JPH11313269A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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Publication number
JPH11313269A
JPH11313269A JP12105098A JP12105098A JPH11313269A JP H11313269 A JPH11313269 A JP H11313269A JP 12105098 A JP12105098 A JP 12105098A JP 12105098 A JP12105098 A JP 12105098A JP H11313269 A JPH11313269 A JP H11313269A
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JP
Japan
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screen
signal
processing
circuit
vertical
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JP12105098A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Tsunetomi
義信 常富
Shinichiro Miyazaki
慎一郎 宮崎
Takeya Meguro
剛也 目黒
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2画面同時表示と倍速変換とを共に行う場合
にも垂直解像度の劣化が生じないようにする。 【解決手段】 主,副画面の信号がそれぞれ水平圧縮回
路11に供給される(画面20A,20B)。回路11
では、主,副画面の表示サイズに応じてそれぞれの信号
が水平方向に圧縮され、1画面の信号に合成される(画
面21)。合成信号が倍速変換部2に供給され、水平周
波数が2倍に変換されると共に、垂直解像度の補強処理
が行われる。倍速変換され垂直解像度が補強された信号
が画面分割/垂直圧縮回路17に供給され、主,副画面
の表示サイズに応じてそれぞれ垂直フィルタ処理される
ことによって垂直方向に圧縮処理される(画面22)。
倍速変換前に垂直フィルタ処理が入らないため、1画面
のみの処理のときと同様な垂直解像度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水平周波数を2
倍にし、走査線数を2倍にすることで高画質化を図ると
共に、同一画面内に2画面分の画像を表示するようにし
た映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機の大画面化が
進み、それと共に、画像の高画質化が要求されてきてい
る。このため、例えばNTSC方式において、水平周波
数を略15.75KHzから倍速化して31.5KHz
とした倍速表示が行われる例も多い。水平周波数を2倍
とすることにより、1画面内の走査線数が2倍となる。
増加した分の走査線を元の走査線で補間することによ
り、高画質化が図れる。さらに、このとき元の画像情報
から、予め学習された結果に基づいて新たな画像情報を
創り出し高解像度を得る、DRC(Digital Reality Cre
ation)と称される方法も実用化されている。
【0003】一方、一つの例えばCRTの画面内に2画
面分の画像を同時に表示するようにしたテレビジョン受
像機も、多数登場している。ユーザは、第1の画面(主
画面)で主たる映像を楽しみ、同時に、第2の画面(副
画面)で例えば裏番組を楽しむことができる。このよう
な表示方法は、ピクチャ&ピクチャ(P&P)などと称
され、画面の片側の所定領域に主画面が表示され、残る
片側に、副画面が表示される。主画面ならびに副画面
は、例えば、それぞれ元の画面のアスペクト比で表示す
ることができる。
【0004】これら、倍速表示による高画質化と、2画
面同時表示とを共に行うようにされたテレビジョン受像
機もある。図4は、従来技術による、倍速表示ならびに
2画面表示を共に行うようにされた構成の一例を示す。
ここでは、2画面表示を行うための構成を中心に示す。
以下、主画面の映像信号をA.ch(Aチャンネル)信
号、副画面の映像信号をB.ch(Bチャンネル)信号
と称する。
【0005】A.ch信号およびB.ch信号がそれぞ
れA/Dコンバータ100Aおよび100Bに供給さ
れ、ディジタル信号に変換される。A.chにおいて、
ディジタル変換されたA.ch信号が水平/垂直フィル
タ101Aに供給され、フィルタ処理される。このフィ
ルタ処理により、A.ch信号の水平および垂直方向の
