JPH09263169A - 引出し装置 - Google Patents

引出し装置

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JPH09263169A
JPH09263169A JP7442696A JP7442696A JPH09263169A JP H09263169 A JPH09263169 A JP H09263169A JP 7442696 A JP7442696 A JP 7442696A JP 7442696 A JP7442696 A JP 7442696A JP H09263169 A JPH09263169 A JP H09263169A
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Kanbou Oosawa
冠房 大沢
Masato Endo
正人 遠藤
Hiromitsu Harada
博充 原田
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡略な構造の金型を用いて一体成形を可能と
し、製造コストを低減する。 【解決手段】 ハウジング11の中央にセンタスライダ12
を嵌合し、両側一対のアッパホルダ13,13を摺動自在に
嵌め込んでカップホルダ10を構成する。ハウジング11
は、合成樹脂を射出して一体形成する。両側の側壁部2
4,24には、開口部25に向かって拡開するように金型の
抜き勾配を設定する。センタスライダ12の両側面を、そ
れぞれ側壁部24,24の内面と平行に形成する。側壁部2
4,24およびセンタスライダ12の両側面に、アッパホル
ダ13,13を案内する案内リブ28,42を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
インストルメントパネルに備えられる引き出し式のカッ
プホルダなどの引出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平4−306140
号に記載された引出し装置が知られている。この引出し
装置では、ハウジングと、このハウジングに進退可能に
組み合わされるトレーとを備えている。そして、ハウジ
ングは、底板と、この底板に取り付けられる両側一対の
側板とを備え、これら側板の相対向する内面には、それ
ぞれトレーの進退方向に沿って誘導溝が形成されてい
る。また、トレーの両側には、それぞれピンが突出さ
れ、これらピンを誘導溝に摺動自在に係合して、トレー
の進退を案内している。
【0003】しかしながら、この特開平4−30614
0号公報の構成では、底板と両側の側板とを別体にした
ため、部品点数が増加するとともに、組み立て作業が煩
雑になり、製造コストの低減が困難である問題を有して
いる。
【0004】また、例えば、実開昭63−34743号
公報記載の引出し装置が知られている。この引出し装置
では、ハウジングと、このハウジングに進退可能に組み
合わされる小物入れとを備えている。そして、ハウジン
グは、天板と、この天板に一体に形成された両側一対の
側板とを備え、これら側板の相対向する内面には、それ
ぞれ小物入れの進退方向に沿って誘導溝が形成されてい
る。また、小物入れの両側には、それぞれ突条が突出さ
れ、これら突条を誘導溝に摺動自在に係合して、小物入
れの進退を案内している。
【0005】しかしながら、この実開昭63−3474
3号公報の構成では、小物入れを円滑に進退させるため
に、ハウジングの側板の相対向する内面に形成した誘導
溝同士の間の離間寸法は、小物入れの進退方向の各位置
で一定にする必要があり、誘導溝に沿った方向に拡開す
る勾配、すなわち、ハウジングを合成樹脂の射出成形な
どで形成する際の、誘導溝の部分を形成する金型の抜き
勾配を設定できない。そこで、この金型を誘導溝に沿っ
て開閉させると、離型抵抗が大きくなり、離型不良によ
るいわゆるカジリ傷が生じ、あるいは、離型の際に、ハ
ウジングの内外を形成する金型が互いに成形品を引き合
うようになり、成形品の変形や破損を生じ成形歩留まり
が悪化するとの問題を有している。一方、金型を誘導溝
と交差する方向すなわち上下方向などに開く場合には、
金型を誘導溝から離型させるスライド駒などのアンダー
カット処理の機構を必要とするため、金型が複雑化、大
型化し、製造コストが上昇する問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、引き出
