JPH0928297A - 米菓生地用硬化促進剤及び米菓の製造法 - Google Patents

米菓生地用硬化促進剤及び米菓の製造法

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JPH0928297A
JPH0928297A JP7205291A JP20529195A JPH0928297A JP H0928297 A JPH0928297 A JP H0928297A JP 7205291 A JP7205291 A JP 7205291A JP 20529195 A JP20529195 A JP 20529195A JP H0928297 A JPH0928297 A JP H0928297A
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JP
Japan
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rice
rice cake
starch
dough
paste
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Pending
Application number
JP7205291A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ito
伊藤  剛
Ritsuko Katase
理津子 片瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 米菓本来の風味を損なうことなく、かつ、膨
化性に悪影響を与えることなく、餅生地の硬化を促進す
ることができる米菓生地用硬化促進剤、及びそれを利用
した米菓の製造法を提供する。 【構成】 もち米、うるち米、又はそれらの穀粉を主原
料として餅生地を製造し、この餅生地を所定形状に成型
した後、焼き上げ又はフライして米菓を製造するに際
し、前記原料中あるいは餅生地中に、α化処理されたア
ミロース含量50%以上のハイアミロースコーンスター
チからなる米菓生地用硬化促進剤を、原料固形分全体に
対して1〜10重量%の割合で添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あられ、おかき、
せんべい、柿の種等の米菓を製造するに際し、切断又は
型抜き等の作業をしやすくするための餅生地の硬化工程
を促進させ、米菓の生産効率の向上を図れるようにした
米菓生地用硬化促進剤及びそれを利用した米菓の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】あられ、おかき、せんべい、柿の種等の
米菓は、もち米、うるち米、又はそれらの穀粉を主原料
として餅生地を製造し、この餅生地を所定形状に成型し
た後、焼き上げ又はフライすることによって製造されて
いる。
【0003】更に詳しく説明すると、あられ、おかき、
柿の種においては、主原料としてもち米を用い、これを
水に浸漬した後、水切りし、蒸し機で蒸し上げ、餅つき
機に入れて餅生地を作る。この餅生地を練り出し機で棒
状に練り出すか、あるいは箱などに入れて成型し、これ
を2〜5℃に急冷し、2〜4日放置して硬化する。硬化
した餅生地を切断機でそれぞれの形にスライスして、天
日又は通風乾燥機で、水分20%前後まで乾燥させ、2
00〜260℃で焼き上げ、油、醤油などの調味料を塗
布して仕上げ、必要があれば更に乾燥して製品とする。
【0004】また、せんべい類においては、主原料とし
てうるち米を用い、これを水洗した後製粉する。この米
粉を蒸捏機に入れ、加水して5〜10分蒸捏する。こう
してα化した生地を取出し、直ちに練り出し機にかけて
餅状とし、水中で60〜65℃まで冷却した後、再び練
り出し機にかけて餅生地を作る。これを圧延機にかけて
板状とし、型抜きで成型する。この成型生地を70〜7
5℃の熱風で第1乾燥させ、水分20%前後で一旦乾燥
を中止して、室温で10〜20時間放置してねかせを行
い、再び70〜75℃の熱風で第2乾燥させ、水分10
〜15%で乾燥を終了する。この乾燥した成型生地を2
00〜260℃で焼き上げ、調味液を塗布して仕上げを
行い製品とする。
【0005】上記のように、米菓の原料としては、もち
米、うるち米、又はそれらの穀粉が用いられるが、製品
によっては、膨化性、硬化性、食感等の改善のために、
ワキシーコーンスターチ、タピオカ澱粉等の未加工澱粉
及び/又は加工澱粉が添加されることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特にあられ、おかき、
柿の種等の製造に際しては、成型した餅生地を切断しや
すくするため、2〜4日間冷蔵して硬化させる必要があ
るが、それによって冷蔵庫の運転に必要な電気代がかか
り、更には米菓の生産効率の低下を引き起こすという問
題点があった。
【0007】また、ワキシーコーンスターチ、タピオカ
澱粉等の未加工澱粉及び/又は加工澱粉を添加して、上
記のような問題を解決しようとすることも行われている
が、これらの未加工澱粉及び/又は加工澱粉を多量添加
した場合には、米菓特有の米の風味が損なわれる傾向が
あった。
【0008】更に、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉等の老
化性の高い澱粉を多量に添加することにより、餅生地の
硬化を促進することも行われているが、それによって米
菓の特徴である膨化性が低下するため、米菓の品質上好
ましいことではなかった。
【0009】したがって、本発明の目的は、米菓本来の
風味を損なうことなく、かつ、膨化性に悪影響を与える
ことなく、餅生地の硬化を促進することができる米菓生
地用硬化促進剤、及びそれを利用した米菓の製造法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の米菓用硬化促進剤は、α化処理されたアミ
ロース含量50%以上のハイアミロースコーンスターチ
を有効成分とするものである。
【0011】また、本発明の米菓の製造法は、もち米、
うるち米、又はそれらの穀粉を主原料として餅生地を製
造し、この餅生地を所定形状に成型した後、焼き上げ又
はフライする米菓の製造法において、前記餅生地中にα
