JPH09306974A - ワーク保持装置 - Google Patents
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- JPH09306974A JPH09306974A JP11910696A JP11910696A JPH09306974A JP H09306974 A JPH09306974 A JP H09306974A JP 11910696 A JP11910696 A JP 11910696A JP 11910696 A JP11910696 A JP 11910696A JP H09306974 A JPH09306974 A JP H09306974A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は非接触状態で搬送されるワ−クの
表面全体の酸化を防止できるようにしたワ−ク保持装置
を提供することにある。 【解決手段】 ワ−クWを非接触状態で保持するための
ワ−ク保持装置において、中央部に流体の噴出孔13が
穿設された板状体12と、上記噴出孔に接続されこの噴
出孔から上記板状体の下面側に不活性ガスを噴出させる
ことでその下面側に上記ワ−クを非接触状態で保持させ
る流体の供給管14と、上記板状体の周辺部に設けられ
上記噴出孔から噴出してワ−クの上面周辺部から外方へ
流れる流体を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部17と
を具備したことを特徴とする。
表面全体の酸化を防止できるようにしたワ−ク保持装置
を提供することにある。 【解決手段】 ワ−クWを非接触状態で保持するための
ワ−ク保持装置において、中央部に流体の噴出孔13が
穿設された板状体12と、上記噴出孔に接続されこの噴
出孔から上記板状体の下面側に不活性ガスを噴出させる
ことでその下面側に上記ワ−クを非接触状態で保持させ
る流体の供給管14と、上記板状体の周辺部に設けられ
上記噴出孔から噴出してワ−クの上面周辺部から外方へ
流れる流体を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部17と
を具備したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウエハなど
のワ−クを非接触状態で保持搬送するためのワ−ク保持
装置に関する。
のワ−クを非接触状態で保持搬送するためのワ−ク保持
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や液晶表示装置を製造する場
合、各工程間において半導体ウエハや液晶基板などのワ
−クを保持搬送するための保持装置が用いられている。
保持装置としては、通常上記ワ−クを接触状態で保持搬
送する手段やベルヌ−イの原理を利用して非接触状態で
保持搬送する手段が知られており、ワ−クへの塵埃の付
着を防止したり、上記ワ−クのかけを防止するという観
点からは非接触状態で保持搬送した方がよい。
合、各工程間において半導体ウエハや液晶基板などのワ
−クを保持搬送するための保持装置が用いられている。
保持装置としては、通常上記ワ−クを接触状態で保持搬
送する手段やベルヌ−イの原理を利用して非接触状態で
保持搬送する手段が知られており、ワ−クへの塵埃の付
着を防止したり、上記ワ−クのかけを防止するという観
点からは非接触状態で保持搬送した方がよい。
【0003】ところで、半導体装置や液晶表示装置を製
造する際、たとえば上記ワ−クに対しては成膜工程とエ
ッチング工程とが繰り返して行われ、これら工程の間に
は上記ワ−クをブラシによって荒洗浄する第1の洗浄工
程と、荒洗浄されたワ−クをスピン洗浄する第2の洗浄
工程などがある。
造する際、たとえば上記ワ−クに対しては成膜工程とエ
ッチング工程とが繰り返して行われ、これら工程の間に
は上記ワ−クをブラシによって荒洗浄する第1の洗浄工
程と、荒洗浄されたワ−クをスピン洗浄する第2の洗浄
工程などがある。
【0004】洗浄されたワ−クを次工程へ搬送する際、
上記ワ−クの表面が空気と接触することで酸化するとい
うことがあり、そのような場合にはその酸化膜の除去作
業が必要となる。そこで、ワ−クに浮力を生じさせるた
めに保持装置から噴出される流体に不活性ガスを用いる
ことで、上記ワ−クの酸化を防止するということが行わ
れている。しかしながら、保持装置から噴出される流体
はワ−クの上面に沿って流れ、下面側にはほとんど回ら
ないから、上記ワ−クの下面側は空気と接触し、酸化し
てしまうということがあった。
