JP3998234B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関し、特に、結像光学系と撮像素子チップを一体化した撮像モジュールの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型化された撮像モジュールとしては、例えば、測距モジュールの例として特開平9−027606号公報に開示されているように結像レンズと半導体チップが一体化されたものがある。図19(A)は同公報の撮像モジュールを示す断面図である。図中81はレンズ部材、80は半導体チップである。本測距モジュールはCOG(chip on glass)の構成を有し、ガラス基板83の下面にセンサチップ84が取り付けられている。
【0003】
レンズ部材81はプラスチック又はガラスで成型され、三角測量の原理で対象物までの距離を測定するために2つの像を結像するレンズ81Lと81Rを備えている。また、センサチップ84には1次元の受光素子配列よりなる受光素子部87Lと87Rが設けられ、受光素子部87Lにはレンズ81Lを通った物体光が、受光素子部87Rにはレンズ81Rを通った物体光がそれぞれ結像する。
【0004】
また、ガラス基板83の上面には図19(B)に示すようにパターンの遮光層85が印刷されて絞りが形成され、一方、ガラス基板83の下面には遮光兼導電部材86がセンサチップ84との接続端子及び外部端子として形成されている。このようなCOG構造をとることによって、プラスチック等によるセンサーパッケージが不要となり、更に、レンズを一体化することによって鏡筒を必要としないので、製造コストを比較的低く抑えることができる。
【0005】
また、別の従来例として特開平4−47769号公報に開示されているものを図20に示している。CCD(撮像手段)96はCCD基板97と呼ばれるケースの凹部に取り付けられている。98は外部の基板と接続するための接続ピンである。CCD98を密封するためにCCD基板97の上にウインドガラス95が固着されている。ウインドガラス95には光路長を合わせるためのガラスブロック94が固着され、ガラスブロック94にはカラーフィルタガラス93が固着されている。更に、カラーフィルタガラス93には、光学ローパスフィルタ91が固着され、この光学ローパスフィルタ91は偽信号やモアレの発生を抑えるためにCCDのセンサアレイのピッチに相当する周波数成分を除去するためのものである。このように構成された撮像装置900の光軸上に撮影レンズ92が配置されている。
【0006】
更に、撮像素子内の構造として従来良く用いられるものを図21に示す。同図は撮像素子の画素の断面図である。シリコンウェハ上に光電変換部64が形成され、その上に配線部63が形成され(本図の例では2層の配線層がある)、更にその上からカラーフィルタ71が形成されている。その上にマイクロレンズ62を形成することによって撮像素子6が構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図19に示す従来の構成では、絞り85がレンズ81とは別部材に形成されているため、センサチップ84にガラス基板83を貼り付ける際と半導体チップ80にレンズ81を貼り付ける際の両方で精密な位置調整が必要となり組み立てにおいて手間がかかっていた。
【0008】
また、図20に示す従来の構成では、撮影レンズ92は撮像装置900と固着される構成ではなく、図19の構成例のようにセンサパッケージレスの構成ではないため製造が複雑で製造コストが問題となっていた。更に、撮像装置900と撮影レンズ92が精度良く位置決めできないため、例えば、撮影レンズが多眼レンズのような場合には問題となっていた。
【0009】
一方、図21に示す撮像素子を用いた場合には、カラーフィルタが撮像素子内に形成されているため、マイクロレンズから光電変換部までの距離が長くなり(深くなる)、マイクロレンズを用いても見かけ上の開口率を上げることが難しかった。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、位置調整が簡単で、容易に作製することが可能な撮像装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のこのような目的は、被写体の画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子を保護するための保護部材と、前記撮像素子に被写体からの光束を結像するための光学部材とを有する撮像装置において、前記光学部材は入射面側又は出射面側のいずれか一方の面に平面部が形成され、前記平面部に光束を制限するための絞り開口を有する遮光層が前記光学部材に印刷することによって形成され、前記保護部材には特定波長の光線を透過するフィルタが設けられ、前記光学部材と前記保護部材は、