JP2001233563A - トラクション式エレベーターの救出運転装置及びその救出運転方法 - Google Patents

トラクション式エレベーターの救出運転装置及びその救出運転方法

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JP2001233563A
JP2001233563A JP2000041739A JP2000041739A JP2001233563A JP 2001233563 A JP2001233563 A JP 2001233563A JP 2000041739 A JP2000041739 A JP 2000041739A JP 2000041739 A JP2000041739 A JP 2000041739A JP 2001233563 A JP2001233563 A JP 2001233563A
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elevator
speed
electromagnetic brake
traction
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Yukihiro Takigawa
行洋 瀧川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主索を巻上機に巻掛けて両端にそれぞれかご
及びつり合おもりを連結して、吊り荷重の重いかごを非
常止め装置の作動速度に達しないように下降させるトラ
クション式エレベーターの救出運転装置を得る。 【解決手段】 かご8及びつり合おもり10の両者を巻
上機3に巻掛けた主索12に連結し、また所定速度検出
手段17により昇降速度がかごの非常止め装置15の作
動値未満である所定速度を検出する。そして、エレベー
ターの異常停止時に救出運転用制御装置16によって巻
上機3の電磁制動機6を解放し、上記両者における吊り
荷重の重い方の一方が下降したときの所定速度検出手段
17の動作を介して電磁制動機6が制動動作する。これ
により、かご8の救出下降時に非常止め装置15が作動
することはなく、かご8内乗客の救出作業を容易化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異常停止時に巻
上機の制動機を解放してかご及びつり合おもりのうち、
吊り荷重の重い方を下降させてかごを乗場に停止させる
トラクション式エレベーターの救出運転装置及びその救
出運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば特開平3−27298
8号公報に示された従来のエレベーターの救出運転装置
の構成を概念的にを示す図である。図において、101
はエレベーターの巻上機、102は巻上機101の電動
機に設けられた電磁制動機、103は電磁制動機102
を人為操作によって解放する解放機構、104は制動解
放レバー、105はコントロールワイヤで、一端は解放
機構103に他端は制動解放レバー104に連結されて
いる。
【0003】従来のエレベーターの救出運転装置は上記
のように構成され、エレベーターの異常停止時に人為操
作によって制動解放レバー104が押圧される。この押
圧操作によってコントロールワイヤ105が牽引され
て、コントロールワイヤ105により解放機構103が
動作して電磁制動機102の制動が解放される。
【0004】これによって、図示が省略してあるが巻上
機101の駆動綱車に主索が巻掛けられて、この主索の
両端に連結されたかご及びつり合おもりの両者のうち吊
り荷重の重い方の一方を下降させる救出運転が行われ
る。そして、かごを近くの乗場に停止させてかご内の乗
客が救出される。なお、つり合おもりの重量は一般的
に、かごに積載定員の1/2が乗り込んだときの吊り荷
重に等しくなるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの救出運転装置では、エレベーターの異常停
止時に人為操作によって電磁制動機102の制動を解放
した場合に、上記両者のうち重い方が下降して次第に加
速される。このときにかごが下降し、その下降速度がエ
レベーターの異常速度検出装置(図示しない)の作動値
に達すると、かごに設けられた非常止め装置(図示しな
い)が動作し、かごをかご用の案内レール(図示しな
い)に拘束して停止させる。
【0006】また、非常止め装置が動作したときのかご
の拘束機能は自動復帰しないように構成されている。こ
のため、かごの拘束解除には人為操作によってかごを一
旦ひき上げる必要がある。したがって、かごを下降させ
る救出運転時に増速して非常止め装置が動作した場合に
は、かごの拘束解除に手数が掛かって乗客を長時間かご
内にとじ込めることになるという問題点があった。
【0007】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、巻上機の駆動綱車に巻掛けられ
た主索の両端に連結されたかご及びつり合おもりの両者
