JP3106511B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents
ドラム式洗濯機Info
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- JP3106511B2 JP3106511B2 JP03007150A JP715091A JP3106511B2 JP 3106511 B2 JP3106511 B2 JP 3106511B2 JP 03007150 A JP03007150 A JP 03007150A JP 715091 A JP715091 A JP 715091A JP 3106511 B2 JP3106511 B2 JP 3106511B2
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- drum
- fluid
- washing machine
- fluid balancer
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Landscapes
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はドラム式の回転によっ
て、中の衣類を転動させて洗濯，すすぎを行い、ドラム
の高速回転によって生じる遠心力によって、脱水を行う
ドラム式洗濯機に関する。
て、中の衣類を転動させて洗濯，すすぎを行い、ドラム
の高速回転によって生じる遠心力によって、脱水を行う
ドラム式洗濯機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のドラム式洗濯機は図７および図８
に示すような構成であった。すなわち洗濯機本体５１内
には、サスペンション５２によって上部支持された水槽
５３を設け、水槽５３内には前面を開口し後面に回転軸
５４を備え、側面に複数の通水孔５５および回転軸５４
方向と平行にバッフル５６を設けたドラム５７を設けて
いる。さらに水槽５３は２本のダンパー６４より本体５
１と下部支持されている。また回転軸５４は水槽５３の
後面に設けられた軸受ユニット５８によって支持されて
いる。回転軸５４端部にはモータ６１とベルト６０によ
って連動したプーリ５９が取り付けられている。水槽５
３前面には本体５１との間に水密性を保持するベローズ
６２を備え、テーパ状の蓋６３と嵌合するよになってい
る。
に示すような構成であった。すなわち洗濯機本体５１内
には、サスペンション５２によって上部支持された水槽
５３を設け、水槽５３内には前面を開口し後面に回転軸
５４を備え、側面に複数の通水孔５５および回転軸５４
方向と平行にバッフル５６を設けたドラム５７を設けて
いる。さらに水槽５３は２本のダンパー６４より本体５
１と下部支持されている。また回転軸５４は水槽５３の
後面に設けられた軸受ユニット５８によって支持されて
いる。回転軸５４端部にはモータ６１とベルト６０によ
って連動したプーリ５９が取り付けられている。水槽５
３前面には本体５１との間に水密性を保持するベローズ
６２を備え、テーパ状の蓋６３と嵌合するよになってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のドラ
ム式洗濯機の構成において、洗濯，すすぎを終えて脱水
を行おうとするとき、衣類がドラム５７の下部に偏った
状態でドラムを高速回転させる。このとき衣類による偏
心荷重のためドラム５７が大きく振動する。この振動を
抑えるためにダンパー６４は非常に強い能力のものが必
要となり、かつ重量体６５を水槽５３に取り付けなけれ
ばならなかった。このために本体重量がかなり重たくな
り一人で持ち運びができず、日本の一般家庭の木床の上
に設置するには、床を強固に補強する必要があった。
ム式洗濯機の構成において、洗濯，すすぎを終えて脱水
を行おうとするとき、衣類がドラム５７の下部に偏った
状態でドラムを高速回転させる。このとき衣類による偏
心荷重のためドラム５７が大きく振動する。この振動を
抑えるためにダンパー６４は非常に強い能力のものが必
要となり、かつ重量体６５を水槽５３に取り付けなけれ
ばならなかった。このために本体重量がかなり重たくな
