JPH09231596A - 光ピックアップ及び相変化型光ディスク用の光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ及び相変化型光ディスク用の光ピックアップ

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Publication number
JPH09231596A
JPH09231596A JP8033358A JP3335896A JPH09231596A JP H09231596 A JPH09231596 A JP H09231596A JP 8033358 A JP8033358 A JP 8033358A JP 3335896 A JP3335896 A JP 3335896A JP H09231596 A JPH09231596 A JP H09231596A
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JP
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Application number
JP8033358A
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English (en)
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Haruji Manabe
晴二 真鍋
Kazuyuki Nakajima
一幸 中島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバー部材が接合部材に接する面積が対称若
しくはカバー部材がキャップに嵌合するように設けら
れ、従ってカバー部材が傾斜しない優れた光学特性を有
する高性能な光ピックアップ及び相変化型光ディスク用
の光ピックアップを提供することを目的としている。 【解決手段】 接合部材18が固化する際に体積収縮に
おいて、カバー部材16が収納部材に対して非回動に設
けるという構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光素子、光ディス
ク等への情報の記録又は再生を行う光ピックアップ及び
相変化型光ディスク用の光ピックアップに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光を利用して情報の記録や
再生を行う光ディスク装置の小型化が望まれており、光
学部品点数の削減等により光ピックアップの小型化及び
軽量化の試みが行われている。光ピックアップの小型・
軽量化は、装置全体の小型化だけでなく、アクセス時間
の短縮などの性能向上に有利となる。近年、光ピックア
ップの小型・軽量化の手段としてホログラム光ピックア
ップの利用が挙げられており、一部実用化に供してい
る。
【0003】以下従来の光ピックアップの構成のうち、
キャップ及びカバー部材の取付部について図を参照しな
がら説明する。図18は従来のキャップ及びカバー部材
の接合前の取付部の断面図、図19は従来のキャップ及
びカバー部材の接合後の取付部の断面図である。まず最
初に所定の形状を有する接着ガラス523をキャップ5
22の内側に配置し、その上にカバー部材516を載置
した状態で、接着ガラスの温度を所定の温度まで昇温さ
せて接着ガラスを溶融させて固化させることにより、図
19に示すような構成を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ピックアップにおいては、接着ガラス523とカバー
部材516との間の正確な位置あわせが困難であったた
め、カバー部材516と接着ガラス523は多少ずれた
位置に配置されることが多かった。このため図19に示
すように接着ガラス523を溶融させた後、カバー部材
516に接している接着ガラスの面積が左右対処ではな
いので、溶融した接着ガラス523が固化していく過程
で非対称な応力が発生してしまい、接合されたカバー部
材516が傾斜してしまい、カバー部材516を透過し
た光に収差が発生するという問題点があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、カバ
ー部材が接着ガラスが接する面積が対称若しくはカバー
部材が収納部材に嵌合するように設けられ、従ってカバ
ー部材が傾斜しない優れた光学特性を有する高性能な光
ピックアップ及び相変化型光ディスク用の光ピックアッ
プを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、接合部材が固化する際に体積収縮において、カバー
部材が収納部材に対して非回動に設けるという構成を有
している。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1の構成によると、光源
と、前記光源から照射された光の入射方向に対して傾斜
した複数の傾斜部を有し、前記光源からの光を前記複数
の傾斜部を介して媒体に導くとともに媒体からの光を前
記複数の傾斜部を介して所定の位置に導く光ガイド部材
と、光を受光するとともに受光した光信号を電気信号に
変換する受光手段と、前記光源,前記光ガイド部材及び
前記受光手段を収納するとともに光の入出射部分に開口
部を有する収納部材と、前記収納部材の開口部を塞ぎ、
光の入出射部となるカバー部材と、前記カバー部材と前
記収納部材とを接合する接合部材とを備え、前記接合部
材の体積変化に際して、前記カバー部材が前記収納部材
に対して非回動に設けられていることにより、接合部材
が固化する際の体積収縮によってもカバー部材が傾斜す
ることがないようにすることができる。
【0008】請求項2の構成によると、光源と、前記光
源から照射された光の入射方向に対して傾斜した複数の
傾斜部を有し、前記光源からの光を前記複数の傾斜部を
介して媒体に導くとともに媒体からの光を前記複数の傾
斜部を介して所定の位置に導く光ガイド部材と、光を受
光するとともに受光した光信号を電気信号に変換する受
光手段と、前記光源,前記光ガイド部材及び前記受光手
段を収納するとともに光の入出射部分に開口部を有する
収納部材と、前記収納部材の開口部を塞ぎ、光の入出射
部となるカバー部材と、前記カバー部材と前記収納部材
とを接合する接合部材とを備え、前記接合部材の体積収
縮後において、前記カバー部材を透過する光の光軸に対
して前記カバー部材が実質的に垂直に設けられているこ
とにより、カバー部材を透過する光に非点収差が発生す
ることを防止することができる。
【0009】請求項3の構成によると、光源と、前記光
源から照射された光の入射方向に対して傾斜した複数の
傾斜部を有し、前記光源からの光を前記複数の傾斜部を
介して媒体に導くとともに媒体からの光を前記複数の傾
斜部を介して所定の位置に導く光ガイド部材と、光を受
光するとともに受光した光信号を電気信号に変換する受
光手段と、前記光源,前記光ガイド部材及び前記受光手
段を収納するとともに光の入出射部分に開口部を有する
収納部材と、前記収納部材の開口部を封止し、光の入出
射部となるカバー部材とを備え、前記カバー部材と前記
収納部材の底部とが嵌合していることにより、接合部材
の体積変化によってもカバー部材が傾かないようにする
ことができる。
【0010】請求項4の構成によると、光源と、前記光
源から照射された光の入射方向に対して傾斜した複数の
