JPH09278307A - エレベーターの安全装置 - Google Patents
エレベーターの安全装置Info
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- JPH09278307A JPH09278307A JP8683896A JP8683896A JPH09278307A JP H09278307 A JPH09278307 A JP H09278307A JP 8683896 A JP8683896 A JP 8683896A JP 8683896 A JP8683896 A JP 8683896A JP H09278307 A JPH09278307 A JP H09278307A
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- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 4
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 2
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- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
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- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 昇降路最下部にガバナロープ５に張力を
付与する張車おもり８を備えたエレベーターにおいて、
前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おもり８の
位置を検出する上側張車スイッチ１０Ａと、前記昇降路
最下部の下側に設けられ前記張車おもり８の位置を検出
する下側張車スイッチ１０Ｂと、前記上側張車スイッチ
１０Ａと前記下側張車スイッチ１０Ｂの動作時間の差を
検出し、この時間差に応じてエレベーターを制御する制
御装置１３とを備えたものである。 【効果】 張車スイッチ動作によるエレベーターの急停
止、運行不能を防ぐことができる。
付与する張車おもり８を備えたエレベーターにおいて、
前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おもり８の
位置を検出する上側張車スイッチ１０Ａと、前記昇降路
最下部の下側に設けられ前記張車おもり８の位置を検出
する下側張車スイッチ１０Ｂと、前記上側張車スイッチ
１０Ａと前記下側張車スイッチ１０Ｂの動作時間の差を
検出し、この時間差に応じてエレベーターを制御する制
御装置１３とを備えたものである。 【効果】 張車スイッチ動作によるエレベーターの急停
止、運行不能を防ぐことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路最下部に
ガバナロープに張力を付与する張車と、張車の位置を検
出する２つの張車スイッチとを備えたエレベーターにお
いて、各々の張車スイッチが動作する時間差を検出し、
その時間差によりエレベーターを制御するエレベーター
の安全装置に関するものである。
ガバナロープに張力を付与する張車と、張車の位置を検
出する２つの張車スイッチとを備えたエレベーターにお
いて、各々の張車スイッチが動作する時間差を検出し、
その時間差によりエレベーターを制御するエレベーター
の安全装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のエレベーターの安全装置の構成に
ついて図４を参照しながら説明する。図４は、従来のエ
レベーター全体及びガバナ張車部分を示す図である。
ついて図４を参照しながら説明する。図４は、従来のエ
レベーター全体及びガバナ張車部分を示す図である。
【０００３】図４において、１は巻上機シーブ、２はカ
ウンター、３は主ロープ、４はガバナシーブ、５はガバ
ナロープ、６はかご、７はガバナ張車、８は張車おも
り、９はカム、１０は張車スイッチ、１１は制御盤、１
２は緊急停止装置である。
ウンター、３は主ロープ、４はガバナシーブ、５はガバ
ナロープ、６はかご、７はガバナ張車、８は張車おも
り、９はカム、１０は張車スイッチ、１１は制御盤、１
２は緊急停止装置である。
【０００４】つぎに、従来のエレベーターの安全装置の
動作について説明する。
動作について説明する。
【０００５】ガバナロープ５は、かご６に固定されてお
り、エレベーター機械室にてガバナシーブ４、また昇降
路最下部ではガバナ張車７を介し、かご６の動きに合わ
せ移動している。また、ガバナ張車７にはガバナロープ
５に張力を与えるために、張車おもり８が取り付けられ
ている。
り、エレベーター機械室にてガバナシーブ４、また昇降
路最下部ではガバナ張車７を介し、かご６の動きに合わ
せ移動している。また、ガバナ張車７にはガバナロープ
