JPH09309408A - シートベルト用リトラクター - Google Patents

シートベルト用リトラクター

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JPH09309408A
JPH09309408A JP8151914A JP15191496A JPH09309408A JP H09309408 A JPH09309408 A JP H09309408A JP 8151914 A JP8151914 A JP 8151914A JP 15191496 A JP15191496 A JP 15191496A JP H09309408 A JPH09309408 A JP H09309408A
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lock
rotation
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bobbin
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/41Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means for preventing locking during unwinding under predetermined conditions
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    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト格納時に緊急ロック機構が誤作動して
ウェビングが引出しも巻取りも不可能となるエンドロッ
ク状態の発生を防止する。 【解決手段】 回転制御盤41の係止壁41c がウェビング
50の全量巻取り付近では、ロックアーム26の係合爪26b
がギアケース34の内歯ギア34a と係合する方向に移動す
るのを規制すると共に、ボビン3に突設された突起12が
前記内歯ギア34aと非係合な状態の前記ロックアーム26
に係合することにより、ボビン3に対するラチェットホ
イール18の回転遅れを阻止する。そこで、前記ラチェ
ットホイール18がボビン3に対して回転遅れを生じる
ことにより作動されるポール16は、係合内歯2と非係
合な非作動状態に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートベルトの
リトラクター(巻取装置)に関し、特に緊急ロック機構
を備えたシートベルト用リトラクターの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置には、自動ロック式リトラ
クター(ALR)や緊急ロック式リトラクター(EL
R)等があるが、一般には、乗員を過度に拘束して装着
者に圧迫感を与えるといった問題を解決するために、急
な加速、衝突又は減速に反応する慣性感知手段によって
リトラクターを物理的にロックする緊急ロック機構を備
えて乗員を効果的及び安全に拘束すると共にウェビング
による圧迫感を低減する緊急ロック式リトラクターが用
いられている。
【0003】また、ウェビング巻取り状態に応じて切換
制御手段が前記緊急ロック機構を作動させ、巻取軸のウ
ェビング引出し方向の回転をロックすることにより自動
ロック機構が作動するように構成されたシートベルト用
リトラクターがある。該シートベルト用リトラクター
は、乗員の身体を拘束する際には緊急ロック機構が作動
し、荷物やチャイルドシート等を座席に固定する際には
自動ロック機構が作動するように、必要に応じて緊急ロ
ック機構と自動ロック機構とを切り換えることができる
ようになっている。
【0004】ところで、こうしたシートベルト用リトラ
クターの緊急ロック機構では、車両緊急時ではない不必
要な時にも巻取軸のウェビング引出し方向の回転がロッ
クされることがある。即ち、ウェビング引き出し状態か
ら巻取りバネのバネ力に従って急激にウェビングが全量
巻き取られると、その衝撃で緊急ロック機構が作動して
巻取軸のウェビング引き出し方向の回転をロックするの
で、巻取軸はウェビング引き出し方向に回転できない。
これと共に、ウェビングは全量巻取り状態にあるので、
巻取軸はウェビング巻取り方向にも回転できず、以後ウ
ェビングは、実質的には引出しも巻取りも不可能とな
り、リトラクターは所謂エンドロック状態に陥るという
問題があった。
【0005】そこで、例えば実公平8−5878号公報
に開示されたウェビング巻取装置のように、巻取軸に係
合しウェビング引出し方向回転を阻止するロック手段
と、巻取軸に追従して回転し回転停止時に前記ロック手
段を巻取軸回転阻止状態へ案内するロック輪と、前記ロ
ック輪に係合してロック輪の回転を阻止する状態とロッ
ク輪から離間してロック輪の回転を可能にする状態との
間で移動可能に配置され、車両の緊急状態を検知するこ
とにより作動して前記ロック輪の回転を停止するロック
レバーと、前記ロックレバーから離間してロックレバー
の回転を可能にする状態とロックレバーに係合しロック
レバーを強制的に作動させる状態との間で移動可能に配
置された切換えレバーと、巻取軸の回転に伴って回転
し、ウェビングの所定巻取り、引出し量に応じて前記切
換えレバーに係合し切換えレバーを前記二つの状態のう
ち何れか一方の状態へ切り換えると共に、ウェビングの
全量巻取り付近では前記ロックレバーに係合して該ロッ
クレバーを前記ロック輪から強制的に離間させるカムプ
レート、前記切換えレバーを付勢して前記二つの状態に
うち何れか一方の状態で保持する保持部材と、を備え、
前記切換えレバーが前記二つの状態で切り換わることに
よりELR及びALRの何れか一方の機能で作動するも
のがある。
【0006】上記ウェビング巻取装置によれば、ELR
作動状態において、ウェビングがほぼ全量巻き取られた
状態では、カムプレートがロックレバーに係合してロッ
クレバーがロック輪から強制的に離間される。このた
め、仮に、巻取軸の回転が終了した際の衝撃等がロック
レバーに作用しても、ロックレバーがロック輪の回転を
停止することがない。したがって、巻取軸の回転が不必
要に阻止されることがなく、ウェビングの引出しが不能
になることが防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平8−5878号公報等に開示されたウェビング巻取
装置のように、ウェビングの全量巻取り付近でロックレ
バーを前記ロック輪から強制的に離間させることによ
り、該ロックレバーがロック輪の回転を停止することが