傾斜部を有し、前記光源からの光を前記複数の傾斜部を
介して媒体に導くとともに媒体からの光を前記複数の傾
斜部を介して所定の位置に導く光ガイド部材と、光を受
光するとともに受光した光信号を電気信号に変換する受
光手段と、前記光源,前記光ガイド部材及び前記受光手
段を収納するとともに光の入出射部分に開口部を有する
収納部材と、前記収納部材の開口部を封止し、光の入出
射部となるカバー部材とを備え、前記カバー部材の外周
形状と、前記収納部材の底部の内周形状とが実質的に同
一形状であることにより、接合部材が固化したする際に
カバー部材が傾斜するのを防止することができる。
【0011】請求項5の構成によると、光源と、前記光
源から照射された光の入射方向に対して傾斜した複数の
傾斜部を有し、前記光源からの光を前記複数の傾斜部を
介して媒体に導くとともに媒体からの光を前記複数の傾
斜部を介して所定の位置に導く光ガイド部材と、光を受
光するとともに受光した光信号を電気信号に変換する受
光手段と、前記光源,前記光ガイド部材及び前記受光手
段を収納するとともに光の入出射部分に開口部を有する
収納部材と、前記収納部材の開口部を封止し、光の入出
射部となるカバー部材とを備え、前記カバー部材は前記
接合部材の接合時の体積変化後において、前記光源から
光媒体に導かれる光に対してほとんど収差を発生させな
いようになっていることにより、光ピックアップの光学
特性を向上させることができる。
【0012】請求項6の構成によると、カバー部材にテ
ーパが設けられていることにより、より正確にカバー部
材の位置決めを行うことができる。
【0013】以下本発明の一実施の形態における光ピッ
クアップのパッケージングについて図を参照しながら説
明する。
【0014】図1及び図2はともに本発明の一実施の形
態における光ピックアップのパッケージングの構成を示
す断面図である。
【0015】1は光源で、光源1としては半導体レー
ザ,He−Ne等のガスレーザ等の各種レーザが考えら
れる。ここではこれらの中で最も小型で装置全体を小型
化でき、しかも単価の安い数mW〜数十mW程度の出力
を有する半導体レーザを用いる事が好ましい。半導体レ
ーザの材質としてはAlGaAs,InGaAsP,I
nGaAlP,ZnSe,GaN等が考えられ、ここで
は最も一般的に用いられており、安価なAlGaAsを
用いた。さらに高密度記録を行う場合には記録媒体上で
のスポット径をより小さくすることができ、AlGaA
sよりもさらに波長の短いInGaAlPやZnSe等
の半導体レーザを用いることが好ましい。
【0016】2はサブマウントで、サブマウント2はそ
の形状が直方体状若しくは板形状で、その上面には光源
1が取り付けられている。このサブマウント2は光源1
を載置するとともに、光源1で発生した熱を逃がす働き
を有している。サブマウント2と光源1との接合には熱
伝導等を考慮すると、サブマウント2の上面に予めAu
−Snなどの半田を鍍金しておき、高温で半田付けする
方法やAu−Sn,Sn−Ag,Sn−Sb,Sn−P
b−In等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温で圧着
する方法を用いることが好ましい。また光源1とサブマ
ウント2は略水平に取り付けなければ光学系の収差や結
合効率の低下等の原因になる。従って接合の際には光源
1はサブマウント2に所定の位置に所定の高さで略水平
にマウントされることが好ましい。さらにサブマウント
2の上面には光源1の下面と電気的に接触するように電
極面2aが設けられている。この電極面2aは光源1の
電源供給用のもので、電極面2aを構成する金属膜とし
ては導電性や耐食性を考慮してAuの薄膜を用いること
が好ましい。更にサブマウント2は、光源1で発生する
熱や光源1との取付等の問題から、熱伝導性が高く、か
つ、線膨張係数が光源1のそれ(約6.5×10-6
℃)に近い材質が好ましい。具体的には線膨張係数が3
〜10×10-6/℃で、熱伝導率が100W/mK以上
である物質、例えばAlN,SiC,T−cBN,Cu
/W,Cu/Mo,Si等を、特に高出力のレーザを用
いる場合で熱伝導率を非常に大きくしなければならない
ときにはダイアモンド等を用いることが好ましい。光源
1とサブマウント2の線膨張係数が同じか近い数値とな
るようにした場合、光源1とサブマウント2の間の歪み
の発生を抑制することができるので、光源1とサブマウ
ント2との取付部分が外れたり、光源1にクラックが入
る等の不都合を防止することができる。しかしながら本
範囲を外れた場合には、光源1とサブマウント2の間に
大きな歪みが生じてしまい、光源1とサブマウント2と
の取付部分が外れたり、光源1にクラック等を生じる可
能性が高くなる。またサブマウント2の熱伝導率をでき
るだけ大きく取ることにより、光源1で発生する熱を効
率よく外部に逃がすことができる。しかしながら熱伝導
率が本限定以下の場合には、光源1で発生した熱が外部
に逃げ難くなるため、光源1の温度が上昇し、光源1の
出力が低下したり、光源1の寿命が短くなったり、最悪
の場合には光源1が破壊されてしまう等の不都合が発生
しやすくなる。本実施の形態では、これらの2つの特性
のどちらにも非常に優れたAlNを用いた。更にサブマ
ウント2の上面には光源1との接合性を良くするため
に、サブマウント2から光源1に向かってTi,Pt,
Auの順に薄膜を形成することが好ましい。なお、サブ
マウント2の材質としてSiを用いた場合にはTi層の
前にAl23膜や部材表面の表面酸化膜等の絶縁層を形
成しておくことが好ましい。
【0017】3はブロックで、ブロック3は基本的には
直方体形状でその側面に大きな突起部3aを有してお
り、上面にはサブマウント2が取り付けられている。こ
のブロック3もまたサブマウント2と同様に、光源1で
発生する熱やサブマウント2との取付等の問題から、熱
伝導性が高く、かつ、線膨張係数がサブマウント2に近
い材質、例えばサブマウント2の材質例で示したもの以
外にMo,Cu,Fe,FeNiCo合金,FeNi合
金等を用いることが好ましい。しかしながらこれらの特
性値の要求はサブマウント2に比べるとそれほど厳しく
はないので、コストを重視して選択する方が好ましい。
ここではAlNに比べて非常に安価で、これらの特性に
比較的優れたCu,Mo等の材料でブロック3を形成し
た。またブロック3とサブマウント2との接合には熱伝
導等を考慮すると、やはりサブマウント2と光源1の場
合と同様に、Au−Sn,Sn−Ag,Sn−Sb,S
n−Pb−In等の半田箔(厚さ数μm〜数十μm)を
高温で圧着することが好ましい。半田泊の融点について
は組立順を考えて設定されることが、一度接合した部材
のズレを防止することができるので好ましい。
【0018】なおここではサブマウント2とブロック3
とを別体で形成していたが、光源1の出力が高く、これ
らの部材により高い熱伝導性が要求される場合には、熱
伝導性を良くするためにこれらの部材を一体で形成する
ことが好ましい。この場合それらの材質は、AlN等の
熱伝導性が非常に高いものを用いることが好ましい。
【0019】またブロック3はサブマウント2よりも大
きくして、基板4との接触面積を大きく取ることが望ま
しい。
【0020】また光源1には光軸に関して高い精度が要
求されるので、サブマウント2の上面は高い精度で水平
であることが好ましい。従ってサブマウント2,ブロッ
ク3及び基板4の取り付けについても同様にすることが