５に張力を与えるために、張車おもり８が取り付けられ
ている。
【０００６】昇降行程が１００ｍを越えるビルにおいて
は、一般に張車おもり８の位置を検出し、常時張力が加
えられていることをチェックする張車スイッチ１０を備
え付ける。
は、一般に張車おもり８の位置を検出し、常時張力が加
えられていることをチェックする張車スイッチ１０を備
え付ける。
【０００７】エレベーターの制御盤１１は、ガバナロー
プ５が切れ、張車おもり８が昇降路内ピット床面に落ち
る等でガバナロープ５に張力を加えられなくなる場合、
張車スイッチ１０がカム９から外れることで異常を検出
し、緊急停止装置１２を動作させてかご６を急停止させ
る。
プ５が切れ、張車おもり８が昇降路内ピット床面に落ち
る等でガバナロープ５に張力を加えられなくなる場合、
張車スイッチ１０がカム９から外れることで異常を検出
し、緊急停止装置１２を動作させてかご６を急停止させ
る。
【０００８】上記のような従来型の張車装置異常検出方
法では、経年的なガバナロープ５の伸びや、湿度の変化
によるガバナロープ５の伸縮の場合は、かご６を急停止
させる必要が無い、例えば、次回保守時調整すればその
時まで運行可能にも係わらず、緊急時と同様にかご６を
急停止させるため、エレベーター運行不良等を招くとい
う問題が有った。
法では、経年的なガバナロープ５の伸びや、湿度の変化
によるガバナロープ５の伸縮の場合は、かご６を急停止
させる必要が無い、例えば、次回保守時調整すればその
時まで運行可能にも係わらず、緊急時と同様にかご６を
急停止させるため、エレベーター運行不良等を招くとい
う問題が有った。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
エレベーターの安全装置では、ガバナロープ５が経年的
等により伸びた場合、かご６を急停止させる必要が無い
にも係わらず、緊急時と同様にかご６を急停止させるた
め、エレベーター運行不良等を招くという問題点があっ
た。
エレベーターの安全装置では、ガバナロープ５が経年的
等により伸びた場合、かご６を急停止させる必要が無い
にも係わらず、緊急時と同様にかご６を急停止させるた
め、エレベーター運行不良等を招くという問題点があっ
た。
【００１０】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、ガバナロープの伸縮で昇降路最下
部に備えられた張車が上下移動した場合、移動状況を正
確に検出し、その状況に応じてエレベーターを制御する
ことで、エレベーターの運行可能限界まで運転させ、張
車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不能
を防ぐことができるエレベーターの安全装置を得ること
を目的とする。
めになされたもので、ガバナロープの伸縮で昇降路最下
部に備えられた張車が上下移動した場合、移動状況を正
確に検出し、その状況に応じてエレベーターを制御する
ことで、エレベーターの運行可能限界まで運転させ、張
車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不能
を防ぐことができるエレベーターの安全装置を得ること
を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターの安全装置は、昇降路最下部にガバナロープに張力
を付与する張車おもりを備えたエレベーターにおいて、
前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おもりの位
置を検出する上側張車スイッチと、前記昇降路最下部の
下側に設けられ前記張車おもりの位置を検出する下側張
車スイッチと、前記上側張車スイッチと前記下側張車ス
イッチの動作時間の差を検出し、この時間差に応じてエ
レベーターを制御する制御手段とを備えたものである。
ターの安全装置は、昇降路最下部にガバナロープに張力
を付与する張車おもりを備えたエレベーターにおいて、
前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おもりの位
置を検出する上側張車スイッチと、前記昇降路最下部の
下側に設けられ前記張車おもりの位置を検出する下側張
車スイッチと、前記上側張車スイッチと前記下側張車ス
イッチの動作時間の差を検出し、この時間差に応じてエ
レベーターを制御する制御手段とを備えたものである。
【００１２】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、前記上側張車スイッチが、前記ガバナロープが
縮むことで前記張車おもりが上に移動し、第１のエレベ
ーター運行可能の限界位置に達した時に前記張車おもり
に設置されたカムから外れて動作する様に設置されてい
るものである。
装置は、前記上側張車スイッチが、前記ガバナロープが
縮むことで前記張車おもりが上に移動し、第１のエレベ
ーター運行可能の限界位置に達した時に前記張車おもり