ないように構成されたリトラクターは、ロック手段自体
は巻取軸に係合しウェビング引出し方向回転を阻止可能
となっている。
【0008】そこで、急激な巻取り後に巻取軸が急停止
すると、その衝撃による揺動でロック手段が巻取軸に係
合し、エンドロックを発生する恐れがある。従って、本
発明の目的は上記課題を解消することにあり、ベルト格
納時に緊急ロック機構が誤作動してウェビングが引出し
も巻取りも不可能となるエンドロック状態の発生を防止
し、確実に作動することができる緊急ロック機構を備え
たシートベルト用リトラクターを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ウ
ェビングが巻装された巻取軸のウェビング引出し方向の
回転を阻止可能なロック手段と、巻取軸に相対回転可能
に支持されると共に巻取軸に対して回転遅れを生じるこ
とにより前記ロック手段を作動するラッチ部材と、該ラ
ッチ部材に揺動自在に軸支されると共に被係合部に係合
して前記ラッチ部材のウェビング引出し方向の回転を阻
止可能な係止部材と、前記巻取軸に相対回転可能に支持
されると共に所定以上のウェビング引出し方向の回転が
作用した際には巻取軸に対して回転遅れを生じて前記係
止部材を被係合部係合方向へ揺動させる慣性部材と、巻
取軸の回転に伴って回転し、ウェビングの全量巻取り付
近では前記係止部材が前記被係合部と係合する方向に移
動するのを規制する回転制御手段と、前記被係合部と非
係合な状態の前記係止部材に係合することにより、前記
巻取軸に対する前記ラッチ部材の回転遅れを阻止する規
制手段と、を有することを特徴とする緊急ロック機構を
備えたシートベルト用リトラクターにより達成される。
【0010】尚、好ましくは前記規制手段が、前記巻取
軸に突設された突起から成る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図1乃至図4に示すシ
ートベルト用リトラクターの分解斜視図及び要部縦断面
図において、リトラクターベース1はその大部分がコの
字状断面を有しており、対向する側板1a,1bには対
向してそれぞれ巻取軸貫通穴が穿設され、ウェビングを
巻装する巻取軸であるボビン3がこれら巻取軸貫通穴を
挿通した状態で回動自在に軸架されている。
【0012】前記側板1aに設けられた巻取軸貫通穴の
内周縁には係合内歯2が形成されており、該巻取軸貫通
穴の外側にはリング部材4が並設されている。該リング
部材4には内周縁に沿って絞り加工が施されており、該
リング部材4が側板1aの外側面にリベット5によって
固着された際に、前記係合内歯2と該リング部材4の内
周縁との間に軸方向の隙間が生じるように構成されてい
る。
【0013】そして、ボビン3の側板1a側の端部に
は、緊急時にウェビングの引き出しを阻止するための緊
急ロック機構が配置されている。又、前記ボビン3の側
板1b側の端部には、公知の巻取りばね装置15が配置
されており、ボビン3はウェビングを巻取る方向に常時
付勢されている。前記ボビン3は、アルミニウム合金等
で一体成形された略円筒形の巻取軸であり、ウェビング
が巻回される胴部28には、ウェビング端部を挿通させ
て保持するため直径方向に貫通するスリット開口28a
が設けられている。又、ボビン3の外周部には別体で形
成されたフランジ部材13が装着され、ウェビングの巻
乱れを防止する。
【0014】前記ボビン3の両端面には該ボビン3を回
転自在に支持する為の回転支軸が突設されるが、ボビン
3のセンサー側端面には別体に構成された支軸ピン6が
回転支軸として螺着されている。又、ボビン3のセンサ
ー側端面には、前記側板1aに構成された係合内歯2に
係合可能なロック部材であるポール16を揺動回動可能
に軸支する支軸7が突設されている。また、ポール16
が係合内歯2と係合する方向へ揺動回転した時に、該ポ
ール16の揺動側端部と反対側のポール後端部16eを
位置決めし、前記係合内歯2との間でポール16に大き
な荷重が加わった場合にはその荷重を受ける受圧面45
が、ボビン3のセンサー側端面に設けられている。
【0015】更に、前記ボビン3のセンサー側端面に
は、後述するラッチ部材であるラチェットホイール18
に揺動可能に軸支された揺動レバー部材20の反時計回
り方向の回転を規制する為の係止突起8が設けられてい
る。凹部9は、ラチェットホイール18をウェビング引
出し方向(図2中、矢印X2 方向)に回転付勢する引張
りコイルバネ36と、後述するセンサースプリング25
を押圧するロックアーム26のアーム部26cとが該ボ
ビン3に干渉するのを防ぐ逃げである。又、該凹部9に
は該アーム部26cの先端部と係合可能な突起12が突
設されている。該突起12は、後述するギアケース34
の内歯ギア34aと非係合な状態のロックアーム26の
アーム部26cと係合することにより、前記ボビン3に
対する前記ラチェットホイール18の回転遅れを阻止す
る規制手段を構成している(図8参照)。即ち、突起1
2は、内歯ギア34aと係合状態であるロックアーム2
6のアーム部26cとは係合することがないように構成
されている。
【0016】前記ポール16の揺動端部には、側板1a
に構成された前記係合内歯2に対応して係合可能な係合
歯16cが一体形成されている。又、ポール16の中央
部には、前記支軸7に遊嵌する軸穴16aが貫設されて
おり、該ポール16のセンサー側面には、揺動端側に位
置する係合突起16bとポール後端部16e側に位置す
る押圧突起16dとが突設されている。
【0017】即ち、軸穴16aは支軸7に対して遊嵌状
態なので、ポール16が該支軸7に対して揺動回動可能
及び所定量相対移動可能に軸支されている。又、ボビン
3に螺着された支軸ピン6により貫通孔17aを嵌通さ
れた保持プレート17の係止孔17bには、ポール16
の軸穴16aを貫通した支軸7の先端が加締められてお
り、該保持プレート17はボビン3の端面から該ポール
16が浮き上がるのを防止している。
【0018】そして、ポール16の係合突起16bの端
部は、前記保持プレート17の外側に配設されて前記支
軸ピン6に回動自在に軸支されたラチェットホイール1
8に形成されているカム穴18aに挿入されている。そ
こで、該ラチェットホイール18がボビン3に対してウ
ェビング巻取方向(図2中矢印X1 方向)に相対回転す
ると、前記カム穴18aが係合突起16bの端部をボビ
ン3の回転中心軸から半径方向外方に移動させるように
作用するので、ポール16は前記側板1aに構成された
係合内歯2との係合方向(図1中矢印Y1 方向)へ前記
支軸7を中心に揺動回転させられる。
【0019】即ち、前記ポール16が、係合内歯2と係
