JPH09243814A - 色バランス調整カラーフィルタ - Google Patents

色バランス調整カラーフィルタ

Info

Publication number
JPH09243814A
JPH09243814A JP4770396A JP4770396A JPH09243814A JP H09243814 A JPH09243814 A JP H09243814A JP 4770396 A JP4770396 A JP 4770396A JP 4770396 A JP4770396 A JP 4770396A JP H09243814 A JPH09243814 A JP H09243814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color filter
image sensor
black matrix
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4770396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Hirano
徹 平野
Masaaki Araki
雅昭 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP4770396A priority Critical patent/JPH09243814A/ja
Publication of JPH09243814A publication Critical patent/JPH09243814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな色信号補正用処理回路や、無駄なコス
ト、時間が発生するカラーフィルタを用いることなく、
イメージセンサの設計変更によらず、満足できる色補正
レベルが達成できる。 【解決手段】 カラーイメージセンサは、イメージセン
サ受光部12が設けられたイメージセンサ基板15と、
当該イメージセンサ基板15に貼り合わせるブラックマ
トリックス11を有するカラーフィルタ基板10から構
成される。カラーフィルタ基板10には、イメージセン
サ受光部12と同一ピッチで各着色部B,G,Rが設け
られている。また、前記各着色部B,G,Rは、イメー
ジセンサ受光部12で受光する面積をブラックマトリッ
クス11によって変えることにより明出力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、イメージ
スキャナ、ファクシミリ等に応用されるカラー読取装置
において、色信号補正用処理回路、色調整用の顔料粒
子、染料を含有したカラーフィルタ用の接着剤、あるい
はオーバーコート剤を用いずにB,G,Rの各色の色バ
ランスを調整できる色バランス調整カラーフィルタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来例におけるカラーフィル
タの構成を説明する図である。図13において、カラー
フィルタ10は、ブラックマトリックス11が形成され
た基板の上に、青(B),緑(G),赤(R)の着色部
を形成する。B,G,Rの着色部は、図13において、
着色部によって隠れている同形のイメージセンサの受光
素子と同一ピッチに形成されている。そして、上記カラ
ーフィルタ10が、受光素子を配置したイメージセンサ
基板上に貼り合わされて、カラーイメージセンサを構成
している。
【0003】従来、イメージセンサ基板とカラーフィル
タとを貼り合わせた上記のようなカラーイメージセンサ
において、B,G,Rの各色の色補正は、 (1)色信号補正用処理回路で補正する。 (2)貼り合わせるカラーフィルタの色材となる顔料や
染料を変更して補正する。 (3)カラーフィルタの色材の膜厚を調整して補正す
る。 (4)カラーフィルタの貼り合わせに使用する接着剤を
着色して補正する。 (5)カラーフィルタのオーバーコート剤を着色して補
正する。 (6)イメージセンサの受光素子面積を変えて補正す
る。 などの方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の色
補正方法は、以下のような問題があった。 (1)カラーイメージセンサの色補正を色信号補正用処
理回路で補正する場合、たとえば、特開昭62−293
877号公報に記載されている「カラー原稿読取装置」
では、カラーリニアイメージセンサの各信号出力全てに
色信号補正回路を設けることにより、設定しようとする
色補正値に補正し、読取原稿の色むらをなくしている。
しかし、上記「カラー原稿読取装置」における色信号補
正回路は、カラーイメージセンサと別に設けるのが一般
的であり、その分カラー原稿読取装置としてのサイズが
大きくなってしまう。また、上記色信号補正回路は、そ
の構成が複雑でコストアップを招いてしまうという問題
を有する。
【0005】(2)カラーイメージセンサの色補正を貼
り合わせるカラーフィルタの色材となる顔料や染料で変
更する場合、および (3)カラーイメージセンサの色補正をカラーフィルタ
の色材の膜厚を調整して補正する場合、イメージセンサ
の品種が異なる場合やロットなどによるバラツキが大き
い場合には、顔料や染料の変更、あるいは色材の膜厚を
調整するだけでは色補正が不十分となり、所定の品質を
満足できないという問題を有する。その場合、新たな顔
料や染料、あるいは新たな色材の膜厚を設計するための
時間とコストをかけなければならない。その結果、カラ
ーフィルタは、色補正度合いを変更して作り直すか、あ
るいはイメージセンサ受光素子部の設計変更を行わなけ
ればならない。したがって、上記色補正方法は、品質低
下の問題や無駄な時間とコストが発生する問題を有す
る。
【0006】(4)カラーイメージセンサの色補正をカ
ラーフィルタの貼り合わせに使用する接着剤を着色して
補正する場合、カラーフィルタの貼り合わせに使用する
接着剤を着色して色補正を行うカラーイメージセンサの
色補正は、既に提案されている。上記カラーイメージセ
ンサの色補正は、貼り合わせ用接着剤に色調整用の顔料
または染料を含有させることにより色補正を行うので、
カラーフィルタやイメージセンサの設計変更などの新た
なコスト、時間が発生しない。しかし、色補正レベル
は、たとえば、B,G,Rの感度比がB:G:R=0.
