JPH09308177A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JPH09308177A
JPH09308177A JP12463996A JP12463996A JPH09308177A JP H09308177 A JPH09308177 A JP H09308177A JP 12463996 A JP12463996 A JP 12463996A JP 12463996 A JP12463996 A JP 12463996A JP H09308177 A JPH09308177 A JP H09308177A
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fitting
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修 桜井
Jiyunki Miyoshi
順基 三好
Kenji Hara
健治 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電動機内部への微細塵の侵入を防
止した電動送風機を提供することにある。 【解決手段】ファンと電動機からなる電動送風機の電動
機のフレームの内部に、筒状に形成されるとともに一端
側を前記電動機の固定子の端面側に他端側を前記フレー
ムに設けた軸受収納部の周縁部にそれぞれ当接させて防
塵カバーを設け、前記ファンからの吸込気流の前記防塵
カバーの内側への流入を防止して防塵をした電動送風機
において、前記防塵カバー60、70を弾性部材で形成
するとともに前記固定子30の端面に耐熱性部材からな
る環状壁35(筒状の遮蔽壁)を設けこの環状壁35に
防塵カバー60、70の一端側を嵌合させて防塵カバー
60、70を前記固定子30の端面から離間して設けた
電動送風機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動送風機の固
定子内部、軸受等の防塵に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電気掃除機等に使用されて
いる電動送風機は、使用時に床ブラシ等を介して塵埃を
含んだ吸込気流が吸い込まれ、この吸込気流中に含まれ
た塵埃は、集塵フィルターによって濾過された後、電動
送風機の内部つまり電動機の内部を通して外部に排気さ
れるようになっている。このように吸込気流中に含まれ
た大きな塵埃はフィルターによって補足されることから
電動送風機内を通過する吸込気流中には大きな塵埃は含
まれていないものの、極めて細かい微細塵はフィルター
を通過してしまうため、この微細塵を含んだ吸込気流は
前記電動送風機の電動機の内部を通過することになる。
【0003】そして、電動機の内部を微細塵を含んだ吸
込気流が通過すると、長期に亘る使用中には回転子の外
周面、この外周面と対向する固定子の磁極面に微細塵が
付着するが、このことは回転子の外周面とこの外周面と
対向する固定子の磁極面との間隙が極めて小さいことか
ら電動機性能に悪影響をもたらす。また、回転子の回転
軸を軸支しているボールベアリング等の軸受にも長期亘
る使用によって微細塵が付着し、軸受の性能が劣化し回
転子のスムーズな回転を阻害する。また、電動機に整流
子を用いた直流電動機が使用されている場合には、前記
整流子および整流ブラシ等に微細塵が付着し良好な整流
を阻害する。また、トランジスターを用いたブラシレス
の電動機が使用されている場合は、駆動回路を構成する
電子部品を取り付けたプリント配線基板は前記固定子の
近傍に配置されるため、微細塵はこれら回路部品等に付
着し、短絡等の発生原因となる。
【0004】上述のように電動機の内部に微細塵を含ん
だ吸込気流が流れ込むと電動機の性能を低下させるとと
もに耐久性をなくし、また、場合によっては故障が発生
するという問題がある。
【0005】このような問題を解決するものとして、す
でに出願人が出願している実開平5−70183号公報
に記載されたものがある。この公報記載されているもの
は同公報の考案の詳細な説明の項および図面に記載され
ているように、合成樹脂からなる筒状に形成された防塵
壁の一端側をステーターコアーの端面に、他端側をケー
シングおそびブラケットに形成され軸受が装着されるホ
ルダー部にそれぞれO(オー)リングによって気密性を
保持させて設け、この防塵壁によって前記軸受、ロータ
ー、ステーター等を遮蔽つまり送風機によって送風され
る空気の経路から隔離して空気中の異物が軸受、ロータ
