JPH09275098A - エッチング方法 - Google Patents

エッチング方法

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JPH09275098A
JPH09275098A JP10480196A JP10480196A JPH09275098A JP H09275098 A JPH09275098 A JP H09275098A JP 10480196 A JP10480196 A JP 10480196A JP 10480196 A JP10480196 A JP 10480196A JP H09275098 A JPH09275098 A JP H09275098A
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JP
Japan
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etching
titanium
metal
hydrogen peroxide
etched
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JP10480196A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Abe
和行 阿部
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地金属層のうちチタン−タングステン合金
からなる拡散防止層を過酸化水素を含むエッチング液に
よってウエットエッチングするエッチング方法におい
て、エッチング速度を向上させることができるようにす
る。 【解決手段】 エッチング液20中にはチタン−タング
ステン合金よりも酸化物の生成自由エネルギーが低い銅
が予め混入されている。この場合、混入された銅はエッ
チング液20中で過酸化水素によって酸化されて酸化銅
になっている。そして、この状態で拡散防止層15をエ
ッチング液20中に浸漬すると、酸化銅が拡散防止層1
5を形成するチタン−タングステン合金を酸化すること
で拡散防止層15がエッチング除去される。この場合の
エッチング速度は、過酸化水素がチタン−タングステン
合金を酸化することで拡散防止層15がエッチング除去
されるエッチング速度よりも速く、エッチング速度を向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエッチング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCOG(Chip on Glass)方式と呼
ばれる半導体チップの実装技術では、半導体チップを回
路基板上に搭載している。この場合、半導体チップに設
けられた突起電極を回路基板上の接続パッドにボンディ
ングしている。したがって、半導体チップには突起電極
を設ける必要がある。
【0003】次に、このような突起電極の形成方法につ
いて図6〜図9を順に参照しながら説明する。まず、図
6に示すように、シリコン基板1上に接続パッド2が形
成され、その上面の接続パッド2の中央部を除く部分に
絶縁膜3が形成され、接続パッド2の中央部が絶縁膜3
に形成された開口部4を介して露出されたものを用意す
る。次に、図7に示すように、上面全体に下地金属層と
しての拡散防止層5および接着層6を形成する。次に、
接着層6の上面の接続パッド2に対応する部分を除く部
分にメッキレジスト層7を形成する。したがって、この
状態では、接続パッド2に対応する部分におけるメッキ
レジスト層7には開口部8が形成されている。次に、接
着層6をメッキ電流路として電解メッキを行うことによ
り、メッキレジスト層7の開口部8内の接着層6の上面
に突起電極9を形成する。次に、メッキレジスト層7を
剥離すると、図8に示すようになる。次に、図9に示す
ように、突起電極9をエッチングマスクとして接着層6
および拡散防止層5の不要な部分をウエットエッチング
により除去する。かくして、突起電極9の形成が終了す
る。
【0004】ところで、拡散防止層5にチタン−タング
ステン合金を用いた場合、このチタン−タングステン合
金をウエットエッチングするエッチング液には過酸化水
素(H22)の30%水溶液が用いられる。そして、こ
のエッチング液を用いてチタン−タングステン合金をウ
エットエッチングすると、以下の化学反応式(1)およ
び(2)に示すように、チタン(Ti)と過酸化水素と
が反応して酸化チタン(TiO2)が生成され、タング
ステン(W)と過酸化水素とが反応して酸化タングステ
ン(WO2)が生成されることで、拡散防止層5の不要
な部分が除去される。なお、一般に、エッチング速度は
エッチング液の液温が上昇するほど速くなる。 Ti+2H22→TiO2+2H2O (1) W+2H22→WO2+2H2O (2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このようなエッチング方法において、エッチング液に用
いられる過酸化水素はそれ自体が酸素を放出して徐々に
分解する非常に不安定な化学物質であるので、エッチン
グ速度を向上させるためにエッチング液の液温を上昇さ
せると、過酸化水素の分解速度も速くなってエッチング
液の寿命が短くなり、エッチング速度を向上させること
が困難であるという問題があった。この発明の課題は、
