JPH09298757A - 映像信号処理装置および処理方法 - Google Patents

映像信号処理装置および処理方法

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JPH09298757A
JPH09298757A JP8130679A JP13067996A JPH09298757A JP H09298757 A JPH09298757 A JP H09298757A JP 8130679 A JP8130679 A JP 8130679A JP 13067996 A JP13067996 A JP 13067996A JP H09298757 A JPH09298757 A JP H09298757A
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signal
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JP8130679A
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Yasushi Tatsuhira
靖 立平
Tetsuya Senda
哲也 仙田
Hiroyuki Kita
宏之 喜多
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/0122Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal the input and the output signals having different aspect ratios
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N11/00Colour television systems
    • H04N11/06Transmission systems characterised by the manner in which the individual colour picture signal components are combined
    • H04N11/12Transmission systems characterised by the manner in which the individual colour picture signal components are combined using simultaneous signals only
    • H04N11/14Transmission systems characterised by the manner in which the individual colour picture signal components are combined using simultaneous signals only in which one signal, modulated in phase and amplitude, conveys colour information and a second signal conveys brightness information, e.g. NTSC-system
    • H04N11/16Transmission systems characterised by the manner in which the individual colour picture signal components are combined using simultaneous signals only in which one signal, modulated in phase and amplitude, conveys colour information and a second signal conveys brightness information, e.g. NTSC-system the chrominance signal alternating in phase, e.g. PAL-system
    • H04N11/167Transmission systems characterised by the manner in which the individual colour picture signal components are combined using simultaneous signals only in which one signal, modulated in phase and amplitude, conveys colour information and a second signal conveys brightness information, e.g. NTSC-system the chrominance signal alternating in phase, e.g. PAL-system a resolution-increasing signal being multiplexed to the PAL-system signal, e.g. PAL-PLUS-system

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  • Computer Graphics (AREA)
  • Television Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PALplus方式の映像信号処理装置にお
いて、冗長なフィールドメモリの使用を抑え、ハードウ
ェア規模を小さくする。 【解決手段】 フィルムモードでは、SW23及び24
は、Aフィールドで端子23a,24aが、Bフィール
ドで端子23b,24bが選択される。Aフィールド信
号が入力部21からSW23を介してメモリ25に供給
される。このAフィールド信号は、メモリ25で1フィ
ールド遅らされVF−CP部22に供給される。それと
共に、Bフィールド信号が入力部21からVF−CP部
22に供給され、Aフィールド信号と共にカラープラス
処理及び垂直フィルタ処理される。この処理された信号
がSW24を介して出力端26に導出される。一方、カ
メラモードでは、SW23及びSW24で端子23a,
24bが夫々固定的に選択される。これにより、入力部
21から供給された信号が1フィールド遅らされ垂直フ
ィルタ処理され出力端26に導出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、垂直解像度補強
信号を用いて走査線補間処理を行うようなテレビジョン
信号を、例えばコンピュータモニタやフラットディスプ
レイといった、有効走査線本数が制限されているディス
プレイに映出させるために用いて好適な映像信号処理装
置および処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信技術の目覚ましい発展に
より、無線系、有線系のニューメディアが続々登場して
いる。例えばテレビジョン放送においては、現行の放送
と両立性を保ちつつ、1チャンネルの周波数帯域、例え
ば6MHzの中で、高画質化および画面のワイド化が図
られている。これは、現行の放送の方式に対し、そのア
スペクト比(画面の縦横の長さの比)が(16:9)
と、横長なワイド画面であることが大きな特徴とされて
いる。例えば欧州では、現行放送方式であるPAL(Pha
se Alternation by Line) 方式に対して、この次世代テ
レビジョン放送の方式として、PALplus方式によ
る放送が実験放送を経て実用段階を迎えようとしてい
る。
【0003】図5は、PALplus方式で受信された
画像の例を示す。図5Aは、現行のアスペクト比が
(4:3)の画面のテレビジョン受像機に、PALpl
us方式で放送された映像を映出した様子である。現行
の、PALplusのデコーダが装備されていず、アス
ペクト比が4:3のテレビジョン受像機では、図4Aの
ように、主画部の上下に無画部が配置された画面とな
る。これは、PALplus方式ではレターボックス形
式で信号が伝送されているためである。この映像をPA
Lplusに対応したデコーダを備えたテレビジョン受
像機に映出させると、図5Bのようになり、ワイドな画
面を楽しむことができる。
【0004】このPALplus方式の信号形式は、6
25/50/2:1,4:2:2ディジタルコンポーネ
ント信号とされる。サンプリング周波数は、13.5M
Hzとされる。主画部は、625本(有効走査線576
本)順次走査の画素を4−3の走査線変換により有効走
査線432本の信号に変換した後、所定の垂直ローパス
フィルタ処理を行い、飛び越し走査に変換したものであ
る。このとき、4−3変換されているために垂直解像度
が劣化している。そのため、劣化した垂直解像度を補強
するために、垂直解像度補強信号が伝送される。なお、
後述するが、受信側において、この垂直解像度補強信号
が復調および振幅の制限をされたものは、ヘルパー信号
と称される。
【0005】このPALplus方式においては、信号
源の種類により、テレビカメラ画像などを扱う「カメラ
モード」および映画フィルム画像などを扱う「フィルム
モード」との2種類の信号処理モードがある。カメラモ
ードは、1秒当たり50フィールドとされ、フィルムモ
ードは、1秒当たり25フィールドとされる。したがっ
て、カメラモードにおいてはフィールド単位で信号処理
がなされ、フィルムモードでは、1フレームを構成する
2フィールド間で画像が動くことがないため、フレーム
単位で信号処理がなされる。
【0006】このPALplus方式は、以下に示す3
条件を全て満たす必要がある。
【0007】第1の条件は、レターボックス形式への垂
直変換の実行である。有効走査線数576本でアスペク
ト比16:9の原画像が走査線数432本で16:9の
レターボックス形式に変換される。このとき、QFM(Q
uadrature Mirror Filter)変換が行われ、輝度信号Yの
垂直解像度補強信号が得られる。この輝度信号Yの垂直
解像度補強信号は、上下の無画部に多重して伝送され
る。この垂直変換は、上述のカメラモードではフィール
ド単位でなされ、フィルムモードではフレーム単位でな
される。
【0008】第2の条件は、ヘルパー信号の変調の実行
である。上述のQFM変換によって得られた垂直解像度
補強信号で色副搬送波を変調する。この変調の際に、垂
直解像度補強信号に対して、レベル制限と帯域制限が行
われる。また、伝送時にもレベル制限が行われる。図6
は、この垂直解像度補強信号およびレターボックスの信
号の例を示す。
【0009】第3の条件は、動き適応カラープラス処理
である。これは、MACP(MotionAdaptive Colour Plu
s) と称され、輝度信号Yと色信号Cとのクロストーク
妨害の抑圧、および輝度信号の水平解像度改善のために
行われるエンコード処理である。カメラモードにおい
て、画面のうちで色信号の動いている領域(動き領域)
と静止領域とが判定される。PALplus信号におい
て、輝度信号Yは、3.5MHzの帯域幅を有するが、
動き領域では、この帯域幅が3MHzに帯域制限され、