97:1.00:0.92(ロットバラツキなど考慮せ
ず)というように、まだ十分満足できるものではない。
【0007】(5)カラーイメージセンサの色補正をカ
ラーフィルタの上に施すオーバーコート剤を着色して補
正する場合、カラーフィルタの上に施すオーバーコート
剤を着色するカラーイメージセンサの色補正は、既に提
案されている。前記カラーイメージセンサは、オーバー
コート剤に色調整用の顔料または染料を含有させること
により色補正を行うので、オーバーコート剤以外のカラ
ーフィルタおよびその設計変更、あるいはイメージセン
サの設計変更などのために、新たなコストおよび時間が
発生しない。しかし、上記カラーイメージセンサにおけ
る色補正レベルは、貼り合わせ用接着剤での色補正と同
様に、たとえば、B,G,Rの感度比がB:G:R=
0.97:1.00:0.92(ロットバラツキなど考
慮せず)というように、まだ十分満足できるものではな
い。
【0008】(6)カラーイメージセンサの色補正をイ
メージセンサの受光素子面積を変えて補正する場合、イ
メージセンサの受光素子面積を色毎に変えて色補正する
方法は、たとえば、特開昭63−42271号公報に記
載されている。上記公報における「イメージセンサ」の
色補正方法は、受光素子をカラーフィルタのB,G,R
色光の色フィルタの透過率に応じて、各色の明出力が同
一になるように受光素子の面積比を変えている。この色
補正方法は、イメージセンサの品種が変わる毎に、イメ
ージセンサの設計変更が必要となるため、コストアップ
が避けられない。また、上記方法による色補正レベル
は、イメージセンサのバラツキまで含めた細かい調整が
できないので、まだ十分満足できるものではない。
【0009】一方、色補正方法は、受光素子面積で色補
正する方法と同様に、イメージセンサに貼り合わせるカ
ラーフィルタのB,G,R各色光の色フィルタ領域を透
過率に応じて変えて同じような効果を持たせることも考
えられている。しかし、上記色補正方法は、イメージセ
ンサの品種毎にカラーフィルタ色材部の設計変更が必要
となり、多額な費用と設計時間を要するという問題を有
する。また、上記色補正方法は、イメージセンサのバラ
ツキまで含めた細かい調整ができず、十分満足できるも
のではない。このように前記従来の各色補正方法では、
いずれの補正方法でもコストアップ、無駄な時間の発
生、あるいは色補正レベルの不十分などのうち一つある
いは複数の問題を有するというものである。
【0010】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、イメージセンサ基板上にカラーフィルタ基
板を貼り合わせてなるカラーイメージセンサにおいて、
新たなコストアップが伴う色信号補正用処理回路や、無
駄なコスト、時間が発生するカラーフィルタ、イメージ
センサの設計変更によらず、満足できる色補正レベルが
達成できる色バランス調整カラーフィルタを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)本発明の色バランス調整カラーフィルタ
は、イメージセンサ基板15上に貼り合わせ、ブラック
マトリックス11を有するもので、上記カラーフィルタ
における各色着色部B,G,Rを介してイメージセンサ
受光部12で受光する面積をブラックマトリックス11
によって変えることにより明出力を調整する。
【0012】(第2発明)本発明の色バランス調整カラ
ーフィルタは、各色着色部と各イメージセンサ受光部1
2のピッチを同一にすると共に、着色部B,G,Rと隣
接するブラックマトリックス11を拡大して、少なくと
も一着色部の面積を縮小する。
【0013】(第3発明)本発明の色バランス調整カラ
ーフィルタは、各色着色部B,G,Rと各イメージセン
サ受光部12のピッチを同一にすると共に、少なくとも
一着色部の拡大と、少なくとも一着色部と隣接するブラ
ックマトリックス11の縮小とにより、少なくとも一着
色部の面積を拡大することを特徴とする。
【0014】(第4発明)本発明の色バランス調整カラ
ーフィルタは、各色着色部B,G,Rと各イメージセン
サ受光部12のピッチを同一にすると共に、少なくとも
一着色部の拡大と、少なくとも一着色部と隣接するブラ
ックマトリックス11の拡大とにより、着色部の面積を
拡大および縮小することを特徴とする。
【0015】(第5発明)本発明の色バランス調整カラ
