JPH09297173A - マルチビーム・レーダアンテナ及びモジュール - Google Patents
マルチビーム・レーダアンテナ及びモジュールInfo
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- JPH09297173A JPH09297173A JP8135903A JP13590396A JPH09297173A JP H09297173 A JPH09297173 A JP H09297173A JP 8135903 A JP8135903 A JP 8135903A JP 13590396 A JP13590396 A JP 13590396A JP H09297173 A JPH09297173 A JP H09297173A
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Abstract
アンテナと、このレーダアンテナを用いて高分解能を実
現したマルチアンテナ・レーダモジュールを提供する。 〔解決手段〕高周波信号のビームを送信しその反射波を
受信する複数の送受信チャネルを備えたマルチビーム・
レーダ装置のアンテナであって、各送受信チャネルの送
受信用アンテナは、送信用と受信用とに分離され、それ
ぞれは、誘電体基板上に互いに逆向きに配列された平面
アレイアンテナから成る送信用の一次放射器(12a〜12h)
と、受信用の一次放射器(13a〜13h)とを備える。各送受
信チャネルは、隣接する複数のものが配列の順序に従っ
て一つずつずらされながら同時に選択されて送受信動作
を行うように構成されている。
Description
報装置用の距離・速度検出装置などとして利用されるレ
ーダ装置に関し、特に、複数のビームを隣接するものど
うしの一部を重ね合わせながら少しずつ異る方向に放射
する形式のマルチビーム・レーダアンテナ及びモジュー
ルに関するものである。
・速度検出装置としては、「レーダ技術」(社団法人
電子情報通信学会 発行)に記載されているように、ミ
リ波帯のFMレーダ装置が知られている。このFMレー
ダ装置では、周波数を時間と共に三角波状に増減させた
送信信号を車両の前方などに向けて送信し、前方の検出
対象の車両などで反射されて生じた反射信号を受信し、
これを送信信号と混合してビート信号を発生させ、この
ビート信号の周波数から検出対象の他の車両までの距離
や速度を検出するように構成されている。
ル及びアンテナ装置」と題する特許出願(特願平7ー23
9311号) によれば、FM信号を送信しその反射波を受信
してビート信号を発生させる時分割動作の複数の送受信
チャネルを備え、各送受信チャネルのアンテナをパッチ
・アレイアンテナの一次放射器と概ねパラボラ形状の反
射鏡とから成る送受共用のアンテナで構成すると共に、
送信系と受信系とをサーキュレータで分離する構成の時
分割式のマルチビーム・レーダモジュールが開示されて
いる。
受信チャネルごとに、パッチ・アレイアンテナ112
a,112b,112c・・・112hから成る送受共
用の一次放射器を誘電体基板111上に形成し、各パッ
チ・アレイアンテナと、送信スイッチング回路113
と、受信スイッチング回路114との間の送信系と、受
信系とをサーキュレータ115a,115b,115c
・・・115hで分離している。
すように、これを含むFMレーダモジュール110ごと
保持台40上に保持され、これに対向して配置される概
ねパラボラ形状の反射鏡30の焦点近傍に配列される。
なお、図11において、116は各送受信チャネルに共
通のFM信号の4逓倍回路、117は各受信チャネルご
との低雑増幅器及びミキサーである。
した先行技術のレーダモジュールでは、各チャネルのア
ンテナを送受共用とし、かつ送信系と受信系とをサーキ
ュレータによって分離している。このため、アンテナの
部分に比べてサーキュレータの部分が大型になり結果と
してモジュール全体の小型化が実現できないという問題
がある。従って、本発明の一つの目的は、一層の小型化
が可能なこの種のレーダアンテナ及びモジュールを提供
することにある。
密接して配列されることにより隣接する送受信チャネル
間の干渉が増大し、検出精度が劣化するという問題もあ
る。従って、本発明の他の目的は、隣接チャネル間の干
渉を軽減できるマルチビーム・レーダアンテナ及びモジ
ュールを提供することにある。
ーダモジュールの各パッチ・アレイアンテナの放射パタ
ーン(指向性)は、図10に例示するように、誘電体基
