、水槽内の温度は上昇し合成樹脂
製の流体バランサは軟化し剛性が保てなくなる。しか
し、温度変化に強い金属性のドラムに形成された溝に少
なくとも流体バランサの内周および外周が密接固定され
ているため、流体バランサの径方向の剛性が保たれる。
【0050】請求項7記載の発明は、請求項6記載の構
成に加えて、ドラム底に水平軸と平行な開口を持つ溝を
形成し、この溝に流体バランサを挿入し固定したもので
ある。流体バランサを軸支部より近いところに設置する
ことにより軸支部回りの流体バランサによるモーメント
荷重が小さくなり、軸支部に係る負担を小さくすること
ができる。
【0051】請求項8に記載の発明は、請求項6記載の
発明の構成に加えて、ドラムに形成された溝に少なくと
も流体バランサの内周および外周を密接固定したものに
おいて、径方向の周壁に複数の角穴を設け、上記角穴に
対応した箇所に流体バランサより凸部を形成し水平方向
の固定を行なったものである。
【0052】流体バランサがドラムの溝により径方向に
内周、外周とも密接しているため、流体バランサが水平
方向に動かないように角穴と凸部とにより簡単に固定す
るこができる。
【0053】請求項9に記載の発明は、請求項6記載の
発明の構成に加えて、流体バランサの反ドラム側に径方
向に沿ったリブによりファンを形成したものである。乾
燥工程中のドラムの低速回転時、流体バランサに形成さ
れたファンにより水槽内の空気を循環させることがで
き、流体バランサの冷却を行なうことができる。
【0054】請求項10に記載の発明は、請求項6記載
の発明の構成に加えて、流体バランサは、ドラムとの当
接部にリブまたはボスを形成し、前記リブまたはボスに
より流体バランサとドラムとの間に空間をもって保持し
固定したものである。ドラムは金属製のため合成樹脂に
比べ熱伝導性がよく雰囲気温度に馴染みやすい。ゆえ
に、熱はドラムから流体バランサへと伝わる。したがっ
て流体バランサとドラムを前面密接させずリブまたはボ
スにより部分的にのみ密接させることにより、ドラムか
ら流体バランサに伝達される熱量を少なくすることがで
きる。
【0055】請求項11に記載の発明に係るドラム式乾
燥機の動作方法は、流体バランサの臨界回転数よりも高
くて弾性支持により生ずる共振回転数よりも低い所定の
回転数で所定時間ドラムを回転させるようにモータを制
御する低速回転ステップと、所定の回転数で所定時間ド
ラムを回転させた後、脱水のために予め定められた所定
の高速回転数でドラムを回転させるようにモータを制御
する高速回転ステップとを含む。
【0056】脱水時に、水槽内の洗濯水を排水し、ドラ
ム内の衣類をほぐすためにドラムを低速(たとえば55
rpm)で回転させる。このとき流体バランサ内の液体
は重力により下方に偏っている。次にドラムを臨界回転
数(たとえば約65rpm)より高く弾性支持により生
じる共振回転数(たとえば約250rpm)より低い所
定回転数(たとえば160rpm)で所定時間(たとえ
ば15秒)回転させる。このとき流体バランサ内の流体
は、同一箇所に偏らず遠心力により円周方向にリング状
になっている。このため、共振回転数をスムーズに通過
することができる。流体バランサ内の流通抵抗を大きく
設定する必要がないため、共振回転数の通過後も流体が
すぐに流体バランサ内で移動し、バランスを補正するこ
とができる。重りを水槽に固定する必要がないために、
洗濯機の製品本体の軽量化を達成できる。
【0057】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明の構成に加えて、流体バランサの臨界回転数
よりもそれぞれ高く、かつ各々が弾性支持により生ずる
共振回転数より低い、複数種類の回転数が予め選択され
ており、前記低速回転ステップは、前記複数種類の回転
数のうち、最も低い回転数から順次高い回転数を順に選
択し、それぞれ所定時間前記ドラムを回転させるように
前記モータを制御するステップを含む。複数の所定回転
数(たとえば100、130、160rpm)の低い方
から段階的に高い方の所定回転数で運転することによ
り、流体バランサ内の流体は円滑にリング状に分散して
いき、所定回転数に至るまでの振動を小さくすることが
できる。
【0058】請求項13に記載の発明は、請求項11ま
たは12に記載の発明の構成に加えて、ドラム式乾燥洗
濯機が、水槽に取付けられた振動センサをさらに含んで
おり、この方法はさらに、高速回転ステップの開始に先
立って、前記振動センサの検知値が予め定める値以下か
否かを判定するステップと、前記判定するステップの判
定結果に従って、前記高速回転ステップの開始と、前記
低速回転ステップからの動作の反復とのいずれかを選択
するステップとをさらに含んでいる。振動センサで水槽
の所定回転数での振動を検知するようにし、検知した値
が予め定めらる値より小さいときにのみ高速回転に移行
するので、所定回転数での最大のアンバランス量を制限
することができる。そのため共振回転数近傍のみなら