静止領域では3.5MHzの全帯域が送られる。受信側
では、この動き領域と静止領域の判定に基づき処理が切
り換えられる。なお、1フレーム単位で処理が行われる
フィルムモードでは、1フレームを構成するフィールド
間で映像が動くことがないので、カメラモードにおける
静止領域に対する処理が固定的に行われる。
【0010】図7は、このPALplus方式による走
査線補間を概略的に示す。図7Aに示されるように、P
ALplus方式による放送信号(以下、PALplu
s信号と略称する)は、主画部Xと、主画部Xの上下に
配置された無画部Wとで構成される。無画部Wには、ヘ
ルパー信号Hが重畳される。PALplus方式に対応
したテレビジョン受像機では、このような構成のPAL
plus信号を復調するために、メモリを用いたインタ
ーリーブ処理が行われる。
【0011】すなわち、図7Bに示されるように、アク
セプト比が4:3である画面に対して、主画部Xの走査
線が第1ライン〜第3ラインと、3ライン出力された
後、ヘルパー信号Hが重畳された走査線が1ライン挿入
される。以降、同様にして、主画部Xの走査線が3ライ
ンとヘルパー信号Hが重畳された走査線とが交互に挿入
される、インターリーブ処理が行われる。そのため、こ
の段階では、この図に示されるように、本来の画像が縦
長に引き延ばされた画像とされる。
【0012】このようにインターリーブ処理された画像
が垂直フィルタによってフィルタリング処理される。こ
のフィルタリング処理によって、図7Cに示されるよう
に、アスペクト比16:9のワイド画像が再現されると
共に、ヘルパー信号Hの抽出が行われる。すなわち、ア
スペクト比16:9のワイド画面に対応したテレビジョ
ン受像機においては、上述の処理によって、アクセプト
比16:9のワイド画像の再生を行うことができる。ま
た、アクセプト比が4:3である従来画面のテレビジョ
ン受像機に対しては、そのまま図7Aに示されるよう
な、アクセプト比4:3の従来画像で以て再生が行われ
る。
【0013】図8は、このPALplus方式によるフ
レーム構成の詳細を示す。第1フィールドは、216ラ
インからなる主画部X、この主画部Xの上下にあって各
々36ラインからなる無画部Hとで構成される。無効画
面内の第23ラインには、PALplus信号,上述の
モード信号,および3次元プリコミングの有無などを検
出する識別制御信号であるWSS(Wide Screen Signali
ng) が内挿される。PALplus信号の主画部Xにお
いては、アスペクト比16:9で、1フィールド当たり
216ラインの走査線より成るコンポジット映像信号が
伝送される。主画部Xの上下に配された36ラインの走
査線から成る無画部Hでは、ヘルパー信号が伝送され
る。第2フィールドも第1フィールドと同様の構成とさ
れる。
【0014】PALplus方式に対応したテレビジョ
ン受像機では、PALplus信号の再生時に補間処理
が行われ、より高品質の画像が得られるようにされる。
すなわち、主画部Xの輝度信号(216ライン/フィー
ルド)とヘルパー信号H(上下72ライン/フィール
ド)との合計287ラインの信号から、1フィールド当
たり287の走査線より成る16:9の画像を得る。色
差信号に関しては、主画部の色差信号(216ライン/
フィールド)のみから、1フィールド当たり287ライ
ンの走査線よりなる16:9の画像を得る。
【0015】このような補間処理は、原則としてフレー
ム単位で行われる。このとき、1つのフレーム内で第1
フィールド(以下、「Aフィールド」と記す)と第2フ
ィールド(以下、「Bフィールド」と記す)とで画像が
大きく異なる、上述のカメラモードによる動画像の場合
には、フレーム単位で処理を行うと画質を大きく損な
う。そのため、PALplus方式では、これら2フィ
ールド間の相関を示す1ビットのモード信号をWSSに
多重し、このカメラモードと上述のフィルムモードとを
区別することにより、確実な補間処理がなされる。すな
わち、フィルムモードでは、AフィールドとBフィール
ドとの画像が同一であるため、これら同一フレーム内の
AフィールドとBフィールドの画像を用いてフレーム内
補間が行われる。また、カメラモードでは、1つのフィ
ールドの映像信号を用いてフィールド内補間が行なわれ
る。
【0016】図9Aは、このPALplus方式による
輝度信号Yおよび搬送色信号Cの信号スペクトルを示
す。Y信号に対して、色副搬送波周波数4.43MHz
で変調されたC信号が周波数多重されている。また、図
9Bは、ヘルパー信号の信号スペクトルを示す。この信
号も色副搬送波周波数4.43MHzで変調されてお
り、約0.5〜5MHzまでの帯域を有している。
【0017】一方、近年フラットディスプレイ技術が発
達し、これを用いたテレビジョン受像機が開発されつつ
ある。このようなテレビジョン受像機に用いられるフラ
ットパネルディスプレイには、例えば液晶パネル(LC
D)やプラズマディスプレイがある。このようなフラッ
トパネルディスプレイにおいては、パネルの構造上、表
示することができる走査線本数が固定される。例えば、
コンピュータ画面の表示においては、有効走査線数が4
80本のVGA(Video Graphic Array) 規格が事実上の
標準となっている。また、NTSC方式によるテレビジ
ョン信号も有効走査線数が480本とされている。その
ため、フラットパネルディスプレイにおいては、有効走
査線数が480本のものが標準的になりつつある。
【0018】したがって、このようなフラットパネルデ
ィスプレイに対して上述のPALplus方式による映
像を映出させるためには、ディスプレイに対して供給す
る映像信号の有効走査線数を、例えば576本から48
0本へと変換する必要がある。
【0019】この変換の方法としては、例えば、有効走
査線数が576本である復調PALplus信号に対し
て、有効走査線数が480本になるようにさらにフォー
マット変換する方法や、PALplus信号による走査
線補間処理を行わずに、レターボックスフォーマットの
主画部を表示させる方法(この場合には、有効走査線数
が432本となる)がある。
【0020】図10は、このPALplus信号を復調
して上述のVGA規格による表示素子に対して映出させ
るような映像装置の構成の一例を示す。入力端子300
からPALplus方式によるコンポジット映像信号C
VBSが供給される。信号CVBSは、カラーデコーダ
301,ヘルパー信号処理部302,タイミングジェネ
レータ303,およびモードデコーダ304に共に供給
される。
【0021】カラーデコーダ301に供給された信号C
VBSは、例えばバンドパスフィルタによって色搬送波
が含まれる帯域が抜き出され色復調が行われ、色差信号
UVとされる。この色差信号UVは、線順次化されたC
R およびCB 成分を含む。なお、バンドパスフィルタに
よる、輝度信号Yの帯域と色搬送波が含まれる帯域との
完全な分離は、困難である。そのため、色復調が行われ
たこの色差信号UVには、輝度信号Yの成分がクロスカ
ラー成分として混入している。このクロスカラー成分を
含んだ色差信号UVおよび信号CVBSは、それぞれカ
ラーデコーダ301からカラープラス処理および3次元
Y/C分離部305に供給される。
【0022】モードデコーダ304において、供給され
た信号CVBSの第23ラインに多重されている、上述
のWSSが抜き出されデコードされ、この構成において
このWSSに基づく情報が必要とされる各部に送られ
る。例えば、WSSに含まれる、カメラモードおよびフ
ィルムモードとを識別するための識別情報は、ヘルパー
信号処理部302,タイミングジェネレータ303,カ
ラープラス処理および3次元Y/C分離部305,輝度
信号走査線補間処理部307,およびフォーマット変換
部308に供給される。
【0023】タイミングジェネレータ303では、供給
された信号CVBSに含まれる、例えば水平同期信号に
基づき各種タイミング信号が生成される。図示しない
が、このタイミング信号は、この構成における各部に供
給される。
【0024】ヘルパー信号処理部302では、供給され
た信号CVBSの上下無画部において色搬送信号により
変調されて伝送される、垂直解像度補強信号の復調およ
び振幅の調整が行われ、上述したヘルパー信号Hとされ
る。このヘルパー信号Hは、走査線補間のために、輝度
信号走査線補間処理部307に供給される。
【0025】カラープラス処理および3次元Y/C分離
部305では、供給された信号CVBSに対して、送信
側の3次元プリコーミング特性に対応したフィールドメ
モリを用いた3次元フィルタによるフィルタ処理が行わ
れ、輝度信号Yが取り出される。取り出された輝度信号
Yは、輝度信号走査線補間処理部307に供給される。
また、供給された色差信号UVに対しても同様なフィル
タ処理が行われ、混入しているクロスカラー成分が取り
除かれる。クロスカラー成分が取り除かれたこの色差信
号UVは、色信号走査線補間処理部306に供給され
る。
【0026】輝度信号走査線補間処理部307では、モ
ードデコーダ304から供給された識別信号およびタイ
ミングジェネレータ303から供給されたタイミング信
号に基づき、ヘルパー信号Hによる走査線補間処理が行
われる。この走査線補間処理において、走査線が1フィ
ールド当たり216ラインであった主画部に対して、無
画部で伝送され供給された、上下合わせて72ラインの
ヘルパー信号Hの持つ輝度情報と併せられ、287ライ
ンの輝度信号YH に変換される。
【0027】色信号走査線補間処理部306では、フィ
ールド内走査線補間処理が行われる。この処理により、
1フィールド当たり216ラインであった主画部の走査
線数が4/3倍の287ラインに変換され、色差信号U
F とされる。
【0028】輝度信号走査線補間処理部307および色
信号走査線補間処理部306でそれぞれ補間処理された
輝度信号YH および色差信号UVF は、それぞれフォー
マット変換部308に供給される。フォーマット変換部
308において、供給された輝度信号YH および色差信
号UVF に対して、所定の方法でフォーマット変換が行
われ走査線数が変換される。1フィールド当たり287
ラインの走査線を有し、アスペクト比が16:9である
輝度信号YH および色差信号UVF の走査線数が、例え
ば、1フィールド当たり252ライン(すなわち、1フ
レーム当たり504ライン)に変換される。この変換に
より、上述した、走査線数が480ラインであるVGA
規格のフラットパネルディスプレイに映出させるのに好
適とされる。
【0029】走査線数を変換された輝度信号YH および
色差信号UVF が画像表示処理部309に供給され、表
示素子310によって映出させるのに適した信号形式に
変換される。この例では、輝度信号YH および色差信号
UVF からRGBから成る3原色の信号が形成される。
これらの信号が例えば液晶ディスプレイ(LCD)とそ
の駆動部から成る表示素子310に供給され、映出され
る。
【0030】図11は、上述の輝度信号走査線補間処理
部307の構成の一例を概略的に示す。また、図12
は、この補間処理部307における補間処理を概略的に
示す。入力部320に対して、輝度信号Yおよびヘルパ
ー信号Hがそれぞれ供給される。この入力部320にお