に設置されたカムから外れて動作する様に設置されてい
るものである。
【００１３】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、前記第１のエレベーター運行可能の限界位置
を、かごが昇降路最下部まで運転した場合、前記ガバナ
ロープの下端のガバナ張車と衝突する直前の位置とした
ものである。
装置は、前記第１のエレベーター運行可能の限界位置
を、かごが昇降路最下部まで運転した場合、前記ガバナ
ロープの下端のガバナ張車と衝突する直前の位置とした
ものである。
【００１４】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、前記下側張車スイッチが、前記ガバナロープが
伸びることで前記張車おもりが下へ移動し、第２のエレ
ベーター運行可能の限界位置に達した時に前記張車おも
りに設置されたカムから外れて動作する様に設置されて
いるものである。
装置は、前記下側張車スイッチが、前記ガバナロープが
伸びることで前記張車おもりが下へ移動し、第２のエレ
ベーター運行可能の限界位置に達した時に前記張車おも
りに設置されたカムから外れて動作する様に設置されて
いるものである。
【００１５】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、前記第２のエレベーター運行可能の限界位置
を、前記張車おもりが昇降路内ピット床面に触れる直前
の位置としたものである。
装置は、前記第２のエレベーター運行可能の限界位置
を、前記張車おもりが昇降路内ピット床面に触れる直前
の位置としたものである。
【００１６】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、前記制御手段が、前記時間差が短い場合は、緊
急停止装置を動作させるものである。
装置は、前記制御手段が、前記時間差が短い場合は、緊
急停止装置を動作させるものである。
【００１７】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、前記制御手段が、前記時間差が長い場合は、報
知装置を動作させ、エレベーター運行可能限界点までエ
レベーターを運転させるものである。
装置は、前記制御手段が、前記時間差が長い場合は、報
知装置を動作させ、エレベーター運行可能限界点までエ
レベーターを運転させるものである。
【００１８】さらに、この発明に係るエレベーターの安
全装置は、前記制御手段が、その後、前記張車おもりが
限界位置に達したら最寄階停止装置を動作させるもので
ある。
全装置は、前記制御手段が、その後、前記張車おもりが
限界位置に達したら最寄階停止装置を動作させるもので
ある。
【００１９】
実施の形態１．この発明の実施の形態１の構成について
図１を参照しながら説明する。図１は、この発明の実施
の形態１を示す図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
図１を参照しながら説明する。図１は、この発明の実施
の形態１を示す図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【００２０】図１において、１は巻上機シーブ、２はカ
ウンター、３は主ロープ、４はガバナシーブ、５はガバ
ナロープ、６はかご、７はガバナ張車、８は張車おも
り、９はカム、１１は制御盤、１２は緊急停止装置であ
る。
ウンター、３は主ロープ、４はガバナシーブ、５はガバ
ナロープ、６はかご、７はガバナ張車、８は張車おも
り、９はカム、１１は制御盤、１２は緊急停止装置であ
る。
【００２１】また、同図において、１０Ａは上側に設置
された張車スイッチ、１０Ｂは下側に設置された張車ス
イッチ、１３は制御装置、１４は最寄階停止装置、１５
は報知装置である。
された張車スイッチ、１０Ｂは下側に設置された張車ス
イッチ、１３は制御装置、１４は最寄階停止装置、１５
は報知装置である。
【００２２】張車スイッチ１０Ａ、１０Ｂは２つ設置す
る。張車スイッチ１０Ａは、ガバナロープ５が湿度の影
響を受け、縮むことで張車おもり８が上に移動し、エレ
ベーター運行可能の限界位置、例えば、かご６が昇降路
最下部まで運転した場合、ガバナ張車７と衝突する直前
の位置、に達した時にカム９から外れ、動作する様に設
置する。
る。張車スイッチ１０Ａは、ガバナロープ５が湿度の影
響を受け、縮むことで張車おもり８が上に移動し、エレ
ベーター運行可能の限界位置、例えば、かご６が昇降路
最下部まで運転した場合、ガバナ張車７と衝突する直前
の位置、に達した時にカム９から外れ、動作する様に設
置する。
【００２３】また、張車スイッチ１０Ｂは、ガバナロー
プ５が伸びることで張車おもり８が下へ移動しエレベー
ター運行可能の限界位置、例えば、張車おもり８が昇降
路内ピット床面に触れる直前の位置、に達した時にカム
９から外れ、動作する様に設置する。
プ５が伸びることで張車おもり８が下へ移動しエレベー
