JP3482747B2 - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP3482747B2
JP3482747B2 JP22618095A JP22618095A JP3482747B2 JP 3482747 B2 JP3482747 B2 JP 3482747B2 JP 22618095 A JP22618095 A JP 22618095A JP 22618095 A JP22618095 A JP 22618095A JP 3482747 B2 JP3482747 B2 JP 3482747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光素子、光ディスク等
への情報の記録又は再生を行う光ピックアップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ピックアップについて図9を参
照しながら説明する。図9は従来の光ガイド部材の入出
射光路及びモニタ光路付近の断面図である。光源501
から射出され光ガイド部材505に入射した光は拡散角
変換ホログラム507に入射し、ここで拡散角を変換さ
れて反射された光は回折格子506に入射する。回折格
子506で回折されての三成分の光に分離された光はそ
の後ビームスプリッター膜509で入射し、その偏光成
分に応じて所定の割合で反射されたり、透過したりす
る。ここでビームスプリッター膜509に入射した光の
うち、ビームスプリッター膜509を透過した光510
について説明する。
【0003】光510はまずその光軸方向に設けられて
いるハーフミラー511に入射する。このハーフミラー
511は入射した光のうちの所定の割合の光を反射し、
残りを透過する働きがある。ハーフミラー511で反射
された光は光ガイド部材505の上面505eに設けら
れている反射鏡512によって反射される。そして反射
鏡512によって反射された光はハーフミラー511で
再び反射されるか透過するかする。このうちハーフミラ
ー511を透過してきた光は、モニタ光として受光素子
513に入射して、受光素子513で電気信号に変換さ
れて、光源501に供給される電力を制御する制御信号
として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、ハーフミラー511で反射され、反射鏡
512に入射し、この後再びハーフミラー511に戻っ
てきた光のうち、ハーフミラー511で反射された光
は、出射光経路や反射光経路に混入していた。出射光光
路に混入した光は光源501に戻り光として入射しバッ
クトークノイズとなる可能性があり、また反射光光路に
入射した光は受光素子513上に設けられているモニタ
光用の受光部以外の受光部に入射してノイズの発生源と
なる可能性を有していた。
【0005】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、モニタ光が光の入出射経路に混入しない。従ってモ
ニタ光の戻り光がノイズの発生原因となる可能性をほと
んどない、ノイズレベルの低い、高性能な光ピックアッ
プを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1の偏光分離手段を透過した光の光軸の方向に、
P偏光成分を100%透過し、S偏光成分を一定の割合
だけ反射する第2の偏光分離手段を設け、その反射光の
光軸方向に光の偏光方向を直線偏光から楕円偏光へ、も
しくは、楕円偏光から直線偏光へと変換する偏光変換手
段を設け、更に偏光変換手段を透過した光を反射する反
射手段を設けて、ビームスプリッター膜509を透過し
てきたS偏光成分を一定割合反射して偏光変換手段に入
射させ、反射された光について直線偏光だった光の偏光
方向を楕円偏光(ここでは円偏光)に変換して透過さ
せ、その後反射鏡で反射され、再び偏光変換手段に入射
する光は偏光変換手段を透過する際に楕円偏光からP偏
光の直線偏光に変換されて第2の偏光分離手段に入射す
るように光を導くことにより、第2の変更分離手段で反
射されて第1の偏光分離手段の方向に戻っていく光がほ
とんど発生しないようにしたという構成を有している。
【0007】
【作用】この構成により、いったんモニタ光を受光手段
に導く経路に入射した光が第1の偏光分離手段の方向に
戻っていく光の発生をほとんどなくすことができるの
で、この戻り光が原因で発生する可能性のあったノイズ
等の発生を抑制することができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の第一実施例における光ピックア
ップのパッケージングについて図を参照しながら説明す
る。
【0009】図1及び図2はともに本発明の第一実施例
における光ピックアップのパッケージングの構成を示す
断面図である。
【0010】1は光源で、光源1としては半導体レー
ザ,He−Ne等のガスレーザ等の各種レーザが考えら
れる。ここではこれらの中で最も小型で装置全体を小型
化でき、しかも単価の安い数mW〜数十mW程度の出力
を有する半導体レーザを用いる事が好ましい。半導体レ
ーザの材質としてはAlGaAs,InGaAsP,I