ー、ステーター等に付着すること防止するようにしたも
のである。
【0006】上記の同公報に記載されている防塵壁の内
側等への吸込気流の流入を防止する構成では、まず、防
塵壁およびOリングを用いていることから部品点数が多
く、また、部品点数が多いことから組立工数が多くなり
生産性の面から好ましいものではない。また、前記Oリ
ングおよび防塵壁はステーターコアーに接触する構成と
なっていることから、前記ステーターコアーおよび軸受
の温度上昇に耐えられる材質あるいは耐熱性の合成樹脂
を使用しなければならず結果として高価となるという問
題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
電動送風機における電動機の内側つまり軸受、ロータ
ー、ステーター等を送風機による吸込気流から遮蔽する
防塵構成では、組立工数の増加をきたし生産性が悪くな
り、また、Oリングおよび防塵壁はステーターコアーに
接触する構成となっていることから、Oリングはステー
ターコアーおよび軸受の温度上昇に耐えられる材質とし
なければならず、また、防塵壁はステーターコアーおよ
び軸受の温度上昇に耐えられる耐熱性の合成樹脂を使用
しなければならず結果として高価となるという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、ファ
ンと電動機からなる電動送風機の電動機のフレームの内
部に、筒状に形成されるとともに一端側を前記電動機の
固定子側に他端側を前記フレームに設けた軸受収納部の
周縁部にそれぞれ当接させて防塵カバーを設け、前記フ
ァンからの吸込気流の前記防塵カバーの内側への流入を
防止して防塵をした電動送風機において、前記防塵カバ
ーを弾性部材で形成するとともに、前記固定子に一端側
を接触させて設けられた耐熱性部材からなる筒状の遮蔽
壁の他端側に前記防塵カバーを当接させることにより前
記防塵カバーを前記固定子と離間して設けた電動送風機
としたものである。
【0009】このように構成した請求項1記載の発明
は、固定子の端面に耐熱性のある部材からなる筒状の遮
蔽壁を設けこの遮蔽壁に防塵カバーの一端側を嵌合させ
て取り付ける構成としたことから、防塵カバーに耐熱性
を必要とすることなく、また、部品点数を少なくして安
価にできるととも防塵カバーの気密性を高めることがで
きるという作用を有するものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における前記遮蔽壁を前記固定子に設けたスロ
ット絶縁材と一体に形成した電動送風機としたものであ
る。このように構成した請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の作用に加えて、固定子に設けたスロット
絶縁材と一体に前記遮蔽壁を形成したことから、遮蔽壁
は耐熱性を有するスロット絶縁材と一体に形成されてい
ることから、別に耐熱性を有する材料から形成する必要
はなく、組立工数の低減がはかれるとともに気密性を高
めることができるという作用を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図7に基づいて説明する。
【0012】図1は電動送風機Aの断面図であり、同図
に示すように電動送風機Aは、電動機1この電動機1に
取り付けられるファン50とから構成されている。な
お、この実施の形態では前記電動機1はトランジスター
等用いたドライブ回路により駆動されるいわゆるブラシ
レス電動機を用いた例である。そして、前記電動機1は
フレーム2、固定子30、回転子40等から構成されて
いるものである。
【0013】そして、前記フレーム2は主フレーム10
とこの主フレーム10に取り付けねじ3によって取り付
けられた副フレーム20とから構成されている。そし
て、前記主フレーム10は一端側に開口11が設けられ
た有底筒状に形成され、その底壁12には前記開口11
側に開口した凹状に形成された軸受収納部13が形成さ
れており、この軸受収納部13の開口の周縁には底壁1
2を***させた周縁部である環状***部13aが形成さ
れている。また、底壁12側に位置する周壁14には排
気孔14aが形成されている。また、前記開口11の周
縁部には後述するファンカバーを嵌合して取り付ける嵌
合部15aが設けられたフランジ部15が一体に形成さ
れ、このフランジ部15にはねじ孔15bが設けられて
いる。
【0014】つぎに、前記副フレーム20は図2に示す
ように略短冊形状に形成され、中心部には図1に示すよ
うに一側側つまり主フレーム10の底壁12と対向する