ず、ドラムが高速回転しているときの振動量をも小さく
することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 本発明に係るドラム式乾燥洗濯機およびその動作方法を
実現する実施の形態を図1〜図10を参照して説明す
る。なお、ドラム式乾燥洗濯機はドラム式乾燥機の一形
態でもある。図1および図2を参照して、この洗濯機
は、洗濯物を収容し回転する、多数の小孔2を有するド
ラム1と、洗濯水を貯留しドラム1を内装する水槽3と
を含んでいる。水槽3は中空の円筒形を有しており、そ
の後面の中心部には、一端をドラム1の底面中心に固定
されたほぼ水平な回転軸4が回転自在に軸支されてい
る。回転軸4の他端にはドラムプーリ5が固定されてい
る。水槽3の下面には、駆動モータ6が取付けられてい
る。駆動モータ6の回転軸先端にモータプーリ7が取付
けられており、モータプーリ7とドラムプーリ5とがベ
ルト8で伝動連結される。
【0060】ドラム1、水槽3およびモータ6は振動体
を形成しているが、この振動体は外槽9の筐体内に以下
のようにして弾性支持されている。外槽9の筐体の内部
上面に、複数個の荷重受け部84が設けられている。こ
の複数個の荷重受け部84からはそれぞれ、複数本の吊
持ロッド10が吊下げられる。荷重受け部84の構造に
ついては図5を参照して後述する。一方水槽3は、その
両側部の前後の、その中心軸よりも下方の位置に、吊持
ロッド10の下端部が貫通する支持受け部13を備えて
いる。図4を参照して、支持受け部13を貫通しその下
方に突き出る吊持ロッド10の下端部には、ばね受け部
11が固定されている。支持受け部13とこのばね受け
部11との間の吊持ロッド10には、圧縮ばね12が嵌
装されている。支持受け部13が、圧縮ばね12を介し
てばね受け部11によって支持されることにより、水槽
3が外槽9内に吊下げ弾性支持される。
【0061】吊持ロッド10の下端部には、圧縮ばね1
2の伸縮動作に伴い摩擦抵抗を発生するダンパ15が挿
通されている。図4に示されるように、ダンパ15はば
ね受け部11および圧縮ばね12を***する形を有し、
かつ吊持ロッド10の下端部に挿通されるダンパスリー
ブ15aを含んでいる。このダンパスリーブ15aの内
面に対しばね受け部11の外周縁が摺動自在に接触配置
される。これにより、圧縮ばね12の伸縮に伴い、ダン
パスリーブ15aの内面とばね受け部11の外周縁との
間で摩擦抵抗が発生する。
【0062】再び図1を参照して、外槽9の筐体の前面
には、洗濯物投入用の扉16が設けられている。この部
分の水槽3と外槽9との間には、ジャバラ状の扉パッキ
ン17が設けられている。扉16を閉めると、この扉パ
ッキン17により、水槽3は水密構造となる。外槽9の
筐体内の上部には、各工程の運転制御を行なうための制
御回路18が備えられている。水槽3の下方には、水槽
3内部から洗濯水などを排出するための排水弁19が設
けられ、これにより脱水時に洗濯水の排水を行なう。外
槽9の筐体の底面には設置脚20が設けられ、これによ
り床面に対し洗濯機全体を支えている。
【0063】図2を参照して、ドラム1の内周面には複
数のバッフル21が設けられている。さらに水槽3の上
部には、水槽3の振動を検知するための振動センサ80
が設けられる。振動センサ80の構造については後述す
る。
【0064】図2に示されるように、正面から見たとき
の支持受け部13の間隔は、荷重受け部84の間の間隔
よりも短く、それによって吊持ロッド10は垂直方向に
対し角度θだけ傾斜する。この傾斜により、支持受け部
13と外槽9の筐体との間のクリアランスXを、吊持ロ
ッド10が垂直の場合と比べてより小さく選択すること
ができる。そのため洗濯機全体の大きさを小さくするこ
とができる。
【0065】図1に示されるように、乾燥風を水槽3内
に導く乾燥風路241と、乾燥風路241内に設置され
た乾燥ヒータ214と、乾燥風路241上に配置された
除湿用熱交換機215とが設けられている。図2におい
ては、図の簡略化のためこれらは示していない。
【0066】図3を参照して、ドラム1は、金属製のド
ラム底1a、ドラム胴1b、およびドラム蓋1cの構成
部品を含み、これらを接合して形成されている。ドラム
蓋1cは、その中央に形成された円形開口部50を有
し、さらにその周囲に環状に形成された溝51を有して
いる。この溝51内に、流体バランサ32が、少なくと
もその内周および外周が溝51の側面と密接するように
挿入嵌合されている。流体バランサ32は、外周側から
ねじ52によりドラム1に固定されている。流体バラン
サ32は合成樹脂から形成された中空の環状体であり、
内部には液体が封入されている。ドラム胴1bの周側面
には多数の小孔2が形成されている。またドラム胴1b
の内部側面には、前述のようにバッフル21が設けられ
ている(図2)。
【0067】図1および図2を参照して、水槽3に設け
られる支持受け部13の高さ位置については任意に設定