において吊り荷重の重いかごを、かごの非常止め装置の
作動速度に達しないように下降させるトラクション式エ
レベーターの救出運転装置及びトラクション式エレベー
ターの救出運転方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るトラクシ
ョン式エレベーターの救出運転装置においては、エレベ
ーターの巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、この
主索の一端に連結されたかご及び主索の他端に連結され
たつり合おもりの両者と、上記両者の昇降速度がかごの
非常止め装置の作動値未満である所定速度を検出して動
作する所定速度検出手段と、エレベーターの異常停止時
に巻上機の電磁制動機を解放し、上記両者における吊り
荷重の重い方の一方を下降させ所定速度検出手段の動作
を介して電磁制動機を制動動作させる救出運転用制御装
置とが設けられる。
【0009】また、この発明に係るトラクション式エレ
ベーターの救出運転装置においては、エレベーターの巻
上機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、この主索の一端
に連結されたかご及び主索の他端に連結されたつり合お
もりの両者と、エレベーターの異常停止時に巻上機の電
磁制動機を解放し上記両者における吊り荷重の重い方の
一方を下降させ、この下降開始後の下降速度がかごの非
常止め装置の作動値未満である所定速度に達する前に動
作する所定時限検出手段と、この所定時限検出手段の動
作を介して電磁制動機を制動動作させる救出運転用制御
装置とが設けられる。
【0010】また、この発明に係るトラクション式エレ
ベーターの救出運転装置においては、エレベーターの巻
上機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、この主索の一端
に連結されたかご及び主索の他端に連結されたつり合お
もりの両者と、牽引装置、伝動装置及び時限消勢装置が
設けられてエレベーターの異常停止時に牽引装置の人為
操作により伝動装置を介して巻上機の電磁制動機を解放
し上記両者における吊り荷重の重い方の一方を下降さ
せ、この下降開始後の下降速度がかごの非常止め装置の
作動値未満である所定速度に達する前に動作する時限消
勢装置により牽引装置の牽引作用を解消して電磁制動機
を制動動作させる救出運転用操作機構とが設けられる。
【0011】また、この発明に係るトラクション式エレ
ベーターの救出運転装置においては、牽引装置の人為操
作による巻上機の電磁制動機を解放後における動作時限
が調整可能に構成されて、電磁制動機の制動解除阻止速
度に対応した牽引装置の牽引作用消失までの時間を適宜
に設定できる時限消勢装置が設けられる。
【0012】また、この発明に係るトラクション式エレ
ベーターの救出運転方法においては、巻上機の駆動綱車
に巻掛けられた主索と、この主索の一端に連結されたか
ご及び主索の他端に連結されたつり合おもりの両者とが
設けられたエレベーターの異常停止時に、巻上機の電磁
制動機を解放して上記両者における吊り荷重の重い方の
一方を下降させ、この下降時の下降速度がかごの非常止
め装置の作動値未満である所定速度に達する前に巻上機
の電磁制動機が制動動作する。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図5は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベー
ターの構成を概念的に示す斜視図、図2は図1のエレベ
ーターにおける救出運転状況を説明する立面図、図3は
図1のエレベーターにおける救出運転用制御装置の要部
電気回路図、図4は図1のエレベーターにおける巻上機
の電磁制動機を制動解除したときの時間経過とかごの下
降速度との関係を示すグラフ、図5は図1のエレベータ
ーにおける巻上機の電磁制動機の拡大図である。
【0014】図において、1は昇降路、2は昇降路1に
設けられて互いに上下方向に離れて配置された乗場、3
は昇降路1の上部に設置された巻上機で、駆動電動機
4、駆動綱車5、後述する電磁制動機6及び速度検出器
7が設けられている。8は昇降路1の所定経路を昇降す
るかご、9は昇降路1に立設されてかご8の昇降を案内
するかご用レール、10は昇降路1の他の所定経路を昇
降するつり合おもり、11は昇降路1に立設されてつり
合おもり10の昇降を案内するつり合おもり用レールで
ある。
【0015】12は主索で、一端が昇降路1上部の固定
体に連結されて下降しかご8の下部に枢着された滑車に
巻掛けられて上昇し、駆動綱車5に巻掛けられて下降し
てつり合おもり10に枢着された吊り車に巻掛けられて
上昇し、他端は昇降路1上部の固定体に連結されてい
る。13は昇降路1の上部に設置された調速機、14は
調速ロープで、無端状をなし調速機13の調速車に巻掛
けられて昇降路1に吊下され、一側がかご8に係合され
ている。
【0016】15はかご8の下部に設けられた非常止め