される引出し部材の進退を案内する案内部を備えた一対
の側壁部について、ハウジングの他の部分と別体に形成
すると、部品点数が増加して製造コストが上昇するとと
もに、一体に形成すると、金型の構造が複雑になるなど
して、製造コストが大きくなる問題を有している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、製造コストを低減できる引出し装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の引出し装
置は、ハウジングと、このハウジング内に所定方向に並
んでそれぞれ引き出し可能に収納される複数の引出し部
材と、これら引出し部材間に位置して前記ハウジングの
内側を仕切る仕切り部材とを備え、前記ハウジングに
は、前記各引出し部材の引出し方向に沿って設けられ、
これら引出し部材を案内する第1の案内部が、対をなし
互いに相対向して一体に形成され、前記仕切り部材に
は、前記各第1の案内部にそれぞれ対向して前記引出し
部材を案内する第2の案内部が形成されたものである。
【0009】そして、この構成では、対をなす第1の案
内部が一体に形成されるため、部品点数が削減され、組
み立ても容易になる。また、各第1の案内部には、それ
ぞれ仕切り部材に設けた第2の案内部が対向し、これら
第1の案内部と第2の案内部との間で引出し部材を案内
するので、相対向する第1の案内部同士は平行である必
要がなく、ハウジングを金型を用いて形成する場合に、
金型の抜き勾配を設定することが可能になる。
【0010】請求項2記載の引出し装置は、請求項1記
載の引出し装置において、ハウジングの対をなす第1の
案内部は、樹脂にて一体に形成されたものである。
【0011】そして、この構成では、対をなす第1の案
内部が樹脂にて一体に形成されるため、部品点数が削減
され、組み立ても容易になる。また、ハウジングを金型
を用いて形成する際に、金型の抜き勾配の設定可能にな
り、製造が容易になる。
【0012】請求項3記載の引出し装置は、請求項1ま
た2記載の引出し装置において、ハウジングには、少な
くとも一方を開口部とした筒状をなす筒状部が一体に形
成され、この筒状部には、それぞれ第1の案内部を設け
た相対向する対をなす側壁部を備えるとともに、これら
側壁部間の離間寸法は、前記開口部に向かって漸増する
ものである。
【0013】そして、この構成では、相対向する側壁部
間の離間寸法が開口部に向かって漸増するので、ハウジ
ングが成形時に金型から容易に離型される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の引出し装置の一実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】図2において、1は自動車などの車両の車
室の乗員に面して設けられたインストルメントパネル
で、このインストルメントパネル1の両側方向の略中央
部に、シフトレバー2に面して、センタクラスタ3が設
けられている。そして、このセンタクラスタ3に、オー
ディオ装置(ステレオ)や空調操作部などどともに、引
出し装置としてのカップホルダ10が整然と配置して取り
付けられている。
【0016】そして、図1ないし図4に示すように、こ
のカップホルダ10は、ハウジング11、仕切り部材として
のセンタスライダ12、引出し部材としての一対のアッパ
ホルダ13,13、一対のロアホルダ14,14、およびワイヤ
15,15などから構成されている。
【0017】そして、ハウジング11は、合成樹脂の射出
成形にて一体に形成され、略四角筒状をなす筒状部21を
備えている。すなわち、この筒状部21は、上下に相対向
する天板部22および底板部23と、両側に相対向する側壁
部24,24とが一体に形成され、乗員に対する手前側すな
わち車両の後側に開口する開口部25と、乗員に対する奥
側すなわち車両の前側に開口する奥側開口部26とが設け
られている。
【0018】また、相対向する側壁部24,24は、側壁部
24,24同士の間の離間寸法が開口部25に向かって暫増す
るように傾斜し、すなわち、図3に示すように、各側壁
部24,24が仮想中心線CL(傾斜角0度とする)を中心と
して右を正、左を負の符号を付して示せば、右側は+
θ、左側は−θの傾斜角を付与し手前側の開口部25に向
かって拡開するように形成されている。さらに、各側壁
部24の内面には、それぞれ第1の案内部としての2条の
案内リブ28が互いに平行に上下に対をなして形成されて