いて、輝度信号Yの上下の無画部の部分にヘルパー信号
Hが多重され、A/D変換により例えば8ビットのディ
ジタル信号とされ、ディジタル輝度信号Y+Hとされ
る。
【0031】上述したように、この輝度信号走査線補間
処理部307には、モードデコーダ304からWSSに
基づく識別信号が供給されている。この供給された識別
信号に含まれる、フィルムモードおよびカメラモードの
識別情報によって、この輝度信号走査線補間処理部30
7におけるカメラモードおよびフィルムモードの処理が
切り替わる。
【0032】フィルムモードにおいて、入力部320か
らの輝度信号Y+Hは、1フィールド遅延フィールドメ
モリ(以下、1フィールド遅延FMと略称する)321
に供給されると共に、BフィールドRAM322に書き
込まれる。例えばFIFOメモリから成る1フィールド
遅延FM321に供給されたディジタル輝度信号Y+H
は、1フィールド分遅延され、AフィールドRAM32
3に書き込まれる。
【0033】なお、これらAフィールドRAM323お
よびBフィールドRAM322には、書き込みと並列的
に読み出しを行うことができる、例えばデュアルポート
RAMが用いられる。
【0034】AフィールドRAM323およびBフィー
ルドRAM322では、データ読み出しの際に、上述し
たような、インターリーブ処理が行われる。図12A
は、以下の説明で用いる、入力ライン番号の定義を示
す。このように、以下の説明においては、上部無画部の
ヘルパー信号は、上からH1,H2,・・・,H36と
し、下部無画部のヘルパー信号は、上からLH1,LH
2,・・・,LH36とする。また、主画部について
は、単に第1ライン〜第216ラインとする。
【0035】RAM322,323に書き込まれたディ
ジタル輝度信号Y+Hのうち、主画部に配された輝度信
号Yは、それぞれ主画部の第1ラインから順に第216
ラインに向けてデータが読み出される。また、それと並
行して、図12Bに点線で示されるように、上部無画部
に多重されたヘルパー信号HがH1から順にH36まで
読み出され、続けて、下部無画部に多重されたヘルパー
信号HがLH1から順にLH36まで読み出される。図
12Cは、上述の図11B中の円内を拡大して示す。図
示されるように、輝度信号Yの第1,第2,第3ライン
が読み出され、ヘルパー信号HのH1が読み出される。
続けて、信号Yの第4,第5,第6ラインが読み出さ
れ、ヘルパー信号HのH2が読み出される。このように
して、3ラインの輝度信号Yに対して1ラインのヘルパ
ー信号Hが織り込まれ、インターリーブ処理がなされ
る。この処理は、AフィールドRAM323およびBフ
ィールドRAM322に共通のものである。
【0036】図13は、AフィールドRAM323およ
びBフィールドRAM322での、フィルムモードにお
けるメモリコントロールを示し、この図13に基づき、
輝度信号Y+Hの書き込みおよび読み出しの方法を説明
する。図13Aは、入力部320からBフィールドRA
M322に対して供給される輝度信号Y+Hを示す。図
に示されるように、BフィールドRAM322に対し
て、最初、第1番目のフレームのAフィールド(第1フ
ィールド)の信号が到来し、次に同じフレームのBフィ
ールド(第2フィールド)の信号が到来する同様にし
て、次には、第2フレーム,第3フレーム,・・・,の
Aフィールド,BフィールドがBフィールドRAM32
2に到来する。このとき、各々のフィールドのデータ
は、上部ヘルパー信号H1〜H36,主画部の輝度信号
Yの第1〜第216ライン,下部ヘルパー信号LH1〜
LH36という順序で到来する。
【0037】図13Bは、1フィールド遅延FM321
から出力され、AフィールドRAM323に書き込まれ
る輝度信号Y+Hを示す。この輝度信号Y+Hは、1フ
ィールド遅延FM321で以てタイミングを1フィール
ド分遅延させられている。そのため、上述のBフィール
ドRAM322に対して第1フレームのBフィールドの
が到来するタイミングで、このAフィールドRAM32
3に対して第1フレームのAフィールドが到来する。以
降、第1フレームのBフィールド,第2フレームのAフ
ィールド,・・・というように、BフィールドRAM3
22への到来に対して1フィールド分タイミングをずら
されて、AフィールドRAM323に対して輝度信号Y
+Hが到来する。また、このとき、各々のフィールドの
データは、上部ヘルパー信号H,主画部の輝度信号Y,
下部ヘルパー信号Hの順に到来する。
【0038】ヘルパー信号Hおよび輝度信号Yは、同一
フレームのAフィールドおよびBフィールドの信号がA
フィールドRAM323およびBフィールドRAM32
2に対して同時に到来したときにのみ、これらAフィー
ルドRAM323およびBフィールドRAM322に対
してそれぞれ書き込まれる。この書き込みのタイミング
の例を、図中にハッチングで以て示す。このように、1
フィールド遅延された信号が到来するAフィールドRA
M323には、Aフィールドの信号が書き込まれ、Bフ
ィールドRAM322には、Bフィールドの信号が書き
込まれる。
【0039】AフィールドおよびBフィールドの信号
は、AフィールドRAM323およびBフィールドRA
M322から読み出される際に、上述のインターリーブ
処理がなされる。また、このとき、同一の内容が2フィ
ールド続けて読み出される。この様子を、図13Bに示
す。すなわち、AフィールドRAM323からは、主画
部の輝度信号Yが第1から第216ラインの順に読み出
されると共に、上下無画部のヘルパー信号Hが3ライン
の輝度信号Yに対して1ライン読み出される。
【0040】フィルムモードの場合、Aフィールド出力
およびBフィールド出力とを得るために、入力Aフィー
ルドおよび入力Bフィールドの両方の走査線の内容が必
要とされる。そのため、AフィールドRAM323およ
びBフィールドRAM322からの読み出しは、同一の
内容が2フィールドにわたって行われる。これらAフィ
ールドRAM323およびBフィールドRAM322か
ら読み出された信号は、それぞれ垂直フィルタリング処
理部324に供給される。
【0041】垂直フィルタリング処理部324では、供
給された2フィールド分の信号に対して垂直フィルタリ
ング処理を行うことによって、必要な輝度信号YH を得
る。この得られた輝度信号YH が出力端325に導出さ
れる。
【0042】一方、カメラモードでは、入力部320か
らの輝度信号Y+Hは、図11中のC岐路に従い、Bフ
ィールドRAM322に対してのみ供給され書き込まれ
る。そして、供給されたこの輝度信号Y+Hは、このB
フィールドRAM322においてインターリーブ処理を
施され、読み出される。読み出されたこの信号は、垂直
フィルタリング処理部324に供給され、必要な輝度信
号YH とされ出力端325に導出される。
【0043】このように、輝度信号走査線補間処理部3
07においては、フィルムモードおよびカメラモードに
おける処理を共に行うために、1フィールド遅延FM3
21,AフィールドRAM323,およびBフィールド
RAM322の3つのフィールドメモリが必要とされ
る。
【0044】なお、ここでは、輝度信号に対する処理に
ついて説明したが、色信号走査線補間処理部306にお
いても、供給された色差信号UVに対して、略同様なメ
モリ管理がなされ、走査線補間処理が行われる。
【0045】図14は、上述のカラープラス処理および
3次元Y/C分離部305の構成の一例を概略的に示
す。コンポジット映像信号CVBSが入力端330に供
給される。この信号CVBSが入力端330から312
ラインディレイ331およびBフィールド帯域分割フィ
ルタ332に共に供給される。312ラインディレイ3
31は、フィールドメモリより成り、供給された信号C
VBSを312ライン分遅延させて出力する。周知のよ
うに、PAL/PALplus方式においては、1フレ
ームが垂直ブランキング期間を含め625ラインで構成
される。したがって、信号CVBSは、この312ライ
ンディレイ331において、丁度1フィールドだけ遅延
される。この312ラインディレイ331の出力がAフ
ィールド帯域分割フィルタ333に供給される。
【0046】Bフィールド帯域分割フィルタ332は、
例えばローパスフィルタおよびハイパスフィルタを有
し、この帯域分割フィルタ332された信号CVBS
は、色搬送信号を含まない低周波領域(低域輝度信号)
と色搬送信号を含む高周波領域(高域輝度信号)とに分
割される。これら低周波領域と高周波領域との帯域の境
界は、PAL/PALplus方式のコンポジット映像
信号の場合、例えば3MHzとされる。
【0047】一方、312ラインディレイ331で31
2ライン遅延させられた信号CVBSは、上述のBフィ
ールド帯域分割フィルタ332と同等の特性を有する、
Aフィールド帯域分割フィルタ333に供給され、低域
輝度信号および高域輝度信号とに分割される。
【0048】Aフィールド帯域分割フィルタ333で帯
域分割されたAフィールド低域輝度信号が加算器339
の一方の入力端に供給される。同様に、Bフィールド帯
域分割フィルタ332で帯域分割されたBフィールド低
域輝度信号が加算器338の一方の入力端に供給され
る。
【0049】一方、これら帯域分割フィルタ332,3
33でそれぞれ帯域分割されたBフィールド高域輝度信
号およびAフィールド高域輝度信号は、加算器334の
一方の入力端および他方の入力端にそれぞれ供給され、
加算される。これらAフィールドにおける、312ライ
ン分遅延させられた第nライン(すなわち第n+312
ライン)とBフィールドにおける第n+312ラインと
は、A,Bフィールドで以て1フレームを成す際に隣接
ラインとなる。このフィルムモードにおいては、A,B
フィールドが同一画像とされているため、これらのライ
ン間の輝度信号の相関が高い。一方、PAL/PALp
lus方式においては、312ライン隔たっているライ
ンにおける色搬送信号の位相が180°異なる。したが
って、この加算器334における加算によって、入力端
330への供給時に信号CVBSの高域側に含まれてい
た色搬送信号が互いに打ち消される。これにより、Y/
C分離が行われる。
【0050】この加算器334から出力されたフレーム
内平均高域輝度信号YIFA が係数器335に供給され
る。この係数器335は、供給された信号に対して所定
の係数kを乗じて、信号のレベルや振幅を制限するもの
である。入力端330に対して供給されたコンポジット
映像信号CVBSが動きの激しい画像に基づくものであ
った場合、この加算で得られたフレーム内平均高域輝度
成分に対して妨害成分が漏洩してしまう。この妨害成分
による画像障害の視認性を軽減するために、この係数器
335において、後述する動き検出部336から送られ
る動き量の多寡に応じた係数kが供給された信号YIFA
に対して乗ぜられ、信号YIFA の振幅が減衰させられ
る。
【0051】係数器335で輝度信号の動き量に応じた
振幅に調整された信号YIFA は、折り返し除去フィルタ
337に供給される。このカラープラス処理および3次
元Y/C分離部305では、供給された信号CVBSに
おいて2フィールドにわたり同一の高域輝度信号が用い
られ、斜め線の連続性が滑らかではなくなっている。こ
の折り返し除去フィルタ337において、これが緩和さ
れる。