上記ワ−クの表面が空気と接触することで酸化するとい
うことがあり、そのような場合にはその酸化膜の除去作
業が必要となる。そこで、ワ−クに浮力を生じさせるた
めに保持装置から噴出される流体に不活性ガスを用いる
ことで、上記ワ−クの酸化を防止するということが行わ
れている。しかしながら、保持装置から噴出される流体
はワ−クの上面に沿って流れ、下面側にはほとんど回ら
ないから、上記ワ−クの下面側は空気と接触し、酸化し
てしまうということがあった。
【0005】また、成膜工程あるいはエッチング工程を
経たワ−クを保持装置によって非接触状態で洗浄工程へ
搬送する際、上記ワ−クには浮力を生じさせるために気
体が吹き付けられている。そのため、その気体の流れに
よって洗浄されたワ−クの表面が部分的に乾燥してしま
う。
経たワ−クを保持装置によって非接触状態で洗浄工程へ
搬送する際、上記ワ−クには浮力を生じさせるために気
体が吹き付けられている。そのため、その気体の流れに
よって洗浄されたワ−クの表面が部分的に乾燥してしま
う。
【0006】ワ−クの表面が乾燥すると、前工程で発生
した塵埃がワ−クの表面にこびり付いてしまうから、そ
の塵埃を洗浄工程で確実に除去できないということがあ
る。とくに、荒洗浄してからスピン洗浄する工程で上記
ワ−クの表面が乾燥して塵埃がこびり付いてしまうと、
上記スピン洗浄ではワ−クに付着した塵埃が非常に除去
されずらいといことがある。しかも、ワ−クの乾燥は気
体が吹き付けられる上面側だけでなく、下面側にも生じ
るから、下面側が乾燥するのも防止するようにすること
が望まれる。
した塵埃がワ−クの表面にこびり付いてしまうから、そ
の塵埃を洗浄工程で確実に除去できないということがあ
る。とくに、荒洗浄してからスピン洗浄する工程で上記
ワ−クの表面が乾燥して塵埃がこびり付いてしまうと、
上記スピン洗浄ではワ−クに付着した塵埃が非常に除去
されずらいといことがある。しかも、ワ−クの乾燥は気
体が吹き付けられる上面側だけでなく、下面側にも生じ
るから、下面側が乾燥するのも防止するようにすること
が望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、ベルヌ−
イの原理を利用してワ−クを非接触状態で保持搬送する
場合、そのワ−クの酸化を防止するために不活性ガスを
用いるということが行われているが、その場合、ワ−ク
の上面側の酸化を防止することはできても、下面側は酸
化してしまうということがある。
イの原理を利用してワ−クを非接触状態で保持搬送する
場合、そのワ−クの酸化を防止するために不活性ガスを
用いるということが行われているが、その場合、ワ−ク
の上面側の酸化を防止することはできても、下面側は酸
化してしまうということがある。
【0008】また、洗浄工程に搬送する際にワ−クを乾
燥させてしまうと、ワ−クの表面に塵埃がこびり付いて
しまうため、その塵埃を良好に洗浄除去できないという
ことがある。
燥させてしまうと、ワ−クの表面に塵埃がこびり付いて
しまうため、その塵埃を良好に洗浄除去できないという
ことがある。
【0009】この発明の第1の目的は、ワ−クを非接触
状態で保持搬送する際に、そのワ−クの表面全体を酸化
させることがないようにしたワ−ク保持装置を提供する
ことにある。
状態で保持搬送する際に、そのワ−クの表面全体を酸化
させることがないようにしたワ−ク保持装置を提供する
ことにある。
【0010】この発明の第2の目的は、ワ−クを乾燥さ
せずに洗浄工程へ搬送できるようにして、その洗浄を確
実に行えるようにしたワ−ク保持装置を提供することに
ある。
せずに洗浄工程へ搬送できるようにして、その洗浄を確
実に行えるようにしたワ−ク保持装置を提供することに
ある。
【0011】この発明の第3の目的は、ワ−クの上面側
に噴出された気体を下面側に導くことで、ワ−クの支持
状態を安定させることができるワ−ク保持装置を提供す
ることにある。
に噴出された気体を下面側に導くことで、ワ−クの支持
状態を安定させることができるワ−ク保持装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載されたこの発明は、ワ−クを非接触状
態で保持するためのワ−ク保持装置において、中央部に
流体の噴出孔が穿設された板状体と、上記噴出孔に接続
されこの噴出孔から上記板状体の下面側に不活性ガスを
噴出させることでその下面側に上記ワ−クを非接触状態
で保持させる流体供給手段と、上記板状体の周辺部に設
けられ上記噴出孔から噴出してワ−クの上面周辺部から
外方へ流れる不活性ガスを上記ワ−クの下面側へ導くガ