することができる。しかしこの実施の形態の装置では、
支持受け部13は回転軸4の中心位置Aまたはそれより
下方に設けられている。水槽3、ドラム1、駆動モータ
6などにより構成される振動体の重心位置は、その構成
により回転軸4の中心のレベルA以下となる。したがっ
て支持受け部13のレベルをこのように選択することに
より、水槽3をより安定して吊下げ弾性支持することが
できる。洗い、濯ぎ、脱水の各工程において伝達される
振動を低減させることはもちろん、水槽3自体の振動の
低減も図ることができる。
【0068】図5を参照して、荷重受け部84の構成に
ついて詳述する。荷重受け部84の部分において、外槽
9の筐体上部下面には下方向に突出した中空部分が形成
され、その内部に荷重受け部材85が配置される。荷重
受け部材85と外槽9との間には、低反発ゴム成型品で
ある吸振材22が設けられている。荷重受け部材85、
吸振材22には開口が設けられており、外槽9のこの開
口に対応する部分にも開口が形成されている。吊持ロッ
ド10の上端に固定した半球形状のロッド受け23を、
荷重受け部材85および吸振材22に抜け止め状態に挿
通支持させて承受するようにしている。
【0069】このように吸振材22を荷重受け部材85
と外槽9との間に介在させることにより、洗濯の各工程
における水槽3の振動の低減を図ることができる。この
とき、図5により明らかなように、吸振材22は吊持ロ
ッド10のロッド受け23および荷重受け部材85を介
して水槽3を支持する圧縮荷重のみを受ける。吸振材2
2に対して剪断力が働くことはない。そのため吸振材2
2のゴム硬度は低く選択することができる。たとえば、
剪断力が吸振材22に働く場合にはゴム硬度が90°の
材料を使用する必要があったとしても、本形態ではゴム
硬度が40°程度のものを使用しても差支えがない。こ
のようにゴム硬度の低い材料を吸振材22に使用するこ
とができるので、水槽3から外槽9に伝達される振動を
大きく低減させることができる。
【0070】図6を参照して、振動センサ80は、ケー
ス104と、ケース104内に配置された圧電素子10
1と、重り102と、ばね103とを含んでいる。重り
102が、水槽3の振動に応じてケース104内で振動
し、かつこのときばね103により重り102が圧電素
子101方向に付勢されているため、圧電素子101が
水槽3の振動に応じた大きさの電気信号を発生する。図
7を参照して、制御回路18は、モータ6を駆動するた
めのモータドライバ130と、振動センサ80と、ヒー
タ214を駆動するためのヒータ駆動部210と、排水
弁19を駆動するための排水弁駆動部130と、図示さ
れない給水弁を駆動するための給水弁駆動部132と、
ブザー128とに接続されたCPU120と、CPU1
20に接続された操作パネル121と、CPU120が
実行する洗濯の各工程を制御するためのプログラムが記
憶されたROM(読出専用メモリ)124と、CPU1
20が作業領域として使用するRAM(Random AccessM
emory)とを含んでいる。この制御回路18は通常の制
御用のコンピュータと同様に動作し、その動作方法自体
は周知のものであるのでここではその詳細は繰返して説
明することはしない。本実施の形態における特徴的な制
御については図8を参照して後述する。
【0071】図9を参照して、流体バランサ32は、環
状の合成樹脂により形成されており、外周91および内
周92と、内周92から径方向に向かって形成された仕
切り部材94と、内壁92および外壁91の間の空間に
封入された食塩水などからなる流体93とを含んでい
る。
【0072】この実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機は
以下のように動作する。図1および図2を参照して、扉
16を開けて洗濯物をドラム1内に投入する。その後給
水弁(図示せず)を介して水槽3内への給水が開始され
る。給水は水面が所定レベルに達するまで継続される。
このとき給水に伴い水槽3の重量が増加し、それにより
圧縮ばね12(図4参照)は徐々に圧縮されるが、所定
の圧縮量、すなわち水槽3の降下量(たとえば20m
m)に達すると圧縮ばね12は全圧縮状態となり、それ
以後は水槽3は吊持ロッド10により直接に支持される
ことにより降下しない。水面が所定レベルに達すると給
水は終了する。続いてドラム1を低速回転させることに
より、タンブリングによる洗いが行なわれる。濯ぎは、
排水弁19を開いて洗濯水を水槽3から排水した後再度
給水を行ない、洗いと同様にタンブリングにより行な
う。
【0073】脱水は、排水弁19を開いて水を水槽3か
ら排出した後、ドラム1を高速回転させて洗濯物から水
分を遠心力によりはね飛ばし、さらに小孔2を通して水
分をドラム1外にはね飛ばすことにより行なう。本実施
の形態ではこのときのドラム1の回転制御は制御回路1
8により次のようにして行なわれる。図8を参照して、
脱水工程140に入ると、まず水槽3内の洗濯水を排水