ーフィルタにおける各色着色部B,G,Rおよびブラッ
クマトリックス11の拡大または縮小は、着色部B,
G,Rまたはブラックマトリックス11のX方向または
Y方向の1辺、あるいは、X方向とY方向の両方向の2
辺であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタは、イメ
ージセンサ上において、着色部およびブラックマトリッ
クスと、各色のイメージセンサ受光部領域との重なり具
合を色毎に調整して、明出力の色補正を行い、各色とも
ほとんど同一の明出力が得られるようにした。また、本
発明のカラーフィルタは、少なくとも一つの着色部また
はブラックマトリックスの面積を拡大または縮小するこ
とによって、各色が同一の明出力を得るようにした。本
発明の着色部またはブラックマトリックスの拡大または
縮小は、X方向またはY方向の1辺、あるいは、X方向
とY方向の両方向の2辺のいずれかを選択することがで
きる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例で、着色部の面積
をX軸方向およびY軸方向共に縮小した1列タイプのカ
ラーフィルタの構成を説明する図である。図2(A)お
よび(B)は、本発明の一実施例で、図1におけるカラ
ーフィルタを貼り付けたイメージセンサの平面図および
断面図である。図1および図2において、カラーフィル
タ10は、図示されていないガラス基板上に形成された
ブラックマトリックス11と、青(B),緑(G),赤
(R)の3色からなる着色部とで構成されている。カラ
ーフィルタ10の下部には、上記着色部と同一ピッチで
イメージセンサ受光部12が形成されている。
【0018】特に、図1および図2に示す実施例は、緑
(G)色における着色部のX軸方向およびY軸方向の両
方向が縮小されている。すなわち、上記着色部(G)
は、その面積が縮小されていると同時に、この部分のブ
ラックマトリックス11が拡大されていることになる。
その結果、カラーフィルタ10は、着色部(G)におい
て、図1および図2に示す明出力調整領域13を持つこ
とになる。図2において、カラーフィルタ10は、イメ
ージセンサ基板15上に形成されたイメージセンサ受光
部12と略同一ピッチになるように接着剤14によって
貼り合わせる。
【0019】図3(A)および(B)は、本発明の第2
の実施例で、着色部のX軸方向およびY軸方向を拡大し
た1列タイプのカラーフィルタを貼り付けたイメージセ
ンサの平面図および断面図である。図3(A)および
(B)において、図1および図2に示すカラーフィルタ
10と異なる所は、青(B),赤(R)からなる着色部
がX軸方向およびY軸方向の両方向に拡大されているこ
とである。そして、着色部(B),(R)と隣接するブ
ラックマトリックス11が縮小されている。その結果、
上記カラーフィルタ10は、着色部(G)において、明
出力調整領域13を持つことになる。
【0020】図4は、本発明の第3の実施例で、着色部
のX軸方向およびY軸方向を縮小した3列タイプのカラ
ーフィルタの構成を説明する図である。図4において、
図3に示すカラーフィルタ10と異なる所は、青
(B),緑(G),赤(R)からなる着色部が3列に設
けられていることにある。また、カラーフィルタ10に
おける着色部(G)は、図1および図2と同様に縮小さ
れて、明出力調整領域13を有している。
【0021】図5は、本発明の第4の実施例で、着色部
のX軸方向およびY軸方向を拡大した3列タイプのカラ
ーフィルタの構成を説明する図である。図5において、
図3に示すカラーフィルタ10と異なる所は、青
(B),緑(G),赤(R)からなる着色部が3列に設
けられていることにある。また、カラーフィルタ10に
おける着色部(G)は、図3と同様に明出力調整され
て、明出力調整領域13を有している。
【0022】図6は、本発明の第5の一実施例で、着色
部のX軸方向を縮小した1列タイプのカラーフィルタの
構成を説明する図である。図6において、図1および図
2に示すカラーフィルタ10と異なる所は、緑(G)か
らなる着色部がX軸方向にのみ縮小されていることにあ
る。そして、カラーフィルタ10における着色部(G)
は、図6に示すように、明出力調整領域13を有してい
る。
【0023】図7は、本発明の第6の実施例で、着色部
のY軸方向を縮小した1列タイプのカラーフィルタの構