イド部とを具備したことを特徴とする。
に請求項1に記載されたこの発明は、ワ−クを非接触状
態で保持するためのワ−ク保持装置において、中央部に
流体の噴出孔が穿設された板状体と、上記噴出孔に接続
されこの噴出孔から上記板状体の下面側に不活性ガスを
噴出させることでその下面側に上記ワ−クを非接触状態
で保持させる流体供給手段と、上記板状体の周辺部に設
けられ上記噴出孔から噴出してワ−クの上面周辺部から
外方へ流れる不活性ガスを上記ワ−クの下面側へ導くガ
イド部とを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載された発明は、ワ−クを非
接触状態で保持するためのワ−ク保持装置において、中
央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、上記噴出孔
に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面側に加湿気
体を噴出させることでその下面側に上記ワ−クを非接触
状態で保持させる流体供給手段とを具備したことを特徴
とする。
接触状態で保持するためのワ−ク保持装置において、中
央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、上記噴出孔
に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面側に加湿気
体を噴出させることでその下面側に上記ワ−クを非接触
状態で保持させる流体供給手段とを具備したことを特徴
とする。
【0014】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の発明において、上記板状体の周辺部には、上記噴出
孔から噴出してワ−クの上面周辺部から外方へ流れる加
湿空気を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部が設けられ
ていることを特徴とする。
載の発明において、上記板状体の周辺部には、上記噴出
孔から噴出してワ−クの上面周辺部から外方へ流れる加
湿空気を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部が設けられ
ていることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載された発明は、ワ−クを非
接触状態で保持するためのワ−ク保持装置において、中
央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、上記噴出孔
に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面側に気体を
噴出させることでその下面側に上記ワ−クを非接触状態
で保持させる流体供給手段と、上記板状体の周辺部に設
けられ上記噴出孔から噴出してワ−クの上面周辺部から
外方へ流れる気体を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部
とを具備したことを特徴とする。
接触状態で保持するためのワ−ク保持装置において、中
央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、上記噴出孔
に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面側に気体を
噴出させることでその下面側に上記ワ−クを非接触状態
で保持させる流体供給手段と、上記板状体の周辺部に設
けられ上記噴出孔から噴出してワ−クの上面周辺部から
外方へ流れる気体を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部
とを具備したことを特徴とする。
【0016】請求項1の発明によれば、非接触状態で保
持されたワ−クには、その上面側に噴出された不活性ガ
スがガイド体にガイドされて下面側にも流れるから、上
記ワ−クの上下両面が酸化するのを防止できる。
持されたワ−クには、その上面側に噴出された不活性ガ
スがガイド体にガイドされて下面側にも流れるから、上
記ワ−クの上下両面が酸化するのを防止できる。
【0017】請求項2の発明によれば、非接触状態で保
持されたワ−クには、その上面側に加湿気体が噴出され
ることで、乾燥を防止して塵埃がこびり付くのを防止で
きる。
持されたワ−クには、その上面側に加湿気体が噴出され
ることで、乾燥を防止して塵埃がこびり付くのを防止で
きる。
【0018】請求項3の発明によれば、ワ−クの上面側