【0052】折り返し除去フィルタ337から出力され
た信号YIFA は、加算器338の他方の入力端および加
算器339の他方の入力端に共に供給される。加算器3
38では、この信号YIFA と、上述のBフィールド低域
輝度信号とが加算され、Bフィールド輝度信号とされ
る。このBフィールド輝度信号が出力端340に導出さ
れる。同様に、加算器339において、この信号YIFA
と、上述のAフィールド低域輝度信号とが加算されAフ
ィールド輝度信号とされ、出力端341に導出される。
【0053】次に、このカラープラス処理および3次元
Y/C分離部305における、色差信号UVに対する処
理について説明する。色差信号UVが入力端350に供
給される。この供給された色差信号UVは、312ライ
ンディレイ351,加算器353の一方の入力端,およ
び色差出力スイッチ352の入力端352aに供給され
る。この色差出力スイッチ352は、3入力2出力を有
し、後述する動き検出部336から、動き量の多寡に応
じて送られる色差切り替え信号に基づき、3入力の中か
ら2出力を選択し、それぞれ出力端355および356
に導出するものである。
【0054】上述のコンポジット映像信号CVBSの場
合と同様に、312ラインディレイに供給され312ラ
イン遅延されたものがAフィールド色差信号とされ、直
接的に色差出力スイッチ352および加算器353に供
給されるものがBフィールド色差信号とされる。312
ラインディレイから出力されたAフィールド色差信号
は、色差出力スイッチ352の入力端352cに供給さ
れると共に、加算器353の他方の入力端に供給され
る。
【0055】加算器353において、Aフィールド色差
信号およびBフィールド色差信号とが加算され、フレー
ム内平均色差信号CIFA とされる。このように、フィル
ムモードにおいてAフィールドおよびBフィールドの色
差信号を加算することによって、上述のフレーム内平均
高域輝度信号YIFA の場合と同様に、色搬送信号に混入
した輝度成分を取り除くことが可能となる。加算器35
3から出力された信号CIFA は、色差出力スイッチ35
2の入力端352bに供給される。
【0056】色差出力スイッチ352では、動きの余り
激しくない通常映像においては、動き検出部336から
供給される色差切り替え信号に基づき、入力端352a
および入力端352cが選択される。したがって、Bフ
ィールド色差信号が出力端355に、Aフィールド色差
信号が出力端356にそれぞれ導出される。
【0057】一方、供給される色差信号UVが動きの激
しい映像であるような場合、信号YIFA の場合と同様
に、妨害成分が発生してしまう。そのため、この場合に
は、動き検出部336からの色差切り替え信号に基づ
き、色差出力スイッチ352において、入力端352b
が2出力の両方共に対して選択される。したがって、信
号CIFA が出力端355および356に共に出力され、
それぞれBフィールド色差信号およびAフィールド色差
信号とされる。
【0058】次に、上述した、動き検出部336におけ
る動き量の多寡の計量化について説明する。加算器35
3から出力されたフレーム内平均色差信号CIFA は、色
差出力スイッチ352の入力端352bに供給されると
共に、この動き検出部336の一方の入力端および1フ
レームディレイ354に対して供給される。そして、こ
の1フレームディレイ354で1フレーム分遅延された
信号CIFA が動き検出部336の他方の入力端に供給さ
れる。
【0059】動き検出部336においては、一方の入力
端に供給された信号CIFA 、および他方の入力端に供給
された、1フレーム分遅延された信号CIFA とを用い
て、PALplus方式の仕様に規定されているアルゴ
リズムに基づき、上述の信号YIFA に対する減衰係数k
および色差出力スイッチ352に対する色差切り替え信
号が生成される。
【0060】図15は、このカラープラス処理および3
次元Y/C分離部305におけるカラープラス信号処理
のタイムチャートを示す。ここでは、例として輝度信号
の処理について説明する。図15Aは、加算器338お
よび339における処理を示し、図15Bは、加算器3
34における処理を示す。また、この例では、輝度信号
は、1フレーム目のAフィールド(1A),Bフィール
ド(1B)、2フレーム目のAフィールド(2A),B
フィールド(2B)、3フレーム目のAフィールド(3
A),Bフィールド(3B)、・・・というように、順
次到来するものとする。
【0061】上述したように、Aフィールド高域輝度信
号は、312ラインディレイ331によって1フィール
ド分遅延させられている(図15E)。また、フィルム
モードにおいては、A,Bフィールドとから1フレーム
が構成される。したがって、図15Dに示されるよう
に、加算器334に対して同時に到来する、図15Cに
示されるBフィールド高域輝度信号と、Aフィールド高
域輝度信号の、このBフィールド高域輝度信号における
Bフィールドど同一フレーム内のAフィールドとを加算
することで、正しい1フレームが得られる。すなわち、
図15Dにおいてハッチングで示されるように、1フィ
ールドおきに信号YIFA が得られることになる。
【0062】図15Aおよび図15Bに示されるよう
に、加算器338および339には、有効な信号YIFA
が得られるタイミングで、この信号YIFA と同一のフレ
ーム中の、Bフィールド低域輝度信号およびAフィール
ド輝度信号とが到来する。そこで、この加算器338お
よび339において、信号YIFA がBフィールド低域輝
度信号およびAフィールド低域輝度信号とにそれぞれ加
算されることによって、同一フレームのBフィールド輝
度信号およびAフィールド輝度信号が得られる。すなわ
ち、図15Aおよび図15Bにおいてハッチングで示さ
れるように、1フィールドおきにこれら同一フレームの
Bフィールド輝度信号およびAフィールド輝度信号が得
られる。
【0063】なお、カラープラス処理および3次元Y/
C分離部305における、色差信号UVに対する処理
も、この輝度信号に対する処理と同様に行われる。
【0064】この図15に示されるように、カラープラ
ス信号処理による出力は、1フィールドおきに2つの出
力ラインから得られる。ここで、この図15と、上述の
図13に示された輝度信号走査線補間処理部307にお
けるメモリコントロールの図とを比較する。すると、図
15Aおよび図15Bに示される、カラープラス処理お
よび3次元Y/C分離部305での加算器338および
339における処理と、図13Aに示される、輝度信号
走査線補間処理部307での1フィールド遅延FM32
1による入力信号に対する処理とが共通していることが
わかる。したがって、この1フィールド遅延FM321
を、カラープラス処理および3次元Y/C分離部307
で置き換えることができる。
【0065】図16は、このように、1フィールド遅延
FM321を、カラープラス処理および3次元Y/C分
離部307で置き換えた構成の例を示す。実際には、こ
の構成が用いられる例が多い。このように、輝度信号に
ついては、加算器338および339から出力された、
Bフィールド輝度信号およびAフィールド輝度信号と
が、それぞれBフィールドRAM323およびAフィー
ルドRAM322に供給される。
【0066】一方、色差信号については、色差出力スイ
ッチ352のBフィールド側およびAフィールド側の色
差信号出力がBフィールドRAM360およびAフィー
ルドRAM361に対してそれぞれ供給される。これら
RAM360,361は、色差信号に対してフィールド
内走査線補間処理行うためのものである。これらRAM
361,361から読み出されたBフィールド色差信号
およびAフィールド色差信号がそれぞれ垂直フィルタリ
ング処理部362に供給され、垂直フィルタリング処理
をされ、色差信号出力とされ出力端362に導出され
る。
【0067】上述したように、有効走査線数576本で
あるPALplus方式による画像を、これとは異なる
走査線本数、例えばVGA規格による走査線数480本
の画面に映出させようとした場合、走査線数を減らすた
めのフォーマット変換が必要とされる。図17は、この
フォーマット変換を行うフォーマット変換部308の構
成の一例を示す。このフォーマット変換部308におい
ては、先ずフィールドメモリを利用して走査線数を所望
の本数に整形し、その後、垂直方向のフィルタリングを
行うものである。
【0068】なお、このフォーマット変換部308は、
輝度信号Yに対する変換部と色差信号UVに対する変換
部とを有しているが、これらの変換部での処理は概ね同
一であるため、ここでは輝度信号Yに対する変換につい
てのみ説明する。
【0069】輝度信号YH がトリプルポートフィールド
メモリ(以下、トリプルポートFMと略称する)370
に供給される。このトリプルポートFM307は、3つ
のポートを有し、例えば1つのポートに対して供給され
たデータを書き込み、2つのポート370aおよび37
0bから異なるデータをそれぞれ並列的に読み出せるよ
うにされている。ポート370aから読み出された輝度
信号Y1 が乗算器371に供給され、所定の係数を乗ぜ
られ加算器373の一方の入力端に供給される。同様に
して、ポート370bから読み出された輝度信号Y2
乗算器372を介して加算器373の他方の入力端に供
給される。加算器373において、これら供給された輝
度信号Y1 およびY2 が加算され、フォーマット変換さ
れた輝度信号Yとされ出力される。
【0070】図18は、このフォーマット変換の一般的
な方法について概略的に示す。ここで、トリプルポート
FM370に、8ラインの輝度信号YH による走査線L
1 ,L2 ,・・・,L8 が順に書き込まれるとする。こ
れら書き込まれた走査線がポート370aおよび370
bからそれぞれ並列的に読み出される。この際、図に示
されるように、例えばポート370aからは奇数番目の
走査線L1 ,L3 ,L5 ,L7 ,およびL8 が読み出さ
れる。これらのうち、走査線L3 ,L5 ,およびL
7 は、重複して読み出される。一方、ポート370bか
らは、偶数番目の走査線がそれぞれ重複して読み出され
る。
【0071】これら読み出された走査線に対して、乗算
器371および372においてそれぞれ係数が乗ぜられ
る。この例では、乗算器371においては、8ラインの
入力走査線のそれぞれに対して、順に1,6/7,5/
7,4/7,3/7,2/7,1/7,0が乗ぜられ
る。また、乗算器372においては、同様にして、0,
1/7,2/7,3/7,4/7,5/7,6/7,0
が乗ぜられる。これらの乗算の結果得られた走査線をそ
れぞれ加算することによって、8ラインの走査線から7
ラインの走査線を得ることができる。これにより、走査
線のフレーム当たりの総ライン数は、576本×7/8
=504本とされる。これは、オーバースキャン部分を
考慮に入れれば、走査線数480本の表示素子に表示す
るのに好適な走査線数となる。
【0072】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来技
術による映像信号処理装置では、カメラモードおよびフ
ィルムモードの両方のモードに対応させるため、フィー
ルドメモリが多数必要とされる。そのため、装置のコス