り一人で持ち運びができず、日本の一般家庭の木床の上
に設置するには、床を強固に補強する必要があった。
【０００４】そこでドラム５７の振動を抑えるために、
現在日本国内に普及している底面に回転軸を設けた全自
動洗濯機使用の流体バランサーをこのドラム式洗濯機に
も用いることが容易に考えられる。しかし、ドラム式洗
濯機は全自動洗濯機と異なり、回転軸５４が側面にあ
り、洗濯すすぎ時に流体バランサーが洗浄水内に入って
しまい、洗浄部の容積が減少してしまう。したがって、
脱水時の矯正力を向上させるために流体バランサーを回
転軸方向に長く設定するには制限がある。
現在日本国内に普及している底面に回転軸を設けた全自
動洗濯機使用の流体バランサーをこのドラム式洗濯機に
も用いることが容易に考えられる。しかし、ドラム式洗
濯機は全自動洗濯機と異なり、回転軸５４が側面にあ
り、洗濯すすぎ時に流体バランサーが洗浄水内に入って
しまい、洗浄部の容積が減少してしまう。したがって、
脱水時の矯正力を向上させるために流体バランサーを回
転軸方向に長く設定するには制限がある。
【０００５】さらに、脱水起動時に、ドラム５７は共振
周波数近傍にて大きく振れ回るといった問題もあった。
周波数近傍にて大きく振れ回るといった問題もあった。
【０００６】そこで本発明は上記問題を解決するもの
で、振動防止用の重量体をはずして本体の軽量化を図
り、かつ脱水行程時には脱水振動の低減を図ると同時に
洗濯行程時のドラム容積の減少を極力抑え、洗浄性能の
維持を図り、本体の軽量化および脱水行程時の脱水振動
の低減を図るとともに、脱水起動時の共振周波数でのド
ラムの振れ回りを防止することである。
で、振動防止用の重量体をはずして本体の軽量化を図
り、かつ脱水行程時には脱水振動の低減を図ると同時に
洗濯行程時のドラム容積の減少を極力抑え、洗浄性能の
維持を図り、本体の軽量化および脱水行程時の脱水振動
の低減を図るとともに、脱水起動時の共振周波数でのド
ラムの振れ回りを防止することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のドラム式洗濯機は、洗濯機本体と、この洗
濯機本体内にサスペンションまたはダンパーによって支
持され、側面に軸受けを設けた水槽と、側面に回転軸を
有し、この回転軸を中心に回転するドラムと、前記回転
軸に取り付けて前記水槽の外側に配設したプーリと、こ
のプーリおよびベルトを介してドラムを駆動するモータ
とを備え、前記ドラムの中心軸方向の端部周縁には、複
数の径方向で分離した流体バランサーを設け、前記流体
のバランサーの内部にはそれぞれ面積の異なる連通孔を
外周側に設けた仕切板を形成し、その内部の流体の流通
抵抗が異なるようにした構成である。
めに本発明のドラム式洗濯機は、洗濯機本体と、この洗
濯機本体内にサスペンションまたはダンパーによって支
持され、側面に軸受けを設けた水槽と、側面に回転軸を
有し、この回転軸を中心に回転するドラムと、前記回転
軸に取り付けて前記水槽の外側に配設したプーリと、こ
のプーリおよびベルトを介してドラムを駆動するモータ
とを備え、前記ドラムの中心軸方向の端部周縁には、複
数の径方向で分離した流体バランサーを設け、前記流体
のバランサーの内部にはそれぞれ面積の異なる連通孔を
外周側に設けた仕切板を形成し、その内部の流体の流通
抵抗が異なるようにした構成である。
【０００８】
【作用】本発明のドラム式洗濯機は上記した構成によ
り、ドラムは衣類による偏心荷重ために振動するが、振
動系の共振周波数を越えると、径方向に分離された流体
バランサー内部の流体は一般に偏心荷重と逆方向に集ま
る性質があり、自分でドラムのバランスを取ろうとす
る。すなわち衣類による遠心力と１８０°位相がずれた
位置にそれぞれの流体バランサー内の流体が集まり、衣
類による遠心力を相殺する矯正遠心力が働く。これによ
ってドラム内容積を大きく占めることなく大きな脱水振
動が抑えられる。
り、ドラムは衣類による偏心荷重ために振動するが、振
動系の共振周波数を越えると、径方向に分離された流体
バランサー内部の流体は一般に偏心荷重と逆方向に集ま
る性質があり、自分でドラムのバランスを取ろうとす
る。すなわち衣類による遠心力と１８０°位相がずれた