だけでなく、下面側も乾燥して塵埃が付着するのを防止
できる。請求項4の発明によれば、ガイド部から流れ出
る気体がワ−クの下面側ほぼ全体を覆うため、ワ−クの
保持状態が外乱の影響を受けずらくなる。
だけでなく、下面側も乾燥して塵埃が付着するのを防止
できる。請求項4の発明によれば、ガイド部から流れ出
る気体がワ−クの下面側ほぼ全体を覆うため、ワ−クの
保持状態が外乱の影響を受けずらくなる。
【0019】
【実施形態】以下、この発明の一実施形態を図面を参照
して説明する。図2と図3は液晶表示装置や半導体装置
の製造工程の一部を示し、図中1は第1の洗浄工程とし
てのブラシ洗浄工程であり、2は第2の洗浄工程として
のスピン洗浄工程である。
して説明する。図2と図3は液晶表示装置や半導体装置
の製造工程の一部を示し、図中1は第1の洗浄工程とし
てのブラシ洗浄工程であり、2は第2の洗浄工程として
のスピン洗浄工程である。
【0020】上記ブラシ洗浄工程1は上下方向に所定の
間隔で対向して配置され図示しない駆動源によって矢印
方向に回転駆動される下部ブラシ3と上部ブラシ4とか
らなる。これら一対のブラシ3、4間には、図示しない
洗浄液が供給されるとともに第1の搬送ベルト5によっ
て搬送されてきた液晶基板や半導体ウエハなどのワ−ク
Wが送り込まれる。それによって、上記ワ−クWはその
上下面が上記各ブラシ3、4によって洗浄されることに
なる。
間隔で対向して配置され図示しない駆動源によって矢印
方向に回転駆動される下部ブラシ3と上部ブラシ4とか
らなる。これら一対のブラシ3、4間には、図示しない
洗浄液が供給されるとともに第1の搬送ベルト5によっ
て搬送されてきた液晶基板や半導体ウエハなどのワ−ク
Wが送り込まれる。それによって、上記ワ−クWはその
上下面が上記各ブラシ3、4によって洗浄されることに
なる。
【0021】ブラシ洗浄工程1で洗浄されたワ−クWは
第2の搬送ベルト6上に送り出される。この搬送ベルト
6上に送り出されたワ−クWは第1の保持装置7Aによ
って保持されてスピン洗浄工程2に供給される。このス
ピン洗浄工程2は筐体8を有し、この筐体8には上記ワ
−クWを保持した状態で回転駆動されるスピンチャック
9およびスピンチャック9に保持されたワ−クWに洗浄
液を供給するためのノズル体10が回動自在に設けられ
ている。
第2の搬送ベルト6上に送り出される。この搬送ベルト
6上に送り出されたワ−クWは第1の保持装置7Aによ
って保持されてスピン洗浄工程2に供給される。このス
ピン洗浄工程2は筐体8を有し、この筐体8には上記ワ
−クWを保持した状態で回転駆動されるスピンチャック
9およびスピンチャック9に保持されたワ−クWに洗浄
液を供給するためのノズル体10が回動自在に設けられ
ている。
【0022】上記スピンチャック9にワ−クWが供給さ
れると、上記ノズル体10が回動し、その先端部がワ−
クWの中央部上方に位置し、洗浄液がワ−クWに向かっ
て噴出されるとともに、上記スピンチャック9が回転駆
動される。それによって、ワ−クWはスピン洗浄される
ことになる。
れると、上記ノズル体10が回動し、その先端部がワ−
クWの中央部上方に位置し、洗浄液がワ−クWに向かっ
て噴出されるとともに、上記スピンチャック9が回転駆
動される。それによって、ワ−クWはスピン洗浄される
ことになる。
【0023】スピン洗浄されたワ−クWは第2の保持装
置7Bによって上記スピンチャック9から取り出され、
次工程に搬送されることになる。上記第1、第2の保持
装置7A、7Bはそれぞれア−ム11によって所定の範
囲内で往復駆動されるようになっている。つまり、上記
ア−ム11は一端が駆動源12によって回動駆動および
上下駆動されるようになっており、他端に上記第1、第
2の保持装置7A、7Bが設けられている。
置7Bによって上記スピンチャック9から取り出され、
次工程に搬送されることになる。上記第1、第2の保持
装置7A、7Bはそれぞれア−ム11によって所定の範
囲内で往復駆動されるようになっている。つまり、上記
ア−ム11は一端が駆動源12によって回動駆動および
上下駆動されるようになっており、他端に上記第1、第
2の保持装置7A、7Bが設けられている。
【0024】上記保持装置7A、7Bは図1に示すよう
に平面円形状が円形をなした板状体12を有しする。こ
の板状体12の中央部には噴出孔13が形成され、この
噴出孔13には供給管14の一端が接続されており、こ
の供給管14を介して上記板状体12が上記ア−ム11
の他端に取り付けられている。
に平面円形状が円形をなした板状体12を有しする。こ