装置で、作動部が調速ロープ14に連結されている。そ
して、かご8の下降速度が定格速度の1.4倍になった
ときの調速機13の動作によって調速ロープ14の移動
が阻止される。このときのかご8と調速ロープ14の相
対変位によって、かご用レール9を作動部が押圧してか
ご8の下降を制動する。
【0017】16はエレベーターの制御盤に設けられた
救出運転用制御装置、17は所定速度検出手段、18は
救出運転リレー、19は救出運転リレー18の常閉接
点、20は電池電源、21は救出運転操作器、22は救
出運転釦である。23は巻上機3のフレーム、24は駆
動電動機4の出力軸に固定された制動ドラム、25は一
端がフレーム23に枢持された腕である。
【0018】26は腕25に設けられて制動ドラム24
と対向した制動シュー、27は腕25に設けられて反制
動シュー26側に配置された吸引板、28はフレーム2
3に設けられて吸引板27と対向して配置された電磁
石、29はフレーム23に設けられて腕25の回動端側
に挿通された支持軸、30は電磁石28の配線、31は
押圧ばねで、一端が支持軸29の先端に他端は腕25の
回動端に係止されて腕25を介して制動シュー26を制
動ドラム24に押圧する。
【0019】また、図4においてV0 はかご8下降時に
おける非常止め装置15の作動速度、V1 は電磁制動機
6の制動解除阻止速度、t0 はかご8下降時における非
常止め装置15の作動速度に達するまでの作動速度時
間、t1 は電磁制動機6の制動解除阻止速度に達するま
での救出運転時間である。
【0020】上記のように構成されたエレベーターにお
いて、巻上機3の駆動電動機4が付勢されて駆動綱車5
が回転する。これにより、主索14によってかご8がか
ご用レール9に、またつり合おもり10がつり合おもり
用レール11に案内されて互いに反対方向へ昇降して、
かご8が所要の乗場2に停止する。
【0021】なお、駆動電動機4が付勢されると電磁制
動機6の電磁石28が付勢されて押圧ばね31の押圧力
に抗して吸引板27を吸引することによって駆動綱車5
の制動が解除される。また、駆動電動機4が消勢される
と電磁制動機6の電磁石28が消勢されて押圧ばね31
の押圧力によって制動シュー26により駆動綱車5が制
動される。
【0022】そして、エレベーターが故障して異常停止
した場合には、次に述べるようにしてかご8内乗客の救
出運転が行われる。すなわち、係員によって救出運転用
制御装置16に救出運転操作器21が接続されて救出運
転釦22が押圧される。これによって、電池電源20−
救出運転釦22−救出運転リレー18の常閉接点19−
電磁石28−電池電源20の回路によって、電磁制動機
6の電磁石28が付勢されて、駆動綱車5の制動が解除
される。
【0023】これにより、かご8及びつり合おもり10
の両者のうち吊り荷重の重い方が下降する。この下降に
よる速度が巻上機3の速度検出器7によって検出され、
下降速度が次第に加速されるものの、その検出速度がか
ご8の非常止め装置15の作動値未満である所定速度、
すなわち図4に示す速度V1 に達すると所定速度検出手
段17が動作する。この動作によって救出運転リレー1
8が付勢されて常閉接点19が開放する。このため、救
出運転釦22が押圧されていても電磁制動機6の電磁石
28が消勢されるので、駆動綱車5が制動されてかご8
が停止する。
【0024】したがって、つり合おもり10との吊り荷
重差によってかご8を下降させる救出運転時にかご8の
下降が加速されても、その速度が非常止め装置15の作
動値に達する前に駆動綱車5が制動される。このため、
かご8を下降させる救出運転時に非常止め装置15が作
動することはなく、迅速にまた容易にかご8を乗場2に
停止させてかご8内乗客を救出することができる。
【0025】なお、所定速度検出手段17の動作を介し
て停止したかご8は、再度救出運転釦22が押圧される
ことによって、電磁制動機6の電磁石28が付勢されて
駆動綱車5の制動が解除されることによって下降する。
また、かご8を下降させる救出運転は、係員が乗場2の
戸を僅か戸開してかご8の挙動を見ながら救出運転釦2
2を操作し、かご8を乗場2に停止させる。
【0026】実施の形態2.図6及び図7は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図6はエレベータ
ーにおける救出運転用制御装置の要部電気回路図、図7
は図6のエレベーターにおける巻上機の電磁制動機を制
動解除したときの時間経過とかごの下降速度との関係を
示すグラフである。なお、図6及び図7の他は前述の図
1〜図5の実施の形態と同様にトラクション式エレベー
ターの救出運転装置が構成されている。図において、前
述の図1〜図5と同符号は相当部分を示す。
【0027】32は所定時限検出手段で、エレベーター
が異常停止したときに駆動綱車5の制動が解除され、か
ご8及びつり合おもり10の両者のうち吊り荷重の重い
方が下降する場合に、下降速度がかごの非常止め装置1
5の作動値未満である所定速度に達する最短の時限によ
って動作する。
【0028】また、図7においてV0 はかご8下降時に