板に垂直な方向(垂直方向)についてはパッチの個数が
3個であるため、ある程度鋭くなる。しかしながら、誘
電体基板に平行な面内(水平方向)の放射パターンは、
図10に例示するように、かなり広くなる。この結果、
放射ビームが遠方にまで届かなくなり、遠方の検出がで
きなくなるという問題と、各アンテナの方位分解能が低
下して方位検出精度が低下するという問題がある。ま
た、パッチ・アレイアンテナから放射された電波を漏れ
なく反射させるために、すなわちスピルオーバーを防止
するために、反射鏡の横幅を広くする必要があり、この
結果アンテナ全体が大型になるという問題もある。従っ
て、本発明の他の目的は、高い方位検出精度を実現でき
るレーダモジュールを提供することにある。
を解決する本発明のマルチビーム・レーダアンテナによ
れば、各送受信チャネルの送受信用アンテナは送信用と
受信用とに分離されており、それぞれは誘電体基板上に
互いに逆向きに配列される平面アレイアンテナから成る
送信用の一次放射器と受信用の一次放射器とを備えるこ
とにより、隣接チャネル間の干渉が軽減される。本発明
のレーダモジュールによれば、そのようなアンテナを備
えた各送受信チャネルに選択的な動作を行わせるスイッ
チング素子群を備える。
送受信チャネルの送信用の一次放射器と受信用の一次放
射器は、互いに交差指状に配列されている。本発明の他
の実施の形態によれば、各送受信チャネルの送信用の一
次放射器と受信用の一次放射器とは、電磁遮蔽用の隔壁
を介在させながら離して配列されている。本発明のレー
ダモジュールの実施の形態によれば、送受信チャネルは
隣接m個のものが配列の順序に従って一つずつずらされ
ながら同時に選択されて高方位分解能の送受信動作を行
う。
レーダモジュールの構成を示す平面図であり、図2はこ
のレーダモジュールを含むマルチビームFMレーダ装置
の構成を示すブロック図である。
トリップ線路形式のパッチ・アレイアンテナ12a,1
2b,12c・・・・12hから成る送信用一次放射器
と、同じくマイクロストリップ線路形式のパッチ・アレ
イアンテナ13a,13b,13c・・・・13hから
成る受信用一次放射器とが誘電体基板11上に配列され
る。8個の送信用一次放射器12a〜12hのそれぞれ
は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)などで構成
される各送受信チャネルのスイッチング素子14a〜1
4hのそれぞれと共通の給電線19とを介して、本体部
20のFM信号発生器23に接続される。
それぞれは、高電子移動度トランジスタなどで構成され
る高速のスイッチング素子15a〜15hのそれぞれ
と、共通の給電線18とを介して、ミキサー16の一方
の入力端子に接続されている。このミキサー16の他方
の入力端子には、共通の給電線17を介して送信対象の
FM信号が供給される。上記送信用と受信用の一次放射
器は、先行技術のマルチビームFMレーダ装置の説明に
関連して図13を参照しながら既に説明したように、図
1に示したマルチビームFMレーダモジュール10ごと
保持台40上に保持され、これに対向して配置される概
ねパラボラ形状の反射鏡30の焦点近傍に配列される。
と、概ねパラボラ形状の反射鏡とによってデフォーカス
・マルチビーム・アンテナが形成され、送信用一次放射
器12a〜12hのそれぞれから放射されたFM信号の
ビームは、反射鏡による反射を受けたのち、隣接するも
のどうしが一部ずつ重なり合いながら少しずつ異なる方
向に放射される。車両などの物体で生じた反射波は、放
射時とは逆の経路を辿って受信用一次放射器13a〜1
3hのそれぞれに入射し、スイッチング素子15a〜1
5hで選択されてミキサー16の一方の入力端子に供給
される。
体部20内のスイッチング素子24を経てA/D変換回
路25に供給され、ディジタル信号に変換されて高速フ
ーリエ変換(FFT)回路26に供給される。高速フー
リエ変換回路26は、ディジタル信号に変換されたビー
ト信号に対して高速フーリエ変換を行うことによってそ
の周波数スペクトルを作成し、これをCPU21に転送
する。CPU21は、高速フーリエ変換回路26から受
け取ったビート信号の周波数スペクトルからビート周波
数を検出し、これに基づき、反射波を生じさせた物体ま
での距離や、この距離の時間変化率などから検出した物
体の相対速度を検出し、メモリ27に保存する。
出と、物体の距離や相対速度の検出と並行して、各送受
信チャネルのうちFM信号の送受信動作を行わせるもの