の板状体12の中央部には噴出孔13が形成され、この
噴出孔13には供給管14の一端が接続されており、こ
の供給管14を介して上記板状体12が上記ア−ム11
の他端に取り付けられている。
【0025】上記板状体12の周辺部は、その下面側に
向かって円弧状に曲成された外部カ−ル部材15が設け
られ、この外部カ−ル部材15の内面側には外部カ−ル
部材15内面と所定の間隔で離間対向して、同じく円弧
状に曲成された内部カ−ル部材16が設けられている。
それによって、上記外部カ−ル部材15と内部カ−ル部
材16とで上記供給管14から噴出される流体を後述す
るごとく板状体12にベルヌ−イの原理によって保持さ
れたワ−クWの下面側へガイドするガイド部17を形成
している。
向かって円弧状に曲成された外部カ−ル部材15が設け
られ、この外部カ−ル部材15の内面側には外部カ−ル
部材15内面と所定の間隔で離間対向して、同じく円弧
状に曲成された内部カ−ル部材16が設けられている。
それによって、上記外部カ−ル部材15と内部カ−ル部
材16とで上記供給管14から噴出される流体を後述す
るごとく板状体12にベルヌ−イの原理によって保持さ
れたワ−クWの下面側へガイドするガイド部17を形成
している。
【0026】なお、上記内部カ−ル部材16は上記板状
体12の下面周辺部に、周方向に所定間隔で垂設された
複数の支持部材18によって支持されている。図3に示
すように上記第1の保持搬送装置7Aの供給管14は、
たとえば空気に上記が所定の割合で混合された加湿空気
を蓄えた第1の供給源21に接続され、上記第2の保持
装置7Bの供給管14は加湿空気を蓄えた第2の供給源
22に接続されている。
体12の下面周辺部に、周方向に所定間隔で垂設された
複数の支持部材18によって支持されている。図3に示
すように上記第1の保持搬送装置7Aの供給管14は、
たとえば空気に上記が所定の割合で混合された加湿空気
を蓄えた第1の供給源21に接続され、上記第2の保持
装置7Bの供給管14は加湿空気を蓄えた第2の供給源
22に接続されている。
【0027】つぎに、上記構成の装置の動作について説
明する。第1の搬送ベルト5によってブラシ洗浄工程1
に供給されたワ−クWは、一対のブラシ3、4によって
上下面が洗浄され、第2の搬送ベルト5によって上記ブ
ラシ洗浄工程1から搬出される。
明する。第1の搬送ベルト5によってブラシ洗浄工程1
に供給されたワ−クWは、一対のブラシ3、4によって
上下面が洗浄され、第2の搬送ベルト5によって上記ブ
ラシ洗浄工程1から搬出される。
【0028】上記ワ−クWが所定位置まで搬出される
と、上記第2の搬出ベルト5は停止し、第1の保持装置
7Aが取り付けられたア−ム11が回動方向に駆動さ
れ、上記第1の保持装置7Aをワ−クWの上方に位置決
めする。ついで、第1の保持装置7Aは下降方向に駆動
され、その板状体12の下面が上記ワ−クWの上面と所
定の間隔で対向するよう位置決めされる。その状態で供
給管14から供給される加湿空気が噴出孔13から所定
の圧力で噴出されると、その加湿空気はワ−クWの上面
中央部から周辺部に向かって流れるから、ベルヌ−イの
原理によって上記ワ−クWが浮上し、上記板状体12に
非接触状態で保持される。
と、上記第2の搬出ベルト5は停止し、第1の保持装置
7Aが取り付けられたア−ム11が回動方向に駆動さ
れ、上記第1の保持装置7Aをワ−クWの上方に位置決
めする。ついで、第1の保持装置7Aは下降方向に駆動
され、その板状体12の下面が上記ワ−クWの上面と所
定の間隔で対向するよう位置決めされる。その状態で供
給管14から供給される加湿空気が噴出孔13から所定
の圧力で噴出されると、その加湿空気はワ−クWの上面
中央部から周辺部に向かって流れるから、ベルヌ−イの
原理によって上記ワ−クWが浮上し、上記板状体12に
非接触状態で保持される。
【0029】第1の保持装置7Aがワ−クWを保持する
と、ア−ム11が上昇し、ついでスピン洗浄工程2のス
ピンチャック9の上方に回動駆動されたのち、下降方向
に駆動されてワ−クWをスピンチャック9の上面にわず
かな間隔で位置決めする。この状態で加湿空気の供給が
停止させられ、それによってワ−クWはスピンチャック
9の上面に移載されることになる。
と、ア−ム11が上昇し、ついでスピン洗浄工程2のス
ピンチャック9の上方に回動駆動されたのち、下降方向
に駆動されてワ−クWをスピンチャック9の上面にわず
かな間隔で位置決めする。この状態で加湿空気の供給が
停止させられ、それによってワ−クWはスピンチャック
9の上面に移載されることになる。
【0030】上記ワ−クWを、ブラシ洗浄工程1からス