側に開口するとともに他側側に向けて凹ませて凹状に形
成された軸受収納部21が形成されており、この軸受収
納部21の開口の周縁に周縁部である環状***部21a
が形成されている。また、前記軸受収納部21の両側の
部位に通気孔22が、また、環状***部21aの近傍お
よび両端部にはそれぞれねじ孔23およびねじ挿通孔2
4が形成されている。そして、前記両端部に形成したね
じ挿通孔24と前記主フレーム10のフランジ部15に
形成したねじ孔15bとを対応させて前記ねじ3を挿通
して副フレーム20と主フレーム10とは結合され、両
者が結合された状態では前記副フレーム20は前記主フ
レーム10の円形状の開口11の中央部に橋架された副
フレーム20の両側には副フレーム20の両側縁と前記
開口11の周縁とで略半円形状の風路開口が形成される
ようになっている。
【0015】つぎに、主フレーム10に圧入されて取り
付けられる固定子30について説明する。この固定子3
0はケイ素鋼板等を打ち抜いて形成した鉄心32を所定
の積層寸法となるように複数枚積層して形成した積層鉄
心31から構成され、また、前記鉄心32には図3に示
すように所定数(図では6個)の磁極32aが形成さ
れ、そして、隣接する磁極32aの間には磁極32aに
固定子巻線33巻回するためのスロット32bが形成さ
れている。また、鉄心32の外周には前記主フレーム1
0の周壁14内に圧入される圧入部32cが突出して形
成されており、この圧入部32cを周壁14内に圧入し
た状態では、互いに隣接する圧入部32cと周壁14と
で囲まれて空間が形成され、この空間は固定子30の外
周と主フレーム10の内周との間に風路を形成するもの
である。そして、鉄心32を積層して積層鉄心31つま
り固定子30の前記各スロット32bには図4に示すよ
うに耐熱性つまり電動機1の駆動時に高温となる固定子
30の温度に耐え得る合成樹脂で形成されたスロット絶
縁材34が配設されており、このスロット絶縁材34に
はこのスロット絶縁材34と一体に形成され前記固定子
30の両端面よりこの端面と直交する方向つまり軸方向
に突出して筒状の遮蔽壁としての環状壁35とこの環状
壁35の内側にこの環状壁35と離間対向するとともに
各磁極32aの歯部に対応した部位に複数の突起37が
形成されている。この突起37と前記環状壁35とによ
って両者の間には前記固定子巻線33を保持する保持溝
38が形成されている。また、前記底壁12側に位置す
る前記突起37には溝状に形成されたセンサー収納部3
9が形成されている。このセンサー収納部39は電動機
1の相数に応じて決定される数だけ設けられるものであ
る。なお、前記スロット絶縁34と環状壁35および突
起37とは、あらかじめ耐熱性を有する合成樹脂で成型
して前記積層鉄心31に取り付けるようにしてもよく、
また、積層鉄心31と一体成型として形成するようにし
てもよい。
【0016】そして、固定子30は前記固定子巻線33
を巻回した状態で前記主フレーム10内に圧入して取り
付けられるものである。
【0017】つぎに、前記回転子40は、ケイ素鋼板等
を打ち抜いて形成した鉄心42を所定の積層寸法となる
ように複数枚積層して形成した積層鉄心43、この積層
鉄心43の外周に取着した所定の極数形成した永久磁石
44および前記積層鉄心43の軸孔43aに圧入された
回転軸45とから構成されている。なお、この回転軸4
5の一端側先端部に後述する遠心ファン51を取り付け
るためのねじ45aが形成されている。そして、前記回
転軸45に軸受としてのボールベアリング46、47が
その内輪が圧入されて取り付けられている。
【0018】回転子40は回転軸45にボールベアリン
グ46、47を前記主フレーム10および副フレーム2
0のそれぞれに形成した軸受収納部13および21にそ
の外輪を回り止めして収納つまり嵌合することによって
フレーム2内に回転自在に支持されて配設されるもので
ある。
【0019】つぎに、ファン50について説明する。こ
のファン50は遠心ファン51、整流板55、これら遠
心ファン51および整流板55を収納するファンカバー
56とから構成されている。そして、前記遠心ファン5
1は円形状の平板プレート52、中央部に吸入口53b
が設けられたなだらかな曲面とした山形の曲面プレート
53および平板プレート52と曲面プレート53を互い
に所定距離離間して結合する複数のブレード54とから
構成されている。なお、前記平板プレート52の中心に
は貫通孔52aが形成されている。また、前記整流板5
5は、外周部には図示しないが複数の風路口が形成され
