JPH09247136A - 位相誤差検出回路及びデジタルpll回路 - Google Patents

位相誤差検出回路及びデジタルpll回路

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JPH09247136A
JPH09247136A JP8073033A JP7303396A JPH09247136A JP H09247136 A JPH09247136 A JP H09247136A JP 8073033 A JP8073033 A JP 8073033A JP 7303396 A JP7303396 A JP 7303396A JP H09247136 A JPH09247136 A JP H09247136A
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JP
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phase error
clock
input signal
sample data
detection
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JP8073033A
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Shinichi Fukuda
伸一 福田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で精度よく位相誤差情報を検出で
きる位相誤差検出回路及びそれを用いたPLL回路を実
現する。 【解決手段】 入力信号についてクロックの2倍の周波
数とされたサンプリングクロックでサンプルされたデー
タを、1サンプルおきに誤差サンプルデータe1と検出
点サンプルデータd1に分類する。そして順次入力され
る検出点サンプルデータd1の前後2つの検出点サンプ
ルデータから入力信号についてのエッジを検出する(d
3)。エッジ検出手段でエッジが検出された2つの検出
点サンプルデータの間の誤差サンプルデータの値e1
と、少なくとも一方の検出点サンプルデータの値(d
2)を用いて、入力信号とクロックの間の位相誤差を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積分等化波形とされ
た入力信号に同期した発振周波数(クロック)を得るこ
とのできるデジタル方式のPLL(フェイズ・ロックド
・ループ)回路、及びその位相誤差検出回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気テープに記録したデジタルデ
ータを再生するデジタルオーディオテーププレーヤ(い
わゆるDATレコーダ/プレーヤ)などでは、記録再生
ヘッドとして磁気ヘッドが用いられる。そして磁気ヘッ
ドにより検出された再生信号は、等化器を用いて波形等
化された後、データを再生するようにされている。ま
た、データ再生のために、ビット抜き出しのための再生
クロック(いわゆるビットクロック信号)が必要とされ
るが、このような、読出情報に同期したクロックを生成
するためには、一般にPLL回路が用いられる。
【0003】PLL回路としては従来よりアナログ回路
として形成されることが多かったが、近年ではPLL回
路のデジタル化も進んでいる。デジタルPLL回路は、
位相誤差検出部、誤差信号のフィルタリング処理部、ク
ロック発振回路部をデジタル化することで実現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで例えばDAT
方式では、磁気テープから読み出した信号の等化処理に
関しては、パーシャルレスポンス方式の一種であり、伝
達特性がDCまで伸びた等化方式である、積分等化方式
(PR(1)方式とも呼ばれる)やクラス1パーシャル
レスポンス方式(PR(1,1) 方式もしくはPR1方式と
も呼ばれる)が採用されている。
【0005】積分等化方式を用いた場合についてみる
と、積分等化された入力信号から再生クロックを生成す
るPLL回路が必要になるが、このPLL回路をデジタ
ル化した場合、積分等化波形である入力信号をデジタル
データに変換し、そのデジタルデータを用いていわゆる
PLL動作、つまり位相誤差検出に応じた発振周波数制
御動作が実行されることになる。
【0006】ここで、入力信号をデジタルデータに変換
する方式としては、コンパレータを用いて『H』『L』
(1/0)の2値にサンプリングするタイプと、A/D
変換器を用いて複数ビットのデジタル値にサンプリング
するタイプに大別される。
【0007】まずコンパレータを用いる場合について考
えてみると、この場合サンプリングデータである『H』
『L』のみがPLL回路にとっての入力情報となる。入
力信号とPLL回路で発生される再生クロックの位相誤
差を精度よく検出するためには、入力信号のエッジを精
度よく検出することが必要になり、入力信号のエッジタ
イミングは、サンプリングデータが『H』から『L』、
もしくは『L』から『H』に反転することで検出でき
る。そして入力信号の実際のエッジタイミングは反転し
た2つのサンプリングデータの中間となるどこかのタイ
ミングである。
【0008】このためサンプリング周波数が低いと、そ
れだけ実際のエッジタイミングと検出されるエッジタイ
ミングの間の誤差(サンプリング誤差)が大きいものと
なり、従って入力信号のエッジとPLL回路で発生され
る再生クロックについての位相誤差を精度よく検出する
ためには、コンパレータで用いるサンプリング周波数
を、例えば再生クロックの数倍から数10倍という高い
ものを用いることが必要になる。
【0009】サンプリングクロックとしてはマスターク
ロック(もしくはマスタークロックから生成されたクロ
ック)を用いることが一般的であるが、このため、必要
とされる再生クロックの周波数が高くなれば、それだけ
マスタークロック周波数も高くすることが必要になる。
マスタークロックとして利用できる周波数にも限界があ
るため、このようなPLL回路は容易に実現できないと
いう問題がある。
【0010】また、コンパレータを用いる方式におい
て、例えばマスタークロック(アンプリングクロック)
を再生クロックの2倍以下の程度としても、演算処理に
よりエッジタイミングを比較的精度よく検出できるよう
にすることも可能ではあるが、この場合、回路規模の増
大や複雑化は避けられない。
【0011】次にA/D変換器を用いる方式を考える
が、この場合も入力信号とは非同期のマスタークロック
をサンプリングクロックとして用いることで、サンプリ
ング誤差が生ずることは同様であり、これによりマスタ
ークロックの高周波数化の限界から、再生クロックの精
度にも限界が生ずる。ただし、この場合は入力信号のサ
ンプリング点の電圧値が複数ビットのデータにより得ら
れるので、コンパレータを用いる方式に比べて、入力信
号のエッジタイミングの推定演算をより精度よく行なう
ことができ、換言すれば、マスタークロックとしてもさ
ほどの高周波数化は要求されない。しかしながら、サン
プリング誤差を解消するような精度の高い推定演算を行
なうことで、回路規模の増大や複雑化は避けられないこ
とは同様である。
【0012】これらの事情から、回路規模の増大を伴わ
ないで簡易な誤差検出方式により、サンプリング誤差な
く高精度な誤差検出を行なうことのできる位相誤差検出
回路及びそれを用いたPLL回路が求められていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に応じて、簡易な構成で精度よく位相誤差情報を検出で
