JP2010179863A - シートベルト用リトラクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートベルト用リトラクタにおいて、ウェビング加速度感知手段のWSレバー50は、コントロールプレート80によって、ウェビングの巻き取り完了時にステアリングホイール40のウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第1の非作動位置に保持されるように制御されており、自動ロック機構のALRレバー60は、コントロールプレート80によって、ウェビングが全量引き出されてから所定量巻き取られるまでの間、自動ロック機構が作動する第2の作動位置に保持されるように制御されている。ロックドック20は、コントロールプレート80によって、ウェビングの巻き取り完了時に、フレーム10と係合不能となるロック解除位置に保持されるように制御されている。
【選択図】図1
Description
また、チャイルドシート等を車両シートにシートベルトで固定するためのシートベルト用リトラクタとして、ウェビングを全量引き出したときに作動し、巻取り途中ではウェビングの引出しを阻止し、ウェビングの全量巻取りで作動解除する自動ロック機構を備えたものが用いられている。
(1)ウェビング加速度感知手段(WS)の誤作動によるもの。
一般的に、ウェビング加速度感知手段は、急速にベルトを引き出すと、マスの慣性でマス側の回転がスピンドルより遅れることで、ロック部材が外に飛び出して、フレームの内歯に噛み込む、という原理を用いている。ところが、急激なウェビング巻き取り後にウェビングが突っ張ると、勢いでマスがスピンドルに対して相対移動してしまい、ロック部材がフレームの内歯に噛んでしまう場合である。
(2)車体加速度感知手段(VSI)の誤作動によるもの。
ウェビングの急速な巻き取り等に伴い車体加速度感知手段に加速度が入力した際に、慣性部材であるボールが動き、レバーが揺動して、ラッチ部材に噛んでロックする場合である。
(3)ロック部材自体の誤作動によるもの。
ウェビングを巻き取った勢いで、ロック部材自体がフレームの内歯に噛んでしまう場合である。
(1) フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
前記フレームに係合することで前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロッ
クするロック部材と、
前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
前記スピンドルの回転に応じて前記スピンドルと異なる回転数で回転するコントロール
プレートと、
前記ステアリングホイールに揺動自在に軸支され、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する作動位置と、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転が阻止されない非作動位置との間を変位する係止手段と、
を備え、
前記係止手段は、前記コントロールプレートによって所定のウェビング条件において前記作動位置と前記非作動位置のいずれかの位置が保持されるように制御されており、
前記ロック部材は、前記コントロールプレートによって、前記ウェビングの巻き取り完了時に、前記フレームと係合不能となるロック解除位置に保持されるように制御されていることを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
(2) 前記ロック部材には、前記ステアリングホイールに形成されたカム孔を貫通するピン部が設けられると共に、
前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するロック部材用突起部を有するキャンセル部材が前記ピン部と共に可動するように設けられ、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングの巻き取り完了時に、前記ロック部材用突起部と当接して前記キャンセル部材を規制し、前記ロック部材が前記ロック解除位置に保持されるように制御するロック部材用カムを有することを特徴とする(1)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(3) 前記キャンセル部材は、該カム孔を貫通した前記ピン部に位置決め固定され、前記ピン部の移動と共に移動するキャンセルキャップであることを特徴とする(2)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(4) 前記キャンセル部材は、該カム孔を貫通した前記ピン部が挿入される長孔をさらに有し、前記ピン部の移動によって揺動するように前記ステアリングホイールに揺動自在に支持されるキャンセルレバーであることを特徴とする(2)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(5) 前記係止手段は、所定の速度以上で前記ウェビングが引き出された時に、第1の作動位置に変位して、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止するウェビング加速度感知手段を構成するWSレバーであり、
前記WSレバーは、前記コントロールプレートによって、前記ウェビングの巻き取り完了時に前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第1の非作動位置に保持されるように制御されていることを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
(6) 前記ウェビング加速度感知手段は、一端部が前記ステアリングホイールに、他端部が前記WSレバーにそれぞれ支持され、前記WSレバーを前記第1の非作動位置に向けて付勢するWS用付勢手段を、さらに備え、