るとともに中心部には円形状に凹ませた凹部55aが形
成され、この凹部55aには前記副フレーム20の軸受
収納部21の外周部に嵌合する嵌合孔55bが形成され
ている。また、前記凹部55bには前記副フレーム20
に形成したねじ孔23に対応した貫通孔55cが形成さ
れている。また、前記ファンカバー56は図において下
方を開口した有底筒状に形成され、その底壁つまり前記
曲面プレート53と対向する面は、前記曲面プレート5
3の曲面に沿った形状に形成されるとともにその中央部
には曲面プレート53に形成した吸入口53bと対応し
て吸入口56aが形成され、また、環状壁56bの開口
の近傍の内周壁は前記主フレーム10に形成したフラン
ジ部15に形成した嵌合部15aに嵌合する被嵌合部と
なっている。
【0020】そして、このファン50は前記電動機1が
組み立てられた状態で取り付けられるものである。つま
り、電動機1が組み立てられた状態の前記副フレーム2
0に、まず整流板55をその貫通孔55cを前記副フレ
ーム20のねじ孔23に対応させて配置し、ねじ4をね
じ孔23に締結して取り付ける。ついで、前記遠心ファ
ン51を、平板プレート52を取付板57、57によっ
て挾持するとともにワッシャー58を介して前記回転軸
45のねじ45aにナット59によって取り付ける。つ
いでファンカバー56を前記遠心ファン51、整流板5
5を覆って被嵌合部を前記嵌合部15aに嵌合させて取
り付けるものである。
【0021】つぎに、前記固定子30の両端部に設けら
れた耐熱性部材であるスロット絶縁材34の環状壁35
と前記軸受収納部13、21の周縁部つまり環状***部
13a、21aに、それぞれその端部を密着させて固定
子30の両端と前記軸受収納部13、21との間に設け
られる防塵カバー60および70について図1、図5な
いし図7に基づいて説明する。まず、固定子30と副フ
レーム20の軸受収納部21との間に設けられる防塵カ
バー60について説明する。
【0022】この防塵カバー60は、弾性ゴム等からな
るとともに、図5に示すように径大筒状部61、径小筒
状部65、前記径大筒状部61と径小筒状部65とを連
結する円盤状部67および前記円盤状部67に重ねて設
けられる図6に示す保形部材68とから構成されてい
る。そして、前記径大筒状部61の前記円盤状部67と
の連結部近傍には径大筒状部61の内径よりも径小な環
状リブ62を形成することにより嵌合溝63が形成され
ている。また、前記径大筒状部61の前記環状リブ62
の下方つまり防塵カバー60の一端側の内周壁は前記固
定子30に配設されるスロット絶縁材34と一体に形成
された環状壁35の外周に気密的に嵌合する嵌合部64
となっている。この嵌合部64の嵌合代は前記環状壁3
5の嵌合代つまり固定子30の端面からの突出長より小
さく設定されており、嵌合部64を嵌合壁35に嵌合さ
せた際にはその端縁は固定子30に接することなく離間
するようになっている。また、前記径小筒状部65の図
において上縁部には嵌合段部66が形成されこの嵌合段
部66は前記軸受け収納部21の開口周縁に形成した環
状***部21aと気密的に嵌合するものである。
【0023】そして、前記径大筒状部61に形成した嵌
合溝63には厚紙あるいは合成樹脂板等で形成された薄
板からなる変形しにくい部材からなる前記保形部材68
がその外周縁を嵌合して取り付けられている。この保形
部材68は図6に示すように円盤形状に形成されるとと
もに中央部に前記径小筒状部65の貫通孔65aと略同
じ大きさの貫通孔68aが形成されている。この保形部
材68を円盤状部材67に重ねて設けることにより前記
径小筒状部65の嵌合段部66の前記環状***部21a
への圧接する圧縮力を大きくすることができるものであ
る。つまり、前記円盤状部材67に円盤面と直交する力
が加わったとしても、前記保形部材68によって円盤面
と直交する方向への変形が防止され前記径小筒状部65
の嵌合段部66の環状***部21aに圧接させる圧縮力
が大きくなり、したがって、嵌合段部66と環状***部
21aとは大きな圧縮力によって圧接されることにな
り、十分な気密性が得られることになるものである。
【0024】つぎに、固定子30と主フレーム10の軸
受収納部13との間に設けられる防塵カバー70につい
て説明する。この防塵カバー70は、弾性ゴム等からな
るとともに、図7に示すように径大筒状部71、径小筒
状部75、前記径大筒状部71と径小筒状部75とを連
結する円盤状部77および前記円盤状部77に重ねて設
けられる保形部材68とから構成されている。そして、
前記径大筒状部71の前記円盤状部材77との連結部近