ト上の問題があった。
【0073】また、走査線数の変換処理が行われること
により信号処理の段数が増し、そのため、画質の劣化を
引き起こす要因が多くなる。これを避けるために、上述
したように、多少のアスペクト比の変形を犠牲にして、
レターボックスにおける主画部の走査線432ライン
を、走査線変換すること無しに表示するといった方法も
ある。しかしながら、PALplus信号では、フィル
ムモードの垂直周波数特性が主画部において折り返し成
分を含むという特性があるため、ラインフリッカが目立
ってしまうという問題点があった。
【0074】したがって、この発明の目的は、冗長なフ
ィールドメモリなどを使用せず、ハードウェア規模の抑
えられた、PALplus方式の映像信号処理装置およ
び処理方法を提供することにある。
【0075】また、この発明の別の目的は、フィルムモ
ードにおいてラインフリッカが生じないような、PAL
plus方式の映像信号処理装置および処理方法を提供
することにある。
【0076】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、解像度補強信号と主画部の信号と
が入力される入力手段と、解像度補強信号を用いて主画
部の信号に対して走査線補間処理を行う走査線補間処理
手段と、入力手段からの出力と走査線補間処理手段から
の第1の出力とを、フィールドおよびモードに応じて切
り換える第1の切り換え手段と、第1の切り換え手段か
らの出力を1フィールド遅延させる遅延手段と、遅延手
段からの出力と走査線補間処理手段からの第2の出力と
を、フィールドおよびモードに応じて切り換える第2の
切り換え手段とを有することを特徴とする映像信号処理
装置である。
【0077】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、画像信号に重畳された解像度補強信号を抽出
するステップと、解像度補強信号と主画部の信号とが入
力されるステップと、解像度補強信号を用いて主画部の
信号に対して走査線補間処理を行うステップと、入力さ
れるステップの出力と走査線補間処理を行うステップの
第1の出力とを、フィールドおよびモードに応じて切り
換える第1の切り換えのステップと、第1の切り換えス
テップの出力を1フィールド遅延させるステップと、遅
延のステップの出力と走査線補間処理を行うステップの
第2の出力とを、フィールドおよびモードに応じて切り
換える第2の切り換えのステップとを有することを特徴
とする映像信号処理方法である。
【0078】上述したように、この発明は、入力手段か
らの出力と走査線補間処理手段からの第1の出力とが第
1の切り換え手段によってフィールドおよびモードに応
じて切り換えられ、この第1の切り換え手段からの出力
が遅延手段によって1フィールド遅延され、この遅延出
力と走査線補間処理手段からの第2の出力とが第2の切
り換え手段によってフィールドおよびモードに応じて切
り換えられるようにされているため、1つのフィールド
メモリで以てPALplus信号の映像信号処理装置を
構成することができる。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明を
適用できる装置の構成の一例を示す。これは、全体的な
構成としては、上述の従来技術で説明した映像装置の構
成と略同一のものである。すなわち、例えばアンテナに
よって受信されたPALplus放送電波がチューナお
よびビデオインターフェイスを介してコンポジットPA
Lplus信号CVBSとされ、入力端子1から供給さ
れる。この信号CVBSがカラーデコーダ処理部2,ヘ
ルパー信号処理部3,タイミングジェネレータ4,およ
びモードデコーダ5に対して共に供給される。
【0080】モードデコーダ5では、PALplus信
号の第23ラインに多重されているWSSが抜き出され
る。タイミングジェネレータ4では、例えばPALpl
us信号の水平同期信号に基づきタイミング信号が生成
される。これら、WSSおよびタイミング信号は、この
構成において必要とされる各部に対して供給される。
【0081】信号CVBSの上下無画部に多重されてい
る垂直解像度補強信号がヘルパー信号処理部3で復調さ
れ、ヘルパー信号Hとされる。このヘルパー信号Hは、
後述する輝度信号走査線補間処理部7に供給される。
【0082】カラーデコーダ2において、供給された信
号CVBSから、例えばバンドパスフィルタによって色
搬送波が含まれる帯域が抜き出される。抜き出されたこ
の信号に対して色復調が行われ、クロスカラー成分が含
まれた色差信号UVが生成される。この色差信号UV
は、実際には色差信号CR およびCB から成るものであ
る。この色差信号UVおよび信号CVBSが、それぞれ
A/D変換されディジタル信号とされカラープラス処理
および3次元Y/C分離6に供給される。
【0083】カラープラス処理および3次元Y/C分離
部6において、供給された信号CVBSから輝度信号Y
が抜き出されると共に、供給された色差信号UVからク
ロスカラー成分が取り除かれる。そして、輝度信号Yが
輝度信号走査線補間処理部7に、色差信号UVが色差信
号走査線補間処理部8に、それぞれ供給される。カメラ
モードにおいて、これら走査線補間処理部7,8におい
て、供給された信号に対して走査線補間処理がなされ、
走査線数が432本から576本とされる。一方、フィ
ルムモードにおいては、走査線補間処理はなされず、後
述するラインフリッカ除去処理が行われる。これら走査
線補間処理あるいはフリッカ除去処理がなされた輝度信
号Yおよび色差信号UVは、それぞれ輝度信号YH およ
び色差信号UVH として出力される。
【0084】なお、PALplusの規格においては走
査線数が430本とされているが、実際の回路において
は、整数比をとりやすいようにするなどの理由に基づ
き、このように、走査線数が432本として処理され
る。これは、2本のダミーラインを使用することによっ
てなされるが、このように2本のダミーラインを追加し
ても、通常、テレビジョン受像機での表示の範囲外とさ
れ、問題にはならない。
【0085】色差信号UVH および輝度信号YH は、そ
れぞれフォーマット変換部9に供給される。このフォー
マット変換部9において、供給された色差信号UVH
よび輝度信号YH に対して、走査線数を変更するための
フォーマット変更がなされる。このフォーマット変換
は、例えば、上述の従来技術で説明したように、トリプ
ルポートRAMを用い、並列的に読み出された偶数番目
および奇数番目のラインに対してそれぞれ係数を乗じ、
それぞれ加算して所望の本数の走査線を得る。この例で
は、VGA規格による表示素子に適するように、カメラ
モードにおいては走査線数が576本から504本へと
変換され、フィルムモードにおいては432本から50
4本へと変換される。
【0086】走査線数を変更された色差信号UVH およ
び輝度信号YH は、それぞれ画像表示処理部10に供給
される。このとき、これら色差信号UVH および輝度信
号YH は、それぞれ読み出し速度が2倍とされてこの画
像表示処理部10に供給される。これは、後述する表示
素子11の駆動方法によるものである。
【0087】色差信号UVH および輝度信号YH が画像
表示処理部10において、表示素子11での映出に適し
た信号形式に変換される。この場合には、RGBの3原
色から成る信号に変換される。このRGB信号は、例え
ばLCDとその駆動部から成る表示素子11にそれぞれ
供給され、映出される。
【0088】図2は、この発明の実施の一形態による映
像信号処理装置20の構成を概念的に示す。この映像信
号処理装置20は、上述のカラープラス処理および3次
元Y/C分離部6,色差信号走査線補間処理部8,およ
び輝度信号走査線補間処理部7を統合的に構成し、フィ
ールドメモリの節減を実現したものである。
【0089】この映像信号処理装置20は、各信号が供
給される入力部21,垂直フィルタおよびカラープラス
処理部(以下、VF−CP部と略称する)22,スイッ
チ回路23,24,およびRAMより成る1フィールド
ディレイフィールドメモリ(以下、1フィールドディレ
イFMと略称する)25から成る。なお、VF−CP部
22は、入力端および出力端を2つずつ有し、異なるそ
れぞれのフィールドの信号に対して、並列的に処理を行
うことが可能なものである。
【0090】図2において、輝度信号Y,色差信号U
V,およびヘルパー信号Hがカラーデコーダ2から入力
部21に対して供給される。なお、この映像信号処理装
置20は、後述するようにY/C分離機能を含む構成と
されるので、実際には、入力部21には、輝度信号Yで
はなく、PALplusコンポジット信号CVBSが供
給される。入力部21において、供給された輝度信号Y
の無画部にヘルパー信号Hが重畳され、新たな輝度信号
Y+Hとされる。これら輝度信号Y+Hおよび色差信号
UVは、それぞれA/D変換され出力される。
【0091】図では、入力部21からの出力信号経路が
1系統しか示されていないが、実際には輝度信号Y+H
および色差信号UVの2系統が存在する。これら輝度信
号Y+Hおよび色差信号UVに対する個別の処理につい
ては、後述する。
【0092】なお、これ以後の処理は、カメラモードお
よびフィルムモードとで異なるため、説明は、これらモ
ード毎に行う。このモードの識別は、上述のモードデコ
ーダ5からこの映像信号処理装置20に対して供給され
た、WSSに基づいて行われる。
【0093】先ず、カメラモードの場合について説明す
る。カメラモードの場合、スイッチ回路23では端子2
3aが、スイッチ回路24では端子24bがそれぞれ固
定的に選択される。入力部21から出力された輝度信号
Y+Hおよび色差信号UVは、スイッチ回路23を介し
てそれぞれ1フィールドディレイFM25に供給され
る。
【0094】この1フィールドディレイFM25におい
ては、読み出しの際に、上述したインターリーブ処理が
行われる。すなわち、輝度信号Y+Hにおいては、主画
部の走査線が3ライン出力されるとヘルパー信号を含む
走査線が1ライン出力されるというように、主画部の走
査線とヘルパー信号Hを含む走査線とが3:1の割合で
並べ替えられ出力される。色差信号UVについては、垂
直解像度補強信号が存在しないため、輝度信号Yにおい
てヘルパー信号Hが挿入されるラインにダミー信号が挿
入されることによって、インターリーブ処理される。こ
のダミー信号は、後の垂直フィルタリング処理において
ゼロレベルと見做されるため、どのような信号でも構わ
ない。
【0095】インターリーブ処理された輝度信号Y+H
および色差信号UVは、VF−CP部22に供給され、
垂直フィルタリング処理が行われる。また、この実施の
一形態においては、このカメラモードでの動き適応カラ
ープラス処理を行わない。これにより、動き適応カラー
プラス処理のためのフィールドメモリを使用せずに、1
つのフィールドメモリのみで、PALplus信号処理
の要件である、カメラモードにおけるヘルパー信号によ
る走査線補間処理を実現することができる。
【0096】垂直フィルタリング処理が施された輝度信
号Y+Hおよび色差信号UVは、端子24bが選択され
たスイッチ回路24を介して、出力端26に導出され
る。
【0097】次に、フィルムモードの場合について説明