おける非常止め装置15の作動速度、V1 は後述する所
定時限検出手段32による電磁制動機6の制動解除阻止
速度、t0 はかご8下降時における非常止め装置15の
作動速度に達するまでの下降時間、t1 は電磁制動機6
の制動解除阻止速度に達するまでの救出運転時間であ
る。
【0029】上記のように構成されたエレベーターにお
いて、通常時に前述の図1〜図5の実施の形態と同様に
エレベーターが運転され、電磁制動機6により巻上機3
が制動されて停止する。そして、エレベーターが故障し
て異常停止した場合には、次に述べるようにしてかご8
内乗客の救出運転が行われる。
【0030】すなわち、係員によって救出運転用制御装
置16に救出運転操作器21が接続されて救出運転釦2
2が押圧される。これによって、電池電源20−救出運
転釦22−所定時限検出手段32−電磁石28−電池電
源20の回路によって、電磁制動機6の電磁石28が付
勢されて、駆動綱車5の制動が解除される。
【0031】これにより、かご8及びつり合おもり10
の両者のうち吊り荷重の重い方が下降し、この下降時間
が所定時限検出手段32によって検出される。そして、
下降速度が次第に加速されるものの、かごの非常止め装
置15の作動値未満である所定速度、すなわち図7に示
す速度V1 に達する最短の時限、すなわち図7に示す時
間t1 になると所定時限検出手段32が動作する。
【0032】そして、所定時限検出手段32が動作する
ことによって、電磁制動機6の電磁石28が消勢され
て、駆動綱車5が制動されてかご8が停止する。このた
め、つり合おもり10との吊り荷重差によってかご8を
下降させる救出運転時にかご8の下降が加速されても、
その速度が非常止め装置15の作動値に達する前に駆動
綱車5が制動される。したがって、詳細な説明を省略す
るが図6及び図7の実施の形態においても図1〜図5の
実施の形態と同様な作用が得られる。
【0033】実施の形態3.図8〜図13も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図8はエレベータ
ーにおける救出運転状況を説明する立面図、図9は図8
の救出運転用操作器を概念的に示す拡大図、図10は図
9の救出運転用操作機構の操作状態を示す図、図11は
図8のエレベーターにおける巻上機の電磁制動機を制動
解除したときの時間経過とかごの下降速度との関係を示
すグラフ、図12は図9における時限消勢装置の拡大縦
断面図、図13は図12の時限消勢装置の作動状態を説
明する図である。
【0034】なお、図8〜図13の他は前述の図1〜図
5の実施の形態と同様にトラクション式エレベーターの
救出運転装置が構成されている。図において、前述の図
1〜図5と同符号は相当部分を示し、33は救出運転用
操作機構で、次に述べる牽引装置、伝動装置及び時限消
勢装置によって構成されている。
【0035】すなわち、34は牽引装置で、乗場2床に
配置される台板35、台板35の一側に立設された支持
板36、支持板36の基部に一端が枢着された足踏みレ
バー37、足踏みレバー37の枢着部寄りに固定された
伝動板38、伝動板38の反支持板36側の上端に一端
が枢持されて他端は下方に配置された伝動補助板39が
設けられている。
【0036】40は伝動装置で、巻上機3のフレーム2
3における支持軸29装着部に設けられた装着体41、
装着体41に一端が枢着されて他端は腕25の回動端に
おける制動ドラム24側の面に対向した作動カム42、
後述する伝動ケーブル43が設けられている。なお、伝
動ケーブル43は両端がそれぞれ支持板36及び装着体
41に係止された可撓性管体44並びに可撓性管体43
に挿通されて一端が作動カム42の長手中間に連結され
他端は伝動板38に挿入されて伝動補助板39に連結さ
れた可撓ワイヤ45によって構成されている。
【0037】46は液体ダンパからなる時限消勢装置
で、伝動板38の支持板36側に装着されたシリンダー
47、シリンダー47に嵌合されて伝動板38から突出
して先端が伝動補助板39に接して配置されたプランジ
ャー48、シリンダー47内に配置されてプランジャー
48のピストン49を押圧するばね50、ピストン49
のシリンダー47内底面に設けられてピストン49のオ
リフィス51の一つに対向して配置されたゴム等の粘弾
性材製の弁板52が設けられている。
【0038】また、図11においてV0 はかご8下降時
における非常止め装置15の作動速度、V1 は時限消勢
装置46による電磁制動機6の制動解除阻止速度、t0
はかご8下降時における非常止め装置15の作動速度に
達するまでのかご8の下降時間、t1 は電磁制動機6の
制動解除阻止速度に達するまでの救出運転時間、t2は
時限消勢装置46による電磁制動機6の制動解除阻止速
度に達するまでの下降時間である。
【0039】上記のように構成されたエレベーターにお
いて、通常時に前述の図1〜図5の実施の形態と同様に
エレベーターが運転され、電磁制動機6により巻上機3
が制動されて停止する。そして、エレベーターが故障し
て異常停止した場合には、次に述べるようにしてかご8