傍には径大筒状部71の内径よりも径小な環状壁72を
形成することにより嵌合溝73が形成されている。ま
た、前記径大筒状部71の前記環壁72の下方つまり防
塵カバー70の一端側の内周壁は前記固定子30に配設
されるスロット絶縁材34と一体に形成された前記遮蔽
壁としての環状壁35の外周に気密的に嵌合する嵌合部
74となっている。この嵌合部74の嵌合代は前記環状
壁35の嵌合代つまり固定子30の端面からの突出長よ
り小さく設定されており、嵌合部74を嵌合壁35に嵌
合させた際にはその端縁は固定子30に接することなく
離間するようになっている。また、前記径小筒状部75
の図において上縁部には嵌合段部76が形成され、この
嵌合段部76は前記軸受け収納部13の開口周縁に形成
した環状***部13aと気密的に嵌合するものである。
【0025】そして、前記径大筒上壁71に形成した嵌
合溝73には前記防塵カバー60と同様に保形部材68
がその外周縁を嵌合して取り付けられるようになってい
る。また、この保形部材68を円盤状部材77に重ねて
設けることにより、前記防塵カバー60の場合と同様に
前記径小筒状部75の嵌合段部76の前記環状***部1
3aへの圧接する圧縮力を大きくすることができるもの
である。したがって、径小筒状部75の嵌合段部76と
前記環状***部13aとの良好な気密性が得られるもの
である。
【0026】また、前記防塵カバー70には、前記径大
筒状部71の外周壁に貫通孔79aが形成された筒状の
リード線保護部材79が突出して形成され、その先端部
は前記主フレーム10に形成した排気孔14aから突出
している。このリード線保護部材79の貫通孔79aに
後述するプリント配線基板(以下配線基板という)80
に設けられたフレキシブルリード線81および前記固定
子巻線に接続されたリード線33aを挿通して主フレー
ム10の外部に引き出すようになっている。
【0027】また、前記スロット絶縁材34に形成され
た前記主フレーム10の底壁12側に位置する環状壁3
5には配線基板80が取り付けられており、この配線基
板80には図1において前記底壁12側の面には駆動回
路を構成する各種電子部品82が取り付けられており、
また、固定子30側の面には前記回転子40の回転位置
を検出する駆動回路の電子部品の一つであるホールIC
からなるセンサー83が取り付けられている。このセン
サー83は前記突起37に形成したセンサー収納部39
に収納されて配設されている。また、前記配線基板80
の前記環状壁35への取り付けは、この配線基板80に
形成した図示しない貫通孔を形成するとともにこの貫通
孔に前記環状壁35に形成された図示しない嵌合突起を
嵌合して取り付けられるようになっているものである。
【0028】つぎに、上記のように構成された電動送風
機Aの組立方について説明する。
【0029】まず、固定子30の積層鉄心31にスロッ
ト絶縁34を介在させて固定子巻線33を取り付け、つ
いで前記底壁12側に位置する環状壁35に電子部品等
が取り付けられた配線基板80を取り付けた後、保形部
材68を取り付けた防塵カバー70をその径大筒状部7
1の嵌合部74を遮蔽壁としての前記環状壁35に嵌合
して取り付ける。この状態では前記防塵カバー70の固
定子30の端面に接触することなく離間した状態となっ
ており、防塵カバー70は駆動状態における高温となる
固定子30の熱によって影響を受けることがないように
なっている。なお、防塵カバー70を環状壁35に嵌合
する際前記配線基板80に設けたフレキシブルリード線
81および固定子巻線33に接続したリード線33aを
リード線保護部材79の貫通孔79aに挿通する。つい
で、固定子30を前記主フレーム10内に圧入して取り
付ける。そして、回転軸45に軸受46、47が取り付
けられた前記回転子40を、前記軸受46側からを主フ
レーム10内に挿入し前記軸受46を軸受収納部13内
に収納して回転軸の一方側を主フレーム10に取り付け
る。ついで、主フレーム10の開口11に位置する環状
壁35に保形部材68を取り付けた防塵カバー60をそ
の径大筒状部61の嵌合部64を嵌合して取り付ける。
なお、この状態では前記防塵カバー60の固定子30の
端面に接触することなく離間した状態となっており、防
塵カバー60は駆動状態における高温となる固定子30
の熱によって影響を受けることがないようになってい
る。ついで、前記副フレーム20をねじ3によって主フ
レーム10に取り付けることにより電動機1が組み立て
られる。そして、この組み立てれた電動機1に前述した
手順によって前記ファン50を取り付けることにより電
