JPH0929875A - 自動車内装材用発泡積層シート及びその製造方法 - Google Patents

自動車内装材用発泡積層シート及びその製造方法

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JPH0929875A
JPH0929875A JP7207549A JP20754995A JPH0929875A JP H0929875 A JPH0929875 A JP H0929875A JP 7207549 A JP7207549 A JP 7207549A JP 20754995 A JP20754995 A JP 20754995A JP H0929875 A JPH0929875 A JP H0929875A
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JP
Japan
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foamed
resin
laminated sheet
sheet
automobile interior
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JP7207549A
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Shuya Ozeki
修也 尾関
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材樹
脂とする発泡シートの両面もしくは片面に樹脂からなる
非発泡層を積層した発泡積層シートの一つの面に、ホッ
トメルト接着剤の押出コーティング層を設けたことを特
徴とする自動車内装材用発泡積層シート。 【効果】 安価且つ容易に、接着強度に優れた自動車内
装材用発泡積層シートが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車内装材用発泡積層
シートに関し、更に詳しくは、変性PPE系樹脂を基材
とする発泡シートの両面もしくは片面に樹脂からなる非
発泡層を積層した変性PPE系発泡積層シートの一つの
面にホットメルト接着剤を押出コーティングすることに
より表皮材との接着性が改善された自動車内装材用発泡
積層シート及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車内装材として、熱可塑性樹
脂発泡体を主体とする基材にウレタンフォームを積層し
たものや、スチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡層
の両面にスチレン−無水マレイン酸共重合体の非発泡層
を積層した積層シートを所望の形状に成形したものが広
く用いられている。それらの自動車内装材は、軽量で断
熱性が高く、成形加工性がすぐれているという特徴があ
る。しかしながら、従来の自動車内装材を、自動車天井
材のように高温に長時間さらされるような用途に用いた
場合には、耐熱性が不十分であるため、自重で垂れ下が
ったり、変形したりするなどの問題を発生することがあ
った。そこで、耐熱性を向上させるために、変性PPE
系樹脂の発泡層の両面に変性PPE系樹脂のフィルムを
積層した発泡積層シートを用いた自動車天井材が提案さ
れている(実開平4−11162号公報)。この自動車
天井材は、耐熱性が高い変性PPE系樹脂を用いること
により、高温下での変形や自重による垂れ下がりを改善
するとされているものである。
【0003】近年、自動車天井材用発泡積層シートにお
いては、耐熱性への要求がきびしくなっている。自動車
に装着された天井材が使用中に、表皮材が芯材より剥離
するトラブルが発生した例もある。この原因として、接
着剤の耐熱性が不足しているために成形時に充分な接着
力が得られなかったことが考えられている。この種の接
着剤としては、ホットメルトタイプのものが一般的に使
用されている。ホットメルト接着剤はフィルム状又は編
み目状で表皮材に仮止めされているか、もしくは表皮材
に接着コーティングされ、表皮材と一体となった状態の
ものを目的とする接着面に加熱接着して使用されてい
る。この接着剤は高い耐熱性を持つ種類もあるが、自動
車天井材用発泡積層シートに使用される表皮材の耐熱性
は高くても130〜140℃であり、一方、芯材の成形
時加熱温度は160℃以上になるため、接着の際の加熱
温度は制約されざるを得ない。そのため、高耐熱性を持
つ接着剤を使用した場合には、加熱不足のため接着剤が
充分に溶融せず、その結果、充分な接着効果が得られな
い。そこで、表皮材の保護と接着性を改善するため、表
皮材と接着剤の加熱と芯材との加熱を別々に行う方法が
一般的に実施されている。しかし、この方法においても