合する方向に揺動回転させられ、ポール16の係合歯1
6cが係合内歯2に係合することによって前記ボビン3
のウェビング引出し方向の回転を阻止するロック手段を
構成している。前記ラチェットホイール18は、中心穴
が前記支軸ピン6に回動自在に軸支された爪車であり、
その外周部には車体加速度感知手段91のセンサーアー
ム93と係合するためのラチェット歯18bが形成され
ている。更に、前記支軸ピン6のフランジ部6aは、ウ
ェビングの引出し加速度を感知する慣性感知手段である
ウェビング加速度感知手段を構成する為の円盤状の慣性
部材であるイナーシャプレート30の中心穴30aを軸
支している。前記ラチェットホイール18の中心穴周縁
でリトラクター外側に向かって突設された係止爪部23
は、係合穴33に係合して該イナーシャプレート30の
スラスト方向の位置決めを行っている。前記ラチェット
ホイール18に形成された長穴24にはイナーシャプレ
ート30の係合突出部31が係合しており、該長穴24
の一端縁24a(図11参照)が緊急ロック機構非作動
時のイナーシャプレート30の回転方向の位置決めを行
っている。
【0020】前記ラチェットホイール18の外側面に
は、ロックアーム26を回動自在に軸支する軸部22
と、該ロックアーム26の浮き上がりを防止する保持突
起18eとが突設されている。ラチェットホイール18
の内側面には、一端が前記保持プレート17の掛止部1
7cに掛止された引張りコイルバネ36の他端を掛止す
るばね掛止部21が設けられており、該引張りコイルバ
ネ36はボビン3に対してラチェットホイール18をウ
ェビング引出し方向(矢印X2 方向)に回転付勢してい
る。
【0021】前記ロックアーム26には、ギアケース3
4の内歯ギア34aと噛み合い可能な係合爪26bと、
ラチェットホイール18の外側面に設けられた一対のフ
ック部18dに両端を支持された線状のセンサースプリ
ング25の長手方向中央部を押圧すると共に前記ボビン
3の突起12と係合可能なアーム部26cと、後述する
回転制御盤41と係合可能な係止突起26dとが設けら
れている。
【0022】そこで、該ロックアーム26は、係合爪2
6bが被係合部である内歯ギア34aと噛み合ってラチ
ェットホイール18のウェビング引出し方向の回転を阻
止する係止部材を構成している。そして、係合爪26b
は、センサースプリング25の付勢力により、前記イナ
ーシャプレート30の押圧突起32に押圧付勢されてい
る。尚、該アーム部26cの揺動範囲に対応するラチェ
ットホイール18には開口が形成され、アーム部26c
が該開口を貫通するが、これはセンサースプリング25
に対するアーム部26cの係合状態を保証すると共に、
前記ボビン3の突起12との係合を可能とするためのも
のである。
【0023】更に、該ラチェットホイール18の内側面
に突設された支軸19には、軸孔20aを軸支された揺
動レバー部材20が揺動可能に配設されている。該揺動
レバー部材20は、前記ボビン3のセンサー側端面に突
設された係止突起8により反時計回り方向の回転が適宜
規制されると共に、前記ポール16のセンサー側面に突
設された押圧突起16dが前記支軸19と前記係止突起
8との間に当接することによって時計回り方向の回転が
適宜規制されるように、ボビン3とラチェットホイール
18との間に組付けられている。
【0024】そして、前記イナーシャプレート30の外
側には、前記支軸ピン6の軸部6bに嵌合されてボビン
3と一体的に回転する駆動側歯車40と、該駆動側歯車
40に重なるようにしてボス部40cに回転自在に遊嵌
される回転制御盤41とから成る回転制御手段が配設さ
れている。前記回転制御盤41は、駆動側歯車40の歯
40aと同一のピッチ円直径を有しながら歯数が異なる
歯41aを外周上に形成されている。これら両歯40
a,41aと同時に歯合するように前記回転制御盤41
及び駆動側歯車40に隣設される中間歯車42は、ギア
ケース34の内壁に突設された支軸34bによって回転
可能に軸支されている。
【0025】即ち、例えば前記駆動側歯車40の歯数を
34とし、前記回転制御盤41の歯数を1歯違いの33
又は35(本実施形態の添付図面においては歯数33)
とすれば、中間歯車42を介して駆動側歯車40に駆動
される回転制御盤41は、駆動側歯車40の1回転毎に
1歯分ずつ(360度/33歯≒11度)駆動側歯車4
0に対して位相ずれしながら追従回転する。尚、同一の
ピッチ円直径を有しながら歯数を1歯増減させた歯車を
形成することは、バックラッシの設定の仕方等で容易で
ある。
【0026】前記回転制御盤41の駆動側歯車40に対
向する側面には係止壁41cが突設されており、駆動側
歯車40に設けた開口40bを貫通して該係止壁41c
に係合可能なようにロックアーム26に設けられた係止
突起26dと係合することにより、前記ロックアーム2
6が前記内歯ギア34aと噛み合う方向に揺動するのを
規制する。そして、前記回転制御盤41は、ウェビング
全量巻取り時に、図8に示すように係止壁41cと係止
突起26dとが係合する位置となるような設定位置に組
み付けられる。従って、ロックアーム26の係合爪26
bがギアケース34の内歯ギア34aと係合する方向に
揺動しようとしても、係止突起26dが係止壁41cに
当接して揺動を規制されるので、ロックアーム26は前
記内歯ギア34aと噛み合うことができない。尚、前記
イナーシャプレート30には、前記係止突起26dが該
イナーシャプレート30と干渉することなく貫通できる
ように長穴30bが形成されている。
【0027】そして更に、前記回転制御盤41の外側に
配設されたギアケース34の中心穴を貫通した支軸ピン
6の先端部には、メインギア61が固定されている。前
記ギアケース34の外壁には、支軸48及び支軸44
と、前記メインギア61の周囲を覆うようにリトラクタ
ー外側に向かって突出したボス壁49とが突設されてお
り、支軸48には大歯車部64がボス壁49の切り欠き
部49aを貫通して前記メインギア61に歯合するアイ
ドルギア62が回転自在に軸支されると共に、支軸49
にはエンドロック防止用レバー10が揺動自在に枢支さ
れている。
【0028】又、前記ボス壁49には前記アイドルギア
62の小歯車部63に内歯67が歯合して減速回転され
るコントロールプレート65が回転自在に軸支されてい
る。後述する係合部材としてのロックレバー55と共に
切換制御手段を構成する前記コントロールプレート65
は、合成樹脂で成形されており、その内表面には前記ロ
ックレバー55との間に設けられる制御機構と、前記エ
ンドロック防止用レバー10との間に設けられるエンド
ロック防止機構とが適宜形成されている。
