JP4364988B2 - カップホルダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の乗物に装備されるカップホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカップホルダーとしては、例えば、特開平5−193406号公報、実開平6−67168号公報、及び特開平6−8768号公報(特許第2792348号)などに記載されたものがある。以下、上記各公報におけるカップホルダーを説明する。
【0003】
特開平5−193406号公報のカップホルダー:このカップホルダーは、ホルダー部材とストッパー部材とで構成され、ストッパー部材をホルダー部材の先端に装着してなる。ストッパー部材は、突起部をホルダー部材の溝内に摺動可能に挿入することで、ホルダー部材のカップ挿入口にスライド可能とされている。このカップホルダーでは、細身の缶などをカップ挿入口に収納した後、ストッパー部材をカップ挿入口にスライドすることで、細身の缶等をストッパー部材とカップ挿入口の内周縁とで保持する。
【0004】
実開平6−67168号公報のカップホルダー:このカップホルダーは、ホルダー本体と保持片とで構成され、保持片をホルダー本体に対して揺動可能に枢着してなる。保持片は、位置決めアームの先端係止爪をホルダー本体の収納部内の各ロック溝部に係止することで、径の異なるカップ等に応じた回動位置にロックされる。このカップホルダーでは、保持片を上方に回動することで、ホルダー本体の受入孔を開放した後、該受入孔内にカップ等を差し入れる。そして、カップ等を差し入れた後、保持片を下方に回動することで、カップ等を受入孔の孔縁側に移動させる。これと同時に、保持片をカップ径に対応する回転位置にロックすることで、カップ等を保持片と受入孔の孔縁側とで保持する。
【0005】
特開平6−8768号公報のカップホルダ−:このカップホルダーは、第1ホルダ片と第2ホルダ片とで構成され、第2ホルダ片を第1ホルダ片に対して水平回動可能に設けてなる。第1ホルダ片は、ホルダベースに一体的に形成されている。また、第2ホルダ片は、ホルダベースの第1、第2垂直面に当接することで、第1拡径状態、及び第1拡径状態より拡角度の第2拡径状態にされる。このカップホルダーでは、大径の缶等によって第2ホルダ片をスプリングに抗して押し込み、第2垂直面に当接させることで、第2拡径状態となし、両ホルダ片で大径の缶等を保持する。また、スプリングのバネ力によって第2ホルダ片を上昇させ、第1垂直面に当接させることで、第1拡径状態となし、両ホルダ片で小径の缶等を保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のカップホルダーは、以下の問題がある。特開平5−193406号公報のカップホルダーでは、ストッパー部材のスライドを規制する手段を備えていない。したがって、カップホルダーに保持した後、細身の缶などを取り出すと、ストッパー部材がホルダー部材の先端側に移動する恐れがある。このことは、細身の缶などを再び、カップホルダーにて保持するとき、ストッパー部材を操作する必要があり煩雑なものとなる。また、カップホルダーを自動車室内に装備するとき、自動車の走行による振動などがホルダー部材に伝達され、この振動などによりストッパー部材が移動する恐れもある。このことは、細身の缶などをカップホルダーにて保持しても、自動車走行中に倒れてしまうことになり、細身の缶などを確実に保持できないことになる。
【0007】
実開平6−67168号公報のカップホルダーでは、保持片を缶などの径に応じた回転位置にロックする機構を備えている。したがって、保持片をロックするため、該保持片に位置決めアーム、先端係止爪を形成し、ホルダー本体に収納部、ロック溝部を形成する必要があり、保持片やホルダー本体の形状が複雑となり、製造コストの低減を図ることができない。また、保持片をホルダー本体に組付けるとき、位置決めアームをホルダー本体の収納部内に収納し、先端係止爪をロック溝部内に係止するという煩雑な作業も必要となる。
【0008】
特開平6−8768号公報のカップホルダーでは、第1ホルダ片を第1拡径状態、及び第2拡径状態とするため、ホルダーベースに第1及び第2垂直面を形成し、第2ホルダ片を各垂直面に付勢などするスプリングを必要とする。したがって、ホルダーベースの形状が複雑となり、スプリングなどの多数の部品も必要となることから、製造コススの低減を図ることができない。しかも、部品点数が多いことは、組立工数が多くなり、製造コストがかさむことになる。