成を説明する図である。図7において、図6に示すカラ
ーフィルタ10と異なる所は、緑(G)からなる着色部
がY軸方向にのみ縮小されていることにある。そして、
カラーフィルタ10における着色部(G)は、図7に示
すように、明出力調整領域13を有している。
【0024】図8は、本発明の第7の実施例で、着色部
のX軸方向を拡大した1列タイプのカラーフィルタの構
成を説明する図である。図8において、図7に示すカラ
ーフィルタ10と異なる所は、青(B),赤(R)から
なる着色部のX軸方向を拡大すると共に、緑(G)から
なる着色部におけるブラックマトリックス11をX軸方
向に拡大していることにある。そして、カラーフィルタ
10における着色部(G)は、ブラックマトリックス1
1と一部重なり、実質的な着色部(G)がX方向に縮小
され図8に示すように、明出力調整領域13を有してい
る。
【0025】図9は、本発明の第8の実施例で、着色部
のY軸方向を拡大した1列タイプのカラーフィルタの構
成を説明する図である。図9において、図8に示すカラ
ーフィルタ10と異なる所は、青(B),赤(R)から
なる着色部のY軸方向を拡大すると共に、緑(G)から
なる着色部におけるブラックマトリックス11をY軸方
向に拡大していることにある。そして、カラーフィルタ
10における着色部(G)は、ブラックマトリックス1
1と一部重なり、実質的な着色部(G)がY方向に縮小
され図9に示すように、明出力調整領域13を有してい
る。
【0026】図10は、本発明にかかるカラーフィルタ
を製造するための工程順を示すフローチャートである。
図10において、カラーフィルタ用のガラス基板を用意
する(S1)。次に、上記ガラス基板の上には、フォト
リソグラフ技術を用いて、ブラックマトリックスが形成
される(S2)。ブラックマトリックス上には、着色部
(B)を形成するための顔料を含む青(B)用レジスト
膜がコーティングされる(S3)。上記レジスト膜は、
図示されていない乾燥機によって乾燥される(S4)。
【0027】上記レジスト膜上に酸素遮断膜がコーティ
ングされる(S5)。上記酸素遮断膜は、図示されてい
ない乾燥機によって乾燥される(S6)。次に、酸素遮
断膜に光を当て青(B)用レジスト膜を露光する(S
7)。そして、露光された部分が定着するように現像す
る(S8)。その後、露光されない部分は、水洗により
除去する(S9)。次に、水洗の際に発生した水分は、
乾燥によって除去される(S10)。最後に、着色部
(B)をベークしてブラックマトリックス上に焼付ける
(S11)。
【0028】ステップS12ないしステップS20、お
よびステップS21ないしステップS29は、ステップ
S3ないしステップS11と同じ工程で、異なる場所に
異なる着色部(G),(R)が形成される。そして、前
述のように、青(B),緑(G),赤(R)からなる着
色部は、X軸方向、Y軸方向に拡大、または縮小され
る。そして、着色部(G)におけるブラックマトリック
ス11は、着色部(B),(R)より拡大されている。
その結果、上記カラーフィルタ10は、着色部(G)に
おいて、明出力調整領域13を持つことになる。
【0029】この後、ブラックマトリックス、および青
(B),緑(G),赤(R)からなる着色部は、アクリ
ル樹脂、ポリイミド樹脂、あるいはエポキシ樹脂等によ
ってオーバーコートされる(S30)。上記オーバーコ
ートは、ベークすることによって固化される(S3
1)。その後、SUBからカラーフィルタは、切り出さ
れる(S32)。そして、カラーフィルタは、検査が行
われる(S33)。このような工程を全て終了すると、
イメージセンサ用明出力調整機能付きカラーフィルタが
完成する。
【0030】図11は本発明の第9の実施例で、イメー
ジセンサ基板にカラーフィルタ基板を位置合わせし、貼
り合わせる方法を概念的に示した図である。図11にお
いて、イメージセンサ基板15は、トレイの役目を果た
す基板ホルダー61に固定される。カラーフィルタ基板
10は、上記イメージセンサ基板15上に載置される。
光源62は、イメージセンサ基板15に光を照射する。
【0031】駆動回路63は、通常イメージセンサ基板
15を駆動するためのものである。この駆動回路63
は、光源62の光をイメージセンサ基板15に形成され
たホトダイオード部2(図12参照)に光を照射するこ