動送風機Aは組み立てられる。
【0030】上記のように構成した電動送風機Aは、防
塵カバー60を弾性部材により形成するとともに、一端
側つまり径大筒状部61の嵌合部64を前記固定子30
に設けたスロット絶縁材34に一体に形成した遮蔽壁と
しての環状壁35に嵌合することにより、防塵カバー6
0を固定子30の端面から離間して取り付けることとし
たことから、防塵カバー60は高温となる固定子30に
接触することがなく、したがって、防塵カバー60を構
成する弾性部材は耐熱性のある材料とする必要はなく安
価にでき、また、環状壁35は耐熱性のあるスロット絶
縁材34に一体に形成し、別部品となっていないことか
ら部品点数が少なく組立が容易であり、また、防塵カバ
ー60は弾性を有することから環状壁35との気密性を
高めることができるものである。このことは防塵カバー
70についても同様である。
【0031】なお、上記実施の形態においては、筒状の
遮蔽壁としての環状壁35をスロット絶縁材34に一体
に形成する構成としたが、これはスロット絶縁材34と
は別体に形成して固定子30の端面部に取着する構成と
してもよいものである。しかし、上記実施の形態のよう
にスロット絶縁材34に一体に形成する構成とした場合
は、別体とした場合に比べ部品点数が少なくなり組立易
く、また、遮蔽壁をコイル巻線33を収納する収納溝3
8の外側壁35と共通にでき、小形化が図れる等の利点
がある。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、固定子の端面に
耐熱性のある部材からなる筒状の遮蔽壁を設けこの遮蔽
壁に防塵カバーの一端側を接触させて取り付ける構成と
したことから、防塵カバーに耐熱性を必要とすることな
く、また、部品点数を少なくして安価にできるととも防
塵カバーの気密性を高めることができるという効果を有
するものである。
【0033】また、請求項2記載の発明は、固定子に設
けたスロット絶縁材と一体に前記遮蔽壁を形成したこと
から、請求項1記載の発明の効果に加えて、遮蔽壁は耐
熱性を有するスロット絶縁材と一体に形成されているこ
とから、別に耐熱性を有する材料から形成する必要はな
く、組立工数の低減がはかれるとともに気密性を高める
ことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す電動送風機の断面
図。
【図2】上記実施の形態の副フレームの平面図。
【図3】上記実施の形態における固定子の鉄心の平面
図。
【図4】上記実施の形態のスロット絶縁材を取り付けた
状態の固定子の平面図。
【図5】上記実施の形態の一方の防塵カバーを示す図
で、(A)はその平面図、(B)は断面図である。
【図6】上記実施の形態の保形部材を示す図で、(A)
はその平面図であり、(B)は断面図である。
【図7】上記実施の形態の他方の防塵カバーを示す図
で、(A)はその平面図、(B)は断面図である。
【符号の説明】
A 電動送風機 1 電動機 2 電動機のフレーム 10 主フレーム 13 主フレームの軸受収納部 13a 主フレームの軸受収納部の環状***部(軸
受収納部の外周部) 20 副フレーム 21 副フレームの軸受収納部 21a 副フレームの軸受収納部の環状***部(軸
受収納部の外周部) 30 固定子 35 環状壁(遮蔽壁) 40 回転子 50 ファン 60、70 防塵カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファンと電動機からなる電動送風機の電動
    機のフレームの内部に、筒状に形成されるとともに一端
    側を前記電動機の固定子側に他端側を前記フレームに設
    けた軸受収納部の周縁部にそれぞれ接触させて防塵カバ
    ーを設け、前記ファンからの吸込気流の前記防塵カバー
    の内側への流入を防止して防塵をした電動送風機におい
    て、前記防塵カバーを弾性部材で形成するとともに、前
    記固定子に一端側を接触させて設けられた耐熱性部材か
    らなる筒状の遮蔽壁の他端側に前記防塵カバーを当接さ
    せることにより前記防塵カバーを前記固定子と離間して
    設けたことを特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】前記遮蔽壁を前記固定子に設けたスロット
    絶縁材と一体に形成したことを特徴とする請求項1記載
    の電動送風機。
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