JPH09256164A - 低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 - Google Patents

低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法

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JPH09256164A
JPH09256164A JP8064903A JP6490396A JPH09256164A JP H09256164 A JPH09256164 A JP H09256164A JP 8064903 A JP8064903 A JP 8064903A JP 6490396 A JP6490396 A JP 6490396A JP H09256164 A JPH09256164 A JP H09256164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 珪素鋼板の耐錆性の向上を図る。 【解決手段】 鋼表面に、ほう酸アルミニウムを主体と
する被膜を形成するにおいて、アルカリ金属化合物およ
びアルカリ土類金属化合物のうち一種または二種と、希
土類金属化合物およびジルコニウム、ハフニウムのうち
一種または二種以上の混合物とを添加することにより、
耐錆性を向上させることを特徴とする低鉄損一方向性珪
素鋼板およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低鉄損で耐水性に
優れ、かつ耐錆性に優れた一方向性珪素鋼板およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一方向性珪素鋼板は(110)〔00
1〕を主方位とする結晶組織を有し、磁気鉄芯材料とし
て多用されており、特にエネルギーロスを少なくするた
めに鉄損の小さい材料が求められている。一方向性珪素
鋼板の鉄損を低減する手段としては、仕上げ焼鈍後の鋼
板表面にレーザービームを照射して局部的な歪を与え、
それによって磁区を細分化する方法が特開昭58−26
405号公報に開示されている。また、鉄芯加工後の歪
取り焼鈍(応力除去焼鈍)を施した後もその効果が消失
しない磁区細分化手段が、たとえば特開昭62−861
75号公報に開示されている。
【0003】一方で、珪素を含有する鉄合金は外部張力
を付加すると磁区の細分化が起こり、鉄損の主要素であ
る渦電流損失を低下させることができる。したがって、
一方向性珪素鋼板の鉄損の低減には鋼板に張力を付与す
ることが有効であり、1.5kgf/mm2 程度までの張力付
与によって効果的に鉄損が低減できることが知られてい
る。この張力は、通常、表面に形成された被膜によって
付与される。
【0004】従来、一方向性珪素鋼板には、仕上げ焼鈍
工程で鋼板表面の酸化物と焼鈍分離剤とが反応して生成
するフォルステライトを主体とする1次被膜、および特
開昭48−39338号公報等に開示されたコロイド状
シリカとりん酸塩とを主体とするコーティング液を焼き
付けることによって生成する2次被膜の2層の被膜によ
って、板厚0.23mmの場合で1.0kgf/mm2 程度の張
力が付与されている。したがってこれら現行被膜の場
合、より大きな張力付与による鉄損改善の余地は残され
ているものの、被膜を厚くすることによる付与張力の増
加は占積率の低下をもたらすため好ましくない。
【0005】また、一方向性珪素鋼板の鉄損を改善する
もうひとつの方法として、仕上げ焼鈍後の鋼板表面の凹
凸や表面近傍の内部酸化層を除去して鏡面仕上げを行
い、その表面に金属メッキを施す方法が特公昭52−2
4499号公報に、さらにその表面に張力被膜を形成す
る方法が特公昭56−4150号公報、特開昭61−2
01732号公報、特公昭63−54767号公報、特
開平2−213483号公報等に開示されている。これ
らの場合においても、被膜による鋼板への張力付与効果
の大きいほど鉄損改善効果が大きい。これらのことか
ら、密着性に優れ、薄くて鋼板に大きな張力が付与でき
る被膜が望まれていた。
【0006】これに対して発明者らは、主成分としてほ
う酸アルミニウム、あるいは、ほう酸アルミニウム結晶
とガラス質酸化物との複合体被膜を表面に有する方向性