【0029】前記ギアケース34に突設された枢支軸4
7には、合成樹脂製の係合部材であるロックレバー55
が揺動自在に枢支されている。更に、該ギアケース34
の下部には、車体の加速度を感知する慣性感知手段であ
る車体加速度感知手段91を格納する箱型の格納部90
が設けられている。該格納部90には車体加速度感知手
段91を構成するセンサーケース92が固設され、この
中空部内にはセンサーであるボールウエイト94が載置
されると共に、突起28aを有するセンサーアーム28
が揺動可能に取り付けられている。そして、これら緊急
ロック機構を覆う側板1aの外側にはセンサーカバー3
6が配設されている。
【0030】前記ロックレバー55は、図2及び図6に
示すように、前記枢支軸47に遊貫される円筒状部58
と、該円筒状部58から半径方向外方へ延びる係合部5
6及び揺動片54と、前記コントロールプレート65に
係合すべく該揺動片54の揺動端部に突設された係合突
起59及び可撓係合部60と、前記揺動片54に形成さ
れたカム面57とから成る。
【0031】前記カム面57はギアケース34の外壁に
一体形成された可撓片46の先端外側面に垂設された弾
性突起46aに係合しており、ロックレバー55は該弾
性突起46aによりカム面57に作用される弾性付勢力
によって、前記ラチェットホイール18の歯18aに係
合してその回動を阻止し得る第1の位置又は非係合な第
2の位置に前記係合部56をもたらす方向に付勢され
る。即ち、前記弾性突起46aがカム面57の中立位置
であるカム山を乗り越えることにより、ロックレバー5
5はそれぞれ前記第1の位置又は前記第2の位置に係合
部56を保持すべくクリック作動する。
【0032】前記係合突起59は、前記コントロールプ
レート65の制御機構を構成するカム面に係合してお
り、ロックレバー55はこれらカム面に従って揺動させ
られる。また、前記可撓係合部60は、ロックレバー5
5との間で制御機構を構成する前記コントロールプレー
ト65の係合突起66と係合するが、ウェビング引出し
時には互いのテーパー面が対向するように当接し、図6
に想像線で図示したように、前記可撓係合部60が撓ん
で係合突起66から逃げるので、コントロールプレート
65の係合突起66はそのまま通り過ぎる。しかし、ウ
ェビング巻取り時には互いの垂直面が対向するように当
接するので、可撓係合部60は撓むことができず、コン
トロールプレート65の係合突起66に押されるので、
ロックレバー55は図6中時計回り方向へ揺動させられ
る。
【0033】そこで、前記ロックレバー55の係合部5
6は、ロックレバー55の揺動に伴って前記ラチェット
ホイール18の歯18aに係合してその回動を阻止し得
る第1の位置又は非係合な第2の位置に従動させられる
(図7参照)。前記コントロールプレート65とロック
レバー55との間に設けられる制御機構は、図5及び図
6に示すように、ロックレバー55の係合突起59をプ
レート外周近傍に位置させて係合部56をラチェットホ
イール18と非係合な前記第2の位置に保持する外側カ
ム面72a,73aを形成する外周壁72,73と、前
記係合突起59をプレート内周近傍に位置させて係合部
56がラチェットホイール18と係合する前記第1の位
置から不所望に前記第2の位置に変位するのを防止する
前記外周壁73の内側に形成される内側カム溝71と、
ウェビングが所定量以上引き出された際に前記係合突起
59を前記内側カム溝71内に導入可能とする導入部6
8と、その後ウェビングが所定量巻き取られた際に前記
係合突起59を前記内側カム溝71から前記外側カム面
72aへ変位させるカム面70を備えた導出部69と、
前記ロックレバー55の可撓係合部60と、該可撓係合
部60と係合する係合突起66とから成る。
【0034】前記エンドロック防止用レバー10は、図
2及び図7に示すように、前記コントロールプレート6
5に係合すべく揺動片先端に垂設された係合突起10a
と、前記車体加速度感知手段91のセンサーアーム93
と係合可能に揺動片先端に垂設された係止部10bとか
ら成り、一端をギアケース34に掛止されたねじりコイ
ルバネ11の他端によってボビン3の回転軸方向へ付勢
されている。
【0035】前記係合突起10aは、前記コントロール
プレート65のエンドロック防止機構を構成するカム面
81に係合しており、エンドロック防止用レバー10は
該カム面81に従って揺動させられる。又、前記係止部
10bは、前記センサーアーム93の上方に位置してお
り、エンドロック防止用レバー10の揺動に伴って前記
センサーアーム93に係合して該センサーアーム93を
ラチェットホイール18から強制的に離間し得る位置
(図7参照)、又は前記センサーアーム93に非係合な
位置に従動させられる(図12参照)。
【0036】前記コントロールプレート65とエンドロ
ック防止用レバー10との間に設けられるエンドロック
防止機構は、図7及び図12に示すように、エンドロッ
ク防止用レバー10の係合突起10aをプレート外周近
傍に位置させて係止部10bがセンサーアーム93に係
合して該センサーアーム93をラチェットホイール18
から強制的に離間し得る位置に保持する大径カム面82
と、前記係合突起10aをプレート内周近傍に位置させ
て係止部10bをセンサーアーム93に非係合な位置に
保持する小径カム面83と、エンドロック防止用レバー
10及びねじりコイルバネ11とから成る。
【0037】次に、上記シートベルト用リトラクターの
作動について説明する。先ず、前記回転制御盤41は、
ウェビング全量巻取り時には図8及び図9に示すように
係止壁41cとロックアーム26の係止突起26dとが
対向する位置となるような設定位置に組み付けられてい
るが、シートベルト装着時にウェビング50がリトラク
ターから所定量引き出されてボビン3がウェビング引き
出し方向に回転すると、係止壁41cが係止突起26d
と対向しない位置に移動する(図10参照)。即ち、回
転制御盤41は、ボビン3と共に回転する前記駆動側歯
車40によって1回転する毎に一歯分ずつ先行しながら
追従回転されるので、ボビン3が1回転する毎に一歯分
ずつロックアーム26に対して位相ずれするためであ
る。尚、ベルト装着時には通常、8〜15回転ボビン3
がウェビング引き出し方向に回転しているので、係止壁
41cは係止突起26dと完全に非係合な位置に位置す
ることができる。
【0038】そこで、シートベルト使用時にはロックア
ーム26の係止突起26dが係止壁41cに当接して揺
動を規制されることがなく、ロックアーム26の係合爪
26bはギアケース34の内歯ギア34aと係合する方
向に移動することができるので、ロックアーム26はギ