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着され、前記光学部材と前記保護部材を固着した光学素子モジュールと前記撮像素子とは、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着されており、前記光学素子モジュールと前記撮像素子を前記紫外線硬化型接着剤で固着する際、前記紫外線硬化型接着剤を塗布して前記光学素子モジュールと前記撮像素子との平面方向の位置調整及び光軸周りの回転調整が行われ、前記調整後に前記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させることによって前記光学素子モジュールと前記撮像素子が所定ギャップを空けて固着されていることを特徴とする撮像装置によって達成される。
【0012】
また、本発明の上記目的は、被写体の画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子を保護するための保護部材と、前記撮像素子に被写体からの光束を結像するための光学部材とを有する撮像装置において、前記光学部材は入射面側又は出射面側のいずれか一方の面に平面部が形成され、前記平面部に光束を制限するための絞り開口を有する遮光層が前記光学部材に印刷することによって形成され、前記保護部材には特定波長の光線を透過するフィルタが設けられ、前記保護部材と前記撮像素子は、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着され、前記保護部材と前記撮像素子を固着した撮像素子モジュールと前記光学部材とは、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着されており、前記撮像素子モジュールと前記光学部材を前記紫外線硬化型接着剤で固着する際、前記紫外線硬化型接着剤を塗布して前記撮像素子モジュールと前記光学部材との平面方向の位置調整及び光軸周りの回転調整が行われ、前記調整後に前記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させることによって前記撮像素子モジュールと前記光学部材が所定ギャップを空けて固着されていることを特徴とする撮像装置によって達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は本発明の撮像装置の第1の実施形態の構成を示す断面図である。図1において、1は被写体からの光束を予定結像面に対して焦点を結ばせるための光学部材である撮影レンズであり、一方の面にレンズ部が形成され、もう一方の面は平面となっている。この撮影レンズ1の平面部に光束を制限するための絞り開口を有する遮光部材2が形成されている。3は撮像素子6の表面を保護するための透明の保護部材であり、保護部材3の下面に被写体からの光線を波長分離するためのカラーフィルタ7が設けられている。撮像素子6は複数の光電変換素子が2次元に配列され、被写体の画像を撮像する手段である。撮影レンズ1と保護部材3は接着剤4で接着され、保護部材3と撮像素子6は接着剤5で接着されている。
【0016】
ここで、従来の撮像素子の配列として用いられるベイヤー配列について説明する。図2は従来よく用いられる撮像装置の概略図である。被写体からの像は撮影レンズ群21によって撮像素子61上に結像され、その像を撮像素子61によって撮像することによって画像を得ることができる。撮像素子61は図3に示すような構造で、61mngは第1のグリーンの画素、61mnbはブルーの画素、61mnrはレッドの画素、61mng2は第2のグリーンの画素である。mは横方向の画素の配列番号を示し、nは縦方向の画素の配列番号を示している。これらが図3に示すように規則正しく配列された構造で、一般的にベイヤー配列と呼ばれている。
【0017】
このような画素配列ではグリーンの画素はブルー、レッドに比べて2倍の画素数を持つことになる。基本的には3色が同数ずつあればカラーの画像を作り出すことができるが、比較的視感度の高いグリーンの画素を増やすことで画質を向上できるため、このようなベイヤー配列の撮像素子を用いることが多い。本実施形態では、詳しく後述するようにベイヤー配列の撮像素子と等価な画像を得るものである。
【0018】
次に、本実施形態の撮像装置による撮像原理に関して説明する。撮影レンズ1は図4に示すように平板状の透明部材上に4つのレンズ部102a〜102dが形成されている。レンズ102aにのみ着目すると、被写体からの光束はレンズ部102aを通って保護部材3へと進む。保護部材3は図5に示すようにRGB3色のカラーフィルタを備えている。7gは第1のグリーン、7bはブルー、7rはレッド、7g2は第2のグリーンの領域で、レンズ部102aからの光束は60gの領域(図6参照)を通過する。
【0019】
