JPH09241499A - 樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

樹脂組成物の製造方法

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JPH09241499A
JPH09241499A JP5050096A JP5050096A JPH09241499A JP H09241499 A JPH09241499 A JP H09241499A JP 5050096 A JP5050096 A JP 5050096A JP 5050096 A JP5050096 A JP 5050096A JP H09241499 A JPH09241499 A JP H09241499A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンエーテル系樹脂の分散性に優
れた製造方法により、耐熱クリープ性能が著しく改良さ
れた樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂5
5〜10重量%、(c)ポリプロピレン系樹脂45〜9
0重量%の(a)、(c)成分の合計100重量部に対
して、(b)共役ジエン化合物の1,2−ビニル結合も
しくは3,4−ビニル結合量が32〜55%である少な
くとも1個の共役ジエン化合物重合体ブロックBと少な
くとも1個のビニル芳香族化合物重合体ブロックAとか
らなるブロック共重合体を、水素添加してなる水添ブロ
ック共重合体を合計量5〜30重量部を含む樹脂組成物
を製造する方法において、(a)成分と(b)成分1.
5〜21重量部の溶融混練物に、(c)成分および
(b)成分の残量を追加しさらに溶融混練することを特
徴とする樹脂組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気・電子分野、自
動車分野、その他の各種工業材料分野で利用できる耐油
性、耐薬品性、耐熱性、耐衝撃性、剛性に優れた樹脂組
成物に関し、さらには、耐熱材料としての耐久性(耐熱
クリープ)に優れた樹脂組成物の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは、機械的特
性、電気特性、耐熱性、低温特性、吸水性が低くかつ寸
法安定性に優れるものの、成形加工性や耐衝撃性に劣る
欠点を有するため、ポリスチレン、ハイインパクトポリ
スチレンとブレンドすることによりこれらの問題点を改
良し、例えば電気・電子部品、事務機器ハウジング、自
動車部品、精密部品、各種工業部品等の樹脂組成物とし
て広く利用されている。
【0003】しかしながら、このポリフェニレンエーテ
ルとハイインパクトポリスチレンからなるポリフェニレ
ンエーテル樹脂組成物(米国特許第3383435号明
細書に開示されている)は、耐衝撃性が改善されるもの
の、耐薬品性に劣る欠点を有している。このため、例え
ば、米国特許第3361851号公報明細書では、ポリ
フェニレンエーテルをポリオレフィンとブレンドするこ
とにより、耐溶剤性、耐衝撃性を改良する提案がなさ
れ、米国特許第3994856号明細書には、ポリフェ
ニレンエーテルおよびスチレン系樹脂を水添ブロック共
重合体とブレンドすることによる耐衝撃性、耐溶剤性の
改良に関する記載があり、米国特許第4145377号
明細書には、ポリフェニレンエーテルおよびスチレン系
樹脂をポリオレフィン/水添ブロック共重合体=20〜
80重量部/80〜20重量部からなる予備混合物およ
び水添ブロック共重合体とブレンドすることによる耐衝
撃性、耐溶剤性の改良に関する記載があり、さらに米国
特許第4166055号明細書および米国特許第423
9673号明細書には、ポリフェニレンエーテルに水添
ブロック共重合体およびポリオレフィンとブレンドする
ことによる耐衝撃性の改良が記載されている。そして米
国特許第4383082号明細書およびヨーロッパ公開
特許第115712号明細書ではポリフェニレンエーテ
ルにポリオレフィンおよび水添ブロック共重合体とブレ
ンドすることにより耐衝撃性を改良するという記載がな
されている。
【0004】また、特開昭63−113058号公報、
特開昭63−225642号公報、米国特許第4863
997号公報および特開平3−72512号公報、特開
平4−183748号公報、特開平5−320471号
公報には、ポリオレフィン樹脂とポリフェニレンエーテ
ル樹脂からなる樹脂組成物の改質に特定の水添ブロック
共重合体を配合し、耐薬品性、加工性に優れた樹脂組成