変性PPE系発泡積層シートと接着剤との接着性は充分
ではなく、市場からの接着層の耐熱性向上の要求に充分
応じることができなかった。また、自動車が海外へ輸出
される場合においても、高温の赤道直下を通過して輸送
されることがあり、海外向け自動車内装材用発泡積層シ
ートに対して耐熱性向上の市場要求がある。この場合
も、多層構造からなる天井材の個々の素材の耐熱性だけ
でなく接着性に対しても耐熱性が要求されるが、かかる
要請を充分に満たす材料は未だ提案されていないのが実
情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車天井材用発泡積
層シートと表皮材との接着において、一般にホットメル
トタイプの接着剤が利用されている。このホットメルト
接着剤は、充分加熱され流動状態まで粘性が低下するこ
とにより接着性が充分に発揮されるものであるが、従来
試みられた方法では、最近の、接着層の耐熱性向上の要
求を満足させる接着性を得ることができなかった。本発
明は、かかる実情に鑑み、変性PPE系樹脂発泡積層シ
ートを自動車天井材等の内装材用発泡積層シートとして
使用できるようにするため、表皮材との接着性を改善す
ると共に、高耐熱の接着剤が使用できる積層方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは表皮材との
接着性に優れ、耐熱性の高い良好な寸法安定性、成形
性、耐衝撃性を持つ変性PPE系樹脂の自動車内装材用
発泡積層シートを開発すべく鋭意研究を行った結果、積
層シートに悪影響を与えず、ホットメルト接着剤を充分
軟化させて積層する方法として、押出機でホットメルト
接着剤を溶融軟化させ、Tダイスにてフィルム状にし変
性PPE系樹脂発泡積層シート上に押出コーティングす
ることにより、接着性を大幅に改善されることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明の第1は、変性PPE系樹脂を基材
樹脂とする発泡シートの両面もしくは片面に樹脂からな
る非発泡層を積層した発泡積層シートの一つの面に、ホ
ットメルト接着剤の押出コーティング層を設けたことを
特徴とする自動車内装材用発泡積層シートを内容とす
る。
【0007】本発明の第2は、変性PPE系樹脂を基材
樹脂とする発泡シートの両面もしくは片面に樹脂からな
る非発泡層を積層した発泡積層シートの一つの面に、ホ
ットメルト接着剤の押出コーティング層を介して表皮材
を積層したことを特徴とする自動車内装材用積層シート
を内容とする。
【0008】本発明の第3は、変性PPE系樹脂を基材
樹脂とする発泡シートの両面もしくは片面に樹脂からな
る非発泡層を積層した発泡積層シートの一つの面と表皮
材の間にホットメルト接着剤をフィルム状に押出し圧着
することを特徴とするる自動車内装材用発泡積層シート
の製造方法を内容とする。
【0009】本発明の第4は、変性PPE系樹脂を基材
樹脂とする発泡シートの両面もしくは片面に樹脂からな
る非発泡層を積層した発泡積層シートの面と表皮材の間
にホットメルト接着剤をフィルム状に押出すと同時に表
皮材をロール圧着することを特徴とする自動車内装材用
積層シートの製造方法を内容とする。
【0010】本発明において使用される変性PPE系樹
脂発泡層の製造方法としては、PPEとスチレンとの共
重合樹脂またはPPE系樹脂とPS系樹脂と混合樹脂、
及び各種の添加剤を加えた樹脂を押出機により溶融・混
練し、高温高圧下で発泡剤を圧入し、発泡最適温度に調
節して低圧帯(通常、大気中)に押出した後、マンドレ
ル等によってシート状に成形する方法が好適である。変
性PPE系樹脂発泡積層シートの基材樹脂としては、P
PE系樹脂とPS系樹脂の混合樹脂が、製造が容易であ
る点で好ましい。
【0011】本発明において使用されるPPEとして
は、例えば、ポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,
4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチルフェニ
レン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジエチルフ
ェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジエチ
ルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル
−6−n−プロピルフェニレン−1,4−エーテル)、
ポリ(2−メチル−6−n−ブチルフェニレン−1,4
−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−クロルフェニレ
