JPH09287911A - 回転変位検出装置 - Google Patents

回転変位検出装置

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JPH09287911A
JPH09287911A JP8102744A JP10274496A JPH09287911A JP H09287911 A JPH09287911 A JP H09287911A JP 8102744 A JP8102744 A JP 8102744A JP 10274496 A JP10274496 A JP 10274496A JP H09287911 A JPH09287911 A JP H09287911A
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JP
Japan
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magnetic
permanent magnet
rotational displacement
detection element
magnetic detection
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Pending
Application number
JP8102744A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yokoya
昌広 横谷
Hideki Umemoto
英樹 梅元
Naoki Hiraoka
直樹 平岡
Wataru Fukui
渉 福井
Yutaka Ohashi
豊 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転検出角度範囲が狭くても、磁気検出素子
の最大限の抵抗変化を利用でき、後段の増幅器の増幅率
を上げることなく同様の出力特性が得られる回転変位検
出装置を得る。 【解決手段】 所定のパターン(3a)に形成された感
磁面(3b)を有する磁気検出素子(3)と、この磁気
検出素子(3)の感磁面(3b)と対向し、且つ検出さ
れる回転変位に連動して回転するように配置された円筒
形の永久磁石(4)とを備え、永久磁石に磁気軸を中心
に対向するDカットを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転変位検出装
置に関し、特に回転変位に連動した永久磁石の回転変位
を、磁気検出素子の感磁面上の磁束方向、あるいは、磁
束密度の変化として検出する回転変位検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平5−203402
号公報に示された従来の回転変位検出装置の一例を模式
的に示す平面図である。図において、1は磁気検出素子
であり、例えばガラス基板上に磁気抵抗パターン(直交
する櫛歯状のパターン)に構成された強磁性体磁気抵抗
材料であるNiFeからなる磁気抵抗素子1aが形成さ
れ、さらに絶縁樹脂で直方体形状にモールドされて構成
され、ガラス基板表面の磁気抵抗素子1aの形成面が感
磁面1bとなっている。2は円筒形の永久磁石であり、
この永久磁石2は、磁束方向が磁気検出素子1の感磁面
1bと平行となるように磁気検出素子1と対向し、かつ
検出される回転変位と連動して回転可能に配設されてい
る。磁気検出素子1は永久磁石2の回転による磁束変化
を出力電圧に変換し、回転変位を検出する。
【0003】次に、上記従来の回転変位検出装置の動作
について説明する。永久磁石2は、検出される回転変位
と連動して磁気検出素子1の近傍を回転する。永久磁石
2の回転によって、磁気検出素子1の感磁面1bを平行
に横切る磁束方向が変化し、この感磁面1bを横切る磁
束方向の変化に応じて磁気抵抗素子1aの磁気抵抗パタ
ーンの抵抗値が変化し、永久磁石2の回転角度に対応し
た電圧が出力される。なお、この出力電圧は、磁気抵抗
パターンの抵抗値に比例して大きくなる。磁気検出素子
1からの出力電圧は、出力端子1cを介して図示しない
増幅器に出力されて増幅され、さらに、外部装置(図示
せず)に出力され、例えばスロットルバルブの開度等が
検出される。
【0004】このとき、磁気検出素子1から出力される
出力電圧の波形は、図2の波形Aに示すような正弦波と
なり、約±25degの回転角度範囲において磁石回転角
度と出力電圧値との間にリニアな関係が得られ、この出