【0009】
また、各公報では、ストッパー部材をスライドさせるため、ホルダー部材に溝を形成(特開平5−193406号公報)し、保持片を揺動するため、ホルダー本体に収納部、ロック溝部を形成(実開平6−67168号公報)し、第2ホルダ片を回転するため、ホルダーベースに回転支点、第1及び第2垂直面を形成(特開平6−8768号公報)しているので、ホルダー部材やホルダー本体の形状が複雑である。したがって、ホルダー部材やホルダー本体を、樹脂にて射出成形するとき、上下の金型の開閉のみで成形することが困難となり、各金型内でスライドする型部材を用いて行う必要がある。このことは、各金型のコスト、しいてはカップホルダーの製造コストを低減できないことになる。
【0010】
本発明の目的は、カップ及び缶などの容器を、簡単な構造で、且つ確実に保持することのできるカップホルダーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のカップホルダー(請求項1)は、ホルダー本体と、板状ストッパーとを備えてなる。そして、板状ストッパーを、ホルダー本体の受入口の内周回りで揺動自在に支持し、受入口の内周に沿って円弧状に曲げられる第1の位置と、受入口に突出して円弧状に曲げられる第2の位置との間で弾性変形させるものである。太径のカップ及び缶などの容器を保持するときは、板状ストッパーを第1の位置に位置させる。そして、太径の容器を、受入口内に収納することで、該容器を受入口の内周の全周にて保持する。また、細径の容器を保持するときは、板状ストッパーを第1の位置から第2の位置まで弾性変形させる。そして、円弧状に曲がる板状ストッパーの弾性力によって、細径の容器を受入口の内周に移動するように付勢することで、該容器を板状ストッパーと受入口の内周とで保持する。板状ストッパーの弾性力を、細径の容器に作用することで、該容器を確実に保持できる。また、板状ストッパーは、ホルダー本体に揺動自在に支持するだけで済み、簡単な構造で細径の容器を保持できる。なお、板状ストッパーの厚さ、幅及び長さを適宜選択することで、カップ及び缶などの容器の径に対応して、板状ストッパーの受入口への突出量及び弾性力を適宜選択できる。
【0012】
また、本発明となるカップホルダー(請求項)では、第1の位置では、板状ストッパーを受入口の内周に沿って開口する円弧溝内に収納するものである。太径の容器を保持するとき、板状ストッパーを円弧溝内に円弧状に曲げて収納することで、ホルダー本体と一体的にできる。したがって、カップホルダーのデザインを損なうことなく、デザイン的にも見栄えの良いものとなる。
【0013】
本発明となるカップホルダー(請求項)では、請求項のものに、板状ストッパーの両端部を、ホルダー本体の取付穴内に嵌挿したものである。ホルダー本体に取付穴を形成し、板状ストッパーの両端部を取付穴内に嵌挿するという、簡単な構造及び作業によって、板状ストッパーをホルダー本体に対して揺動自在に支持できる。
【0014】
本発明となるカップホルダー(請求項)では、請求項のものに、板状ストッパーの両端部を、ホルダー本体の装着口内に嵌め込むものである。ホルダー本体に装着口を形成し、板状ストッパーの両端部を装着口内に嵌め込むという、簡単な構造及び作業によって、板状ストッパーをホルダー本体に対して揺動自在に支持できる。
【0015】
本発明となるカップホルダー(請求項)では、請求項又は請求項3のものに、ホルダー本体に引出し段差、又は引出し穴を形成したものである。板状ストッパーを収納位置から受入口側に引出すとき、人間の指先を引出し段差などに差し込むことで、板状ストッパーを容易に引出すことができる。
【0016】
本発明となるカップホルダー(請求項)では、請求項1〜請求項のものに、板状ストッパーに受入口より上側に突出する突起を形成したものである。板状ストッパーを収納位置から受入口側に引出すとき、人間の指先を突起に引っ掛けることで、板状ストッパーを容易に引出すことができる。
【0017】