縮小処理が行われ、2画面表示における主画面の実際の
表示イメージのサイズでデータが形成される。この縮小
処理は、ディジタルフィルタにより、所定画素の間引き
や、重み付けによる変換などによって行われる。フィル
タ処理されたA.ch信号は、メモリ102Aに格納さ
れる。
【0006】B.ch信号においても、A.ch信号と
同様の処理が行われる。すなわち、A/Dコンバータ1
00Bでディジタル変換されたB.ch信号が水平/垂
直フィルタ101Bでフィルタ処理され、縮小される。
縮小されたB.ch信号は、メモリ102Bに格納され
る。
【0007】メモリ102Aおよび102Bのそれぞれ
から、格納された信号が読み出される。この信号の読み
出しは、例えばA.ch信号の同期に基づきなされ、信
号の同期乗り換えが行われる。メモリ102A,102
Bから読み出された信号は、それぞれ補間フィルタ10
3A,103Bによって、先のフィルタ101A,10
1Bでの処理で劣化した画質を補われ、合成・出力処理
回路104に供給される。
【0008】合成・出力処理回路104で、A.ch信
号およびB.ch信号とが合成され、1画面の信号とし
て出力される。合成・出力回路104から出力された信
号は、D/Aコンバータ105でアナログ映像信号に変
換され、倍速変換回路(スキャン・コンバータ)106
に供給される。そして、倍速変換回路106で、水平周
波数が2倍とされると共に、例えば走査線補間が行わ
れ、垂直解像度が補強される。なお、倍速変換回路10
6がディジタル方式の場合には、合成・出力回路104
の出力がD/Aコンバータ105を介さずに、直接的に
倍速変換回路106に供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、2画面合成の処理では、画像に対して水平方向や垂
直方向の縮小処理を行うため、多くのフィルタ処理を必
要としてた。そのため、1画面での処理に比べて解像度
が低下してしまい、画質が劣化してしまうという問題点
があった。
【0010】また、P&Pなどで1画面に2画面分の映
像を同時に表示する場合、2画面共、同等の画質にする
必要がある。上述のように、さらに倍速変換処理を行う
場合、倍速変換処理後に2画面合成を行おうとすると、
合成される2画面の信号、A.ch信号とB.ch信号
とのそれぞれに対して倍速変換処理回路が必要とされ、
回路規模が膨大となりコストが大幅に上がってしまう。
そのため、従来では、2画面合成を行った後に倍速変換
処理を行っていた。
【0011】ところで、倍速変換処理時には、走査線の
増加に伴い垂直解像度の補強が行われる。しかしなが
ら、従来では、縮小処理の際に垂直フィルタ処理が行わ
れ、垂直方向の解像度が劣化している。したがって、従
来では、この垂直方向の解像度が劣化した信号に対して
さらに倍速変換処理を施していたため、変換後は、より
垂直解像度が劣化してしまうという問題点があった。
【0012】このように、従来では、倍速表示と2画面
同時表示とを共に行った場合、垂直方向の解像度が悪
く、元の映像に対して、著しく画質が劣化してしまうと
いう問題点があった。
【0013】したがって、この発明の目的は、2画面同
時表示と倍速変換とを共に行う場合にも垂直解像度の劣
化が生じないような映像信号処理装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、表示の際の水平周波数を2倍に変
換すると共に、2つの映像信号を1画面に同時に表示す
ることが可能な映像信号処理装置において、入力された
2つの映像信号のそれぞれを水平方向に圧縮して1つの
映像信号に合成する水平圧縮手段と、水平圧縮手段から
出力された1つの映像信号の水平周波数を2倍に変換す
る倍速変換手段と、倍速変換手段から出力された映像信
号を垂直方向に圧縮する垂直圧縮手段とを有することを
特徴とする映像信号処理装置である。
【0015】上述したように、この発明は、入力された
2つの映像信号のそれぞれを水平方向に圧縮して1つの
映像信号に合成して、その合成された映像信号の水平周
波数を2倍に変換し、その後、映像信号を垂直方向に圧
縮するため、倍速変換手段が1つで済むと共に、垂直方
向の画質の劣化が抑えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に
よる構成および画面イメージの一例を概念的に示す。図
1Aに示される構成は、2画面合成部1と倍速変換部2
とからなる。図1Aは、最上段から信号が入力され、上
から下に向けて順に処理が行われているように示されて
おり、図1Bは、図1Aの対応する段階での処理による
画面イメージが示されている。
【0017】主画面の映像信号であるA.ch信号がA
/Dコンバータ10Aに、副画面の映像信号であるB.