力電圧値から永久磁石2の回転角度、つまり対象とする
回転変位を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転変位検出装
置は以上のように、直交する櫛歯状のパターンからなる
感磁面を有する磁気検出素子に対して円筒形の永久磁石
を備える構成とされているので、磁気検出素子への印加
磁束変化による抵抗変化を最大限に利用出来る検出回転
角度は、約90degが理想であるが、この場合、例え
ば、検出回転角度45deg(±25deg)に対応しようと
したとき、磁気検出素子の抵抗変化を最大限に利用出来
ないため、磁気検出素子の出力電圧は小さくなり、同様
の出力を得ようとした場合、後段の増幅器の増幅率を上
げる必要があり、この結果、温度特性等の悪影響を受け
易く、最終出力精度も悪くなるという問題点があった。
【0006】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、回転検出角度範囲が狭くても、磁
気検出素子の最大限の抵抗変化を利用でき、後段の増幅
器の増幅率を上げることなく同様の出力特性が得られ、
また、構成簡単且つ安価にして2重系出力を実現できる
回転変位検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る回転変位検出装置は、所定のパターンに形成された感
磁面を有する磁気検出素子と、この磁気検出素子の感磁
面と対向し、且つ検出される回転変位に連動して回転す
るように配置された円筒形の永久磁石とを備え、永久磁
石に磁気軸を中心に対向する所定形状のカット部を設け
たものである。
【0008】請求項2記載の発明に係る回転変位検出装
置は、所定のパターンに形成された感磁面を有し、この
感磁面が相互に所定間隔で対向するように配置された複
数の磁気検出素子と、これら複数の磁気検出素子の間に
その感磁面と対向し、且つ検出される回転変位に連動し
て回転するように配置された円筒形の永久磁石とを備
え、永久磁石に磁気軸を中心に対向する所定形状のカッ
ト部を設けたものである。
【0009】請求項3記載の発明に係る回転変位検出装
置は、請求項1または2の発明において、永久磁石の曲
率面を磁極面とし、この曲率面に対向するように磁気検
出素子を配置したものである。
【0010】請求項4記載の発明に係る回転変位検出装
置は、請求項1〜3のいずれかの発明において、永久磁
石に対向して設けられている所定形状のカット部の間の
寸法を、永久磁石の円筒直径と任意の回転検出角度範囲
の積を全回転検出角度範囲で除した値に設定したもので
ある。
【0011】請求項5記載の発明に係る回転変位検出装
置は、請求項1〜4のいずれかの発明において、永久磁
石に設けられている所定形状のカット部をDカットとし
たものである。
【0012】請求項6記載の発明に係る回転変位検出装
置は、請求項1〜5のいずれかの発明において、磁気検
出素子の感磁面は櫛歯状パターンが左右対称にハの字状
に構成されたパターンに形成されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を模式的
に示す平面図である。図において、3は磁気検出素子で
あり、例えばガラス基板上に磁気抵抗パターンに構成さ
れた強磁性体磁気抵抗材料であるNiFeからなる磁気抵
抗素子3aが形成され、さらに絶縁樹脂で直方体形状に
モールドされて構成され、ガラス基板表面の磁気抵抗素
子3aの形成面が感磁面3bとなっている。ここでは、
磁気抵抗素子3aの磁気抵抗パターンは、櫛歯状パター
ンが出力端子3cのパターンを中心に左右対称にハの字
状に構成されている。
【0014】4は円筒形の永久磁石であり、この永久磁
石4は、磁束方向が磁気検出素子3の感磁面3bと対向
して配置され、かつ検出される回転変位と連動して回転
可能に配設されている。なお、この永久磁石4には、図
1に示すように、曲率面を磁極方向とし対向する2箇所
のカット(以下、これをDカットと称する)の部分が設
けられている。ここで、Dカットとは、円筒形の永久磁
石4を磁気検出素子3の感磁面3bの中心に対して平行
にカットすることである。磁気検出素子3は、永久磁石
4の回転による磁束変化を出力電圧に変換し、回転変位
を検出する。
【0015】次に、動作について説明する。永久磁石4
は、検出される回転変位と連動して磁気検出素子3の近
傍を回転する。永久磁石4の回転によって、磁気検出素
子3の感磁面3bを平行に横切る磁束方向が変化し、こ