電磁鋼板を提案してきた。しかしながら、これらの被膜
においては、化学的安定性、特に被膜の耐水性、耐錆性
に若干問題点の発生する場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術における問題点を解決し、耐水性に優れ、かつ保管
時の耐錆性に優れた一方向性珪素鋼板およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼板最表面
に、ほう酸アルミニウムと、アルカリ金属化合物および
アルカリ土類金属化合物のうち一種または二種と、セリ
ウム、ランタン、イットリウム、テルビウム、プラセオ
ジム等の希土類元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む
化合物のうち一種または二種以上の混合物を含む被膜を
有してなる低鉄損一方向性珪素鋼板を要旨とする。
【0009】また、鋼板表面にほう酸アルミニウムと、
ほう酸鉄と、アルカリ金属化合物およびアルカリ土類金
属化合物のうち一種または二種と、セリウム、ランタ
ン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土
類元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物のうち
一種または二種以上の混合物を含む被膜を有してなる低
鉄損一方向性珪素鋼板を要旨とする。
【0010】また、鋼板最表面に、ほう酸アルミニウム
と、ほう酸鉄と、珪素化合物と、アルカリ金属化合物お
よびアルカリ土類金属化合物のうち一種または二種と、
セリウム、ランタン、イットリウム、テルビウム、プラ
セオジム等の希土類元素、ジルコニウム、ハフニウムを
含む化合物のうち一種あるいは二種以上の混合物を含む
被膜を有してなる低鉄損一方向性珪素鋼板を要旨とす
る。また、ほう酸アルミニウムが、Alx y
3(x+y)/2(0.1≦(Y/X)≦5)なる化学式で表記
される結晶質ほう酸アルミニウムである、上記被膜を形
成した低鉄損一方向性珪素鋼板を要旨とする。
【0011】さらにその製造方法として、仕上げ焼鈍が
完了した一方向性珪素鋼板表面に、ほう酸と、酸化アル
ミニウム前駆体化合物と、アルカリ金属化合物およびア
ルカリ土類金属化合物のうち一種または二種と、セリウ
ム、ランタン、イットリウム、テルビウム、プラセオジ
ム等の希土類金属元素、ジルコニウム、ハフニウムを含
む化合物のうちの一種または二種以上の混合物を含む懸
濁液を塗布、乾燥後、500〜1350℃の温度範囲で
焼き付け、酸化物被膜を形成せしめること、また酸化け
い素前駆体化合物、鉄化合物を加えた懸濁液を用い、同
様のプロセスによって酸化物被膜を形成せしめることを
特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法を要旨と
する。
【0012】また、懸濁液に含まれるアルカリ金属化合
物およびアルカリ土類金属化合物とのうち一種または二
種と、セリウム、ランタン、イットリウム、テルビウ
ム、プラセオジム等の希土類金属元素、ジルコニウム、
ハフニウムを含む化合物が、硝酸塩(ジルコニウム、ハ
フニウムではオキシ硝酸塩)、硼酸塩、酢酸塩、炭酸
塩、水酸化物およびアルコラートのうちの一種または二
種以上からなる低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法を要
旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一方向性珪素鋼板は、最
表面にほう酸アルミニウムを主成分とする被膜を有して
おり、これにアルカリ金属化合物およびアルカリ土類金
属化合物のうち一種または二種と、セリウム、ランタ
ン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土
類金属元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物の
一種または二種以上の混合物を成分として含有するもの
である。
【0014】従来から、珪素鋼板への張力付与には熱膨
張係数の小さい被膜材質を選択し、鋼板との熱膨張係数
差によって冷却時に生じる応力を利用していた。しかし