前記WSレバーは、前記フレームに取り付けられたカバー部材の内周面に形成された内歯と係合可能な爪部と、前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するWS用突起部と、を有し、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングの巻き取り完了時に、該WS用突起部と当接して前記WSレバーを前記第1の非作動位置に保持されるように制御するWS用カムを有することを特徴とする(5)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(7) 前記WSレバーは、前記スピンドルに向けて軸方向に突出するロック部材飛び出し防止用突起部をさらに有し、
前記スピンドルと前記ステアリングホイールとの間には、前記ロック部材を前記ロック解除位置に保持して前記スピンドルと前記ステアリングホイールが一体回転するように、前記スピンドルに対して前記ステアリングホイールを付勢する付勢手段が設けられ、
前記スピンドルの側面には、前記ロック部材飛び出し防止用突起部を収容するカム溝が形成され、
前記カム溝は、前記WSレバーが前記ウェビングの巻取り完了時に前記第1の非作動位置に保持される際、前記ロック部材を前記ロック解除位置から飛び出さないように前記ロック部材飛び出し防止用突起部と係合する飛び出し防止部を有し、
前記WSレバーは、前記ウェビングの巻き取り完了時に前記第1の非作動位置に保持されることで、前記スピンドルに対する前記ステアリングホイールの回転遅れを防止し、前記ロック部材を前記ロック解除位置に保持することを特徴とする(6)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(8) 前記係止手段は、前記ウェビングが第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られるまでの間、第2の作動位置に変位して、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する自動ロック機構を構成するALRレバーをさらに備え、
前記自動ロック機構は、一端部が前記ステアリングホイールに、他端部が前記ALRレバーにそれぞれ支持されるALR用付勢手段を、さらに備え、
前記ALRレバーは、前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するALR用突起部と、前記WSレバーと当接可能な当接用アーム部と、を有し、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングの巻き取り完了時に、該WS用突起部と当接して前記WSレバーを前記第1の非作動位置に保持されるように制御するWS用カムと、前記ウェビングが第1の所定量引き出されたときに該ALR用突起部と当接して前記ALRレバーを前記ALR用付勢手段の死点を越えて前記第2の作動位置へスナップ動作させるALR用カムと、を有し、
前記ALRレバーが前記第2の作動位置へスナップ動作したとき、前記当接用アーム部は前記WSレバーに当接して、前記WSレバーの爪部を前記カバー部材の内歯に係合させて、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止するとともに、
前記WS用カムは、前記ウェビングが前記第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られる時に、該WS用突起部と当接して前記WSレバーが前記第1の非作動位置に保持されるように制御し、このとき、前記WSレバーが前記当接用アーム部に当接して押圧されることで、前記ALRレバーは前記当接用アーム部が前記WSレバーから離れる第2の非作動位置へ前記ALR用付勢手段の死点を越えてスナップ動作することを特徴とする(7)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(9) 前記係止手段は、前記ウェビングが第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られるまでの間、第2の作動位置に変位して、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する自動ロック機構を構成するALRレバーであり、
前記ALRレバーは、前記コントロールプレートによって、前記ウェビングが第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られるまでの間、前記第2の作動位置に保持されるように制御されている(1)から(8)のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
(10) 前記自動ロック機構は、一端部が前記ステアリングホイールに、他端部が前記ALRレバーにそれぞれ支持されるALR用付勢手段を、さらに備え、
前記ALRレバーは、前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するALR用突起部を有し、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングが第1の所定量引き出されたときに該ALR用突起部と当接して前記ALRレバーを前記ALR用付勢手段の死点を越えて前記
第2の作動位置へスナップ動作させ、前記ウェビングが第2の所定量巻き取られるときに該ALR用突起部と当接して前記ALRレバーを前記ALR用付勢手段の死点を越えて前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第2の非作動位置へスナップ動作させるALR用カムを有することを特徴とする(9)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(11) 前記スピンドルと一体に回転するドライブギアと、前記コントロールプレートと一体に回転し、前記ドライブギアより歯数の少ないドリブンギアと、前記ドライブ及びドリブンギアの両方に噛合するアイドルギアとを有する歯車増速機構をさらに備え、
前記コントロールプレートは、前記歯車増速機構によって前記スピンドルの回転に対して増速回転することを特徴とする(1)から(10)のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
また、カム孔41を貫通したカムピン21の先端には、側面にコントロールプレート80に向けて軸方向に延出するロック部材用突起部91を有するキャンセルキャップ90が
カムピン21に対して相対回転不能に位置決め固定されている。