nGaAlP,ZnSe,GaN等が考えられ、ここで
は最も一般的に用いられており、安価なAlGaAsを
用いた。さらに高密度記録を行う場合には記録媒体上で
のスポット径をより小さくすることができ、AlGaA
sよりもさらに波長の短いInGaAlPやZnSe等
の半導体レーザを用いることが好ましい。
【0011】2はサブマウントで、サブマウント2はそ
の形状が直方体状若しくは板形状で、その上面には光源
1が取り付けられている。このサブマウント2は光源1
を載置するとともに、光源1で発生した熱を逃がす働き
を有している。サブマウント2と光源1との接合には熱
伝導率等を考慮するとAu−Sn,Sn−Pb,Sn−
Pb−In等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温で圧
着する方法を用いることが好ましい。また光源1とサブ
マウント2は略水平に取り付けなければ光学系の収差や
結合効率の低下等の原因になる。従って接合の際には光
源1はサブマウント2に所定の位置に所定の高さで略水
平にマウントされることが好ましい。さらにサブマウン
ト2の上面には光源1の下面と電気的に接触するように
電極面2aが設けられている。この電極面2aは光源1
の電源供給用のもので、電極面2aを構成する金属膜と
しては導電性や耐食性を考慮してAuの薄膜を用いるこ
とが好ましい。更にサブマウント2は、光源1で発生す
る熱や光源1との取付等の問題から、熱伝導性が高く、
かつ、線膨張係数が光源1のそれ(約6.5×10 -6
℃)に近い材質が好ましい。具体的には線膨張係数が3
〜10×10-6/℃で、熱伝導率が100W/mK以上
である物質、例えばAlN,SiC,T−cBN,Cu
/W,Cu/Mo,Si等を、特に高出力のレーザを用
いる場合で熱伝導率を非常に大きくしなければならない
ときにはダイアモンド等を用いることが好ましい。光源
1とサブマウント2の線膨張係数が同じか近い数値とな
るようにした場合、光源1とサブマウント2の間の歪み
の発生を抑制することができるので、光源1とサブマウ
ント2との取付部分が外れたり、光源1にクラックが入
る等の不都合を防止することができる。しかしながら本
範囲を外れた場合には、光源1とサブマウント2の間に
大きな歪みが生じてしまい、光源1とサブマウント2と
の取付部分が外れたり、光源1にクラック等を生じる可
能性が高くなる。またサブマウント2の熱伝導率をでき
るだけ大きく取ることにより、光源1で発生する熱を効
率よく外部に逃がすことができる。しかしながら熱伝導
率が本限定以下の場合には、光源1で発生した熱が外部
に逃げ難くなるため、光源1の温度が上昇し、光源1の
出力が低下したり、光源1の寿命が短くなったり、最悪
の場合には光源1が破壊されてしまう等の不都合が発生
しやすくなる。本実施例では比較的安価で、これらの2
つの特性のどちらにも非常に優れたAlNを用いた。更
にサブマウント2の上面には光源1との接合性を良くす
るために、サブマウント2から光源1に向かってTi,
Pt,Auの順に薄膜を形成することが好ましい。
【0012】3はブロックで、ブロック3は基本的には
直方体形状でその側面に大きな突起部3aを有してお
り、上面にはサブマウント2が取り付けられている。こ
のブロック3もまたサブマウント2と同様に、光源1で
発生する熱やサブマウント2との取付等の問題から、熱
伝導性が高く、かつ、線膨張係数がサブマウント2に近
い材質、例えばサブマウント2の材質例で示したもの以
外にMo,Cu,Fe,コバール,42アロイ等を用い
ることが好ましい。しかしながらこれらの特性値の要求
はサブマウント2に比べるとそれほど厳しくはないの
で、コストを重視して選択する方が好ましい。ここでは
AlNに比べて非常に安価で、これらの特性に比較的優
れたCu,Mo等の材料でブロック3を形成した。また
ブロック3とサブマウント2との接合には熱伝導率等を
考慮すると、やはりサブマウント2と光源1の場合と同
様に、多少高価ではあるがAu−Sn,Sn−Pb,S
n−Pb−In等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温
で圧着することが好ましい。
【0013】4は放熱板で、放熱板4は、光源1で発生
し、伝導によりサブマウント2,ブロック3を通って伝
わってきた熱を外部に放出する働きを有するとともに、
光ピックアップを形成する種々の部材が載置され、パッ
ケージングの基板となるものである。また放熱板4には
調整用の孔4aが設けてある。ブロック3はロウ付け,
半田箔等により放熱板4の上面に固定される。放熱板4
の材質としては、熱伝導性が高いCu,Al,Fe等が
考えられる。
【0014】なおここではサブマウント2とブロック3
とを別体で形成していたが、光源1の出力が高く、これ
らの部材により高い熱伝導性が要求される場合には、熱
伝導性を良くするためにこれらの部材を一体で形成する
ことが好ましい。この場合それらの材質は、AlN等の
熱伝導性が非常に高いものを用いることが好ましい。
【0015】またブロック3はサブマウント2よりも大
きくして、放熱板4との接触面積を大きく取ることが望
ましい。
【0016】また光源1には光軸に関して高い精度が要