とにより蓄積された電荷を抽出するものである。上記ホ
トダイオード部2のイメージセンサ受光部12から抽出
された電気信号は、A/Dコンバータ64を介してデジ
タル信号に変換された後、モニター回路66によってモ
ニターされる。カラーフィルタ位置微動マイクロメータ
65は、カラーフィルタ基板10を少なくとも一方に移
動させて、イメージセンサ基板15とカラーフィルタ基
板10との位置合わせを行うものである。
【0032】図12は、本発明の第10の実施例で、イ
メージセンサ基板、カラーフィルタ基板、および駆動回
路を一つに組み立てたカラーイメージセンサの概念図で
ある。図12において、カラーイメージセンサ100
は、イメージセンサ基板15と、カラーフィルタ基板1
0と、駆動回路63と接続されるICチップ4とから構
成されている。イメージセンサ基板15は、絶縁セラミ
ック基板上にイメージセンサ受光部12に接続された個
別電極と、ホトダイオード部2を構成するイメージセン
サ受光部12、アモルファス半導体121と、共通電極
123(ITO)とから構成されている。また、カラー
フィルタ基板10は、ガラス基板からなり、その上に着
色部が形成されている。
【0033】また、上記絶縁セラミック基板の上には、
図12に示すように、ICチップ4が形成されている。
そして、ICチップ4は、ボンディングワイヤ41によ
って、前記イメージセンサ受光部12から引き出された
個別電極に接続されている。また、ICチップ4は、そ
の上をシリコン樹脂42によって覆われている。上記I
Cチップ4は、イメージセンサ基板15上に複数個配列
され、1つのICチップ4で128ビットもしくは64
ビットのイメージセンサを駆動する。1つのICチップ
4は、イメージセンサ受光部12からの電気信号を図示
されていない出力線とボンディングワイヤ41とによっ
て、時系列に抽出することができる。
【0034】全てのホトダイオード部は、駆動回路63
と複数のICチップ4によって順次駆動されることによ
り、蓄積された電気信号が抽出される。イメージセンサ
受光部2から抽出された電気信号は、図11に示すA/
Dコンバータ64を介してデジタル信号に変換される。
その後、デジタル信号は、モニター回路66によってモ
ニターされる。なお、イメージセンサ基板15に対する
カラーフィルタ基板10の位置合わせのための移動方法
は、たとえば、先に本出願人が提案した平成6年特許願
第147589号に示したカラーフィルタの接着方法及
び装置、同じく、平成6年特許願第253231号に示
したカラーフィルタの位置合わせ接着装置がある。これ
らの位置合わせのための移動方法等は、カラーフィルタ
基板10の両端及び両端から中央にかけて移動させると
共に、水平方向のX方向に直角な方向であるY方向に移
動可能な構成としている。
【0035】次に、作製されたカラーフィルタ基板10
は、色調整用Cy顔料粒子含有エポキシ系接着剤14を
用いて、フィルタの各着色部とイメージセンサ受光部1
2が合うように重ねて貼り合わせる。図12において、
ガラスからなるカラーフィルタ基板10は、3色に分光
するための着色部をイメージセンサ基板15のホトダイ
オード部2のイメージセンサ受光部12と対向するよう
にカラーフィルタ基板10を下にしてイメージセンサ基
板15上に配置させる。
【0036】カラーフィルタ基板10とイメージセンサ
基板15との貼り合わせのための色調整用Cy顔料粒子
含有エポキシ系接着剤4(ハイソール社製エポキシ接着
剤HL−8800−33にCy顔料粒子を混ぜる)等
は、カラーフィルタ基板10とイメージセンサ基板15
との間を埋めるように塗布する。このような手順で、作
製したカラーイメージセンサ100のB,G,Rの感度
比は、B:G:R=0.97:1.00:0.92であ
った。前記に示した接着方法で明出力調整機能付きカラ
ーフィルタは、イメージセンサ基板15に接着された
後、接着剤14を硬化させる前に、図11に示す明出力
測定装置に装着し、各色の明出力を確認する。
【0037】次に、明出力をモニター回路66によって
測定しながら、各色の出力が一致するまでカラーフィル
タ位置微動マイクロメータ65でカラーフィルタ基板1
0をX,Y方向に調整し、出力の高い緑(G)のイメー
ジセンサ受光部121上にカラーフィルタ基板10の緑
(G)着色部に隣接するブラックマトリックス11を少
しづつ重ねていき、各色の明出力差が最小になる位置で