アケース34に係合することができる。また、前記ロッ
クレバー55の係合突起59は、ウェビング全量巻取り
時にはコントロールプレート65の外側カム面72a上
に位置する。この時、ロックレバー55は前記弾性突起
46aによりカム面57に作用される弾性付勢力によっ
て係合部56がラチェットホイール18と非係合な第2
の位置にもたらされて歯18aに係合しておらず、ラチ
ェットホイール18はボビン3と一体的に回転可能であ
る。
【0039】更に、前記エンドロック防止用レバー10
の係合突起10aは、ウェビング全量巻取り時にはコン
トロールプレート65の大径カム面82上に位置する
(図17参照)。この時、エンドロック防止用レバー1
0の係止部10bはセンサーアーム93に係合する位置
に保持される。次に、ウェビング50がリトラクターか
ら引き出され始めると、ボビン3が矢印X2 方向に回り
始め、該ボビン3に固定された支軸ピン6に固定された
メインギア61も同方向に回り始める。
【0040】そこで、コントロールプレート65はアイ
ドルギア62に減速されて矢印X1方向に回り始め、ロ
ックレバー55の係合突起59は外側カム面72aを追
従する。そして、係合突起59がコントロールプレート
65の導出部69に差し掛かった時、ロックレバー55
には係合部56をラチェットホイール18と非係合な第
2の位置にもたらす方向へ付勢する弾性付勢力が弾性突
起46aによりカム面57に作用しているので、該係合
突起59は該導出部69から内側カム溝71に入ること
はない。
【0041】このように、係合突起59がコントロール
プレート65の外側カム面72a,73a上にある間
は、ロックレバー55の係合部56とラチェットホイー
ル18の歯18aが噛み合うことはなく、通常の緊急ロ
ック機構作動状態であり、自動ロック機構は非作動状態
にある。即ち、通常使用時には、図9に示すように、ラ
チェットホイール18は、ばね掛止部21と前記保持プ
レート17の掛止部17cに掛止された引張りコイルバ
ネ36の付勢力によって、ボビン3に対してウェビング
引出し方向(矢印X2 方向)に付勢されており、カム穴
18aに係合突起16bが係合するポール16を係合内
歯2と非係合な方向に付勢している。そこで、ボビン3
は回転可能であり、ウェビングの引出しは自在である。
【0042】図7に示すように、車体加速度感知手段9
1におけるボールウエイト94がセンサーケース92の
所定位置に載置されている際は、前記センサーアーム9
3の係止突起93aがラチェットホイール18のラチェ
ット歯18bと非係合であり、ラチェットホイール18
はボビン3に追従回転する。又、ウェビング加速度感知
手段における前記ロックアーム26の係合爪26bは、
図9に示すようにセンサースプリング25の付勢力によ
りギアケース34の内歯ギア34aと非歯合な位置に付
勢されている。該係合爪26bによってラチェットホイ
ール18に対してウェビング引出し方向(矢印X2
向)に付勢されているイナーシャプレート30は、係合
突出部31が長穴24の一端縁24aに押圧付勢されて
回転方向の位置決めをされており、ラチェットホイール
18を介してボビン3と一体的に回転する(図11
(a)参照)。
【0043】しかして、衝突等の緊急時に慣性感知手段
である上記ウェビング加速度感知手段又は前記車体加速
度感知手段91が作動すると、センサーアーム93又は
ロックアーム26がラチェットホイール18のウェビン
グ引出し方向の回転を阻止してリトラクターのロック手
段を作動させる。そして、前記車体加速度感知手段41
又はウェビング加速度感知手段が作動し、ラチェットホ
イール18のウェビング引出し方向の回転が阻止された
後、更にウェビング50がリトラクターから引き出され
ると、ラチェットホイール18はボビン3に対して回転
遅れを生じ、ウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に相
対回転するので、ラチェットホイール18のカム穴18
aがポール16の係合突起16bをボビン3の回転中心
軸から半径方向外方に移動させていく。そこで、ポール
16は前記支軸7を中心に係合内歯2との係合方向(図
2中矢印Y1 方向)へ揺動回転させられる。
【0044】そして更に、ウェビング50がリトラクタ
ーから引き出されると、ポール16の係合歯16cが係
合内歯2に噛み合い完了となる。そしてこの状態では、
ポール16のポール後端部16eとボビン3の受圧面4
5との間には隙間があり、前記揺動レバー部材20はボ
ビン3の係止突起8とポール16の押圧突起16dとに
よってほぼ遊び無く回動が規制されている。
【0045】ここで、ポール16の軸穴16aは、ボビ
ン3の支軸7に対して遊嵌状態であり、ボビン3に対し
て揺動回動可能及び所定量相対移動可能に軸支されてい
るので、その上さらに、ウェビング50がリトラクター
から引き出されると、図10に示すように、ポール後端
部16eが受圧面45と当接するまで、ポール16はボ
ビン3の回転中心軸を中心にボビン3に対し相対回転す
る。
【0046】この時、ポール16の押圧突起16dは側
板1aに対して不動の位置関係だが、ボビン3の係止突
起8はウェビング引出し方向(矢印X2 方向)に回転し
ていく。この動きにより、前記揺動レバー部材20は、
前記押圧突起16dとの接点を回動支点として前記係止
突起8により揺動端部が押され、図10中時計回り方向
へ揺動回転させられる。揺動レバー部材20が前記押圧
突起16dとの接点を回動中心として図10中時計回り
方向へ揺動回転すると、ラチェットホイール18の支軸
19に軸支されている軸孔20aがボビン3の回転中心
軸に対しウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に回転す
ることになる。その結果、該ラチェットホイール18
は、ボビン3に対してウェビング巻取方向(矢印X1
向)に逆回転させられる。
【0047】従って、車体加速度感知手段91又はウェ
ビング加速度感知手段が作動してリトラクターのロック
手段がボビン3のウェビング引出し方向の回転を阻止す
るロック状態でも、ウェビング引出し方向の回転が阻止
されたラチェットホイール18は、車体加速度感知手段
91におけるセンサーアーム93又はウェビング加速度
感知手段におけるロックアーム26をギアケース34の
内歯ギア34aとの係合から解除可能なフリー状態とす
ることができる。
【0048】上記ポール16のロック状態において、更
にウェビング50に大きな張力が作用すると、ギアケー
ス34の軸支部及び巻取りばね装置15のリテーナ51
を支持している部分が変形し、ボビン3は上方に移動し
ようとする。この移動は、ボビンに形成された当接面3