求されるので、サブマウント2の上面は高い精度で水平
であることが好ましい。従ってサブマウント2,ブロッ
ク3及び放熱板4の取り付けについても細心の注意を払
うことが好ましい。
【0017】5は光ガイド部材で、光ガイド部材5は直
方体形状をしており、その内部には複数の斜面及びそれ
らの斜面上に形成された各種膜を有しており、光源から
射出された光を出射するとともに、戻ってきた光を所定
の位置に導く働きを有している。また光ガイド部材5は
その側面でブロック3の突起部3aの端面部3bに接着
されている。これに用いられる接合材には大きな接着強
度,任意の瞬間に固定できる作業性,硬化前と硬化後の
体積の変化や温度・湿度の変化による体積の変化が小さ
い即ち低収縮率等の条件が要求され、これらを満たすこ
とにより作業性及び接合面の安定性等を向上させること
ができる。この様な接合材としてここでは紫外線を照射
することにより瞬時に硬化するUV接着剤を用いた。ま
た吸湿硬化型の瞬間接着剤を用いても良い。更に十分な
取り付け強度を持つようにするためにブロック3と光ガ
イド部材5の間の接触面積(S)はS>1mm2とする
ことが好ましい。
【0018】13は受光素子で、受光素子13は板形状
の半導体ウェハーに形成された各種の電気回路で構成さ
れており、光ガイド部材5の底面に取り付けられてい
る。取付の際には放熱板4に設けられた孔4aを用いて
位置の調整を行う。受光素子13と光ガイド部材5との
取り付けについては、大きな接着強度,任意の瞬間に固
定できる作業性,硬化前と硬化後の体積の変化や温度・
湿度による体積の変化が小さい即ち低収縮率等の条件が
要求され、これらを満たすことにより、作業性、接合面
の安定性が向上する。この様な接合材としてここでは紫
外線を照射することにより瞬時に硬化するため特に作業
性が良好なUV接着剤を用いた。なお吸湿硬化型の瞬間
接着剤を用いても良い。また受光素子13は光源1から
出射され、光ガイド部材5や記録媒体等で反射されて戻
ってきた光信号を受光する受光部を複数有している。こ
の受光部で検知された光信号は、その光量に応じて電気
信号に変換される。この電気信号は変換当初は電流値の
大きさである。しかしながらこの電流は非常に微弱であ
り、かつノイズを拾いやすいというデメリットがある。
このためここでは受光素子13として、電流値を相関す
る電圧値に変換して増幅する働きを持つI−Vアンプが
形成されているものを用いることが好ましい。ただし光
の入射周波数に対して出力電圧の応答が良好であること
が要求される。更に受光素子13の表面には受光した情
報を信号として取り出すためのAl等の薄膜で構成され
た複数の電極13aが設けてある。
【0019】14はパッケージで、パッケージ14は、
放熱板4の上面に前述のブロック3や光ガイド部材5,
受光素子13等を囲むように設けられており、その内部
には受光素子13からの電気信号取り出しや光源1の電
源供給等に用いられるリードフレーム14aがモールド
されている。このパッケージ14の形状は中央部がくり
貫かれた直方体形状をしており、更にリードフレーム1
4aがモールドされている側のパッケージ14の内面に
はリードフレームの足14bを露出するように段差14
cが設けてある。なおパッケージ14の形状については
円筒形等であっても構わない。そして受光素子13から
の電気信号を取り出すためにパッケージ14に設けられ
た段差14cに露出しているリードフレームの足14b
と受光素子13の表面に設けられている複数の電極13
aとをAuやAl等で形成されたワイヤ14dでワイヤ
ボンディングにより接続している。また光源1の電源供
給のため、光源1の上面とパッケージ14に設けられた
段差14cに露出しているリードフレームの足14bと
をワイヤ14dでボンディングし、更にサブマウント2
の上面に光源1の下面と電気的に接触するように設けら
れている電極面2aとパッケージ14に設けられた段差
14cに露出しているリードフレームの足14bとを同
じくワイヤ14dでワイヤボンディングすることにより
接続している。パッケージ14の材質としては、低吸水
性や低アウトガス性などに優れていることが求められる
が、ここではICモールドとしては最も一般的なエポキ
シ樹脂等の熱硬化性の樹脂を用いている。またリードフ
レーム14aの材質としてはCu,42アロイ,Fe等
の金属にAgやAu等をメッキしたものを用いることが
多い。ここではCuにNiメッキをし、その上にAuメ
ッキを施したものを用いた。更にパッケージ14と放熱
板4との間の取り付けには、大きな接着強度,低い吸水
性,高い気密性(低いリーク特性)等の性質を有する接
合材を用いる。これにより接合面,接合位置の安定性を
向上させ、光ピックアップのパッケージング内部への不
純物の混入を防止することができる。ここではこれらの
特性に優れ、安価なエポキシ系接着剤を用いた。
【0020】15はシェルで、シェル15もまたパッケ
ージ14と同様に直方体の中心部をくり貫いたような外
形をしており、その水平方向の断面はパッケージ14の
それとほぼ同一形状をしている。またその材質にはパッ
ケージング内部への不純物混入を防止する意味で、低吸
水性や低アウトガス性等の特性が求められる。ここでは
