JPH09253915A - スローアウェイチップ式研削カッタ - Google Patents

スローアウェイチップ式研削カッタ

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Publication number
JPH09253915A
JPH09253915A JP9324696A JP9324696A JPH09253915A JP H09253915 A JPH09253915 A JP H09253915A JP 9324696 A JP9324696 A JP 9324696A JP 9324696 A JP9324696 A JP 9324696A JP H09253915 A JPH09253915 A JP H09253915A
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JP
Japan
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grinding
throw
cutter
tip
cutter body
Prior art date
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Pending
Application number
JP9324696A
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English (en)
Inventor
Akira Suzuki
旭 鈴木
Noboru Hiraiwa
昇 平岩
Nobuo Mizutani
伸郎 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyoda Van Moppes Ltd
Original Assignee
Toyoda Van Moppes Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Van Moppes Ltd, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Van Moppes Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面研削用カッタ等において、その冷却性能
を高め、更には研削屑の排出効率を高めるようにする。 【解決手段】 ディスク状のカッタボデー2を設け、そ
の周縁部であって側面部21に、チップ1装着用のスロ
ット22を複数個設ける。このスロット22に装着され
るチップ1は、変形四辺形状の形態からなるものであ
り、スロット22内に、締結手段5を介して着脱自在な
ように装着されるようになっている。当該チップ1の、
その一端部のところには砥粒3の取り付けられる研削刃
面11が形成されるようになっている。この研削刃面1
1は、水平面111と傾斜面115とからなる。このよ
うな研削刃面11に取り付けられる砥粒3は、ダイヤモ
ンドあるいは立方晶窒化ホウ素(CBN)からなる。こ
れら砥粒3は、濡れ性の良い金属製接合材(ボンド材)
にて、研削刃面11上に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面研削等に用い
られる研削用カッタに関するものであり、特に、そのカ
ッタ刃物をスローアウェイチップ方式からなるようにす
るとともに、その刃面上にダイヤモンドあるいは立方晶
窒化ホウ素(CBN)のうち、いずれか一方のものにて
形成される砥粒を有するようにした、研削加工用のカッ
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平面研削等に用いられるものは、
例えばカップ砥石等のように、カップ状の砥石台金(ボ
デー)をベースに、その端面に所定の砥石チップが装着
されることによって形成されるようになっているもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
カップ状砥石においては、カップ状ボデーの、その一端
面に砥石チップが接着剤等の接着手段にて強固に取り付
けられるようになっているものである。従って、上記各
砥石チップのうちのいずれか一つのものが破損したよう
な場合においても、砥石全体を補修しなければならな
い。すなわち、大きな砥石車からなるものにおいて、こ
れら砥石車を機械(マシーン)から取り外して、破損し
た部分の砥石チップを張り替え、更には、ドレッシング
及びツルーイングを行なわなければならない。このこと
は、破損した砥石チップの張り替え作業が煩わしいだけ
ではなく、大きくて重い砥石車を、マシーンから取り外
して諸作業をしなければならず、この脱着作業は、その
作業性を低下させるものである。このような問題点を解
決するために、ディスク状の形態からなるカッタボデー
をベースに、当該カッタボデーの周縁部に、チップを着