の選択をチャネル制御回路22を介して実行する。この
送受信チャネルの選択は、隣接する複数個のものが配列
の順序に従って一つずつずらされながら同時に選択され
るようにして行われる。
同時に選択される場合には、図5に例示するように、3
素子からなるパッチ・アレイアンテナの水平方向の放射
パターンも、垂直方向の放射パターンと同程度に鋭いも
のとなる。
トに示すように、送受信チャネルのスイッチング素子1
4a〜14h,15a〜15hのそれぞれに供給するオ
ン/オフ制御信号によって対応の送受信チャネルの動作
/非動作状態を示せば、AからHまでの8個の送受信チ
ャネルのうち隣接する3個を配列の順序に従って一つず
つずらしながら同時に3個の送受信チャネル(A,B,
C),3個の送受信チャネル(B,C,D),3個の送
受信チャネル(C,D,E)・・・という具合に、選択
してゆくことにより送受信動作を行わせる。この動作モ
ードでは、ビームの配列方向である水平方向についても
鋭い放射パターンが得られ、遠方の車両が高方位分解能
のもとで検出される。
で走行中などのため、遠方の監視機能よりはむしろ近傍
の監視能力を高めたい場合などには、図7のタイミング
チャートに例示するように、8個の送受信チャネルA〜
Bを配列の順番に従って一つずつ動作させてゆく。この
場合、ビームの放射パターンがビームの配列方向である
水平方向に拡大され、自車両の近傍の比較的広い範囲に
わたって障害物などを検出できる。すなわち、図8に例
示するように、高方位分解能の動作モードでは自車両の
前方に遠方まで届く鋭いビームが放射され、低方位分解
能の動作モードでは自車両の近傍のみではあるが比較的
広い方位範囲にわたってビームが放射される。
行中においても、高方位分解能の動作モードと低方位分
解能の動作モードとを交番して反復することにより、遠
方の監視と近傍の監視とを交番して行う構成とすること
もできる。また、図6のタイミングチャートによって例
示した隣接する3個の送受信チャネルずつの送受信動作
と、図7のタイミングチャートによって例示した単一の
送受信チャネルずつの送受信動作の中間の動作形態とし
て、隣接する2個の送受信チャネルを同時に動作させる
中間の方位分解能を実現することもできる。さらには、
また、隣接する4個の送受信チャネルずつを動作させる
モジュールを追加することもできる。
・レーダアンテナの構成を示す平面図である。このレー
ダアンテナでは、それぞれがパッチ・アレイアンテナか
ら成る16個の送信専用の一次放射器12a〜12P
と、同じくそれぞれがパッチ・アレイアンテナから成る
16個の受信専用の一次放射器13a〜13pとが、誘
電体基板11上に互いに逆向きに、かつ電磁遮蔽用の隔
壁9を介在させながら離して配列されている。
ナを含むマルチビームFMレーダ装置の構成を示すブロ
ック図である。図4において図2と同一の参照符号を付
した構成要素は、図2に関して既に説明した構成要素と
同一のものであり、これらについては重複する説明を省
略する。この実施例では、16個の送受信チャネルのそ
れぞれにミキサー16a〜16pと、これらのミキサー
に局発信号を選択的に供給する局発スイッチング素子1
7a〜17pとが設置されている。各送受信チャネルの
ミキサーが発生したビート信号は、中間周波増幅器Aa
〜Apで増幅されたのち本体部20内のセレクタ28に
供給される。
は、図6や図7のタイミングチャートを参照して説明し
た図2のマルチビームFMレーダ装置と同様であるか
ら、動作についての重複する説明を省略する。
アレイアンテナから成る一次放射器を概略パラボラ形状
の反射鏡の焦点近傍に配列することにより、各送受信チ
ャネルの送信アンテナと受信アンテナとを形成する構成
を例にとって本発明のレーダ装置を説明した。しかしな
がら、図9の斜視図に例示するように、マイクロストリ
ップ線路形式の平面アレイアンテナから成る一次放射器
を含むレーダモジュールを誘電体レンズの焦点近傍に配
列することにより、各送受信チャネルの送信アンテナと
受信アンテナとを形成する構成を採用することもでき
る。
て、円柱形状、双曲面形状あるはホーンリフレクタ形状
の曲面の反射鏡を使用することもできる。
明を説明したが、マルチビームAMレーダ装置など他の
形式のマルチビーム・レーダモジュールやマルチビーム
・レーダ装置にも本発明を適用できる。
チビーム・レーダアンテナ及びモジュールは、各送受信
チャネルの送受信用アンテナが送信専用アンテナと受信
専用用アンテナとに分離されることによりサーキュレー
タが除去されているので一層の小型化が実現される。