の感磁面3bを横切る磁束方向の変化に応じて磁気抵抗
素子3aの磁気抵抗パターンの抵抗値が変化し、永久磁
石4の回転角度に対応した電圧が出力される。なお、こ
の場合も、出力電圧は、磁気抵抗パターンの抵抗値に比
例して大きくなる。磁気検出素子3からの出力電圧は、
出力端子3cを介して外部に出力される。
【0016】このとき、磁気検出素子3から出力される
出力電圧の波形は、図3の波形Cに示すような波形とな
り、約±25degの回転角度範囲において磁石回転角度
と出力電圧値との間にリニアな関係が得られると共に、
磁石回転角度の約±25deg近傍で磁気検出素子3から
最大の出力電圧V2,V1が得られ、この出力電圧値から
永久磁石4の回転角度、つまり対象とする回転変位を検
出することができる。なお、図3に示す波形Cは、一例
として、円筒形の永久磁石4のDカット間寸法を、永久
磁石4の円筒直径の半分とした場合である。ここで、回
転変位検出装置の回転検出角度範囲をθ(図1参照)、
永久磁石4の円筒直径をd、Dカット間寸法をLとする
と、このDカット間寸法Lは次式で与えられる。
【0017】 L=(d×θ/90)±0.2d ・・・(1)
【0018】上記(1)式において、90の値は、一例
として、回転変位検出装置の全回転検出角度範囲が90
゜であることを表している。このように、回転検出角度
範囲θに応じてDカット間寸法Lを設定することによ
り、図3の波形Cで示すように、約±25degの回転角
度範囲において磁石回転角度と出力電圧値との間にリニ
アな関係が得られと共に、磁石回転角度の約±25deg
近傍で磁気検出素子3から最大の出力電圧を得ることが
でき、磁気検出素子3の抵抗変化を最大限に利用できる
ことが分かる。因に、図2および図3の波形Bは、図1
に示す左右対称にハの字状に構成された櫛歯状パターン
を有する磁気検出素子3に対してDカットのない通常の
円筒形の永久磁石を用いた場合の特性である。
【0019】この図2および図3の特性より、磁気検出
素子の磁気抵抗パターンとして左右対称にハの字状に構
成された櫛歯状パターンを用いることにより、磁石回転
角度と出力電圧値との間のリニアな関係が拡大され(図
2および図3の波形B)、さらに、磁気検出素子の磁気
抵抗パターンとして左右対称にハの字状に構成された櫛
歯状パターンを用いると共に、永久磁石として円筒形の
Dカット付き永久磁石を用いることにより、約±25de
g程度の狭い回転角度範囲においても磁石回転角度と出
力電圧値との間にリニアな関係が得られと共に、磁気検
出素子3から最大の出力電圧を得ることができることが
分かる(図3の波形C)。
【0020】図4は図1で説明した磁気検出素子3およ
び永久磁石4を組み込んだこの発明に係る回転変位検出
装置の全体の構成を示す断面図であり、図において、図
1と対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図において、5は例えばポリブチレンテレフタレ
ート樹脂でモールド成形された回転変位検出装置の樹脂
フレーム、6は樹脂フレーム5に回転自在に配設された
回転シャフト、7は回転シャフト6の一端に固着された
アーム、8は接着剤であって、この接着剤8により回転
シャフト6の他端に円筒形のDカット付き永久磁石4が
接着固定される。
【0021】9は図示していないが配線パターンが形成
されるとともに種々の電子部品が搭載された回路基板と
してのセラミック基板であり、このセラミック基板9上
には、感磁面3bが基板面に平行となるように磁気検出
素子3が搭載されている。10は磁気検出素子3が搭載
されたセラミック基板9を包囲して配設された電磁波シ
ールドケースとしての銅ケース、11は貫通コンデンサ
12を介してセラミック基板9上に搭載されている磁気
検出素子3の出力端子3cに接続され、磁気検出素子3
の出力を回転変位検出装置の出力として外部に取り出す
出力端子である。ここで、このセラミック基板9は基板
面が永久磁石4と直交するように、つまり永久磁石4の
磁界が磁気検出素子3の感磁面3bを平行に横切るよう
に樹脂フレーム5に収納保持されている。
【0022】次に、動作について説明する。例えば車両
の燃料流路である吸気管内のスロットルバルブ(図示せ
ず)の開閉状態に連動してアーム7が回転する。このア
ーム7の回転は回転シャフト6を介して永久磁石4に伝
達され、アーム7の回転に連動して永久磁石4が回転す
る。永久磁石4の回転によって、磁気検出素子3の感磁
面3bを平行に横切る磁束方向が変化し、この感磁面3