それらの特性に優れたポリブチレンテレフタレート(以
下PBTとする)を用いた。ただし、特に強度や寸法精
度等に優れた特性が要求される場合には、PBTよりも
高価ではあるがこれらの特性に優れたLCPを用いても
良い。そしてシェル15とパッケージ14との接着は、
前述のパッケージ14と放熱板4との取り付けと同様の
理由で、エポキシ系接着剤を用いた。なおこのシェル1
5を用いる代わりにパッケージ14の側壁部分の高さ
を、光ガイド部材5よりも高くなるようにして代替して
も良い。
【0021】16はカバー部材で、カバー部材16は光
ガイド部材5や受光素子13等にごみ,ほこり等が付着
するのを防止するもので、シェル15の上面にエポキシ
系の接着剤により取り付けられている。またカバー部材
16の材質としては、BK−7,コバールガラス等のガ
ラスを用いることがことが好ましい。更にカバー部材1
6の上下両面には反射防止のために反射防止膜16aを
形成することが好ましい。この反射防止膜16aはMg
2等の材質で形成することが好ましい。
【0022】このカバー部材16と光ガイド部材5との
位置関係は、両者を接触させる場合と両者の間に空間を
設ける場合とが考えられる。両者を接触させる場合、光
ガイド部材5はカバー部材16の底部にエポキシ系の接
着剤やUV接着剤等で取り付けられる。この時のカバー
部材16の厚さ(t1)を0.3≦t1≦3.0(m
m)とすることが好ましい。この理由は、下限について
はこれ以上薄くすると取り付けられている光ガイド部材
5等の重さや、接着剤が固まる際の張力等にカバー部材
16が耐えられず破損する恐れがあるためである。また
上限については、カバー部材16は空気に比べて屈折率
が大きいため光に収束作用が生まれ、光が広がらないの
で、結果としてカバー部材16とコリメータレンズ(無
限系光学系の場合)或いは対物レンズ(有限系光学系の
場合)との距離を長くせざるを得なくなってしまい、ピ
ックアップユニットの小型化に不利になるからである。
この様な構成を用いることにより光ピックアップの高さ
をより低くでき、十分な取付強度を保ちながらもピック
アップユニットを小型化することができる。
【0023】これに対して両者の間に空間を設ける場合
は、カバー部材16の厚さ(t2)を0.1≦t2≦
3.0(mm),カバー部材16と光ガイド部材5との
間の距離(d)を同じく0.1≦d≦3.0(mm)と
することが好ましい。この理由はt2の下限については
前例とは違って光ガイド部材5が取り付けられておら
ず、ただ振動等の外部要因にさえ耐えられればよいから
である。またdについては、小さければ小さい程良いの
だが、組立時の精度の誤差を0.1mm以下にできない
可能性があり、この場合組立時にカバー部材16が光ガ
イド部材5に接触し、破損してしまう恐れがある。この
様な構成を用いることにより光ガイド部材5と、光源
1,サブマウント2,ブロック3の間の取り付け相対位
置精度を向上させつつブロック3若しくはサブマウント
2を他の部材に熱的に接触させることが可能であり、こ
れにより光源1で発生する熱を外部に容易に放出するこ
とができる。
【0024】なお光ピックアップの内部は光源1及び受
光素子13の酸化防止や光ガイド部材5,カバー部材1
6での結露防止等の観点から、N2等のガスやAr,N
e,He等の不活性ガスを充填することが好ましい。そ
の場合、放熱板4と受光素子13との間に存在する隙間
17を小さな収縮率,低い吸水性,高い気密性(優れた
リーク特性)等の特性を有する接合材、例えばエポキシ
系のポッティング剤や半田等で埋める必要がある。これ
により内部の気密性を高めることができる。
【0025】以上示してきた構成を用いることにより、
光源1で発生する熱を容易に外部に放出することがで
き、更にパッケージングの両端面に計2個所の開口部を
設けることにより、酸化防止ガスの封入を容易に行うこ
とができる。また光学系においては光源1,光ガイド部
材5及び受光素子13の相対的な位置関係を正しくかつ
強固に保持することができるので、それらの位置のずれ
による誤動作や余分な光学的収差等が発生しない。
【0026】またこの光ピックアップのパッケージング
全体での熱抵抗は35℃/W以下とすることがより効率
よく熱をパッケージ外に逃がすことができるので好まし
い。次に本発明の第一実施例における光ピックアップの
動作について、図面を参照しながら説明する。図3は第
本発明の一実施例における光ピックアップの動作の概念
図である。
【0027】図3において放熱板4上にサブマウント2
及びブロック3を介して水平にマウントされた光源1か
ら水平に放出されたレーザ光は、平行な複数の斜面を有
する光ガイド部材5の面5fから光ガイド部材5に入射
し、光ガイド部材5の第二の斜面5bに形成されかつ入
射する光の拡散角に対して射出する光の拡散角を変換す
る(以下NAを変換すると呼ぶ)機能を有する反射型の
拡散角変換ホログラム7に到達する。拡散角変換ホログ
ラム7によってNAを変換されかつ反射した光は第一の
斜面5aに形成された反射型の回折格子6によって0次
回折光(以下メインビームと呼ぶ)と±1次回折光(以
下サイドビームと呼ぶ)とに分けられる。回折格子6に
よって発生するメインビーム及びサイドビームは第一の