ター運行可能の限界位置、例えば、張車おもり８が昇降
路内ピット床面に触れる直前の位置、に達した時にカム
９から外れ、動作する様に設置する。
【００２４】制御装置１３は、２つの張車スイッチ１０
Ａ、１０Ｂの動作時間の差を検出し、その時間差に応じ
て、緊急停止装置１２または最寄階停止装置１４もしく
は報知装置１５を動作させる。
Ａ、１０Ｂの動作時間の差を検出し、その時間差に応じ
て、緊急停止装置１２または最寄階停止装置１４もしく
は報知装置１５を動作させる。
【００２５】つぎに、この実施の形態１の動作について
図２を参照しながら説明する。図２は、この発明の実施
の形態１の動作を示すフローチャートである。
図２を参照しながら説明する。図２は、この発明の実施
の形態１の動作を示すフローチャートである。
【００２６】今、ガバナロープ５が切れ張車おもり８が
昇降路内ピット床面に落ちた場合は、２つの張車スイッ
チ１０Ａ、１０Ｂは、ほぼ同時にカム９から外れて動作
する。
昇降路内ピット床面に落ちた場合は、２つの張車スイッ
チ１０Ａ、１０Ｂは、ほぼ同時にカム９から外れて動作
する。
【００２７】一方、経年的にガバナロープ５が伸びた場
合は、最初は上側の張車スイッチ１０Ａがカム９から外
れ、その後時間が経過してから下側の張車スイッチ１０
Ｂがカム９から外れる。
合は、最初は上側の張車スイッチ１０Ａがカム９から外
れ、その後時間が経過してから下側の張車スイッチ１０
Ｂがカム９から外れる。
【００２８】つまり、張車おもり８の移動原因の違いに
より、２つの張車スイッチ１０Ａ、１０Ｂの動作時間に
違いが生じる。制御装置１３によりこの動作時間の違い
を検出し、時間差が短い場合は、ガバナロープ５切れが
原因であることから、緊急停止装置１２を動作させる。
より、２つの張車スイッチ１０Ａ、１０Ｂの動作時間に
違いが生じる。制御装置１３によりこの動作時間の違い
を検出し、時間差が短い場合は、ガバナロープ５切れが
原因であることから、緊急停止装置１２を動作させる。
【００２９】また、２つの張車スイッチ１０Ａ、１０Ｂ
の動作時間の差が長い場合には、経年的にガバナロープ
５が伸びたことが原因であることから、報知装置１５を
動作させ、エレベーター運行可能限界点までエレベータ
ーを運転させる。その後、張車おもり８が限界位置に達
したら最寄階停止装置１４を動作させる。
の動作時間の差が長い場合には、経年的にガバナロープ
５が伸びたことが原因であることから、報知装置１５を
動作させ、エレベーター運行可能限界点までエレベータ
ーを運転させる。その後、張車おもり８が限界位置に達
したら最寄階停止装置１４を動作させる。
【００３０】上側の張車スイッチ１０Ａが動作してか
ら、基準時間以内に、例えば１０ｓｅｃ以下に、下側の
張車スイッチ１０Ｂが動作した場合は、ガバナロープ５
切れ等の異常状態であることから緊急停止装置１２を動
作させ、かご６を急停止させる（ステップ２０〜２
４）。
ら、基準時間以内に、例えば１０ｓｅｃ以下に、下側の
張車スイッチ１０Ｂが動作した場合は、ガバナロープ５
切れ等の異常状態であることから緊急停止装置１２を動
作させ、かご６を急停止させる（ステップ２０〜２
４）。
【００３１】上側の張車スイッチ１０Ａが動作してか
ら、基準値を越えても、例えば１０ｓｅｃを越えても、
下側の張車スイッチ１０Ｂが動作しない場合は、ガバナ
ロープ５の経年的伸びであることから、報知装置１５を
動作させ、エレベーター制御盤内に表示したり、ビル管
理人室やエレベーター保守会社に報知する（ステップ２
０〜２２、→２５〜２６）。
ら、基準値を越えても、例えば１０ｓｅｃを越えても、
下側の張車スイッチ１０Ｂが動作しない場合は、ガバナ
ロープ５の経年的伸びであることから、報知装置１５を
動作させ、エレベーター制御盤内に表示したり、ビル管
理人室やエレベーター保守会社に報知する（ステップ２
０〜２２、→２５〜２６）。
【００３２】その後、更に経年的なガバナロープ５の伸
びが継続し張車おもり８が下がり、制御装置１３が下側
の張車スイッチ１０Ｂが動作したことを検出した場合
は、エレベーター運行限界に達したことであり、最寄階
停止装置１４を動作させる（ステップ２０〜２２、→２
５、→２７）。
びが継続し張車おもり８が下がり、制御装置１３が下側
の張車スイッチ１０Ｂが動作したことを検出した場合
は、エレベーター運行限界に達したことであり、最寄階
停止装置１４を動作させる（ステップ２０〜２２、→２
５、→２７）。
【００３３】張車おもり８が上に移動した場合は、上側
の張車スイッチ１０ＡがＯＮした状態で、下側の張車ス
イッチ１０ＢがＯＦＦするので、この場合、報知装置１
５を動作させ、エレベーター制御盤内に表示したり、ビ
ル管理人室やエレベーター保守会社に報知する（ステッ
プ２０〜２１、→２８、→２６）。
の張車スイッチ１０ＡがＯＮした状態で、下側の張車ス
イッチ１０ＢがＯＦＦするので、この場合、報知装置１
５を動作させ、エレベーター制御盤内に表示したり、ビ
ル管理人室やエレベーター保守会社に報知する（ステッ