a及び溝3bがそれぞれ係合内歯2及び係合内歯52と
当接することで阻止され、ウェビングに作用する張力を
これらの面で受け止める。
【0049】そして、車両が停止してウェビング50に
作用されたテンションが解除された時には、既にラチェ
ットホイール18とセンサーアーム93、又はロックア
ーム26とギアケース34の内歯ギア34aとの係合は
解除されているので、ラチェットホイール18は引張り
コイルバネ36の付勢力によりボビン3に対して矢印X
2 方向に回動されるので、該ラチェットホイール18の
カム穴18aがポール16の係合突起16bをボビン3
の回転中心軸側に移動させていく。この時、ウェビング
50に作用する引出し方向のテンションは上述の通り解
除され、ボビン3はウェビング巻取方向(矢印X1
向)に回転できるようになっているので、ポール16の
係合歯16cの先端が係合内歯2の先端と干渉しない状
態までボビン3が矢印X1 方向に回転すると、ポール1
6は、係合内歯2との係合を解除する方向に支軸7を中
心に揺動回転させられ、ボビン3のロックが解除されて
ウェビングの引き出しが自在とされる。
【0050】次に、ウェビング50が所定量以上引き出
されて前記ロックレバー55の係合部56がコントロー
ルプレート65の導入部68近傍に達した際、ロックレ
バー55の可撓係合部60がコントロールプレート65
の係合突起66と係合するが、ウェビング引出し時には
互いのテーパー面が対向するように当接し、図6に想像
線で図示したように可撓係合部60が撓んで係合突起6
6を乗り越える。そこで、前記係合突起66はそのまま
通り過ぎることができ、図12に示すウェビング全量引
出し状態においては、ロックレバー55の係合部56が
ラチェットホイール18の歯18aと非係合な第2の位
置にもたらされたままである。
【0051】従って、ウェビング50が所定量以上引き
出されることによりロックレバー55の可撓係合部60
がコントロールプレート65の係合突起66と係合する
際には、前記ロックレバー55は係合部56がラチェッ
トホイール18の歯18aと非係合な第2の位置にもた
らされた緊急ロック作動状態のままであるので、前記ロ
ックレバー55の係合部56と前記ラチェットホイール
18の歯18aとは十分なクリアランスを有し、安定し
た緊急ロック作動状態である。そこで、各部材の部品精
度や組立精度のバラツキによって係合部56と歯18a
とが噛み合ってしまい、ウェビングが全量引き出せなく
なることはない。
【0052】次に、全量引出されたウェビング50がリ
トラクターに巻き取られ始めると、ボビン3が矢印X1
方向に回り始め、該ボビン3の回転により回動されるメ
インギア61も同方向に回り始める。そこで、アイドル
ギア62に減速されたコントロールプレート65は矢印
2 方向に回り始める。そして、係合突起59がコント
ロールプレート65の導入部68に差し掛かった時、コ
ントロールプレート65の係合突起66はロックレバー
55の可撓係合部60と互いの垂直面が対向するように
当接し、ロックレバー55を図中時計回り方向へ揺動さ
せる(図13参照)。すると、ロックレバー55のカム
面57を介して係合部56を前記第2の位置に付勢して
いる弾性突起46aは、可撓片46を撓ませてカム面5
7の中立位置であるカム山を乗り越えるので、今度は係
合部56を前記ラチェット18の歯18aに係合させて
その回動を阻止し得る第1の位置にもたらす方向に付勢
する位置にロックレバー55を図中時計回り方向へクリ
ック作動する。
【0053】そして、更にウェビング50がリトラクタ
ーに巻き取られると、図13に示すように前記係合部5
6が前記ラチェット18の歯18aに係合すると共に、
前記係合突起59が内側カム溝71に入る。即ち、ウェ
ビングをリトラクターから全量引出した後、少量巻き取
らせることにより、コントロールプレート65の係合突
起66がロックレバー55の可撓係合部60を直接押
し、係合部56がラチェットホイール18の歯18aと
非係合な第2の位置から該歯18aに係合する第1の位
置に該ロックレバー55を確実に揺動させる。そこで、
各部材の部品精度や組立精度のバラツキによってロック
レバー55がクリック動作の中立位置で止まってしまう
ことはない。
【0054】そして、このように係合部56がラチェッ
トホイール18の歯18aに係合した状態でウェビング
がリトラクターに巻き取られると、ボビン3が矢印X1
方向に回り始め、ラチェットホイール18も同方向に回
転するが、ロックレバー55は可撓片46の弾性突起4
6aによる付勢力に抗して図中時計回り方向へ揺動可能
であり、ラチェットホイール18の歯18aに係合して
いる係合部56は弾かれて歯18aを乗り越えるので、
ラチェットホイール18の回転を阻止することはない。
尚、前記カム面57のカム山は、係合部56が歯18a
に弾かれる際に前記弾性突起46aが該カム山を乗り越
えてしまうことがない十分な高さを有している。
【0055】一方、ウェビング50がリトラクターから
引き出され、ボビン3が矢印X2 方向に回り始めると、
ラチェットホイール18も矢印X2 方向に回転しようと
するが、歯18aに係合しているロックレバー55の係
合部56によってラチェットホイール18のベルト引き
出し方向の回転は阻止されている。そこで、ラチェット
ホイール18が回動を阻止された状態で更にウェビング
50が引き出されると、ラチェットホイール18がボビ
ン3のウェビング引き出し方向の回転に対し回転遅れを
生じ、ウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に相対回転
するので、リトラクターのロック手段が作動し、ラチェ
ットホイール18のカム穴18aがポール16の係合突
起16bをボビン3の回転中心軸から半径方向外方に移
動させていく。そこで、ポール16は前記支軸7を中心
に係合内歯2との係合方向(図2中矢印Y1 方向)へ揺
動回転させられる。この結果、ボビン3の矢印X2 方向
への回動、すなわちウェビングの引き出しが阻止されて
ロックされる。
【0056】このように、ロックレバー55がカム面5
7を介して可撓片46の弾性突起46aにより前記第1
の位置に付勢されている間は、該ロックレバー55の係
合部56とラチェットホイール18の歯18aが常時噛
み合っており、自動ロック機構作動状態である。この状
態からウェビングが巻き取られると、コントロールプレ
ート65は矢印X2 方向に回り始め、ロックレバー55
の係合部56は内側カム溝71内を移動する。そして、
更にウェビング50が巻き取られると、図15に示すよ
うに、係合突起59が導出部69に形成されたカム面7