ピン洗浄工程2へ移載する間、第1の保持装置7Aの噴
出孔13からはワ−クWをベルヌ−イの原理によって浮
上保持するための流体として加湿空気が噴出されてい
る。加湿空気はワ−クWの上面中央から周辺部へと流
れ、周辺部から外方へ向かって流出するとガイド部17
へ流入し、ワ−クWの下面に対して平行よりもわずかに
傾斜した角度で流出することになる。つまり、ワ−クW
の下面側に加湿空気のエアカ−テンを形成することにな
る。
ピン洗浄工程2へ移載する間、第1の保持装置7Aの噴
出孔13からはワ−クWをベルヌ−イの原理によって浮
上保持するための流体として加湿空気が噴出されてい
る。加湿空気はワ−クWの上面中央から周辺部へと流
れ、周辺部から外方へ向かって流出するとガイド部17
へ流入し、ワ−クWの下面に対して平行よりもわずかに
傾斜した角度で流出することになる。つまり、ワ−クW
の下面側に加湿空気のエアカ−テンを形成することにな
る。
【0031】そのため、ワ−クWは、ブラシ洗浄工程1
からスピン洗浄工程2へ移載される間、その上下面に沿
って流れる加湿空気によって湿潤状態が維持されるか
ら、ワ−クWの表面に残留する塵埃がこびり付くのが防
止される。したがって、スピン洗浄工程では、ワ−クの
表面が湿潤状態にあることで、その表面を良好に洗浄す
ることができる。
からスピン洗浄工程2へ移載される間、その上下面に沿
って流れる加湿空気によって湿潤状態が維持されるか
ら、ワ−クWの表面に残留する塵埃がこびり付くのが防
止される。したがって、スピン洗浄工程では、ワ−クの
表面が湿潤状態にあることで、その表面を良好に洗浄す
ることができる。
【0032】ワ−クWがスピン洗浄工程2でスピン洗浄
され終わると、第2の保持装置7Bがその上方に回動駆
動され、ついで下降方向に駆動されてワ−クWの上面に
対して所定の間隔で位置決めされる。その状態で、第2
の保持装置7Bの噴出孔14からは不活性ガスが噴出さ
れるから、その不活性ガスの流れによってワ−クWが非
接触状態で吸引保持されることになる。
され終わると、第2の保持装置7Bがその上方に回動駆
動され、ついで下降方向に駆動されてワ−クWの上面に
対して所定の間隔で位置決めされる。その状態で、第2
の保持装置7Bの噴出孔14からは不活性ガスが噴出さ
れるから、その不活性ガスの流れによってワ−クWが非
接触状態で吸引保持されることになる。
【0033】ついで、上記第2の保持機構7Bは上昇方
向に駆動されてたのち、回動方向に駆動されて図示しな
い次工程、たとえば成膜工程の上方に位置決めされるこ
とになる。スピン洗浄工程2から取り出されたワ−クW
が次工程に移載される間、上記保持機構7Bの噴出孔1
3からはワ−クWを吸引保持するための流体として不活
性ガスが噴出される。不活性ガスはワ−クWの上面だけ
でなく、ガイド部17から下面側にも流れ、その下面側
に不活性ガスのエア−カ−テンを形成する。
向に駆動されてたのち、回動方向に駆動されて図示しな
い次工程、たとえば成膜工程の上方に位置決めされるこ
とになる。スピン洗浄工程2から取り出されたワ−クW
が次工程に移載される間、上記保持機構7Bの噴出孔1
3からはワ−クWを吸引保持するための流体として不活
性ガスが噴出される。不活性ガスはワ−クWの上面だけ
でなく、ガイド部17から下面側にも流れ、その下面側
に不活性ガスのエア−カ−テンを形成する。
【0034】そのため、スピン洗浄されたワ−クWはそ
の表面ほぼ全体が不活性ガスによって覆われるから、空
気に触れて酸化するのが防止される。上記第1、第2の
保持装置7A、7Bにおいて、板状体12の下面側に上
面を対向させて保持されたワ−クWは、その下面側がガ
イド部17から流れる加湿空気あるいは不活性ガスによ
ってそれぞれ覆われた状態にある。つまり、ワ−クWの
下面側にエア−カ−テンが形成される。そのため、ワ−
クWの下面に外気が作用しずらいから、そのワ−クWの
保持状態が外乱の影響をうけずらい。つまり、ワ−クW
を安定した状態で保持することができる。
の表面ほぼ全体が不活性ガスによって覆われるから、空
気に触れて酸化するのが防止される。上記第1、第2の
保持装置7A、7Bにおいて、板状体12の下面側に上
面を対向させて保持されたワ−クWは、その下面側がガ
イド部17から流れる加湿空気あるいは不活性ガスによ
ってそれぞれ覆われた状態にある。つまり、ワ−クWの
下面側にエア−カ−テンが形成される。そのため、ワ−
クWの下面に外気が作用しずらいから、そのワ−クWの
保持状態が外乱の影響をうけずらい。つまり、ワ−クW
を安定した状態で保持することができる。