本発明となるカップホルダー(請求項)では、請求項のものに、ホルダー本体を上下の金型に樹脂を装填して成形し、上下金型の開閉のみで取付穴を形成してなるものである。上下の金型の開閉のみで、ホルダー本体に受入口、円弧溝などを成形するのみならず、取付穴も同時に成形できるので、各金型内をスライドする型部材などを設ける必要がなく、ホルダー本体を安価に製造できる。
【0018】
本発明のカップホルダー(請求項)は、ホルダー本体と、板状ストッパーとを備えてなる。そして、板状ストッパーを、受入口の内周に沿って円弧状に曲げられる第1の位置と、受入口に突出して円弧状に曲げられる第2の位置との間で弾性変形させるものである。太径のカップ及び缶などの容器を保持するときは、板状ストッパーを第1の位置に位置させる。そして、太径の容器を、受入口内に収納することで、該容器を受入口の内周の全周にて保持する。また、細径の容器を保持するときは、板状ストッパーを第1の位置から第2の位置まで弾性変形させる。第1の位置では、前記板状ストッパーは、前記受入口の内周に沿って開口する円弧溝内に収納され、該ストッパーの両端部を前記ホルダー本体に対して揺動自在に支持する。そして、円弧状に曲がる板状ストッパーの弾性力によって、細径の容器を受入口の内周に移動するように付勢することで、該容器を板状ストッパーと受入口の内周とで保持する。板状ストッパーの弾性力を、細径の容器に作用することで、該容器を確実に保持できる。また、板状ストッパーは、ホルダー本体に揺動自在に支持するだけで済み、簡単な構造で細径の容器を保持できる。なお、板状ストッパーの厚さ、幅及び長さを適宜選択することで、カップ及び缶などの容器の径に対応して、板状ストッパーの受入口への突出量及び弾性力を適宜選択できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のカップホルダーについて、図1〜図9を参照して説明する。
【0020】
図1に示すカップホルダー1は、取付ブラケットXに設けられ、カップ及び缶などの容器を収納するホルダー本体2と、細径の容器を保持するための板状ストッパー3とを備えている。
【0021】
ホルダー本体2は、樹脂にて矩形状に成形されている。このホルダー本体2は、取付ブラケットXの下側に装着され、取付ブラケットXに対して前後方向に摺動可能にされている。また、ホルダー本体2は、図2にも示す如く、カップ及び缶などの容器を収納する受入口4と、板状ストッパー3を収納する円弧溝5と、板状ストッパー3を支持する取付穴6と、板状ストッパー3を引き出すための引出し段差7とを一体成形してなる。
【0022】
受入口4は、ホルダー本体2の先端側に設けられている。この受入口4は、ホルダー本体2の上方に開口して、太径のカップ及び缶などの容器の外径に合わせた円形状に形成されている。また、受入口4の内周4aには、ホルダー本体2の下方に延びるコップ状の台座8が一体形成されている。
【0023】
円弧溝5は、受入口4の取付ブラケットX側に設けられている。この円弧溝5は、受入口4の内周4aに沿って形成され、該受入口4の内周4a、及びホルダー本体2の上方に開口している。また、円弧溝5は、受入口4の内周4a回りに所定角度θをもって形成され、板状ストッパー3を収納できる深さ、及び幅を有している。
【0024】
取付穴6は、円弧溝5の両端に設けられている。各取付穴6は、ホルダー本体2の上壁2aと円弧溝5の底壁5aとの間に位置して、円弧溝5内に開口している。また、各取付穴6は、上壁2aの下側に形成された段部12に連続している〔図2(c)参照〕。
【0025】
引出し段差7は、円弧溝5内、及びホルダー本体2の上方に開口して、取付ブラケットX側に延びている。この引出し段差7は、ホルダー本体2の下方側に延びており、人間の指先の入る深さ、及び幅を有している。なお、引出し段差7でなく、ホルダー本体2の上壁2aを受入口4の下側に延びて貫通する引出し穴としても良い。
【0026】
また、ホルダー本体2は、図3に示す如く、上下の金型25,26内に樹脂を射出することで成形される。上下の金型25,26は、閉じた状態で、ホルダー本体2の上壁2aなどを成形するキャビティ27と、円弧溝5及び台座8などを成形するキャビティ28とを形成する形状にされている。また、各金型25,26には、取付穴6を成形する突起形状29,30を備えている。各突起形状29,30は、各金型25,26の開閉方向に延びる当接面31を有しており、各金型25,26を閉じた状態で、各キャビティー27,28を部分的に遮断する〔図3(a)参照〕。