きる位相誤差検出回路及びそれを用いたPLL回路を実
現することを目的とする。
【0014】このため位相誤差検出回路としては、サン
プル分類手段と、エッジ検出手段と、誤差検出手段とか
ら構成する。サンプル分類手段は積分等化された入力信
号についてクロックの2倍の周波数とされたサンプリン
グクロックでサンプルされたデータを、1サンプルおき
に誤差サンプルデータと検出点サンプルデータに分類す
る。エッジ検出手段は、順次入力される検出点サンプル
データの前後2つの検出点サンプルデータから入力信号
についてのエッジを検出する。誤差検出手段は、エッジ
検出手段でエッジが検出された2つの検出点サンプルデ
ータの間の誤差サンプルデータの値と、少なくとも一方
の検出点サンプルデータの値を用いて、入力信号とクロ
ックの間の位相誤差を検出する。
【0015】またPLL回路としては、クロックを出力
するクロック発振出力手段と、クロック発振出力手段か
らのクロックの2倍の周波数のクロックをサンプリング
クロックとして用い、積分等化された入力信号をデジタ
ルデータに変換する変換手段と、変換手段により得られ
たデジタルデータについてクロックに対する位相誤差情
報を検出し、その位相誤差が少なくなるようにクロック
発振出力手段の発振出力を制御する位相誤差検出手段と
により形成する。そしてこの位相誤差検出手段は、変換
手段から供給されるデジタルデータを1サンプルおきに
誤差サンプルデータと検出点サンプルデータに分類し、
連続した前後2つの検出点サンプルデータから入力信号
についてのエッジを検出し、エッジが検出された2つの
検出点サンプルデータの間の誤差サンプルデータの値
と、少なくともその一方の検出点サンプルデータの値を
用いて、入力信号とクロックの間の位相誤差情報を検出
するように構成する。このようなPLL回路では、マス
タークロックを用いず、かつサンプリング誤差も含んで
位相誤差に応じたクロック発振出力周波数の制御が行な
われることになる。そして精度の良い位相誤差検出動作
もきわめて簡単な回路構成で実現される。
【0016】また、このようなデジタルPLL回路にお
いて、変換手段から出力されるデジタルデータは、DC
オフセット除去手段を介してから位相誤差検出手段に入
力されるように構成する。これにより、入力信号にDC
オフセットが生じていても位相誤差検出が正確に行なわ
れるようにし、PLL回路の安定性を維持する
【0017】さらにこのようなデジタルPLL回路にお
いて、変換手段から出力されるデジタルデータについ
て、そのエンベロープ値が略一定になるように制御する
データレベル制御手段を設ける。もしくは、位相誤差検
出手段が入力されるデジタルデータについてのエンベロ
ープ値を検出し、誤差サンプルデータ及び検出点サンプ
ルデータを用いて検出された位相誤差情報と、検出され
たエンベロープ値の間で割算処理を行なって、その割算
結果を位相誤差情報として出力するようにする。これら
の動作により、入力信号にレベル変動が生じても位相誤
差検出動作に影響を与えず、むやみに応答性が変動して
しまうことがなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図24により本発明
の実施の形態となる位相誤差検出回路及びデジタルPL
L回路の各種例を次の順序で説明する。 1.デジタルPLL回路の全体構成 2.第1のデジタルPLL回路における位相誤差検出器
例 3.第2のデジタルPLL回路例 4.第3のデジタルPLL回路例 5.第4のデジタルPLL回路例 6.第5のデジタルPLL回路例 7.第6のデジタルPLL回路例
【0019】1.デジタルPLL回路の全体構成 図1は本例のデジタルPLL回路のブロック図を示して
いる。このデジタルPLL回路はA/D変換器2、位相
誤差検出器3、ローパスフィルタ4、加算器5、発振器
6、周期測定部7、分周器8を有している。
【0020】発振器6としては、アナログ発振回路を用
いるようにしてもよいが、本例の場合、この発振器6と
しては発振周波数を可変としたリングオシレータを用い
ている。本例のデジタルPLL回路では特に位相誤差検
出器3の構成及び動作について大きな特徴を有するもの
であるが、デジタルPLL回路全体及び位相誤差検出器
3の説明に先立ち、発振器6とされるリングオシレータ
について図3〜図5で説明しておく。
【0021】まず図3によりリングオシレータの原理を
説明する。リングオシレータは基本的には奇数個のイン
バータがリング状に直列接続されて形成される。図3は
5個のインバータIV1〜IV5が直列接続されてルー
プが形成されているリングオシレータの例を示してい
る。既知のとおりインバータは入出力が異なる論理状態
(例えば入力が『H』で出力が『L』)で安定となる
が、図3のように奇数個のインバータが直列にループ接
続された場合は、常にどこかのインバータで入出力が同
じ論理状態とならざるを得ない。このような状態を本明
細書では矛盾状態とよぶこととする。
【0022】あるインバータが矛盾状態となると、その
インバータは出力される論理状態を反転させることで安
定となるが、これによって同時に、次に接続されたイン
バータが矛盾状態となる。リングオシレータとは、この
動作により矛盾状態が順次推移していくことで、確実に
発振が約束された回路である。その発振周期は、1つの
インバータの入力変化から出力変化までの時間遅延をτ
inv とすると、N段(図3の例は5段)のリングオシレ
ータによる発振周期は2Nτinv となる。ただし、簡単
のため、インバータの出力が『H』→『L』となるとき
の遅延時間とインバータの出力が『L』→『H』となる
ときの遅延時間は同じτinv となるとしている。
【0023】図3(a)での各インバータIV1〜IV
5についての入出力〜の論理状態は図3(b)に示
される。まずインバータIV1に着目すると、インバー
タIV1の入力が『L』となっている時点ではインバ
ータIV1の出力は『H』であり安定しているが、入
力が『H』となることでインバータIV1が矛盾状態
となる。
【0024】この矛盾状態はインバータIV1の出力
が『L』となることで解消されるが、この反転のための
遅延時間が図3(b)に示すτinv となる。インバータ
IV1の出力(=インバータIV2の入力)が
『L』となることでつづいてインバータIV2が矛盾状
態となるが、τinv 後にインバータIV2の出力が反
転され、インバータIV2が安定する。そしてインバー
タIV3が矛盾状態となる。
【0025】つまり〜の各点での論理状態は、矛盾
状態の伝ぱんが一巡した時点で変化することになり、従
って『H』又は『L』が継続する幅(時間)は、図3の
ように5段のインバータIV1〜IV5による回路では
5τinv となる。例えばの点から信号を取り出すと、
図3(b)のの信号が得られ、つまり2×5τinv の
周期の信号(クロック)を得ることができる。
【0026】このようなリングオシレータにおいて、ル
ープに含まれるインバータの段数を変化させるようにす
れば、可変周波数発生器を実現することができる。図4
は可変発振周波数リングオシレータのブロック図であ
る。このリングオシレータでは127個のインバータI
V1〜IV127が直列接続されている。なお説明上、
インバータIV2,IV3をインバータグループGP
2、インバータIV4,IV5をインバータグループG
P3・・・・・ インバータIV126,IV127をインバ
ータグループGP64と呼ぶこととする。各インバータ
IV1〜IV127の入力変化から出力変化までの時間
遅延は1/2τinv とし、従って各インバータグループ