いる。そして、これら案内リブ28は、各側壁部24の内面
から所定の寸法だけ突設され、すなわち、両側に相対向
する案内リブ28,28同士の間の離間寸法は、側壁部24,
24と同じく開口部25に向かって暫増するように形成され
ている。さらに、各側壁部24,24の外側部には、通孔29
a を形成した取付板部29が一体に突設されている。
【0019】一方、上下に相対向する天板部22および底
板部23は、互いに略平行あるいは適宜開口部25に向かっ
て拡開する抜き勾配を設けて形成され、それぞれ両側方
向の略中央部の内面に、スライダ係合部31,31が凹設さ
れている。そして、これらスライダ係合部31,31は、平
面略V字状をなして開口部25に連通し、両側の側縁31a
,31a の傾斜は、各側壁部24,24と平行で仮想中心線C
Lに対して+θ、−θの傾斜角になっている。また、各
スライダ係合部31,31には、それぞれ、開口部25の近傍
に位置して、平面矩形状の取付通孔31b ,31b が穿設さ
れている。さらに、天板部22の奥側には、奥側開口部26
に連通して、波型に切り欠かれた両側一対の切欠部33,
33が形成され、筒状部21の底部に形成した付勢ばね取付
用の図示しないボスを離型できるようになっている。ま
た、これら切欠部33,33の近傍には、平面矩形状の係合
通孔34,34が穿設されている。また、手前側の開口部25
の周囲には、正面視矩形枠状のフランジ部35が形成され
ている。
【0020】また、センタスライダ12は、手前側が奥側
より幅広の略四角柱状をなすスライダ基部41と、このス
ライダ基部41の両側面からそれぞれ上下に対をなし一定
の突出寸法で平行に突設された第2の案内部としての案
内リブ42,42と、スライダ基部41の上下の面から突設さ
れた取付突部43,43とが合成樹脂にて一体に形成されて
いる。そして、スライダ基部41の上下の端部近傍が、そ
れぞれハウジング11のスライダ係合部31,31に手前側か
ら挿入して嵌合されるとともに、取付突部43,43がそれ
ぞれ取付通孔31b ,31b に係合されて、センタスライダ
12がハウジング11に取り付けられる。また、この状態
で、センタスライダ12により、ハウジング11の内側が両
側に仕切られるとともに、センタスライダ12のスライダ
基部41の両側面および案内リブ42,42は、それぞれ両側
方向に相対向するハウジング11の側壁部24,24の内面お
よび案内リブ28,28と平行になるように形成されてい
る。
【0021】そして、アッパホルダ13,13は、互いに左
右対称形状をなして対をなし、それぞれ合成樹脂にて一
体に形成されている。そして、各アッパホルダ13は、略
矩形平板状をなすホルダ基部51を備え、このホルダ基部
51の手前側には、乗員が把持あるいは押動などして操作
する操作部52が形成されているとともに、ホルダ基部51
の両側部には、それぞれ下方に向かって垂直に延設され
た一対の側板部53,53が互いに平行に形成されている。
また、ホルダ基部51には、手前側に位置して、飲料容器
を挿通した状態で保持する保持孔55が略円孔状に形成さ
れている。また、この保持孔55の奥側に位置して、ホル
ダ基部51から段部を介して低く形成された延設部56が形
成され、この延設部56の両側の段部には、相対向するワ
イヤ用軸孔57,57が形成されている。さらに、ホルダ基
部51の奥側の端部には、奥側を傾斜面とするストッパ58
が上側に突設されているとともに、このストッパ58の手
前側に位置して、上下方向に弾性変形可能な弾性爪59が
通常時上側に突出した状態で形成されている。また、両
側の側板部53,53には、それぞれ上下の端部に沿って、
側方に突出する2条の互いに平行な案内突条61,61が一
体に突設され、ハウジング11およびセンタスライダ12の
案内リブ28,42に摺動自在に嵌合するとともに、長手方
向の略中央部に位置して、両側に対向する回動軸孔62,
62が形成されている。
【0022】また、ロアホルダ14,14は、互いに同形状
あるいは左右対称形状で、それぞれ合成樹脂にて一体に
形成されている。そして、各ロアホルダ14は、載置板部
71と、この載置板部71の奥側に連続し上側に向かって傾
斜する傾斜板部72と、これら載置板部71および傾斜板部
72の両側および傾斜板部72の奥側の縁部から立設された
周壁部73とを備えている。そして、傾斜板部72には、半
円状をなす通孔75が形成されているとともに、周壁部73
の奥側の両側には、各アッパホルダ13の回動軸孔62,62