【0027】
そして、ホルダー本体2を成形するため、各金型25,26を閉じることで、各キャビティ27,28を形成するとともに、各突起形状29,30を開閉方向から当接する〔図3(a)参照〕。この状態で、各キャビティ27,28内に樹脂を射出して充填することで、ホルダー本体2の上壁2a、円弧溝5及び台座8などを成形する。このとき、各突起形状29,30の当接部分には、樹脂が射出されないことになる〔図3(b)参照〕。続いて、各金型25,26を開くことで、ホルダー本体2を取り出す。このとき、各突起形状29,30は、各金型25,26の開閉方向に移動されることになり、これによって、樹脂の射出されない取付穴6をホルダー本体2に成形する。なお、ホルダー本体2を成形する樹脂としては、PPC樹脂、PPF樹脂、ABS樹脂等を用いることができる。
【0028】
この様に、各金型25,26を開閉するのみで、ホルダー本体2の上壁2aなどを成形するのみならず、各取付穴6も同時に成形できる。したがって、ホルダー本体2に取付穴6を成形するため、上下の金型25,26内でスライドする型部材などを設ける必要がなく、ホルダー本体2を安価に製作できる。
【0029】
カップホルダー1の板状ストッパー3は、図4にも示す如く、棒状のバネ板9と、該バネ板9の両端部となる各支持体10とで構成される。この板状ストッパー3としては、図4(a)に示す様に、樹脂を射出成形することで、バネ板9及び円柱状の各支持体10とを一体形成する。なお、樹脂としては、弾性の優れたシリコンゴムスポンジ、ゴム系エラストマ等を用いてもよい。また、板状ストッパー3としては、図4(b)に示す様に、バネ鋼板に耐熱性及び耐磨耗性に優れたナイロン11等の樹脂やゴムなどの層11をコーティングしてバネ板9を形成し、該バネ板9の両端側を曲げ加工することで円筒状の各支持体10を一体形成する。さらに、板状ストッパー3としては、図4(c)に示す様に、バネ鋼板にてバネ板9を形成し、該バネ板9の両端側を曲げ加工することで円筒状の各支持体10を一体成形した後、バネ板9及び各支持体10の全体を耐熱性及び耐磨耗性に優れたナイロン11等の樹脂やゴムなどの層11をコーテングして形成する。
【0030】
また、バネ板9の形状寸法は、各支持体10を揺動基点としたとき、前後側に円弧状に曲げることができ、この曲げに伴って塑性変形、破断することなく弾性変形できる厚さt、及び幅hとする〔図4(a)参照〕。この厚さt、及び幅hは、バネ板9の材質である樹脂やバネ鋼板によって異なるもので、材質別に最適なものとする。さらに、バネ板9の長さLは、受入口4の内周4aに沿って円弧溝5内に収納できるものとする。板状ストッパー3の形状寸法を適宜選択すると、バネ板9を円弧状に曲げたときの突出量や弾性力などを最適なものにできる。また、各支持体10は、ホルダー本体2の各取付穴6内に嵌挿できる外径及び厚さをもって形成されている。
【0031】
この板状ストッパー3は、図5に示す様に、各支持体10を各取付穴6内に嵌挿することで、ホルダー本体2に装着される。各支持体10は、ホルダー本体2の上壁2aと円弧溝5の底壁5aとで挟持され、バネ板9をホルダー本体2に対して各支持体10を基点として揺動自在に支持する。また、各支持体10は、上壁2aの段部12との当接により、バネ板9が取付穴6内へ入り込むことを規制する〔図5(c)参照〕。
【0032】
これで、板状ストッパー3は、各支持体10を揺動基点として、バネ板9を円弧状に曲げることで、第1の位置P1と第2の位置P2との間で弾性変形される。この第1の位置P1は、バネ板9を円弧溝5側に押し込むことで、該バネ板9を受入口4の内周縁に沿って円弧状に曲げて、円弧溝5内に収納させる位置である。また、第2の位置P2は、バネ板9を収納位置P1から引出すことで、該バネ板9を円弧状に曲げて、受入口4に突出させる位置である。さらに、第2の位置P2におけるバネ板9の突出量Zは、受入口4の内周4aとの間で小径の容器を保持でき、該容器を弾性力によって受入口4の内周4aに移動するように付勢できるものとされ、板状ストッパー4の厚さt,幅h及び長さLを適宜選択することで決定される〔図5(d)参照〕。
【0033】
また、板状ストッパー3は、人間の指先を引出し段差7内に差し込むことで、バネ板9を収納位置P1から受入口4側に容易に引出すことができる。