ン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−ブロ
ムフェニレン−1,4−エーテル)ポリ(2−エチル−
6−クロルフェニレン−1,4−エーテル)等が挙げら
れ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ
る。フェニルエーテルと共重合されるスチレン又はPP
Eとブレンドされるポリスチレンとしては、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、p−メチ
ルスチレン、エチルスチレン等が挙げられ、これらは単
独又は2種以上組み合わせて用いられる。上記ポリフェ
ニレンエーテル、(ポリ)スチレンのいずれにおいて
も、それぞれと重合可能な化合物、例えばアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート等を1種又は2種以上重合させたものも含む。
【0012】変性PPE系樹脂発泡シートの製造におい
て使用される発泡剤としては、ブタン、プロパン、ペン
タン、塩化メチル、ジクロロメタン、クロロフロロメタ
ン、ジクロロエタン、ジクロロジフロロエタン等の炭化
水素、ハロゲン化炭化水素等が挙げられ、またそれらを
組み合わせて使用してもよい。
【0013】本発明において使用される変性PPE系樹
脂発泡層の基材樹脂は、必要に応じて気泡調整剤、耐衝
撃性改良剤、滑剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料等を
添加することができる。
【0014】本発明において、変性PPE系樹脂を基材
樹脂とする発泡シートは、PPE25〜70重量部とポ
リスチレン30〜75重量部であるPPE系樹脂とPS
系樹脂の混合樹脂またはPPEとスチレンとの共重合体
を基材樹脂として、該基材樹脂に発泡剤を添加し押出発
泡させて得られる、厚みが1〜5mm、発泡倍率が3〜2
0倍、セル径が0.05〜0.3mm、独立気泡率が70
%であることが好ましい。発泡シート厚みが1mm未満の
場合は強度、断熱性に劣り自動車内装材として適当でな
い。また発泡シート厚みが5mmを越える場合、成形加熱
時に熱が発泡シートの厚み方向の中心部まで伝わり難
く、そのため充分な加熱が行えず成形性が悪くなる。ま
た、充分な加熱を行うべく加熱時間を長くすると、発泡
層表面のセルの破泡等が生じ、良好な製品が得られ難
い。発泡倍率が3倍未満の場合は、柔軟性に劣り曲げ等
による破損が生じ易く、また軽量なものが得られない。
また20倍を越えると強度、成形性に劣る傾向がある。
セル径が0.05mm未満の場合は充分な強度が得られ
ず、0.3mmを越える場合は、断熱性に劣る傾向があ
る。また、独立気泡率が70%未満の場合は、断熱性、
剛性に劣るとともに成形加熱時の2次発泡倍率を得難く
なり、成形性に劣る傾向がある
【0015】発泡層に非発泡層樹脂を積層する方法とし
ては、あらかじめフィルム状に成形した樹脂を、あらか
じめ発泡成形され供給される発泡層の両面に熱ロール等
により接着する方法、多層押出金型を用いて両者を共押
出積層する方法等が挙げられるが、あらかじめ発泡成形
され供給される発泡層の両面に押出機から供給される可
塑化状態にある非発泡層を冷却ローラーなどによって積
層・固着する方法が好ましい。中でも、発泡層の押出発
泡シート成形と非発泡層の押出をインライン中で行い積
層する方法が特に好ましい。
【0016】非発泡層に使用される樹脂としては、ポリ
スチレン系樹脂、変性PPE系樹脂、 ポリプロピレン
(PP)系樹脂、ポリエチレン(PE)系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)系樹脂、ポリアミド
(ナイロン)系樹脂等が挙げられ、これらは単独又は2
種以上組み合わせて用いられるが、変性PPE系樹脂発
泡層との接着性からPS系、耐熱PS系、変性PPE系
樹脂が好適である。耐熱PS系樹脂としては、スチレン
とカルボキシル基含有モノマーとの共重合体が挙げら
れ、例えばスチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重
合体、スチレン−イタコン酸共重合体や、それらの共重
合体とポリスチレン、ポリカーボネート、ポリフェニレ
ンオキサイドなどの重合体とのブレンド物が挙げられ
る。耐熱性、剛性の点において、変性PPE系樹脂が特
に好適である。非発泡層の樹脂には、必要に応じて、耐
衝撃性改良剤、滑剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料、
充填剤等を単独又は2種以上組み合わせて添加すること
ができる。
【0017】非発泡層は発泡層の両面又は片面に積層で
きる。非発泡層の厚みは50〜300μmが好ましい。
50μmより薄い場合には強度、剛性、耐熱性等に劣