れぞれが誘電体基板上に互いに逆向きに配列された平面
アレイアンテナから成る送信用の一次放射器と受信用の
一次放射器とを備える構成であるから、隣接送受信チャ
ネル間の干渉が軽減され、検出精度が向上する。
ジュールによれば、そのようなアンテナを備えた各送受
信チャネルのうち隣接する複数個のものを配列順に一つ
ずつずらしながら選択的な動作を行わせるスイッチング
素子群を備える構成であるから、高い方位検出精度を実
現できる。
ジュールの構成を示す平面図である。
本発明の一実施例のマルチビームFMレーダ装置の構成
を示すブロック図である。
アンテナの構成を示す平面図である。
本発明の一実施例のマルチビームFMレーダ装置の構成
を示すブロック図である。
水平方向の放射パターンを示す概念図である。
ずつずらされながら順次動作する様子を説明するタイミ
ングチャートである。
されながら順次動作する様子を説明するタイミングチャ
ートである。
ンと、低方位分解能の動作モードのもとでの放射パター
ンとの相違を説明するための概念図である。
電体レンズと組合せた状態を示す斜視図である。
水平方向の放射パターンを示す概念図である。
を示す平面図である。
ラボラ形状の反射鏡と組合せた状態を示す斜視図であ
る。
器) 13a 〜13p 受信用パッチ・アレイアンテナ( 一次放射
器) 14a 〜14p 送信スイッチング素子 15a 〜15h 受信スイッチング素子 16,16a〜16p ミキサー 17a 〜17p 局発スイッチング素子 20 本体部 21 CPU 22 チャネル制御回路 23 FM信号発生回路 26 高速フーリエ変換回路(FFT)
Claims (6)
- 【請求項1】高周波信号のビームを送信しその反射波を
受信する複数の送受信チャネルを備えたマルチビーム・
レーダ装置のアンテナであって、 前記各送受信チャネルの送受信用アンテナは送信用と受
信用とに分離され、それぞれは、誘電体基板上に互いに
逆向きに配列された平面アレイアンテナから成る送信用
の一次放射器と受信用の一次放射器とを備えたことを特
徴とするマルチビーム・レーダアンテナ。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記各送受信チャネルの送受信アンテナの送信用の一次
放射器と受信用の一次放射器は、互いに交差指状に配列
されたことを特徴とするマルチビーム・レーダアンテ
ナ。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記各送受信チャネルの送受信アンテナの送信用の一次
放射器と受信用の一次放射器とは、電磁遮蔽用の隔壁を
介在させながら離して配列されたことを特徴とするマル
チビーム・レーダアンテナ。 - 【請求項4】高周波信号のビームを送信しその反射波を
受信する複数の送受信チャネルを備えたマルチビーム・
レーダ装置のモジュールであって、 送信用と受信用とに分離された各送受信チャネルの送受
信アンテナであって、それぞれが誘電体基板上に互いに
逆向きに配列された平面アレイアンテナから成る送信用
の一次放射器と受信用の一次放射器とを備えるものと、 前記各送受信チャネルに選択的な動作を行わせるスイッ
チング素子群とを備えたことを特徴とするマルチビーム
・レーダモジュール。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記送受信チャネルはn個(nは3以上の自然数)であ
り、隣接するm個(mはnより小さな自然数)のものが
配列の順序に従って一つずつずらされながら同時に選択
されて送受信動作を行うことを特徴とするマルチビーム
・レーダモジュール。 - 【請求項6】 請求項4又は5において、 前記高周波信号は、周波数が時間と共に変化せしめられ
るFM信号であり、 前記受信信号を送信成分と混合してビート信号を発生さ
せる周波数混合器をさらに備えたことを特徴とするマル
チビーム・レーダモジュール。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13590396A JP3602258B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | マルチビーム・レーダアンテナ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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