ながら、熱膨張係数差だけではなく、被膜材質のヤング
率も鋼板への張力付与に影響を及ぼす因子であることが
指摘されている。
【0015】本発明の被膜成分のうち、ほう酸アルミニ
ウムは前記要件を満たし、鋼板への大きな張力付与をも
たらしていると推定される。本発明者らは以前、一般に
ほう酸アルミニウムとよばれるAl2 3 −B2 3
酸化物には、9Al2 3 −2B2 3 ,2Al2 3
−B2 3 の2つの平衡相化合物が存在し、鋼板への張
力付与に効果的であることを見い出した。
【0016】しかしながら、ほう酸アルミニウムは、製
造条件によっては前述の2つの平衡相のほかに両者の中
間組成、あるいはその近傍の組成をとる場合がある。こ
れは、2つの平衡相が同じ結晶構造を持ち、格子定数が
ほぼ同じであるため、Al,Bの各イオンサイト間で容
易に置換が生じ、準安定相を形成するためであると考え
ている。
【0017】このような準安定相を形成する組成比とし
て、Alx y 3(x+y)/2で表記した場合に、0.1≦
(y/x)≦5の範囲であることを見い出し、このいず
れであってもまったく問題がなく、効果的に張力を付与
できることを確認した。このうち、特に張力付与に効果
的な組成として、0.1≦(y/x)≦2が好ましく、
より好ましくは0.2≦(y/x)≦1の組成範囲であ
る。これらのほう酸アルミニウムは通常、組成とはあま
り関係なく数nm〜数十nm以上の結晶子サイズとなる場合
が多く、大きな張力付与のためには結晶質であることが
好ましい。
【0018】本発明の一方向性珪素鋼板最表面の被膜中
に、アルカリ金属化合物およびアルカリ土類金属化合物
のうち一種または二種と、セリウム、ランタン、イット
リウム、テルビウム、プラセオジム等の希土類金属元
素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物のうち一種
または二種以上の混合物を含有させることで、保管時の
錆発生を著しく低減することに成功した。
【0019】被膜中のアルカリ金属および/またはアル
カリ土類金属化合物の含有量は少量でよく、アルカリ金
属および/またはアルカリ土類金属は元素換算で被膜全
体に対する重量割合が10%以下で十分にその効果を発
揮する。
【0020】逆にアルカリ金属および/またはアルカリ
土類金属化合物の含有量が多すぎる場合、湿潤雰囲気下
での成分の溶出が激しくなるため好ましくない。このた
め、効果的に錆抑制効果を得るためには、アルカリ金属
および/またはアルカリ土類金属は元素換算で被膜全体
に対してその含有量が0.1〜10wt%が適当であり、
特に0.3〜8wt%で良い結果が得られる。
【0021】また、セリウム、ランタン、イットリウ
ム、テルビウム、プラセオジム等の希土類金属元素、ジ
ルコニウム、ハフニウム等の元素が存在すると、800
℃以上の高温度下においてこれらの金属イオンが高い酸
化状態となり、降温する際に鉄板表面の鉄原子を酸化し
て鉄の酸化被膜を形成し、それ以上の酸化を防止する効
果が出る。
【0022】また、鉄の表面近傍には硫黄の化合物が存
在し、湿潤雰囲気ではそれが溶けだしH2 Sを発生し
て、表面に錆が発生することがある。セリウム、ランタ
ン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土
類元素、ジルコニウム、ハフニウム等の元素が存在する
と難溶性の硫化物となり、硫黄分を固定し、湿潤雰囲気
でも錆発生を低減させることができる。
【0023】本発明と異なるが、塗布した被膜において
セリウムが硫黄分と硫化物を形成することについては、
特開昭60−2674号公報に記述がある。被膜中の含
有量としては、被膜全体に対する重合割合が0.001
wt%以上10wt%以下でその効果を発揮する。逆にセリ
ウム、ランタン、イットリウム、ジルコニウム、ハフニ
ウム、テルビウム、プラセオジム等の化合物の添加量が
多すぎる場合、被膜の密着性に悪影響を及ぼす。
【0024】このため、効果的に錆抑制効果を得るため
には、セリウム、ランタン、イットリウム、ジルコニウ
ム、ハフニウム、テルビウム、プラセオジム等の元素換
算で、被膜全体に対してその含有量が0.001〜10
wt%が適当であり、特に0.01〜2wt%で良い結果が
得られる。さらに、アルカリ金属および/またはアルカ