ch信号がA/Dコンバータ10Bに、それぞれ供給さ
れる。A.ch信号およびB.ch信号のそれぞれは、
例えばNTSC方式に基づく映像信号であって、図1B
の画面20Aおよび20Bに示されるように、所定のア
スペクト比の1画面を構成する。走査は、インターレー
ス方式あるいはプログレッシブ(ノンインターレース)
方式でなされ、1フレーム当たりの走査線数は、何方の
場合でも525本である。
【0018】なお、ここでは、供給される映像信号は、
Y/C分離されたコンポーネント信号であり、図1Aで
は、経路が省略されて1本として示されている。また、
以下の記述でも、分離されたY,C信号のそれぞれに
は、同様の処理が施されるものとする。
【0019】A/Dコンバータ10A,10Bでディジ
タル信号に変換されたA.chおよびB.ch信号は、
それぞれ水平圧縮回路11に供給される。水平圧縮回路
11では、主画面および副画面に対して予め設定された
表示画面サイズの比率に応じて、A.chおよびB.c
h信号の水平方向の圧縮処理が行われる。水平圧縮回路
11は、例えば水平フィルタを有し、A.ch信号およ
びB.ch信号それぞれについて、表示画面サイズの縮
小比率に応じた所定画素の間引きや重み付けによる変換
などにより、水平方向の圧縮を行う。
【0020】水平方向に圧縮されたA.chおよびB.
ch信号は、さらに、1画面の信号に合成される。この
合成は、例えばA.ch信号の同期に基づきB.ch信
号が同期乗り換えをされることで行われる。水平圧縮回
路11の出力は、図1Bに画面イメージ21として示さ
れるように、A.chおよびB.ch信号のそれぞれが
垂直方向には元の画面サイズのままで、水平方向の圧縮
だけが行われた信号である。それぞれ水平方向に圧縮さ
れた、A.chの画面イメージ21AとB.chの画面
イメージ21Bとで、合成された画面イメージ21が形
成される。
【0021】なお、水平圧縮回路11から出力される信
号は、インターレース,プログレッシブ方式何方の場合
でも、1フレーム当たり525本の走査線を有する。
【0022】この信号は、スイッチ回路12を介して倍
速変換部2のTBC(Time Base Corrector) 13に供給
され、タイミングを揃えられ、さらにスイッチ回路14
を介して倍速変換回路15に供給される。
【0023】倍速変換回路15において、供給された映
像信号の水平周波数が2倍に変換される。それに伴い走
査線数が2倍となる。走査線数が2倍とされた映像信号
に対して、所定の方法で走査線補間や垂直解像度の補強
などによる画質の改善処理が行われる。倍速変換回路1
5として、上述したDRCを適用すると、より高画質を
得ることができる。
【0024】倍速変換回路15で倍速変換された信号
は、スイッチ回路16を介して画面分割/垂直圧縮回路
17に供給される。この回路17では、上述の水平圧縮
回路11で水平方向に圧縮され合成された1画面がA.
ch信号およびB.ch信号に基づき2つに分けられ
る。そして、当初設定された、主画面および副画面それ
ぞれの表示画面サイズに応じて、2つに分けられた信号
のそれぞれが垂直方向に圧縮される。
【0025】画面分割/垂直圧縮回路17から出力され
た信号により、図1Bに示される画面イメージ22が形
成される。水平圧縮回路11によって画面イメージ21
のように水平方向に圧縮されたA.chおよびB.ch
信号のそれぞれは、この例では、元の画面イメージ20
Aおよび20Bのアスペクト比になるように、回路17
で垂直方向に圧縮される。これらA.chおよびB.c
h信号で画面イメージ22Aおよび22Bが得られ、1
画面の画面イメージ22が形成される。
【0026】こうして、水平ならびに垂直方向への圧縮
が行われた画面分割/垂直圧縮回路17の出力は、スイ
ッチ回路18を介してD/Aコンバータ19に供給さ
れ、アナログ映像信号(コンポーネント信号)に変換さ
れて出力される。
【0027】このように、この発明においては、入力さ
れた2画面分の信号が水平方向の圧縮を施された後に、
水平周波数の倍速変換ならびに垂直解像度の補強処理な
どが行われる。そして、その後に、信号が2画面のそれ
ぞれに分割され、垂直方向に圧縮される。垂直方向への
圧縮処理が行われる以前の信号に対して、水平周波数の
倍速変換ならびに垂直解像度の補強処理が行われる。そ
のため、倍速変換後に、1画面表示の場合と同一の垂直
解像度で以て、垂直方向の圧縮を行うことができる。
【0028】なお、図1Aに示される構成において、ス
イッチ回路12および18は、例えば1画面だけの表示
を行うようなときに、A.chだけの入力で倍速変換を
行う際に用いられる。スイッチ回路12および18にお