好ましい。
【0021】基板4は、光源1で発生し、伝導等により
サブマウント2及びブロック3を介して伝わってきた熱
を外部に放出する働きを有するとともに、光ピックアッ
プを形成する種々の部材が載置され、パッケージングの
基礎となるものである。基板4の材質としては、熱伝導
性が高いCu,Al,Fe等の金属材料やFeNi合金
やFeNiCo合金等の合金材料を用いることが好まし
い。なぜならば後で説明する溶接を行うことが容易であ
り、かつ、高周波重畳回路等からの電磁波等のノイズを
遮断する電磁シールドとしての効果も有するからであ
る。これらの中でも特にFe,FeNi合金,FeNi
Co合金は熱抵抗が小さく、放熱性が良好で、かつ、低
コストであるので、光源1で発生する熱を効率的に外部
に放出することができ、かつ、光源1からの光の特性が
良好な光ピックアップを低価格で提供することが可能に
なる。
【0022】なお前述のブロック3と基板4との接合も
前述のような半田泊或いはAgローを用いて行うことが
好ましい。またブロック3は基板4をプレス等で叩き出
して形成しても良い。
【0023】また基板4には孔4aが設けてあり、各部
材の位置の調整用のジグの挿入等に用いられる。これに
より微妙な位置合わせを必要とする光ピックアップ内部
の各部材の位置合わせを容易に行うことができる。
【0024】以下基板4に載置されている部材について
説明する。まず最初にブロック3と基板4の取付につい
て説明する。ブロック3は予めサブマウント2及び光源
1が固定された状態でロウ付けや半田箔等の方法により
基板4の上面に固定されている。
【0025】更に基板4には、端子14が設けられてい
る。この端子14は光源1への電力の供給や検知した信
号の外部への出力を行うものである。そして前述した金
属材料から構成されている基板4と電気的に接触しない
ようにしながら、基板4に設けられている複数の孔4b
に挿入されている。この端子14の材質としてはFeN
iCo合金,FeNi,FeCr等を用いることが好ま
しい。電気的な接触を断つ手段としては、孔4bにおい
て端子14と基板4と接する部分については絶縁性の皮
膜等が設けられていることが好ましく、更にこの部分か
ら外気が混入してこないように密閉しておく必要があ
る。このような部材としてハーメチックシール等の絶縁
及び密閉の双方を同時に行えるものを用いることが好ま
しい。ここでは特に整合封止型若しくは圧縮封止型のハ
ーメチックシールを用いることが好ましい。なぜならば
極めて容易に絶縁と密閉の双方を行うことができ、さら
に極めて安価であるので、端子14の基板4への取付工
程を簡略化でき、さらには光ピックアップの製造コスト
を削減できるからである。
【0026】この整合封止型のハーメチックシールを端
子14として用いることにより、広い温度範囲にわたっ
て高い気密性及び絶縁性を保つことができ、かつ、端子
形状も比較的自由に変形することができるので、光ピッ
クアップの信頼性を高くすることができ、かつ、設計の
自由度も大きくすることができる。
【0027】光ガイド部材5は直方体形状をしており、
その内部には複数の斜面及びそれらの斜面上に形成され
た各種膜を有しており、光源から射出された光を出射す
るとともに、戻ってきた光を所定の位置に導く働きを有
している。また光ガイド部材5はその側面でブロック3
の突起部3aの端面部3bに接合されている。ここで用
いられる接合材としては、所定の波長の光を照射するこ
とにより硬化する光硬化型の接着剤を用いることが好ま
しい。それらの中でも特に発光が容易な赤外線領域、紫
外線領域、可視光領域の光を用いることが特に好まし
い。このような接合材を用いることにより良好な作業性
を簡単に得ることができ、更に接合時間の短縮も、照射
する光の量及びエネルギーを最適になるように制御する
ことにより、簡単に可能となる。なお吸湿硬化型の瞬間
接着剤を用いても良い。この場合にも良好な作業性を簡
単に得ることができる。
【0028】受光素子13は板形状の半導体ウェハーに
形成された各種の電気回路で構成されており、光ガイド
部材5の底面に取り付けられている。取付の際には基板
4に設けられた孔4aから挿入されるエアーブラシ等の
位置調整手段を用いて位置の調整を行う。受光素子13
と光ガイド部材5との取り付けに際しては、大きな接着
強度,任意の瞬間に固定できる作業性,硬化前と硬化後
の体積の変化や温度・湿度による体積の変化が小さい即
ち低収縮率等の条件が要求され、これらを満たすことに
より、作業性、接合面の安定性が向上する。更に受光素
子13は光源1から出射され、光ガイド部材5や記録媒
体等で反射されて戻ってきた光信号を受光する受光部を
複数有している。この受光部で検知された光信号は、そ
の光量に応じて電気信号に変換される。この電気信号は
変換当初は電流値の大きさである。しかしながらこの電
流は非常に微弱であり、かつノイズを拾いやすいという
デメリットがある。このためここでは受光素子13とし
て、電流値を相関する電圧値に変換して増幅する働きを
持つI−Vアンプが形成されているものを用いることが
好ましい。さらに光の入射周波数に対して出力電圧の応
答が良好であることが好ましい。また受光素子13の表
面には受光した情報を信号として取り出すためのAl等
の薄膜で構成された複数の電極が設けてあり、端子14
とワイヤボンディング等の方法により接続されている。
【0029】15はキャップで、キャップ15は光源
1、光ガイド部材5、受光素子13等を覆うように基板
4に接合されており、光源1,光ガイド部材5及び受光
素子13等が直接外気や水分と触れないようにし、か
つ、外部から混入してくる光が光ガイド部材5の内部に
入ってノイズとなることを防止する働きを有している。
キャップ15は多くの場合は、ドーム状やシルクハット
状の形状を有しており、更に光が通過する部分について
は開口部15aが設けてあり、通過していく光に悪影響
を及ぼさないような構成となっている。そしてキャップ
15の材質は、金属若しくは樹脂等で、基板4との接合
が容易にでき、形状が安定しているものを用いることが
好ましい。特にキャップ15を金属製とした場合には光
源1に電力を供給する電源回路からの不要輻射やその他
高周波重畳回路等からのノイズを抑制することができ
る。従って光ピックアップから出力される各種の電気信
号にこれらに起因したノイズが重畳することがないの
で、ノイズレベルが低い高性能な光ピックアップを提供
することが可能となる。更にキャップ15に用いられる
金属材料のなかでも、FeNiCo合金,FeNi合金
等がキャップ15の形成を容易にし、かつ、不要輻射の
抑制力も高く、さらには基板4との接合性も良好である
ので好ましい材料である。
【0030】16はカバー部材で、カバー部材16は光
ガイド部材5や受光素子13等にごみ,ほこり等が付着
するのを防止し、かつ、光の透過効率を向上させるもの
で、キャップ15の開口部15aに接合材を介して取り
付けられている。ここで用いられる接合材としては、接
着用ガラスやエポキシ系樹脂等が考えられる。特に接着
用ガラスは、キャップ15の材料として用いられるFe
NiCo合金やFeNi合金及びカバー部材16の材料
であるガラスと広い温度範囲にわたって熱膨張係数がほ
とんど同じであり、雰囲気からの水分の混入を防ぐこと
ができるので好ましい材料である。またカバー部材16
の材質としては、PbO・B23・ZnO系の結晶性ガ
ラスや、BK−7等の光学ガラスを用いることがことが