脱自在なように取り付けるようにし、これによってチッ
プの交換等を簡単に行なえるようにした、スローアウェ
イ式チップを有する研削用カッタを提供しようとするの
が、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、ディス
ク状の形態からなるカッタボデーと、当該カッタボデー
の、その周縁部に、着脱自在なように設けられる複数の
スローアウェイチップと、からなるスローアウェイチッ
プ式の研削用カッタに関して、上記スローアウェイチッ
プを、その研削刃面上に、ダイヤモンド及び立方晶窒化
ホウ素(CBN)のうち、少なくともいずれか一方のも
のにて形成される砥粒を有するようにした構成を採るこ
ととした。
【0005】上記構成を採ることにより、本発明におい
ては次のような作用を呈することとなる。すなわち、本
発明のものにおけるスローアウェイ式研削加工用チップ
(チップ)は、例えば図1及び図3に示す如く、ディス
ク状の形態を有するカッタボデーの周縁部付近であっ
て、その側面部に、適宜間隔をもって設けられるように
なっているものである。従って、各チップ間には大きな
隙間が形成されることとなり、この隙間を通じて、研削
油の流動及び研削屑の排出等が随時行なわれることとな
る。すなわち、従来のセグメント型砥石等においては、
各砥石チップは砥石台金の円周面上、あるいはその側面
部等に一様に張り付けられているものであるため、研削
油(クーラント)の研削面への供給が不十分となる場合
がある。このようなクーラントの流動に関する問題点を
解決するために、砥石チップの一部にクーラント流動用
の溝を設けているものがあるが、本発明のものにおいて
は、上記ディスク状カッタボデーの周縁部付近の側面部
にチップが適当な間隔をもって設けられ、これによっ
て、上記カッタボデーの円周部付近には適当な隙間が形
成されるようになっている。その結果、この隙間を通じ
て、上記クーラントは自由に流動することができるよう
になる。従って、本発明のものは、優れた冷却機能を発
揮することとなる。また、上記隙間を通じて研削屑も効
率良く排出されることとなる。
【0006】また、このようなチップに設けられる砥粒
は、ダイヤモンドあるいは立方晶窒化ホウ素(CBN)
からなるものであって、しかも、これら砥粒は濡れ性の
良い接合材にて上記チップの研削刃面上に取り付けられ
るようになっているものであるので、当該チップを有す
る本研削用カッタは、優れた研削能力を発揮することと
なる。すなわち、当該チップに取り付けられる砥粒自体
が優れた研削能力を発揮するとともに、砥粒のチップ研
削刃面上への取付手段も強力なものとなっているので、
本チップ自体も重研削に耐え得ることとなる。そして更
に、このようなチップが適当な間隔をもってカッタボデ
ーの周縁部に取り付けられるようになっているので、研
削油(クーラント)の研削面への供給が円滑に行なわれ
ることとなり、本チップを有する研削用カッタは、連続
研削にも耐え得ることとなる。
【0007】また、本発明のものにおいては、上記チッ
プが、その脱着の自在に行なわれるスローアウェイ方式
のものからなるものであるので、簡単な工具を用いるこ
とによって、当該チップを上記カッタボデーから簡単に
取り外し、または装着することができるようになる。従
って、目詰まり等をしたチップを、当該チップを単体で
取り外し、更には取り替えることができるようになる。
すなわち、重いカッタ全体(カッタボデー)を機械(マ
シーン)から取り外したりすることなく、チップの交換
をすることができるようになる。また、このようにして
取り外されたチップは、単体の状態でツルーイング及び
ドレッシングを受けることが可能であるので、このよう
な単体でのツルーイング及びドレッシングの施されたも
のを、すでに機械に装着されているカッタボデーに装着
することによって、カッタ全体としてのツルーイング等
を行なわないでもすむようになる。従って、カッタ全体
として維持・管理が容易になる。また、逆に、カッタ全
体としてマシーン(機械)から取り外した状態で各チッ
プの調整を行なうことができるようになり(図5参
照)、いわゆる機外段取を行なうことができるようにな
る。その結果、生産性の向上を図ることができるように
なる。
【0008】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。本発明のものも、その基本的な点は、上記請求項1
記載のものと同じである。その特徴とするところは、上
記請求項1記載のものに加えて、上記カッタボデーの周
縁部に設けられる各スローアウェイチップ(チップ)の
うち、一部のものを、残りの他のものに対して、その研
削刃面上に形成される砥粒の性状等を異ならせるように
したことである。具体的には、砥粒の粒径、あるいは集
中度(コンセントレーション)、更には、その接合に用
いられるボンド材等を異ならせるようにしたことであ
る。このように性状の異なる砥粒等を有するチップを、
例えば図3に示す如く、順繰りに上記カッタボデーの周