し、ドラム1内の衣類をほぐすためにドラム1を低速
(たとえば55rpm)で回転させ、タンブリングを行
なう(142)。次にステップ148に示されるように
脱水のための高速回転を行なうことになるが、本実施の
形態ではいきなり高速回転に移行しない。すなわちまず
臨界回転数より高く共振回転数よりも低い所定回転数
(たとえば160rpm)で所定時間(たとえば15
秒)だけドラム1を回転させる(144)。このため、
ステップ142に示す低速回転時には図9に示すように
流体バランサ32内の流体93は重力方向に集まってい
るが、ステップ144の所定回転では図10に示される
ように流体93は流体バランサ32の円周に沿ってリン
グ状に分布する。そのため共振回転数を円滑に通過する
ことができ、共振回転数通過後も流体が流体バランサ内
で移動しバランス補正動作を行なうため、水槽3の振動
を小さく抑えることができる。
【0074】続いて振動センサ80から入力される振動
値が、所定値以下かどうかが判断される(146)。検
知された値が所定値以下であればドラム1を高速回転
(たとえば1000rpm)させることにより小孔2か
ら、洗濯物に含まれる水を飛ばして脱水を行なう(14
8)。ステップ146で検知された振動値が所定値以下
でなければ、もう1度ステップ142に戻り低速回転お
よび所定回転でのドラム1の回転を繰返す。このように
してステップ144での所定回転数における水槽3の振
動がある程度よりも小さい場合だけ高速回転を行なうの
で、洗濯物のアンバランス量の最大値を制限することが
できる。したがって共振回転数近傍での水槽3の振動の
みならず、高速回転時の水槽3の振動をも小さく抑える
ことができるという効果を奏する。
【0075】さらにこの実施の形態のドラム式乾燥洗濯
機の脱水時の特徴を説明する。脱水時には、洗濯物の偏
りにより水槽3は多かれ少なかれ振動する。しかし本実
施の形態では、吊持ロッド10と圧縮ばね12とにより
水槽3が吊下げ弾性支持されている。しかも圧縮ばね1
2のばね定数は小さく設定されているので、振動による
伝達力は従来のものと比較して大幅に小さくなる。さら
に、吊持ロッド10の下端部にダンパ効果を発揮するダ
ンパ15を設けてあるため、ダンパ15により床面に伝
達される振動は、ダンパ15のみならず吊持ロッド10
および外槽9を介した間接的な経路を経たものとなる。
この振動の伝達力は吸振材22および外槽9によって緩
和されるために小さくなる。床面への総合的な振動伝達
力は従来のものと比較して小さくなり、床面が振動した
りする問題は発生しない。
【0076】乾燥工程では、乾燥風を乾燥風路241内
に設置された乾燥ヒータ214により加熱循環して洗濯
物の水分を蒸発させる。蒸発した水分は除湿用熱交換機
215により取り除かれる。このとき、ドラム1を低速
回転させることにより洗濯物に均等に熱を加えて乾燥を
早める。
【0077】上記の場合、乾燥工程時には温風が水槽3
内を循環するため、水槽3内に設置されているドラム1
および流体バランサ32も加熱される。流体バランサ3
2は合成樹脂により形成されているために、熱により軟
化し剛性が弱くなる。しかし流体バランサ32の内周お
よび外周が金属製のドラム1に形成された溝51に密接
嵌合しているため、流体バランサ32はドラム1の溝5
1の内壁により結果として補強され二次的に剛性が強く
なる。そのため流体バランサ32に対して働く径方向の
内力または外力による流体バランサ32の変形を防止す
ることができる。
【0078】なお流体バランサ32に対して働く力と
は、水平軸を中心に一定回転軸を超えて回転する流体バ
ランサ32に封入された液体が、遠心力により流体バラ
ンサ32の内部に拡散されて流体バランサ32の内面に
対し径方向の外側に向かって加える荷重、または流体バ
ランサ32の低速回転時および停止時に、流体が下方に
溜まり流体バランサ32に対し重力方向に対して加える
荷重をいう。
【0079】以上のようにこの実施の形態1のドラム式
乾燥洗濯機では、水槽3を、外槽9の筐体内面上方から
吊下げた吊持ロッドにより吊下げ弾性支持している。そ
して、支持受け部とばね受け部との間にはね定数の小さ
い圧縮ばねを介在させている。そのため洗濯時には水槽
3は所定の高さで固定的に保持され、脱水時には圧縮ば
ねにより弾性支持される。圧縮ばねのばね定数を小さく
設定できるため、脱水時の水槽3の振動を外部に伝達す
る力はごく弱い。また吊持ロッド10で水槽3を吊下げ
保持しているため、荷重受け部に設けた吸振材22は圧
縮荷重しか受けない。吸振材22が剪断力を受けないた
め、吸振材22をばね定数の小さな材料とすることがで
きる。これにより外部に伝達される振動の量をさらに削
減することができる。
【0080】また、脱水のために高速回転を行なうに先
立って、ドラム1を臨界回転数よりも高く共振回転数よ
りも低い所定回転数で所定時間だけ回転させている。こ
れによって共振回転数をスムーズに通過することがで
き、共振回転数近傍での振動の発生を抑えることができ