偏光選択性のあるビームスプリッター膜9(以下単に第
一のビームスプリッター膜と呼ぶ)に入射する。第一の
ビームスプリッター膜9は入射面に対して平行な振動成
分を有する光(以下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほ
ぼ100%の透過率を有し、垂直な振動成分(以下単に
S偏光成分と呼ぶ)に対しては一定の反射率を有する。
第一のビームスプリッター膜9に入射する光のうち第一
のビームスプリッター膜9を透過する光は光源1からの
射出光のモニタ光として利用される。また、第一のビー
ムスプリッター膜9で反射されたS偏光成分に直線偏光
したメインビーム及びサイドビームは、光ガイド部材5
の面5e及びカバー部材16を透過、対物レンズ26に
入射し、対物レンズ26の集光作用によって記録媒体2
7の記録媒体面27aに結像される。この時、記録媒体
面27a上において2つのサイドビームのビームスポッ
ト29a及び29cはメインビームのビームスポット2
9bを中心としてほぼ対称な位置に結像される。記録媒
体面27aに対してメインビーム及びサイドビームのビ
ームスポット29b及び29a、29cにより情報の記
録または再生信号及びトラッキング、フォーカシングい
わゆるサーボ信号の読みだしを行う。
【0028】拡散角変換ホログラム7は、光源1からの
射出光のうち拡散角変換ホログラム7へ入射することの
できる光束の拡散角に対して、拡散角変換ホログラム7
からの反射光の拡散角を変換する。また、拡散角変換ホ
ログラム7によって拡散角をまったく持たない平行光に
も変換可能である。また、同じ拡散角変換ホログラム7
によって図3に示されるように光ガイド部材5射出後の
光束が途中経路で積算された波面収差が取り除かれた理
想球面波30となる。したがって、対物レンズ26への
入射光は理想球面波30となり、対物レンズ26による
記録媒体27でのビームスポットはほぼ回折限界まで絞
り込まれ理想的な大きさとなり、情報の記録または再生
を容易に行うとができる。
【0029】記録媒体27の情報媒体面27aによって
反射されたメインビーム及びサイドビームの戻り光は対
物レンズ26、光ガイド部材5の面5eを再び通過し、
光ガイド部材の第二の斜面5bに形成された第一のビー
ムスプリッター膜9に入射する。
【0030】記録媒体27からの戻り光のうち第一のビ
ームスプリッター膜9から透過する光は光ガイド部材5
の第一の斜面5aに平行な第三の斜面5c上に形成され
た第二の偏光選択性のあるビームスプリッター膜11
(以下単に第二のビームスプリッター膜と呼ぶ)に入射
する。第二のビームスプリッター膜11は第一のビーム
スプリッター膜9と同様にP偏光成分に対してほぼ10
0%の透過率を有し、S偏光成分に対しては一定の反射
率を有する。
【0031】ここで第二のビームスプリッター膜11に
入射した光束の内、透過光117に関して説明する。透
過光117は第三の斜面5c上に積層された偏光面変換
基板31に入射する。
【0032】図4は本発明の第一実施例における偏光面
変換基板の斜視図、図5は本発明の第一実施例における
光ピックアップの受光部配置及び信号処理を示す図であ
る。偏光面変換基板31は第一のその他の斜面31a
(以下単に第1他斜面と呼ぶ)とその第1他斜面31a
に略平行な第2のその他の斜面31b(以下単に第2他
斜面と呼ぶ)を有し、第1他斜面31aには反射膜12
6が、第2他斜面31bには偏光分離膜12が夫々形成
されている。透過光117は第2他斜面31b上に形成
された偏光分離膜12に入射する。第2他斜面31bは
透過光117の偏光面117aと入射面128とのなす
角が略45×(2n+1)゜:(nは整数)になるよう
に形成されている。その結果透過光117のP偏光成分
117pとS偏光成分117sは略1:1の強度比を有
するようになる。入射面128と平行な偏光成分を有す
るP偏光成分117pは偏光分離膜12によってほぼ1
00%透過し、一方、入射面128に垂直な偏光成分を
有するS偏光成分117sは第2他斜面31b上の偏光
分離膜12によって略100%反射し第1他斜面31a
面上に入射し、反射膜126によって反射され受光素子
13へ導かれる。受光素子13に導かれたP偏向成分1
17pは受光部170へ、同じくS偏向成分117sは
受光部171へ到達してRF信号を作成する。
【0033】次に図3中に示す第二のビームスプリッタ
ー膜11に入射した光束のうち反射光123に関して説
明する。反射光123は第二の斜面5b上の反射型のホ
ログラムで形成された非点収差発生ホログラム10に入
射する。反射光123は非点収差発生ホログラム10に
よって非点収差を発生しつつ、さらに反射膜124,反
射膜125で反射されて、メインビームの戻り光は受光
素子13上の受光部172に、サイドビームの戻り光は
受光素子13上の受光部176及び177に到達する。
【0034】次に図3に示す第一のビームスプリッター
膜9に入射した光源1からの光のうち、第一のビームス
プリッター膜9を透過した光100について説明する。
第一のビームスプリッター膜9はP偏光成分を略100
%透過し、S偏光成分を数十%(この値は設計変更によ
りリアルに変えることができるが、ここでは65%程度
