JPH09253992A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH09253992A
JPH09253992A JP6361096A JP6361096A JPH09253992A JP H09253992 A JPH09253992 A JP H09253992A JP 6361096 A JP6361096 A JP 6361096A JP 6361096 A JP6361096 A JP 6361096A JP H09253992 A JPH09253992 A JP H09253992A
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polishing
polished
rotation
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Shoichi Honda
昭一 本田
Katsutsune Tamiya
勝恒 田宮
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Hitachi Zosen Corp
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の研磨工具を機械的に自転させながら公
転させることにより、高精度の研磨を行うとともに、労
力の低減を図る。 【解決手段】 支持台1にセットされた被研磨物2の上
面に押圧されて被研磨物2を研磨する複数の研磨工具3
が設けられ、各研磨工具3は第1の鉛直軸心4周りに自
転自在な回転軸5の下端に設けられ、各回転軸5を保持
しかつ支持台1に対して昇降自在な保持体6に、各回転
軸5を自転させる自転機構9と、自転機構9を回転駆動
させる自転用モータ10と、各回転軸5を第1の鉛直軸心
4に平行な第2の鉛直軸心11周りに公転させる公転機構
12と、公転機構12を回転駆動させる公転用モータ13とが
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属,ガラス,石
材等の平板状の被研磨物を研磨する際に用いられる研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の研磨装置としては図9,
図10に示すように、本体81内に保持された回転軸82の先
端に研磨工具83が取付けられたものがある。本体81に
は、回転軸82を回転駆動させるモータ84が設けられてお
り、研磨工具83の先端面には、研磨材や研磨パットが貼
付されている。
【0003】これによると、モータ84を駆動させること
によって、回転軸82が回転するとともに研磨工具83が回
転する。そして、作業者は、本体81を持って研磨工具83
を被研磨物85の上面に押圧するとともに、図10に示すよ
うに、中心点Aを中心にして本体81を回動させることに
より、中心点Aの周りに研磨工具83を公転させて研磨し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、作業者が手動で研磨工具83を公転させる
ため、研磨精度が低いといった問題や労力を要するとい
った問題があった。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、研磨工具を機械的に自転させながら公転させること
により、高精度の研磨を行うとともに、労力の低減を図
ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、被研磨
物を支持する支持部の上方に、この支持部にセットされ
た被研磨物の上面に押圧されて被研磨物を研磨する研磨
工具が設けられ、この研磨工具は第1の鉛直軸心周りに
自転自在な回転軸の下端に設けられ、この回転軸を保持
しかつ上記支持部に対して昇降自在な保持体に、上記回
転軸を自転させる自転機構と、この自転機構を回転駆動
させる自転用駆動装置と、上記回転軸を上記第1の鉛直
軸心に平行な第2の鉛直軸心周りに公転させる公転機構
と、この公転機構を回転駆動させる公転用駆動装置とが
設けられていることを特徴としたものである。
【0007】これによると、自転用駆動装置を作動させ
て自転機構を回転駆動させることにより、回転軸ととも
に研磨工具を第1の鉛直軸心周りに自転させ、さらに、
公転用駆動装置を作動させて公転機構を回転駆動させる