GP2〜GP64に付いてみると、2つのインバータの
論理反転が行なわれる時の遅延時間はτinv となる。ま
た、インバータIV1の前段にバッファ部43が接続さ
れているとしたときに、バッファ部43とインバータI
V1における遅延時間をτbiasとする。
【0027】インバータIV1及び各インバータグルー
プGP2〜GP64の出力点は、それぞれセレクタ41
の各端子L1〜L64に接続されている。セレクタ41
は、セレクタ制御部42からの制御に基づいて、端子L
1〜L64の64個の選択ポイントの内の1つを選択
し、その接続された端子をバッファ部43を介してイン
バータIV1の入力としている。従って、端子L1が選
択された場合はインバータIV1のみのループが形成さ
れ、端子L2が選択された場合はインバータIV1〜I
V3による3個のインバータによるループが形成され
る。また端子L64が選択された場合は、インバータI
V1〜IV127による127個のインバータによるル
ープが形成される。
【0028】このリングオシレータにおいてインバータ
IV1の出力を端子44からリングオシレータによる発
振出力(クロック信号)2CKp(図1のPLL回路で
発生させたいクロックCKpの2倍の周波数のクロッ
ク)として取り出すとすると、セレクタ41の接続状態
により、発振出力2CKpとしては64種類の周波数に
可変することができる。発振出力2CKpの周期は、2
(τbias+N・τinv )としてあらわされる。なお、N
はGP2〜GP64の63個のインバータグループのう
ちで、発振ループに含まれるインバータグループの数と
する。図5(a)〜(e)には64種類のうちの5種類
を例示した。
【0029】即ち、セレクタ41で端子L1が選択され
ているときは、インバータIV1のみによるループで発
振が発生するため、遅延時間τbiasにより図5(a)の
ように2τbiasの周期のクロック信号が発振出力2CK
pとして得られる。またセレクタ41で端子L2が選択
されているときは、インバータIV1〜IV3にによる
ループで発振が発生するため、図5(b)のように2
(τbias+τinv )の周期のクロック信号が発振出力2
CKpとして得られる。同様に、セレクタ41で端子L
3,L4・・・・・・L64のいずれかが選択されているとき
は、それぞれ図5(c)(d)(e)のように2(τbi
as+2τinv )2(τbias+3τinv )・・・・・・2(τbi
as+63τinv )の周期のクロック信号が発振出力2C
Kpとして得られることになる。
【0030】つまりこのリングオシレータでは、セレク
タ制御部42がセレクタ41における接続端子を可変制
御することで、出力されるクロック信号2CKpの周波
数を64段階に可変制御できることになる。
【0031】例えばこのようなリングオシレータを図1
のデジタルPLL回路において発振器6として採用する
場合、発振器6に対する制御入力を行なう部位、即ちA
/D変換器2、位相誤差検出器3、ローパスフィルタ
4、加算器5、周期測定部7が、図4におけるセレクタ
制御部42として機能することにより、デジタルPLL
回路が実現される。
【0032】図1のデジタルPLL回路では、端子1に
は積分等化波形とされた信号が入力される。端子1から
の入力信号はA/D変換器2において例えば8ビットの
デジタルデータに変換される。このA/D変換器2に対
しては、発振器6の発振出力であるクロック信号2CK
pが供給され、このクロック信号2CKpがサンプリン
グクロックとして用いられている。
【0033】A/D変換器2から出力されるデジタルデ
ータは、位相誤差検出器3においてクロック信号2CK
pが用いられてPLL回路としての出力クロック信号C
Kpとの間の位相誤差が検出される。そしてその位相誤
差情報はローパスフィルタ4、加算器5を介して発振器
6に供給される。
【0034】上述のように発振器6は例えば図4のよう
なリングオシレータで形成されているが、位相誤差情報
がセレクタ41で選択する選択ポイントの値とされるこ
とになり、つまり発振器6において、位相誤差情報に応
じて端子44から出力されるクロック信号2CKpの周
波数が可変制御されることになる。この動作により、入
力信号に同期したクロック信号2CKpが生成される。
発振器6から出力されるクロック信号2CKpは分周器
8で1/2分周されて端子9から当該デジタルPLL回
路からの出力としてのクロック信号CKpとして出力さ
れる。つまりこのデジタルPLL回路では、入力信号に
同期したクロック信号CKpを得るとともに、A/D変
換器2におけるサンプリング周波数は、クロック信号C
Kpの2倍の周波数のクロック2CKpが用いられるよ
うに構成されている。
【0035】なお、リングオシレータを用いた発振器6
ではいわゆる自走発振周波数がないため、入力のない状
態を仮定したときの基準となる発振周波数を設定しなけ
ればならない。つまり、基準となる発振周波数を得るた
めのセレクタ41における選択ポイントを設定しておか
なければならない。このため、周期測定部7がその基準
となる選択ポイントに相当する値を出力するようにして
いる。周期測定部7からの出力値はローパスフィルタ4
の出力値、つまり位相誤差情報と、加算器5において加
算されて発振器6に供給されるようにしている。
【0036】従って、位相誤差検出器3で検出された誤
差情報に基づく選択ポイントの値と、周期測定部7から
出力される基準周波数としての選択ポイントの値が加算
された値が、発振器6内のセレクタ41で選択されるべ
き選択ポイントの値となり、これによって入力信号の位
相誤差状態に応じて、発振周波数が基準周波数を中心と
して適正にコントロールされることになる。
【0037】また、周期測定部7ではクロック信号CK
pの周期を基準チャネルクロックに基づいて測定してお
り、例えばPLLロックレンジから外れているか否かを
検出している。そして、クロック信号CKpが所定の周
波数レンジから外れたような場合には、それに応じて基
準となる発振周波数、即ちセレクタ41での選択ポイン
トを変更するような値を出力する。さらに、このPLL
回路が例えばDAT再生装置などにおける再生クロック
生成のために用いられる場合などでは、動作モード(再
生/早送りなどの各種モード)に応じて所定の基準発振
周波数が得られるように選択ポイントを設定するように
してもよい。
【0038】このように本例のデジタルPLL回路で
は、A/D変換器2までをも帰還ループに含めるように
し、このような構成により、サンプリング誤差による精
度低下のないクロック信号CKpを得ることができるよ
うにするとともに、位相誤差検出器3においては非常に
簡易な構成で精度の高い位相誤差検出動作が実行される
ようにされている。
【0039】図2は本例における位相誤差検出動作のイ
メージを示している。図2(a)は端子1への入力信
号、図2(b)は発振器6から出力されるクロック信号
2CKp、図2(c)は当該デジタルPLL回路(端子
9)からの出力となるクロック信号CKpを示してい
る。A/D変換器2では、図2(b)に示すクロック信
号2CKpの立上りで図2(a)のような入力信号に対
するサンプリングを行ない、a1 ,a2 ,a3 ,a4
5 ・・・・として示すようなサンプリング点での8ビット
値を位相誤差検出器3に出力する。
【0040】位相誤差検出器3では、入力された8ビッ
ト値を1サンプルおきにエッジ検出サンプルと検出点サ
ンプルに分類する。つまり、図2にエッジ検出サンプル
タイミングetとして示したタイミングで入力されるデ
ータa1,a3,a5・・・・・をエッジ検出サンプルと
し、検出点サンプルタイミングdtとして示したタイミ