縁部に取り付けておくことによって、一方のチップのと
ころで荒加工を行なわせ、その次の瞬間には、他のチッ
プにて仕上げ加工を行なわせることができるようにな
る。このような荒加工と仕上げ加工とを順繰りに行なわ
せることによって、研削面を精度良く仕上げることがで
きるようになるとともに、カッタ自体の研削性能も向上
させることができるようになる。
【0009】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。本発明のものも、その基本的な点は、上記請求項1
または請求項2記載のものと同じである。その特徴とす
るところは、上記請求項1及び請求項2記載のものに加
えて、上記カッタボデーの周縁部に装着されるスローア
ウェイ式チップを、一部のものはダイヤモンド砥粒から
なるようにするとともに、その他の残りのものは立方晶
窒化ホウ素(CBN)砥粒からなるようにしたことであ
る。そして、特に、図3に示す如く、当該チップがカッ
タボデーの端面に放射状に設けられるものにあっては、
上記立方晶窒化ホウ素(CBN)砥粒を有するものを、
上記カッタボデーの端面の円周上に複数個適宜箇所に設
置するようにするとともに、これら適宜箇所に設置され
た立方晶窒化ホウ素(CBN)砥粒を有するチップの間
に、ダイヤモンド砥粒を有するものを、上記立方晶窒化
ホウ素(CBN)砥粒を有するものよりも、そのチップ
数が多くなるように設置するようにしたことである。こ
のようなチップ配列(配置)を形成することによって、
例えば研削加工面が、主としてアルミニウム合金を基礎
とするものであって、かつ、その一部に硬度の高い鉄系
の特殊合金等が配されているような構成からなるもので
あっても、一つのカッタにて、かつ、一回の工程にて研
削加工を行なうことができるようになる。すなわち、複
数の金属材料からなるワークについての、その加工効率
を向上させることができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図5を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、ディスク状
の形態からなるものであって、その周縁部付近の側面部
21に形成された複数のスロット22を有するカッタボ
デー2と、当該カッタボデー2の上記スロット22に、
ボルト等の締結手段5等にて取り付けられるものであっ
て、その着脱が簡単に行なわれるスローアウェイ式チッ
プ(チップ)1と、からなることを基本とするものであ
る。そして、当該スローアウェイ式チップ(チップ)1
の、その頂部に形成された研削刃面11のところには、
ダイヤモンドあるいは立方晶窒化ホウ素(CBN)から
なる砥粒3が無数に設けられるようになっているもので
ある。
【0011】このような基本構成において、上記ディス
ク状のカッタボデー2は、金属製部材からなるものであ
り、その周縁部であって、その一方の端面である側面部
21のところには、図1ないし図3に示す如く、上記ス
ローアウェイ式チップ(チップ)1を装着するためのス
ロット22が複数個設けられるようになっているもので
ある。そして、このスロット22は、具体的には、図3
に示す如く、カッタボデー2の中心点(O2 )を中心に
して放射状に設けられるようになっているものである。
また、このように上記チップ1を放射状に装着する上記
スロット22のところには、ボルト等からなる締結手段
5が設けられるようになっており、この締結手段5のと
ころには、更に、図5に示すようなアジャストボルト等
からなるプリセット手段55が設けられるようになって
いるものである。
【0012】次に、このような構成からなるカッタボデ
ー2のスロット22のところに装着されるスローアウェ
イ式チップ(チップ)1は、片状またはブロック状の形
態からなるものであり、図1ないし図3に示す如く、そ
の一方の端面のところには砥粒3の取り付けられる研削
刃面11が形成されるようになっているものである。そ
して、このような構成からなる本チップ1の、その研削
刃面11上には、ダイヤモンドあるいは立方晶窒化ホウ
素(CBN)からなる砥粒3が濡れ性の良い接合材(ボ
ンド材)を介して取り付けられるようになっているもの
である。これらのことから、本チップ1は、多くの場
合、鉄系の金属製材料にて形成されるようになっている
ものである。また、このような構成からなる本チップ1
の、その研削刃面11は、図2及び図4に示す如く、ワ
ーク9に平行に接触する水平面111と、当該水平面1
11に対して所定の傾斜角を有するように形成される傾
斜面115とからなるものである。そして、この傾斜面
115が、当該チップ1がカッタボデー2に装着されて
研削カッタを形成するようになった場合において、工具
刃物の逃げ面を形成するようになっているものである。
【0013】次に、このような構成からなる本スローア
ウェイ式チップ(チップ)1の研削刃面11上への上記
砥粒3の取付方法としては、主に用いられる金属製接合