0により外側カム面72aに変位させられるので、ロッ
クレバー55は係合部56と歯18aとの係合が解除さ
れる方向に揺動する。この時、ロックレバー55のカム
面57を介して係合部56を前記第1の位置に付勢して
いる弾性突起46aは、可撓片46を撓ませてカム面5
7の中立位置であるカム山を乗り越えるので、今度は係
合部56を前記ラチェット18の歯18aと非係合な第
2の位置にもたらす方向に付勢する位置にロックレバー
55をクリック作動し、該ロックレバー55とラチェッ
トホイール18との係合を解除する。そこで、リトラク
ターは緊急ロック機構のみが作動状態となったまま、ウ
ェビング50が全量巻き取られる。そして、再びウェビ
ング50を全量引出し状態まで引出してから少量巻き取
らせ、ロックレバー55を前記第1の位置に切り換える
までは、緊急ロック機構の作動状態のみが実現される。
【0057】ところで、上述の如きウェビング全量巻取
り時から自動ロック機構解除時までの間におけるボビン
3の回転角範囲においては、図12乃至図15に示した
ように、緊急ロック機構作動状態(図14参照)及び自
動ロック機構作動状態(図13参照)に関わらず、前記
エンドロック防止用レバー10の係合突起10aが、コ
ントロールプレート65の小径カム面83上に位置する
ので、エンドロック防止用レバー10の係止部10bは
センサーアーム93に非係合な位置に保持されている。
そこで、前記センサーアーム93は係止部10bに押し
下げられることなくフリーである。
【0058】そして、ウェビング50が巻き取られ、前
記自動ロック機構解除時における回転角よりも前記ボビ
ン3がウェビング巻取り方向へ回転すると、図16及び
図17に示すように、ウェビング全量巻取り時まで前記
エンドロック防止用レバー10の係合突起10aが、コ
ントロールプレート65の大径カム面82上に位置され
る。そこで、前記センサーアーム93は係止部10bに
押し下げられて機能しなくなる。
【0059】即ち、ウェビング引き出し状態から巻取り
バネ装置15のバネ力に従って急激にウェビング50が
全量巻き取られた際、衝撃でセンサーアーム93の係止
突起93aがラチェットホイール18のラチェット歯1
8bと係合する方向に揺動しようとしても、図17に示
したようにコントロールプレート65の大径カム面82
がエンドロック防止用レバー10を押し下げた状態に保
持するので、センサーアーム93はラチェットホイール
18に係合することができない。従って、ボビン3は、
車体加速度感知手段91によってウェビング引き出し方
向の回転がロックされず、ウェビングの引き出し巻取り
の不可能な所謂エンドロック状態に陥ることがない。
【0060】一方、ウェビング引き出し状態から巻取り
バネ装置15のバネ力に従ってボビン3がウェビング巻
取り方向に回転する際には、前記回転制御盤41がボビ
ン3と共に回転する前記駆動側歯車40によって1回転
する毎に一歯分ずつ先行しながら追従回転し、図11
(c)に示したようにウェビング50の全量巻取り付近
では係止壁41cがロックアーム26の係止突起26d
に当接して揺動を規制する位置に復帰する。
【0061】そこで、ウェビング引き出し状態から巻取
りバネ装置15のバネ力に従って急激にウェビングが全
量巻き取られた際、衝撃で前記ロックアーム26の係止
突起26dがギアケース34の内歯ギア34aに係合し
ようとしても、係止突起26dが係止壁41cに当接し
て揺動を規制されると同時に、イナーシャプレート30
とラチェットホイール18の相対ズレをも阻止されるの
で、ロックアーム26は内歯ギア34aに係合すること
ができない。
【0062】即ち、回転制御盤41はウェビング50の
巻取り量を感知し、ウェビング50がほぼ全量巻取られ
た際には前記ロックアーム26が前記ラチェットホイー
ル18と係合する方向に移動することができないよう
に、係止壁41cが係止突起26dに当接して移動を規
制する。更に、図8に示したように、内歯ギア34aと
非係合な状態のロックアーム26のアーム部26cは、
ボビン3に突設された突起12と係合することにより、
該ボビン3に対するラチェットホイール18の回転遅れ
を阻止している。そこで、ウェビングが全量巻き取られ
た際の衝撃で、ポール16が係合内歯2との係合方向へ
揺動しようとしても、ラチェットホイール18がボビン
3に対する回転遅れを阻止されているので、ポール16
は係合内歯2と非係合な位置に保持される。
【0063】従って、ボビン3は、ウェビング加速度感
知手段によってもウェビング引き出し方向の回転がロッ
クされず、ウェビングの引き出し巻取りの不可能な所謂
エンドロック状態に陥ることがない。特に、該ウェビン
グ加速度感知手段におけるエンドロック防止機構は、イ
ナーシャプレート30とロックアーム26の回動を非ロ
ック方向に保持すると共に、ポール16をも係合内歯2
と非係合な位置に保持することができる。
【0064】即ち、上記実施形態のシートベルト用リト
ラクターは、ウェビング50の全量巻取り状態では、車
体加速度感知手段91におけるセンサアーム93、ウェ
ビング加速度感知手段におけるイナーシャプレート30
及びロックアーム26、ロック手段のポール16等、全
てのロックメカニズムを非ロック方向に保持するので、
エンドロックの発生を完全に抑えることができる。
【0065】図18は、上記実施形態のコントロールプ
レート65とエンドロック防止用レバー10との間に設
けられたエンドロック防止機構の変形例を示す要部断面
図であり、これらコントロールプレート65及びエンド
ロック防止用レバー10に代えてコントロールプレート
100及びエンドロック防止用レバー110を用いた以
外は上記実施形態のシートベルト用リトラクターと同様
である。
【0066】前記コントロールプレート100は、合成
樹脂で成形されており、上記実施形態のコントロールプ
レート65と同様に、その内表面にはロックレバー55
との間に設けられる制御機構を構成するカム面が形成さ
れている。又、該コントロールプレート100の外表面
には、エンドロック防止用レバー110との間に設けら
れるエンドロック防止機構を構成するカム溝101が適
宜形成されている。
【0067】前記カム溝101は、図18に示すよう
に、コントロールプレート100の外表面に垂設された
一対の周壁からなり、エンドロック防止用レバー110
の係合突起110aをプレート外周側に位置させて係止
部110bがセンサーアーム93に係合して該センサー
アーム93をラチェットホイール18から強制的に離間
し得る位置に保持する大径カム溝102と、前記係合突
起110aをプレート内周側に位置させて係止部110