り、300μmより厚い場合には成形性に劣る傾向があ
る。
【0018】本発明において使用される表皮材として
は、従来自動車内装材として用いられる表皮材、例えば
織布、不織布等が挙げられる。表皮材の基材としては、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリアミ
ド(ナイロン)等の合成樹脂や、羊毛、木綿等の天然素
材を使用することができ、それらを組み合わせ使用して
もよい。
【0019】本発明において使用されるホットメルト接
着剤としては、オレフィン系、変性オレフィン系、ポリ
ウレタン系、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系、ポリ
アミド系、ポリエステル系、熱可塑性ゴム系、スチレン
−ブタン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体系樹
脂を成分としたものが挙げられ、これらは単独又は2種
以上組み合わせて用いられる。
【0020】ホットメルト接着剤のコーティング方法と
しては、押出コーティング方法が用いられ、変性PPE
系発泡積層シートを繰り出し、必要により各種添加剤を
加えたホットメルト接着剤を押出機にて加熱溶融しTダ
イでフィルム状にさせて冷却ロールで圧着する方法が好
適である。得られるホットメルトコーティング層の厚み
は、20〜300μmが好ましい。20μmより薄い場
合には強度、剛性、耐熱性等に劣り、300μmより厚
い場合には成形性に劣る傾向がある。更に好ましくは2
0〜150μmの範囲である。
【0021】表皮材の積層方法は、ホットメルト接着剤
を押出コーティングした変性PPE系積層シートに表皮
材を仮止めし加熱成形し接着する方法、変性PPE系発
泡積層シートにバインダーラミネーション法で同時にホ
ットメルト接着剤のコーティング及び表皮材の積層接着
をする方法が挙げられる。
【0022】本発明による自動車内装材用発泡積層シー
トの成形方法としては、上下にヒーターを持つ加熱炉の
中央に積層シートをクランプして導き、成形に適した温
度に加熱した後、温度調節をした金型にて真空成形、圧
空成形等や、フリードローイング成形、プラグ・アンド
・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド成形、
ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロー成形、
エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグアシス
トリバースドロー成形等にて成形する方法が挙げられ
る。
【0023】
【作用】本発明の自動車内装材用発泡積層シートは、変
性PPE系樹脂発泡積層シートの一つの面、即ち該発泡
積層シートの非発泡層又は発泡層にホットメルト接着剤
を押出機で加熱溶融させTダイでフィルム状にしてコー
ティングしたことにより、発泡積層シートの耐熱性が高
いので高耐熱性のホットメルト接着剤を用いても充分に
加熱溶融させることができ、充分な接着性を発揮させる
ことができる。また、変性PPE系発泡積層シートの非
発泡層又は発泡層にホットメルト接着剤を押出機で加熱
溶融させTダイでフィルム状にしてコーティングさせる
と同時に表皮材を積層することによりその接着性を充分
に発揮させることができる。この方法によれば工程を簡
略化できるので、接着性に優れた自動車内装材用発泡積
層シートを安価且つ容易に提供することができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるも
のではない。以下の記載において、HIPSはハイイン
パクトポリスチレンを意味する。成形体の、接着剤の剥
離接着強さに関してJIS K−6854に準じて18
0度剥離試験及び評価を行った。成形体の一部分を試験
片として切り出し、試験片について引っ張り試験機(島
津製作所製、オートグラフ、DSS−2000)を使用
して、引っ張り速度200mm/min で測定を行った。評
価基準は次の通りである。 〇:接着剤の剥離接着強さが80gf/25mm以上であ
る。 △:接着剤の剥離接着強さが80gf/25mm未満40gf
/25mm以上である。 ×:接着剤の剥離接着強さが40gf/25mm未満であ
る。 実施例、比較例に用いた樹脂を表1に、その他の材料を
表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】実施例1 PPE樹脂成分40重量%、PS樹脂成分60重量%と
なるようにPPE樹脂(A)とPS樹脂(C)とを混合
した混合樹脂100重量部に対してiso−ブタンを主
成分とする発泡剤(iso/n=85/15)3重量部
及びタルク0.32重量部を押出機により混練し、樹脂
