JPH0210857B2 - - Google Patents

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JPH0210857B2
JPH0210857B2 JP21374083A JP21374083A JPH0210857B2 JP H0210857 B2 JPH0210857 B2 JP H0210857B2 JP 21374083 A JP21374083 A JP 21374083A JP 21374083 A JP21374083 A JP 21374083A JP H0210857 B2 JPH0210857 B2 JP H0210857B2
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JP
Japan
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weight
friction
coefficient
powder
graphite
Prior art date
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Application number
JP21374083A
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English (en)
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JPS60106932A (ja
Inventor
Yoshitaka Tomyama
Kojiro Saito
Hideo Ooyabu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON FUNMATSU GOKIN KK
Original Assignee
NIPPON FUNMATSU GOKIN KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、高摩擦係数を有する乾式焼結摩擦材
料に関し、更に詳しくは、自動車、産業用車両、
鉄道用車両等のブレーキライニング材、クラツチ
フエーシング材等として有用な摩擦材料に関す
る。 従来車両用特に二輪乃至四輪自動車用の摩擦材
料としては、石綿を含有するレジンモールドが使
用されて来たが、現今の公害防止の要望に対処す
べく、金属繊維を含有するセミメタリツクタイプ
の材料が広く使用される様になつている。しかし
ながら、このセミメタリツクタイプの摩擦材料に
も、降雨時に摩擦係数が低下する、高負荷等の苛
酷な条件下ではレジンの炭化によりやはり摩擦係
数が低下する等の欠点がある。従つて、最近では
焼結合金系の摩擦材料が次第に利用される様にな
つて来たが、これについても更に性能向上が求め
られている。即ち、自動車においては、省エネル
ギーの為の小型化及び軽量化が急速に進行してお
り、ブレーキ機構等に対しても小型化が要求され
ている。そして、ブレーキ機構の小型化を実現す
る為には、摩擦係数が高く、摩耗量の少ない新し
い焼結摩擦材料が必要となつている。 本発明は、この様な要求に応えるべくなされた
ものであり、(1)銅45〜65重量%、(2)錫3〜8重量
%、(3)黒鉛3〜15重量%、(4)二硫化モリブデン、
二硫化タングステン、ビスマス及びアンチモンの
少なくとも1種0.5〜5重量%、(5)アルミナ、シ
リカ、ムライト、窒化ケイ素及びジルコンサンド
の少なくとも1種2〜15重量%、及び(6)希土類元
素の弗化物及び酸化物の少なくとも1種5〜30重
量%からなることを特徴とする焼結摩擦材料に係
る。 本発明によれば、耐摩耗性に優れ、摩擦係数が
高く、降雨時にも摩擦係数の低下を実質的に生じ
ない焼結摩擦材料が得られる。 以下本発明焼結摩擦材料の各成分について説明
する。これ等の各成分は、相互に関連しつつ摩擦
材料としての物性に影響するので、夫々の限定理
由を個別に論ずることは必ずしも妥当ではない
が、一応の限定理由を併せて示す。 (1) 銅及び(2)錫 これ等は、摩擦材料の素地をなすものであ
り、焼結によつて合金化して、いわゆる青銅地
を形成し、素地の強度を高める。特に強度の観
点から、銅45〜65重量%に対し錫3〜8重量%
とする。錫が3重量%未満の場合には、黒鉛そ
の他の非金属を保持するに充分な強度が得られ
ず、一方8重量%を上回る場合には、摩擦材料
を脆化させ、強度を低下させる。 (3) 黒鉛 黒鉛の添加は、主として摩擦係数を安定させ
る。即ち、一般に相互に摺動する摩擦材料の二
面間に発生する摩擦力は、(イ)二面間の一部に生
ずる凝着を剪断するに要する力、及び(ロ)硬質粒
子による相手材への堀りおこし力によるといわ
れている。黒鉛は、この様な二面間に存在する
ことにより、二面間に生ずる凝着を制御する。
従つて、適当量の黒鉛の存在により、摩擦材料
の摩擦係数が向上するとともに安定化され、併