化処理されたアミロース含量50%以上のハイアミロー
スコーンスターチを、原料固形分全体に対して1〜10
重量%の割合で含有させることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、α化処理されたアミロー
ス含量50%以上のハイアミロースコーンスターチを硬
化促進剤として、米菓原料中に最初から、あるいは米菓
原料から調製された餅生地中に、原料固形分全体に対し
て1〜10重量%、好ましくは2〜8重量%の割合で含
有させることにより、生地の硬化時間を短縮させる効果
が得られ、それによって米菓の生産効率を向上させるこ
とができる。また、上記のような少量の添加で効果があ
るので、米菓本来の風味を損なうことがなく、膨化性に
悪影響を与えることもない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、米菓の主原料と
しては、製品の種類に応じて、もち米、うるち米、及び
それらの穀粉のうちの1種又は2種以上を選択して用い
る。米菓原料としては、この他に、ワキシーコーンスタ
ーチ、コーンスターチ、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、甘
薯澱粉、小麦澱粉等の未加工澱粉及び/又は加工澱粉を
適宜選択して添加することができる。
【0014】本発明の米菓生地用効果促進剤は、α化処
理されたアミロース含量50%以上のハイアミロースコ
ーンスターチからなるものであるが、このα化ハイアミ
ロースコーンスターチは、アミロース含量50%以上の
ハイアミロースコーンスターチを、ドラムドライヤー、
スプレードライヤー等を用いて、急速に糊化及び乾燥処
理した後、粉砕処理を行うことにより製造することがで
きる。
【0015】α化ハイアミロースコーンスターチからな
る米菓生地用効果促進剤は、米菓原料の仕込み段階で最
初から添加してもよく、あるいは原料を蒸煮して餅生地
を調製した後に練り込むことも可能であるが、米菓原料
の仕込み段階で最初から添加するのが好ましい。
【0016】上記米菓生地用効果促進剤の添加量は、原
料固形分全体に対して1〜10重量%、好ましくは2〜
8重量%とされる。上記添加量が原料固形分全体に対し
て1重量%未満では、餅生地の硬化促進効果が十分に得
られず、10重量%を超えると、硬化した生地がもろく
なり、また、焼き上げ又はフライ後の膨化性が悪くなる
ので好ましくない。
【0017】本発明の米菓の製造法は、上記米菓生地用
硬化促進剤を餅生地中に含有させることを除けば、従来
の米菓の製造法と特に変わりはなく、製品の種類に応じ
た前述したような工程によって製造することができる。
【0018】
【実施例】表1に示した配合の混合物を、電気餅つき機
に入れて、蒸し上げた後に混練して、餅生地を調製し
た。この餅生地を、気泡が入らないように、アクリル製
直方体ケース(25mm×25mm×195mm)に詰めて、
5℃の冷蔵庫中で24〜72時間冷蔵保存した。こうし
て、冷蔵保存して硬化させた餅生地を、厚さ2mmの切片
状にスライスし、室温にて一晩乾燥後、醤油等の調味料
を塗布しながら220℃で焼き上げ、おかきを製造し
た。
【0019】
【表1】
【0020】上記において、冷蔵時間を24時間、48
時間、及び72時間とした場合の餅生地の硬さを、レオ
メーターによる破断試験によってそれぞれ測定した。す
なわち、硬化させた餅生地を厚さ15mmのブロック状にス
ライスし、そのブロックをカッターナイフ型プランジャ
ーを装備したレオメーターにより5mm/秒の速度で破断
試験を行い、最初に破断が起きたときの荷重(kg)を生地
の硬さとした。
【0021】また、冷蔵時間を24時間、48時間、及
び72時間とした場合の焼き上げ後の膨化率を下記数1
によってそれぞれ求めた。なお、数1における生地体積
は、菜種を用いた置換法により求めた。これらの結果を
表2に示す。
【0022】
【数1】膨化率=(焼き上げ後の生地体積)÷(焼き上
げ前の乾燥生地体積)
【0023】
【表2】
【0024】表2の結果から、試験区No.2及びNo.3、す
なわちα化ハイアミロースコーンスターチをそれぞれ2
%及び5%配合した場合には、膨化率の低下を起こすこ
となく、餅生地の硬化促進効果が得られることがわか
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の米菓生地
用硬化促進剤を用いれば、米菓原料全体に対して1〜1
0重量%という、比較的少量の添加で、米菓の餅生地の
硬化を促進させることができ、米菓の生産効率を向上さ
せ、製造コストを低減させることができる。また、上記
のような少量の添加でよいため、米菓本来の風味を損な
うことがなく、膨化率の低下を起こすこともなく、良好
な品質を維持することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α化処理されたアミロース含量50%以
    上のハイアミロースコーンスターチを有効成分とする米
    菓生地用硬化促進剤。
  2. 【請求項2】 もち米、うるち米、又はそれらの穀粉を
    主原料として餅生地を製造し、この餅生地を所定形状に
    成型した後、焼き上げ又はフライする米菓の製造法にお
    いて、前記餅生地中にα化処理されたアミロース含量5
    0%以上のハイアミロースコーンスターチを、原料固形
    分全体に対して1〜10重量%の割合で含有させること
    を特徴とする米菓の製造法。
  3. 【請求項3】 前記原料として、更に、ワキシーコーン
    スターチ、コーンスターチ、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱
    粉、甘薯澱粉、小麦澱粉から選ばれた少なくとも一種の
    未加工澱粉及び/又は加工澱粉を含有させる請求項2記
    載の米菓の製造法。
JP7205291A 1995-07-19 1995-07-19 米菓生地用硬化促進剤及び米菓の製造法 Pending JPH0928297A (ja)

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Effective date: 20040113