温度198℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押
出し、厚み2.6mm、発泡倍率10倍、独立気泡率85
%、セル径0.19mm、目付け240g/m2の発泡シー
トを得た。得られた発泡シートはロール状に巻取った。
得られた発泡シートを繰り出し、PPE樹脂成分30重
量%、PS樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%とな
るようにPPE樹脂(B)とHIPS(D)と耐衝撃性
改良剤(E)を混合した混合樹脂を溶融・混練しTダイ
を用いて樹脂温度278℃で押出し発泡シート片面に厚
み150μmの非発泡層を積層し、得られた積層シート
をロール状に巻取った。次に、片面に非発泡層を積層し
た積層シートを繰り出し、他の面にPPE樹脂成分30
重量%、PS樹脂成分64重量%、ゴム成分6重量%と
なるようにPPE樹脂(B)とHIPS(D)と耐衝撃
性改良剤(E)を混合した混合樹脂を溶融・混練しTダ
イを用いて樹脂温度278℃で押出し積層シートの上に
厚み150μmの非発泡層を積層し、両面に非発泡性を
積層した積層シートをロール状に巻取った。
【0028】次に、得られた発泡積層シートを繰り出
し、ホットメルト接着剤(H)をTダイを用いて樹脂温
度230℃で押出し、発泡積層シートの一方の非発泡積
層上に厚み50μmのホットメルト接着剤を水温50℃
冷却ロールにて押出コーティングし、得られた積層シー
トをロール状に巻取った。次に、得られたホットメルト
接着剤を押出コーティングした発泡積層シートの押出コ
ーティングの表面に表皮材(G)を重ね合わせ仮止めし
た。次に、表皮材を仮止めした積層発泡シートの四方を
クランプし加熱炉に入れ表面温度155℃まで加熱し、
60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリ
ミング、パンチング加工を施し自動車内装材用発泡積層
シートを得た。
【0029】得られた自動車内装材用発泡積層シートよ
り試験片を切り出して接着性に関してJIS K−68
54に基づく試験及び評価を行った。その結果、得られ
た自動車内装材用発泡積層シートのホットメルト接着剤
を介した変性PPE系積層シートの非発泡層と表皮材と
は良好な接着性を示した。得られた自動車内装材用発泡
積層シートの接着剤積層方法、成形加熱方法、ホットメ
ルト接着剤の接着強さ及びその総合評価を表3に示す。
【0030】実施例2 非発泡層にホットメルト接着剤(I)を樹脂温度260
℃となるようTダイ押出コーティングした以外は実施例
1記載の方法により自動車内装材用発泡積層シートを得
た。得られた自動車内装材用発泡積層シートより試験片
を切り出して接着性に関してJIS K−6854に基
づく試験及び評価を行った。その結果、得られた自動車
内装材用発泡積層シートのホットメルト接着剤を介した
変性PPE系積層シートの非発泡表面と表皮材とは良好
な接着性を示した。得られた自動車内装材用発泡積層シ
ートの接着剤積層方法、成形加熱方法、ホットメルト接
着剤の接着強さ及びその総合評価を表3に示す。
【0031】実施例3 実施例1と同様の方法により、両面に非発泡層を積層し
た発泡積層シートを作製した。次に、発泡積層シートを
繰り出し、ホットメルト接着剤(H)をTダイを用いて
樹脂温度230℃で押出し、発泡積層シートの一方の非
発泡積層上に厚み50μmのホットメルト接着剤を押出
コーティングすると同時に表皮材(G)を繰り出し水温
50℃冷却ロールで圧着し、発泡シートの片面側が非発
泡層、ホットメルト接着剤、表皮材からなる3層構造の
発泡積層シートを得た。得られた積層シートはロール状
に巻取った。次に、得られた発泡積層シートの四方をク
ランプし加熱炉にいれ表面温度155℃まで加熱し、6
0℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリミ
ング、パンチング加工を施し自動車内装材用発泡積層シ
ートを得た。得られた自動車内装材用発泡積層シートよ
り試験片を切り出して接着性に関してJIS K−68
54に基づく試験及び評価を行った。その結果、得られ
た自動車内装材用発泡積層シートのホットメルト接着剤
を介した変性PPE系積層シートの非発泡表面と表皮材
とは良好な接着性を示した。得られた自動車内装材用発
泡積層シートの接着剤積層方法、成形加熱方法、ホット
メルト接着剤の接着強さ及びその総合評価を表3に示
す。
【0032】比較例1 実施例1と同様の方法により、両面に非発泡層を積層し
た発泡積層シートを作製した。次に、両面に非発泡層を
積層した発泡積層シートの一つの非発泡層にホットメル
トフィルム接着剤(H)を介して表皮材(G)を重ね合
わせたものを仮止めした。表皮材の仮止めを行ったホッ