いて、共に端子bを選択することで、B.ch信号の経
路をキャンセルして、A.ch信号だけに対して倍速変
換処理のみを行うことができる。また、スイッチ回路1
4は、TBC13をキャンセルするためのものである。
さらに、スイッチ回路16は、入力された映像信号の走
査方式がプログレッシブ方式である場合、端子fが選択
され、倍速変換回路15がキャンセルされる。
【0029】図2は、上述の図1Aの構成を、より具体
的に示す。なお、この図2において、図1Aと対応する
部分には同一の番号を付し、その詳細な説明を省略す
る。A.chおよびB.ch信号がA/Dコンバータ1
0A,10Bによりそれぞれディジタル信号に変換さ
れ、水平圧縮回路11に供給される。
【0030】水平圧縮回路11は、この例では、A.c
h信号の経路に対しては、水平フィルタ/補間回路30
Aおよびラインメモリ31とが配され、B.ch信号の
経路に対しては、水平フィルタ/補間回路30Bおよび
フィールドメモリ32とが配される。水平フィルタ/補
間回路30Aおよび30Bでは、サンプリングの折り返
しを防ぐために、水平方向のフィルタ処理ならびに補間
処理が行われる。水平フィルタ/補間回路30Aの出力
は、走査線毎にラインメモリ31に書き込まれる。一
方、水平フィルタ/補間回路30Bの出力は、フィール
ド毎にフィールドメモリ32に書き込まれる。
【0031】A.chおよびB.ch信号の、メモリ3
1および32からの読み出しは、次のようになされる。
B.ch信号は、A.ch信号のラインメモリ31から
の読み出しと同期したクロックで、A.ch信号よりも
1フィールド分前の信号がフィールドメモリ32から読
み出される。このとき、A.ch信号およびB.ch信
号は、ラインメモリ31およびフィールドメモリ32か
ら、それぞれの画面の水平方向のサイズに応じて、水平
方向に間引きされて読み出される。
【0032】メモリ31および32から読み出された
A.chおよびB.ch信号は、合成・出力回路33に
供給され、1つの映像信号に合成される。なお、合成・
出力回路33では、間引きされてメモリ31,32から
読み出されたA.ch信号およびB.ch信号に対し
て、それぞれ水平方向の補間処理を行うようにしてもよ
い。
【0033】ここまでの処理は、垂直方向のフィルタや
補間処理を介していないので、垂直解像度の劣化は起き
ていない。すなわち、1画面だけの処理のときと、略同
一の垂直解像度が保たれている。
【0034】合成・出力回路33の出力が倍速変換部2
に供給される。この倍速変換部2では、上述したよう
に、水平周波数が2倍(NTSCの場合には、約15.
75KHzから31.5KHzへの変換)にされると共
に、垂直解像度の補強処理が行われる。上述のDRCで
この垂直解像度の補強処理を行うと、より高画質を得る
ことができる。倍速変換回路2の出力が画面分割/垂直
圧縮回路17に供給される。
【0035】画面分割/垂直圧縮回路17は、垂直フィ
ルタ/補間回路40A,40Bおよびメモリ41A,4
1B、ならびに、合成・出力処理回路42からなる。倍
速変換回路2の出力が2つの経路に分けられ、それぞれ
垂直フィルタ/補間回路40Aおよび40Bに供給され
る。垂直フィルタ/補間回路40AがA.ch信号に対
応し、垂直フィルタ/補間回路40BがB.ch信号に
対応する。垂直フィルタ/補間回路40Aおよび40B
では、同様の処理が行われるが、A.ch信号とB.c
h信号とでは1画面中に表示されるサイズが異なるた
め、このように経路が分けられる。
【0036】すなわち、垂直フィルタ/補間回路40A
では、主画面の垂直方向の表示サイズに応じた間引き処
理,フィルタ処理ならびに補間処理が行われる。同様
に、垂直フィルタ/補間回路40Bでは、副画面の垂直
方向の表示サイズに応じた間引き処理,フィルタ処理な
らびに補間処理が行われる。
【0037】垂直フィルタ/補間回路40Aの出力は、
メモリ41Aに、垂直フィルタ/補間回路40Bの出力
は、メモリ41Bに、それぞれ書き込まれる。ところ
で、水平圧縮回路11において、主画面および副画面そ
れぞれの水平方向の表示サイズは、既に決められてい
る。そこで、メモリ41A,41Bには、主画面および
副画面の水平方向の表示サイズに応じてデータが書き込
まれる。
【0038】すなわち、メモリ41Aに対して、主画面
に対応する範囲だけが選択されてデータが書き込まれ
る。同様に、メモリBに対して、副画面に対応する範囲
だけが選択されてデータが書き込まれる。さらに、これ
らメモリ41Aおよび41Bからのデータの読み出し
は、1画面中の、主画面および副画面の表示範囲に対応
して、出力信号として決められた同期に合わせて行われ
る。
【0039】このようにしてメモリ41Aおよび41B