リ土類金属化合物とその同時添加が密着性および耐錆性
に対する効果が著しい。
【0025】さらに、本発明の一方向性珪素鋼板最表面
の被膜中には、ほう素と、けい素と、アルカリ金属およ
び/またはアルカリ土類金属と、セリウム、ランタン、
イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土類金
属元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物の一種
または二種以上の混合物を成分として含有するガラス質
も、成分として含有することができる。
【0026】これは、塗布液中のほう酸と酸化けい素前
駆体と、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属
化合物と、セリウム、ランタン、イットリウム、テルビ
ウム、プラセオジム等の希土類金属元素、ジルコニウ
ム、ハフニウムを含む化合物の一種または二種以上の混
合物、鋼板成分のけい素等が反応して生成したものであ
るが、被膜中においてはマトリックス様相として存在し
ている場合が多いと考えられ、ほう酸アルミニウム成分
を主体とした被膜に散見される微小気孔等を低減させて
いる。
【0027】また、微小気孔を低減することで被膜の安
定性を増加させ、耐食性、特に耐水性も著しく向上させ
ることができる。このとき珪素はガラス質の形成に寄与
すると推定され、その量はSiO2 として被膜の10wt
%以下(0wt%を含む)とすると良い。これ以上の添加
量であると、被膜張力が低下したりして良くない傾向を
示す。
【0028】被膜中のほう酸アルミニウム以外の成分
は、ほう素と、アルカリ金属および/またはアルカリ土
類金属と、セリウム、ランタン、イットリウム、テルビ
ウム、プラセオジム等の希土類金属元素、ジルコニウ
ム、ハフニウムのうち一種または二種以上の混合物であ
るが、これ以外に他の成分が混入している場合であって
も一向に差し支えない。これら混入した他の成分は、被
膜中の他の成分、また不純物等から不可避的に混入する
場合、あるいは塗布液中に意図的に添加する場合とがあ
る。
【0029】成分としては遷移金属元素が一般的である
が、ほかにもガラス形成酸化物元素等がある。なかでも
Feのように被膜中に存在しうるガラス相に混入するこ
とで被膜全体の化学的安定性を高める効果を有する元素
もあり、塗布液中に添加することで積極的に被膜の特性
を改善することができる。
【0030】ほう酸鉄には、Fe3 BO5 ,Fe3 BO
6 ,FeBO3 ,FeB2 4 ,FeB4 7 等Feと
Bの量比、Feの酸化状態によって数種類の結晶質化合
物が存在する。本発明のほう酸鉄は、このうちいずれで
あっても特に支障はない。
【0031】本発明の低鉄損一方向性珪素鋼板の態様と
して、鋼板最表面に上述の被膜を有しているが、被膜を
形成している母材鋼板については、2次再結晶が完了し
ているものであれば特に制限は受けない。通常、母材と
して一般的に用いられている鋼板は、仕上げ焼鈍(2次
結晶焼鈍)時に形成されたフォルステライト質の1次被
膜を有する鋼板、1次被膜を酸洗等の方法によって除去
し、金属表面を露出させた鋼板、あるいはさらにその表
面を研磨等によって平坦化した鋼板、1次被膜が生成し
ない条件下で仕上げ焼鈍(2次再結晶焼鈍)を行い、金
属表面を露出させた鋼板、あるいはさらにその表面を平
坦化した鋼板等である。
【0032】本発明の一方向性珪素鋼板の被膜は、厚す
ぎる場合には占積率が低下するため目的に応じてできる
だけ薄いものがよく、鋼板厚さに対して5%以下の厚さ
が好ましい。より好ましくは2%以下である。また、張
力付与の観点からは、極端に薄くては十分な効果が得ら
れず、0.1μm程度が好ましい。
【0033】続いて以下に、本発明の一方向性珪素鋼板
を好適に製造する方法について述べる。ほう酸と、酸化
アルミニウム前駆体化合物と、酸化珪素前駆体化合物に
アルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化
合物と、セリウム、ランタン、イットリウム、テルビウ
ム、プラセオジム等の希土類金属元素、ジルコニウム、
ハフニウムを含む化合物の一種または二種以上を含む懸
濁液(スラリー)を作製する。
【0034】ほう酸はH3 BO3 で表されるオルトほう