材によるものの外に、レジノイドボンド材による方法、
またはビトリファイドボンド材による方法、あるいは電
気メッキによるメタルボンド材による方法等が考えられ
る。
【0014】次に、このような構成からなる本チップ1
の、上記カッタボデー2への取付け状態(セッティン
グ)について説明する。まず、上記チップ1が、上記カ
ッタボデー2の、その周縁部であって側面部21に形成
されたスロット22内に締結手段5を用いて装着され
る。そして、このようにして装着されたチップ1は、そ
の研削刃面11が、図3に示す如く、カッタボデー2の
中心点(O2 )を中心として放射状の形態を形成するよ
うに配置される。そして更に、当該チップ1の上記研削
刃面11上に形成された傾斜面115は、本チップ1の
取り付けられるカッタボデー2の、その外周部を向くよ
うになる。
【0015】また、上記チップ1のセッティングに当っ
ては、図3及び図4に示す如く、ある一定数のチップ
1’を、荒加工用として、その傾斜面115がカッタボ
デー2の外周側に来るように設置(セッティング)する
とともに、このようなセッティング状態の荒加工用チッ
プ1’を間に挟んだ状態で、仕上げ加工用チップ1を、
その水平面111が上記荒加工用チップ1’よりもワー
ク9側に突出するように設置(セッティング)すること
とする(図4参照)。このようなセッティングを行なう
ことによって、本研削用カッタを用いることによって、
荒加工と仕上げ加工とを一工程にて行なうことができる
ようになる。なお、このようなチップ1、1’のセッテ
ィングを行なうに当っては、図5に示す如く、研削用カ
ッタ自体を機械(マシーン)から取り外して、アジャス
トボルト等からなるプリセット手段55を調整すること
によって行なうことができる。すなわち、機外段取り方
式により効率良く行なうことができる。また、場合によ
っては、上記カッタボデー2をマシーンに装着したまま
の状態で、各チップ1、1’を所定の状態にセッティン
グすることもできる。
【0016】また、上記各チップ1、1’のセッティン
グに当っては、上記の外に、例えば、ワーク9がアルミ
ニウム合金製のブロック部材をベースに、その一部に鉄
系の特殊合金等が埋め込まれているような構成からなる
ものにおいては、主となるチップ1’を、その研削刃面
11上に設けられる砥粒3がダイヤモンドからなるよう
にしておき、このような主となるチップ1’を、その円
周上に挟んだ状態で、その研削刃面11上に立方晶窒化
ホウ素(CBN)砥粒3の設けられた補助チップ1を偶
数個設置(配置)するようにする。これによって、上記
複数の材料にて形成されているワーク9の研削加工に対
応することができるようになる。
【0017】次に、本実施の形態についての、その作用
等について説明する。本実施の形態のものにかかる上記
スローアウェイ式チップ(チップ)1は、例えば図1及
び図3に示す如く、ディスク状の形態を有するカッタボ
デー2の、その周縁部付近であって、その側面部21の
ところに適宜間隔をもって設けられるようになっている
ものである。従って、各チップ1間には大きな隙間が形
成されることとなり、この隙間を通じて、研削油の供給
及び研削屑の排出等が随時行なわれることとなる。すな
わち、従来のセグメント型砥石等においては、各砥石チ
ップは砥石台金の円周面上、あるいはその側面部等に一
様に張り付けられているものであるため、研削油(クー
ラント)の研削面への供給が不十分となる場合がある。
これに対して、本実施の形態のものにおいては、上記デ
ィスク状カッタボデー2の周縁部付近の側面部21に設
けられたスロット22のところに、チップ1が適当な間
隔をもって配置され、これによって、上記カッタボデー
2の円周部付近には適当な隙間が形成されるようになっ
ている。その結果、この隙間を通じて、上記クーラント
は自由に流動することができるようになる。従って、本
実施の形態のものにおいては、優れた冷却機能が発揮さ
れることとなる。また、上記隙間を通じて研削屑も効率
良く排出されることとなる。
【0018】また、このようなチップ1に設けられる砥
粒3は、ダイヤモンドあるいは立方晶窒化ホウ素(CB
N)からなるものであって、しかも、これら砥粒3は濡
れ性の良いボンド材にて上記チップ1の研削刃面11上
に取り付けられるようになっているものであるので、当
該チップ1を有する本研削加工用カッタは、優れた研削
能力を発揮することとなる。すなわち、当該チップ1に
取り付けられる砥粒3自体が優れた研削能力を発揮する
とともに、砥粒3のチップ1の研削刃面11上への取付
け手段も強力なものとなっているので、本チップ1自体
も重研削に耐え得ることとなる。そして更に、このよう
なチップ1が適当な間隔をもってカッタボデー2の周縁
部に取り付けられるようになっているので、研削油(ク
ーラント)の研削面への供給が円滑に行なわれることと
なり、本チップ1を有する研削加工用カッタは、連続研
削にも耐え得ることとなる。
【0019】また、本実施の形態のものにおいては、上