【0034】
次に、カップホルダー1での保持方法を、図6及び図7により説明する。
【0035】
図6では、大径の容器である、例えば、350mlサイズの缶容器C1を保持した状態を示す。350mlサイズの缶容器C1の保持は、板状ストッパー3を第1の位置P1とした状態で行われる。この状態で、缶容器C1を、受入口4内に収納して台座11上に載置する。これで、缶容器C1を、受入口4の内周4aの全周にて保持できる。
【0036】
図7では、細径の容器である、例えば、250mlサイズの缶容器C2を保持した状態を示す。250mlサイズの缶容器C2の保持は、板状ストッパー3を第1の位置P1から第2の位置P2に操作することで行われる。缶容器C2を、受入口4内に収納して台座8上に載置する。続いて、人間の指先を引出し段差7に差し込んで、バネ板9を受入口4側に引き出す。これで、板状ストッパー3は、第1の位置P1から第2の位置P2に弾性変形され、円弧状に曲がるバネ板9を缶容器C2の外周に当接する。この状態で、缶容器C2は、円弧状に曲がるバネ板9の弾性力を受け、該弾性力にて受入口4の内周4aに移動するように付勢される。これで、缶容器C2を、バネ板9と受入口4の内周4aの先端側とで保持できる。
【0037】
また、板状ストッパーを、第1の位置P1から第2の位置P2とした後、缶容器C2を受入口4内に収納することで、該缶容器C2を保持することもできる。このとき、缶容器C2によって、円弧状のバネ板9を円弧溝5側に弾性変形しつつ、缶容器C2をバネ板9と受入口4の内周4aとの間に収納する。そして、缶容器2を台座上に載置すると、缶容器C2はバネ板9の弾性力によって受入口4の内周4aに移動するように付勢される。これで、缶容器C2を、バネ板9と受入口4の内周4aの先端側とで保持できる。
【0038】
そして、カップホルダー1から缶容器C2を取り出して、再度、カップホルダー1に保持するときは、缶容器C2によってバネ板9を円弧状5側に弾性変形しつつ、受入口4内に収納することで行える。この様に、250mlサイズの缶容器C2をカップホルダー1から出し入れしても、円弧状のバネ板9の弾性力を用いて、該容器C2を容易且つ確実に保持することが可能となる。
【0039】
なお、本発明のカップホルダー1では、各支持体10を各取付穴6内に嵌挿するものを説明したが、これに限定されるものでなく、図8に示す構成も採用できる。図8では、図1〜図5と同一符号は同一の部材を示す。
【0040】
図8において、ホルダー本体2には、円弧溝5の両端に開口する各支持体10を挿入する装着口15を形成している。各装着口15は、受入口4に並列してホルダー本体2の上方に開口されている。また、各装着口15は、板状ストッパー3の各支持体10を挿入できる円形状に形成されている。そして、各装着口15の底には、受入口4に並列してホルダー本体2の上壁2aを貫通する小径の係止孔16を形成している。各係止孔16は、装着口15と同心として、該装着口15の底中央に開口されている。
【0041】
また、板状ストッパー3は、各支持体10に支持軸17を形成してなる。各支持軸17は、支持体10の軸心から縮径してホルダー本体2側に突出している。また、各支持軸17の先端には、三角状の止め軸18が一体形成されている。そして、板状ストッパー3は、各止め軸18側からホルダー本体2の各装着口15に挿入し、各止め軸18を各係止孔16に貫通させることで、ホルダー本体2に装着される。そして、各支持体10は、バネ板9を受入口4側に突出させた状態で、各装着口15内に嵌め込まれ、止め軸18が上壁2aの下側に当接することで抜け止めされる。これで、板状ストッパー3は、ホルダー本体2に対して揺動自在に支持され、バネ板9を円弧状に曲げることで、第1の位置P1と第2の位置P2との間で弾性変形される。なお、各装着口15、及び係止孔16をホルダー本体2の受入口4に並列して形成すると、図4で説明した如く、上下の金型の開閉のみで、ホルダー本体2を成形できることになる。
【0042】
また、本発明のカップホルダー1では、バネ板9を第1の位置P1から第2の位置2に引出すものとして、ホルダー本体2に引出し段差7を形成したものを説明したが、これに限定されるものでなく、図9に示す構成も採用できる。なお、図9では、図1〜図4と同一符号は同一の部材を示す。
【0043】