酸が作業性、価格等の点からもっとも好ましいが、HB
2 で表されるメタほう酸、B2 3 で表される酸化ほ
う素、あるいはこれらの混合物も用いることができる。
酸化アルミニウム前駆体化合物は、酸化アルミニウムは
もとより、ベーマイトのようなAl2 3 ・mH2 Oで
表記される酸化アルミニウムの水和物、水酸化アルミニ
ウム等を指す。また硝酸アルミニウムをはじめとする各
種のアルミニウム塩類も好適に用いられる。
【0035】酸化珪素前駆体化合物も、同様に焼き付け
後に酸化珪素となる化合物の総称であり、酸化珪素の水
和物、酸化水酸化珪素、各種珪素化合物等が好適に用い
られる。アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物
は、そのほとんどのものが特に支障なく用いられるが、
水酸化アルカリ、硝酸アルカリあるいは、アルカリ土類
の硝酸塩など、可溶性の化合物が特に好適に用いられ
る。
【0036】セリウム、ランタン、イットリウム、テル
ビウム、プラセオジム等の希土類金属元素、ジルコニウ
ム、ハフニウムを含む化合物は、水酸化物、硝酸塩(ジ
ルコニウム、ハフニウムの場合はオキシ硝酸塩)、アル
コラートなど可溶性の化合物が好適に用いられる。
【0037】被膜中のほう酸鉄の鉄源は、鉄化合物を塗
布液中に加えることによって確保される他に、被膜焼き
付け中に鋼板から供給される場合がある。この場合の鉄
化合物は、焼き付け後に酸化鉄となる化合物であれば特
に支障なく用いることができ、例えば酸化鉄、Fe2
3 ・aH2 Oのような酸化水酸化鉄、水酸化鉄はもとよ
り硝酸鉄のような各種の鉄の化合物も好適に用いること
ができる。なかでも特に、分散媒に可溶性の鉄化合物、
あるいは分散媒に溶けない鉄化合物であっても分散後の
粒子形の細かい化合物粒子が特に好適に用いられる。好
ましい粒子径としては1μm以下、より好ましくは0.
5μm以下である。
【0038】これらの原料を分散媒に分散させてスラリ
ーを作製する。分散媒は水がもっとも好適であるが、他
の工程で特に支障がなければ有機溶媒、あるいはこれら
の混合物が使用できる。このスラリーのうち、酸化アル
ミニウム前駆体、酸化珪素前駆体として、いわゆるゾル
とよばれる微粒子分散系を用いることにより薄くて均
一、かつ密着性のよい被膜が得られる場合がある。
【0039】これは、表面に非金属物質が存在せず、金
属表面上に直接被膜を形成するような場合に特に顕著で
ある。かかるときには上述の微粒子分散系ゾル、あるい
は可溶性成分を含んだゾルが好適に用いられる。用いる
ゾルの粒子径は、あまり細かすぎると乾燥時のひび割
れ、剥離等が生じやすくなり、所定の厚さの被膜形成が
困難となるため、好ましくは10nm以上、より好ましく
は15nm以上である。
【0040】塗布液にゾル溶液を用いる場合には、酸化
アルミニウム前駆体として上述のベーマイトゾル、およ
び/またはアルミナゾルと呼ばれているものが作業性、
あるいは価格等の点から特に好適に用いられる。一方、
酸化珪素前駆体ゾルとしては種々のものが使用可能であ
るが、SiO2 ・nH2 O、またはSiOp(OH)q
なる化学式で表記されるシリカゾル、および/またはコ
ロイダルシリカがやはり作業性、価格の点から好適に用
いられる。
【0041】なかでも、酸化珪素前駆体ゾルとしてSi
(OCz 2z+14 なる化学式のアルキルシリケート、
および/またはその加水分解物が好適に用いられる。ア
ルキルシリケートは金属アルコキシドの1種であるが、
加水分解が比較的緩慢であり、前駆体として安定した性
状が得られる。
【0042】アルキルシリケートは通常、加水分解によ
って珪素の水酸化物、あるいは酸化珪素の水和物を形成
するが、ある種の被膜を形成する場合においては、アル
キルシリケートをそのまま用いるよりこの種の加水分解
物を用いたほうが好ましいケースが存在する。このよう
な場合には、加水分解後の前駆体ゾルが好適に用いられ
る。これには、(1)あらかじめ加水分解した後、他の
成分と混合する方法、(2)他の成分と混合しつつ加水
分解を並行させ、必要に応じて熟成を加える、などいく
つかの方法が考えられるが、本発明ではこのいずれであ
っても特に支障はない。
【0043】好ましいアルキルシリケート化合物として
は、なかでも加水分解速度の速い炭素数zの少ないもの