せて耐摩耗性も向上する。 黒鉛の量が3重量%未満では、上記の効果が
十分に奏されないのに対し、15重量%を上回る
場合には、材料強度が低下するとともに摩擦係
数が低下する。 (4) 二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ビ
スマス及びアンチモンの少なくとも1種 二硫化モリブデン等は、黒鉛と同様の効果を
奏するのみならず、いわゆる“鳴き”の防止及
び高荷重時の潤滑性付与という顕著な効果をも
発揮する。二硫化モリブデン等の使用量は、
0.5〜5重量%とする。これ等の使用量が、0.5
%未満の場合には、添加の効果が十分に発揮さ
れず、一方5重量%を上回る場合には、材料強
度及び摩擦係数が低下する。 (5) アルミナ、シリカ、ムライト、窒化ケイ素及
びジルコンサンドの少なくとも1種 アルミナ等は、2〜15重量%の使用範囲にお
いて、前記の堀りおこし効果を奏するととも
に、摩擦熱により相手側摺動面に生成する酸化
皮膜を除去することにより摩擦材料間の凝着を
安定的に発生させて、安定的な摩擦力を発揮さ
せる。使用量が2重量%未満の場合には、上記
の効果が十分に発揮されず、一方15重量%を上
回る場合には、相手側摺動面を荒損させる傾向
がある。 (6) 希土類元素の弗化物及び酸化物の少なくとも
1種 これ等の化合物は、基本的にはアルミナ等と
同様の効果を奏する。しかしながら、これ等の
化合物は、アルミナ等に比して硬度が低いの
で、堀りおこし効果は劣るものの、相手側摺動
面を著るしく荒損することなく酸化皮膜を除去
し得る。従つて、これ等化合物は、5〜30重量
%の範囲内で、アルミナ等との併用状態におい
て、摩擦材料に安定した適切な摩擦係数を付与
する。これ等の化合物の使用量が5重量%未満
の場合には、所望の効果が発揮され難いのに対
し、30重量%を上回る場合には、摩擦材料を脆
化させるとともに、摩耗を増大させる。これ等
化合物の具体例としては、弗化セリウム、弗化
ランタン、弗化イツトリウム、弗化サマリウム
等の弗化物、酸化ランタン、酸化イツトリウ
ム、酸化セリウム、酸化サマリウム等の酸化物
が例示される。 以下本発明の実施例を示し、本発明の特徴とす
るところをより一層明らかにする。 実施例 1 銅粉末57重量%、錫粉末5重量%、黒鉛粉末9
重量%、二硫化モリブデン粉末2重量%、シリカ
粉末4重量%、ムライト粉末3重量%及び弗化セ
リウム粉末20重量%を混合し、成形圧力5トン/
cm2で成形した後、銅メツキを予め施した低炭素鋼
板上に該成形体を重ね、窒素雰囲気中800℃で7
Kg/cm2で加圧しつつ焼結することにより、焼結と
鋼板への接合を同時に行なつて試料を得た。 かくして得た試料を慣性力1Kg・m・sec2、ブ
レーキ初速度50Km/hrの条件下に相手デイスク材
(13クローム鋼)に摺動接触させ(接触面積20
cm2)、乾燥状態及び湿潤状態(散水丈態)での摩
擦係数等を測定した。結果は、第1表に示す通り
である。 比較例 1 銅粉末75重量%、錫粉末7重量%、黒鉛粉末9
重量%、二硫化モリブデン粉末2重量%、シリカ
粉末4重量%及びムライト粉末3重量%からなる
混合粉体を使用する以外は、実施例1と同様にし
て焼結体と鋼板とを接合した試料を得た。 実施例1と同様にして測定した摩擦係数等の結
果を第1表に示す。
【表】 第1表に示す結果から明らかな如く、本発明に
よる焼結摩擦材料は、高い摩擦係数を有してお
り、湿潤状態においても摩擦係数の低下は認めら
れず、更に耐摩耗性にも優れている。 実施例 2〜6 第2表に示す原料を使用する以外は実施例1と
同様にして焼結体と鋼板とを接合した試料を得た
後、実施例1と同様の測定を行なつた。結果を第
2表に併せて示す。但し、摩擦係数の測定に当つ
ては、押付力を14.1Kg/cm2とした。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) 銅45〜65重量%、 (2) 錫3〜8重量%、 (3) 黒鉛3〜15重量%、 (4) 二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ビ
    スマス及びアンチモンの少なくとも1種0.5〜
    5重量%、 (5) アルミナ、シリカ、ムライト、窒化ケイ素及
    びジルコンサンドの少なくとも1種2〜15重量
    %、及び (6) 希土類元素の弗化物及び酸化物の少なくとも
    1種5〜30重量% からなることを特徴とする焼結摩擦材料。
JP21374083A 1983-11-14 1983-11-14 焼結摩擦材料 Granted JPS60106932A (ja)

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JPS60106932A JPS60106932A (ja) 1985-06-12
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