ことにより、回転軸とともに研磨工具を第2の鉛直軸心
周りに公転させる。そして、保持体を下降させて研磨工
具を支持部にセットされた被研磨物の上面に押圧するこ
とにより、研磨工具が自転しながら公転して被研磨物を
研磨する。
【0008】このように、研磨工具を機械的に自転させ
ながら公転させて被研磨物の研磨を行うことが可能にな
るため、高精度の研磨が実施でき、さらに作業者の労力
を低減し得る。
【0009】さらに、請求項2記載の発明は、自転用駆
動装置として、回転速度を調節可能な自転用モータが使
用され、公転用駆動装置として、回転速度を調節可能な
公転用モータが使用されていることを特徴としたもので
ある。
【0010】これによると、自転用モータの回転速度を
調節するとともに公転用モータの回転速度を調節するこ
とにより、研磨工具の自転速度と公転速度とを個別に変
えることが可能となり、被研磨物の上面に形成される研
磨条痕(研磨目)が自由に選定できるため、被研磨物の
材質に対して最適な研磨条痕を選定することができる。
さらに、研磨工具の自転速度と公転速度とを個別に変え
ることにより、被研磨物の中央部と周辺部あるいは研磨
条痕の重なり部等に対しても均一な研磨が可能となる。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、回転軸の
下端に、上下方向へ移動自在でかつ押圧手段の押圧力に
より下動方向へ押圧されている可動体が設けられ、この
可動体に研磨工具が設けられていることを特徴としたも
のである。
【0012】これによると、研磨工具で被研磨物の上面
を研磨している際、研磨工具は、可動体を介して、押圧
手段の押圧力により下方へ押圧されている。このため、
被研磨物の上面に微妙な高低差がある場合でも、研磨工
具は、可動体を介して、被研磨物の上面の高低差に追従
して上下移動するため、研磨工具は常に被研磨物の上面
に押圧され、研磨工具の被研磨物に対する押圧力をほぼ
一定に保つことができる。したがって、被研磨物の上面
に高低差がある場合でも、スクラッチや研磨むらの発生
を防止することができ、高精度の研磨が行える。
【0013】さらに、請求項4記載の発明は、研磨工具
に研磨液を供給する供給流路が回転軸内に形成されてい
ることを特徴としたものである。これによると、研磨工
具で被研磨物を研磨している際、研磨液が供給流路を通
って研磨工具に供給されるため、被研磨物の上面の塵埃
や加工屑が研磨液で排除され、研磨工具の目詰りの防止
や研磨工具と被研磨物との間に異物がかみ込むことを防
止できる。さらに、回転軸内に供給流路を形成したこと
により、研磨装置を小型化することができる。
【0014】さらに、請求項5記載の発明は、研磨工具
は自在継手を介して回転軸の下端に取付けられているこ
とを特徴としたものである。これによると、研磨中に、
研磨工具と被研磨物との間に異物が介入した場合、研磨
工具が第1の鉛直軸心に対し自在継手を介して揺動する
ことによって、異物が研磨工具と被研磨物との間から容
易に排除される。また、被研磨物の上面が微妙に傾斜し
ている場合でも、研磨工具は、第1の鉛直軸心に対し自
在継手を介して揺動することによって、被研磨物の上面
の傾斜に追従して傾斜する。このため、被研磨物の上面
が微妙に傾斜していても、高精度の研磨が行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図8に基づいて説明する。図2,図3に示すように、
1は金属やガラスまたは石材等の平板状の被研磨物2を
支持する支持台1(支持部の一例)である。この支持台
1の上方には、支持台1にセットされた被研磨物2の上
面へ押圧されて被研磨物2を研磨する3個の研磨工具3
が設けられている。これら各研磨工具3はそれぞれ、第
1の鉛直軸心4周りに自転自在な3本の回転軸5の下端
に設けられており、これら回転軸5は保持体6により保
持されている。
【0016】上記保持体6は箱形状に形成されており、
上記回転軸5の下部は保持体6の底壁7に形成された開
口部8から下方へ突出している。上記保持体6には、上
記各回転軸5を自転させる自転機構9と、この自転機構
9を回転駆動させる自転用モータ10(自転用駆動装置の
一例)と、上記各回転軸5を上記第1の鉛直軸心4に平
行な第2の鉛直軸心11周りに公転させる公転機構12と、
この公転機構12を回転駆動させる公転用モータ13(公転
用駆動装置の一例)とが設けられている。尚、上記3本