ングで入力されるデータa2,a4,a6・・・・・ を検出
点サンプルとする。そして、連続する検出点サンプルa
2,a4,a6について極性を見て或る2つの検出点サ
ンプルの間に入力信号のエッジ(極性反転タイミング)
が存在することを確認したら、その間に位置するエッジ
検出サンプルから位相誤差情報、つまり位相誤差の方向
(進み/遅れ)と位相誤差量を検出する。
【0041】例えば検出点サンプルa2,a4について
みると、その値について極性が異なることが確認された
ら、その検出点サンプルa2,a4の間のタイミングで
入力信号のエッジが存在することがわかる。その間のタ
イミングで得られるのはエッジ検出サンプルa3とな
る。このエッジ検出サンプルa3の値が位相誤差量とな
り、また誤差の方向は図中t2として示す方向となる。
つまりこの場合はa3の値となる位相誤差量だけ、クロ
ックCKpの位相が進んでいる(入力信号の位相が遅れ
ている)ことが検出される。
【0042】本例のPLL回路では、このようにして検
出された位相誤差に応じて発振器6での発振周波数を制
御することで、入力信号に同期したクロックCKpを得
ることができる。
【0043】また、入力信号の本来のエッジとクロック
信号2CKpによりサンプルされたデータから検出され
るエッジの間は、いわゆるサンプリング誤差を含むもの
となっている。つまり、サンプリングタイミングが必ず
入力信号のエッジタイミングと一致しないかぎりはその
タイミング誤差が発生するものであるが、いくらサンプ
リング周波数を高くしてもこのようなタイミング誤差を
解消することは不可能である。
【0044】ところが本例の場合、A/D変換器2のサ
ンプリングクロックにも発振器6で得られるクロック信
号2CKpが用いられることから、サンプリングクロッ
ク自体もPLL動作において可変制御される。そしてこ
れによって、位相誤差検出器3で算出される位相誤差情
報には、最終的にはサンプリング誤差分も含まれること
になり、つまり、本例の場合、入力信号とクロック信号
2CKpの位相誤差がなくなるようにクロック信号2C
Kp周波数が制御される動作に際に、サンプリング誤差
分も解消されていくように推移していき、ロック状態に
おいてはサンプリング誤差のない状態で入力信号に同期
したクロック信号CKpが得られることになる。
【0045】2.第1のデジタルPLL回路における位
相誤差検出器例 図2で説明したような位相誤差検出を行なうための位相
誤差検出器3の構成及び動作について図6〜図14で説
明していく。
【0046】図6は図1に示した位相誤差検出器3のブ
ロック図を示している。この位相誤差検出器3は、サン
プル分類部11、2値判定部12、エッジ検出部13、
誤差検出部14から構成される。そして、誤差検出部1
4の出力erとは、即ち位相誤差の量及び方向を示す位
相誤差情報となり、図1におけるローパスフィルタ4に
入力される信号となる。
【0047】上述したように端子1からの入力信号はA
/D変換器2においてクロック2CKpがサンプリング
クロックとして用いられて8ビットデジタルデータに変
換されるが、そのデジタルデータは位相誤差検出器3に
おけるサンプル分類部11に供給される。このサンプル
分類部11は、図2で説明したように、入力されるデー
タを1サンプル毎にエッジ誤差サンプルe1と検出点サ
ンプルd1に分類する動作を行なう。
【0048】サンプル分類部11の回路構成及び動作は
図7、図8に示される。サンプル分類部11の回路構成
としては、図7に示すようにフリップフロップ21と、
ラッチ回路22,23という極めて簡易な構成とするこ
とができる。
【0049】フリップフロップ21には、図8(a)に
示すような発振器6から出力されるクロック2CKp
(つまりA/D変換器2のサンプリングクロック)が供
給されており、このクロック2CKpにより、データ入
力Dをラッチする。データ入力Dとしては反転Q出力が
供給されている。
【0050】従って、このフリップフロップ21のQ出
力をクロックCK2、反転Q出力をクロックCK1とす
ると、クロックCK2,CK1は図8(c)(e)に示
したような互いに逆位相で、かつ、それぞれクロック2
CKpより1/2の周波数の信号となる。なお、クロッ
クCK1は端子24より、後述するエッジ検出部13及
び誤差検出部14にも供給される。クロックCK2はラ
ッチ回路22に、クロックCK1はラッチ回路23に、
それぞれ供給される。ラッチ回路22,23はそれぞれ
クロックCK2,CK1によりA/D変換器2から供給
された8ビットデジタルデータをラッチ出力する。
【0051】A/D変換器2でクロック2CKpにより
サンプリングされたデータが、図8(b)のようにan
,an+1 ,an+2 ・・・・・ であったとすると、クロック
CK2に基づくラッチ回路22の出力は図8(d)のよ
うにan+1 ,an+3 ,an+5 となる。またクロックCK
1に基づくラッチ回路23の出力は図8(f)のように
an ,an+2 ,an+4 となる。このラッチ回路22の出
力はエッジ誤差検出サンプルe1とされ、ラッチ回路2
3の出力は検出点サンプルd1とされる。即ち、このよ
うな構成のサンプル分類部11により、A/D変換器2
の出力は1サンプル毎にエッジ誤差検出サンプルe1と
検出点サンプルd1に分類されて出力されることにな
る。
【0052】図6に示すようにサンプル分類部11から
出力されるエッジ誤差検出サンプルe1は誤差検出部1
4に供給され、また、検出点サンプルd1は2値判定部
12に供給される。2値判定部12は、順次入力されて
くる8ビットの検出点サンプルd1についてその2値判
定し、判定値d2を出力する。
【0053】A/D変換器2から出力されるデジタルデ
ータが、8ビットバイナリコードとされている場合は、
0〜255の量子化値は、図9(a)のようになる。ま
たA/D変換器2から出力されるデジタルデータが2の
補数表現でコード化される場合は、0〜255の量子化
値は、図9(b)のようになる。
【0054】この図9から、8ビット値についての2値
判定を行なう場合を考えると、いづれの場合であって
も、そのMSBをみれば良いことがわかる。例えば入力
信号が0レベルにあるときの量子化値を『128』とす
ると、バイナリコードは『10000000』となる。
この『128』から『255』までMSBの値は『1』
であり、『0』から『127』までMSBの値は『0』
である。つまり2値判定部12では、8ビットの検出点
サンプルd1のうちMSBの値のみを判定値d2として
出力すればよい。バイナリコードデータが採用されてい
る場合を考えると、サンプル点での入力信号が正極性で
あれば判定値d2=1、サンプル点での入力信号が負極
性であれば判定値d2=0となる。
【0055】この判定値d2はエッジ検出部13及び誤
差検出部14に供給される。エッジ検出部13は、連続
して入力されてくる判定値d2から、入力信号にエッジ
(極性反転)が存在したか否かを検出する。エッジ検出
部13は例えば図10のような回路で実現できる。
【0056】即ち判定値d2はフリップフロップ25と
イクスクルーシブオアゲート(EX−ORゲート)26
に供給される。そしてフリップフロップ25では上述し
たサンプル分類部11で生成されたクロックCK1がラ
ッチクロックとして入力されている。従ってフリップフ
ロップ25の出力はクロックCK1で遅延させた判定値
d2’となり、つまりEX−ORゲート26では、連続
した2つの時点の判定値d2,d2’の比較が行なわれ
ることになる。そして、EX−ORゲート26で論理レ
ベルが異なれば『1』、同じであれば『0』の信号が、
エッジ検出信号d3として出力される。