内乗客の救出運転が行われる。
【0040】すなわち、係員によって図8に示すように
救出運転用操作機構33が仮設され、図9に示す状態に
おいて牽引装置34の足踏みレバー37が押し下げられ
る。これにより、伝動板38、伝動補助板39及び時限
消勢装置46を介して、伝動装置40の伝動ケーブル4
3の可撓ワイヤ45が牽引される。これによって、図1
0上部に示すように作動カム42により押圧ばね31の
押圧力に抗して腕25が回動して駆動綱車5の制動が解
除される。
【0041】これにより、かご8及びつり合おもり10
の両者のうち吊り荷重の重い方が下降し、時間の経過と
共に下降速度が次第に加速される。しかし、伝動ケーブ
ル43の牽引開始後の時間経過によって時限消勢装置4
6は図12に示す状態から、シリンダー47に充填され
た液体が、ピストン49のオリフィスを経て次第にプラ
ンジャー48側に流出して図13に示す状態となる。
【0042】これによって、伝動補助板39が伝動板3
8に接近して図10下部に示す状態となる。このため、
図11に示す時限消勢装置46の機能による電磁制動機
6の制動解除阻止速度に達するまでの時間、すなわち下
降時間t2 の経過によって駆動綱車5が制動される。し
たがって、上記両者のうち吊り荷重の重い方の下降速度
が、かごの非常止め装置15の作動値未満である所定速
度、すなわち図11に示す速度V1 に制限される。
【0043】このため、つり合おもり10との吊り荷重
差によってかご8を下降させる救出運転時に、救出運転
用操作機構33の人為的操作によってかご8の下降が加
速されるが、その速度が非常止め装置15の作動値に達
する前に救出運転用操作機構33の時限消勢装置46の
機能、すなわち所定時限経過後に伝動ケーブル43によ
る牽引作用を消失させる機能によって駆動綱車5が制動
されてかご8が停止する。したがって、詳細な説明を省
略するが図8〜図13の実施の形態においても図1〜図
5の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0044】なお、牽引装置34の足踏みレバー37を
押し下げた図10に示す状態において、係員が足踏みレ
バー37から足を外すと、伝動板38、伝動補助板39
による伝動ケーブル43の牽引力が消失する。これによ
り、時限消勢装置46が図13に示す状態から図12に
示すようにプランジャー48が突出位置に復帰する。こ
の時限消勢装置46の復帰動作時には弁板52が図13
に示すように撓屈して両方のオリフィス51が全開す
る。
【0045】したがって、時限消勢装置46の復帰動作
時に全開したオリフィス51を経て、液体がシリンダー
47内側に急速に流入するので、迅速にプランジャー4
8が突出して図9に示す状態に復帰する。このため、か
ご8及びつり合おもり10の両者のうち吊り荷重の重い
方を下降させる救出運転時に、下降が加速されてその速
度が非常止め装置15の作動値に達する前に駆動綱車5
が制動された状態から再度、早急に牽引装置34の足踏
みレバー37を押し下げることができる。このため、救
出運転動作を短時間に繰り返すことができ、救出運転の
作業能率を向上することができる。
【0046】実施の形態4.図14及び図15も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図14は時限
消勢装置の拡大縦断面図、図15は図14のA−A線断
面図である。なお、図14及び図15の他は前述の図1
〜図5の実施の形態、図8〜図13の実施の形態の実施
の形態と同様にトラクション式エレベーターの救出運転
装置が構成されている。
【0047】図において、前述の図1〜図5、図8〜図
13と同符号は相当部分を示し、53はゴム等の粘弾性
材の円形の板からなる弁板で、オリフィス51の一つに
対向して配置されピストン49の中心にねじ込まれたボ
ルト54によって、円形の中心から外れた位置がピスト
ン49の中心に装着されている。
【0048】上記のように構成されたエレベーターにお
いて、通常時に前述の図1〜図5の実施の形態と同様に
エレベーターが運転され、電磁制動機6により巻上機3
が制動されて停止する。そして、エレベーターが故障し
て異常停止した場合には、前述の図8〜図13の実施の
形態と同様に、係員により救出運転用操作機構33が仮
設されて足踏みレバー37が押し下げられ、伝動板3
8、伝動補助板39及び時限消勢装置46を介し、伝動
ケーブル43の可撓ワイヤ45が牽引される。
【0049】これによって、伝動ケーブル43を介して
作動カム42が動作し、駆動綱車5の制動が解除されて
かご8内乗客の救出運転が行われる。したがって、詳細
な説明を省略するが図14及び図15の実施の形態にお
いても図8〜図13の実施の形態と同様な作用が得られ
る。
【0050】また、図14及び図15の実施の形態にお
いて、弁板53をピストン49の中心において回動する
ことによって、通常時におけるオリフィス51の一つの
開口面積を変化させることができる。このため、かご8
及びつり合おもり10の両者のうち吊り荷重の重い方を