の回転軸5は、第2の鉛直軸心11を中心にして、径方向
へ一定距離離れており、周方向で120°置きに振り分
けられている。
【0017】上記自転機構9は、上記第2の鉛直軸心11
周りに回動自在な1本の自転軸15と、上記自転用モータ
10の駆動軸に設けられた駆動プーリー16と上記自転軸15
の上端に設けられた従動プーリー17との間に巻回された
駆動ベルト18と、自転軸15の下部に設けられた太陽歯車
19と、各回転軸5の上部に設けられて上記太陽歯車19に
噛合する遊星歯車20とから構成されている。上記自転軸
15は、保持体6の上壁41に設けられたスリーブ体21に挿
通されて、ベアリング22を介してスリーブ体21に回動自
在に保持されている。
【0018】上記公転機構12は、上記3本の回転軸5の
上端部同士を一体的に連結する上部回転体23と、中間部
同士を一体的に連結する中間部回転体24と、下部同士を
一体的に連結する下部回転体25と、上記第2の鉛直軸心
11に平行な第3の鉛直軸心26周りに回動自在な公転軸27
と、上記公転用モータ13の駆動軸に設けられた駆動プー
リー28と上記公転軸27の上端に設けられた従動プーリー
29との間に巻回された駆動ベルト30と、上記公転軸27の
下部に設けられた歯車31と、この歯車31に噛合しかつ上
記中間部回転体24の外周に設けられた歯車32とから構成
されている。
【0019】このうち、上記公転軸27は、保持体6の内
部に設けられた上下一対の軸受装置33で保持されてい
る。また、図2,図4に示すように、上記上部回転体23
はリング状に形成され、各回転軸5の上端部は、上部回
転体23に挿通され、ベアリング34を介して回動自在に保
持されている。
【0020】また、図2,図3に示すように、上記中間
部回転体24は、円筒部24aとこの円筒部24aの上端に設
けられた円板部24bとから形成され、上記円筒部24aに
外嵌されたベアリング35を介して保持体6の内部に保持
されて、上記第2の鉛直軸心11周りに回動自在となって
いる。さらに、各回転軸5の中間部は、中間部回転体24
の円板部24bに挿通され、ベアリング36を介して回動自
在に保持されている。
【0021】また、図1,図2に示すように、上記下部
回転体25は、円板状に形成され、外周面に外嵌されたベ
アリング37を介して保持体6の内部に保持され、上記第
2の鉛直軸心11周りに回動自在となっている。さらに、
各回転軸5の下部は、下部回転体25に挿通され、ベアリ
ング38を介して回動自在に保持されている。
【0022】さらに、上記第2の鉛直軸心11上には、上
記中間部回転体24と下部回転体25とに挿通されかつ中間
部回転体24と下部回転体25と共に第2の鉛直軸心11周り
に回動自在な連結軸39が設けられている。この連結軸39
の下端には、保持体6の底壁7の開口部8を覆う円板状
の覆い板40が取付けられている。上記自転用モータ10と
公転用モータ13とはそれぞれ、保持体6の上壁41に設置
され、インバータ制御により個別に回転速度を調節可能
である。
【0023】図1,図2に示すように、上記各回転軸5
の下端には円筒状の保持部材42が設けられ、これら各保
持部材42には、上下方向へ摺動自在な円筒状の可動体43
が嵌入されている。これら各可動体43と保持部材42との
内部には、上記各可動体43を下動方向へ押圧する圧縮コ
イルスプリング44(押圧手段の一例)が設けられてい
る。
【0024】上記各可動体43の下部にはフランジ部43a
が形成され、これら各フランジ部43aには自在継手46を
介して取付基板47が設けられている。そして、上記各研
磨工具3は、円盤状に形成され、上記第1の鉛直軸心4
に対して偏心可能に各取付基板47に取付けられている。
尚、各研磨工具3には、研磨材や研磨パットが貼付され
ている。
【0025】図1,図5および図6に示すように、上記
自在継手46は、可動体43と取付基板47との間に設けられ
た環状体46aと、可動体43のフランジ部43aに設けられ
て環状体46aの外周方に位置する一対の第1連結片46b
と、取付基板47に設けられて環状体46aの外周方に位置
する一対の第2連結片46cと、環状体46aと各第1連結
片46bとを回動自在に連結する第1連結ピン46dと、環
状体46aと各第2連結片46cとを回動自在に連結する第
2連結ピン46eとから構成されている。すなわち、上記
両第1連結片46bと第1連結ピン46dとは、上記第1の