ている。WSレバー50は、WS用付勢手段であるWSスプリング58によって爪52を内方に引っ込める方向に回転付勢されており、通常時内歯108と係合しない第1の非作動位置に保持される。WSスプリング58は、一端部がステアリングホイール40に、他端部がWSレバー50にそれぞれ支持されている。
端部が支持されている。ALRレバー60は、ALRスプリング69によって、凸部64をステアリングホイール40の他のカム孔44内で案内しながら、内歯108と係合する第2の作動位置と内歯108と係合しない第2の非作動位置との間でALRスプリング69の死点を越えてスナップ動作する。
図6(a)に示すように、ウェビングの全量格納状態では、WSレバー50の突起部53は、第1のカム86の外周面と当接しており、WSレバー50はステアリングホイール40のウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第1の非作動位置、即ち、ベアリングカバー100の内歯108と係合しない爪52を引っ込めた位置で回転不能に保持される。
次に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタについて、図10〜図18を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図13に示すように、ウェビングの全量格納状態では、WSレバー250の突起部253は、第5のカム286の外周面と当接しており、WSレバー250はステアリングホイール240のウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第1の非作動位置、即ち、ベアリングカバー100の内歯108と係合しない爪252を引っ込めた位置で回転不能に保持される。
その他の構成及び効果については、第1実施形態のものと同様である。
2 バネ式の巻取装置
6 ドライブギア
7 アイドルギア
10 フレーム
20,220 ロックドック(ロック部材)
30,230 ラチェットホイール(ラッチ部材)
40,240 ステアリングホイール
50,250 WSレバー(係止手段)
53,253 WS用突起部
60,260 ALRレバー(係止手段)
62,262 カムピン(ALR用突起部)
70,270 慣性体
80,280 コントロールプレート
81,281 ドリブンギア
86 第1のカム(WS用カム)
87 第2のカム(ALR用カム)
88 第3のカム(ALR用カム)
89 第4のカム(ロック部材用カム)
90 キャンセルキャップ(キャンセル部材)
91 ロック部材用突起部
110 車体加速度感知手段
120 VSセンサレバー
208 カム溝
208a 壁面(飛び出し防止部)
286 第5のカム
287 第6のカム
290 キャンセルレバー(キャンセル部材)
291 ロック部材用突起部
Claims (11)
- フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
前記フレームに係合することで前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロッ
クするロック部材と、
前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
前記スピンドルの回転に応じて前記スピンドルと異なる回転数で回転するコントロール
プレートと、
前記ステアリングホイールに揺動自在に軸支され、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する作動位置と、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転が阻止されない非作動位置との間を変位する係止手段と、
を備え、
前記係止手段は、前記コントロールプレートによって所定のウェビング条件において前記作動位置と前記非作動位置のいずれかの位置が保持されるように制御されており、
前記ロック部材は、前記コントロールプレートによって、前記ウェビングの巻き取り完了時に、前記フレームと係合不能となるロック解除位置に保持されるように制御されていることを特徴とするシートベルト用リトラクタ。 - 前記ロック部材には、前記ステアリングホイールに形成されたカム孔を貫通するピン部が設けられると共に、
前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するロック部材用突起部を有するキャンセル部材が前記ピン部と共に可動するように設けられ、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングの巻き取り完了時に、前記ロック部材用突起部と当接して前記キャンセル部材を規制し、前記ロック部材が前記ロック解除位置に保持されるように制御するロック部材用カムを有することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記キャンセル部材は、該カム孔を貫通した前記ピン部に位置決め固定され、前記ピン部の移動と共に移動するキャンセルキャップであることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト用リトラクタ。
- 前記キャンセル部材は、該カム孔を貫通した前記ピン部が挿入される長孔をさらに有し、前記ピン部の移動によって揺動するように前記ステアリングホイールに揺動自在に支持されるキャンセルレバーであることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト用リトラクタ。
- 前記係止手段は、所定の速度以上で前記ウェビングが引き出された時に、第1の作動位置に変位して、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止するウェビング加速度感知手段を構成するWSレバーであり、
前記WSレバーは、前記コントロールプレートによって、前記ウェビングの巻き取り完了時に前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第1の非作動位置に保持されるように制御されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記ウェビング加速度感知手段は、一端部が前記ステアリングホイールに、他端部が前記WSレバーにそれぞれ支持され、前記WSレバーを前記第1の非作動位置に向けて付勢するWS用付勢手段を、さらに備え、