bを横切る磁束方向の変化に応じて磁気抵抗素子3aの
磁気抵抗パターンの抵抗値が変化し、永久磁石4の回転
角度に対応した電圧が出力される。磁気検出素子3から
の出力電圧は、出力端子11を介して図示しない増幅器
に出力されて増幅され、さらに、外部装置(図示せず)
に出力され、例えばスロットルバルブの開度等が検出さ
れる。
【0023】このとき、磁気検出素子3が搭載されたセ
ラミック基板9を包囲して設けられた銅ケース10によ
り、外部からの電磁波を遮蔽し、セラミック基板9に搭
載されている回路素子の誤動作を防止している。
【0024】このように、本実施の形態では、磁気検出
素子の磁気抵抗パターンとして左右対称にハの字状に構
成された櫛歯状パターンを用い、永久磁石として円筒形
のDカット付き永久磁石を用いることにより、約±25
deg程度の狭い回転角度範囲においても磁石回転角度と
出力電圧値との間にリニアな関係が得られと共に、磁気
検出素子から最大の出力電圧を得ることができ、磁気検
出素子の抵抗変化を最大限に利用できる。従って、磁気
検出素子から最大の出力電圧が得られるので、同様の出
力を得ようとした場合、後段の増幅器の増幅率を上げる
必要がなくなり、温度特性等の悪影響を受けることがな
くなり、最終出力精度が劣化することがない。
【0025】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2を模式的に示す平面図である。図5において、図1
と対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図において、13,14は磁気検出素子3と同様の
磁気検出素子であり、それぞれ、例えばガラス基板上に
磁気抵抗パターンに構成された強磁性体磁気抵抗材料で
あるNiFeからなる磁気抵抗素子13a,14aが形成
され、さらに絶縁樹脂で直方体形状にモールドされて構
成され、また、ガラス基板表面の磁気抵抗素子13a,
14aの形成面がそれぞれ感磁面13b,14bとなっ
ている。これらの磁気抵抗素子13a,14aもその磁
気抵抗パターンは、櫛歯状パターンがそれぞれ出力端子
13c,14cのパターンを中心に左右対称にハの字状
に構成されている。そして、磁気検出素子13,14
を、その感磁面13b,14bが対向するように、永久
磁石4を挟んで配置する。
【0026】次に、動作について説明する。永久磁石4
は、検出される回転変位と連動して磁気検出素子13,
14の間で回転する。永久磁石4の回転によって、磁気
検出素子13,14の感磁面13b,14bを平行に横
切る磁束方向が変化し、この感磁面13b,14bを横
切る磁束方向の変化に応じて磁気抵抗素子13a,14
aの磁気抵抗パターンの抵抗値が変化し、永久磁石4の
回転角度に対応した電圧が出力される。なお、この場合
も、出力電圧は、磁気抵抗パターンの抵抗値に比例して
大きくなる。磁気検出素子13,14からの出力電圧
は、出力端子13c,14cを介して外部に出力され
る。
【0027】いま、図5において、永久磁石4を反時計
方向に回転したとすると、磁気検出素子13から出力さ
れる出力電圧の波形は、図6(a)に示すような波形と
なり、また、磁気検出素子14から出力される出力電圧
の波形は、図6(b)に示すような波形となり、両方の
波形は、全く相似の関係にある。これは、永久磁石4の
Dカットがその磁気軸に対して平行対称になされている
ことによる。従って、実質的に1つの回転軸を用いて2
つの信号を同時に取り出すことができ、2重系出力が可
能になる。
【0028】因に、永久磁石4のDカットがその磁気軸
に対して平行対称になされていないと、磁気検出素子1
3から出力される出力電圧の波形と、磁気検出素子14
から出力される出力電圧の波形は、相似でなくなり、両
方の信号を用いるには、もう1つ別の回転軸を設けて回
転変位検出装置を構成する必要があり、この場合、形状
が大きくなり、また、コスト的にも高価となる。なお、
このような2重系出力が可能な一対の磁気検出素子1
3,14を図4に示すような構造の回転変位検出装置に
組み込むには、図示せずも、永久磁石4を挟んで磁気検
出素子13,14を配置するようにすればよい。
【0029】このように、本実施の形態でも、実施の形
態1と同様の効果が得られると共に、さらに、本実施の
形態では、磁気軸に対して平行対称のDカットを有する
永久磁石に両側に所定間隔で感磁面が対向するように一
対の磁気検出素子を配置したので、構成簡単且つ安価に
て2重系出力が可能になる。