好ましい。更にカバー部材16の上下両面には反射防止
のために反射防止膜16aを形成することが好ましい。
反射防止膜16aを形成することにより、カバー部材1
6における光の反射や屈折等を抑制ことができるので、
光の利用効率を向上させることができる。この反射防止
膜16aはMgF2 等の材質で形成することが、効率よ
く反射防止をすることができるので好ましい。
【0031】ここでキャップ15及びカバー部材16に
ついて図を参照しながら説明する。図10は本発明の一
実施の形態におけるキャップ付近の断面図である。キャ
ップ15の内側には接合部材18が載置されている。接
合部材18はキャップ15の開口部15aに沿うような
形状に加工されていることがカバー部材16のキャップ
15に対する位置決めの容易さの点で好ましい。更に接
合部材18としては、カバー部材16に比べて融点の低
い低融点接着ガラスを用いることが、カバー部材16の
構造に熱によるひずみ等が発生するのを防止しつつ的確
にカバー部材16とキャップ15の接合を行えるので好
ましい。接合部材18に用いられる低融点接着ガラスの
材質としては、PbO/B23/SiO2,Na2O/B
23/SiO2,PbO/B2O/SiO2,CaO/B2
O/SiO2,ZnO/B23/SiO2,MgO/B2
3/SiO2等の材料を用いることが、優れた接合強
度、短時間の封着工程で高い歩留まりを実現できるので
好ましい。また接合部材18は溶融した後に切れ目なく
開口部15aを覆うように形成されることが、光ピック
アップのパッケージ内部の気密性保持や結露の結露防止
の点から好ましい。
【0032】更に接合部材18の上面にはカバー部材1
6が配置されている。このときカバー部材16の形状は
キャップ15の内断面形状15cに沿うように形成され
ていることが好ましい。即ちキャップ15の内断面形状
15cが円形のときには半径がほとんど同じ円形に、長
方形のときには縦と横の長さがほぼ同じ長方形に形成さ
れていることが好ましい。このような構成とすることに
より、カバー部材16はキャップ15に落とし込むだけ
でキャップ15及び接合部材18に対する位置あわせが
容易に、かつ、正確に行えるので、従来取付位置のズレ
によって発生していたカバー部材16の傾きを防止する
ことができ、これによりカバー部材16での収差の発生
による光ピックアップの光学特性の劣化をほとんど防ぐ
ことができる。従って光学特性の良好な、信頼性の高い
光ピックアップを提供することができる。なお本実施の
形態ではカバー部材16の形状はキャップ15の内断面
形状15cに沿うように形成したが、同様の効果が得ら
れるのであれば例えばカバー部材16の四隅を切断した
り、一部を切り欠いたりしても良い。
【0033】次に本発明の一実施の形態におけるキャッ
プ15及びカバー部材16の別の構成について図を参照
しながら説明する。なお本実施の形態において用いられ
ている各部材の材質は上述のものと同一である。図11
及び図12は本発明の一実施の形態におけるキャップ付
近の断面図である。図11においては、キャップ15に
ついて、その内面部15bにテーパを設けている。この
テーパは全周に設けても良いし、一部に設けても良い。
そしてカバー部材16の側面16bにはキャップ15の
内面部15bとほぼ傾斜の等しいテーパが設けてあり、
接合部材18が溶融等したときにはキャップ15の内面
部15bとカバー部材16の側面16bとが嵌合するよ
うな構成となっている。このような構成とすることによ
り、更に正確な位置あわせが可能となるので、カバー部
材16に生じる傾斜の発生を更に減少させることができ
る。したがって光ピックアップの光学特性を更に良好な
ものにすることができる。
【0034】更に図12に示すようにキャップ15の開
口部15aの端面部15dにやはりテーパを設け、同時
にカバー部材16の側面16bにも同様のテーパを設
け、更に端面部15dと側面16bとの間には接合部材
18が配されている。このような構成とすることによ
り、キャップ15とカバー部材16との位置関係をほぼ
同一平面上とすることができるので、キャップ15の高
さを低くすることができ、光ピックアップの高さ方向の
小型化が可能になるとともにカバー部材16の小型化に
もつながるので、光ピックアップの小型化及び低コスト
化が可能になる。なお本実施の形態においては、テーパ
の方向をパッケージ内部の圧力に応じて変化させること
が好ましい。即ちパッケージ内部の圧力が正圧の場合に
は図12に示す方向にテーパを設け、逆にパッケージ内
部の圧力が負圧の場合には図12に示す方向とは逆の方
向にテーパを設けるという構成とする。このような構成
とすることにより、接合部材18の接合力にテーパによ
る保持力が加算されるのでより接合強度の強い、信頼性
の高い光ピックアップとすることができる。
【0035】なお以上説明してきた接合部材18は成形
された別部材であっても良いし、あらかじめキャップ1
5若しくはカバー部材16の少なくとも一方に真空蒸着
やスパッタリング等であらかじめ形成されていても良
い。あらかじめ形成されている場合には接合部材18の
厚さを薄くすることができるので、更に精度良くカバー
部材16とキャップ15とを取り付けることができる。
【0036】ここで設けられるテーパの傾斜角はカバー
部材16を透過する光の光軸に対し5°以下とすること
が好ましい。なぜならば、傾斜角を5°以上とすると光
ピックアップの組立中やハンドリング中にカバー部材1
6の側面部の鋭端部が破損し易くなってしまう可能性が
ある。そしてこのときの破損個所から光ピックアップ使
用中に経年変化や熱等によりクラックが入っていったり
して、光ピックアップの信頼性が低下する可能性があ
る。即ち5°以下とすることにより、テーパを設ける効
果を享受しつつ、テーパ端部の破損を最小限に抑えるこ
とができるのである。
【0037】更にカバー部材16とキャップ15とを接
合する際には両者を押圧しておくことが、接合部材18
が固化する際に多少なりとも発生する応力差を解消する
ことができ、従って更に正確にカバー部材16における
傾斜の発生を抑制することができるので好ましい。
【0038】次にプリフォームのフリットガラスを用い
てキャップ15とカバー部材16とを接合する場合の製
造工程について図13から図17を用いて説明する。
【0039】まず最初に図13に示すように開口部15
aが底になるようにキャップ15を配置し、その開口部
15aの側壁に沿うように予め形成されたカバー部材1
6を挿入して図14に示すような状態とする。このとき
開口部の側面部およびカバー部材の側面部の少なくとも
一方にテーパを設けても良い。またカバー部材16はキ
ャップ15の内面側の底面から突出していることが好ま
しい。このようにすることにより後述する接合材の設置
を容易に行うことができる。そして図15に示すように
接合材として予めプリフォームされたフリットガラス1
9を突出しているカバー部材16の周囲に勘合させ、図
16に示すような状態とする。そしてこの状態で炉の中
に入れて所定の温度で所定の時間加熱して、図17に示
すようにフリットガラス19を溶融させ、その後固化さ
せることにより、キャップ15とカバー部材16との接
合を行う。
【0040】以上示してきたように方法でキャップ15
とカバー部材16とを接合することにより、液状若しく
はジェル状の接合材をハンドリングする必要がなくなる
ので、製造工程の簡略化を図ることができ、これに伴っ
て製造時間の短縮、製造コストの低下を促すことができ