【0035】この発明は上記一実施形態に限定されず、
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。た
とえば、第1の保持装置と第2の保持装置は、ブラシ洗
浄工程やスピン洗浄工程以外の工程で使用するようにし
てもよく、要はワ−クの湿潤状態を保持する必要がある
工程や酸化を防止する工程であれば適用することができ
る。また、ガイド部は板状体の外周全体にわたって形成
したが、周方向に所定間隔で部分的に設けるようにして
もよい。
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。た
とえば、第1の保持装置と第2の保持装置は、ブラシ洗
浄工程やスピン洗浄工程以外の工程で使用するようにし
てもよく、要はワ−クの湿潤状態を保持する必要がある
工程や酸化を防止する工程であれば適用することができ
る。また、ガイド部は板状体の外周全体にわたって形成
したが、周方向に所定間隔で部分的に設けるようにして
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、板状体の下面側に非接触状態でワ−クを保持するた
めの流体として不活性ガスを用い、この不活性ガスをワ
−クの上面側だけでなく、下面側にも流すことができる
ようにしたから、上記ワ−クの上下両面が酸化するのを
防止できる。
ば、板状体の下面側に非接触状態でワ−クを保持するた
めの流体として不活性ガスを用い、この不活性ガスをワ
−クの上面側だけでなく、下面側にも流すことができる
ようにしたから、上記ワ−クの上下両面が酸化するのを
防止できる。
【0037】請求項2の発明によれば、板状体の下面側
に非接触状態でワ−クを保持するための流体として加湿
空気用い、この加湿空気をワ−クの上面側に流すこと
で、湿潤状態を維持するようにした。
に非接触状態でワ−クを保持するための流体として加湿
空気用い、この加湿空気をワ−クの上面側に流すこと
で、湿潤状態を維持するようにした。
【0038】そのため、たとえばワ−クを1回洗浄して
から2回目の洗浄をする場合、1回目の洗浄で残留した
塵埃がワ−クにこびり付くのを防止できるから、2回目
の洗浄によって確実に除去できるということがある。
から2回目の洗浄をする場合、1回目の洗浄で残留した
塵埃がワ−クにこびり付くのを防止できるから、2回目
の洗浄によって確実に除去できるということがある。
【0039】請求項3の発明によれば、ワ−クの上面側
だけでなく、下面側にも加湿空気を流すようにしたか
ら、ワ−クの上下両面に乾燥により塵埃がこびり付くの
を防止することができる。
だけでなく、下面側にも加湿空気を流すようにしたか
ら、ワ−クの上下両面に乾燥により塵埃がこびり付くの
を防止することができる。
【0040】また、請求項4の発明によれば、ワ−クの
下面側がガイド部から流出する流体によって覆われるこ
とで、ワ−クは外気の影響を受けずらくなるから、保持
状態を安定させることができる。
下面側がガイド部から流出する流体によって覆われるこ
とで、ワ−クは外気の影響を受けずらくなるから、保持
状態を安定させることができる。
【図1】この発明の一実施形態を示す保持装置の断面
図。
図。
【図2】同じく上記保持装置が使用される洗浄工程の平
面図。
面図。
【図3】同じく上記保持装置が使用される洗浄工程の側
面図。
面図。
12…板状体、13…噴出孔、14…供給管(流体供給
手段)、17…ガイド部、21、22…流体の供給源
(流体供給手段)、W…ワ−ク。
手段)、17…ガイド部、21、22…流体の供給源
(流体供給手段)、W…ワ−ク。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワ−クを非接触状態で保持するためのワ
−ク保持装置において、 中央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、 上記噴出孔に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面
側に不活性ガスを噴出させることでその下面側に上記ワ
−クを非接触状態で保持させる流体供給手段と、 上記板状体の周辺部に設けられ上記噴出孔から噴出して
ワ−クの上面周辺部から外方へ流れる不活性ガスを上記
ワ−クの下面側へ導くガイド部とを具備したことを特徴
とするワ−ク保持装置。 - 【請求項2】 ワ−クを非接触状態で保持するためのワ
−ク保持装置において、 中央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、 上記噴出孔に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面