鉛直軸心4に直交する第1の水平軸心48上に配設されて
おり、上記両第2連結片46cと第2連結ピン46eとは、
上記第1の鉛直軸心4と第1の水平軸心48とに直交する
第2の水平軸心49上に配設されている。これにより、図
6に示すように、各取付基板47は、平面視で十字に交差
した上記第1の水平軸心48と第2の水平軸心49とを中心
にして揺動可能となっている。
【0026】図2,図3に示すように、上記各回転軸5
は、研磨工具3に研磨液を供給する供給流路50が内部に
形成された中空軸である。上記供給流路50は、回転軸5
の上下両端にわたって形成され、図1で示すように保持
部材42に形成された上部供給孔51に連通している。ま
た、上記各取付基板47には、研磨工具3に形成された研
磨液の供給口52に連通する下部供給孔53が形成され、上
記上部供給孔51と下部供給孔53とは、上記可動体43の内
部に挿通されたフレキシブルチューブ54で連通されてい
る。尚、フレキシブルチューブ54の下部は上記下部供給
孔53に嵌入されており、取付基板47は、上記可動体43と
一体的に上下移動するため、フレキシブルチューブ54に
対して上下方向へ摺動自在となっている。
【0027】また、図2に示すように、上記回転軸5と
同様に、自転軸15も研磨液を供給する供給流路55が上下
両端にわたり内部に形成された中空軸である。この自転
軸15の上下両端と上記回転軸5の上端にはそれぞれロー
タリージョイント56,57,58が設けられている。このう
ち、自転軸15の下端に設けられた下部ロータリージョイ
ント57の出口は各回転軸5に対応して3つに分岐してお
り、下部ロータリージョイント57の出口と上記回転軸5
のロータリージョイント58の入口とが接続ホース59(図
4参照)で接続されている。また、自転軸15の上端に設
けられた上部ロータリージョイント56の入口には、タン
クからポンプで圧送された研磨液を供給する供給ホース
60が接続されている。
【0028】また、図2に示すように、上記保持体6
は、ガイドレール61に案内されて支持台1に対して昇降
自在となっており、複数の昇降用シリンダ装置62により
昇降駆動される。
【0029】以下、上記構成における作用を説明する。
図2に示すように、自転用モータ10を駆動することによ
り、両プーリー16,17と駆動ベルト18とを介して自転軸
15が回転し、太陽歯車19と遊星歯車20とを介して3本の
回転軸5がそれぞれ第1の鉛直軸心4周りに自転するこ
とにより、上記各回転軸5と一体的に3つの研磨工具3
が第1の鉛直軸心4周りに自転する。
【0030】さらに、公転用モータ13を駆動することに
より、両プーリー28,29と駆動ベルト30とを介して公転
軸27が回転し、両歯車31,32を介して中間部回転体24が
第2の鉛直軸心11周りに回転することにより、3本の回
転軸5が第2の鉛直軸心11周りに公転する。この際、上
記中間部回転体24と共に上部回転体23と下部回転体25と
連結軸39と覆い板40も上記各回転軸5と一体的に第2の
鉛直軸心11周りに回転する。
【0031】そして、昇降用シリンダ装置62のピストン
ロッド62aを伸長させることにより、保持体6が下降し
て、各研磨工具3は、支持台1にセットされた被研磨物
2の上面に押圧される。これにより、各研磨工具3が各
第1の鉛直軸心4周りに自転しながら第2の鉛直軸心11
周りに公転して被研磨物2を研磨する。
【0032】このように、各研磨工具3を機械的に自転
させながら公転させて被研磨物2の研磨を行うことが可
能になるため、高精度の研磨が実施でき、さらに作業者
の労力を低減し得る。
【0033】この際、上記自転用モータ10の回転速度と
公転用モータ13の回転速度とをそれぞれインバータ制御
により調節することで、各研磨工具3の自転速度と公転
速度とを個別に変えることが可能となり、図7に示され
たような被研磨物2の上面に形成される研磨条痕(研磨
目)が自由に選定できるため、被研磨物2の材質に対し
て最適な研磨条痕を選定することができる。さらに、研
磨工具3の自転速度と公転速度とを個別に変えることに
より、被研磨物2の中央部と周辺部あるいは研磨条痕の
重なり部等に対しても均一な研磨が可能となる。
【0034】また、各研磨工具3で被研磨物2の上面を
研磨している際、図1に示すように、各研磨工具3はそ
れぞれ、可動体43を介して、圧縮コイルスプリング44の