カラーフィルタ基板10を機械的に固定する。次に、紫
外線硬化接着剤(信越化学(株)製X31−734L)
14をカラーフィルタ基板10の両端部(カラーフィル
タ基板10とイメージセンサ基板15との間)の各1点
に塗布し、紫外線を照射してカラーフィルタ基板10を
仮止めする。その後、機械的な固定をはずしカラーフィ
ルタ付きイメージセンサ基板15をオーブンに入れ、1
20°Cで接着剤14を硬化させ、カラーフィルタ基板
10の貼り付けを終了する。
【0038】このように、色毎に着色領域を変更した明
出力調整機能付きカラーフィルタを用いて作製したカラ
ーイメージセンサ100は、B:G:R=1.00:
1.00:0.95の明出力となり、各出力がほぼ一致
する。本発明のカラーフィルタの明出力調整幅は、最大
各方向にカラーフィルタ基板10の着色部間のスペース
の面積を縮小することによる出力減少分である。実際の
3.3dot/mm(受光素子 250μm□、 スペ
ース 50μm)イメージセンサで計算すると、明出力
が受光素子面積に比例するので、受光素子250μm□
に対して、200(250−50)μm□で出力が最小
となり、36%減少でき、この減少幅が本発明を3.3
dot/mmイメージセンサに適用した時の明出力調整
幅となる。
【0039】このように、本発明のカラーフィルタは、
着色部面積を拡大・縮小して各色の面積を変えたカラー
フィルタを使用し、カラーフィルタ接着時に明出力を確
認しながら色バランスが調整できるので、ほぼ各色の明
出力を一致させることができる。また、イメージセンサ
の品種(密度は同一)が異なったり、製造ロットのバラ
ツキが大きくても、カラーフィルタ基板10を移動させ
るだけで明出力を調整できる。このため、本発明のカラ
ーフィルタを使用すれば、カラーイメージセンサの出力
補正処理回路が不要である。また、イメージセンサの品
種(密度は同一)による差や製造ロットによる出力変動
・変化のためにカラーフィルタやイメージセンサの設計
変更を行うことなく、コスト削減と時間短縮とが同時に
達成できる。本実施例では、カラーフィルタ着色部面積
をX軸方向,Y軸方向,X軸およびY軸方向への拡大
型、着色部面積をX軸方向,Y軸方向,X軸およびY軸
方向への縮小型で説明したが、その他の方法で、各色着
色部の面積を変えたカラーフィルタでも同様の効果が得
られることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、緑(G)着色部近傍のブラックマトリックス
を拡大したカラーフィルタ基板をイメージセンサ基板か
ら移動させることにより、イメージセンサ側の製造ロッ
トバラツキなどの影響を受けずに、色バランスを容易に
ほぼ一致させることができる。そのため、本発明の色バ
ランス調整カラーフィルタは、出力補正処理回路が不要
で、また色アンバランスによる新たなカラーフィルタの
設計変更、製造やイメージセンサの設計変更なども行わ
ず、簡単に色バランス調整ができ、コスト削減と時間短
縮がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例で、着色部の面積をX軸方
向およびY軸方向共に縮小した1列タイプのカラーフィ
ルタを説明するための図。
【図2】 (イ)および(ロ)は本発明の一実施例で、
図1におけるカラーフィルタを貼り付けたイメージセン
サの平面図および断面図。
【図3】 (イ)および(ロ)は本発明の一実施例で、
着色部のX軸方向およびY軸方向を拡大した1列タイプ
のカラーフィルタを貼り付けたイメージセンサの平面図
および断面図。
【図4】 本発明の一実施例で、着色部のX軸方向およ
びY軸方向を縮小した3列タイプのカラーフィルタを説
明するための図。
【図5】 本発明の一実施例で、着色部のX軸方向およ
びY軸方向を拡大した3列タイプのカラーフィルタを説
明するための図。
【図6】本発明の一実施例で、着色部のX軸方向を縮小
した1列タイプのカラーフィルタを説明するための図。
【図7】 本発明の一実施例で、着色部のY軸方向を縮
小した1列タイプのカラーフィルタを説明するための
図。
【図8】 本発明の一実施例で、着色部のX軸方向を拡
大した1列タイプのカラーフィルタを説明するための
図。
【図9】 本発明の一実施例で、着色部のY軸方向を拡
大した1列タイプのカラーフィルタを説明するための
図。