とした)透過する特性を有している。光源1から射出さ
れた光は直線偏光であり、第一のビームスプリッター膜
9は光源1から射出された光がS偏光となるように配置
されてあるので、第一のビームスプリッター膜9を透過
した透過光100はほぼ100%S偏光成分よりなって
いる。
【0035】第一のビームスプリッター膜9を透過して
きた透過光100は第三のビームスプリッター膜101
に入射する。この第三のビームスプリッター膜101も
またP偏光成分を略100%透過し、S偏光成分を35
%程反射する特性を有している。従って第三のビームス
プリッター膜101で反射された反射光102はS偏光
成分しか有していない。また第三のビームスプリッター
膜101を透過した光102は反射防止膜103を透過
してそのまま光ガイド部材5の外部へと放出される。そ
して第三のビームスプリッター膜101で反射された反
射光102は1/4波長板103に入射する。1/4波
長板103は第三のビームスプリッター膜101を透過
してきた透過光102の偏光面に対して、その異常光軸
がπ/4・(2m−1);(ただしmは自然数:以下同
じ)の方向に設置されており、入射光の異常光成分と常
光成分の位相差をπ/2・(2m−1)だけ発生させる
機能を有している。即ち直線偏光で入射角0度で入射し
てきた光を円偏向の光に変換することができる。即ちS
偏光成分のみを含む直線偏光の反射光102を円偏光に
変換することができる。
【0036】円偏光となった反射光102は反射鏡10
4に入射する。このとき円偏光である光は、回転方向を
維持したまま反射鏡104で反射されて、進行方向が逆
向きになる。従って、1/4波長板から見ると回転方向
が逆になって戻ってくることになるので、再び1/4波
長板103を透過する際には円偏光だった光は、その偏
光成分がほとんどP偏光成分からなる光に変換される。
そして第三のビームスプリッター膜101に入射した光
は、P偏光成分をほぼ100%透過する性質を有する第
三のビームスプリッター膜101を透過して受光素子1
3上に設けられている受光部178に入射する。受光部
178に入射する光量の増減に応じた電気信号を光源1
にフィードバックすることにより光源1の出力を制御す
ることができ、光ピックアップの出力特性を安定したも
のとすることができる。
【0037】このように第三のビームスプリッター膜1
01と1/4波長板103とを組み合わせた構成を光源
1の出力のモニタとして用いることにより、従来のハー
フミラーを用いた場合に比べて、光源1の出力制御用の
モニタ用の光が、光媒体から戻ってきた読み取り信号光
光路に侵入混入することがないので、再生信号のなまり
や劣化を防ぐことができ、これらにより発生する光ピッ
クアップの誤動作等を抑制できるので、C/N比の高
い、高性能な光ピックアップを提供することができる。
【0038】また同様に、従来のハーフミラーを用いた
場合に比べて、光源1の出力制御用のモニタ用の光が、
光源1に混入して光源1内部で生成されている光と干渉
することがないので、バックトークノイズを減少させる
ことができ、光源1からの光の出力を安定した高性能な
光ピックアップを提供することができる。
【0039】なお、本実施例ではモニタ光を導く複数の
光学素子を第三のビームスプリッター膜101、1/4
波長板103及び反射鏡104で構成していたが、本実
施例と同様の効果を得られるのであれば、当然のことな
がら異なる構成を用いても構わない。
【0040】次に本発明の第二実施例において、特に相
変化型光ディスクに対応した光ピックアップの構成につ
いて図を参照しながら説明する。相変化型光ディスクは
光を照射することで記録媒体中の結晶構造を変化させて
情報を記録するもので、結晶構造を変化させるために従
来の光記録再生装置に比べてより多くの光量を必要とす
るので、より効率の良い光学系を必要とする。図6は本
発明の第二実施例における相変化型光ディスク用の光ピ
ックアップの構成図である。なお図1,図2及び図3に
示したものと番号が同一の部材については、その働き及
び構成が同様であるので説明を省略する。
【0041】光源1から放出されたレーザ光は、平行な
複数の斜面を有する光ガイド部材41の面41fから光
ガイド部材41に入射し、拡散角変換ホログラム7、回
折格子6及び偏光選択性のあるビームスプリッター膜3
5(以下ビームスプリッター膜と呼ぶ)を通って光ガイ
ド部材41の面41eから出射される。ここでビームス
プリッター膜35は第一実施例の場合とは異なりS偏光
成分の反射率は95%以上でP偏光成分の反射率はおよ
そ1%程度である。ビームスプリッター膜35に入射す
る光のうちビームスプリッター膜35を透過する光(P
偏光成分で全光量の数パーセント程度)は光源1からの
射出光のモニタ光として利用される。
【0042】ここでモニタ光の導き方は前述の光ピック
アップの実施例で述べた方法と同一であり、得られる効
果も前述の実施例同様に第三のビームスプリッター膜1
01と1/4波長板103とを組み合わせた構成を光源
1の出力のモニタとして用いることにより、従来のハー
フミラーを用いた場合に比べて、光源1の出力制御用の
モニタ用の光が、光媒体から戻ってきた読み取り信号光