る。また振動センサを設けて、所定回転数での水槽3の
振動がある値以下の場合のみ高速回転に移行するように
したので、高速回転での振動量も小さくすることができ
る。
【0081】さらに加えて、ドラム3を金属製とし、ド
ラム3に形成した溝内に合成樹脂で形成された流体バラ
ンサを嵌合させて、たとえばその外周部をドラムの溝の
壁面で支持した。これにより、乾燥時など、流体バラン
サに対して高温が加えられ流体バランサを形成する合成
樹脂の剛性が弱くなったとしても、径方向に流体バラン
サがドラムの溝の内壁によって保持されているため、流
体バランサの変形を防止することができる。
【0082】なお上述の実施の形態1では、水槽3の吊
下げ弾性支持方式と、脱水時の高速回転への移行の改良
と、ドラムおよび流体バランサの構成との改良とを組合
せることにより、最も望ましい形態でドラム式乾燥洗濯
機を実現しているが、上記した構成のいずれを単独で採
用しても従来のものと比較して振動を軽減できるという
効果を奏することは言うまでもない。
【0083】実施の形態2 図11に、本発明の実施の形態2における脱水工程での
制御の流れを示す。ドラム式乾燥洗濯機のハードウェア
自体の構成は、実施の形態1のものを使用してもよく、
また他の形態のものを使用してもよい。
【0084】図11に示すフローチャートのうち、図8
に示す実施の形態1のフローチャートと同じステップに
は同じ参照番号を付してあるので、それらについての詳
細な説明はここでは繰返さない。図11に示すフローチ
ャートが図8に示すものと異なるのは、図8のステップ
144が、図11ではステップ164およびステップ1
66で置換えられている点である。すなわちこの実施の
形態2のドラム式乾燥洗濯機では、実施の形態1におけ
るようにただ1つの回転数を所定回転数として選択して
ステップ144の処理を行なう代わりに、予め複数種類
の回転数を所定回転数として選択しておき、最も低い回
転数から順次高い回転数を選択して順に回転処理を行な
う点に特徴がある。複数の所定回転数としては、たとえ
ば100、130、160rpmなどが考えられる。
【0085】図11を参照して、ステップ164では、
所定回転数をn番目の所定回転数にセットする処理が行
なわれる。なおnの初期値は1であり、またnの最大値
はNであるものとする。n=1のときの所定回転数が最
も低く、以後nが大きくなるに従って順に回転数が高く
なり、n=Nで最大の回転数となる。ただしn=1〜N
のいずれの回転数も、臨界回転数よりも高くかつ弾性支
持により生じる共振回転数よりも低く選択されている。
【0086】ステップ164でn番目の所定回転数で所
定時間だけドラム1を回転させた後、nが最大値Nと等
しいかどうかの判断を行なう。nが最大値Nと等しくな
ければnに1を加算してステップ164の処理を繰返
す。nが最大値Nと等しければステップ146に進み、
以後の処理は実施の形態1の場合と同様である。
【0087】このように脱水時、ドラム1の回転数を低
い方から段階的に高い方の所定回転数で順に運転するこ
とにより、流体バランサ32内の流体は円滑にリング状
に分散していく。したがってn=Nの場合の所定回転数
に至るまでに流体バランサ32がその機能を発揮できる
ようになり、共振回転数以下の回転数においても、水槽
3の振動を小さくすることができる。
【0088】なおこの実施の形態2でも、振動センサを
設けることにより、振動センサで水槽3の所定回転数
(n=N)での振動が予め定められた所定値より小さい
ときにのみ高速回転に移行するようにすることで、共振
回転数のみならず高速回転時においても水槽3の振動を
小さく抑えることができるのは実施の形態1と同様であ
る。
【0089】実施の形態3 本発明の実施の形態3に係るドラム式乾燥洗濯機につい
て図12を参照して説明する。このドラム式乾燥洗濯機
の正面図は、実施の形態1の図2に示されるものと同様
である。なお図12においては、振動センサ80および
乾燥のための各構成要素については、図面の簡略化のた
めに図示を省略した。
【0090】実施の形態3のドラム式乾燥洗濯機は、吊
持ロッド10の吊下げにおいて、図2に示すような、吊
持ロッド10の左右方向の所定の傾斜角度θに加えて、
図5に示すように、吊持ロッド10を前後方向の所定の
傾斜角度αをもって取付けるようにした点に特徴があ
る。すなわち、洗濯機の左右および前後方向の両方向に
対して、吊持ロッド10を傾斜して取付けている。その
ために、支持受け部13の前後方向の間隔は、支持受け
部84の前後方向の間隔よりも小さく選ばれている。こ
の実施の形態3の洗濯機のその他の構成は、実施の形態
1の装置と同様であるので、ここではその詳細について
は繰返さない。
【0091】この実施の形態3の洗濯機では、水槽3は
上下、左右および前後のあらゆる方向において吊持ロッ
ド10および圧縮ばね12により弾性支持される。した
がってそれだけ水槽3の振動が低減される。このとき圧
縮ばね12のばね定数を高くする必要はないので、伝達