図9において、板状ストッパー3は、引出し用の突起19を一体成形してなるこの突起19は、板状ストッパー3をホルダー本体2に装着したとき、受入口4より上方に突出するように形成されている。これで、板状ストッパー3を第1の位置P1から第2の位置P2へ引出すとき、人間の指先を突起19に引っ掛けることで、バネ板9を受入口4側に引き出すことが可能となる。特に、ホルダー本体2において、図1〜図5の引出し段差7を形成するスペースが取れないとき、板状ストッパー3に突起19を形成することで、バネ板9を容易に受入口4側に引き出すことができる。
【0044】
さらに、本発明のカップホルダー1では、小径の容器を保持するとき、該容器をバネ板9の弾性力によって受入口4の内周4aに移動するように付勢するものであるが、これに限定されるものでない。例えば、第2の位置P2にあるバネ板9の突出量Zを、小径の容器に当接する量とすることで、該容器を受入口4の内周4aに付勢することなくして保持することも可能である。また、本発明のカップホルダー1では、板状ストッパー3の各支持体10をホルダー本体2に対して揺動自在に支持するものを示したが、これに限定されるものでなく、板状ストッパー3の各支持体10をホルダー本体2に対して固定してもよい。この様に、板状ストッパー3の各支持体3をホルダー本体2に固定しても、板状ストッパー3は、略円弧状に曲げることができるので、第1の位置P1と第2の位置P2との間で弾性変形することとが可能である。
【0045】
次に、本発明のカップホルダー1について、自動車室内に装備した例を、図10により説明する。図10では、カップホルダー1を自動車室内のインストルメントパメルEに2個並設したものを示している。各カップホルダー1は、図1の取付ブラケットXをインストルメントパネルEの下部中央付近に取り付けることで設けられている。これで、各カップホルダー1は、インストルメントパネルEに対して収納可能に引出され、カップ及び缶などの容器を保持する。また、板状ストッパー3の弾性力を用いて、細径の容器を保持するので、自動車走行による振動などが伝達されても、細径の容器を確実に保持することが可能となる。
【0046】
なお、インストルメントパネルに設けるカップホルダー1の数は、2個に限定されるものでない。また、カップホルダー1を、インストルメントパネルの他に、例えば、ボディーコンソール、フロアーコンソールなどに設けても良い。さらに、カップホルダー1は、自動車のみに限定されるものでなく、種々の乗物に設けることが可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明のカップホルダーは、ホルダー本体と板状ストッパーのみでなる最小の部品数として、板状ストッパーをホルダー本体に揺動自在に支持するだけという簡単な構造及び作業で、カップ及び缶などの容器を保持できる。また、板状ストッパーの弾性力を用いて、カップ及び缶などの容器を確実に保持できる。したがって、ホルダー本体や板状ストッパーの製造コストを低減でき、安価なカップホルダーを提供することが可能となる。
【0048】
また、本発明のカップホルダーでは、板状ストッパーを円弧溝内に円弧状に曲げて収納することで、ホルダー本体と一体的にできるので、カップホルダーのデザインを損なうことなく、デザイン的にも見栄えの良いものとなる。
【0049】
さらに、本発明のカップホルダーでは、板状ストッパーをホルダー本体に揺動自在に支持する構造として、板状ストッパーの両端部を、ホルダー本体の円弧溝に開口する取付穴に嵌挿するもの、また、板状ストッパーの両端部を、円弧溝の両端側で受入口に並列する装着孔内に嵌め込むものを採用する。したがって、板状ストッパーを、簡単な構造及び作業によってホルダー本体に対して揺動自在に支持できる。また、ホルダー本体を、上下の金型の開閉のみで成形でき、もって、カップホルダーの製造コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカップホルダーを示す全体斜視図である。
【図2】 本発明のカップホルダーを構成する、ホルダー本体を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(b)のB−B断面図である。
【図3】 図2のホルダー本体を成形する上下の金型を示す図であって、(a)は各金型を閉じた状態を示す断面図、(b)は各金型のキャビティ内に樹脂を射出する状態を示す断面図、(c)は各金型を平板状態を示す断面図である。