から読み出された、主画面および副画面の映像信号、す
なわちA.chおよびB.ch信号は、それぞれ合成・
出力処理回路42に供給され、1画面の映像信号として
合成される。なお、主画面や副画面が表示されない領域
では、例えばブランキング信号が出力されるようにでき
る。合成・出力処理回路42から出力された映像信号
は、D/Aコンバータ19でアナログ映像信号に変換さ
れ、出力される。
【0040】なお、この図2に示した例でも、上述の図
1Aの例と同様に、1画面表示で倍速変換処理を行うこ
とができるように、バイパス経路が設けられる(図2中
の点線の経路)。
【0041】また、上述では、メモリ41A,41Bに
対して、主画面および副画面のそれぞれの水平方向の表
示サイズに応じてデータが書き込まれるとしたが、これ
はこの例に限定されない。例えば、メモリ41A,41
Bに対してそれぞれ1画面分のデータを書き込み、読み
出しの際に、主画面および副画面の表示サイズに応じて
範囲を選択するようにしてもよい。
【0042】さらに、上述では、主,副画面のそれぞれ
に対応して、垂直フィルタ/補間回路40A,40Bが
設けられたが、これはこの例に限定されない。すなわ
ち、十分な処理速度が確保できれば、一つの垂直フィル
タ/補間回路で以て、例えば時分割で2チャンネル分の
処理を行うことも可能である。
【0043】図3は、これら図1Aならびに図2に示さ
れる、倍速変換および2画面合成処理を、実際のテレビ
ジョン受像機のシステムに適用させた構成の一例を示
す。テレビジョン放送電波がアンテナ50で受信され、
チューナブロック51およびVIFブロック52を介し
て映像信号および音声信号とされる。音声信号は、図示
されない音声信号処理部へ供給される。
【0044】VIFブロック52から出力された映像信
号は、ビデオスイッチ回路54に供給される。また、こ
のテレビジョン受像機では、端子53に対して、例えば
VTR装置やDVD再生装置といった外部機器による映
像出力を接続できるようになっている。端子53から供
給された外部機器による映像信号がビデオスイッチ回路
54に供給される。
【0045】ビデオスイッチ回路54に供給された映像
信号は、選択され2つのチャンネルA.chおよびB.
chとに分けられる。VIFブロック52からの信号
と、端子53からの信号とで、主画面および副画面は、
自由に割り当てることができる。これらA.chおよび
B.chの映像信号は、YC分離回路55A,55Bに
それぞれ供給される。
【0046】YC分離回路55Aに供給されたA.ch
信号は、輝度信号Yと色信号Cとに分離され、カラーデ
コーダ/同期分離回路56Aに供給される。カラーデコ
ーダ/同期分離回路56Aで、供給された輝度信号Yお
よび色信号Cとがデコードされ、例えばコンポーネント
信号といった、ディジタル処理に適した信号に変換され
る。さらに、この回路56Aで、輝度信号Yから水平お
よび垂直同期信号が抽出される。
【0047】ビデオスイッチ回路54から出力された
B.ch信号に対しても、YC分離回路55Bおよびカ
ラーデコーダ/同期分離回路56Bにおいて、A.ch
信号と同様の処理がなされる。
【0048】カラーデコーダ/同期分離回路56A,5
6Bからそれぞれ出力されたA.chおよびB.chの
信号は、倍速変換・2画面処理ブロック57に供給され
る。この倍速変換・2画面処理ブロック57は、上述の
図1および図2に示される、2画面合成部1と倍速変換
部2とからなる。このブロック57で、上述した処理に
より、A.chおよびB.chの2画面合成処理ならび
に倍速変換処理が行われる。
【0049】倍速変換・2画面処理ブロック57の出力
が映像処理/RGB変換回路58に供給され、画質の調
整などの映像処理が行われると共に、輝度信号Yおよび
色信号Cからなる映像信号が例えばマトリクス処理さ
れ、RGBの三原色信号に変換される。RGB信号は、
RGB出力回路59を介してCRT60に供給される。
【0050】一方、同期処理/偏向処理回路61では、
映像処理/RGB変換回路58で用いられる同期信号に
基づき、CRT60を駆動するための偏向信号を生成
し、映像信号をCRT60に映出する際の走査線同期を
合わせる処理が行われる。同期処理/偏向処理回路61
の出力に基づき、垂直偏向出力回路62および水平偏向
出力回路63で、CRT60の垂直偏向および水平偏向
を行うためののこぎり波電流がそれぞれ生成される。こ
れらの信号がCRT60の垂直および水平偏向コイルに
それぞれ供給され、CRT60が駆動される。
【0051】なお、上述では、この発明がNTSC方式
による映像信号に適用されるように説明したが、これは
この例に限定されず、他の方式による映像信号にも適用