下降させる救出運転時に、救出運転用操作機構33の足
踏みレバー37を押し下げたときの時限消勢装置46の
機能、すなわち所定時限経過後に伝動ケーブル43によ
る牽引作用を消失させる機能による電磁制動機6の制動
解除阻止速度に対応した伝動ケーブル43の牽引作用消
失までの時間を適宜に調整することができる。
【0051】したがって、かご8及びつり合おもり10
の吊り荷重差、またエレベーターの仕様によって変化す
る電磁制動機6の制動解除阻止速度に対応する伝動ケー
ブル43の牽引作用消失までの時間を容易に最適に設定
することができる。このため、かご8及びつり合おもり
10の両者のうち吊り荷重の重い方を下降させる救出運
転の作業能率を向上することができる。
【0052】実施の形態5.前述の実施の形態の構成に
おいて、次に述べる方法によって、エレベーターの異常
停止時にかご8内乗客の救出運転を行うことができる。
すなわち、エレベーターの異常停止時に巻上機3の電磁
制動機6を解放してかご8及びつり合おもり10の両者
における吊り荷重の重い方の一方を下降させる。
【0053】そして、その下降速度がかごの非常止め装
置15の作動値未満である所定速度に達する前に電磁制
動機6を制動動作させる。また、上記両者のうち吊り荷
重の重い方の一方を下降させて、下降速度がかごの非常
止め装置15の作動値未満である所定速度に達する最短
の時限によって電磁制動機6を制動動作させる。
【0054】また、エレベーターの異常停止時に救出運
転用操作機構33を仮設し、牽引装置34の人為操作に
より伝動装置40を介して巻上機3の電磁制動機6を解
放して、かご8及びつり合おもり10の両者における吊
り荷重の重い方の一方を下降させる。そして、その下降
速度がかごの非常止め装置15の作動値未満である所定
速度に達する最短の時限によって伝動装置40の牽引作
用を解消する時限消勢装置46を設け、時限消勢装置4
6の機能によって電磁制動機6を制動動作させる。
【0055】このようなトラクション式エレベーターの
救出運転方法によって、つり合おもり10との吊り荷重
差によってかご8を下降させる救出運転時に、巻上機3
の電磁制動機6を解放してかご8の下降が加速される。
しかし、その下降速度が非常止め装置15の作動値に達
する前に電磁制動機6が制動動作する。このため、かご
8を下降させる救出運転時に非常止め装置15が作動す
ることはなく、迅速にまた容易にかご8を乗場2に救出
運転できて、かご8内乗客を救出することができる。
【0056】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、エレベ
ーターの巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、この
主索の一端に連結されたかご及び主索の他端に連結され
たつり合おもりの両者と、上記両者の昇降速度がかごの
非常止め装置の作動値未満である所定速度を検出して動
作する所定速度検出手段と、エレベーターの異常停止時
に巻上機の電磁制動機を解放し、上記両者における吊り
荷重の重い方の一方を下降させ所定速度検出手段の動作
を介して電磁制動機を制動動作させる救出運転用制御装
置とを設けたものである。
【0057】これによって、エレベーターが故障して異
常停止した場合に、次に述べるようにしてかご内乗客の
救出運転が行われる。すなわち、係員によって救出運転
用制御装置が操作されて巻上機の電磁制動機が解放し、
かご及びつり合おもりの両者のうち吊り荷重の重い方が
下降する。そして、この下降速度が次第に加速されるも
のの、その下降速度がかごの非常止め装置の作動値未満
である所定速度に達すると所定速度検出手段が動作す
る。この動作を介して救出運転用制御装置によって巻上
機の電磁制動機が制動動作する。このため、つり合おも
りとの吊り荷重差によってかごを下降させる救出運転時
にかごの下降が加速されても、その速度が非常止め装置
の作動値に達する前に巻上機が制動される。これによ
り、かごを下降させる救出運転時に非常止め装置が作動
することはなく、迅速にまた容易にかごを乗場に停止さ
せることができ、かご内乗客の救出作業を容易化する効
果がある。
【0058】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、
この主索の一端に連結されたかご及び主索の他端に連結
されたつり合おもりの両者と、エレベーターの異常停止
時に巻上機の電磁制動機を解放し上記両者における吊り
荷重の重い方の一方を下降させ、この下降開始後の下降
速度がかごの非常止め装置の作動値未満である所定速度
に達する前に動作する所定時限検出手段と、この所定時
限検出手段の動作を介して電磁制動機を制動動作させる
救出運転用制御装置とを設けたものである。
【0059】これによって、エレベーターが故障して異
常停止した場合に、次に述べるようにしてかご内乗客の
救出運転が行われる。すなわち、係員によって救出運転
用制御装置が操作されて巻上機の電磁制動機が解放し、
かご及びつり合おもりの両者のうち吊り荷重の重い方が