bをセンサーアーム93に非係合な位置に保持する小径
カム溝103とを備える。
【0068】この場合、エンドロック防止用レバー11
0はカム溝101によって動きを制御されるので、上記
実施形態のねじりコイルバネ11の如き付勢手段は不要
となる。尚、その他の作用効果は、シートベルト用リト
ラクターと同様である。尚、上記実施形態のシートベル
ト用リトラクターは、ウェビング加速度感知手段と共に
車体加速度感知手段を備えたタイプの緊急ロック機構に
ついて述べたが、本発明のシートベルト用リトラクター
は、ウェビング加速度感知手段のみを備えたタイプの緊
急ロック機構を有するリトラクターでも良いことは勿論
である。
【0069】又、本発明におけるロック手段、ラッチ部
材、係止部材、慣性体、回転制御手段及び規制手段等
は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、種
々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、
回転制御手段を構成する回転制御盤41は、上記実施形
態の如き駆動側歯車40及び中間歯車42からなる減速
機構を介して回転されるのではなく、通常の減速歯車を
介することにより巻取軸の回転に伴って回転させても良
い。
【0070】
【発明の効果】即ち、本発明のシートベルト用リトラク
ターによれば、回転制御手段がウェビングの全量巻取り
付近では係止部材が被係合部と係合する方向に移動する
のを規制すると共に、規制手段が被係合部と非係合な状
態の前記係止部材に係合することにより、巻取軸に対す
るラッチ部材の回転遅れを阻止する。そこで、前記ラッ
チ部材が巻取軸に対して回転遅れを生じることにより作
動されるロック手段は、非作動状態に保持される。
【0071】即ち、ウェビングがほぼ全量巻取られた際
には、慣性部材及び係止部材と、ロック手段とを非作動
状態に保持することができ、ベルト格納時に緊急ロック
機構が誤作動してウェビングが引出し不能となることが
ない。従って、ベルト格納時に緊急ロック機構が誤作動
してウェビングが引出しも巻取りも不可能となるエンド
ロック状態の発生を防止し、確実に作動することができ
る緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクター
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に基づくシートベルト用リ
トラクターの分解斜視図の一部である。
【図2】図1に示したシートベルト用リトラクターの残
り部分の分解斜視図の一部である。
【図3】図1及び図2に示したシートベルト用リトラク
ターの残り部分の分解斜視図である。
【図4】図1乃至図3に示したシートベルト用リトラク
ターの縦断面図である。
【図5】図3に示したコントロールプレートの全体拡大
斜視図である。
【図6】図2に示したロックレバーの正面図である。
【図7】図4に示したシートベルト用リトラクターのX
II−XII断面矢視図である。
【図8】図4に示したシートベルト用リトラクターのX
III−XIII断面矢視図である。
【図9】ウェビングの引出しロック動作説明用の要部断
面図である。
【図10】ウェビングの引出しロック動作説明用の要部
断面図である。
【図11】ウェビング加速度感知手段におけるエンドロ
ック防止動作を説明する説明図である。
【図12】車体加速度感知手段におけるエンドロック防
止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大
図である。
【図13】車体加速度感知手段におけるエンドロック防
止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大
図である。
【図14】車体加速度感知手段におけるエンドロック防
止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大
図である。
【図15】車体加速度感知手段におけるエンドロック防
止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大
図である。
【図16】車体加速度感知手段におけるエンドロック防
止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大
図である。
【図17】車体加速度感知手段におけるエンドロック防
止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大
図である。
【図18】図7に示したコントロールプレートの変形例
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 リトラクターベース 2 係合内歯 3 ボビン 10 エンドロック防止用レバー 11 ねじりコイルバネ 12 突起 15 巻取りばね装置 16 ポール 18 ラチェットホイール 26 ロックアーム 30 イナーシャプレート 34 ギアケース 40 駆動側歯車 41 回転制御盤 41c 係止壁 42 中間歯車 50 ウェビング 55 ロックレバー 61 メインギア 62 アイドルギア 65 コントロールプレート 91 車体加速度感知手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングが巻装された巻取軸のウェビ
    ング引出し方向の回転を阻止可能なロック手段と、 巻取軸に相対回転可能に支持されると共に巻取軸に対し
    て回転遅れを生じることにより前記ロック手段を作動す
    るラッチ部材と、 該ラッチ部材に揺動自在に軸支されると共に被係合部に
    係合して前記ラッチ部材のウェビング引出し方向の回転
    を阻止可能な係止部材と、 前記巻取軸に相対回転可能に支持されると共に所定以上
    のウェビング引出し方向の回転が作用した際には巻取軸
    に対して回転遅れを生じて前記係止部材を被係合部係合
    方向へ揺動させる慣性部材と、 巻取軸の回転に伴って回転し、ウェビングの全量巻取り
    付近では前記係止部材が前記被係合部と係合する方向に
    移動するのを規制する回転制御手段と、 前記被係合部と非係合な状態の前記係止部材に係合する
    ことにより、前記巻取軸に対する前記ラッチ部材の回転
    遅れを阻止する規制手段と、を有することを特徴とする
    緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクター。
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