する。図3は、このフィルムモード時の、映像信号処理
装置20における信号処理の過程を示す。この図におい
て、横軸は時間の経過を表し、縦軸は走査線のライン番
号を表す。また、1A,1B,2A,2B,3A,3B
は、それぞれ第1,第2,第3フレームのA,Bフィー
ルドの信号であることを示し、ダッシュ(’)が付され
た信号は、所定の処理が施されたことを示す。なお、V
ブランキング期間については、この発明に本質に直接的
な関係が無いため、この図では無視されている。
【0098】このフィルムモードの場合、スイッチ回路
23および24は、1フレーム内のフィールド毎に切り
換えられる。すなわち、スイッチ回路23およびスイッ
チ回路24において、1フレーム内の第1フィールドで
あるAフィールドの期間では、それぞれ端子23aおよ
び24aが選択される。一方、第2フィールドであるB
フィールドの期間では、それぞれ端子23bおよび24
bが選択される。この、フィールド毎のスイッチ回路2
3および24の切り替は、タイミングジェネレータ4か
ら供給されたタイミング信号に基づいて行われる。
【0099】入力部21に対して、図3Aのように、第
1フレームのAフィールド,Bフィールド,第2フレー
ムのAフィールド,Bフィールド,・・・というよう
に、A,Bフィールドの輝度信号Y+Hおよび色差信号
UVが供給される。なお、ここでは、これらフィールド
単位の輝度信号Y+Hおよび色差信号UVを、まとめて
フィールド信号と称する。
【0100】Aフィールドの期間において、入力部21
から出力された例えばフィールド信号aは、端子23a
が選択されたスイッチ回路23を介して1フィールドデ
ィレイFM25に供給される(図3B)。そして、この
Aフィールドの輝度信号Y+Hおよび色差信号UVは、
この1フィールドディレイFM25から、図3Cに示さ
れるように、1フィールドのディレイで以て読み出され
出力される。
【0101】なお、この実施の一形態においては、上述
のカメラモードの場合と異なり、フィルムモードでの輝
度信号Yに対するヘルパー信号Hによる走査線補間処理
を行わない。これは、このフィルムモードで走査線補間
処理を行っても、実際の映出時に余り効果が得られない
ためである。しかしながら、1フレーム当たり432ラ
インの走査線を表示素子11に適応した本数にする必要
がある。この走査線本数の変換は、上述したように、こ
の映像信号処理装置20の後段に配置された、フォーマ
ット変換部9において行われる。1フィールドディレイ
FM25から読み出された輝度信号Y+Hおよび色差信
号UVは、VF−CP部22の一方の入力端に供給され
る。
【0102】次のBフィールドの期間では、スイッチ回
路23で端子23bが選択されているため、入力部21
から出力された例えばフィールド信号bは、VF−CP
部22の他方の入力端に供給される。このとき、上述し
たように、このVF−CP部22には、フィールド信号
aが1フィールド遅らされて一方の入力端に供給されて
いる。したがって、このBフィールドの期間には、A,
B両フィールドのフィールド信号a,bがこのVF−C
P部22に対して共に供給されている。上述したよう
に、カラープラス処理は、同一フレームのA,B両フィ
ールド間で行われるものであるため、VF−CP部22
において、このBフィールドの期間にカラープラス処理
が行われる。
【0103】さらに、このVF−CP部22では、カラ
ープラス処理が行われた輝度信号Y+Fおよび色差信号
UVに対して、フレーム単位で垂直フィルタリング処理
が行われる。この垂直フィルタリング処理は、片フィー
ルドのみに対して施された場合、上述の問題点で示した
ように、画質劣化を招く。この実施の一形態において
は、この垂直フィルタリング処理をフレーム単位で、す
なわち、A,B両フィールドに対して行うことにより、
PALplus信号におけるフィルムモード特有のライ
ンフリッカを低減させることができる。
【0104】このVF−CP部22からは、Aフィール
ドおよびBフィールドの信号に対して上述の処理が行わ
れた結果が、フィールド信号a’およびフィールド信号
b’としてそれぞれ出力される。フィールド信号a’
は、端子24bが選択されているスイッチ回路24を介
してそのまま出力端26に導出される(図3D)。
【0105】一方、フィールド信号b’は、端子23b
が選択されたスイッチ回路23を介して、図3Bに示さ
れるように、1フィールドディレイFM25に供給され
る。そして、このフィールド信号b’は、図3Cに示さ
れるように、1フィールド分遅らされて出力される。こ
のときには、フィールドが既に1つ進んでAフィールド
の期間となっているため、スイッチ回路24では端子2
4aが選択されている。したがって、この1フィールド
ディレイFM25から出力されたBフィールドの処理結
果は、スイッチ回路24を介して出力端26に導出され
る。このように、出力端26には、入力部21に供給さ
れた信号に対して1フィールド分遅れて、フィールド信
号a’およびb’が出力信号として導出される(図3
E)。
【0106】図4は、この映像信号処理装置20の構成
の一例をさらに詳細に示す。なお、この図4において、
上述の図2と対応する部分には同一の番号を付し、その
詳細な説明を省略する。また、VF−CP部22は、輝
度信号の処理を行う輝度信号処理部22’と色差信号の
処理を行う色差信号処理部22”とから構成される。
【0107】先ず、フィルムモードでの処理について説
明する。フィルムモードにおいて、入力部21に対し
て、信号CVBS,ヘルパー信号H,および色差信号U
Vが供給される。入力部21において、信号CVBSの
上下無画部の部分にヘルパー信号Hが重畳され、信号C
VBS+Hとされる。入力部21から出力された信号C
VBSは、帯域分割フィルタ30に供給されると共に、
スイッチ回路23’の端子23’aに供給される。入力
部21から出力されたこの色差信号UVは、加算器40
の一方の入力端およびスイッチ回路23”の端子23”
aに供給される。
【0108】この信号処理装置20にAフィールドの信
号が供給される、Aフィールドの期間においては、スイ
ッチ回路23’および24’において端子23’aおよ
び24’aがそれぞれ選択される。したがって、このA
フィールドにおいて、端子23’aに供給された信号C
VBS+Hは、このスイッチ回路23’を介して1フィ
ールドディレイFM25に供給される。この信号CVB
Sは、1フィールド分遅らされて、すなわち、この信号
処理装置20にBフィールドの信号が供給されるBフィ
ールドの期間に、この1フィールドディレイFM25か
ら読み出される。読み出されたこのAフィールドの信号
CVBS+Hは、帯域分割フィルタ31に供給される。
【0109】このBフィールドの期間において、スイッ
チ回路23’および24’では、端子23’bおよび2
4’bがそれぞれ選択される。また、入力部21を介し
てBフィールドの信号CVBS+Hが帯域分割フィルタ
30に供給される。
【0110】帯域分割フィルタ30および31は、例え
ばハイパスフィルタおよびローパスフィルタを有し、供
給された信号CVBS+Hを色搬送信号を含まない低周
波領域と、色搬送信号を含む高周波領域とに分割する。
このときの分割の境界は、概ね3MHzである。
【0111】帯域分割フィルタ30で帯域分割されたB
フィールドの信号CVBS+Hのうち、色搬送信号を含
む高周波側の、Bフィールド高域輝度信号が加算器32
の一方の入力端に供給される。一方、低周波側の、Bフ
ィールド低域輝度信号が加算器34の一方の入力端に供
給される。同様に、帯域分割フィルタ31で帯域分割さ
れた、1フィールド分遅らされたAフィールドの信号C
VBS+Hのうち、色搬送信号を含む高周波側の、Aフ
ィールド高域輝度信号が加算器32の他方の入力端に供
給される。一方、低周波側の、Aフィールド低域輝度信
号が加算器35の一方の入力端に供給される。
【0112】このように、このBフィールドの期間に
は、帯域フィルタ30および31に対して、Bフィール
ドおよびAフィールドの信号CVBS+Hがそれぞれ供
給され、上述のフィルムモードでの処理、およびカラー
プラス処理を行うのに好適とされる。
【0113】すなわち、このBフィールドの期間では、
加算器32においてAフィールドの高域輝度信号および
Bフィールドの高域輝度信号とが加算される。上述した
ように、PALplus信号において、Aフィールドお
よびBフィールドの色搬送波信号の位相が180°異な
るため、この加算によって色搬送信号が互いに打ち消さ
れることによって取り除かれる。このように、カラープ
ラス処理が行われ、Y/C分離がなされる。この色搬送
信号を取り除かれた高域輝度信号Yが折り返し除去フィ
ルタに供給され折り返し成分を除去される。折り返し成
分が除去されたこの高域輝度信号Yは、加算器34の他
方の入力端および加算器35の他方の入力端に共に供給
される。
【0114】加算器34において、この高域輝度信号Y
およびBフィールド低域輝度信号が加算され、この加算
出力が直接的に垂直フィルタ36に供給される。また、
加算器35においても同様に、高域輝度信号YおよびA
フィールド低域輝度信号が加算される。そして、この加
算出力は、このフィルムモードにおいて固定的にフィル
ム側を選択されているスイッチ回路37を介して垂直フ
ィルタ36に供給される。この垂直フィルタ36におい
て、供給されたこれらの信号に対して垂直フィルタリン
グ処理が施され、Aフィールド出力輝度信号およびBフ
ィールド出力輝度信号とされる。
【0115】Aフィールド出力輝度信号は、このBフィ
ールドの期間において端子24’bが選択されているス
イッチ回路24’を介して出力端26’に導出される。
一方、Bフィールド出力輝度信号は、端子23’bが選
択されているスイッチ回路23’を介して、1フィール
ドディレイFM25に供給される。そして、1フレーム
分後の次のAフィールドの期間において、このBフィー
ルド出力輝度信号が1フレームディレイFM25から読
み出される。このAフィールドの期間では、スイッチ回
路24’において端子24’aが選択されているため、
このBフィールド出力輝度信号がスイッチ回路24’を
介して出力端26’に導出される。
【0116】このように、このフィルムモードにおい
て、Aフィールド出力輝度信号およびBフィールド出力
輝度信号が出力端26’に交互に導出され、カラープラ
ス処理された輝度信号YH が出力される。
【0117】一方、入力部21から出力されたAフィー
ルド色差信号UVは、上述したように、加算器40の一
方の入力端およびスイッチ回路23”の端子23”aに
供給される。このスイッチ回路23”およびスイッチ回
路24”は、上述のスイッチ回路23’および24’と
同様、Aフィールドの期間では端子23”aおよび2
4”aが、Bフィールドの期間では端子23”bおよび
24”bがそれぞれ選択されるものである。Aフィール
ドの期間において、端子23”aに供給されたAフィー
ルド色差信号UVは、スイッチ回路23”を介して1フ
ィールドディレイFM25に供給される。
【0118】次のBフィールドの期間で、この1フィー
ルドディレイFM25から、Aフィールド色差信号UV
が読み出される。読み出されたこのAフィールド色差信
号UVは、加算器40の一方の入力端に供給される。そ