押圧力により下方へ押圧されている。このため、被研磨
物2の上面に微妙な高低差がある場合でも、各研磨工具
3は、可動体43の上下移動とともに、被研磨物2の上面
の高低差に追従して上下移動するため、各研磨工具3は
常に被研磨物2の上面に押圧され、各研磨工具3の被研
磨物2に対する押圧力をほぼ一定に保つことができる。
したがって、被研磨物2の上面に微妙な高低差がある場
合でも、スクラッチや研磨むらの発生を防止することが
でき、高精度の研磨が行える。
【0035】さらに、図2に示すように、供給ホース60
から上部ロータリージョイント56に供給された研磨液
は、自転軸15内の供給流路55を流れ、下部ロータリージ
ョイント57から各回転軸5のロータリージョイント58へ
流れ、さらに各回転軸5内の供給流路50を流れ、図1に
示すように、各供給流路50から上部供給孔51を経てフレ
キシブルチューブ54内を通り、下部供給孔53を経て供給
口52から各研磨工具3の研磨面63へ供給される。これに
より、各研磨工具3で被研磨物2を研磨している際、被
研磨物2の上面の塵埃や加工屑が研磨液で排除され、各
研磨工具3の目詰りの防止や各研磨工具3と被研磨物2
との間に異物がかみ込むことを防止できる。
【0036】さらに、研磨中に、研磨工具3と被研磨物
2との間に異物が介入した場合、図5,図6に示すよう
に、研磨工具3が取付基板47と一体的に自在継手46の第
1の水平軸心48または第2の水平軸心49を中心にして揺
動することによって、上記異物が研磨工具3と被研磨物
2との間から容易に排除される。また、被研磨物2の上
面が微妙に傾斜している場合でも、各研磨工具3は揺動
することによって被研磨物2の上面の傾斜に追従して傾
斜する。このため、被研磨物2の上面が微妙に傾斜して
いても、高精度の研磨が行える。
【0037】上記のような研磨においては、図2に示す
ように各研磨工具3は第1の鉛直軸心4に対して偏心し
ていないため、図7に示すように、被研磨物2の上面の
中心部に、研磨工具3が接触せず研磨されない未研磨部
分64がわずかに発生する。このような場合には、図1に
示すように、各研磨工具3をそれぞれ第1の鉛直軸心4
に対して同方向へ所定量Lだけ偏心させた後、研磨を行
うことにより、図8に示すように、上記未研磨部分64を
無くすことができる。
【0038】上記実施の形態では、各回転軸5内と自転
軸15内とにそれぞれ研磨液の供給流路50,55を形成した
ことにより、研磨装置を小型化することができる。上記
実施の形態では、図3に示すように、研磨工具3を3個
設けたが、3個以外の複数個または1個であってもよ
い。
【0039】上記実施の形態では、図1に示すように、
上部供給孔51と下部供給孔53とをフレキシブルチューブ
54で連通しているが、鋼管等の剛体のチューブを用いて
もよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によると、自転用駆動装置を作動させて
自転機構を回転駆動させることにより、回転軸とともに
研磨工具を第1の鉛直軸心周りに自転させ、さらに、公
転用駆動装置を作動させて公転機構を回転駆動させるこ
とにより、回転軸とともに研磨工具を第2の鉛直軸心周
りに公転させる。そして、保持体を下降させて研磨工具
を支持部にセットされた被研磨物の上面に押圧すること
により、研磨工具が自転しながら公転して被研磨物を研
磨する。
【0041】このように、研磨工具を機械的に自転させ
ながら公転させて被研磨物の研磨を行うことが可能にな
るため、高精度の研磨が実施でき、さらに作業者の労力
を低減し得る。
【0042】さらに、請求項2記載の発明によると、自
転用モータの回転速度を調節するとともに公転用モータ
の回転速度を調節することにより、研磨工具の自転速度
と公転速度とを個別に変えることが可能となり、被研磨
物の上面に形成される研磨条痕(研磨目)が自由に選定
できるため、被研磨物の材質に対して最適な研磨条痕を
選定することができる。さらに、研磨工具の自転速度と
公転速度とを個別に変えることにより、被研磨物の中央
部と周辺部あるいは研磨条痕の重なり部等に対しても均
一な研磨が可能となる。
【0043】さらに、請求項3記載の発明によると、研
磨工具で被研磨物の上面を研磨している際、研磨工具
は、可動体を介して、押圧手段の押圧力により下方へ押
圧されている。このため、被研磨物の上面に微妙な高低
差がある場合でも、研磨工具は、可動体を介して、被研