光路に侵入混入することがないのでことがないので、再
生信号のなまりや劣化を防ぐことができ、これらにより
発生する光ピックアップの誤動作等を抑制できるので、
C/N比の高い、高性能な光ピックアップを提供するこ
とができる。
【0043】また同様に、従来のハーフミラーを用いた
場合に比べて、光源1の出力制御用のモニタ用の光が、
光源1に混入して光源1内部で生成されている光と干渉
することがないので、バックトークノイズを減少させる
ことができ、光源1からの光の出力を安定した高性能な
光ピックアップを提供することができる。
【0044】光ガイド部材41の面41eから出射され
た光はカバー部材16に設けられたλ/4板33を透過
する。図7は本発明の第二実施例におけるλ/4板の概
観図である。λ/4板33は光ガイド部材41からの入
射光偏光面に対して、その異常光軸がπ/4・(2m−
1);(ただしmは自然数:以下同じ)の方向に設置さ
れており、入射光の異常光成分と常光成分の位相差をπ
/2・(2m−1)だけ発生させる機能を有している。
λ/4板33を構成する材料としては一般に一軸性結晶
材料を用いる。その中でも低コストで、光透過性に優れ
た水晶を用いることが好ましい。一軸性結晶では異常光
軸616と常光軸617があり、それぞれの光軸に対し
て異常光屈折率ne及び常光屈折率noと呼ばれる異なる
屈折率を有している。異常光と常光では光学的距離が異
なるので、λ/4板33の基板厚をQD,入射光波長を
λとして次の関係式で決まる位相差Δが発生する。λ/
4板33の厚さQDはこの位相差Δがπ/2・(2m−
1)となるように決定されている。
【0045】Δ=2π・(ne−no)・QD/λ 本実施例では、波長λ=790nm、異常光屈折率ne
=1.5477、常光屈折率no=1.5388(ただ
し屈折率は基板の切り出し角で異なる。ここでは異常光
軸及び常光軸の双方の軸を含む平面に平行に切り出し
た。)という条件に対してλ/4板33の基板厚は2
1.9・(2m−1)μmとなる。この様な条件にする
ことにより、直線偏光で入射角0度で入射してきた光を
円偏向の光に変換することができる。即ち光源1から出
射されたS偏向成分のみを含む直線偏光を円偏光に変換
することができる。なおここではλ/4板33としてカ
バー部材16上に21.9μmの水晶を設けていたが、
光ガイド部材41の面41eや対物レンズ26に設ける
こともある。
【0046】λ/4板33を透過して円偏向となった光
は対物レンズ26に入射し、対物レンズ26の集光作用
によって記録媒体27の記録媒体面27aに結像され、
反射される。記録媒体面27aで反射された円偏光化し
た光はその回転方向が逆転するので、戻り光は対物レン
ズ26を透過し、再びλ/4板33を透過する際に、P
偏光成分のみを含む直線偏光に変換される。この様に変
換された戻り光は光ガイド部材41の面41eを再び通
過し、再び光ガイド部材41の第二の斜面41bに形成
されたビームスプリッター膜35に入射する。前述のよ
うにビームスプリッター膜35はP偏光成分に対してほ
ぼ100%の透過率を有し、S偏光成分に対してはほぼ
100%の反射率を有する。従ってP偏光成分しか有さ
ない戻り光はビームスプリター膜35をほぼ透過する。
【0047】そして戻り光は光ガイド部材41の第一の
斜面41aに平行な第三の斜面41c上に形成されたハ
ーフミラー34に入射する。ハーフミラー34は入射し
た光のうち所定の量を反射して、残りを透過する働きを
有している。
【0048】図8は本発明の第一実施例における相変化
型光ディスク用の光ピックアップの受光素子に設けられ
た受光部の配置図である。ここでハーフミラー34に入
射した光束の内、透過光117は受光素子36上に設け
られている受光部37へ導かれる。
【0049】次に図6中に示すハーフミラー34に入射
した光束のうち反射光123に関して説明する。反射光
123は第二の斜面41b上の反射型のホログラムで形
成された非点収差発生ホログラム10に入射する。反射
光123は非点収差発生ホログラム10によって非点収
差を発生しつつ、さらに反射膜124,反射膜125で
反射されて、メインビームの戻り光は受光素子36上の
受光部38に、サイドビームの戻り光は受光素子36上
の受光部39及び40に到達する。
【0050】以上のような構成を有する光ピックアップ
ではλ/4板33をビームスプリッター膜35と記録媒
体27との間に設け、S偏光成分の直線偏光である出射
光を円偏光化した光に変換し、その後記録媒体27で反
射され回転方向が逆転した円偏光化した光をP偏光成分
のみを有する直線偏光に変換してビームスプリッター膜
35に入射させることにより記録媒体27で反射された
光をほぼ100%受光素子36上に導くことができるの
で、ビームスプリッター膜35のS偏光成分の反射率を
大幅に高くすることができ、従って記録媒体27に照射
される光量を大きくすることができる。即ち限られた光
源1の出力を効率よく記録媒体27に照射でき、かつ、
記録媒体27からの反射光を効率よく受光部37に導く
ことができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、第1の偏光分離手段を透過し
た光の光軸の方向に、P偏光成分を100%透過し、S