保護部材3を通過した光束は撮像素子6上に投影される。撮像素子6は図6に示すように60g,60b,60r,60g2という4つの撮像領域から構成されており、レンズ部102aからの光束は60gの領域上に結像される。同様にレンズ部102bからの光束はカラーフィルタ7bを通って60bに、レンズ部102cからの光束はカラーフィルタ7rを通って60rに、レンズ部102dからの光束はカラーフィルタ7g2を通って60g2にそれぞれ結像する。
【0020】
このようにして形成された4つの画像を合成して1枚のカラー画像にする訳である。この時、4つのレンズ部102a,102b,102c,102dの形状を微妙に異ならせることによって、4つの画像はそれぞれ半画素ずつずらしたような画像となる。図7は各色の画素を部分的に抜き出して重ねた時の状態を示す図である。分かり易くするために画素の大きさを異ならせて表現してあるが、実際はほぼ同一の大きさ・形状である。
【0021】
第1のグリーンの画素である6013gを中心に考えると、ブルーの画素6012bは右側に0.5画素分ずれており、レッドの画素6012rは下側に0.5画素分ずれており、第2のグリーンの画素6012g2は右側および下側にそれぞれ0.5画素ずつずれている。即ち、第1のグリーンの画素6012gと6013gの間にレッドの画素6012rが挿入され、第1のグリーンの画素6013gと6023gの間にブルーの6012bが挿入され、更に第1のグリーンの画素6012g,6022g,6013g,6023gの接点部に第2のグリーンの画素6012g2が挿入され、あたかも図8に示すような画素配列となっている。即ち、これは、図3に示すようなベイヤー配列の撮像素子と等価の画像が得られる。
【0022】
次に、図1に示す撮像装置の各部の構成について説明する。撮影レンズ1及び保護部材3は透明ガラスや透明樹脂で構成されている。撮影レンズ1がガラス製の場合はガラスモールディング製法、樹脂の場合にはインジェクション成形、コンプレッション成形等を用いて作製することができる。また、撮影レンズ1は平面ガラス基板上にレプリカ製法で樹脂製のレンズ部を付加する構造であっても良い。
【0023】
撮像レンズ1には図9に示すように絞り開口部2a〜2dを有する遮光部材2が配されている。これは撮影レンズ1の平面部に設けられており、遮光性のある塗料をオフセット印刷等によって印刷する、あるいは蒸着やメッキによって遮光性のある薄膜を形成するといった手法を用いて撮影レンズ1上に形成されている。
【0024】
撮影レンズ1と保護部材3及び保護部材3と撮像素子6とは熱紫外線硬化型の樹脂で接着されている。熱紫外線硬化型のエポキシ樹脂は加熱でも紫外線の照射でも硬化する。エポキシ樹脂は硬化が緩やかで硬化収縮のムラがなく、応力緩和されることから、この用途に好適に用いることができる。なお、エポキシ樹脂には加熱によって硬化するタイプもあるが、ここで熱紫外線硬化型を選択している理由は、熱硬化型のエポキシ樹脂を硬化させるに充分な加熱は保護部材3に形成されたカラーフィルタ7、撮影レンズ1の樹脂部(前述のような方法によって成形された樹脂が存在する場合)、マイクロレンズ62、遮光部材2の印刷用塗料等を劣化させる恐れがあるためである。
【0025】
撮影レンズ1と保護部材3、保護部材3と撮像素子6を接着する方法としては、次のような2つの方法を用いることができる。第1の方法として図10に示すように、まず、撮像素子6上に保護部材3を乗せ、接着剤5のエポキシ樹脂を塗布して紫外線照射で半硬化させた後、プレス及び若干の加熱処理をして完全硬化し撮像素子モジュール301を作製する。次いで、撮像素子モジュール301に接着剤4を塗布し、その上から撮影レンズ1を乗せて各々の光軸を合わせるために位置調整を行う。
【0026】
位置調整は光軸方向(第一の軸方向)及び光軸に対して垂直な面上であって互いに直交する2軸(第二、第三の軸方向)の3軸の方向に対するずれ、及び第一、第二、第三軸回りの回転方向のずれの合計6軸に対して行う。すべての軸に対しての調整終了後、接着剤4を硬化させる。
【0027】
次に、第2の方法として図11に示すように、まず、保護部材3上に接着剤4を塗布し、その上に撮影レンズ1を乗せて接着剤4を硬化させることによって光学素子モジュール101を作製する。次いで、撮像素子6に接着剤5を塗布し、その上から光学素子モジュール101を乗せて6軸の位置調整を行い接着剤5を硬化させる。第1及び第2の方法のいずれの方法においても撮影レンズ1と撮像素子6の位置調整を2ケ所ある接着部のいずれかで行うことで高精度に位置決めを行うことができる。
【0028】
次に、カラーフィルタに関して説明する。まず、図21に示す従来の撮像素子について説明する。撮像素子6はシリコンウエハ上に光電変換部64と配線部63を形成した後、カラーフィルタ71が形成されている。RGB3色のカラーフィルタを作る場合は所定の分光特性に染色された感光性樹脂を用いてフォトレジスト法と呼ばれる手法により形成することができる。この手法では、まず、レッドに染色された感光性樹脂を薄く均一に塗布し、その上からレッドのフィルタが不要な部分をマスクして光線を照射する。すると、光線の当たったところは硬化してマスクされた部分は硬化しない。硬化しなかった部分を洗浄により取り除くことにより所定の位置にレッドのフィルタを形成することができる。