プ２０〜２１、→２８、→２６）。
【００３４】更に、張車おもり８が上に移動し、上側の
張車スイッチ１０ＡがＯＦＦした場合は、既に下側の張
車スイッチ１０ＢはＯＦＦしていることから緊急停止装
置１２を動作させ、かご６を急停止させる（ステップ２
０〜２４）。
張車スイッチ１０ＡがＯＦＦした場合は、既に下側の張
車スイッチ１０ＢはＯＦＦしていることから緊急停止装
置１２を動作させ、かご６を急停止させる（ステップ２
０〜２４）。
【００３５】この実施の形態１によれば、２つの張車ス
イッチ１０Ａ、１０Ｂの動作時間の違いにより、エレベ
ーター制御内容を変えることで、張車おもり８の移動状
況に対応した運行が可能となり、エレベーター運行可能
状態にも係わらず起動不能となる不具合を防ぐことがで
きる。
イッチ１０Ａ、１０Ｂの動作時間の違いにより、エレベ
ーター制御内容を変えることで、張車おもり８の移動状
況に対応した運行が可能となり、エレベーター運行可能
状態にも係わらず起動不能となる不具合を防ぐことがで
きる。
【００３６】実施の形態２．この発明の実施の形態２に
ついて図３を参照しながら説明する。図３は、この発明
の実施の形態２のリレー回路を示す図である。この実施
の形態２は、リレー回路を使って、上記実施の形態１の
制御装置を構成し同じ効果を達成する事例である。
ついて図３を参照しながら説明する。図３は、この発明
の実施の形態２のリレー回路を示す図である。この実施
の形態２は、リレー回路を使って、上記実施の形態１の
制御装置を構成し同じ効果を達成する事例である。
【００３７】図３において、Ａは上側の張車スイッチ１
０Ａに関連したリレーコイル、Ｂは下側の張車スイッチ
１０Ｂに関連したリレーコイル、Ｃはタイマーリレー、
Ｄは緊急停止用リレー、Ｅは報知用リレー、Ｆは最寄階
停止用リレーである。なお、ＡｂはリレーコイルＡの常
閉接点、ＢａはリレーコイルＢの常開接点、Ｂｂはリレ
ーコイルＢの常閉接点、ＣａはタイマーリレーＣの常開
接点、ＣｂはタイマーリレーＣの常閉接点である。
０Ａに関連したリレーコイル、Ｂは下側の張車スイッチ
１０Ｂに関連したリレーコイル、Ｃはタイマーリレー、
Ｄは緊急停止用リレー、Ｅは報知用リレー、Ｆは最寄階
停止用リレーである。なお、ＡｂはリレーコイルＡの常
閉接点、ＢａはリレーコイルＢの常開接点、Ｂｂはリレ
ーコイルＢの常閉接点、ＣａはタイマーリレーＣの常開
接点、ＣｂはタイマーリレーＣの常閉接点である。
【００３８】リレーコイルＡは、上側の張車スイッチ１
０Ａがカム９から外れて動作した時、励磁が断たれる。
また、リレーコイルＢは、下側の張車スイッチ１０Ｂが
カム９から外れて動作した時、励磁が断たれる。
０Ａがカム９から外れて動作した時、励磁が断たれる。
また、リレーコイルＢは、下側の張車スイッチ１０Ｂが
カム９から外れて動作した時、励磁が断たれる。
【００３９】次に、タイマーリレーコイルＣは、リレー
コイルＡの励磁が断たれた後、１０ｓｅｃ後に励磁が断
たれる。
コイルＡの励磁が断たれた後、１０ｓｅｃ後に励磁が断
たれる。
【００４０】緊急停止用リレーＤは、張車スイッチ１０
Ａが動作してから１０ｓｅｃ以内に張車スイッチ１０Ｂ
が動作した場合に励磁され、エレベーターを緊急停止さ
せる。
Ａが動作してから１０ｓｅｃ以内に張車スイッチ１０Ｂ
が動作した場合に励磁され、エレベーターを緊急停止さ
せる。
【００４１】報知用リレーＥは、張車スイッチ１０Ａが
動作してから１０ｓｅｃ経過しても張車スイッチ１０Ｂ
が動作しない場合に励磁され、エレベーター制御盤内に
表示したり、ビル管理人室やエレベーター保守会社に報
知する。
動作してから１０ｓｅｃ経過しても張車スイッチ１０Ｂ
が動作しない場合に励磁され、エレベーター制御盤内に
表示したり、ビル管理人室やエレベーター保守会社に報
知する。
【００４２】最寄階停止用リレーＦは、張車スイッチ１
０Ａが動作してから１０ｓｅｃ経過後に張車スイッチ１
０Ｂが動作した場合に励磁され、エレベーターを最寄階
に停止させる。
０Ａが動作してから１０ｓｅｃ経過後に張車スイッチ１
０Ｂが動作した場合に励磁され、エレベーターを最寄階
に停止させる。
【００４３】以上の動作により、上記実施の形態１と同
様に張車おもり８の移動状況に対応した運行が可能とな
り、エレベーター運行可能状態にも係わらず起動不能と
なる不具合を防ぐことができる。
様に張車おもり８の移動状況に対応した運行が可能とな
り、エレベーター運行可能状態にも係わらず起動不能と
なる不具合を防ぐことができる。
【００４４】
【発明の効果】この発明に係るエレベーターの安全装置
は、以上説明したとおり、昇降路最下部にガバナロープ
に張力を付与する張車おもりを備えたエレベーターにお
いて、前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おも
りの位置を検出する上側張車スイッチと、前記昇降路最
下部の下側に設けられ前記張車おもりの位置を検出する
下側張車スイッチと、前記上側張車スイッチと前記下側