【図10】 本発明の実施例であるカラーフィルタを製
造するための工程順を示すフローチャート。
【図11】 本発明の一実施例で、イメージセンサ基板
にカラーフィルタ基板を位置合わせし、貼り合わせる方
法を概念的に示した図。
【図12】 本発明の一実施例で、イメージセンサ基
板、カラーフィルタ基板、および駆動回路を一つに組み
立てたカラーイメージセンサの概念図。
【図13】 従来例におけるカラーフィルタを説明する
ための図。
【符号の説明】
B 青着色部、 G 緑着色部、 R 赤着色部、 2
ホトダイオード部、4 ICチップ、 10 カラー
フィルタ、 11 ブラックマトリックス、12 イメ
ージセンサ受光部、 13 明出力調整領域、 14
接着剤、15 イメージセンサ基板、 16 着色部と
ブラックマトリックス部重なり部、 61 基板ホルダ
ー、 62 光源、 63 駆動回路、 64 A/D
コンバータ、 65 カラーフィルタ位置微動マイクロ
メータ、 66 モニター回路、 100 カラーイメ
ージセンサ、 121 半導体層、 123 共通電極
(ITO)、 41 ボンディングワイヤ、 42 シ
リコン樹脂。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサ基板上に貼り合わせるブ
    ラックマトリックスを有する色バランス調整カラーフィ
    ルタにおいて、 上記カラーフィルタにおける各色着色部を介してイメー
    ジセンサ受光部で受光する面積をブラックマトリックス
    によって変えることにより明出力を調整する色バランス
    調整カラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色バランス調整カラーフ
    ィルタは、各色着色部と各イメージセンサ受光部のピッ
    チを同一に配置すると共に、着色部と隣接するブラック
    マトリックスを拡大して、少なくとも一着色部の面積を
    縮小することを特徴とする色バランス調整カラーフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の色バランス調整カラーフ
    ィルタは、各色着色部と各イメージセンサ受光部のピッ
    チを同一に配置すると共に、少なくとも一着色部の拡大
    と、少なくとも一着色部と隣接するブラックマトリック
    スの縮小とにより、少なくとも一着色部の面積を拡大す
    ることを特徴とする色バランス調整カラーフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の色バランス調整カラーフ
    ィルタは、各色着色部と各イメージセンサ受光部のピッ
    チを同一に配置すると共に、少なくとも一着色部の拡大
    と、少なくとも一着色部と隣接するブラックマトリック
    スの拡大とにより、着色部の面積を拡大および縮小する
    ことを特徴とする色バランス調整カラーフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4記載の着色部お
    よびブラックマトリックスの拡大または縮小は、着色部
    またはブラックマトリックスのX方向またはY方向の1
    辺、あるいは、X方向とY方向の両方向の2辺であるこ
    とを特徴とする色バランス調整カラーフィルタ。
JP4770396A 1996-03-05 1996-03-05 色バランス調整カラーフィルタ Pending JPH09243814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4770396A JPH09243814A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 色バランス調整カラーフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4770396A JPH09243814A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 色バランス調整カラーフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09243814A true JPH09243814A (ja) 1997-09-19