トメルトフィルムを積層した発泡積層シートの四方をク
ランプし、加熱炉にいれ表面温度155℃まで加熱し、
60℃に温調した金型にてプラグ成形を行った後、トリ
ミング、パンチング加工を施し自動車内装材用発泡積層
シートを得た。得られた自動車内装材用発泡積層シート
より試験片を切り出して接着性に関してJIS K−6
854に基づく評価を行った。その結果、得られた自動
車内装材用発泡積層シートの表皮材と接着剤との接着性
は良好なものの、非発泡層とホットメルトフィルム接着
剤との接着が悪く、表皮材は成形体より容易に剥離し
た。得られた自動車内装材用発泡積層シートの接着剤積
層方法、成形加熱方法、ホットメルト接着剤の接着強さ
及びその総合評価を表3に示す。
【0033】比較例2 実施例1と同様の方法により、両面に非発泡層を積層し
た発泡積層シートを作製した。次に、ホットメルトフィ
ルム接着剤(J)と表皮材(G)を重ね合わせ仮止め
し、加熱炉に入れ表面温度130℃まで加熱した。次
に、得られた積層シートの四方をクランプし、加熱炉に
いれ表面温度155℃まで加熱した。次に、加熱したホ
ットメルトフィルム接着剤と表皮材及び積層シートを同
時に取り出し60℃に温調した金型にてプラグ成形を行
った後、トリミング、パンチング加工を施し自動車内装
材用発泡積層シートを得た。得られた自動車内装材用発
泡積層シートより試験片を切り出して接着性に関してJ
IS K−6854に基づく評価を行った。その結果、
得られた自動車内装材用発泡積層シートの表皮材と接着
剤との接着性は良好なものの、非発泡層とホットメルト
フィルム接着剤との接着が悪く、表皮材は成形体より容
易に剥離した。得られた自動車内装材用発泡積層シート
の接着剤積層方法、成形加熱方法、ホットメルト接着剤
の接着強さ及びその総合評価を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、充分な
接着強度を有する自動車内装材用発泡積層シートが提供
され、また、その製造方法も従来の方法に比べて工程が
簡略化され、安価且つ容易に自動車内装材用発泡積層シ
ートが提供される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(以
    下変性PPE系樹脂と記す。)を基材樹脂とする発泡シ
    ートの両面もしくは片面に樹脂からなる非発泡層を積層
    した発泡積層シートの一つの面に、ホットメルト接着剤
    の押出コーティング層を設けたことを特徴とする自動車
    内装材用発泡積層シート。
  2. 【請求項2】 変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発泡
    シートの両面もしくは片面に樹脂からなる非発泡層を積
    層した発泡積層シートの一つの面に、ホットメルト接着
    剤の押出コーティング層を介して表皮材を積層したこと
    を特徴とする自動車内装材用積層シート。
  3. 【請求項3】 非発泡層が変性PPE系樹脂からなる請
    求項1又は2記載の自動車内装材用積層シート。
  4. 【請求項4】 変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発泡
    シートがポリフェニレンエーテル(以下PPEと記
    す。)25〜70重量部とポリスチレン(以下PSと記
    す。)75〜30重量部からなるPPE系樹脂とPS系
    樹脂との混合樹脂またはPPEとスチレンとの共重合体
    を基材樹脂として、該基材樹脂に発泡剤を添加し押出発
    泡させて得られる、厚みが1〜5mm、発泡倍率が3〜2
    0倍、セル径が0.05〜0.3mm、独立気泡率が70
    %以上の変性PPE系発泡シートである請求項1〜3記
    載の自動車内装材用積層シート。
  5. 【請求項5】 変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発泡
    シートの両面もしくは片面に樹脂からなる非発泡層を積
    層した発泡積層シートの一つの面と表皮材の間にホット
    メルト接着剤をフィルム状に押出し圧着することを特徴
    とするる自動車内装材用発泡積層シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発泡
    シートの両面もしくは片面に樹脂からなる非発泡層を積
    層した発泡積層シートの一つの面と表皮材の間にホット
    メルト接着剤をフィルム状に押出すと同時に表皮材をロ
    ール圧着することを特徴とする自動車内装材用積層シー
    トの製造方法。
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