位置にそれぞれの流体バランサー内の流体が集まり、衣
類による遠心力を相殺する矯正遠心力が働く。これによ
ってドラム内容積を大きく占めることなく大きな脱水振
動が抑えられる。
【０００９】また、洗濯，すすぎ工程を終えドラムが停
止し、排水後脱水工程へ移行する際、排水が終了した状
態では径方向に分離されたそれぞれの流体バランサー内
の流体は重力によって下部に溜まっている。この状態で
ドラムを回転させると、それぞれの流体バランサーの流
体は回転時の遠心力と重力によってそれぞれの流体バラ
ンサーの円周方向の同一箇所に偏ったまま回転し大きな
振動を引き起こすことになる。そこで複数に分離した流
体バランサーのそれぞれないぶの流体の流通抵抗が異な
るようにすることによって、それぞれの流体が円周方向
の同一箇所に偏ったままになることを防ぐことができる
ため、脱水起動時の共振周波数近傍でのドラムの振れ回
りを抑えることができる。
止し、排水後脱水工程へ移行する際、排水が終了した状
態では径方向に分離されたそれぞれの流体バランサー内
の流体は重力によって下部に溜まっている。この状態で
ドラムを回転させると、それぞれの流体バランサーの流
体は回転時の遠心力と重力によってそれぞれの流体バラ
ンサーの円周方向の同一箇所に偏ったまま回転し大きな
振動を引き起こすことになる。そこで複数に分離した流
体バランサーのそれぞれないぶの流体の流通抵抗が異な
るようにすることによって、それぞれの流体が円周方向
の同一箇所に偏ったままになることを防ぐことができる
ため、脱水起動時の共振周波数近傍でのドラムの振れ回
りを抑えることができる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１および図２に基
づいて説明する。図１および図２は本実施例のドラム式
洗濯機の断面図である。
づいて説明する。図１および図２は本実施例のドラム式
洗濯機の断面図である。
【００１１】図において、３は洗濯機本体（以下、単に
本体という）１に複数のサスペンション２によって半拘
束的に吊り下げられた水槽であり、内部には回転軸４に
よって軸支され、複数の通水孔５および複数のバッフル
６を有したドラム７を備えている。そのドラム７の中心
軸方向の両端周縁には、２つに径方向で分離し、それぞ
れ内部には仕切り板８を設けた流体バランサー（以下、
外側を第１流体バランサー９、内側を第２流体バランサ
ー１０という）を設けている。また、仕切り板８の外周
方向にはそれぞれの部屋を連通する連通孔１１を設けて
いる。
本体という）１に複数のサスペンション２によって半拘
束的に吊り下げられた水槽であり、内部には回転軸４に
よって軸支され、複数の通水孔５および複数のバッフル
６を有したドラム７を備えている。そのドラム７の中心
軸方向の両端周縁には、２つに径方向で分離し、それぞ
れ内部には仕切り板８を設けた流体バランサー（以下、
外側を第１流体バランサー９、内側を第２流体バランサ
ー１０という）を設けている。また、仕切り板８の外周
方向にはそれぞれの部屋を連通する連通孔１１を設けて
いる。
【００１２】また回転軸４の一端には、水槽３に設けら
れた軸受ユニット１２を介して、ドラムプーリ１３が取
り付けられている。１４はこのドラムプーリ１３とモー
タ１５のシャフト１６に取り付けられたモータプーリ１
７とを連動するベルトである。水槽３の前面には本体１
との間に水密性を保持するベローズ１８を備え、テーパ
状の蓋１９と嵌合するようになっている。２０は水槽３
の底部に取り付けられた排水ポンプである。２１は水槽
３の底部に一端を固定し他端を本体１の下部に固定した
摩擦ダンパーである。
れた軸受ユニット１２を介して、ドラムプーリ１３が取
り付けられている。１４はこのドラムプーリ１３とモー
タ１５のシャフト１６に取り付けられたモータプーリ１
７とを連動するベルトである。水槽３の前面には本体１
との間に水密性を保持するベローズ１８を備え、テーパ
状の蓋１９と嵌合するようになっている。２０は水槽３
の底部に取り付けられた排水ポンプである。２１は水槽
３の底部に一端を固定し他端を本体１の下部に固定した
摩擦ダンパーである。
【００１３】以上の構成における動作を説明する。洗濯
時には、水槽３内にはあらかじめ洗浄水が溜められてい