であり、好ましくはz≦3程度であるが、z=1のメチ
ルシリケートは加水分解によって生成するメチルアルコ
ールに有害性があるため、z=2のエチルシリケートが
特に好適に用いられる。
【0044】酸化珪素、酸化アルミニウムの前駆体ゾル
の使用においても、前述のスラリーと同様に分散媒、特
に水に分散させて使用することが可能である。特に良好
な分散性を得るために酸、アルカリ等の添加による塗布
液のpH調整等はしばしば用いられる手法であり、本発
明においても特に支障なく行うことができる。また、鋼
板への塗布性を改善するための極微量の界面活性剤等の
添加についても全く問題ない。
【0045】得られたスラリーをロールコーター等のコ
ーター、ディップ法、スプレー吹き付けあるいは電気泳
動等、従来公知の方法によって仕上げ焼鈍が完了した一
方向性珪素鋼板表面に塗布する。ここでいう仕上げ焼鈍
が完了した鋼板とは、(1)従来公知の方法で仕上げ焼
鈍を行って、表面にフォルステライト質の1次被膜が形
成された鋼板、(2)1次被膜および付随的に生成して
いる内部酸化層を酸に浸漬して除去した鋼板、(3)上
記(2)で得た鋼板に水素中で平坦化焼鈍を施した鋼
板、あるいは化学研磨電解研磨等の研磨を施した鋼板、
(4)被膜生成に対して不活性であるアルミナ粉末等の
微量添加物を添加した従来公知の焼鈍分離剤を塗布し、
1次被膜を生成させない条件下で仕上げ焼鈍を行った鋼
板等を指す。
【0046】塗布後の鋼板を乾燥後、500〜1350
℃で焼き付けることによって表面に酸化物被膜を形成す
る。焼き付け時の雰囲気は窒素等の不活性ガス雰囲気、
窒素−水素混合雰囲気等の還元性雰囲気が好ましく、空
気、あるいは酸素を含む雰囲気は鋼板を酸化させる可能
性があり好ましくない。雰囲気ガスの露点については特
に制限はない。焼き付け温度は500℃未満の場合、塗
布した前駆体が酸化物とならない場合があり、また焼き
付け温度が低いため十分な張力が発現せず、好ましくな
い。一方、1350℃を超える場合、特に大きな不都合
はないものの経済的でなく、より好ましくは1250℃
以下である。以下に本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例にのみに限定されるものでは
ない。
【0047】
【実施例】
(実施例1)市販のほう酸試薬、硝酸鉄(Fe(N
3 3 ・9H2 O)、硝酸カリウム(KNO3 )、硝
酸セリウム(Ce(NO3 3 )・6H2 O)をイオン
交換水に溶解しエチルシリケートを添加し撹拌する。こ
れに、ベーマイトゾル(平均粒径:10〜100nm;板
状粒子と羽毛状粒子の混合物、板状粒子は粉末状のもの
を使用;酸化アルミニウム換算で78%含有、羽毛状粒
子は酸化アルミニウム換算で10%含有のスラリー状の
ものを使用。)を添加し、混合ゾルを作製した。
【0048】添加物の量は表1に示す。この時の添加固
形分量は10〜15wt%である。これを、Siを3.2
%含有する厚さ0.2mmの仕上げ焼鈍が完了した一方向
性珪素鋼板(フォルステライト質の一次被膜あり)に焼
き付け後の被膜重量で4g/m2 となるように塗布、乾
燥後、H2 を3 vol%含有するN2 雰囲気中で850
℃、1分間焼き付けることによって表面に酸化物被膜を
形成した。
【0049】化学分析、X線回折、電子顕微鏡観察等の
結果から、得られた被膜は結晶質のほう酸アルミニウム
(2Al2 3 ・B2 3 、または9Al2 3 ・2B
2 3 )、およびガラス質から成ることがわかった。2
0mmφの円柱の周囲にその角度が180度となるように
巻き付け試験を行い、その剥離状況から評価した被膜の
密着性はきわめて良好であった。
【0050】被膜の耐水性は、被膜を形成した鋼板をそ
のまま100mlの沸騰水中に10分間浸漬し、その前後
の重量変化によって評価した。結果は、いずれも50cm
2 の鋼板あたり5mg未満の重量変化であった。また耐錆
性は表1に示すように温度80℃、湿度98%の雰囲気
において48時間以上の耐錆性を示し、非常に良好な結
果であった。表1において、番号17以外は本発明の実
施例である。
【0051】(比較例1)実施例1において硝酸カリウ
ムと硝酸セリウムとを添加せずにゾルを作製した。他は
全て実施例1と同一の条件とした。添加条件等を表1
(番号17)に示す。耐錆試験では8時間の経過で錆が