記チップ1が、その脱着の自在に行なえるスローアウェ
イ方式のものからなるものであるので、簡単な工具を用
いることによって、当該チップ1を上記カッタボデー2
から簡単に取り外し、または装着することができる。従
って、目詰まり等をしたチップ1を、当該チップ1を単
独で取り外し、更には取り替えることができるようにな
る。すなわち、重いカッタ全体(カッタボデー)を機械
(マシーン)から取り外したりすることなく、チップ1
の交換をすることができるようになる。また、このよう
にして取り外されたチップ1は、単体の状態でツルーイ
ング及びドレッシングを受けることが可能であるので、
このような単体でツルーイング及びドレッシングの施さ
れたものを、すでに機械に装着されているカッタボデー
2に装着することによって、カッタ全体としてのツルー
イング等を行なわないでもすむようになる。従って、カ
ッタ全体としての維持・管理が容易になる。また、逆に
カッタ全体を、マシーン(機械)から取り外した状態で
各チップ1の調整を行なうことができるようになり(図
5参照)、いわゆる機外段取りを行なうことができるよ
うになる。
【0020】また、図3及び図4に示す如く、チップ1
の研削刃面11のところに設けられる砥粒3を、その粒
径、あるいは集中度(コンセントレーション)、更に
は、その接合に用いられるボンド材等を一部のものにお
いて異ならせることによって、あるいは、そのセッティ
ング状態に差異をもたせることによって、例えば、荒加
工と仕上げ加工とを順繰りに行なわせることができるよ
うになる。その結果、ワーク9の加工面を精度良く仕上
げることができるようになるとともに、カッター自体の
研削性能をも向上させることができるようになる。
【0021】また、図3に示す如く、上記カッタボデー
2の周縁部に装着されるスローアウェイ式チップ1を、
主となるものはダイヤモンド砥粒からなるようにすると
ともに、その他の一部のものは立方晶窒化ホウ素(CB
N)砥粒からなるようにすることによって、例えば、研
削加工面が、主としてアルミニウム合金をベースとする
ものであって、かつ、その一部に硬度の高い鉄系の特殊
合金等が配されているような構成からなるものであって
も、一つのカッタにて、かつ、一回の工程にて研削加工
を行なうことができるようになる。すなわち、複数の金
属材料からなるワーク9の加工効率を向上させることが
できるようになる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ディスク状の形態から
なるカッタボデーと、当該カッタボデーの、その周縁部
に着脱自在なように取り付けられる複数のスローアウェ
イチップとからなるスローアウェイチップ式の研削用カ
ッタに関して、上記スローアウェイチップを、その研削
刃面上に、ダイヤモンド及び立方晶窒化ホウ素(CB
N)のうち、いずれか一方のものにて形成される砥粒を
有する構成からなるようにしたので、各チップ間には大
きな隙間が形成されることとなり、この隙間を通じて研
削油の流動及び研削屑の排出等が行なわれるようにな
り、平面研削等における研削加工面及びカッタの研削刃
面等の冷却性能が高められることとなった。また、本発
明にかかるチップの研削刃面上には、ダイヤモンドある
いは立方晶窒化ホウ素(CBN)からなる砥粒が設けら
れるようになっており、しかも、これら砥粒は、濡れ性
の良い接合材(ボンド材)にてチップの研削刃面上に取
り付けられるようになっているものであるので、本チッ
プを有する研削用カッタは、重研削に耐え得るようにな
った。
【0023】また、本発明のものにおいては、上記チッ
プが、その脱着の自在に行なえるスローアウェイ方式の
ものからなるものであるので、簡単な工具を用いること
によって、当該チップを上記カッタボデーから簡単に取
り外し、または装着することができるようになり、目詰
まり等をしたチップを、当該チップを単独で取り外し、
更には取り替えることができるようになった。その結
果、重いカッタ全体(カッタボデー)を機械(マシー
ン)から取り外したりすることなく、チップの交換をす
ることができるようになった。また、このようにして取
り外されたチップは、単体の状態でツルーイング及びド
レッシングを受けることが可能であるので、このような
単体でツルーイング及びドレッシングの施されたもの
を、すでに機械に装着されているカッタボデーに装着す
ることによって、カッタ全体としてのツルーイング等を
行なわないでもすむようになった。従って、カッタ全体
としての維持・管理が容易になった。また、逆に、カッ
タ全体としてマシーン(機械)から取り外した状態で各
チップの調整を行なうことができるようになり、いわゆ
る機外段取りを行なうことができるようになった。その
結果、生産性の向上を図ることができるようになった。
【0024】また、上記カッタボデーの周縁部に設けら
れる各スローアウェイチップ(チップ)のうち、少なく
とも2個以上の偶数個のものを、残りの他のものに対し
て、その研削刃面上に形成される砥粒の性状を、例え