る。ドラム７内の衣類は、ドラム７の回転にバッフル６
により均等にドラム７の下部から上部にもちあげられ、
その後ドラム７の上部近傍より洗浄水内に落下する。こ
の動作の繰り返しにより衣類は洗濯される。
時には、水槽３内にはあらかじめ洗浄水が溜められてい
る。ドラム７内の衣類は、ドラム７の回転にバッフル６
により均等にドラム７の下部から上部にもちあげられ、
その後ドラム７の上部近傍より洗浄水内に落下する。こ
の動作の繰り返しにより衣類は洗濯される。
【００１４】次に、洗濯，すすぎ工程が終わり脱水工程
に入る前にはドラム７内の衣類はドラム７底部に偏って
いる。この状態で高速回転を行ったとき、ドラム７は衣
類による偏心荷重のために振動するが、振動系の共振周
波数を越えると、一般に流体バランサー内部の流体は偏
心荷重と逆方向に集まる性質があり、自分でドラム７の
バランスを取ろうとする。すなわち衣類による遠心力と
１８０°位相がすれた位置に第１流体バランサー９およ
び第２流体バランサー１０内の流体が集まり、衣類によ
る遠心力を相殺する矯正遠心力がそれぞれ働き、回転軸
４方向に流体バランサーの長さを延ばすことなく約２倍
の矯正遠心力を得ることができる。これによって大きな
脱水振動が抑えられる。
に入る前にはドラム７内の衣類はドラム７底部に偏って
いる。この状態で高速回転を行ったとき、ドラム７は衣
類による偏心荷重のために振動するが、振動系の共振周
波数を越えると、一般に流体バランサー内部の流体は偏
心荷重と逆方向に集まる性質があり、自分でドラム７の
バランスを取ろうとする。すなわち衣類による遠心力と
１８０°位相がすれた位置に第１流体バランサー９およ
び第２流体バランサー１０内の流体が集まり、衣類によ
る遠心力を相殺する矯正遠心力がそれぞれ働き、回転軸
４方向に流体バランサーの長さを延ばすことなく約２倍
の矯正遠心力を得ることができる。これによって大きな
脱水振動が抑えられる。
【００１５】また、第１流体バランサー９，第２流体バ
ランサー１０と径方向に２重になっているため、ドラム
７の内面を占める面積が少ないため、洗濯時およびすす
ぎ時にはバッフル６の幅を長くでき、洗浄水の容積を多
くできるため、衣類の働きをよくすることができ、洗浄
性能を維持することができ、脱水時にはドラム７の側面
に設けた通水孔５の数を維持することができるため、脱
水性能も維持することができる。
ランサー１０と径方向に２重になっているため、ドラム
７の内面を占める面積が少ないため、洗濯時およびすす
ぎ時にはバッフル６の幅を長くでき、洗浄水の容積を多
くできるため、衣類の働きをよくすることができ、洗浄
性能を維持することができ、脱水時にはドラム７の側面
に設けた通水孔５の数を維持することができるため、脱
水性能も維持することができる。
【００１６】なお、本実施例において、径方向に２つに
分離した例を示したが、３つ以上の分割であれば、さら
に、回転軸４方向の流体バランサーの長さを短くするこ
とができ、また、流体バランサーの矯正遠心力を向上さ
せることができ、脱水振動をより抑えることができる。
分離した例を示したが、３つ以上の分割であれば、さら
に、回転軸４方向の流体バランサーの長さを短くするこ
とができ、また、流体バランサーの矯正遠心力を向上さ
せることができ、脱水振動をより抑えることができる。
【００１７】次に図３および図４は、他の実施例におけ
るドラム式洗濯機の縦断面図、図５および図６はその要
部断面図を示している。上記実施例と相達する点は液体
バランサーの構成が異なる点であり、上記実施例と同一
のものは同一の符号を用いて説明を省略する。
るドラム式洗濯機の縦断面図、図５および図６はその要
部断面図を示している。上記実施例と相達する点は液体
バランサーの構成が異なる点であり、上記実施例と同一
のものは同一の符号を用いて説明を省略する。
【００１８】図３および図４に示すように、ドラム７の
中心軸方向の両端周縁には、２つに径方向で分離した、
外側の第１流体バランサー９ａ、内側の第２流体バラン
サー１０ａを設けている。第１流体バランサー９ａおよ
び第２流体バランサー１０ａの内部には、それぞれ面積
の異なる第１連通孔２２および第２連通孔２３を外周方
向に設けた第１仕切り板２４および第２仕切り板２５を