側に加湿気体を噴出させることでその下面側に上記ワ−
クを非接触状態で保持させる流体供給手段とを具備した
ことを特徴とするワ−ク保持装置。 - 【請求項3】 上記板状体の周辺部には、上記噴出孔か
ら噴出してワ−クの上面周辺部から外方へ流れる加湿空
気を上記ワ−クの下面側へ導くガイド部が設けられてい
ることを特徴とする請求項2記載のワ−ク保持装置。 - 【請求項4】 ワ−クを非接触状態で保持するための
ワ−ク保持装置において、 中央部に流体の噴出孔が穿設された板状体と、 上記噴出孔に接続されこの噴出孔から上記板状体の下面
側に気体を噴出させることでその下面側に上記ワ−クを
非接触状態で保持させる流体供給手段と、 上記板状体の周辺部に設けられ上記噴出孔から噴出して
ワ−クの上面周辺部から外方へ流れる気体を上記ワ−ク
の下面側へ導くガイド部とを具備したことを特徴とする
ワ−ク保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11910696A JPH09306974A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | ワーク保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11910696A JPH09306974A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | ワーク保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09306974A true JPH09306974A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14753066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11910696A Pending JPH09306974A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | ワーク保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09306974A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010045299A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板処理装置 |
JP2010143733A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 基板ハンドリングシステム及び基板ハンドリング方法 |
CN102666323A (zh) * | 2009-11-26 | 2012-09-12 | 株式会社尼康 | 基板处理装置以及显示元件的制造方法 |
JPWO2015083613A1 (ja) * | 2013-12-03 | 2017-03-16 | 株式会社ハーモテック | 保持装置 |
JP2017112255A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社ディスコ | 搬送装置 |
JP2020145258A (ja) * | 2019-03-05 | 2020-09-10 | 株式会社ディスコ | ウエーハ搬送機構および研削装置 |
JP2021015872A (ja) * | 2019-07-11 | 2021-02-12 | 株式会社ディスコ | ウエーハ搬送機構および研削装置 |
-
1996
- 1996-05-14 JP JP11910696A patent/JPH09306974A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2015083613A1 (ja) * | 2013-12-03 | 2017-03-16 | 株式会社ハーモテック | 保持装置 |
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JP2021015872A (ja) * | 2019-07-11 | 2021-02-12 | 株式会社ディスコ | ウエーハ搬送機構および研削装置 |
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