される振動が大きくなるおそれがないことは言うまでも
ない。
【0092】実施の形態4 図13に、本発明の実施の形態4に係るドラム式乾燥洗
濯機の正面図を示す。この実施の形態4の洗濯機では、
支持受け部13の取付位置を水槽3の前側面および水槽
3の後側面(図示せず)にそれぞれ左右2箇所ずつ設け
ている。その他の点では図13の装置は実施の形態1の
装置と同様であるのでここではその詳細な説明は繰返さ
ない。なお図13において、図の簡略化のために、一部
の構成要素の図示は省略してある。
【0093】この実施の形態4のドラム式乾燥洗濯機に
おいては、図13と図2とを比較すれば明らかなよう
に、外槽9の筐体の左右方向の寸法をより小さくするこ
とができる。一方でこのときの振動の軽減効果は変わら
ない。したがってこの実施の形態4の洗濯機では、振動
低減効果を維持しながら洗濯機全体をより小型化するこ
とができる。そのためたとえばシステムキッチンへの適
合等も容易になる。
【0094】実施の形態5 図14に、実施の形態5のドラム式乾燥洗濯機の支持受
け部13付近の構造を示す。この実施の形態5の洗濯機
の他の部分は、実施の形態1の洗濯機の対応する部分と
全く同様である。
【0095】図14を参照して、この実施の形態5の洗
濯機では、図4に示されるダンパ15に代えて、吊持ロ
ッド10が貫通する開口を備え、この吊持ロッド10の
外周面と開口部内周面との間で摺動抵抗を発生させるダ
ンパ110を備えている。このダンパ110でも、実施
の形態1のものと全く同様の効果を奏することができ
る。
【0096】実施の形態1および5の双方において、ダ
ンパとしてはばね受け部11の外周縁または吊持ロッド
10の外周面と摺動することにより摺動抵抗を発生する
ものを示したが、ダンパとしてこのような摺動抵抗を発
生するもののみが考えられるわけではないのは言うまで
もない。たとえば流体による粘性抵抗を使用したダンパ
や、気体による一時的な反発力を利用したエアーダンパ
などを使用してもよい。
【0097】実施の形態6 実施の形態6のドラム式乾燥洗濯機について図15を参
照して説明する。このドラム式乾燥洗濯機の特徴はドラ
ムにある。図15を参照して、実施の形態6のドラム式
乾燥洗濯機のドラム301は、外周に多数の小孔302
が形成されたドラム胴301bと、水平な回転軸4が固
定されるドラム底301aと、開口350を有するドラ
ム蓋301cとからなる金属製であって、かつドラム底
301aの、回転軸4の周囲に回転軸4と平行な方向に
溝355を形成し、この溝355内に流体バランサ33
2を嵌合固定した点に特徴がある。ドラム301は、回
転軸4によりドラム底301a面で片側軸支されてい
る。そのためドラム301の重心がドラム底301aよ
り遠いほど、ドラム重心の偏心によりドラム301や流
体バランサ332により回転軸4にかかるモーメントが
大きくなる。しかし流体バランサ332をドラム底30
1aに固定することにより、このモーメントを小さくす
ることができる。これにより、ドラム301の振動、ひ
いては水槽3の振動を低減させることができる。
【0098】実施の形態7 図16を参照して、実施の形態7のドラム式乾燥洗濯機
は、流体バランサ432の、ドラム401への固定方法
に特徴がある。図16において、ドラム胴401bおよ
びドラム蓋401cはそれぞれ図3に示される実施の形
態1のドラム胴1bおよびドラム蓋1cに対応する。ま
たドラム蓋401cの外周面に、ドラム401の中心軸
に沿った方向に溝451が形成され、この溝451内に
流体バランサ432が嵌合されている点も実施の形態1
と同様である。
【0099】この実施の形態7のドラム式乾燥洗濯機の
特徴は、以下のようなものである。ドラム蓋401cに
形成された溝451の外壁に、複数の角穴461が形成
されている。流体バランサ432の外周には、複数の角
穴461に対応して凸部462が形成される。流体バラ
ンサ432を溝451内に挿入すると、複数の凸部46
2がそれぞれ対応の角穴461に嵌合する。これにより
流体バランサ432の、ドラム401の軸方向の移動が
規制され流体バランサ432がドラム401に固定され
る。この構成では、流体バランサ432の固定を極めて
簡単な機構で実現できるという効果がある。
【0100】実施の形態8 図17を参照して、本発明の実施の形態8に係るドラム
式乾燥洗濯機の特徴について説明する。この洗濯機は、
ドラム501への流体バランサ502の固定方法に特徴
がある。図17に示すドラム501、ドラム胴501
b、ドラム蓋501cおよび溝551はそれぞれ、図3
に示す実施の形態1のドラム1、ドラム胴1b、ドラム
蓋1cおよび溝51にそれぞれ対応する。この洗濯機に
おいては、流体バランサ502の周面にリブ571を形
成し、さらに底面にボス572を形成している。リブ5
71の高さは、流体バランサ502を溝551内に挿入
したときに流体バランサ502が安定して固定される高
さに選ばれている。