【0057】連続した2つの検出点サンプルd1につい
ての判定値d2,d2’が同じ値(1と1、もしくは0
と0)であれば、この2つの検出点サンプルd1の間の
期間においては、入力信号のエッジが存在していないこ
とになる。ところが、判定値d2,d2’が異なる値
(1と0、もしくは0と1)であることは、この2つの
検出点サンプルd1の間の期間において入力信号のエッ
ジが存在していることを意味する。つまりエッジ検出部
13では、エッジ検出の際に『1』となるエッジ検出値
d3を出力し、誤差検出部14に供給する。
【0058】誤差検出部14は、エッジ検出部13にお
いてエッジが検出されたタイミングにおいて、入力され
るエッジ誤差検出サンプルe1と判定値d2を用いて位
相誤差情報を検出する。誤差検出部14の回路例及び動
作タイミングは図11、図12に示される。
【0059】上述したようにサンプル分類部11におい
てクロックCK2でラッチ出力されたエッジ誤差検出サ
ンプルe1は、誤差検出部14においてラッチ回路27
に入力され、クロックCK1でラッチされる。この動作
は図12(a)〜(c)のようになる。
【0060】一方、サンプル分類部11において図12
(g)で示すクロックCK2でラッチ出力された検出点
サンプルd1に基づいて得られる判定値d2、エッジ検
出信号d3は図12(d)〜(f)のようになるが、判
定値d2は図11の誤差検出部14においてスイッチ2
9の制御信号とされ、またエッジ検出信号d3はスイッ
チ30の制御信号とされる。
【0061】ラッチ回路27から出力されるエッジ誤差
検出サンプルe1はそのままスイッチ29のS0端子に
供給されるとともに、−1乗算部28に供給されて極性
が反転されてからスイッチ29のS1端子に供給され
る。スイッチ20は、判定値d2=0のときS0端子が
接続され、判定値d2=1の時S1端子が接続される。
【0062】スイッチ20の出力はスイッチ30のSE
端子に供給される。スイッチ30のSN 端子には『0』
の値が供給されている。このスイッチ20の出力は位相
誤差検出器3からの位相誤差情報erとなり、後段のロ
ーパスフィルタ4に供給されることになる。そしてスイ
ッチ30では、エッジ検出信号d3=1のときSE 端子
が接続され、エッジ検出信号d3=0のときSN 端子が
接続されるため、入力信号についてのエッジが検出され
ないとき(エッジ検出信号d3=0)は、位相誤差情報
er=0となり、一方、入力信号についてのエッジが検
出されたとき(エッジ検出信号d3=1)は、位相誤差
情報erは、スイッチ29の出力値であるe1もしくは
−e1となる。
【0063】入力信号についてのエッジが検出されたと
き(エッジ検出信号d3=1)の、誤差検出部14での
位相誤差情報検出動作について図13、図14で説明す
る。図13(a)(b)、図14(a)(b)は、それ
ぞれ連続した2つの検出点サンプルan 、an+2 の間に
エッジが存在した場合の例を示している。
【0064】まず図13(a)(b)は、検出点サンプ
ルan の極性が負の値で判定値d2’=0となり、検出
点サンプルan+2 の極性が正の値で判定値d2=1とな
った場合である。いづれの場合も検出点サンプルan 、
an+2 の判定値d2’、d2の値が異なるため、エッジ
検出部13から出力されるエッジ検出信号d3=1とな
り、スイッチ30はSE 端子が選択される。そして、検
出点サンプルan+2 の判定値d2=1であるため、スイ
ッチ29は端子S1が選択される。
【0065】図12に示したタイミングからわかるよう
に、検出点サンプルan 、an+2 に基づいてスイッチ2
9,30が制御された時点で入力されるエッジ誤差サン
プルe1は、A/D変換器2において検出点サンプルa
n 、an+2 の中間のタイミングでサンプリングされたデ
ータan+1 である。
【0066】図13(a)の場合は、エッジ誤差サンプ
ルe1(an+1 )が負の値(e1<0)であったとす
る。つまり、サンプリングされたデータan 、an+1 、
an+2から図示するような入力信号の立上り波形が推定
できる場合である。この場合、クロック2CKpに対し
入力信号の位相は遅れており、その位相誤差量はエッジ
誤差サンプルe1(an+1 )の値とすることができる。
そして、スイッチ29はS1端子が選択されていること
により、エッジ誤差サンプルe1×(−1)の値が位相
誤差情報erとなる。
【0067】図13(b)は、図13(a)と同様に入
力信号の立上り波形が推定できる場合であるが、エッジ
誤差サンプルe1(an+1 )が正の値(e1>0)であ
った場合である。この場合、クロック2CKpに対し入
力信号の位相は進んでおり、その位相誤差量はエッジ誤
差サンプルe1(an+1 )の値とすることができる。そ
してこの場合も、スイッチ29はS1端子が選択されて
いることにより、エッジ誤差サンプルe1×(−1)の
値が位相誤差情報erとなる。
【0068】この図13(a)(b)のように検出点サ
ンプルan+2 の判定値d2=1となった場合の位相誤差
情報erは図13(c)のようになる。つまり、エッジ
誤差サンプルe1(an+1 )が負の値(e1<0)であ
れば、入力信号の位相遅れが検出されたことになり、つ
まりクロック2CKpの位相を遅らせるように制御すべ
きことが検出される。そして、この場合はエッジ誤差サ
ンプルe1は(−1)乗算部28を介して出力されるた
め、位相誤差情報er=(−1×e1)となり、エッジ
誤差サンプルe1は負の値であるため、位相誤差情報e
rは正の値となる。この位相誤差情報erの極性が、位
相制御の方向を示し、位相誤差情報erの絶対値が位相
誤差量に相当することになる。
【0069】また、エッジ誤差サンプルe1(an+1 )
が正の値(e1>0)であれば、入力信号の位相進みが
検出されたことになり、つまりクロック2CKpの位相
を進ませるように制御すべきことが検出される。そし
て、この場合もエッジ誤差サンプルe1は(−1)乗算
部28を介して出力されるため、位相誤差情報er=
(−1×e1)となり、エッジ誤差サンプルe1は正の
値であるため、位相誤差情報erは負の値となる。
【0070】次に図14(a)(b)は、検出点サンプ
ルan の極性が正の値で判定値d2’=1となり、検出
点サンプルan+2 の極性が負の値で判定値d2=0とな
った場合である。図14(a)(b)のいづれの場合も
検出点サンプルan 、an+2の判定値d2’、d2の値
が異なるため、エッジ検出部13から出力されるエッジ
検出信号d3=1となり、スイッチ30はSE 端子が選
択される。そして、検出点サンプルan+2 の判定値d2
=0であるため、スイッチ29は端子S0が選択され
る。
【0071】ここで図14(a)は、エッジ誤差サンプ
ルe1(an+1 )が正の値(e1>0)であった場合で
ある。つまり、サンプリングされたデータan 、an+1
、an+2 から図示するような入力信号の立下がり波形
が推定できる場合である。この場合、クロック2CKp
に対し入力信号の位相は遅れており、その位相誤差量は
エッジ誤差サンプルe1(an+1 )の値とすることがで
きる。そして、スイッチ29はS0端子が選択されてい
ることにより、エッジ誤差サンプルe1の値がそのまま
位相誤差情報erとなる。
【0072】図14(b)は、図14(a)と同様に入
力信号の立下がり波形が推定できる場合であるが、エッ
ジ誤差サンプルe1(an+1 )が負の値(e1<0)で
あった場合である。この場合、クロック2CKpに対し
入力信号の位相は進んでおり、その位相誤差量はエッジ
誤差サンプルe1(an+1 )の値とすることができる。