に内側から回動自在に挿入される一対の回動突部77,77
が突設されている。
【0023】さらに、ワイヤ15,15は、例えば、それぞ
れ金属線を屈曲して形成され、円弧状をなす保持部81
と、この保持部81の両端部から互いに平行状に延設され
た一対の腕部82,82と、これら腕部82,82の端部から外
方に屈曲され各アッパホルダ13のワイヤ用軸孔57,57に
回動自在に挿入される一対の軸部83,83とにより、全体
として略M字状に形成されている。
【0024】次に、組み立て手順に従って、これら構成
部品の組み付け構成を説明する。
【0025】まず、センタスライダ12をハウジング11の
スライダ係合部31,31に手前側から挿入して嵌合すると
ともに、取付突部43,43をそれぞれ取付通孔31b ,31b
に係合して、センタスライダ12をハウジング11に取り付
け、ハウジング11の内側に、両側に並ぶ収納空間を区画
形成する。
【0026】一方、各アッパホルダ13には、下側から、
回動軸孔62,62に回動突部77,77を挿入してロアホルダ
14を所定角度回動自在に取り付けるとともに、上側か
ら、ワイヤ用軸孔57,57に回動突部77,77を挿入してワ
イヤ15を所定角度回動自在に取り付ける。
【0027】そして、これらロアホルダ14およびワイヤ
15を組み付けたアッパホルダ13,13を、それぞれ手前側
の開口部25から、案内突条61,61をハウジング11および
センタスライダ12の案内リブ28,42の上下に摺動自在に
係合させながら、ハウジング11の収納空間に挿入する。
すなわち、ハウジング11の筒状部を上下に拡開するよう
に変形させながら、アッパホルダ13,13のストッパ58,
58を奥側開口部26に到達させることにより、組み立て作
業が完了する。
【0028】そして、このカップホルダ10は、図2およ
び図3の実線に示すように、操作部52がフランジ部35に
当接するまでアッパホルダ13,13をハウジング11に押し
込んだ状態で格納状態になる。また、図3の2点鎖線に
示すように、ストッパ58が切欠部33に当接するまで手前
側に摺動させて引き出した状態で、ロアホルダ14が自重
により下方に回動し、弾性爪59が係合通孔34にクリック
係合して仮止めされた使用状態になる。すなわち、この
状態で、保持孔55に上側から飲料容器を挿入することに
より、飲料容器の周面が保持孔55あるいはワイヤ15の保
持部81に当接し、あるいは、飲料容器の底部がロアホル
ダ14の載置板部71上に当接して保持されるようになって
いる。また、この使用状態ににおいて、ワイヤ15を回動
させることにより、種々の大きさの飲料容器が安定して
保持されるようになっている。
【0029】そうして、本実施の形態のカップホルダ10
によれば、相隣して配列されたアッパホルダ13,13は、
ハウジング11およびセンタスライダ12の互いに平行に配
置された面および案内リブ28,42に、側板部53,53およ
び案内突条61,61を摺動自在に係合して案内されるた
め、がたつくことなく円滑に安定して進退し、操作感を
向上することができる。
【0030】また、ハウジング11は、樹脂にて一体に形
成されるため、部品点数を削減し、組み立て工程を簡略
化して、製造コストを低減することができるとともに、
一体形成により容易に強度の向上を図ることができる。
【0031】さらに、ハウジング11の相対向する側壁部
24,24は、仮想中心線CLに対して+θ、−θの傾斜角を
有し開口部25に向かって拡開するように形成されている
ため、ハウジング11単体の射出成形金型は、側壁部24,
24の内面を形成するコアに、片側θの抜き勾配を確保す
ることができる。そこで、案内リブ28を形成した側壁部
24,24の内面がアンダーカットや離型の抵抗になること
がなく、可動駒(スライド駒)などを用いないあるいは
削減した簡略な構成の金型を用いた射出成形により、ハ
ウジング11を容易に一体に形成することができる。従っ
て、可動部分を収納するスペースを削減して金型および
射出成形機を製品寸法に最適な程度に小形化でき、ま
た、量産性に優れた多数個取りの金型とすることも可能
になるとともに、可動部分を少なくして型構造を簡略化
できるため、金型作成費用を低減し、保守(メンテナン
ス)を容易にし、さらには型の破損、故障を抑制して耐
久性を向上し、製造コストを低減することができる。す
なわち、通常、金型取り付けダイは、射出容量に適合す
る寸法設定になっているため、可動機構などを内蔵させ
るために金型が大型化すると、過大な射出容量の射出成