物が提案されている。
【0005】また、本出願人は、特開昭62−2055
1号公報、特開昭62−25149号公報、特開昭62
−48757号公報、特開昭62−48758号公報、
特開昭62−199637号公報ならびに米国特許第4
772657号公報で、ポリフェニレンエーテル、ポリ
オレフィンおよび水添ブロック共重合体からなるゴム弾
性に優れたゴム組成物を提案し、また、特開平2−22
5563号公報、特開平3−185058号公報、特開
平5−70679号公報、特開平5−295184号公
報、特開平6−9828号公報、特開平6−16924
号公報、特開平6−57130号公報、特開平6−13
6202号公報ではポリフェニレンエーテルとポリオレ
フィンおよび特定の水添ブロック共重合体からなる相溶
性、剛性と耐熱性に優れ、耐溶剤性に優れた樹脂組成物
を提案した。また、特開平4−28739号公報、特開
平4−28740号公報ではポリフェニレンエーテルと
ポリオレフィンおよび水添ブロック共重合体またはゴム
状重合体からなる、機械的物性、特に衝撃強度と剛性の
バランスに優れた樹脂組成物の製造方法が提案されてい
る。また、特開平7−166026号公報ではポリフェ
ニレンエーテル系樹脂とポリオレフィン系の相溶性が良
好で、優れた機械特性、特に耐衝撃性を有する樹脂組成
物の製造方法が提案されている。
【0006】ここで開示されている先行技術は、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂組成物と比べると飛躍的に耐溶剤
性が改良された樹脂組成物を与えたり耐熱性に優れたエ
ラストマー組成物を与えている。また、このような従来
技術の進歩は、確かにポリオレフィン系樹脂とポリフェ
ニレンエーテルを混ぜる上での混和性(両成分を混ぜた
ときの組成物の層剥離の有無)の観点でも格段の向上を
もたらせているものの、近年の成形技術の進歩に伴う複
雑な成形加工に用いた場合必ずしも充分な混和性をもた
ないことが露呈してきている。
【0007】すなわち、上記の従来技術で得られる樹脂
組成物は混和剤においても、未だ有効な混和剤の選択が
なされていないのが現状であり、さらには、これらの成
分(ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系
樹脂及び混和剤)をもって良好な分散形態を持つポリマ
ーアロイの製造方法は何ら提案されていないのが現状で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂および共役ジエン化合
物重合体ブロックBとビニル芳香族化合物重合体ブロッ
クAとからなるブロック共重合体の水添ブロック共重合
体樹脂組成物の良好な分散形態とし、耐熱耐久性(耐熱
クリープ)に優れたポリマーアロイの製造方法を提案す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(a)ポリフェニレンエーテル系樹脂55〜10重量
%、(c)ポリプロピレン系樹脂45〜90重量%の
(a)、(c)成分の合計100重量部に対して、
(b)共役ジエン化合物の1,2−ビニル結合もしくは
3,4−ビニル結合量が32〜55%である少なくとも
1個の共役ジエン化合物重合体ブロックBと少なくとも
1個のビニル芳香族化合物重合体ブロックAとからなる
ブロック共重合体を、水素添加してなる水添ブロック共
重合体を合計量5〜30重量部を含む樹脂組成物を製造
する方法において、(a)成分と(b)成分1.5〜2
1重量部の溶融混練物に、(c)成分および(b)成分
の残量を追加しさらに溶融混練することを特徴とする樹
脂組成物の製造方法である。
【0010】本発明で(a)成分のポリフェニレンエー
テル(以下、PPEと略す)は、本発明の樹脂組成物に
耐熱性および難燃性を付与するうえで必須な成分であ
り、PPEは、結合単位ガ下記一般よりなるものであ
る。
【0011】
【化1】
【0012】式中、R1,R2,R3,およびR4はそ
れぞれ、水素、ハロゲン、炭素数1〜7までの第一級ま
たは第二級低級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル
基、アミノアルキル基、炭化水素オキシ基または少なく
とも2個の炭素原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔て
ているハロ炭化水素オキシ基からなる群から選択される
ものであり、互いに同一でも異なっていてもよい。
【0013】本発明におけるPPEは、還元粘度(0.