下降する。そして、この下降速度が次第に加速されるも
のの、その下降速度がかごの非常止め装置の作動値未満
である所定速度に達する前に所定時限検出手段が動作す
る。この動作を介して救出運転用制御装置によって巻上
機の電磁制動機が制動動作する。このため、つり合おも
りとの吊り荷重差によってかごを下降させる救出運転時
にかごの下降が加速されても、その速度が非常止め装置
の作動値に達する前に巻上機が制動される。これによ
り、かごを下降させる救出運転時に非常止め装置が作動
することはなく、迅速にまた容易にかごを乗場に停止さ
せることができ、かご内乗客の救出作業を容易化する効
果がある。
【0060】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、
この主索の一端に連結されたかご及び主索の他端に連結
されたつり合おもりの両者と、牽引装置、伝動装置及び
時限消勢装置が設けられてエレベーターの異常停止時に
牽引装置の人為操作により伝動装置を介して巻上機の電
磁制動機を解放し上記両者における吊り荷重の重い方の
一方を下降させ、この下降開始後の下降速度がかごの非
常止め装置の作動値未満である所定速度に達する前に動
作する時限消勢装置により牽引装置の牽引作用を解消し
て電磁制動機を制動動作させる救出運転用操作機構とを
設けたものである。
【0061】これによって、エレベーターが故障して異
常停止した場合に、次に述べるようにしてかご内乗客の
救出運転が行われる。すなわち、係員によって救出運転
用操作機構が仮設されて操作され、巻上機の電磁制動機
を解放し、かご及びつり合おもりの両者のうち吊り荷重
の重い方が下降する。そして、この下降速度が次第に加
速されるものの、その下降速度がかごの非常止め装置の
作動値未満である所定速度に達する前に時限消勢装置が
動作する。この動作により牽引装置の牽引作用を解消し
て電磁制動機が制動動作する。このため、つり合おもり
との吊り荷重差によってかごを下降させる救出運転時に
かごの下降が加速されても、その速度が非常止め装置の
作動値に達する前に巻上機が制動される。これにより、
かごを下降させる救出運転時に非常止め装置が作動する
ことはなく、迅速にまた容易にかごを乗場に停止させる
ことができ、かご内乗客の救出作業を容易化する効果が
ある。
【0062】また、この発明は以上説明したように、牽
引装置の人為操作による巻上機の電磁制動機を解放後に
おける動作時限が調整可能に構成されて、電磁制動機の
制動解除阻止速度に対応した牽引装置の牽引作用消失ま
での時間を適宜に設定できる時限消勢装置を設けたもの
である。
【0063】これによって、エレベーターが故障して異
常停止した場合に、次に述べるようにしてかご内乗客の
救出運転が行われる。すなわち、係員によって救出運転
用操作機構が仮設されて操作され、巻上機の電磁制動機
を解放し、かご及びつり合おもりの両者のうち吊り荷重
の重い方が下降する。そして、この下降速度が次第に加
速されるものの、その下降速度がかごの非常止め装置の
作動値未満である所定速度に達する前に、動作時限が調
整可能に構成された時限消勢装置が動作する。この動作
により牽引装置の牽引作用を解消して電磁制動機が制動
動作する。このため、つり合おもりとの吊り荷重差によ
ってかごを下降させる救出運転時にかごの下降が加速さ
れても、その速度が非常止め装置の作動値に達する前
に、吊り荷重差による下降速度に対応して動作時限が調
整された時限消勢装置を介して巻上機が制動される。こ
れにより、かごを下降させる救出運転時に非常止め装置
が作動することはなく効率よくかごを下降でき、迅速に
また容易にかごを乗場に停止させることができ、かご内
乗客の救出作業を容易化する効果がある。
【0064】また、この発明以上説明したように、巻上
機の駆動綱車に巻掛けられた主索と、この主索の一端に
連結されたかご及び主索の他端に連結されたつり合おも
りの両者とが設けられたエレベーターの異常停止時に、
巻上機の電磁制動機を解放して上記両者における吊り荷
重の重い方の一方を下降させ、この下降時の下降速度が
かごの非常止め装置の作動値未満である所定速度に達す
る前に巻上機の電磁制動機を制動動作させるものであ
る。
【0065】これによって、エレベーターが故障して異
常停止した場合に、次に述べるようにしてかご内乗客の
救出運転が行われる。すなわち、つり合おもりとの吊り
荷重差によってかごを下降させる救出運転時に、巻上機
の電磁制動機が解放される。このときにかごの下降が加
速されるが、その速度が非常止め装置の作動値に達する
前に電磁制動機が制動動作する。このため、かごを下降
させる救出運転時に非常止め装置が作動することはな
く、迅速にまた容易にかごを乗場に停止させてかご内乗
客の救出作業を容易化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーターの構成を概念的に示す斜視図。
【図2】 図1のエレベーターにおける救出運転状況を
説明する立面図。
【図3】 図1のエレベーターにおける救出運転用制御
装置の要部電気回路図。