張車スイッチの動作時間の差を検出し、この時間差に応
じてエレベーターを制御する制御手段とを備えたので、
張車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不
能を防ぐことができるという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、昇降路最下部にガバナロープ
に張力を付与する張車おもりを備えたエレベーターにお
いて、前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おも
りの位置を検出する上側張車スイッチと、前記昇降路最
下部の下側に設けられ前記張車おもりの位置を検出する
下側張車スイッチと、前記上側張車スイッチと前記下側
張車スイッチの動作時間の差を検出し、この時間差に応
じてエレベーターを制御する制御手段とを備えたので、
張車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不
能を防ぐことができるという効果を奏する。
【００４５】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、以上説明したとおり、前記上側張車スイッチ
が、前記ガバナロープが縮むことで前記張車おもりが上
に移動し、第１のエレベーター運行可能の限界位置に達
した時に前記張車おもりに設置されたカムから外れて動
作する様に設置されているので、張車スイッチ動作によ
るエレベーターの急停止、運行不能を防ぐことができる
という効果を奏する。
装置は、以上説明したとおり、前記上側張車スイッチ
が、前記ガバナロープが縮むことで前記張車おもりが上
に移動し、第１のエレベーター運行可能の限界位置に達
した時に前記張車おもりに設置されたカムから外れて動
作する様に設置されているので、張車スイッチ動作によ
るエレベーターの急停止、運行不能を防ぐことができる
という効果を奏する。
【００４６】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、以上説明したとおり、前記第１のエレベーター
運行可能の限界位置を、かごが昇降路最下部まで運転し
た場合、前記ガバナロープの下端のガバナ張車と衝突す
る直前の位置としたので、張車スイッチ動作によるエレ
ベーターの急停止、運行不能を防ぐことができるという
効果を奏する。
装置は、以上説明したとおり、前記第１のエレベーター
運行可能の限界位置を、かごが昇降路最下部まで運転し
た場合、前記ガバナロープの下端のガバナ張車と衝突す
る直前の位置としたので、張車スイッチ動作によるエレ
ベーターの急停止、運行不能を防ぐことができるという
効果を奏する。
【００４７】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、以上説明したとおり、前記下側張車スイッチ
が、前記ガバナロープが伸びることで前記張車おもりが
下へ移動し、第２のエレベーター運行可能の限界位置に
達した時に前記張車おもりに設置されたカムから外れて
動作する様に設置されているので、張車スイッチ動作に
よるエレベーターの急停止や、運行不能を防ぐことがで
きるという効果を奏する。
装置は、以上説明したとおり、前記下側張車スイッチ
が、前記ガバナロープが伸びることで前記張車おもりが
下へ移動し、第２のエレベーター運行可能の限界位置に
達した時に前記張車おもりに設置されたカムから外れて
動作する様に設置されているので、張車スイッチ動作に
よるエレベーターの急停止や、運行不能を防ぐことがで
きるという効果を奏する。
【００４８】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、以上説明したとおり、前記第２のエレベーター
運行可能の限界位置を、前記張車おもりが昇降路内ピッ
ト床面に触れる直前の位置としたので、張車スイッチ動
作によるエレベーターの急停止、運行不能を防ぐことが
できるという効果を奏する。
装置は、以上説明したとおり、前記第２のエレベーター
運行可能の限界位置を、前記張車おもりが昇降路内ピッ
ト床面に触れる直前の位置としたので、張車スイッチ動
作によるエレベーターの急停止、運行不能を防ぐことが
できるという効果を奏する。
【００４９】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、以上説明したとおり、前記制御手段が、前記時
間差が短い場合は、緊急停止装置を動作させるので、張
車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不能
を防ぐことができるという効果を奏する。
装置は、以上説明したとおり、前記制御手段が、前記時
間差が短い場合は、緊急停止装置を動作させるので、張
車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不能
を防ぐことができるという効果を奏する。