【0029】
次に、レッドの感光性樹脂が取り除かれた部分に透明樹脂を塗布して埋める。これは平坦化と呼ばれる工程である。同様にしてレッドの上にグリーン、グリーンの上にブルーのフィルタを形成する。このような方法によって形成されたカラーフィルタ71の上にフォトレジスト法によりマイクロレンズ62を形成する。こうした構成を持つ撮像素子6はマイクロレンズ62と光電変換部64の間にカラーフィルタ71が存在するため光電変換部64はマイクロレンズ62から非常に深い所に位置するようになる。この場合の光電変換部64に入射する最外光束は破線で示すものとなる。
【0030】
図12は本実施形態で用いる撮像素子6の画素の断面図を示す。図21と同一部分は同一符号を付している。本実施形態では、図21と異なりカラーフィルタは撮像素子内部に形成されておらず、保護部材3上に形成されているため、マイクロレンズ62の下には存在しない。この場合の光電変換部64に入射する最外光束は実線で示すものとなる。図21と比較すると、マイクロレンズ62が集光する面積は実線部の方が大きくなるため、光電変換部64に到達する光量はカラーフィルタが無いものの方が多くなる。即ち、撮像素子の感度を見かけ上高くすることが可能である。こうしたことから保護部材3上にカラーフィルタ7を配置する構成を採っている。
【0031】
(第2の実施形態)
図13は本発明の撮像装置の第2の実施形態を示す断面図である。図1と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。図14において、8は撮影レンズ1と保護部材3を適当な間隔にするためのスペーサである。第1の実施形態で述べたように撮影レンズ1はガラスや透明樹脂で構成されており、ガラス製の場合はガラスモールディング製法、樹脂の場合にはインジェクション成形、コンプレッション成形、平面ガラス基板上にレプリカ製法で樹脂製のレンズ部を付加する方法等で作製されている。このようにして作製された撮影レンズ1の平面部側に絞り開口部を有する遮光部材2が印刷等により設けられている。
【0032】
カラーフィルタ7は湿度により劣化(退色)する恐れがあるため、通常は撮像素子6側に設けられ、保護部材3の材質を水分を通さないガラスとし、更に撮像素子6と保護部材3の固定部全体に接着剤5を塗布するようにして完全に密封する構造を採っている。但し、撮影レンズ1がガラスモールディングもしくはレプリカ法等によってガラスで構成され、且つ、撮影レンズ1と保護部材3が完全に密封されるような構成をとるときは、カラーフィルタ7は撮影レンズ1側に配してもよい。接着剤5はカラーフィルタ7、撮影レンズ1の樹脂部(前述のような方法によって成形された樹脂が存在する場合)、マイクロレンズ62、遮光部材2の印刷用塗料等を劣化ないように保護部材3と撮像素子6とは熱紫外線硬化型の接着剤を用いている。
【0033】
スペーサ8は樹脂や金属等で作製されており、保護部材3に固定されている。固定方法としては接着が一般的に用いられる方法であるが、樹脂であるときは超音波やレーザを使った溶着といった方法を採ってもよい。固定されたスペーサ8の上面に熱紫外線硬化型の接着剤4を塗布し、その上に撮影レンズ1を乗せて位置調整する。調整が完了すると紫外線(UV光)を照射して接着剤4を硬化させることによって撮像装置が完成する。
【0034】
また、スペーサ8を構成する方法としては図14に示すような方法を用いてもよい。即ち、撮影レンズ1のレンズ部が例えばレプリカ法等、型成形により作製された場合、レンズ部202の外周に張り出し部201を同時に作り込んでおく。これにより、図13に示すスペーサ8と同様の効果をもつスペーサ部を作製することができる。また、撮像素子6の固定された保護部材3の上面に接着剤4を塗布し、その上から撮影レンズ1を乗せて位置調整を行い、その後、紫外線を照射して硬化させることによって撮像装置が完成する。
【0035】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図15〜図17は本発明の第3の実施形態を示す断面図であり、いずれもビーズを用いて保護部材3と撮像素子6間あるいは保護部材3と撮像レンズ1間に所定のギャップを形成するものである。なお、図15〜図17では図1と同一部分は同一符号を付している。41及び51は所定のギャップを形成するためのビーズである。ビーズの材質は有機ポリマや石英を選択し得るが、石英ビーズの場合には、ギャップ出しのためのプレス工程で半導体ウエハに形成した保護膜や電極、あるいはスイッチング素子を破壊する可能性がある。一方、有機ポリマであればプレス工程の加圧条件が広く取れることとなってより望ましい。これらの図を用いて第3の実施形態について説明する。