形機を用いることになり、この射出成形機の能力の一部
のみを利用して成形することになっているが、本実施の
形態では、例えば1個取りであれば、金型を、射出容量
が必要十分な射出成形機に取り付けることが可能にな
り、成形コストを低減することができる。
【0032】なお、通常の射出成形で要求される抜き勾
配である、例えば、θを1.5度とすれば、ハウジング
11を円滑に離型できるとともに、例えば、本実施の形態
において引き出しストロークを100mmとすれば、両側
のアッパホルダ13,13の前進限においても、これらアッ
パホルダ13,13間の開き量(図3に示すd)は5mm程度
増加するのみであり、外観上問題となることはない。
【0033】また、上記のように、アッパホルダ13,13
間の開き量dを小さくする他、例えば、図5に示すよう
に、アッパホルダ13,13間の開き量を積極的に大きくし
て、多部材との干渉を防止し、あるいは各座席からの操
作性の向上を図ることもできる。さらに、例えば、図6
に示すように、アッパホルダ13,13間に確保した空間部
Aに、別個の飲料容器Bを保持するなど、アッパホルダ
13,13間の空間部Aを利用することもできる。また、こ
の図6に示す実施の形態では、図に実線で示すように、
操作部52,52を内側に位置して、あるいは内側に移動可
能に設けることもできる。
【0034】次に、他の実施の形態を図7を参照して説
明する。なお、図1などに示す実施の形態と同一の部
分、すなわち、アッパホルダ13,13、ロアホルダ14,1
4、およびワイヤ15,15などについては、同一の符号を
付して説明を省略する。
【0035】すなわち、このカップホルダ110 では、ハ
ウジング111 は、両側の側壁部124,124 が互いに平行
で離間寸法は変化せず、開口部125 の周囲に形成したフ
ランジ部135 に対して垂直に形成されているとともに、
これら側壁部124 ,124 の内面には、側壁部124 ,124
の内面から一定の寸法だけ突出した上下一対の案内リブ
128 が突設されている。また、ハウジング111 の両側方
向の中央部に形成されたスライダ係合部131 ,131 は、
側縁31a ,31a が平行になるように凹設されており、こ
のスライダ係合部131 ,131 に取り付けられるセンタス
ライダ112 も、両側面および案内リブ142 ,142 が互い
に平行に形成されている。これに対して、天板部122 と
底板部123 とは開口部125 に向かって拡開状に傾斜し、
適宜の抜き勾配が設定されている。
【0036】そして、この実施の形態のカップホルダ11
0 を上記の図1ないし図4に示す実施の形態と同様に組
み立てた状態では、図3に示すθ=0の状態になり、ア
ッパホルダ13,13は互いに離間寸法dが変化せず平行に
摺動させることができる。
【0037】また、図8に示すように、このハウジング
111 を形成する金型装置200 は、互いに接離される第1
の金型201 と、第2の金型202 と、横スライド金型203
とにより、ハウジング111 を成形するキャビティ205 を
構成している。そして、側壁部124 ,124 を形成する側
部キャビティ205a,205bは、金型201 ,202 の開閉方向
C−Dに対して角度αだけ傾斜するように形成されてお
り、側壁部124 の一方は、第1の金型201 の突出部201a
により内面を、第2の金型202 により外面を形成され、
側壁部124 の他方は、第2の金型202 の突出部202aによ
り内面を、横スライド金型203 あるいは第1の金型201
により外面を形成され、それぞれ角度αだけの抜き勾配
が与えられるようになっている。なお、横スライド金型
203 は、ハウジング111 のフランジ部135 の離型のため
のものである。
【0038】そして、この図8に示す構成によれば、簡
略な構成の金型装置200 により、平行な側壁部124 ,12
4 を備えた筒状の部材を形成することができる。
【0039】なお、上記の各実施の形態では、第1およ
び第2の案内部28,42,128 ,142は突設したが、凹設
して溝状に形成することもできる。
【0040】また、上記の各実施の形態では、引出し装
置としてのカップホルダ10,110 について説明したが、
本発明は、この他にも、小物入れ、カードケース、バニ
ティミラーユニットなどに適用することができる。
【0041】さらに、上記の各実施の形態では、引出し
部材13,13を水平方向にいわば横並べ2列としたが、例