前記WSレバーは、前記フレームに取り付けられたカバー部材の内周面に形成された内歯と係合可能な爪部と、前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するWS用突起部と、を有し、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングの巻き取り完了時に、該WS用突起部と当接して前記WSレバーを前記第1の非作動位置に保持されるように制御するWS用カムを有することを特徴とする請求項5に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記WSレバーは、前記スピンドルに向けて軸方向に突出するロック部材飛び出し防止用突起部をさらに有し、
前記スピンドルと前記ステアリングホイールとの間には、前記ロック部材を前記ロック解除位置に保持して前記スピンドルと前記ステアリングホイールが一体回転するように、前記スピンドルに対して前記ステアリングホイールを付勢する付勢手段が設けられ、
前記スピンドルの側面には、前記ロック部材飛び出し防止用突起部を収容するカム溝が形成され、
前記カム溝は、前記WSレバーが前記ウェビングの巻取り完了時に前記第1の非作動位置に保持される際、前記ロック部材を前記ロック解除位置から飛び出さないように前記ロック部材飛び出し防止用突起部と係合する飛び出し防止部を有し、
前記WSレバーは、前記ウェビングの巻き取り完了時に前記第1の非作動位置に保持されることで、前記スピンドルに対する前記ステアリングホイールの回転遅れを防止し、前記ロック部材を前記ロック解除位置に保持することを特徴とする請求項6に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記係止手段は、前記ウェビングが第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られるまでの間、第2の作動位置に変位して、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する自動ロック機構を構成するALRレバーをさらに備え、
前記自動ロック機構は、一端部が前記ステアリングホイールに、他端部が前記ALRレバーにそれぞれ支持されるALR用付勢手段を、さらに備え、
前記ALRレバーは、前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するALR用突起部と、前記WSレバーと当接可能な当接用アーム部と、を有し、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングの巻き取り完了時に、該WS用突起部と当接して前記WSレバーを前記第1の非作動位置に保持されるように制御するWS用カムと、前記ウェビングが第1の所定量引き出されたときに該ALR用突起部と当接して前記ALRレバーを前記ALR用付勢手段の死点を越えて前記第2の作動位置へスナップ動作させるALR用カムと、を有し、
前記ALRレバーが前記第2の作動位置へスナップ動作したとき、前記当接用アーム部は前記WSレバーに当接して、前記WSレバーの爪部を前記カバー部材の内歯に係合させて、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止するとともに、
前記WS用カムは、前記ウェビングが前記第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られる時に、該WS用突起部と当接して前記WSレバーが前記第1の非作動位置に保持されるように制御し、このとき、前記WSレバーが前記当接用アーム部に当接して押圧されることで、前記ALRレバーは前記当接用アーム部が前記WSレバーから離れる第2の非作動位置へ前記ALR用付勢手段の死点を越えてスナップ動作することを特徴とする請求項7に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記係止手段は、前記ウェビングが第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られるまでの間、第2の作動位置に変位して、前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転を阻止する自動ロック機構を構成するALRレバーであり、
前記ALRレバーは、前記コントロールプレートによって、前記ウェビングが第1の所定量引き出されてから第2の所定量巻き取られるまでの間、前記第2の作動位置に保持されるように制御されている請求項1から8のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記自動ロック機構は、一端部が前記ステアリングホイールに、他端部が前記ALRレバーにそれぞれ支持されるALR用付勢手段を、さらに備え、
前記ALRレバーは、前記コントロールプレートに向けて軸方向に延出するALR用突起部を有し、
前記コントロールプレートは、前記ウェビングが第1の所定量引き出されたときに該ALR用突起部と当接して前記ALRレバーを前記ALR用付勢手段の死点を越えて前記
第2の作動位置へスナップ動作させ、前記ウェビングが第2の所定量巻き取られるときに該ALR用突起部と当接して前記ALRレバーを前記ALR用付勢手段の死点を越えて前記ステアリングホイールのウェビング引き出し方向の回転が阻止されない第2の非作動位置へスナップ動作させるALR用カムを有することを特徴とする請求項9に記載のシートベルト用リトラクタ。 - 前記スピンドルと一体に回転するドライブギアと、前記コントロールプレートと一体に回転し、前記ドライブギアより歯数の少ないドリブンギアと、前記ドライブ及びドリブンギアの両方に噛合するアイドルギアとを有する歯車増速機構をさらに備え、
前記コントロールプレートは、前記歯車増速機構によって前記スピンドルの回転に対して増速回転することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
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