【0101】図17に示すようにリブ571またはボス
572により流体バランサ502をドラム501に固定
することにより、流体バランサ502とドラム501と
の間の接触面積がごく小さなものとなる。他の部分にお
いてはドラム501と流体バランサ502との間に空気
の層が形成される。したがって全体としてドラム501
から流体バランサ502に伝達される熱量を小さくする
ことができる。これにより流体バランサ502が熱によ
り変形したりするおそれを小さくすることができる。
【0102】実施の形態9 図18に、本願発明の実施の形態9に係るドラム式乾燥
洗濯機のドラム601の斜視図を示す。このドラム60
1は、上に述べた実施の形態1〜8のドラム式乾燥洗濯
機のいずれとも組合せて使用することができる。
【0103】図18を参照して、このドラム601はそ
の周囲に無数の小孔2が形成されており、かつドラム蓋
部分にリング状の流体バランサ632が固定されてい
る。この流体バランサ632の、ドラム601とは反対
側の面上に、ドラム601の軸方向に沿った高さと、径
方向に沿った幅と、円周方向に沿った厚みとを有する複
数のリブ670が形成されている。上記した乾燥工程お
よび脱水工程時にドラム601を回転させることによ
り、リブ670によってファンが形成される。このファ
ンにより流体バランサ632付近の空気が攪拌され、流
体バランサ632を冷却することができる。この冷却に
より流体バランサ632の変形を防止し、乾燥工程およ
び脱水工程時のドラム1の振動および水槽3の振動を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の側断面図
である。
【図2】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の正面断面
図である。
【図3】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機のドラムの
側断面図である。
【図4】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の支持受け
部およびダンパ部分の拡大断面図である。
【図5】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の荷重受け
部の拡大断面図である。
【図6】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の振動セン
サの断面図である。
【図7】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の制御回路
の回路ブロック図である。
【図8】実施の形態1のドラム式乾燥洗濯機の脱水時の
制御を示すフローチャートである。
【図9】流体バランサの正面断面図である。
【図10】流体バランサの正面断面図である。
【図11】実施の形態2のドラム式乾燥洗濯機の制御の
流れを示すフローチャートである。
【図12】実施の形態3のドラム式乾燥洗濯機の側断面
図である。
【図13】実施の形態4のドラム式乾燥洗濯機の正面断
面図である。
【図14】実施の形態5のドラム式乾燥洗濯機の支持受
け部およびダンパ部分の拡大断面図である。
【図15】実施の形態6のドラム式乾燥洗濯機のドラム
の断面図である。
【図16】実施の形態7のドラム式乾燥洗濯機のドラム
の外周部分の拡大断面図である。
【図17】実施の形態8に係るドラム式乾燥洗濯機のド
ラムおよび流体バランサの拡大断面図である。
【図18】実施の形態9のドラム式乾燥洗濯機のドラム
および流体バランサの斜視図である。
【図19】従来のドラム式乾燥洗濯機の第1の例の断面
図である。
【図20】従来のドラム式乾燥洗濯機の第1の例の正面
断面図である。
【図21】従来のドラム式乾燥洗濯機の第2の例の正面
断面図である。
【図22】従来のドラム式乾燥洗濯機の第3の例の正面
断面図である。
【符号の説明】
1 ドラム 3 水槽 4 回転軸 6 モータ 10 吊持ロッド 11 ばね受け部 12 圧縮ばね 13 支持受け部 15 ダンパ 18 制御回路 32 流体バランサ 80 振動センサ 84 荷重受け部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平な回転軸周りに回転して洗濯・
    脱水を行なうドラムと、該ドラムを内装し、洗濯水を貯
    留する水槽と、該水槽を内部に配設する外槽とを備える
    ドラム式乾燥洗濯機において、 前記外槽内の上端部付近に設けた荷重受け部から複数本
    の吊持ロッドを吊下げ、前記水槽は、前記吊持ロッドの
    下端部が貫通する支持受け部を備えるとともに、該支持
    受け部より下方に位置する前記吊持ロッドの下端部に固
    定したばね受け部と、前記支持受け部との間に圧縮ばね
    を介在させることにより、吊下げ弾性支持しており、 前記支持受け部と前記吊持ロッドの下端部との間に、前