れと共に、入力部21から、Bフィールド色差信号UV
がこの加算器40の他方の入力端に供給される。この加
算器40においてこれらA,Bフィールドの色差信号U
Vが加算されることによって、フレーム内平均色差UV
IFA が出力される。このフィルムモードにおいては、こ
のフレーム内平均色差UVIFA が直ちに3次元Y/C分
離結果とされる。このフレーム内平均色差UVIFA は、
フィルムモードにおいて固定的にフィルム側が選択され
ているスイッチ回路41を介して垂直フィルタ42に供
給される。
【0119】この垂直フィルタ42で垂直フィルタリン
グ処理を施されたフレーム内平均色差UVIFA は、出力
色差信号とされスイッチ回路23”の端子23”bおよ
びスイッチ回路24”の端子24”bに対して、共に供
給される。このBフィールドの期間では、上述したよう
に、これらのスイッチ回路23”および24”において
それぞれ端子23”bおよび端子24”bが選択されて
いる。したがって、スイッチ回路24”から出力された
出力色差信号は、Aフィールド出力色差信号とされ、そ
のまま出力端26”に導出される。
【0120】一方、スイッチ回路23”からの出力色差
信号は、1フィールドディレイFM25に供給される。
そして、1フレーム分後の次のAフィールドの期間にお
いて、この出力色差信号が1フレームディレイFM25
から読み出される。このAフィールドの期間では、スイ
ッチ回路24”において端子24”aが選択されている
ため、この1フレームディレイFM25から読み出され
たBフィールド出力色差信号がスイッチ回路24”を介
して出力端26”に導出される。
【0121】このように、上述の輝度信号と同様に、こ
のフィルムモードにおいて、Aフィールド出力色差信号
およびBフィールド出力色差信号が出力端26”に交互
に導出される。
【0122】次に、カメラモードでの処理について説明
する。カメラモードでは、輝度信号処理部22’および
色差信号処理部22”で、スイッチ回路37およびスイ
ッチ回路41において、カメラ側がそれぞれ固定的に選
択される。また、スイッチ回路23’および23”にお
いては、端子23’aおよび23”aが固定的に選択さ
れる。さらに、スイッチ回路24’および24”におい
ては、端子24’bおよび24”bが固定的に選択され
る。
【0123】Aフィールドの期間において、入力部21
から出力された信号CVBS+Hは、端子23’aが選
択されているスイッチ回路23’を介して1フィールド
ディレイFM25に供給される。そして、このAフィー
ルドの信号CVBS+Hは、この1フィールドディレイ
FM25において1フィールド分遅らされ、次のBフィ
ールドの期間にこの1フィールドディレイFM25から
読み出される。この読み出しの際には、上述のヘルパー
信号Hによるインターリーブ処理が行われる。読み出さ
れたこのBフィールドの信号CVBS+Hは、垂直フィ
ルタ36に供給され、垂直フィルタリング処理を施さ
れ、ヘルパー信号Hによって走査線補間された輝度信号
H とされる。この輝度信号YH は、このBフィールド
の期間には端子24’bが選択されているスイッチ回路
24’を介して、出力端26’に導出される。
【0124】同様に、入力部21から出力された色差信
号UVは、端子23”aが選択されているスイッチ回路
23”を介して1フィールドディレイFM25に供給さ
れる、そして、このAフィールドの色差信号UVは、次
のBフィールドの期間にこの1フィールドディレイ25
から読み出される。このとき、上述の、信号CVBSに
おいてヘルパー信号Hが挿入されたラインと対応した位
置に、ダミー信号が挿入される。そして、この色差信号
UVは、垂直フィルタ42を介して垂直フィルタリング
処理を施され、スイッチ回路24”を介して出力端2
6”に導出される。
【0125】このように、カメラモードにおいては、入
力部21に供給された信号に対して1フィールド分遅ら
され、AフィールドおよびBフィールドの信号が交互に
出力端26’および26”に導出される。
【0126】なお、上述では、この発明による映像信号
処理装置は、PALplus信号に対して適用されると
説明したが、これは、この例に限定されるものではな
い。例えば、上述のカラーデコーダ2、およびカラープ
ラス処理および3次元Y/C分離部6を、SECAM方
式に対応するものとすれば、同様の機能をこのSECA
M方式においても実現することができる。また、同様の
方法で、EDTV−II方式にも対応させることができ
る。
【0127】また、上述では、フィルムモードにおける
3−4変換は、ダミー信号の挿入によると説明したが、
これはこの方法に限定されるものではない。例えば、後
段に配置されるフォーマット変換部9において、係数な
どを適当に設定することによって行うこともできる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、2つのスイッチ回路による信号経路の制御、および
合理的なメモリ管理が行われているために、PALpl
us信号処理に要するフィールドメモリ数を削減するこ
とができる効果がある。
【0129】また、この発明によれば、カメラモードに
おいて動き適応カラープラス処理を行わない、簡略的な
信号処理とされているため、動き検出の際に必要なフィ
ールドメモリを節約することができる効果がある。
【0130】さらに、この発明によれば、フィルムモー
ドにおいて、フレーム単位で、A,B両フィールドに対
して垂直フィルタリング処理が行われる。そのため、ラ
インフリッカの発生が低減させられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できる装置の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図2】この発明による映像信号処理装置の構成の一例
を示すブロック図である。
【図3】フィルムモード時の信号処理の過程を示す略線
図である。
【図4】この発明による映像信号処理装置の構成の一例
を示すブロック図である。
【図5】PALplus方式で受信された画像の例を示
す略線図である。
【図6】垂直解像度補強信号およびレターボックスの信
号の例を示す略線図である。
【図7】PALplus方式による走査線補間を概略的
に示す略線図である。
【図8】PALplus方式によるフレーム構成の詳細
を示す略線図である。
【図9】PALplus信号を表す略線図である。
【図10】PALplus信号を復調してVGA規格に
よる表示素子に映出させる映像装置の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図11】輝度信号走査線補間処理部の構成の一例を示
すブロック図である。
【図12】補間処理部における補間処理を概略的に示す
略線図である。
【図13】フィールドメモリにおける、フィルムモード
でのメモリコントロールを示す略線図である。
【図14】カラープラス処理および3次元Y/C分離部
の構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【図15】カラープラス信号処理のタイムチャートであ
る。
【図16】1フィールド遅延FMをカラープラス処理お
よび3次元Y/C分離部で置き換えた構成の例を示すブ
ロック図である。
【図17】フォーマット変換部の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図18】フォーマット変換の一般的な方法について概
略的に示す略線図である。
【符号の説明】
2・・・カラーデコーダ、3・・・ヘルパー信号処理
部、5・・・モードデコーダ、6・・・カラープラス処
理および3次元Y/C分離部、7・・・輝度信号走査線
補間処理部、8・・・色信号走査線補間処理部、9・・
・フォーマット変換部、22・・・垂直フィルタおよび
カラープラス処理部、23,23’,23”・・・スイ
ッチ回路、24,24’,24”・・・スイッチ回路、
25・・・1フィールドディレイフレームメモリ、3
0,31・・・帯域分離フィルタ、32,34,35,
40・・・加算器、36,42・・・垂直フィルタ、3
7,41・・・スイッチ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】第3の条件は、動き適応カラープラス処理
である。これは、MACP(MotionAdapti
ve Color Plus)と称され、輝度信号Yと
色信号Cとのクロストーク妨害の抑圧、および輝度信号
の水平解像度改善のために行われるエンコード処理であ
る。カメラモードにおいて、画面のうちで色信号の動い
ている領域(動き領域)と静止領域とが判定される。P
ALplus信号において、輝度信号Yは、MHzの
帯域幅を有するが、動き領域では、この帯域幅が3MH
zに帯域制限され、静止領域ではMHzの全帯域が送
られる。受信側では、この動き領域と静止領域の判定に
基づき処理が切り換えられる。なお、1フレーム単位で
処理が行われるフィルムモードでは、1フレームを構成
するフィールド間で映像が動くことがないので、カメラ
モードにおける静止領域に対する処理が固定的に行われ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】すなわち、図7Bに示されるように、アス
ペクト比が4:3である画面に対して、主画部Xの走査
線が第1ライン〜第3ラインと、3ライン出力された
後、ヘルパー信号Hが重畳された走査線が1ライン挿入
される。以降、同様にして、主画部Xの走査線が3ライ
ンとヘルパー信号Hが重畳された走査線とが交互に挿入
される、インターリーブ処理が行われる。そのため、こ
の段階では、この図に示されるように、本来の画像が縦
長に引き延ばされた画像とされる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】このようにインターリーブ処理された画像
が垂直フィルタによってフィルタリング処理される。こ
のフィルタリング処理によって、図7Cに示されるよう
に、アスペクト比16:9のワイド画像が再現されると
共に、ヘルパー信号Hの抽出が行われる。すなわち、ア
スペクト比16:9のワイド画面に対応したテレビジョ
ン受像機においては、上述の処理によって、アスペクト
比16:9のワイド画像の再生0行うことができる。ま
た、アスペクト比が4:3である従来画面のテレビジョ
ン受像機に対しては、そのまま図7Aに示されるよう
な、アスペクト比4:3の従来画像で以て再生が行われ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】図13は、AフィールドRAM323およ
びBフィールドRAM322での、フィルムモードにお
けるメモリコントロールを示し、この図13に基づき、
輝度信号Y+Hの書き込みおよび読み出しの方法を説明
する。図13Aは、入力部320からBフィールドRA
M322に対して供給される輝度信号Y+Hを示す。図
に示されるように、BフィールドRAM322に対し
て、最初、第1番目のフレームのAフィールド(第1フ
ィールド)の信号が到来し、次に同じフレームのBフィ
ールド(第2フィールド)の信号が到来する同様にし
て、次には、第2フレーム,第3フレーム,・・・,の