設けている。なお本実施例において、第１連通孔２２の
面積が第２連通孔２３の面積より小さく設定している。
中心軸方向の両端周縁には、２つに径方向で分離した、
外側の第１流体バランサー９ａ、内側の第２流体バラン
サー１０ａを設けている。第１流体バランサー９ａおよ
び第２流体バランサー１０ａの内部には、それぞれ面積
の異なる第１連通孔２２および第２連通孔２３を外周方
向に設けた第１仕切り板２４および第２仕切り板２５を
設けている。なお本実施例において、第１連通孔２２の
面積が第２連通孔２３の面積より小さく設定している。
【００１９】この構成における動作を以下に示す。図５
に示すように、洗濯，すすぎ工程を終えドラム７が停止
し、排水後脱水工程へ移行する際、排水が終了した状態
ではドラム７内の衣類２６と、第１流体バランサー９ａ
および第２流体バランサー１０ａ内の第１流体２７およ
び第２流体２８は重力によって下部に溜まっている。こ
の状態でドラム７を矢印ａ方向に回転させた場合、共振
周波数までの動作を説明する。
に示すように、洗濯，すすぎ工程を終えドラム７が停止
し、排水後脱水工程へ移行する際、排水が終了した状態
ではドラム７内の衣類２６と、第１流体バランサー９ａ
および第２流体バランサー１０ａ内の第１流体２７およ
び第２流体２８は重力によって下部に溜まっている。こ
の状態でドラム７を矢印ａ方向に回転させた場合、共振
周波数までの動作を説明する。
【００２０】図６に示すように、第１流体バランサー９
ａ内の第１流体２７は第１連通孔２２の面積が小さく流
通抵抗が大きいため停止時の部屋に固定されたまま第１
流体バランサー９ａと一緒に回転する。しかし、第２流
体バランサー１０ａ内では第２連通孔２３の面積が大き
く流通抵抗が小さいため、第２流体２８は矢印ｂのよう
に流れ、第２流体バランサー１０ａより遅れて回転す
る。これにより、共振周波数近傍において第１流体バラ
ンサー９ａと第２流体バランサー１０ａの内部の第１流
体２７と第２流体２８は円周方向の異なる位置にくるた
め、流体バランサー内部の流体の偏心による脱水起動時
の共振周波数近傍でのドラム７の振れ回りを抑えること
ができる。その後、共振周波数を越えると、第１流体バ
ランサー９ａおよび第２流体バランサー１０ａ内の第１
流体２７および第２流体２８は、第１連通孔２２および
第２連通孔２３を通り、それぞれ偏心荷重と逆方向に集
まり、自分でドラム７のバランスを取ろうとする。これ
によって大きな脱水振動が抑えられる。
ａ内の第１流体２７は第１連通孔２２の面積が小さく流
通抵抗が大きいため停止時の部屋に固定されたまま第１
流体バランサー９ａと一緒に回転する。しかし、第２流
体バランサー１０ａ内では第２連通孔２３の面積が大き
く流通抵抗が小さいため、第２流体２８は矢印ｂのよう
に流れ、第２流体バランサー１０ａより遅れて回転す
る。これにより、共振周波数近傍において第１流体バラ
ンサー９ａと第２流体バランサー１０ａの内部の第１流
体２７と第２流体２８は円周方向の異なる位置にくるた
め、流体バランサー内部の流体の偏心による脱水起動時
の共振周波数近傍でのドラム７の振れ回りを抑えること
ができる。その後、共振周波数を越えると、第１流体バ
ランサー９ａおよび第２流体バランサー１０ａ内の第１
流体２７および第２流体２８は、第１連通孔２２および
第２連通孔２３を通り、それぞれ偏心荷重と逆方向に集
まり、自分でドラム７のバランスを取ろうとする。これ
によって大きな脱水振動が抑えられる。
【００２１】なお、上記実施例においては、径方向に２
つに分離した例を示したが、３つ以上の分割でも、それ
ぞれの流通抵抗を異なるようにすることにより、同等の
効果を得ることができる。
つに分離した例を示したが、３つ以上の分割でも、それ
ぞれの流通抵抗を異なるようにすることにより、同等の
効果を得ることができる。
【００２２】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
ドラム式洗濯機は、ドラムに複数の径方向で分離した流
体バランサーを設けているため、簡単なダンパー構成
で、かつ水槽から重量体をはずし本体の軽量化を図り、
さらにドラム内の洗濯容量を確保し、洗濯性能，すすぎ
性能および脱水性能を確保したまま脱水振動低減を図る