5g/dl,クロロホルム溶液,30℃測定)が、0.
15〜0.70の範囲、より好ましくは0.20〜0.
60の範囲にあるホモ重合体および/または共重合体で
ある。このPPEの具体例としては、ポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メ
チル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエ
ーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレ
ンエーテル)等が挙げられ、さらに2,6−ジメチルフ
ェノールと他のフェノール類(例えば、2,3,6−ト
リメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノー
ル)との共重合体のごときポリフェニレンエーテル共重
合体も挙げられる。中でもポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメチルフェ
ノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合
体が好ましく、さらにポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレンエーテル)が好ましい。
【0014】本発明におけるPPEの製造方法は、例え
ば、米国特許第3306874号記載のHayによる第
一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として用い、例
えば2,6−キシレノールを酸化重合することにより容
易に製造でき、その他、米国特許第3306875号、
同第3257357号および同第3257358号、特
公昭52−17880号および特開昭50−51197
号および同63−152628号等に記載された方法が
挙げられる。
【0015】また、本発明で用いるPPEは、上記した
PPEの他に、PPEとスチレン系モノマーおよび/も
しくはα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体とを
ラジカル発生剤の存在下、非存在下で溶融状態、溶液状
態、スラリー状態で80〜350℃の温度下で反応させ
ることによって得られる変性(該スチレン系モノマーお
よび/もしくはα,β−不飽和カルボン酸またはその誘
導体が0.01〜10重量%グラフトまたは付加)PP
Eであってもよく、さらに上記したPPEと該変性PP
Eの任意の割合の混合物であってもかまわない。
【0016】また、本発明で用いるPPEは上記したP
PEの他に、これらPPE100重量部に対してポリス
チレンまたはハイインパクトポリスチレンを400重量
部を超えない範囲で加えたものも好適に用いることがで
きる。本発明で用いる(c)成分として用いるポリプロ
ピレン系樹脂は、結晶性プロピレンホモポリマーおよ
び、重合の第一工程で得られる結晶性プロピレンホモポ
リマー部分と重合の第二工程以降でプロピレン、エチレ
ンおよび/または少なくとも1つの他のα−オレフィン
(例えば、ブテン−1、ヘキセン−1等)を共重合して
得られるプロピレン系ランダム共重合体部分を有する結
晶性プロピレン系ブロック共重合体であり、さらにこれ
ら結晶性プロピレンホモポリマーと結晶性プロピレン−
エチレンブロック共重合体の混合物であってもかまわな
い。
【0017】かかるポリプロピレン系樹脂は、通常、三
塩化チタン触媒または塩化マグネシウムなどの担体に担
持したハロゲン化チタン触媒等とアルキルアルミニウム
化合物の存在下に、重合温度0〜100℃の範囲で、重
合圧力3〜100気圧の範囲で重合して得られる。この
際、重合体の分子量を調製するために水素等の連鎖移動
剤を添加することも可能であり、また重合方法としてバ
ッチ式、連続式いずれの方法でも可能で、ブタン、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の溶媒下での溶
液重合、スラリー重合等の方法も選択でき、さらには無
溶媒下モノマー中での塊状重合、ガス状モノマー中での
気相重合方法などが適用できる。
【0018】また、さらには、上記した重合触媒の他に
得られるポリプロピレンのアイソタクティシティおよび
重合活性を高めるため、第三成分として電子供与性化合
物を内部ドナー成分または外部ドナー成分として用いる
ことができる。これらの電子供与性化合物としては、例
えば、ε−カプロラクトン、メタクリル酸メチル、安息
香酸エチル、トルイル酸メチルなどのエステル化合物、
亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリブチルなどの亜リ