ば、砥粒の粒径、あるいは集中度(コンセントレーショ
ン)、または、その接合に用いられるボンド材等を異な
らせるようにし、更には、そのセッティング状態を異な
らせるようにし、このように性状の異なる砥粒等を有す
るチップを、交互に上記カッタボデーの周縁部に取り付
けておくことによって、一回の工程にて荒加工と仕上げ
加工とを順繰りに行なわせることができるようになっ
た。その結果、研削加工の効率向上を図ることができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す展開斜視図である。
【図2】本発明にかかるチップのカッタボデーへの装着
状態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかるチップのカッタボデーへの装着
状態を示す平面図である。
【図4】本発明にかかる2種類のチップのカッタボデー
への装着状態を示す概念図である。
【図5】本発明にかかるチップの研削刃面の調整方法を
示す図である。
【符号の説明】
1 チップ 1’ チップ 11 研削刃面 111 水平面 115 傾斜面 2 カッタボデー 21 側面部(端部) 22 スロット 3 砥粒 5 締結手段 55 プリセット手段 9 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 伸郎 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の形態からなるカッタボデー
    と、当該カッタボデーの、その周縁部に着脱自在なよう
    に取り付けられる複数のスローアウェイチップと、から
    なるものであって、当該スローアウェイチップが、その
    研削刃面上に、ダイヤモンド及び立方晶窒化ホウ素(C
    BN)のうち、少なくともいずれか一方のものにて形成
    される砥粒を有する構成からなるようにしたことを特徴
    とするスローアウェイチップ式研削カッタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスローアウェイチップ式
    研削カッタにおいて、上記カッタボデーの周縁部に設け
    られる各スローアウェイチップのうち、一部のものを、
    残りの他のものに対して、その研削刃面上に設けられる
    砥粒の性状が異なるようにしたことを特徴とするスロー
    アウェイチップ式研削カッタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスローアウェイチップ式
    研削カッタにおいて、上記カッタボデーの周縁部に設け
    られる各スローアウェイチップのうち、一部のものを、
    その研削刃面上に取り付けられる砥粒が立方晶窒化ホウ
    素(CBN)からなるようにするとともに、残りの他の
    ものを、その研削刃面上に取り付けられる砥粒がダイヤ
    モンドからなるようにしたことを特徴とするスローアウ
    ェイチップ式研削カッタ。
JP9324696A 1996-03-23 1996-03-23 スローアウェイチップ式研削カッタ Pending JPH09253915A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9324696A JPH09253915A (ja) 1996-03-23 1996-03-23 スローアウェイチップ式研削カッタ

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000007772A3 (de) * 1998-08-07 2000-05-11 Taghi Tawakoli Werkzeug zur materialbearbeitung
WO2005011917A1 (de) * 2003-07-25 2005-02-10 Johann Gleixner Trennschleifwerkzeug zur abtragenden materialbearbeitung
JP2010269407A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Honda Motor Co Ltd フライス加工方法
JP2015231647A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社ディスコ 研削ホイールの製造方法
CN107843493A (zh) * 2017-12-11 2018-03-27 大连交通大学 一种磨粒磨损试验装置夹盘
WO2018224547A1 (de) * 2017-06-06 2018-12-13 Komet Deutschland Gmbh Fräswerkzeug mit wechselbarem schneidring

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