【0036】
まず、図15に示す実施形態は保護部材3と撮像素子6間にビーズ51を設けている。これは、図11に示すような組み立てを行う場合に特に有効な方法である。具体的には、まず、保護部材3上に接着剤4を塗布し、その上に撮影レンズ1を乗せて接着剤5を硬化させることによって光学素子モジュール101を作製する。この時、撮影レンズ1のレンズ頂点と保護部材3の底面との間隔及び傾きを調整し十分な精度にしておく。そして、撮像素子6にビーズ51を混入させた接着剤5を塗布し、その上から光学素子モジュール101を乗せてビーズ51の間隔になるようにプレスして紫外線照射及び加熱により接着剤5を硬化させる。ビーズ51は形状が高精度に管理されているため光学素子モジュール101は撮像素子6に精度良く固定することができる。
【0037】
次に、図16に示す実施形態について説明する。図16では撮影レンズ1と保護部材3間にビーズ41が設けられている。これは、図10に示すような組み立てを行う場合に特に有効な方法である。即ち、図10の方法で組み立てる場合、まず、撮像素子6上に保護部材3を乗せ、接着剤5のエポキシ樹脂を塗布して紫外線照射により硬化させ撮像素子モジュール301を作製する。この時、保護部材3の上面と撮像素子6の間隔及び傾きを調整し十分な精度にしておく。次いで、撮像素子モジュール301にビーズ41を混入させた接着剤4を塗布し、その上から撮像レンズ1を乗せてビーズ41の間隔になるようにプレスして紫外線照射及び加熱により接着剤4を硬化させる。これにより、撮影レンズ1が高精度に形成されていれば、簡単に撮影レンズ1を撮像素子モジュール301に固定することができる。
【0038】
次に、図17は撮影レンズ1と保護部材3間にビーズ41、保護部材3と撮像素子6間にビーズ51を設けた例である。図17では図1と同一部分は同一符号を付している。これは、撮影レンズ1、保護部材3と撮像素子6がそれぞれ高精度に作製できたときに有効な方法である。ビーズ41及びビーズ51を混入させた接着剤4及び接着剤5を用意しておく。そして、図18に示すように撮影レンズ1にまずビーズ41の混入していない接着剤4を光線の有効領域を含むその周囲に塗布して紫外線照射で半硬化させておく。次いで、ビーズ41を混入させた接着剤をその周辺に塗布する。これを保護部材3に乗せてビーズ41の間隔になるようにプレスして加熱し完全硬化させる。
【0039】
次いで、この方法により作製された光学素子モジュール101の底面の周囲もしくは撮像素子6の上面周囲にビーズ51を混入させた接着剤5を塗布し、撮像素子6に乗せてビーズ51の間隔となるようにプレスして紫外線照射及び加熱によって完全硬化させる。この時、光学素子モジュール101と撮像素子6の平面方向の位置調整及び光軸回りの回転調整を行う。以上のようにすることで、第1の実施形態で説明したように6軸調整が必要であったものが、第一の軸方向のずれ及び第二、第三の軸回りの回転方向のずれが調整不要となり、調整軸が3軸で済むため組立を非常に簡単に行うことができる。
【0040】
また、組み立て手順としては図10に示すようにビーズ51を混入させて接着剤5を用いて保護部材3と撮像素子6を固定して撮像素子モジュール301を作製してから、ビーズ41を混入させた接着剤4を用いて撮像素子モジュール301と撮影レンズ1を固定するという方法を採ってもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、次の効果がある。
(1)撮影レンズの平面部に光束を制限するための絞り開口を有する遮光層を形成することにより、撮影レンズと絞り開口の位置調整が不要となり、製造工程を簡単化できる。
(2)撮影レンズと撮像素子の位置調整を撮影レンズと保護部材あるいは保護部材と撮像素子の接着部のいずれかで行えばよいため調整作業を簡単化できる。
(3)保護部材にフィルタを形成することにより撮像素子の構成を簡単化でき、撮像素子の製造を簡単に行うことができる。
(4)撮影レンズに絞り開口を有する遮光層、保護部材にフィルタを形成することにより、各部材に対する加工が少なくなるため各部材を精度良く作製できると共に、歩留まりを向上できるためコストを低減できる。
(5)撮影レンズと保護部材をスペーサを介して所定ギャップを空けて固定することにより、撮影レンズと撮像素子間に空気層を形成できるため撮影レンズで埋める場合に比べて間隔を短くできる。
(6)撮影レンズと保護部材又は保護部材と撮像素子をビーズを介して所定ギャップを空けて固着することにより、部材間のギャップを高精度に管理できると共に、6軸の調整が3軸の調整で済むため、組立作業を非常に簡単に行うことができる。
(7)各部材間を接着剤を用いて固着することにより、各部材の構成を精度良く保つことができると共に、内部を密閉でき、フィルタ等の劣化を防止できる。