発生した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】(実施例2)市販のほう酸試薬、ベーマイ
トゾル(平均粒径:50nm)、エチルシリケート、硝酸
鉄、硝酸カリウム、硝酸セリウムを表2に示した割合に
イオン交換水に混合し、ゾルを作製した。ゾル作製条件
は実施例1と同一である。これを、Siを3.2wt%含
有し、酸化アルミニウムを焼鈍分離剤として塗布し、2
次再結晶と同時に鏡面化処理を施した厚さ0.2mmの一
方向性珪素鋼板に、焼き付け後の被膜重量で4g/ m2
となるように塗布、乾燥後、H2 を3 vol%含有するN
2 雰囲気中で850℃、1分間焼き付けることによって
表面に酸化物被膜を形成した。
【0055】化学分析、X線回折、電子顕微鏡観察等の
結果から、得られた被膜は結晶質のほう酸アルミニウム
(2Al2 3 ・B2 3 、または9Al2 3 ・2B
2 3 )、およびガラス質を含有していることがわかっ
た。また、ガラス質中には少量のカリウムとセリウム成
分が存在していた。実施例1と同様に評価した被膜の密
着性、耐水性、耐置錆性は、表2に示すように実施例1
と同等のレベルであり、きわめて良好であった。表2に
おいて、番号8以外は本発明の実施例である。
【0056】(比較例2)実施例2において硝酸カリウ
ムと硝酸セリウムとを添加せずにゾルを作製した。他は
全て実施例2と同一の条件とした。添加条件等を表2
(番号8)に示す。耐錆試験では5時間で錆が発生し
た。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】本発明により、特定の成分を含むガラス
質、およびほう酸アルミニウムを主成分とする被膜を表
面に有することによって、被膜耐水性、耐置錆性に優
れ、かつその張力付与効果によって鉄損が著しく改善さ
れた一方向性珪素鋼板、およびその製造方法を提供す
る。特に、従来から用いられている1次被膜を有する鋼
板、あるいは著しい低鉄損化を目的とした鏡面化鋼板の
いずれに対しても良好な特性を示し、汎用性の観点から
も工業的効果は甚大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 修一 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 坂下 雅雄 川崎市中原区井田1618番地 新日本製鐵株 式会社技術開発本部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板最表面に、ほう酸アルミニウムと、
    アルカリ金属化合物およびアルカリ土類金属化合物のう
    ち一種または二種と、セリウム、ランタン、イットリウ
    ム、テルビウム、プラセオジム等の希土類元素、ジルコ
    ニウム、ハフニウムを含む化合物のうち一種あるいは二
    種以上の混合物を含む被膜を有してなることを特徴とす
    る低鉄損一方向性珪素鋼板。
  2. 【請求項2】 鋼板最表面に、ほう酸アルミニウムと、
    珪素化合物と、アルカリ金属化合物およびアルカリ土類
    金属化合物のうち一種または二種と、セリウム、ランタ
    ン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土
    類元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物のうち
    一種あるいは二種以上の混合物を含む被膜を有してなる
    ことを特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼板。
  3. 【請求項3】 鋼板最表面に、ほう酸アルミニウムと、
    ほう酸鉄と、珪素化合物と、アルカリ金属化合物および
    アルカリ土類金属化合物のうち一種または二種と、セリ
    ウム、ランタン、イットリウム、テルビウム、プラセオ
    ジム等の希土類元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む
    化合物のうち一種あるいは二種以上の混合物を含む被膜
    を有してなることを特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼
    板。
  4. 【請求項4】 ほう酸アルミニウムが、Alx y
    3(x+y)/2(0.1≦(Y/X)≦5)なる化学式で表記
    される結晶質ほう酸アルミニウムである請求項1、2、
    または3のいずれかに記載の低鉄損一方向性珪素鋼板。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属化合物およびアルカリ土類
    金属化合物のうち一種または二種と、セリウム、ランタ
    ン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土
    類元素、ジルコニウム、ハフニウムのうちの一種または
    二種以上の元素含有量が、合計で0.1wt%以上10wt
    %以下である請求項1、2または3のいずれかに記載の
    低鉄損一方向性珪素鋼板。
  6. 【請求項6】 ほう酸鉄の含有量が6wt%以下である請
    求項3に記載の低鉄損一方向性珪素鋼板。
  7. 【請求項7】 珪素化合物の含有量が、SiO2 として
    合計で10wt%以下である請求項2または3に記載の低
    鉄損一方向性珪素鋼板。
  8. 【請求項8】 一方向性珪素鋼板表面に、ほう酸と、酸
    化アルミニウム前駆体化合物と、アルカリ金属化合物お
    よびアルカリ土類金属化合物のうち一種または二種と、
    セリウム、ランタン、イットリウム、テルビウム、プラ
    セオジム等の希土類元素、ジルコニウム、ハフニウムを
    含む化合物の一種または二種以上の混合物を含む懸濁液
    を塗布、乾燥後、500〜1350℃の温度範囲で焼き
    付け、酸化物被膜を形成せしめることを特徴とする低鉄
    損一方向性珪素鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】 一方向性珪素鋼板表面に、ほう酸と、酸
    化アルミニウム前駆体化合物と、酸化けい素前駆体化合
    物と、アルカリ金属化合物およびアルカリ土類金属化合
    物のうち一種または二種と、セリウム、ランタン、イッ
    トリウム、テルビウム、プラセオジム等の希土類元素、
    ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物の一種または二
    種以上の混合物を含む懸濁液を塗布、乾燥後、500〜
    1350℃の温度範囲で焼き付け、酸化物被膜を形成せ
    しめることを特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼板の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 一方向性珪素鋼板表面に、ほう酸と、
    酸化アルミニウム前駆体化合物と、酸化けい素前駆体化
    合物と、鉄化合物と、アルカリ金属化合物およびアルカ
    リ土類金属化合物のうち一種または二種と、セリウム、
    ランタン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等
    の希土類元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物
    の一種または二種以上の混合物を含む懸濁液を塗布、乾
    燥後、500〜1350℃の温度範囲で焼き付け、酸化
    物被膜を形成せしめることを特徴とする低鉄損一方向性
    珪素鋼板の製造方法。
  11. 【請求項11】 アルカリ金属化合物およびアルカリ土
    類金属化合物のうち一種または二種と、セリウム、ラン
    タン、イットリウム、テルビウム、プラセオジム等の希
    土類元素、ジルコニウム、ハフニウムを含む化合物が、
    酸化物、硝酸塩(ジルコニウム、ハフニウムの場合はオ
    キシ硝酸塩)、ほう酸塩、酢酸塩、炭酸塩、水酸化物お
    よびアルコラートのうちの一種または二種以上からなる
    請求項8、9または10のいずれかに記載の低鉄損一方
    向性珪素鋼板の製造方法。
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