そしてこの場合も、スイッチ29はS0端子が選択され
ていることにより、エッジ誤差サンプルe1の値がその
まま位相誤差情報erとなる。
【0073】この図14(a)(b)のように検出点サ
ンプルan+2 の判定値d2=0となった場合の位相誤差
情報erは図14(c)のようになる。つまり、エッジ
誤差サンプルe1(an+1 )が正の値(e1>0)であ
れば、入力信号の位相遅れが検出されたことになり、ク
ロック2CKpの位相を遅らせるように制御すべきこと
が検出される。そして、この場合はエッジ誤差サンプル
e1は正の値であるため、位相誤差情報erは正の値と
なる。そしてこの位相誤差情報erの極性が位相制御の
方向を示し、位相誤差情報erの絶対値が位相誤差量に
相当する。
【0074】また、エッジ誤差サンプルe1(an+1 )
が負の値(e1<0)であれば、入力信号の位相進みが
検出されたことになり、つまりクロック2CKpの位相
を進ませるように制御すべきことが検出される。そし
て、この場合エッジ誤差サンプルe1は負の値であるた
め、位相誤差情報erは負の値となる。
【0075】誤差検出部14は、図11に示した簡易な
構成により、以上のような位相誤差情報erの検出が行
なわれる。このような検出を行なうための位相誤差検出
器3としては、図6〜図14による説明で理解されるよ
うに非常に簡単な構成であり、しかも精度の高い位相誤
差検出を実現できる。これにより、図1に示したデジタ
ルPLL回路では、回路規模を増大させることなく高精
度のクロック発生動作を行なうことができる。特に上述
したように本例のデジタルPLL回路では、A/D変換
器2のサンプリングクロックとしてクロック信号2CK
pを用いているため、入力信号とは非同期であるマスタ
ークロックを用いてサンプリングする場合に生じるよう
なサンプリング誤差成分のない高精度のクロック信号C
Kpを得ることができるが、その制御のための位相誤差
検出動作が簡易な構成の位相誤差検出器3で実現される
ことでデジタルPLL回路として実用上非常に好ましい
ものとなる。
【0076】3.第2のデジタルPLL回路例 第2のデジタルPLL回路例を図15〜図18で説明す
る。この例では、図15に示すようにA/D変換器2と
位相誤差検出器3の間にハイパスフィルタ部15を配す
るものであり、位相誤差検出器3の内部構成及びローパ
スフィルタ4〜周期検出部7の構成部分は図1の例と同
様であるため説明を省略する。即ち本例では、ハイパス
フィルタ部15により入力信号のサンプリングデータか
らDC成分(入力信号の平均値)を除去することを特徴
としている。
【0077】入力信号はA/D変換器2でサンプリング
されるわけであるが、入力信号を正弦波と仮定したとき
に、その入力信号にDCオフセット成分が無ければ、A
/D変換器2の変換ダイナミックレンジにおいて図16
(a)のようになり、つまりサンプルデータはゼロを中
心に分布する。しかしDCオフセット成分があると、図
16(b)又は(c)のようにサンプルデータの分布の
センターはゼロからずれることになる。
【0078】このDCオフセット成分により、位相誤差
検出動作においては図17に示すような影響を受けるこ
とになる。例えば図17の実線をDCオフセット成分が
ない場合における位相誤差検出動作として、上述した図
13(a)と同様に示しているとする。この場合、上述
してきたように位相誤差情報erはエッジ検出サンプル
e1A の値として検出される。
【0079】ところがDCオフセット成分により、サン
プルデータan 、an+1 、an+2 の値が破線上で示すよ
うな値となってしまうと、エッジ検出サンプルe1B
値が位相誤差情報erとして検出されてしまう。つまり
DCオフセット成分により位相誤差情報erに大きな変
動が生じ、PLLロック時の安定性の点で不利なものと
なってしまう。
【0080】そこで本例ではハイパスフィルタ部15を
配することで、DCオフセット成分を除去したサンプル
データを位相誤差検出器3に供給するようにしている。
ハイパスフィルタ部15は、例えばローパスフィルタ3
1と減算器32で構成される。A/D変換器2からの出
力データはローパスフィルタ31と減算器32に供給さ
れ、またローパスフィルタ31の出力は減算器32に供
給される。つまり、ローパスフィルタ31で抽出された
低域成分(平均値)が、減算器32においてA/D変換
器2からの出力データから減算されることで、ハイパス
フィルタを構成している。
【0081】このようなハイパスフィルタ部15を介す
ることで、DCオフセットを除去した状態を、アイパタ
ーンとして示したものが図18である。A/D変換器2
の出力についてのアイパターンが例えば図18(b)の
ようにDCオフセット成分が含まれている状態であった
としても、ハイパスフィルタ部15の出力でみたアイパ
ターンでは、図18(a)のようにDCオフセット成分
が除去されたものとなる。つまり、位相誤差検出器3に
入力されるサンプルデータはゼロを中心に分布したータ
となり、このため位相誤差検出器3における位相誤差検
出動作では、DCオフセットの影響による位相誤差情報
の変動はなくなり、これにより精度良く、安定したPL
L動作が実現される。また、本例のようにハイパスフィ
ルタ部15をローパスフィルタ31と減算器32により
構成することで、ハイパスフィルタ部15の挿入に伴う
時間遅延を高々1クロック分に抑えることができる。
【0082】4.第3のデジタルPLL回路例 次に第3のデジタルPLL回路例を図19〜図21で説
明する。この例では、図19に示すように位相誤差検出
器3内にエンベロープ検出部16を設け、このエンベロ
ープ検出部16により検出されたエンベロープ値をD/
A変換器18でアナログ信号とする。そしてそのアナロ
グ信号で、A/D変換器2におけるダイナミックレンジ
コントロールを行なう構成としている。
【0083】上述してきたように位相誤差検出器3にお
ける位相誤差検出方式では、その位相誤差情報erの値
は、エッジ検出サンプルe1(もしく−1×e1)とさ
れる。従って、A/D変換された入力信号の大きさによ
って位相誤差情報erの値が変化することが理解され
る。
【0084】このことは、入力信号のレベルが小さいと
きは、PLL動作の応答性が鈍く、周波数引き込みに時
間がかかったり、逆に入力信号レベルが大きいと、PL
L動作の反応が過敏になり、少々の外乱でロックしてい
る位相が揺さぶられたりすることなどが発生することに
なる。例えば図20の実線は入力信号のレベルが小さい
状態での位相誤差検出動作を、また破線は入力信号のレ
ベルが大きい状態での位相誤差検出動作を模式的に示し
ている。それぞれの場合を比べて、位相誤差情報erの
値は、位相誤差サンプルの値であるe1C ,e1D のよ
うにその大きさが異なるものとなり、これによりPLL
動作の応答性が異なってしまうことがわかる。
【0085】このような入力レベルの大小による不都合
を解消するには、A/D変換器2から出力されるデータ
のエンベロープレベルをだいたい一定に保つようにする
ことが必要になる。エンベロープレベルを略一定に保つ
には、A/D変換器2における変換効率(ダイナミック
レンジ)を、波形レベル(エンベロープ)に合わせて可
変するようにすればよい。
【0086】そこで本例では、位相誤差検出器3に入力
されるデータについて、エンベロープ検出部16が、例
えばピーク検出などの方法により、エンベロープ値を検
出するようにしている。そして、そのエンベロープ検出
値に応じた電圧をA/D変換器2に対する変換効率制御
信号Vref としてフィードバックしている。これによ
り、A/D変換器2では例えば図21(a)のように入