【００５０】また、この発明に係るエレベーターの安全
装置は、以上説明したとおり、前記制御手段が、前記時
間差が長い場合は、報知装置を動作させ、エレベーター
運行可能限界点までエレベーターを運転させるので、張
車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不能
を防ぐことができるという効果を奏する。
装置は、以上説明したとおり、前記制御手段が、前記時
間差が長い場合は、報知装置を動作させ、エレベーター
運行可能限界点までエレベーターを運転させるので、張
車スイッチ動作によるエレベーターの急停止、運行不能
を防ぐことができるという効果を奏する。
【００５１】さらに、この発明に係るエレベーターの安
全装置は、以上説明したとおり、前記制御手段が、その
後、前記張車おもりが限界位置に達したら最寄階停止装
置を動作させるので、張車スイッチ動作によるエレベー
ターの急停止、運行不能を防ぐことができるという効果
を奏する。
全装置は、以上説明したとおり、前記制御手段が、その
後、前記張車おもりが限界位置に達したら最寄階停止装
置を動作させるので、張車スイッチ動作によるエレベー
ターの急停止、運行不能を防ぐことができるという効果
を奏する。
【図１】 この発明の実施の形態１に係るエレベーター
の安全装置の構成を示す図である。
の安全装置の構成を示す図である。
【図２】 この発明の実施の形態１に係るエレベーター
の安全装置の動作を示すフローチャートである。
の安全装置の動作を示すフローチャートである。
【図３】 この発明の実施の形態２に係るエレベーター
の安全装置のリレー回路を示す図である。
の安全装置のリレー回路を示す図である。
【図４】 従来のエレベーターの安全装置の構成を示す
図である。
図である。
１ 巻上機シーブ、２ カウンター、３ 主ロープ、４
ガバナシーブ、５ガバナロープ、６ かご、７ ガバ
ナ張車、８ 張車おもり、９ カム、１０Ａ張車スイッ
チ、１０Ｂ 張車スイッチ、１１ 制御盤、１２ 緊急
停止装置、１３ 制御装置、１４ 最寄階停止装置、１
５ 報知装置。
ガバナシーブ、５ガバナロープ、６ かご、７ ガバ
ナ張車、８ 張車おもり、９ カム、１０Ａ張車スイッ
チ、１０Ｂ 張車スイッチ、１１ 制御盤、１２ 緊急
停止装置、１３ 制御装置、１４ 最寄階停止装置、１
５ 報知装置。
Claims (8)
- 【請求項１】 昇降路最下部にガバナロープに張力を付
与する張車おもりを備えたエレベーターにおいて、 前記昇降路最下部の上側に設けられ前記張車おもりの位
置を検出する上側張車スイッチと、 前記昇降路最下部の下側に設けられ前記張車おもりの位
置を検出する下側張車スイッチと、 前記上側張車スイッチと前記下側張車スイッチの動作時
間の差を検出し、この時間差に応じてエレベーターを制
御する制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータ
ーの安全装置。 - 【請求項２】 前記上側張車スイッチは、前記ガバナロ
ープが縮むことで前記張車おもりが上に移動し、第１の
エレベーター運行可能の限界位置に達した時に前記張車
おもりに設置されたカムから外れて動作する様に設置さ
れていることを特徴とする請求項１記載のエレベーター
の安全装置。 - 【請求項３】 前記第１のエレベーター運行可能の限界
位置は、かごが昇降路最下部まで運転した場合、前記ガ
バナロープの下端のガバナ張車と衝突する直前の位置で
あることを特徴とする請求項２記載のエレベーターの安
全装置。 - 【請求項４】 前記下側張車スイッチは、前記ガバナロ
ープが伸びることで前記張車おもりが下へ移動し、第２
のエレベーター運行可能の限界位置に達した時に前記張
車おもりに設置されたカムから外れて動作する様に設置
されていることを特徴とする請求項２記載のエレベータ
ーの安全装置。 - 【請求項５】 前記第２のエレベーター運行可能の限界
位置は、前記張車おもりが昇降路内ピット床面に触れる
直前の位置であることを特徴とする請求項４記載のエレ
ベーターの安全装置。 - 【請求項６】 前記制御手段は、前記時間差が短い場合
は、緊急停止装置を動作させることを特徴とする請求項
４記載のエレベーターの安全装置。 - 【請求項７】 前記制御手段は、前記時間差が長い場合
は、報知装置を動作させ、エレベーター運行可能限界点
までエレベーターを運転させることを特徴とする請求項
４記載のエレベーターの安全装置。 - 【請求項８】 前記制御手段は、その後、前記張車おも
りが限界位置に達したら最寄階停止装置を動作させるこ