磨物の上面の高低差に追従して上下移動するため、研磨
工具は常に被研磨物の上面に押圧され、研磨工具の被研
磨物に対する押圧力をほぼ一定に保つことができる。し
たがって、被研磨物の上面に高低差がある場合でも、ス
クラッチや研磨むらの発生を防止することができ、高精
度の研磨が行える。
【0044】さらに、請求項4記載の発明によると、研
磨工具で被研磨物を研磨している際、研磨液が供給流路
を通って研磨工具に供給されるため、被研磨物の上面の
塵埃や加工屑が研磨液で排除され、研磨工具の目詰りの
防止や研磨工具と被研磨物との間に異物がかみ込むこと
を防止できる。さらに、回転軸内に供給流路を形成した
ことにより、研磨装置を小型化することができる。
【0045】さらに、請求項5記載の発明によると、研
磨中に、研磨工具と被研磨物との間に異物が介入した場
合、研磨工具が第1の鉛直軸心に対し自在継手を介して
揺動することによって、異物が研磨工具と被研磨物との
間から容易に排除される。また、被研磨物の上面が微妙
に傾斜している場合でも、研磨工具は、第1の鉛直軸心
に対し自在継手を介して揺動することによって、被研磨
物の上面の傾斜に追従して傾斜する。このため、被研磨
物の上面が微妙に傾斜していても、高精度の研磨が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における研磨装置の研磨工
具の取付部の縦断面図である。
【図2】研磨装置の内部構成を示す側面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視図である。
【図4】回転軸の上端部の詳細図である。
【図5】自在継手の一部切欠き側面図である。
【図6】図5におけるA−A矢視図である。
【図7】各研磨工具を第1の鉛直軸心に対して偏心させ
ていない場合の研磨条痕を示した平面図である。
【図8】各研磨工具を第1の鉛直軸心に対して偏心させ
た場合の研磨条痕を示した平面図である。
【図9】従来の研磨装置の側面図である。
【図10】従来の研磨装置を用いた研磨方法を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 支持台(支持部) 2 被研磨物 3 研磨工具 4 第1の鉛直軸心 5 回転軸 6 保持体 9 自転機構 10 自転用モータ(自転用駆動装置) 11 第2の鉛直軸心 12 公転機構 13 公転用モータ(公転用駆動装置) 43 可動体 44 圧縮コイルスプリング(押圧手段) 46 自在継手 50 供給流路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨物を支持する支持部の上方に、こ
    の支持部にセットされた被研磨物の上面に押圧されて被
    研磨物を研磨する研磨工具が設けられ、この研磨工具は
    第1の鉛直軸心周りに自転自在な回転軸の下端に設けら
    れ、この回転軸を保持しかつ上記支持部に対して昇降自
    在な保持体に、上記回転軸を自転させる自転機構と、こ
    の自転機構を回転駆動させる自転用駆動装置と、上記回
    転軸を上記第1の鉛直軸心に平行な第2の鉛直軸心周り
    に公転させる公転機構と、この公転機構を回転駆動させ
    る公転用駆動装置とが設けられていることを特徴とする
    研磨装置。
  2. 【請求項2】 自転用駆動装置として、回転速度を調節
    可能な自転用モータが使用され、公転用駆動装置とし
    て、回転速度を調節可能な公転用モータが使用されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 回転軸の下端に、上下方向へ移動自在で
    かつ押圧手段の押圧力により下動方向へ押圧されている
    可動体が設けられ、この可動体に研磨工具が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 研磨工具に研磨液を供給する供給流路が
    回転軸内に形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の研磨装置。
  5. 【請求項5】 研磨工具は自在継手を介して回転軸の下
    端に取付けられていることを特徴とする請求項1記載の
    研磨装置。
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