(8)遮光層を撮影レンズに印刷によって形成することにより、遮光層を精度良く簡単に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の第1の実施形態を示す断面図である。
【図2】従来例の撮像系を示す概略図である。
【図3】従来例の撮像素子の構造を示す図である。
【図4】図1の撮像レンズを示す斜視図である。
【図5】図1の保護部材上のカラーフィルタを示す図である。
【図6】図1の撮像素子の撮像領域を示す図である。
【図7】図1の実施形態の画像合成時の画素配置を示す図である。
【図8】図1の実施形態の画像合成時の見かけの画素配置を示す図である。
【図9】図1の遮光部材を示す図である。
【図10】図1の実施形態の組み立て手順を示す図である。
【図11】図1の実施形態の他の組み立て手順を示す図である。
【図12】図1の撮像素子の画素の断面図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示す断面図である。
【図14】図13の変形例を示す断面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図18】図17の接着剤の塗布方法を説明する図である。
【図19】従来例の撮像装置を示す図である。
【図20】他の従来例の撮像装置を示す図である。
【図21】従来例の撮像素子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ(光学部材)
101a〜101d レンズ部
2 遮光部材
2a〜2d 絞り開口
3 保護部材
4,5 接着剤
6 撮像素子
7 カラーフィルタ
8 スペーサ
41,51 ビーズ
62 マイクロレンズ
63 配線部
64 光電変換部

Claims (2)

  1. 被写体の画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子を保護するための保護部材と、前記撮像素子に被写体からの光束を結像するための光学部材とを有する撮像装置において、
    前記光学部材は入射面側又は出射面側のいずれか一方の面に平面部が形成され、前記平面部に光束を制限するための絞り開口を有する遮光層が前記光学部材に印刷することによって形成され、
    前記保護部材には特定波長の光線を透過するフィルタが設けられ、
    前記光学部材と前記保護部材は、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着され、
    前記光学部材と前記保護部材を固着した光学素子モジュールと前記撮像素子とは、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着されており、
    前記光学素子モジュールと前記撮像素子を前記紫外線硬化型接着剤で固着する際、前記紫外線硬化型接着剤を塗布して前記光学素子モジュールと前記撮像素子との平面方向の位置調整及び光軸周りの回転調整が行われ、前記調整後に前記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させることによって前記光学素子モジュールと前記撮像素子が所定ギャップを空けて固着されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体の画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子を保護するための保護部材と、前記撮像素子に被写体からの光束を結像するための光学部材とを有する撮像装置において、
    前記光学部材は入射面側又は出射面側のいずれか一方の面に平面部が形成され、前記平面部に光束を制限するための絞り開口を有する遮光層が前記光学部材に印刷することによって形成され、
    前記保護部材には特定波長の光線を透過するフィルタが設けられ、
    前記保護部材と前記撮像素子は、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着され、
    前記保護部材と前記撮像素子を固着した撮像素子モジュールと前記光学部材とは、有機ポリマよりなるビーズを混入させた紫外線硬化型接着剤で接着することによって所定ギャップを空けて固着されており、
    前記撮像素子モジュールと前記光学部材を前記紫外線硬化型接着剤で固着する際、前記紫外線硬化型接着剤を塗布して前記撮像素子モジュールと前記光学部材との平面方向の位置調整及び光軸周りの回転調整が行われ、前記調整後に前記紫外線硬化型接着剤を完全硬化させることによって前記撮像素子モジュールと前記光学部材が所定ギャップを空けて固着されていることを特徴とする撮像装置。
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