【図4】 本発明のカップホルダーを構成する、板状ストッパーを示す図であって、(a)は樹脂にて一体成形したものを示す斜視図、(b)はバネ鋼板にて一体形成し、バネ板のみに樹脂等をコーティングしたものを示す斜視図、(c)はバネ鋼板にて一体形成し、全体を樹脂等でコーティングしたものを示す斜視図である。
【図5】 板状ストッパーをホルダー本体に装着した状態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は要部拡大図、(c)は(b)のC−C断面図、(d)は上面図である。
【図6】 本発明のカップホルダーにて、大径の缶容器を保持した状態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
【図7】 本発明のカップホルダーにて、小径の缶容器を保持した状態を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
【図8】 本発明のカップホルダーにおける、ホルダー本体の変形例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は要部拡大図、(c)は(b)のD−D断面図である。
【図9】 本発明のカップホルダーにおける、板状ストッパーの変形例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は板状ストッパーをホルダー本体に装着した状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明のカップホルダーを、自動車室内に装備した例を示す図である。
【符号の説明】
1 カップホルダー
2 ホルダー本体
3 板状ストッパー
4 受入口
5 円弧溝
6 取付穴
7 引出し段差
9 バネ板
10 支持体
15 装着口
16 係止孔
19 突起
P1 第1の位置
P2 第2の位置

Claims (7)

  1. カップ及び缶などの容器を、受入口内に収納するホルダー本体と、前記受入口の内周と協働して、前記容器を保持する板状ストッパーと、を備え、前記板状ストッパーは、該ストッパーの両端部を前記受入口の内周回りで前記ホルダー本体に対して揺動自在に支持してなり、前記受入口の内周に沿って円弧状に曲げられる第1の位置と、前記受入口に突出して円弧状に曲げられる第2の位置との間で弾性変形され、前記第1の位置では、前記板状ストッパーは、前記受入口の内周に沿って開口する円弧溝内に収納され、該ストッパーの両端部を前記ホルダー本体に対して揺動自在に支持することを特徴とするカップホルダー。
  2. 前記板状ストッパーの両端部は、前記円弧溝の両端に開口する取付穴内に嵌挿されることを特徴とする請求項に記載のカップホルダー。
  3. 前記板状ストッパーの両端部は、前記円弧溝の両側で前記受入口に並列する装着口内に嵌め込まれることを特徴とする請求項に記載のカップホルダー。
  4. 前記ホルダー本体には、前記円弧溝内に開口して前記受入口の下側に延びる引出し段差、又は引出し穴を形成してなることを特徴とする請求項〜請求項3のいずれかに記載のカップホルダー。
  5. 前記板状ストッパーには、前記受入口より上側に突出する突起を形成してなることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載のカップホルダー。
  6. 前記ホルダ本体は、上下モールド間に樹脂を充填して成形され、該上下モールドの開閉のみで前記取付穴を形成してなることを特徴とする請求項に記載のカップホルダー。
  7. カップ及び缶などの容器を、受入口内に収納するホルダー本体と、前記受入口の内周と協働して、前記容器を保持する板状ストッパーと、を備え、前記板状ストッパーは、受入口の内周に沿って円弧状に曲げられる第1の位置と、前記受入口に突出して円弧状に曲げられる第2の位置との間で弾性変形され、前記第1の位置では、前記板状ストッパーは、前記受入口の内周に沿って開口する円弧溝内に収納され、該ストッパーの両端部を前記ホルダー本体に対して揺動自在に支持することを特徴とするカップホルダー。
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