    記圧縮ばねの伸縮動作に伴い摺動抵抗、粘性抵抗もしく
    はその両方を発生させるダンパを設けたことを特徴とす
    るドラム式乾燥洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記水槽に対する支持受け部の取付高さ
    位置は、前記回転軸の中心位置またはそれより下方に設
    定したことを特徴とする請求項1記載のドラム式乾燥洗
    濯機。
  3. 【請求項3】 前記吊持ロッドの吊下げにおいて左右方
    向および前後方向の両方に対し各々傾斜角度を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のドラム式乾燥洗
    濯機。
  4. 【請求項4】 前記荷重受け部に、前記吊持ロッドの上
    端部を承受する可撓性の吸振材を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のドラム式乾燥洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 前記支持受け部は、前記水槽の前側面お
    よび後側面に設けたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のドラム式乾燥洗濯機。
  6. 【請求項6】 一端に水平回転軸、他端に円形の開口部
    を有したドラムを水槽内に回転自在に備えたドラム式乾
    燥機において、上記ドラムは金属により形成されたドラ
    ム底、胴、蓋の3部品を接合してなり、ドラム蓋に設け
    られた円形の開口部の周囲に溝を形成し、この溝へ流体
    バランサを少なくとも、径方向は密接固定したことを特
    徴とするドラム式乾燥機。
  7. 【請求項7】 上記回転軸の周囲に溝を形成し、この溝
    へ流体バランサを固定したことを特徴とする請求項6記
    載のドラム式乾燥機。
  8. 【請求項8】 上記ドラムに形成された溝の径方向の周
    壁に複数の角穴を設け、この穴に対応した箇所に流体バ
    ランサより凸部を形成して凹凸嵌合により水平方向の固
    定を行なったことを特徴とする請求項6記載のドラム式
    乾燥機。
  9. 【請求項9】 上記流体バランサの反ドラム側に径方向
    に沿ったリブによりファンを形成したことを特徴とする
    請求項6記載のドラム式乾燥機。
  10. 【請求項10】 上記流体バランサは、ドラムとの密接
    部にリブまたはボスを形成し、上記リブまたはボスによ
    り流体バランサとドラムとの間に空間をもって固定保持
    したことを特徴とする請求項6記載のドラム式乾燥機。
  11. 【請求項11】 ほぼ水平な回転軸の周りを回転するド
    ラムと、 前記ドラムと一体に回転する流体バランサと、 前記ドラムを内装した水槽と、 前記水槽を内部に弾性支持する外槽と、 前記ドラムを駆動するモータと、 前記モータを制御する制御回路とを含むドラム式乾燥洗
    濯機において、前記制御回路のソフトウェアの制御によ
    って前記ドラムを回転して洗濯物を洗濯および乾燥させ
    る、ドラム式乾燥洗濯機の動作方法であって、 洗濯物の脱水時に、前記流体バランサの臨界回転数より
    も高く、前記弾性支持により生ずる共振回転数よりも低
    い所定の回転数で所定時間前記ドラムを回転させるよう
    に前記モータを制御する低速回転ステップと、 前記所定の回転数で前記所定時間前記ドラムを回転させ
    た後、脱水のために予め定められた所定の高速回転数で
    前記ドラムを回転させるように前記モータを制御する高
    速回転ステップとを含む、ドラム式乾燥洗濯機の動作方
    法。
  12. 【請求項12】 前記流体バランサの前記臨界回転数よ
    りもそれぞれ高く、かつ前記弾性支持により生ずる共振
    回転数よりそれぞれ低い、複数種類の回転数が予め選択
    されており、 前記低速回転ステップは、前記複数種類の回転数のう
    ち、最も低い回転数から高い回転数を順に選択して、そ
    れぞれ所定時間前記ドラムを回転させるように前記モー
    タを制御するステップを含む、請求項11に記載のドラ
    ム式乾燥洗濯機の動作方法。
  13. 【請求項13】 前記ドラム式乾燥機は、前記水槽に取
    付けられた振動センサをさらに含み、 前記方法はさらに、 前記高速回転ステップの開始に先立って、前記振動セン
    サの検知値が予め定める値以下か否かを判定するステッ
    プと、 前記判定するステップの判定結果に従って、前記高速回
    転ステップの開始と、前記低速回転ステップからの動作
    の反復とのいずれかを選択するステップとをさらに含
    む、請求項11または12に記載のドラム式乾燥洗濯機
    の動作方法。
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