る。また、キャップ15の開口部15aにカバー部材1
6を嵌合させるような構成としたことにより、キャップ
15の肉厚の分だけ光ピックアップの高さを低くするこ
とできるとともにカバー部材16のキャップ15に対す
る位置決めを正確に行うことができるので好ましい。
【0041】なお光ピックアップの内部は光源1及び受
光素子13の酸化防止や光ガイド部材5,カバー部材1
6での結露防止等の観点から、N2等のガスやAr,N
e,He等の不活性ガスを充填することが好ましい。そ
の場合、基板4と受光素子13との間に存在する隙間1
7を小さな収縮率,低い吸水性,高い気密性(優れたリ
ーク特性)等の特性を有する接合材、例えばエポキシ系
のポッティング剤や半田等で埋めるか若しくは孔4aを
板部材等で塞ぐ必要がある。これにより内部の気密性を
高めることができる。
【0042】以上示してきた構成を用いることにより、
基板4やキャップ15の熱抵抗を従来に比べて小さくす
ることができるので、光源1で発生する熱を従来に比べ
て容易に外部に放出することができる。更にキャップ1
5において基板4との接合に必要なクリアランスが非常
に小さいので、基板4及びキャップ15の小型化が可能
になり、従って市場のニーズに合った小型の光ピックア
ップを提供することができる。更に基板4及びキャップ
15を金属材料で形成したことにより、パッケージ全体
がカバー部材16部分を除いては電気的にグランドレベ
ルになるので、高周波重畳回路等からの電磁波に対して
強力なシールド効果を有する。従って電磁波等のノイズ
に対して大きな耐性を有する信頼性の高い光ピックアッ
プとなっている。
【0043】また基板4とキャップ15の取付をN2
ス、不活性ガスまたは乾燥空気の少なくとも一種類が充
填された雰囲気で行うことにより、容易にパッケージの
内部に所定のガスを所定の圧力で封入することができ、
これにより光源1や受光素子13の劣化を防ぐとともに
光ガイド部材5等に結露が発生して光学特性が大きく劣
化することを防ぐことができる。
【0044】次に本実施の形態の光ピックアップにおけ
る基板4とキャップ15の取付方法について説明する。
基板4とキャップ15はその内部に少なくとも光源1、
ブロック3、光ガイド部材5、端子14が内包されるよ
うに取り付けられている。その取付に際しては、N2
ス,不活性ガスまたは乾燥空気が所定の圧力で充満され
た雰囲気中で行うことが、パッケージの内部に容易に所
定の圧力で所定のガスを封入することができるので好ま
しい。そして基板4とキャップ15とを所定の位置関係
に配置して、抵抗溶接機にセットし、溶接機の電極によ
り基板4とキャップ15の内面部15bを挟んで、所定
の電流を基板4とキャップ15の内面部15b流すこと
により、基板4とキャップ15は熔着される。このとき
基板4とキャップ15の溶接時には数百g/cm2〜数
kg/cm2程度の圧力で加圧されていることが、基板
4とキャップ15の接合性を向上させるので好ましい。
また溶接設備としてはコンデンサ型抵抗溶接機を用い
た。
【0045】さらに、両者の溶接性を向上させるために
基板4またはキャップ15の少なくともいずれか一方に
プロジェクション(断面が三角形状の突起部)を設ける
ことが好ましい。これにより、電流がプロジェクション
の頂点部分に集中するので、容易にその部分を溶融させ
ることができる。従って基板4とキャップ15の熔着性
を良好にすることができるとともに、溶接の際に流す電
流の値を小さくでき、さらに溶接時間を短くすることが
できるので、製造コストを低下させることが可能にな
る。
【0046】次に本発明の一実施の形態における光ピッ
クアップの動作について、図面を参照しながら説明す
る。図3は本発明の一実施の形態における光ピックアッ
プの動作の概念図、図4は本発明の一実施の形態におけ
る光ガイド部材の斜視図である。
【0047】図3及び図4において基板4上にサブマウ
ント2及びブロック3を介して水平にマウントされた光
源1から水平に放出されたレーザ光は、平行な複数の斜
面を有する光ガイド部材5の面5fから光ガイド部材5
に入射し、光ガイド部材5の第二の斜面5bに形成され
かつ入射する光の拡散角に対して射出する光の拡散角を
変換する(以下NAを変換すると呼ぶ)機能を有する反
射型の拡散角変換ホログラム7に到達する。拡散角変換
ホログラム7によってNAを変換されかつ反射した光は
第一の斜面5aに形成された反射型の回折格子6によっ
て0次回折光(以下メインビームと呼ぶ)と±1次回折
光(以下サイドビームと呼ぶ)とに分けられる。回折格
子6によって発生するメインビーム及びサイドビームは
第一の偏光選択性のあるビームスプリッター膜9(以下
単に第一のビームスプリッター膜と呼ぶ)に入射する。
第一のビームスプリッター膜9は入射面に対して平行な
振動成分を有する光(以下単にP偏光成分と呼ぶ)に対
してほぼ100%の透過率を有し、垂直な振動成分(以
下単にS偏光成分と呼ぶ)に対しては一定の反射率を有
する。第一のビームスプリッター膜9に入射する光のう
ち第一のビームスプリッター膜9を透過する光は光源1
からの射出光のモニター光として利用される。また、第
一のビームスプリッター膜9で反射されたS偏光成分に
直線偏光したメインビーム及びサイドビームは、光ガイ
ド部材5の面5e及びカバー部材16を透過、対物レン
ズ26に入射し、対物レンズ26の集光作用によって記
録媒体27の記録媒体面27aに結像される。この時、
記録媒体面27a上において2つのサイドビームのビー
ムスポット29a及び29cはメインビームのビームス
ポット29bを中心としてほぼ対称な位置に結像され
る。記録媒体面27aに対してメインビーム及びサイド
ビームのビームスポット29b及び29a、29cによ
り情報の記録または再生信号及びトラッキング、フォー
カシングいわゆるサーボ信号の読みだしを行う。
【0048】拡散角変換ホログラム7は、光源1からの
射出光のうち拡散角変換ホログラム7へ入射することの
できる光束の拡散角に対して、拡散角変換ホログラム7
からの反射光の拡散角を変換する。また、拡散角変換ホ
ログラム7によって拡散角をまったく持たない平行光に
も変換可能である。また、同じ拡散角変換ホログラム7
によって図3に示されるように光ガイド部材5射出後の
光束が途中経路で積算された波面収差が取り除かれた理
想球面波30となる。したがって、対物レンズ26への
入射光は理想球面波30となり、対物レンズ26による
記録媒体27でのビームスポットはほぼ回折限界まで絞
り込まれ理想的な大きさとなり、情報の記録または再生
を容易に行うとができる。
【0049】記録媒体27の情報記録面27aによって
反射されたメインビーム及びサイドビームの戻り光は対
物レンズ26、光ガイド部材5の面5eを再び通過し、
光ガイド部材の第二の斜面5bに形成された第一のビー
ムスプリッター膜9に入射する。
【0050】記録媒体27からの戻り光のうち第一のビ
ームスプリッター膜9から透過する光は光ガイド部材5
の第一の斜面5aに平行な第三の斜面5c上に形成され
た第二の偏光選択性のあるビームスプリッター膜11
(以下単に第二のビームスプリッター膜と呼ぶ)に入射
する。第二のビームスプリッター膜11は第一のビーム
スプリッター膜9と同様にP偏光成分に対してほぼ10
0%の透過率を有し、S偏光成分に対しては一定の反射
率を有する。
【0051】ここで第二のビームスプリッター膜11に
入射した光束の内、透過光117に関して説明する。透