えば、引出し部材を水平方向に重ねていわば縦並べ2段
とし、仕切部材を水平に配置することもできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の引出し装置によれば、対
をなす第1の案内部を一体に形成できるため、部品点数
を削減し、組み立てを容易にして、製造コストを低減で
きる。また、各第1の案内部には、それぞれ仕切り部材
に設けた第2の案内部が対向し、これら第1の案内部と
第2の案内部との間で引出し部材を案内できるため、相
対向する第1の案内部同士は平行である必要がなく、ハ
ウジングを金型を用いて形成する場合に、金型の抜き勾
配を設定できるため、金型の構造を簡略化し、また、成
形品の歩留まりを向上して、製造コストを低減すること
ができる。
【0043】請求項2記載の引出し装置によれば、請求
項1記載の効果に加え、ハウジングの対をなす第1の案
内部を、樹脂にて一体に形成したため、部品点数を削減
し、組み立てを容易にできるとともに、ハウジングを金
型を用いて形成する際に、金型の抜き勾配の設定可能に
なり、製造を容易にして、製造コストを低減することが
できる。
【0044】請求項3記載の引出し装置によれば、請求
項1また2記載の効果に加え、ハウジングには、筒状を
なす筒状部を一体に形成したため、部品点数を削減し、
組み立てを容易にして、製造コストを低減できる。そし
て、この筒状部に相対向して設けた対をなす側壁部は、
これら側壁部間の離間寸法が開口部に向かって漸増する
ため、ハウジングの成形時に金型から容易に離型でき、
金型の構造を簡略化し、また、成形品の歩留まりを向上
して、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引出し装置の一実施の形態を示す分解
斜視図である。
【図2】同上引出し装置を備えた自動車の車室の一部を
示す斜視図である。
【図3】同上引出し装置の動作を示す一部の平面図であ
る。
【図4】同上引出し装置の一部の断面図である。
【図5】本発明の引出し装置の他の実施の形態の使用状
態を示す平面図である。
【図6】本発明の引出し装置の他の実施の形態の使用状
態を示す平面図である。
【図7】本発明の引出し装置の他の実施の形態を示す分
解斜視図である。
【図8】同上引出し装置を形成する金型装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
10 引出し装置としてのカップホルダ 11 ハウジング 12 仕切り部材としてのセンタスライダ 13 引出し部材としてのアッパホルダ 21 筒状部 24 側壁部 25 開口部 28 第1の案内部としての案内リブ 42 第2の案内部としての案内リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 このハウジング内に所定方向に並んでそれぞれ引き出し
    可能に収納される複数の引出し部材と、 これら引出し部材間に位置して前記ハウジングの内側を
    仕切る仕切り部材とを備え、 前記ハウジングには、前記各引出し部材の引出し方向に
    沿って設けられ、これら引出し部材を案内する第1の案
    内部が、対をなし互いに相対向して一体に形成され、 前記仕切り部材には、前記各第1の案内部にそれぞれ対
    向して前記引出し部材を案内する第2の案内部が形成さ
    れたことを特徴とする引出し装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングの対をなす第1の案内部は、
    樹脂にて一体に形成されたことを特徴とする請求項1記
    載の引出し装置。
  3. 【請求項3】 ハウジングには、少なくとも一方を開口
    部とした筒状をなす筒状部が一体に形成され、この筒状
    部には、それぞれ第1の案内部を設けた相対向する対を
    なす側壁部を備えるとともに、これら側壁部間の離間寸
    法は、前記開口部に向かって漸増することを特徴とする
    請求項1または2記載の引出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013216193A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Tsuchiya Yac Corp 車載用機器設置空間用ユニット

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