JPH09263856A - 乾式摩擦材料 - Google Patents

乾式摩擦材料

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JPH09263856A
JPH09263856A JP9900896A JP9900896A JPH09263856A JP H09263856 A JPH09263856 A JP H09263856A JP 9900896 A JP9900896 A JP 9900896A JP 9900896 A JP9900896 A JP 9900896A JP H09263856 A JPH09263856 A JP H09263856A
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JP
Japan
Prior art keywords
matrix
carbon
copper
friction
friction material
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Pending
Application number
JP9900896A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Kato
吉成 加藤
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Akechi Ceramics Co Ltd
Original Assignee
Akechi Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、銅基金属系摩擦材料の改良を目的
とするものであり、すなわち摩擦係数の安定性、耐摩耗
性を維持し、相手への攻撃性を低下することにある。 【構成】 銅または銅合金と炭素の両方をマトリックス
成分に持つこと、炭素マトリックスが銅または銅合金マ
トリックスの10〜60体積%であることを特徴として
いる乾式摩擦材料。 【効果】 本発明によれば、過酷な摺動条件において
も、相手材を攻撃することなく、安定した摩擦係数と優
れた耐摩耗性を有する乾式摩擦材料を提供することが可
能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高摩擦係数、高耐摩耗
性を持つと同時に相手への攻撃性に非常に優れた乾式摩
擦材料に関するものである。更に詳しくは産業用車両、
産業用機械、二輪及び四輪自動車等のブレーキライニン
グ材、ディスクブレーキパッド材、クラッチフェーシン
グ材等として使用可能な乾式摩擦材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の乾式摩擦材料は、アスベスト繊
維、無機繊維、有機繊維、金属繊維などと各種無機粉
末、金属粉末などを混合し、フェノール樹脂等で固めら
れた材料である。しかし近年の車両等の高性能化使用条
件の過酷化に伴い、摩擦材料への要求特性は非常にきび
しくなっている。
【0003】一般的にフェノール樹脂で固められたレジ
ンモールド材は、安価であるが摩擦係数が低く、耐摩耗
性も悪い。又材料自体が高温、特に400℃以上になる
と結合材としてのフェノール樹脂が分解、炭化し摩擦係
数が急激に低下すると同時に耐摩耗性も大巾に低下す
る。これに対し金属系摩擦材料は高温になっても摩擦係
数及び耐摩耗性が劣化しないことから一部使用されるに
至っているが、相手への攻撃性が強いという課題が残さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、銅基金属系
摩擦材料の改良を目的とするものであり、すなわち摩擦
係数の安定性、耐摩耗性を維持し相手への攻撃性を低下
することにある。これは、過酷な摺動条件下でも相手材
を傷めず安定して長期間使用可能な摩擦材料が要望され
ているからである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するため
に、本発明では銅基金属と炭素の両方をマトリックス成
分とすることにより摩擦係数及び耐摩耗性を維持した上
で相手材への攻撃性を低下させることが可能であること
を発見したものである。
【0006】
【作用】すなわち本発明に用いたマトリックスは銅基金
属マトリックスと炭素マトリックスが混在する形とな
る。従来の銅基金属摩擦材料は摩擦係数の安定化、耐摩
耗性の向上のため摩擦成分、高温安定成分としての金属
酸化物を多量に添加している。しかしこれは非常に硬質
の粒子であるため、相手材を傷つけることになってい
る。この問題を解決するためには、相手材を保護する炭
素成分が有効とされている。しかし炭素は比重が低くか
つその比表面積が大きいことにより、大量に添加するこ
とは不可能であった。
【0007】本発明による炭素マトリックスは粒子とし
て添加するのでなくマトリックスとして炭素を使用する
ことにより材料中の炭素含有量を増加し、相手への攻撃
性を低下させるのである。炭素マトリックスは、その原
料として液状有機成分(フェノール樹脂、フラン樹脂、
コールタールピッチ等)を用いるが、望ましくは熱硬化
性樹脂を使用する。これは炭化物が硬質炭素となるた
め、摩擦係数を低下させることがないためである。
【0008】炭素マトリックスが銅または銅合金マトリ
ックスの10体積%以下であると炭素分の増加の効果が
あまり得られない。また60体積%を超えると相手への
攻撃性は十分向上するが、摩擦係数を低下させることと
なる。
【0009】
【実施例】以下に実施例、比較例を示す。銅などの金属
粉末とその他粉末を混合後、2ton/cm2の圧力で
成形し、5kg/cm2の圧力を加えながら真空中90
0℃で60分焼結した。この焼結品を30重量%の有機
物含浸液中で真空・加圧含浸した後、真空中700℃で
30分炭化した。表1に配合、表2に特性を示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】この様にして得た材料をディスクブレーキ
パッド材として、次の条件で制動試験を実施した。 条件 慣性力 5.5kg・m・sec2 接触面積 36.5cm2 制動減速度 0.5G ブレーキ初速度 120km/H 雰囲気温度 300℃及び600℃ 相手材 FC20 繰り返し回数 50回 300℃での結果を表3、600℃での結果を表4に示
す。
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】この結果から明らかなように、本発明によ
る乾式摩擦材料は摩擦係数及び耐摩耗性を維持した上で
相手への攻撃性に対し優れている。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、過酷な
摺動条件においても、相手材を攻撃することなく、安定
した摩擦係数と優れた耐摩耗性を有する乾式摩擦材料を
提供することが可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)銅または銅合金と炭素の両方をマトリ
    ックス成分に持つこと。 2)炭素マトリックスが銅または銅合金マトリックスの
    10〜60体積%であることを特徴とする乾式摩擦材
    料。
JP9900896A 1996-03-27 1996-03-27 乾式摩擦材料 Pending JPH09263856A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104959608A (zh) * 2015-07-07 2015-10-07 太原理工大学 一种纳米碳化硅颗粒铜基摩擦片及其制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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