ン酸エステル、ヘキサメチルホスホリックトリアミドな
どのリン酸誘導体など、アルコキシエステル化合物、芳
香族モノカルボン酸エステル、芳香族アルキルアルコキ
シシラン、脂肪族炭化水素アルコキシシラン、各種エー
テル化合物、各種アルコール類、各種フェノール類など
が挙げられる。
【0019】このポリプロピレン系樹脂のメルトフロー
レート(MFR)(230℃、荷重2.16kg)は、
0.01〜300g/10分であり、好ましくは0.1
〜100g/10分、より好ましくは0.3〜50g/
10分の範囲である。本発明で供するポリプロピレン系
樹脂は上記した方法で得られるものであれば、いかなる
結晶性や融点を有するものでも単独あるいは併用して用
いることができる。
【0020】本発明で用いる(b)成分として、ビニル
芳香族化合物−共役ジエン化合物の水素添加物(以下、
水添ブロック共重合体と略す)は、共役ジエン化合物の
1,2−ビニル結合もしくは3,4−ビニル結合量が3
2〜55%、好ましくは35〜55%である共役ジエン
化合物重合体ブロックが少なくとも1個、ビニル芳香族
化合物重合体ブロックAが少なくとも1個からなるブロ
ック共重合体を50%以上水素添加してなる水添ブロッ
ク共重合体である。
【0021】ブロック共重合体としては、A−B、A−
B−A、B−A−B−A、(A−B−)4−Si、A−
B−A−B−A等の構造を有するビニル芳香族化合物−
共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物であ
る。この(b)成分の水添ブロック共重合体は、その水
素添加する前のブロック共重合体が結合したビニル芳香
族化合物を20〜95重量%、好ましくは30〜80重
量%、さらに好ましくは40〜70重量%である。
【0022】また共役ジエン化合物重合体ブロックB
は、共役ジエン化合物のホモ重合体ブロックまたは、共
役ジエン化合物を50重量%を超え好ましくは70重量
%以上含有する共役ジエン化合物であり、ビニル芳香族
化合物共重合体ブロックAは、ビニル芳香族化合物のホ
モ重合体ブロックまたは、ビニル芳香族化合物を50重
量%を超え好ましくは70重量%以上含有するビニル芳
香族化合物共重合体ブロックである。
【0023】また、これらの共役ジエン化合物重合体ブ
ロックB、ビニル芳香族化合物重合体ブロックAは、そ
れぞれの重合体ブロックにおける分子鎖中のビニル芳香
族化合物または共役ジエン化合物の分布がランダム、テ
ーパード(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加または減
少するもの)、一部ブロック状またはこれらの任意の組
み合わせで成っていてもよく、該共役ジエン化合物重合
体ブロックBおよび該ビニル芳香族化合物重合体ブロッ
クAがそれぞれ2個以上ある場合は、各重合体ブロック
はそれぞれ同一構造であってもよく、異なる構造であっ
てもよい。
【0024】このブロック共重合体を構成する共役ジエ
ン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン等のうちから1種または2種以上が選ばれ、中
でもブタジエン、イソプレンおよびこれらの組み合わせ
が好ましい。そして共役ジエン化合物を主体とする重合
体ブロックは、そのブロックにおけるミクロ構造(共役
ジエン化合物の結合形態)を任意に選ぶことができ、例
えばブタジエンを主体とする重合体ブロックにおいては
1,2−ビニル結合が30超え〜55%である。また、
イソプレンを主体とする重合体ブロックにおいては、
3,4−ビニル結合が30超え〜55%である。これら
の共役ジエン化合物の結合形態は通常、赤外分光光度計
やNMR等で知ることができる。
【0025】また、ビニル芳香族化合物としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−te
rt−ブチルスチレン、ジフェニルエチレン等のうちか
ら1種または2種以上が選択でき、中でもスチレンが好
ましい。また、上記の構造を有するブロック共重合体の
数平均分子量は5,000〜1,000,000、好ま
しくは10,000〜800,000、さらに好ましく
は30,000〜500,000の範囲であり、分子量
分布〔ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定
した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の
比〕は10以下である。さらに、このブロック共重合体
の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれら
の任意の組み合わせのいずれでもよい。
【0026】このような構造を持つブロック共重合体
は、上記したブロック共重合体の共役ジエン化合物重合
体ブロックBの脂肪族系二重結合を水素添加した水添ブ
ロック共重合体は、脂肪族系二重結合の水素添加率は5
0%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90
%以上である。この水素添加率は通常、赤外分光光度計
やNMR等によって知ることができる。
【0027】これらの上記した(b)成分の水添ブロッ
ク共重合体の製造方法としては、特開昭47−1148
6号公報、特開昭49−66743号公報、特開昭50
−75651号公報、特開昭54−126255号公
報、特開昭56−10542号公報、特開昭56−62
847号公報、特開昭56−100840号公報、英国
特許第1130770号、米国特許第3281383
号、同第3639517号、英国特許第1020720
号、米国特許第3333024号および同第45018
57号に記載された方法がある。
【0028】なお本発明において、供する水添ブロック
共重合体は、共役ジエン化合物の1,2−ビニル結合も
しくは3,4−ビニル結合が30%以下であるとポリプ
ロピレン系樹脂中にポリフェニレンエーテル系樹脂が良
好に乳化分散しないので好ましくない。一方、共役ジエ
ン化合物の1,2−ビニル結合もしくは3,4−ビニル
結合が55%を超えてくると水添ブロック共重合体が単
独でポリプロピレン中に分散し得られる組成物の耐熱
性、剛性を著しく悪化させ好ましくない。
【0029】本発明の製造方法は、上記した(a)、
(b)、(c)成分を下記に示す方法で行う。すなわち
(a)成分と(b)成分の溶融混練状態に、(c)成分
を追加添加し一緒に溶融混練する方法であり、種々の混
練押出機を用いて製造することができる。これらの方法
を行う溶融混錬機として例えば、単軸押出機、二軸押出
機を含む多軸押出機、ロール、ニーダー、ブラベンダー
プラストグラフ、バンバリーミキサー等による加熱溶融
混練機が挙げられるが、中でも二軸押出機を用いた溶融
混練方法が最も好ましい。具体的には、WERNER&
PFLEIDERER社製のZSKシリーズ、東芝機械
(株)製のTEMシリーズ、日本製鋼所(株)製のTE
Xシリーズなどが挙げられる。
【0030】押出機を用いた本発明の好ましい態様を以
下に述べる。押出機のL/D(バレル有効長/バレル内
径)は20以上60以下の範囲であり、好ましくは30
以上50以下の範囲である。押出機は原料の流れ方向に
対し上流側に第1原料供給口、これより下流に第1真空
ベント、その下流に第2原料供給口を設け、さらにその
下流に第2真空ベントを設けたものが好ましい。なかで
も、第1真空ベントの上流にニーディングセクションを
設け、第1真空ベントと第2原料供給口の間にニーディ
ングセクションを設け、また第2原料供給口と第2真空
ベントの間にニーディングセクションを設けたものがよ
り好ましい。第2供給口への原材料供給方法は、特に限
定されるものでは無いが、押出機第2供給口開放口より
の単なる添加供給よりも、押出機サイド開放口から強制
サイドフィーダーを用いて供給する方が安定で好まし
い。特に、粉体、フィラー等が含まれる場合は、押出機
サイドから供給する強制サイドフィーダーの方がより好
ましく、押出機第2供給口の上部開放口は同搬する空気
を抜くため開放とすることもできる。この際の溶融混練
温度、スクリュー回転数は特に限定されるものではない
が、通常溶融混練温度200〜370℃、スクリュー回
転数100〜1200rpmの中から任意に選ぶことが
できる。
【0031】本発明では、(a)成分及び(c)成分の
合計100重量部に対して(b)成分を合計量で5〜3
0重量部添加する。第1原料供給口より(a)成分55
〜10重量%、(b)成分1.5〜21重量部を供給し
溶融混練を行い、第2原料供給口より(c)成分45〜
90重量%及び残り(b)成分を供給し、溶融混練状態
の組成物に加え、さらに溶融混練を続けて行うことによ
り、成分(a)はポリプロピレン系樹脂マトリックスに
中に分散相を形成し、該分散相の平均粒径は1.5μm
以下に微分散する。かかる(a)成分の分散形態を知る
には、本発明で得たペレットの切断面と平行方向の面を
ルテニウム酸染色法により染め、ウルトラミクロトーム
(ライヘルト社製 ウルトラカットE)により超薄切片
を作成、それを透過型電子顕微鏡(日本電子製1200
EX)により容易に観察出来る。具体的には得られた透
過型電子顕微鏡写真をもとに画像解析装置(旭化成製
IP1000)を用いて分散相の周囲長から円相当径を
求め平均化することで、分散粒径を求めることができ