過光117は第三の斜面5c上に積層された偏光面変換
基板31に入射する。
【0052】図5は本発明の一実施の形態における偏光
面変換基板の斜視図、図6は本発明の一実施の形態にお
ける光ピックアップの受光部配置及び信号処理を示す図
である。偏光面変換基板31は第1のその他の斜面31
a(以下単に第1他斜面と呼ぶ)とその第1他斜面31
aに略平行な第2のその他の斜面31b(以下単に第2
他斜面と呼ぶ)を有し、第1他斜面31aには反射膜1
26が、第2他斜面31bには偏光分離膜12が夫々形
成されている。透過光117は第2他斜面31b上に形
成された偏光分離膜12に入射する。第2他斜面31b
は透過光117の偏光面117aと入射面128とのな
す角が略45×(2n+1)゜:(nは整数)になるよ
うに形成されている。その結果透過光117のP偏光成
分117pとS偏光成分117sは略1:1の強度比を
有するようになる。入射面128と平行な偏光成分を有
するP偏光成分117pは偏光分離膜12によってほぼ
100%透過し、一方、入射面128に垂直な偏光成分
を有するS偏光成分117sは第2他斜面31b上の偏
光分離膜12によって略100%反射し第1他斜面31
a面上に入射し、反射膜126によって反射され受光素
子13へ導かれる。受光素子13に導かれたP偏光成分
117pは受光部170へ、同じくS偏光成分117s
は受光部171へ到達してRF信号を作成する。
【0053】次に図3中に示す第二のビームスプリッタ
ー膜11に入射した光束のうち反射光123に関して説
明する。反射光123は第二の斜面5b上の反射型のホ
ログラムで形成された非点収差発生ホログラム10に入
射する。反射光123は非点収差発生ホログラム10に
よって非点収差を発生しつつ、さらに反射膜124,反
射膜125で反射されて、メインビームの戻り光は受光
素子13上の受光部172に、サイドビームの戻り光は
受光素子13上の受光部176及び177に到達する。
【0054】次に本発明の一実施の形態において、特に
相変化型光ディスクに対応した光ピックアップの構成に
ついて図を参照しながら説明する。相変化型光ディスク
は光を照射することで記録媒体中の結晶構造を変化させ
て情報を記録するもので、結晶構造を変化させるために
従来の光記録再生装置に比べてより多くの光量を必要と
するので、より効率の良い光学系を必要とする。図7は
本発明の一実施の形態における相変化型光ディスク用の
光ピックアップの構成図である。なお図1,図2及び図
3に示したものと番号が同一の部材については、その働
き及び構成が同様であるので説明を省略する。
【0055】光源1から放出されたレーザ光は、平行な
複数の斜面を有する光ガイド部材41の面41fから光
ガイド部材41に入射し、拡散角変換ホログラム7、回
折格子6及び偏光選択性のあるビームスプリッター膜3
5(以下ビームスプリッター膜と呼ぶ)を通って光ガイ
ド部材41の面41eから出射される。ここでビームス
プリッター膜35は図3に示す実施の形態の場合とは異
なりS偏光成分の反射率は95%以上でP偏光成分の反
射率はおよそ1%程度である。ビームスプリッター膜3
5に入射する光のうちビームスプリッター膜35を透過
する光(P偏光成分で全光量の数パーセント程度)は光
源1からの射出光のモニター光として利用される。光ガ
イド部材41の面41eから出射された光はカバー部材
16に設けられたλ/4板33を透過する。図8は本発
明の一実施の形態におけるλ/4板の概観図である。λ
/4板33は光ガイド部材41からの入射光偏光面に対
して、その異常光軸がπ/4・(2m−1);(ただし
mは自然数:以下同じ)の方向に設置されており、入射
光の異常光成分と常光成分の位相差をπ/2・(2m−
1)だけ発生させる機能を有している。λ/4板33を
構成する材料としては一般に一軸性結晶材料を用いる。
その中でも低コストで、光透過性に優れた水晶を用いる
ことが好ましい。一軸性結晶では異常光軸616と常光
軸617があり、それぞれの光軸に対して異常光屈折率
e及び常光屈折率noと呼ばれる異なる屈折率を有して
いる。異常光と常光では光学的距離が異なるので、λ/
4板33の基板厚をQD,入射光波長をλとして次の関
係式で決まる位相差Δが発生する。λ/4板33の厚さ
QDはこの位相差Δがπ/2・(2m−1)となるよう
に決定されている。
【0056】Δ=2π・(ne−no)・QD/λ 本実施の形態では、波長λ=790nm、異常光屈折率
ne=1.5477、常光屈折率no=1.5388
(ただし屈折率は基板の切り出し角で異なる。ここでは
異常光軸及び常光軸の双方の軸を含む平面に平行に切り
出した。)という条件に対してλ/4板33の基板厚は
21.9・(2m−1)μmとなる。この様な条件にす
ることにより、直線偏光で入射角0度で入射してきた光
を円偏光の光に変換することができる。即ち光源1から
出射されたS偏光成分のみを含む直線偏光を円偏光に変
換することができる。なおここではλ/4板33として
カバー部材16上に21.9μmの水晶を設けていた
が、光ガイド部材41の面41eや対物レンズ26に設
けることもある。
【0057】λ/4板33を透過して円偏光となった光
は対物レンズ26に入射し、対物レンズ26の集光作用
によって記録媒体27の記録媒体面27aに結像され、
反射される。記録媒体面27aで反射された円偏光化し
た光はその回転方向が逆転するので、戻り光は対物レン
ズ26を透過し、再びλ/4板33を透過する際に、P
偏光成分のみを含む直線偏光に変換される。この様に変
換された戻り光は光ガイド部材41の面41eを再び通
過し、再び光ガイド部材41の第二の斜面41bに形成
されたビームスプリッター膜35に入射する。前述のよ
うにビームスプリッター膜35はP偏光成分に対してほ
ぼ100%の透過率を有し、S偏光成分に対してはほぼ
100%の反射率を有する。従ってP偏光成分しか有さ
ない戻り光はビームスプリター膜35をほぼ透過する。
【0058】そして戻り光は光ガイド部材41の第一の
斜面41aに平行な第三の斜面41c上に形成されたハ
ーフミラー34に入射する。ハーフミラー34は入射し
た光のうち所定の量を反射して、残りを透過する働きを
有している。
【0059】ここでハーフミラー34に入射した光束の
内、透過光117は受光素子36上に設けられている受
光部37へ導かれる。
【0060】次に図7中に示すハーフミラー34に入射
した光束のうち反射光123に関して説明する。図9は
本発明の一実施の形態における相変化型光ディスク用の
光ピックアップの受光素子に設けられた受光部の配置図
である。反射光123は第二の斜面41b上の反射型の
ホログラムで形成された非点収差発生ホログラム10に
入射する。反射光123は非点収差発生ホログラム10
によって非点収差を発生しつつ、さらに反射膜124,
反射膜125で反射されて、メインビームの戻り光は受
光素子36上の受光部38に、サイドビームの戻り光は
受光素子36上の受光部39及び40に到達する。
【0061】以上のような構成を有する光ピックアップ
ではλ/4板33をビームスプリッター膜35と記録媒
体27との間に設け、S偏光成分の直線偏光である出射
光を円偏光化した光に変換し、その後記録媒体27で反
射され回転方向が逆転した円偏光化した光をP偏光成分
のみを有する直線偏光に変換してビームスプリッター膜
35に入射させることにより記録媒体27で反射された
光をほぼ100%受光素子36上に導くことができるの