【0030】実施の形態3.上記実施の形態では、磁気
検出素子の抵抗変化を最大限に利用し、約±25deg程
度の狭い回転角度範囲においても磁気検出素子から最大
の出力電圧を得ることができるよう永久磁石を所定形状
とするために、磁気軸に対して平行対称のDカットを設
ける場合について説明したが、同様の機能が得られれ
ば、その他の形状でもよく、例えばDカットの尖った部
分をアールを付けた小判形或いは同じ部分をさらに円滑
にした楕円形としてもよい。また、上記実施の形態で
は、磁気検出素子の磁気抵抗パターンは、出力パターン
を中心に左右対称にハの字状に構成された櫛歯状パター
ンの場合であったが、上記(1)式で説明したように、
回転検出角度範囲θに応じて永久磁石をその磁気軸に対
して平行対称にカットした部分間の寸法の設定の仕方に
よっては、その他の形状、例えば、直交する櫛歯状のパ
ターンでもよい。また、上記実施の形態では、磁気検出
素子として磁気抵抗素子を用いた場合について説明した
が、同様の機能が得られれば、その他の素子、例えばホ
ール素子を用いてもい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、所定のパターンに形成された感磁面を有する磁気
検出素子と、この磁気検出素子の感磁面と対向し、且つ
検出される回転変位に連動して回転するように配置され
た円筒形の永久磁石とを備え、永久磁石に磁気軸を中心
に対向する所定形状のカット部を設けたので、狭い回転
角度範囲においても磁石回転角度と出力電圧値との間に
リニアな関係が得られと共に、磁気検出素子から最大の
出力電圧を得ることができ、磁気検出素子の抵抗変化を
最大限に利用でき、以て、後段の増幅器の増幅率を上げ
ることなく同様の出力特性を得ることができ、また、温
度特性等の悪影響を受けることがなくなり、精度の高い
回転変位検出が可能になるという効果がある。
【0032】請求項2記載の発明によれば、所定のパタ
ーンに形成された感磁面を有し、この感磁面が相互に所
定間隔で対向するように配置された複数の磁気検出素子
と、これら複数の磁気検出素子の間にその感磁面と対向
し、且つ検出される回転変位に連動して回転するように
配置された円筒形の永久磁石とを備え、永久磁石に磁気
軸を中心に対向する所定形状のカット部を設けたので、
狭い回転角度範囲においても磁石回転角度と出力電圧値
との間にリニアな関係が得られと共に、磁気検出素子か
ら最大の出力電圧を得ることができ、磁気検出素子の抵
抗変化を最大限に利用でき、以て、後段の増幅器の増幅
率を上げることなく同様の出力特性を得ることができ、
また、温度特性等の悪影響を受けることがなくなり、精
度の高い回転変位検出が可能になり、しかも、構成簡単
且つ安価にて2重系出力が可能になるという効果があ
る。
【0033】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2の発明において、永久磁石の曲率面を磁極面と
し、この曲率面に対向するように磁気検出素子を配置し
たので、着磁方向が明らかとなり、回転変位基準位置決
めを容易に行うことができるという効果がある。
【0034】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかの発明において、永久磁石に対向して設け
られている所定形状のカット部の間の寸法を、永久磁石
の円筒直径と任意の回転検出角度範囲の積を全回転検出
角度範囲で除した値に設定したので、狭い回転角度範囲
においても磁石回転角度と出力電圧値との間にリニアな
関係が得られと共に磁気検出素子から最大の出力電圧を
確実に得ることができ、磁気検出素子の抵抗変化を最大
限に利用できという効果がある。
【0035】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかの発明において、永久磁石に設けられてい
る所定形状のカット部をDカットとしたので、狭い回転
角度範囲においても磁石回転角度と出力電圧値との間に
リニアな関係が得られと共に磁気検出素子から最大の出
力電圧を確実に得ることができ、磁気検出素子の抵抗変
化を最大限により効果的に利用できるという効果があ
る。
【0036】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
5のいずれかの発明において、磁気検出素子の感磁面は
櫛歯状パターンが左右対称にハの字状に構成されたパタ
ーンに形成されているので、磁気検出素子の出力電圧の