Aフィールド,BフィールドがBフィールドRAM32
2に到来する。このとき、各々のフィールドのデータ
は、上部ヘルパー信号H1〜H36,主画部の輝部信号
Yの第1〜第216ライン,下部ヘルパー信号LH1〜
LH36という順序で到来する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図13は、1フィールド遅延M321か
ら出力され、AフィールドRAM323に書き込まれる
輝度信号Y+Hを示す。この輝度信号Y+Hは、1フィ
ールド遅延FM321で以てタイミングを1フィールド
分遅延させられている。そのため、上述のBフィールド
RAM322に対して第1フレームのBフィールドが
来するタイミングで、このAフィールドRAM323に
対して第1フレームのAフィールドが到来する。以降、
第1フレームのBフィールド,第2フレームのAフィー
ルド,・・・というように、BフィールドRAM322
への到来に対して1フィールド分タイミングをずらされ
て、AフィールドRAM323に対して輝度信号Y+H
が到来する。また、このとき、各々のフィールドのデー
タは、上部ヘルパー信号H,主画部の輝度信号Y,下部
ヘルパー信号Hの順に到来する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】なお、ここでは、輝度信号に対する処理に
ついて説明したが、色信号走査線補間処理部306にお
いても、供給された色差信号UVに対して、同様なメモ
リ管理がなされ、走査線補間処理が行われる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】一方、これら帯域分割フィルタ332,3
33でそれぞれ帯域分割されたBフィールド高域輝度信
号およびAフィールド高域輝度信号は、加算器334の
一方の入力端および他方の入力端にそれぞれ供給され、
加算される。これらAフィールドにおける、312ライ
ン分遅延させられた第nラインとBフィールドにおける
第n+312ラインとは、A,Bフィールドで以て1フ
レームを成す際に隣接ラインとなる。このフィルムモー
ドにおいては、A,Bフィールドが同一画像とされてい
るため、これらのライン間の輝度信号の相関が高い。一
方、PAL/PALplus方式においては、312ラ
イン隔たっているラインにおける色搬送信号の位相が1
80゜異なる。したがって、この加算器334における
加算によって、入力端330への供給時に信号CVBS
の高域側に含まれていた色搬送信号が互いに打ち消され
る。これにより、Y/C分離が行われる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】上述したように、Aフィールド高域輝度信
号は、312ラインディレイ331によって1フィール
ド分遅延させられている(図15E)。したがって、図
15Dに示されるように、加算器334に対して同時に
到来する、図15Cに示されるBフィールド高域輝度信
号と、Aフィールド高域輝度信号の、このBフィールド
高域輝度信号におけるBフィールドど同一フレーム内の
Aフィールドとを加算することで、図15Dにおいてハ
ッチングで示されるように、1フィールドおきに信号Y
IFAが得られることになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】なお、この実施の一形態においては、上述
のカメラモードの場合と異なり、フィルムモードでの輝
度信号Yに対するヘルパー信号Hによる走査線補間処理
を行わない。これは、このフィルムモードで走査線補間
処理を行っても、実際の映出時に余り効果が得られない
ためであるのと、PALplusの必要条件でないため
である。しかしながら、1フレーム当たり432ライン
の走査線を表示素子11に適応した本数にする必要があ
る。この走査線本数の変換は、上述したように、この映
像信号処理装置20の後段に配置された、フォーマット
変換部9において行われる。1フィールドディレイFM
25から読み出された輝度信号Y+Hおよび色差信号U
Vは、VF−CP部22の一方の入力端に供給される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】さらに、このVF−CP部22では、カラ
ープラス処理が行われた輝度信号Y+Fおよび色差信号
UVに対して、フレーム単位で垂直フィルタリング処理
が行われる。この垂直フィルタリング処理は、フィール
毎に独立で施された場合、上述の問題点で示したよう
に、画質劣化を招く。この実施の一形態においては、こ
の垂直フィルタリング処理をフレーム単位で、すなわ
ち、A,B両フィールドに対して行うことにより、PA
Lplus信号におけるフィルムモード特有のラインフ
リッカを低減させることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正内容】
【0115】Aフィールド出力輝度信号は、このBフィ
ールドの期間において端子24’bが選択されているス
イッチ回路24’を介して出力端26’に導出される。
一方、Bフィールド出力輝度信号は、端子23’bが選
択されているスイッチ回路23’を介して、1フィール
ドディレイFM25に供給される。そして、1フィール
分後の次のAフィールドの期間において、このBフィ
ールド出力輝度信号が1フィールドディレイFM25か
ら読み出される。このAフィールドの期間では、スイッ
チ回路24’において端子24’aが選択されているた
め、このBフィールド出力輝度信号がスイッチ回路2
4’を介して出力端26’に導出される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】一方、スイッチ回路23”からの出力色差
信号は、1フィールドディレイFM25に供給される。
そして、1フィールド分後の次のAフィールドの期間に
おいて、この出力色差信号が1フレームディレイFM2
5から読み出される。このAフィールドの期間では、ス
イッチ回路24”において端子24”aが選択されてい
るため、この1フィールドディレイFM25から読み出
されたBフィールド出力色差信号がスイッチ回路24”
を介して出力端26”に導出される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】また、上述では、UV信号における3−4
変換は、ダミー信号の挿入によると説明したが、これは
この方法に限定されるものではない。例えば、後段に配
置されるフォーマット変換部9において、係数などを適
当に設定することによって行うこともできる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に重畳された補強信号を用いて
    走査線補間を行い、画像のアスペクト比を変換する映像
    信号処理装置において、 画像信号に重畳された解像度補強信号を抽出する抽出手
    段と、 上記解像度補強信号と主画部の信号とが入力される入力
    手段と、 上記解像度補強信号を用いて上記主画部の信号に対して
    走査線補間処理を行う走査線補間処理手段と、 上記入力手段からの出力と上記走査線補間処理手段から
    の第1の出力とを、フィールドおよびモードに応じて切
    り換える第1の切り換え手段と、 上記第1の切り換え手段からの出力を1フィールド遅延
    させる遅延手段と、 上記遅延手段からの出力と上記走査線補間処理手段から
    の第2の出力とを、上記フィールドおよび上記モードに
    応じて切り換える第2の切り換え手段とを有することを
    特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像信号処理装置にお
    いて、 上記走査線補間処理手段は、3次元Y/C分離手段を兼
    ねるように構成したことを特徴とする映像信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の映像信号処理装置にお
    いて、 上記モードは、フィールド単位で信号処理がなされる第
    1のモードと、フレーム単位で信号処理がなされる第2
    のモードとから成ることを特徴とする映像信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 画像信号に重畳された補強信号を用いて
    走査線補間を行い、画像のアスペクト比を変換する映像
    信号処理方法において、 画像信号に重畳された解像度補強信号を抽出するステッ
    プと、 上記解像度補強信号と主画部の信号とが入力されるステ
    ップと、 上記解像度補強信号を用いて上記主画部の信号に対して
    走査線補間処理を行うステップと、 上記入力されるステップの出力と上記走査線補間処理を
    行うステップの第1の出力とを、フィールドおよびモー
    ドに応じて切り換える第1の切り換えのステップと、 上記第1の切り換えステップの出力を1フィールド遅延
    させるステップと、 上記遅延のステップの出力と上記走査線補間処理を行う
    ステップの第2の出力とを、上記フィールドおよび上記
    モードに応じて切り換える第2の切り換えのステップと
    を有することを特徴とする映像信号処理方法。
JP8130679A 1996-04-26 1996-04-26 映像信号処理装置および処理方法 Pending JPH09298757A (ja)

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JP8130679A JPH09298757A (ja) 1996-04-26 1996-04-26 映像信号処理装置および処理方法
EP97106668A EP0804041A3 (en) 1996-04-26 1997-04-22 Video signal processing apparatus for an improved definition television receiver

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9126225D0 (en) * 1991-12-10 1992-02-12 British Broadcasting Corp Enhanced composite television
JPH05284439A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Hitachi Ltd テレビジョン受像機
DE4426382A1 (de) * 1994-07-26 1996-02-01 Thomson Brandt Gmbh Decoder für PALplus-Signale mit einer zyklischen Schreib/Lese-Speichersteuerung

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EP0804041A2 (en) 1997-10-29
EP0804041A3 (en) 1999-07-28

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