エッチング速度を向上させることができるようにするこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、被エッチン
グ金属を過酸化水素を含むエッチング液によってウエッ
トエッチングするエッチング方法において、前記エッチ
ング液中に前記被エッチング金属よりも酸化物の生成自
由エネルギーが低い所定金属を予め混入するものであ
る。
【0007】この発明によれば、エッチング液中に被エ
ッチング金属よりも酸化物の生成自由エネルギーが低い
所定金属を予め混入するので、混入された所定金属がエ
ッチング液中で過酸化水素によって酸化されて所定金属
の酸化物になり、この状態で被エッチング金属をエッチ
ング液中に浸漬すると、所定金属の酸化物が被エッチン
グ金属を酸化することで被エッチング金属がエッチング
除去され、この場合のエッチング速度が過酸化水素が被
エッチング金属を酸化することで被エッチング金属がエ
ッチング除去されるエッチング速度よりも速く、エッチ
ング速度を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図5はそれぞれこの発明の
一実施形態を適用した突起電極の各形成工程を示したも
のである。そこで、これらの図を順に参照しながら、こ
の実施形態を適用した突起電極の形成方法について説明
する。
【0009】まず、図1に示すように、シリコン基板1
1上にアルミニウム等からなる接続パッド12が形成さ
れ、その上面の接続パッド12の中央部を除く部分に酸
化シリコンや窒化シリコン等からなる絶縁膜(パッシベ
ーション膜)13が形成され、接続パッド12の中央部
が絶縁膜13に形成された開口部14を介して露出され
たものを用意する。
【0010】次に、図2に示すように、上面全体にチタ
ン−タングステン合金(被エッチング金属)からなる拡
散防止層15および金、銅、ニッケル等からなる接着層
16をスパッタリング法や真空蒸着法等により成膜す
る。次に、接着層16の上面の接続パッド12に対応す
る部分を除く部分にメッキレジスト層17を形成する。
したがって、この状態では、接続パッド12に対応する
部分におけるメッキレジスト層17には開口部18が形
成されている。次に、接着層16をメッキ電流路として
電解メッキを行うことにより、メッキレジスト層17の
開口部18内における接着層16の上面に金等からなる
突起電極19が形成される。
【0011】次に、メッキレジスト層17を剥離し、突
起電極19をエッチングマスクとして接着層16の不要
な部分をウエットエッチングにより除去すると、図3に
示すようになる。次に、図4に示すように、過酸化水素
の30%水溶液に拡散防止層15のモル量よりも多めの
銅(所定金属)を混入したものからなるエッチング液2
0を用意する。この場合、以下の化学反応式(3)に示
すように、銅(Cu)と過酸化水素(H22)とが反応
して酸化銅(Cu2O)が生成されている。 2Cu+H22→Cu2O+H2O (3) 次に、エッチング液20中に所定時間浸漬し、突起電極
19をエッチングマスクとして拡散防止層15をウエッ
トエッチングすると、酸化チタン(TiO2)および酸
化タングステン(WO2)の生成自由エネルギーが酸化
銅の生成自由エネルギーよりも高いので、以下の化学反
応式(4)および(5)に示すように、チタンが酸化銅
によって酸化されて酸化チタンが生成され、タングステ
ンが酸化銅によって酸化されて酸化タングステンが生成
され、図5に示すように、拡散防止層15の不要な部分
が除去され、かくして突起電極19の形成が終了する。 Ti+2Cu2O→TiO2+4Cu (4) W+2Cu2O→WO2+4Cu (5) この場合、過酸化水素から放出された酸素イオンがチタ
ン−タングステン合金を酸化する速度よりも酸化銅がチ
タン−タングステン合金を酸化する速度の方が速いの
で、エッチング速度を向上させることができる。
【0012】このように、エッチング液20中にチタン
−タングステン合金よりも酸化物の生成自由エネルギー
が低い銅を予め混入するので、混入された銅がエッチン
グ液20中で過酸化水素によって酸化されて酸化銅にな
り、この状態で拡散防止層15をエッチング液20中に
浸漬すると、酸化銅が拡散防止層15を形成するチタン
−タングステン合金を酸化することで拡散防止層15が
エッチング除去され、この場合のエッチング速度が過酸
化水素がチタン−タングステン合金を酸化することで拡
散防止層15がエッチング除去されるエッチング速度よ
りも速く、エッチング速度を向上させることができる。
したがって、エッチング液20の液温を上昇させる必要
がなく、エッチング液20の寿命を短くすることがな
い。
【0013】ここで、具体的な一例を示す。チタン−タ
ングステン合金の膜厚が2100Å、エッチング液の液
温が約40℃の場合のエッチング時間は、過酸化水素の
30%水溶液からなる従来のエッチング液では約7〜8
分であったのに対し、この実施形態におけるエッチング
液20では約3分であった。また、チタン−タングステ
ン合金の膜厚が4000Å、エッチング液の液温が約4
0℃の場合のエッチング時間は、過酸化水素の30%水
溶液からなる従来のエッチング液では約17〜20分で
あったのに対し、この実施形態におけるエッチング液2
0では約7分であった。なお、この場合のチタン−タン
グステン合金の組成はチタン9に対してタングステン1
の割合である。
【0014】なお、上記実施形態では、所定金属として