で、ビームスプリッター膜35のS偏光成分の反射率を
大幅に高くすることができ、従って記録媒体27に照射
される光量を大きくすることができる。即ち限られた光
源1の出力を効率よく記録媒体27に照射でき、かつ、
記録媒体27からの反射光を効率よく受光素子36に導
くことができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、光源と、前記光源から照射さ
れた光の入射方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有
し、前記光源からの光を前記複数の傾斜部を介して媒体
に導くとともに媒体からの光を前記複数の傾斜部を介し
て所定の位置に導く光ガイド部材と、光を受光するとと
もに受光した光信号を電気信号に変換する受光手段と、
前記光源,前記光ガイド部材及び前記受光手段を収納す
るとともに光の入出射部分に開口部を有する収納部材
と、前記収納部材の開口部を塞ぎ、光の入出射部となる
カバー部材と、前記カバー部材と前記収納部材とを接合
する接合部材とを備え、前記接合部材の体積変化に際し
て、前記カバー部材が前記収納部材に対して非回動に設
けられていることにより、接合部材が固化する際の体積
収縮によってもカバー部材が傾斜することがないように
することができる。これによりカバー部材での収差の発
生による光ピックアップの光学特性の劣化をほとんど防
ぐことができる。従って光学特性の良好な、信頼性の高
い光ピックアップ及び相変化型光ディスク用の光ピック
アップを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
のパッケージングの構成を示す断面図
【図2】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
のパッケージングの構成を示す断面図
【図3】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
の動作の概念図
【図4】本発明の一実施の形態における光ガイド部材の
斜視図
【図5】本発明の一実施の形態における偏光面変換基板
の斜視図
【図6】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
の受光部配置及び信号処理を示す図
【図7】本発明の一実施の形態における相変化型光ディ
スク用の光ピックアップの構成図
【図8】本発明の一実施の形態におけるλ/4板の概観
【図9】本発明の一実施の形態における相変化型光ディ
スク用の光ピックアップの受光部の配置図
【図10】本発明の一実施の形態におけるキャップ付近
の断面図
【図11】本発明の一実施の形態におけるキャップ付近
の断面図
【図12】本発明の一実施の形態におけるキャップ付近
の断面図
【図13】本発明の一実施の形態におけるキャップとカ
バー部材の組立図
【図14】本発明の一実施の形態におけるキャップとカ
バー部材の組立図
【図15】本発明の一実施の形態におけるキャップとカ
バー部材の組立図
【図16】本発明の一実施の形態におけるキャップとカ
バー部材の組立図
【図17】本発明の一実施の形態におけるキャップとカ
バー部材の組立図
【図18】従来のキャップ及びカバー部材の接合前の取
付部の断面図
【図19】従来のキャップ及びカバー部材の接合後の取
付部の断面図
【符号の説明】
1 光源 2 サブマウント 2a 電極面 3 ブロック 3a 突起部 3b 端面部 4 基板 4a 孔 4b 孔 5 光ガイド部材 5a 第一の斜面 5b 第二の斜面 5c 第三の斜面 5e 面 5f 面 6 回折格子 7 拡散角変換ホログラム 9 第一のビームスプリッター膜 10 非点収差発生ホログラム 11 第二のビームスプリッター膜 12 偏光分離膜 13 受光素子 13a 電極 14 端子 15 キャップ 15a 開口部 15b 内面部 15c 内断面形状 15d 端面部 16 カバー部材 16a 反射防止膜 16b 側面 17 隙間 18 接合部材 19 フリットガラス 26 対物レンズ 27 記録媒体 27a 記録媒体面 29a,29b,29c ビームスポット 30 理想球面波 31 偏光面変換基板 31a 第1他斜面 31b 第2他斜面 33 λ/4板 34 ハーフミラー 35 ビームスプリッター膜 36 受光素子 37,38,39,40 受光部 41 光ガイド部材 41a 第一の斜面 41b 第二の斜面 41c 第三の斜面 41e 面 41f 面 117 透過光 117a 偏光面 117s S偏光成分 117p P偏光成分 123 反射光 124 反射膜 125 反射膜 126 反射膜 128 入射面 170,171,172,172a,172b,172
c,172d,176 ,177 受光部 616 異常光軸 617 常光軸

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を塞ぎ、光の入出射部となるカバー部材と、前
    記カバー部材と前記収納部材とを接合する接合部材とを
    備え、前記接合部材の体積変化に際して、前記カバー部
    材が前記収納部材に対して非回動に設けられていること
    を特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を塞ぎ、光の入出射部となるカバー部材と、前
    記カバー部材と前記収納部材とを接合する接合部材とを
    備え、前記接合部材の体積収縮後において、前記カバー
    部材を透過する光の光軸に対して前記カバー部材が実質
    的に垂直に設けられていることを特徴とする光ピックア
    ップ。
  3. 【請求項3】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を封止し、光の入出射部となるカバー部材とを
    備え、前記カバー部材と前記収納部材の底部とが嵌合し
    ていることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を封止し、光の入出射部となるカバー部材とを
    備え、前記カバー部材の外周形状と、前記収納部材の底
    部の内周形状とが実質的に同一形状であることを特徴と
    する光ピックアップ。
  5. 【請求項5】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を封止し、光の入出射部となるカバー部材とを
    備え、前記カバー部材は前記接合部材の接合時の体積変
    化後において、前記光源から光媒体に導かれる光に対し
    てほとんど収差を発生させないようになっていることを
    特徴とする光ピックアップ。
  6. 【請求項6】カバー部材にテーパが設けられていること
    を特徴とする請求項1〜5いずれか1記載の光ピックア
    ップ。
  7. 【請求項7】テーパの傾斜角がカバー部材を透過する光
    の光軸に対して1°〜5°の範囲にあることを特徴とす
    る請求項6記載の光ピックアップ。
  8. 【請求項8】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を塞ぎ、光の入出射部となるカバー部材と、前
    記カバー部材と前記収納部材とを接合する接合部材とを
    備え、前記接合部材の体積変化に際して、前記カバー部
    材が前記収納部材に対して非回動に設けられていること