とを特徴とする請求項７記載のエレベーターの安全装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08683896A JP3313022B2 (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | エレベーターの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08683896A JP3313022B2 (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | エレベーターの安全装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09278307A true JPH09278307A (ja) | 1997-10-28 |
| JP3313022B2 JP3313022B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=13897961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08683896A Expired - Fee Related JP3313022B2 (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | エレベーターの安全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3313022B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009007098A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのガバナロープ状態検出装置およびエレベータの制御システム |
| WO2015155854A1 (ja) * | 2014-04-09 | 2015-10-15 | 三菱電機株式会社 | エレベータ装置 |
| EP3012217A1 (en) * | 2014-10-21 | 2016-04-27 | Kone Corporation | Safety system for elevator |
| KR20230001882U (ko) * | 2022-03-17 | 2023-09-27 | (주)디 앤드 디 | 로프 처짐 사전 확인용 텐션 스위치가 적용된 엘리베이터 조속기 로프 텐션 장치 |
-
1996
- 1996-04-09 JP JP08683896A patent/JP3313022B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009007098A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのガバナロープ状態検出装置およびエレベータの制御システム |
| WO2015155854A1 (ja) * | 2014-04-09 | 2015-10-15 | 三菱電機株式会社 | エレベータ装置 |
| JPWO2015155854A1 (ja) * | 2014-04-09 | 2017-04-13 | 三菱電機株式会社 | エレベータ装置 |
| US10093515B2 (en) | 2014-04-09 | 2018-10-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator apparatus |
| DE112014006564B4 (de) * | 2014-04-09 | 2021-03-18 | Mitsubishi Electric Corporation | Aufzugvorrichtung |
| EP3012217A1 (en) * | 2014-10-21 | 2016-04-27 | Kone Corporation | Safety system for elevator |
| CN105523456A (zh) * | 2014-10-21 | 2016-04-27 | 通力股份公司 | 电梯的安全*** |
| EP3012217B1 (en) | 2014-10-21 | 2017-05-17 | Kone Corporation | Safety system for elevator |
| US10118798B2 (en) | 2014-10-21 | 2018-11-06 | Kone Corporation | Monitoring condition of safety system for elevator |
| CN105523456B (zh) * | 2014-10-21 | 2020-05-01 | 通力股份公司 | 电梯的安全*** |
| KR20230001882U (ko) * | 2022-03-17 | 2023-09-27 | (주)디 앤드 디 | 로프 처짐 사전 확인용 텐션 스위치가 적용된 엘리베이터 조속기 로프 텐션 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3313022B2 (ja) | 2002-08-12 |
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