【図4】 図1のエレベーターにおける巻上機の電磁制
動機を制動解除したときの時間経過とかごの下降速度と
の関係を示すグラフ。
【図5】 図1のエレベーターにおける巻上機の電磁制
動機の拡大図。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す図で、エレベ
ーターにおける救出運転用制御装置の要部電気回路図。
【図7】 図6のエレベーターにおける巻上機の電磁制
動機を制動解除したときの時間経過とかごの下降速度と
の関係を示すグラフ。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す図で、エレベ
ーターにおける救出運転状況を説明する立面図。
【図9】 図8の救出運転用操作器を概念的に示す拡大
図。
【図10】 図9の救出運転用操作機構の操作状態を示
す図。
【図11】 図8のエレベーターにおける巻上機の電磁
制動機を制動解除したときの時間経過とかごの下降速度
との関係を示すグラフ。
【図12】 図9における時限消勢装置の拡大縦断面
図。
【図13】 図12の時限消勢装置の作動状態を説明す
る図。
【図14】 この発明の実施の形態4を示す図で、時限
消勢装置の拡大縦断面図。
【図15】 図14のA−A線断面図。
【図16】 従来におけるエレベーターの救出運転装置
の構成を概念的に示す図。
【符号の説明】
3 巻上機、5 駆動綱車、6 電磁制動機、8 か
ご、10 つり合おもり、12 主索、15 非常止め
装置、16 救出運転用制御装置、17 所定速度検出
手段、32 所定時限検出手段、33 救出運転用操作
機構、34 牽引装置、40 伝動装置、46 時限消
勢装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの巻上機の駆動綱車に巻掛
    けられた主索と、この主索の一端に連結されたかご及び
    上記主索の他端に連結されたつり合おもりの両者と、上
    記両者の昇降速度が上記かごの非常止め装置の作動値未
    満である所定速度を検出して動作する所定速度検出手段
    と、上記エレベーターの異常停止時に上記巻上機の電磁
    制動機を解放し、上記両者における吊り荷重の重い方の
    一方を下降させ上記所定速度検出手段の動作を介して上
    記電磁制動機を制動動作させる救出運転用制御装置とを
    備えたトラクション式エレベーターの救出運転装置。
  2. 【請求項2】 エレベーターの巻上機の駆動綱車に巻掛
    けられた主索と、この主索の一端に連結されたかご及び
    上記主索の他端に連結されたつり合おもりの両者と、上
    記エレベーターの異常停止時に上記巻上機の電磁制動機
    を解放し上記両者における吊り荷重の重い方の一方を下
    降させ、この下降開始後の下降速度が上記かごの非常止
    め装置の作動値未満である所定速度に達する前に動作す
    る所定時限検出手段と、この所定時限検出手段の動作を
    介して上記電磁制動機を制動動作させる救出運転用制御
    装置とを備えたトラクション式エレベーターの救出運転
    装置。
  3. 【請求項3】 エレベーターの巻上機の駆動綱車に巻掛
    けられた主索と、この主索の一端に連結されたかご及び
    上記主索の他端に連結されたつり合おもりの両者と、牽
    引装置、伝動装置及び時限消勢装置が設けられて上記エ
    レベーターの異常停止時に上記牽引装置の人為操作によ
    り上記伝動装置を介して上記巻上機の電磁制動機を解放
    し上記両者における吊り荷重の重い方の一方を下降さ
    せ、この下降開始後の下降速度が上記かごの非常止め装
    置の作動値未満である所定速度に達する前に動作する時
    限消勢装置により上記牽引装置の牽引作用を解消して上
    記電磁制動機を制動動作させる救出運転用操作機構とを
    備えたトラクション式エレベーターの救出運転装置。
  4. 【請求項4】 時限消勢装置を、牽引装置の人為操作に
    よる巻上機の電磁制動機を解放後における動作時限が調
    整可能に構成されて、上記電磁制動機の制動解除阻止速
    度に対応した上記牽引装置の牽引作用消失までの時間を
    適宜に設定できるものとしたことを特徴とする請求項3
    記載のトラクション式エレベーターの救出運転装置。
  5. 【請求項5】 巻上機の駆動綱車に巻掛けられた主索
    と、この主索の一端に連結されたかご及び上記主索の他
    端に連結されたつり合おもりの両者とが設けられたエレ
    ベーターの異常停止時に、上記巻上機の電磁制動機を解
    放して上記両者における吊り荷重の重い方の一方を下降
    させ、この下降時の下降速度が上記かごの非常止め装置
    の作動値未満である所定速度に達する前に上記電磁制動
    機を制動動作させるトラクション式エレベーターの救出
    運転方法。
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