    を特徴とする相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
  9. 【請求項9】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くとともに
    媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置に
    導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光
    信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前記
    光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光の
    入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部材
    の開口部を塞ぎ、光の入出射部となるカバー部材と、前
    記カバー部材と前記収納部材とを接合する接合部材とを
    備え、前記接合部材の体積収縮後において、前記カバー
    部材を透過する光の光軸に対して前記カバー部材が実質
    的に垂直に設けられていることを特徴とする相変化型光
    ディスク用の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】光源と、前記光源から照射された光の入
    射方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源
    からの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くととも
    に媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置
    に導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した
    光信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前
    記光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光
    の入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部
    材の開口部を封止し、光の入出射部となるカバー部材と
    を備え、前記カバー部材と前記収納部材の底部とが嵌合
    していることを特徴とする相変化型光ディスク用の光ピ
    ックアップ。
  11. 【請求項11】光源と、前記光源から照射された光の入
    射方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源
    からの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くととも
    に媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置
    に導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した
    光信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前
    記光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光
    の入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部
    材の開口部を封止し、光の入出射部となるカバー部材と
    を備え、前記カバー部材の外周形状と、前記収納部材の
    底部の内周形状とが実質的に同一形状であることを特徴
    とする相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
  12. 【請求項12】光源と、前記光源から照射された光の入
    射方向に対して傾斜した複数の傾斜部を有し、前記光源
    からの光を前記複数の傾斜部を介して媒体に導くととも
    に媒体からの光を前記複数の傾斜部を介して所定の位置
    に導く光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した
    光信号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源,前
    記光ガイド部材及び前記受光手段を収納するとともに光
    の入出射部分に開口部を有する収納部材と、前記収納部
    材の開口部を封止し、光の入出射部となるカバー部材と
    を備え、前記カバー部材は前記接合部材の接合時の体積
    変化後において、前記光源から光媒体に導かれる光に対
    してほとんど収差を発生させないようになっていること
    を特徴とする相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
  13. 【請求項13】カバー部材にテーパが設けられているこ
    とを特徴とする請求項8〜12いずれか1記載の相変化
    型光ディスク用の光ピックアップ。
  14. 【請求項14】テーパの傾斜角がカバー部材を透過する
    光の光軸に対して1°〜5°の範囲にあることを特徴と
    する請求項13記載の相変化型光ディスク用の光ピック
    アップ。
  15. 【請求項15】光ガイド部材の光出射面と光媒体との間
    にλ/4板を設け、前記λ/4板と光の光軸とが略垂直
    であることを特徴とする請求項8〜14いずれか1記載
    の相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
  16. 【請求項16】光を透過若しくは反射の少なくとも一方
    を行う導光手段を傾斜面に備え、前記傾斜面を介して、
    光媒体からの反射光を受光手段に導くことを特徴とする
    請求項8〜15いずれか1記載の相変化型光ディスク用
    の光ピックアップ。
  17. 【請求項17】導光手段がハーフミラーであることを特
    徴とする請求項16記載の相変化型光ディスク用の光ピ
    ックアップ。
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JP2009245975A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学用キャップ部品

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JP2009245975A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nippon Electric Glass Co Ltd 光学用キャップ部品
TWI456278B (zh) * 2008-03-28 2014-10-11 Nippon Electric Glass Co 光學用蓋體零件

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