Family

ID=12782670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4770396A Pending JPH09243814A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 色バランス調整カラーフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09243814A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019065295A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019065295A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
US11309343B2 (en) 2017-09-29 2022-04-19 Sony Semiconductor Solutions Corporation Imaging element, method of manufacturing imaging element, and electronic apparatus
US11830898B2 (en) 2017-09-29 2023-11-28 Sony Semiconductor Solutions Corporation Wafer level lens
US11837616B2 (en) 2017-09-29 2023-12-05 Sony Semiconductor Solutions Corporation Wafer level lens

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1794463A (zh) Cmos图像传感器及其制造方法
JPH11186530A (ja) マイクロレンズの形成方法
JPH11150252A (ja) カラー固体撮像素子とその製造方法
US5808297A (en) Reflective test patches for translucent color filters in photosensitive semiconductor chips
JPH09243814A (ja) 色バランス調整カラーフィルタ
JP2002368235A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3325211B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
JPH088344B2 (ja) カラー固体撮像装置
JP3998234B2 (ja) 撮像装置
JPS6193782A (ja) ソリッド・ステート・イメージャ・チップおよびそれを使用したソリッド・ステート・イメージャの製造方法
JP2707647B2 (ja) 電荷結合型カラーラインセンサーのパターン形成方法
JPH01246505A (ja) 固体撮像素子
JPS59113404A (ja) カラ−固体撮像素子用カラ−フイルタの製造方法
JPH03255404A (ja) カラー固体撮像装置の製造方法
JP2951942B1 (ja) 固体撮像装置の製造方法
JPH08297203A (ja) 色分解光学プリズム
US20020125408A1 (en) Color filter configuration for a silicon wafer to be diced into photosensitive chips
JPH05164914A (ja) カラー固体撮像装置
JP2751376B2 (ja) 固体撮像素子
JP2680598B2 (ja) マイクロ集光レンズの形成方法
JP2614609B2 (ja) 画像読取装置
JPH052106A (ja) カラーフイルター
JP2765119B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
JPH09237885A (ja) カラーイメージセンサのカラーフィルタ基板の位置合わせ方法およびカラーイメージセンサの製造方法ならびにカラーイメージセンサの位置合わせ装置
JPH03181168A (ja) カラー固体撮像素子