る。
【0032】この微分散化により、得られる樹脂組成物
は混和性が改良され、層剥離が改良される他に、耐熱耐
久性(耐熱クリープ)が大幅に改良される。一方、本発
明の製造方法において、(b)成分を、(a)成分と
一緒に第1供給口より供給したり、(b)成分を、
(c)成分と一緒に第2原料供給口より供給する方法で
得られる樹脂組成物は、該(a)成分が(c)成分のポ
リプロピレン系樹脂中に微分散されず、混和性に劣り、
層剥離が発現されたり、耐熱耐久性(耐熱クリープ)に
劣り、好ましくない。また、本発明の方法と異なる方法
の一つである、(a)、(b)、(c)各成文を、第1
原料供給口より一括して供給する方法で得られる樹脂組
成物も同様に、混和性、及び耐熱耐久性(耐熱クリー
プ)に劣り、好ましくない。
【0033】本発明では、上記した成分を用い、上記し
た方法で本発明の樹脂組成物を製造するが、本発明の特
徴及び効果を損なわない範囲で必要に応じて他の付加的
成分、例えば、酸化防止剤、金属不活性化剤、難燃剤
(有機リン酸エステル系化合物、無機リン系化合物、芳
香族ハロゲン系難燃剤、シリコーン系難燃剤など)、フ
ッ素系ポリマー、可塑剤(オイル、低分子量ポリエチレ
ン、エポキシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪
酸エステル類等)、三酸化アンチモン等の難燃助剤、耐
候(光)性改良剤、ポリオレフィン用造核剤、スリップ
剤、無機または有機の充填材や強化材(ガラス繊維、カ
ーボン繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ウィスカー、
マイカ、タルク、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸
カルシウム、チタン酸カリウム、ワラストナイト、導電
性金属繊維、導電性カーボンブラック等)、各種着色
剤、離型剤等を添加してもかまわない。
【0034】このようにして得られる本発明の樹脂組成
物は、例えば、射出成形、押出成形、押出異形成形、中
空成形により各種部品の成形体として成形できる。これ
ら各種部品としては、自動車部品が挙げられ、具体的に
は、バンパー、フェンダー、ドアーパネル、各種モー
ル、エンブレム、エンジンフード、ホイールキャップ、
ルーフ、スポイラー、各種エアロパーツ等の外装品や、
インストゥルメントパネル、コンソールボックス、トリ
ム等の内装部品等に適している。さらに、電気機器の内
外装部品としても好適に使用でき、具体的には各種コン
ピューターおよびその周辺機器、その他のOA機器、テ
レビ、ビデオ、各種ディスクプレーヤー等のキャビネッ
ト、冷蔵庫等の部品用途に適している。
【0035】
【発明の実施の形態】
<(a)成分のPPEの調整> a−1:2,6−キシレノールを酸化重合して得た還元
粘度0.43のポリフェニレンエーテル <(c)成分の高結晶ポリプロピレンの調整> c−1:ホモ−ポリプロピレン、融点=159℃、MF
R=0.3 ポリプロピレンのMFR(メルトフローレート)はAS
TM D1238に準拠し、230℃、2.16Kgの
荷重で測定した。 <(b)成分の水添ブロック共重合体の調整>ポリスチ
レン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレンの
構造を有し、結合スチレン量60%、数平均分子量8
5,000、分子量分布1.08、水素添加前のポリブ
タジエンの1,2−ビニル結合量が36%、ポリブタジ
エン部の水素添加率が99.9%の選択水添ブロック共
重合体を合成し、このポリマーを(b−1)とした。
【0036】ポリスチレン−水素添加されたポリブタジ
エン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量60
%、数平均分子量83,000、分子量分布1.05、
水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合量が
71%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9%の
選択水添ブロック共重合体を合成し、このポリマーを
(b−2)とした。
【0037】ポリスチレン−水素添加されたポリブタジ
エン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量47
%、数平均分子量120,000、分子量分布1.0
4、水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合