ことができるものである。
ドラム式洗濯機は、ドラムに複数の径方向で分離した流
体バランサーを設けているため、簡単なダンパー構成
で、かつ水槽から重量体をはずし本体の軽量化を図り、
さらにドラム内の洗濯容量を確保し、洗濯性能，すすぎ
性能および脱水性能を確保したまま脱水振動低減を図る
ことができるものである。
【００２３】さらに、複数に径方向で分離した流体バラ
ンサーの流通抵抗がそれぞれ異なるため、ドラムに構成
した流体バランサーが有効に作用し、起動時の振れ回り
を防止することができ、脱水振動低減を図ることができ
るものである。
ンサーの流通抵抗がそれぞれ異なるため、ドラムに構成
した流体バランサーが有効に作用し、起動時の振れ回り
を防止することができ、脱水振動低減を図ることができ
るものである。
【図１】本発明の一実施例のドラム式洗濯機の正面断面
図
図
【図２】同ドラム式洗濯機の側面断面図
【図３】同他の実施例のドラム式洗濯機の正面断面図
【図４】同ドラム式洗濯機の側面断面図
【図５】同他の実施例の要部の拡大正面断面図
【図６】同他の実施例の要部の流体バランサーを説明す
るための要部正面断面図
るための要部正面断面図
【図７】従来のドラム式洗濯機の正面断面図
【図８】同ドラム式洗濯機の側面断面図
１ 洗濯機本体 ２ サスペンション ３ 水槽 ４ 回転軸 ７ ドラム ９ 第１流体バランサー（流体バランサー） １０ 第２流体バランサー（流体バランサー） １２ 軸受ユニット（軸受） １３ ドラムプーリ（プーリ） １４ ベルト １５ モータ ２１ 摩擦ダンパー（ダンパー）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 栄治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−51671（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−158336（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−145891（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−109772（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−192990（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) D06F 23/02 D06F 37/00 - 37/24
Claims (1)
- 【請求項１】 洗濯機本体と、この洗濯機本体内にサス
ペンションまたはダンパーによって支持され、側面に軸
受けを設けた水槽と、側面に回転軸を有し、この回転軸
を中心に回転するドラムと、前記回転軸に取り付けて前
記水槽の外側に配設したプーリと、このプーリおよびベ
ルトを介してドラムを駆動するモータとを備え、前記ド
ラムの中心軸方向の端部周縁には、複数の径方向で分離
した流体バランサーを設け、前記流体のバランサーの内
部にはそれぞれ面積の異なる連通孔を外周側に設けた仕
切板を形成し、その内部の流体の流通抵抗が異なるよう
にしたドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03007150A JP3106511B2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03007150A JP3106511B2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | ドラム式洗濯機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04240488A JPH04240488A (ja) | 1992-08-27 |
| JP3106511B2 true JP3106511B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=11658044
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