直線域を有効に利用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を模式的に示す平面
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作説明に供する
ための特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の動作説明に供する
ための特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る回転変位検出
装置の全体の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を模式的に示す平面
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2の動作説明に供する
ための特性図である。
【図7】 従来の回転変位検出装置を模式的に示す平面
図である。
【符号の説明】 3,13,14 磁気検出素子、3a,13a,14a
磁気抵抗素子(磁気抵抗パターン)、3b,13b,
14b 感磁面、4 円筒形の永久磁石。
フロントページの続き (72)発明者 福井 渉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大橋 豊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンに形成された感磁面を有
    する磁気検出素子と、 該磁気検出素子の感磁面と対向し、且つ検出される回転
    変位に連動して回転するように配置された円筒形の永久
    磁石とを備え、上記永久磁石に磁気軸を中心に対向する
    所定形状のカット部を設けたことを特徴とする回転変位
    検出装置。
  2. 【請求項2】 所定のパターンに形成された感磁面を有
    し、該感磁面が相互に所定間隔で対向するように配置さ
    れた複数の磁気検出素子と、 該複数の磁気検出素子の間にその感磁面と対向し、且つ
    検出される回転変位に連動して回転するように配置され
    た円筒形の永久磁石とを備え、上記永久磁石に磁気軸を
    中心に対向する所定形状のカット部を設けたことを特徴
    とする回転変位検出装置。
  3. 【請求項3】 上記永久磁石の曲率面を磁極面とし、該
    曲率面に対向するように上記磁気検出素子を配置したこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の回転変位検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記永久磁石に対向して設けられている
    所定形状のカット部の間の寸法を、上記永久磁石の円筒
    直径と任意の回転検出角度範囲の積を全回転検出角度範
    囲で除した値に設定したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の回転変位検出装置。
  5. 【請求項5】 上記永久磁石に設けられている所定形状
    のカット部をDカットとしたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の回転変位検出装置。
  6. 【請求項6】 上記磁気検出素子の感磁面は櫛歯状パタ
    ーンが左右対称にハの字状に構成されたパターンに形成
    されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の回転変位検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002542473A (ja) * 1999-04-21 2002-12-10 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 回転角を無接触方式で検出するための測定装置
JP2004069682A (ja) * 2002-06-10 2004-03-04 Amitec:Kk 検出用回路を組み込んだ位置検出装置
US8106649B2 (en) 2008-07-14 2012-01-31 Tdk Corporation Angle detecting apparatus and angle detecting method
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