量が50%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9
%の選択水添ブロック共重合体を合成し、このポリマー
を(b−3)とした。
【0038】ポリスチレン−水素添加されたポリブタジ
エン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量50
%、数平均分子量108,000、分子量分布1.0
6、水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合
量が60%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9
%の選択水添ブロック共重合体を合成し、このポリマー
を(b−4)とした。
【0039】
【実施例1〜8および比較例1〜3】ポリプロピレン、
ポリフェニレンエーテル、混和剤を表1に示した組成で
配合し、樹脂流れ方向に対し上流に第1原料フィード口
及び下流に第2原料フィード口を有し、第2フィード口
の上流及び第2フィード口とダイとの間に真空ベント口
を設けた二軸押出機ZSK−40(WERNER&PF
LEIDERER社製)を用いて押出温度290℃、ス
クリュー回転数300rpm、吐出量60kg/時間の
条件にて溶融混練しペレットとして得た。
【0040】このペレットを用いて240〜280℃に
設定したスクリューインライン型射出成形機に供給し、
金型温度60℃の条件で、曲げ弾性率測定試験用テスト
ピース、アイゾット衝撃試験用テストピースおよび熱変
形温度測定用テストピースを射出成形した。つぎに、こ
れらのテストピースを用いて曲げ弾性率(ASTMD−
790:23℃)、アイゾット(ノッチ付き)衝撃強度
(ASTM D−256:23℃)および熱変形温度
(ASTM D−648)、なお、混和性の効果を確認
するため、ペレットの断面を、透過型電子顕微鏡(日本
電子製 1200EX)を用い、さらに画像解析装置を
用いて、樹脂組成物中に分散する(a)成分の平均粒径
を測定した。本発明の製造方法で得た組成物の耐熱耐久
性(耐熱クリープ)を確認するため、レオバイブロン
(オリエンテック株式会社製 DDV−01/25FP
型)を用いて、1mm×1mm×30mmの棒状サンプ
ル、応力130kg/cm2f相当の荷重、温度65℃
の条件で、耐熱クリープテストを行い、破断までの時間
を測定した。結果を表1に示す。
【0041】表1から明らかなように、第1供給口から
成分(a)及び、(b)成分を供給し、この溶融混練状
態の組成物中に、成分(c)及び、(b)成分の残量を
第2供給口より加え、さらに溶融混練を行うことによ
り、比較例に比べて、プロピレン系樹脂マトリックスに
対し、ポリフェニレンエーテル系樹脂が、1.5μm以
下の分散相を形成するため、混和性が改良され、耐熱耐
久性(耐熱クリープ)が著しく改良される。
【0042】一方、本発明の(b)成分を用いないもの
は、耐熱耐久性(耐熱クリープ)が劣る。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた樹脂組
成物は、ポリフェニレンエーテル系樹脂が、1.5μm
以下で分散するため、得られた組成物の耐熱クリープ性
能が著しく改良される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂5
    5〜10重量%、(c)ポリプロピレン系樹脂45〜9
    0重量%の(a)、(c)成分の合計100重量部に対
    して、(b)共役ジエン化合物の1,2−ビニル結合も
    しくは3,4−ビニル結合量が32〜55%である少な
    くとも1個の共役ジエン化合物重合体ブロックBと少な
    くとも1個のビニル芳香族化合物重合体ブロックAとか
    らなるブロック共重合体を、水素添加してなる水添ブロ
    ック共重合体を合計量5〜30重量部を含む樹脂組成物
    を製造する方法において、(a)成分と(b)成分1.
    5〜21重量部の溶融混練物に、(c)成分および
    (b)成分の残量を追加しさらに溶融混練することを特
    徴とする樹脂組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2003172973A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Nikon Corp カメラ用ミラー装置
JP2015091938A (ja) * 2013-10-01 2015-05-14 旭化成ケミカルズ株式会社 樹脂組成物及びその成形体

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