銅を用いたが、これに限らず、銀またはパラジウム等の
被エッチング金属よりも酸化物の生成自由エネルギーが
低い金属であればよい。この場合、エッチング液20中
では、以下の化学反応式(6)および(7)に示すよう
に、銀(Ag)と過酸化水素とが反応して酸化銀(Ag
2O)が生成され、またはパラジウム(Pd)と過酸化
水素とが反応して酸化パラジウム(PdO)が生成され
る。そして、このエッチング液20中に拡散防止層15
を浸漬すると、以下の化学反応式(8)および(9)に
示すように、チタンおよびタングステンが酸化銀によっ
て酸化され、以下の化学反応式(10)および(11)
に示すように、チタンおよびタングステンが酸化パラジ
ウムによって酸化される。 2Ag+H22→Ag2O+H2O (6) Pd+H22→PdO+H2O (7) Ti+2Ag2O→TiO2+4Ag (8) W+2Ag2O→WO2+4Ag (9) Ti+2PdO→TiO2+2Pd (10) W+2PdO→WO2+2Pd (11) また、上記実施形態では、被エッチング金属としてチタ
ン−タングステン合金を用いたが、これに限らず、チタ
ンまたはタングステンであってもよい。また、上記実施
形態では、この発明を突起電極の形成方法に適用した
が、これに限らず、例えばプリント配線基板、ガラスパ
ネル基板等の他の電子部品の製造方法に適用することが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エッチング液中に被エッチング金属よりも酸化物の
生成自由エネルギーが低い所定金属を予め混入するの
で、混入された所定金属がエッチング液中で過酸化水素
によって酸化されて所定金属の酸化物になり、この状態
で被エッチング金属をエッチング液中に浸漬すると、所
定金属の酸化物が被エッチング金属を酸化することで被
エッチング金属がエッチング除去され、この場合のエッ
チング速度が過酸化水素が被エッチング金属を酸化する
ことで被エッチング金属がエッチング除去されるエッチ
ング速度よりも速く、エッチング速度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を適用した突起電極の形
成に際し、当初用意したものの断面図。
【図2】図1に続く形成工程の断面図。
【図3】図2に続く形成工程の断面図。
【図4】図3に続く形成工程の断面図。
【図5】図4に続く形成工程の断面図。
【図6】従来の突起電極の形成に際し、当初用意したも
のの断面図。
【図7】図6に続く形成工程の断面図。
【図8】図7に続く形成工程の断面図。
【図9】図8に続く形成工程の断面図。
【符号の説明】
11 シリコン基板 12 接続パッド 13 絶縁膜 14 開口部 15 拡散防止層 16 接着層 17 メッキレジスト層 18 開口部 19 突起電極 20 エッチング液

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被エッチング金属を過酸化水素を含むエ
    ッチング液によってウエットエッチングするエッチング
    方法において、 前記エッチング液中に前記被エッチング金属よりも酸化
    物の生成自由エネルギーが低い所定金属を予め混入する
    ことを特徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記被エッチング金属は、チタン−タン
    グステン合金、チタン、またはタングステンであること
    を特徴とする請求項1記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記所定金属は、銅、銀、またはパラジ
    ウムであることを特徴とする請求項1記載のエッチング
    方法。
JP10480196A 1996-04-03 1996-04-03 エッチング方法 Pending JPH09275098A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210778A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法およびエッチング液
WO2016042667A1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-24 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法

Cited By (3)

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JP2006210778A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法およびエッチング液
WO2016042667A1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-24 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法
JPWO2016042667A1 (ja) * 2014-09-19 2017-06-01 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法

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