することができる。
【0052】
【発明の効果】一般に、倍速変換は、原信号の走査線の
間に信号を作り出す処理であるので、入力信号の解像度
が高いほど良好な結果が得られる。しかしながら、従来
の2画面表示では、垂直方向にフィルタならびに補間処
理が既に施された信号に対して倍速変換が行われていた
ので、補間して作られた信号をさらに補間するという、
二重の処理になり、画質が著しく劣化してしまった。
【0053】以上説明したように、この発明によれば、
映像信号に対するフィルタ処理を、水平周波数の倍速変
換の前には、水平方向にのみ行い、垂直方向のフィルタ
処理などは、倍速変換後に行っている。そのため、例え
ば倍速変換処理の際の走査線補間処理が高画質で行われ
れば、その状態からの垂直方向のフィルタ処理となるの
で、解像度の劣化を抑えながら、垂直方向の圧縮を行う
ことができる効果がある。
【0054】また、この発明によれば、倍速変換を行っ
た後に垂直フィルタ処理を行い、2画面合成を行ってい
るため、倍速変換処理の性能を改善することで、より一
層の画質向上を行うことができる効果がある。
【0055】さらに、この発明によれば、2つの映像信
号を1つに合成した後に倍速変換を行っているため、倍
速変換処理回路が1つで済むという効果がある。
【0056】さらにまた、この発明によれば、倍速変換
処理のブロックが2画面合成処理のブロックに取り込ま
れた形態をとっているため、デバイスとして考えた場
合、これらのブロックを分けずに、1つのデバイスで実
現することができるため、低コストであるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による構成および画面イメージの一例
を概念的に示す図である。
【図2】この発明による構成をより具体的に示すブロッ
ク図である。
【図3】この発明による倍速変換および2画面合成処理
を実際のテレビジョン受像機のシステムに適用させた構
成の一例を示すブロック図である。
【図4】従来技術による倍速表示ならびに2画面表示を
共に行うようにされた構成の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1・・・2画面合成部、2・・・倍速変換部、11・・
・水平圧縮回路、15・・・倍速変換回路、17・・・
画面分割/垂直圧縮回路、30A,30B・・・水平フ
ィルタ/補間回路、31・・・ラインメモリ、32・・
・フィールドメモリ、33・・・合成・出力処理回路、
40A,40B・・・垂直フィルタ/補間処理回路、4
1A,41B・・・メモリ、42・・・合成・出力処理
回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示の際の水平周波数を2倍に変換する
    と共に、2つの映像信号を1画面に同時に表示すること
    が可能な映像信号処理装置において、 入力された2つの映像信号のそれぞれを水平方向に圧縮
    して1つの映像信号に合成する水平圧縮手段と、 上記水平圧縮手段から出力された上記1つの映像信号の
    水平周波数を2倍に変換する倍速変換手段と、 上記倍速変換手段から出力された映像信号を垂直方向に
    圧縮する垂直圧縮手段とを有することを特徴とする映像
    信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像信号処理装置にお
    いて、 上記垂直圧縮手段は、上記入力された2つの映像信号の
    それぞれに応じて上記垂直方向の圧縮を行うことを特徴
    とする映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の映像信号処理装置にお
    いて、 1つの映像信号だけの表示を行う場合には、水平周波数
    を2倍に変換する処理のみを行うようにしたことを特徴
    とする映像信号処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018493A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号処理装置
KR100442244B1 (ko) * 2001-10-25 2004-07-30 엘지전자 주식회사 영상표시 기기의 트윈 픽쳐 구현장치
US6946427B2 (en) 2001-03-01 2005-09-20 Lonza Inc. Preservative blends containing iodine containing compounds

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