力信号レベルが大きいときは、ダイナミックレンジが広
がる(量子化1ステップ間隔が広がる)ように制御さ
れ、逆に図21(b)のように入力信号レベルが小さい
ときは、ダイナミックレンジが狭まる(量子化1ステッ
プ間隔が狭まる)ように制御される。
【0087】これにより、いづれの場合でも、例えばエ
ンベロープのピーク値+EV,−EVは、デジタルデー
タ上では同一の値とされることになり、つまり位相誤差
検出器3に入力されるデータのエンベロープレベルは、
A/D変換器2への入力信号レベルに関わらず、だいた
い一定に保たれるようになる。従って、位相誤差検出器
3で検出される位相誤差情報は、PLL動作が適正な応
答性を保つ状態に維持されることになる。
【0088】5.第4のデジタルPLL回路例 第4のデジタルPLL回路例を図22で説明する。この
例では、上述した第3のデジタルPLL回路例と同様の
目的で、位相誤差検出器3に入力されるデータについて
エンベロープレベルをだいたい一定に保つようにするも
のである。つまり第3のデジタルPLL回路例に代えて
採用することができる例である。
【0089】位相誤差検出器3に入力されるデータにつ
いてのエンベロープレベルを略一定に保つには、A/D
変換器2の入力段において、入力信号の波形レベルを一
定に保つようにしてもよい。そこで本例ではA/D変換
器2の前段にAGC(オートゲインコントロール)回路
19を配するようにしている。そして位相誤差検出器3
に入力されるデータについてエンベロープ検出部16が
エンベロープレベルを検出し、その値をD/A変換器1
8でアナログ信号に変換する。そして、そのアナログ信
号をAGC回路19にフィードバックしてAGC制御が
行なわれるようにしている。
【0090】AGC回路19では、比較部43とゲイン
可変部44が設けられている。比較部43には基準とな
るエンベロープレベルの値evREF が設定されており、
この基準エンベロープ値evREF と、D/A変換器18
を介したエンベロープ検出部16からのエンベロープレ
ベルと比較する。そして、その比較結果に基づいてゲイ
ン可変部44における入力信号に対するゲインレベルを
制御する。即ちこのAGC回路19により、入力信号波
形は基準エンベロープ値evREF を目標にゲイン調整さ
れてからA/D変換器2に入力されるものとなる。
【0091】これにより、位相誤差検出器3に入力され
るデータのエンベロープレベルは、入力信号レベルに関
わらず、だいたい一定に保たれるようになり、位相誤差
検出器3で検出される位相誤差情報は、PLL動作が適
正な応答性を保つ状態に維持される。
【0092】6.第5のデジタルPLL回路例 図23に示す第5のデジタルPLL回路例も、第3、第
4のデジタルPLL回路例と同様の目的で、位相誤差検
出器3に入力されるデータについてエンベロープレベル
をだいたい一定に保つようにすることものである。
【0093】この場合も、位相誤差検出器3に入力され
るデータについてのエンベロープレベルを略一定に保つ
ために、A/D変換器2の前段にAGC(オートゲイン
コントロール)回路19を配するようにしている。
【0094】AGC回路19には、比較部45とゲイン
可変部46が設けられている。比較部45には基準とな
る電圧値VREF が設定されており、この基準電圧値ev
REFと、AGC回路19の出力を比較する。そしてその
比較結果に基づいてゲイン可変部46における入力信号
に対するゲインレベルを制御する。即ちこのAGC回路
19により、入力信号波形は基準電圧値VREF を目標に
ゲイン調整されてからA/D変換器2に入力されるもの
となる。これにより、位相誤差検出器3に入力されるデ
ータのエンベロープレベルは、入力信号レベルに関わら
ず、略一定に保たれるようになり、位相誤差検出器3で
検出される位相誤差情報は、PLL動作が適正な応答性
を保つ状態に維持される。
【0095】7.第6のデジタルPLL回路例 図24に示す第6のデジタルPLL回路例も、第3〜第
5のデジタルPLL回路例と同様の目的で、PLL回路
の応答性を適正に保つためのものである。ただしこの例
では位相誤差検出器3に入力されるデータについてエン
ベロープレベルを一定に保つという処理は行なわず、エ
ンベロープ検出部16で検出されたエンベロープ値ev
により、検出された位相誤差情報を補正するような処理
を行なうことになる。
【0096】前述した図20からわかるように、位相誤
差検出器3に入力されるデータのエンベロープが変化す
ると、算出される位相誤差情報erの値も変化してしま
い、PLL回路としての応答性が変動してしまう。これ
を避けるためには、上述した各例のように位相誤差検出
器3に入力されるデータのエンベロープを一定に保つよ
うにするほかに、位相誤差検出器3から出力される位相
誤差情報の値を、入力されるデータのエンベロープによ
り補正するようにしてもよい。
【0097】即ち図24に示すように、誤差検出部14
の後段に割算器17を設ける。ここで誤差検出部14で
算出される位相誤差情報の値をerpとすると、この値
erpには入力信号レベルの大小による変動成分が含ま
れている。この値erpから変動成分を除去するには、
値erpとエンベロープ検出部16で検出された入力デ
ータについてのエンベロープ値で割算を行なえばよい。
割算器17の出力を位相誤差情報erとすると、この位
相誤差情報erには入力信号の大きさによる変動はあら
われないことになる。従って、入力信号レベルい関わら
ず、PLL動作が適正な応答性を保つ状態に維持される
ことになる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明の位相誤差検
出回路では、積分等化された入力信号についてクロック
の2倍の周波数とされたサンプリングクロックでサンプ
ルされたデータを、1サンプルおきに誤差サンプルデー
タと検出点サンプルデータに分類し、順次入力される検
出点サンプルデータの前後2つの検出点サンプルデータ
から入力信号についてのエッジを検出する。そしてエッ
ジが検出された2つの検出点サンプルデータの間の誤差
サンプルデータの値と、少なくとも一方の検出点サンプ
ルデータの値を用いて、入力信号とクロックの間の位相
誤差を検出するようにしている。このような検出方式に
より、非常に簡単な回路構成で位相誤差検出が可能にな
るという効果があり、PLL回路に搭載する位相誤差検
出回路として好適である。
【0099】特にPLL回路としては、クロック発振出
力手段からのクロックの2倍の周波数のクロックをサン
プリングクロックとして用い、積分等化された入力信号
をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータについ
て上記構成の位相誤差検出回路でクロックに対する位相
誤差情報を検出するようにすることで、マスタークロッ
クを用いず、かつサンプリング誤差も含んで位相誤差に
応じたクロック発振出力周波数の制御が行なわれること
になる。つまり、精度の良い位相誤差検出動作に基づく
高精度の発振出力をきわめて簡単な回路構成で実現でき
るという効果がある。
【0100】また、このようなデジタルPLL回路にお
いて、変換手段から出力されるデジタルデータは、DC
オフセット除去手段を介してから位相誤差検出手段に入
力されるように構成することで、入力信号にDCオフセ
ットが生じていてもそれが除去され、位相誤差検出が正
確に行なわれることになり、正確で安定性の良いPLL
回路を実現できるという効果が得られる。
【0101】さらにこのようなデジタルPLL回路にお
いて、変換手段から出力されるデジタルデータについ
て、そのエンベロープ値が略一定になるように制御する
データレベル制御手段を設けるか、もしくは、位相誤差
検出手段が入力されるデジタルデータについてのエンベ
ロープ値を検出し、そのエンベロープ値と検出された位
相誤差情報との間で割算処理を行なって、その割算結果
を位相誤差情報として出力するようにするようにしてい
る。これらの動作により、入力信号にレベル変動が生じ
てもその影響が位相誤差情報に表われず、従って応答性
がむやみに変動しない、動作の安定したPLL回路が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるPLL回路
のブロック図である。
【図2】実施の形態のPLL回路の位相誤差検出動作の
説明図である。
【図3】リングオシレータの原理の説明図である。
【図4】実施の形態で発振器として用いられる発振周波
数可変リングオシレータのブロック図である。
【図5】実施の形態で発振器として用いられる発振周波
数可変リングオシレータでの発振周波数の説明図であ
る。
【図6】第1の実施の形態例の位相誤差検出器のブロッ
ク図である。
【図7】実施の形態の位相誤差検出器のサンプル分類部
の回路図である。
【図8】実施の形態の位相誤差検出器のサンプル分類部
の動作の説明図である。
【図9】実施の形態の位相誤差検出器の2値判定部の動
作の説明図である。
【図10】実施の形態の位相誤差検出器のエッジ検出部
の回路図である。
【図11】実施の形態の位相誤差検出器の誤差検出部の
回路図である。
【図12】実施の形態の位相誤差検出器の誤差検出部の
動作の説明図である。
【図13】実施の形態の位相誤差検出器の誤差検出部の
検出動作の説明図である。
【図14】実施の形態の位相誤差検出器の誤差検出部の
検出動作の説明図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるPLL回
路の要部のブロック図である。
【図16】DCオフセットによるサンプリングデータへ
の影響の説明図である。
【図17】DCオフセットによる位相誤差情報への影響
の説明図である。
【図18】第2の実施の形態におけるハイパスフィルタ
による機能の説明図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態におけるPLL回
路の要部のブロック図である。
【図20】入力レベルの変動による位相誤差情報への影
響の説明図である。
【図21】第3の実施の形態における動作の説明図であ
る。
【図22】本発明の第4の実施の形態におけるPLL回
路の要部のブロック図である。
【図23】本発明の第5の実施の形態におけるPLL回
路の要部のブロック図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態におけるPLL回
路の要部のブロック図である。
【符号の説明】
2 A/D変換器 3 位相誤差検出器 4 ローパスフィルタ 5 加算器 6 発振器 7 周期測定部 8 分周器 11 サンプル分類部 12 2値判定部 13 エッジ検出部 14 誤差検出部 15 ハイパスフィルタ部 16 エンベロープ検出部 17 割算器 18 D/A変換器 19 AGC回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積分等化された入力信号についてクロッ
    クの2倍の周波数とされたサンプリングクロックでサン
    プルされたデータを、1サンプルおきに誤差サンプルデ
    ータと検出点サンプルデータに分類するサンプル分類手
    段と、 順次入力される検出点サンプルデータの前後2つの検出
    点サンプルデータから入力信号についてのエッジを検出
    するエッジ検出手段と、 前記エッジ検出手段でエッジが検出された2つの検出点
    サンプルデータの間の誤差サンプルデータの値と、少な
    くとも一方の検出点サンプルデータの値を用いて、前記
    入力信号と前記クロックの間の位相誤差を検出する誤差
    検出手段と、 から構成されることを特徴とする位相誤差検出回路。
  2. 【請求項2】 クロックを出力するクロック発振出力手
    段と、 前記クロック発振出力手段からのクロックの2倍の周波
    数のクロックをサンプリングクロックとして用い、積分
    等化された入力信号をデジタルデータに変換する変換手
    段と、 前記変換手段により得られたデジタルデータから、入力
    信号と前記クロック発振出力手段からのクロックの間の
    位相誤差情報を検出し、当該位相誤差が少なくなるよう
    に前記クロック発振出力手段の発振出力を制御する位相
    誤差検出手段と、 を有し、 前記位相誤差検出手段は、 前記変換手段から供給されるデジタルデータを、1サン
    プルおきに誤差サンプルデータと検出点サンプルデータ
    に分類し、連続した前後2つの検出点サンプルデータか
    ら入力信号についてのエッジを検出し、エッジが検出さ
    れた2つの検出点サンプルデータの間の誤差サンプルデ
    ータの値と、少なくともその一方の検出点サンプルデー
    タの値を用いて、前記入力信号と前記クロックの間の位
    相誤差情報を検出するように構成されていることを特徴
    とするデジタルPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記変換手段から出力されるデジタルデ
    ータは、DCオフセット除去手段を介してから前記位相
    誤差検出手段に入力されることを特徴とする請求項2に
    記載のデジタルPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記変換手段から出力されるデジタルデ
    ータについて、そのエンベロープ値が略一定になるよう
    に制御する、データレベル制御手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2に記載のデジタルPLL回路。
  5. 【請求項5】 前記位相誤差検出手段は、入力されるデ
    ジタルデータについてのエンベロープ値を検出し、誤差
    サンプルデータ及び検出点サンプルデータを用いて検出
    された位相誤差情報と、検出されたエンベロープ値の間
    で割算処理を行なって、その割算結果を位相誤差情報と
    して出力することを特徴とする請求項2に記載のデジタ
    ルPLL回路。
JP8073033A 1996-03-05 1996-03-05 位相誤差検出回路及びデジタルpll回路 Withdrawn JPH09247136A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6831884B2 (en) 2001-05-31 2004-12-14 Fujitsu Limited Clock adjusting device for use with data reproducing apparatus, offset detecting device, and data reproducing apparatus
US7091895B2 (en) 2003-10-02 2006-08-15 Nec Corporation A/D converter, digital PLL circuit using the same, and information recording apparatus using the same

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