偏光成分を一定の割合だけ反射する第2の偏光分離手段
を設け、その反射光の光軸方向に光の偏光方向を直線偏
光から楕円偏光へ、もしくは、楕円偏光から直線偏光へ
と変換する偏光変換手段を設け、更に偏光変換手段を透
過した光を反射する反射手段を設けて、第2の偏光分離
手段を透過してきたS偏光成分を一定割合反射して偏光
変換手段に入射させ、反射された光について直線偏光だ
った光の偏光方向を楕円偏光(ここでは円偏光)に変換
して透過させ、その後反射鏡で反射され、再び偏光変換
手段に入射する光は偏光変換手段を透過する際に楕円偏
光からP偏光の直線偏光に変換されて第2の偏光分離手
段に入射するように光を導くことにより、第2の変更分
離手段で反射されて第1の偏光分離手段の方向に戻って
いく光がほとんど発生しないようにするという構成を用
いることにより、いったんモニタ光を受光手段に導く経
路に入射した光が第1の偏光分離手段の方向に戻ってい
く光の発生をほとんどなくすことができるので、この戻
り光が原因で発生する可能性のあったノイズ等の発生を
抑制することができ、ノイズレベルの低い、高性能な光
ピックアップとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における光ピックアップの
パッケージングの構成を示す断面図
【図2】本発明の第一実施例における光ピックアップの
パッケージングの構成を示す断面図
【図3】本発明の第一実施例における光ピックアップの
動作の概念図
【図4】本発明の第一実施例における偏光面変換基板の
斜視図
【図5】本発明の第一実施例における光ピックアップの
受光部配置及び信号処理を示す図
【図6】本発明の第二実施例における相変化型光ディス
ク用の光ピックアップの構成図
【図7】本発明の第二実施例におけるλ/4板の概観図
【図8】本発明の第一実施例における相変化型光ディス
ク用の光ピックアップの受光素子に設けられた受光部の
配置図
【図9】従来の光ガイド部材の入出射光路及びモニタ光
路付近の断面図
【符号の説明】
1 光源 2 サブマウント 2a 電極面 3 ブロック 3a 突起部 3b 端面部 4 放熱板 4a 孔 5 光ガイド部材 5a 第一の斜面 5b 第二の斜面 5c 第三の斜面 5e 面 5f 面 6 回折格子 7 拡散角変換ホログラム 9 第一のビームスプリッター膜 10 非点収差発生ホログラム 11 第二のビームスプリッター膜 12 偏光分離膜 13 受光素子 13a 電極 14 パッケージ 14a リードフレーム 14b リードフレームの足 14c 段差 14d ワイヤ 15 シェル 16 カバー部材 16a 反射防止膜 17 隙間 26 対物レンズ 27 記録媒体 27a 記録媒体面 29a,29b,29c ビームスポット 30 理想球面波 31 偏光面変換基板 31a 第1他斜面 31b 第2他斜面 33 λ/4板 34 ハーフミラー 35 ビームスプリッター膜 36 受光素子 37,38,39,40 受光部 41 光ガイド部材 41a 第一の斜面 41b 第二の斜面 41c 第三の斜面 41e 面 41f 面 42 受光部 100 透過光 101 第三のビームスプリッター膜 102 反射光 103 1/4波長板 104 反射鏡 117 透過光 117a 偏光面 117s S偏光成分 117p P偏光成分 123 反射光 124 反射膜 125 反射膜 126 反射膜 128 入射面 170,171,172,172a,172b,172
c,172d,176,177,178 受光部 616 異常光軸 617 常光軸

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、前記複数の
    傾斜面に光学素子を形成した光ガイド部材と、前記光ガ
    イド部材を透過してきた光を電気信号に変換する受光手
    段と、前記光源から出射され、複数の光学素子を介して
    導かれてきた光をその偏光成分に応じて光を反射した
    り、透過したりする第1の偏光分離手段と、前記第1の
    偏光分離手段を透過してきた透過光の光路中に設けら
    れ、光の偏光成分に応じて光を反射したり透過したりす
    る第2の偏光分離手段と、光の偏光方向を直線偏光から
    楕円偏光に変換する偏光変換手段と、入射してきた光を
    反射する反射手段とを備え、光が通過する光路中であっ
    て、前記第2の偏光分離手段と前記反射手段との間に前
    記偏光変換手段を設けたことを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  2. 【請求項2】第2の偏光分離手段と偏光変換手段と反射
    手段とを用いて光を受光手段に導き、前記受光手段で変
    換された電気信号によって光源の調整を行うことを特徴
    とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】光源と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、前記複数の
    傾斜面に光学素子を形成した光ガイド部材と、前記光ガ
    イド部材を透過してきた光を電気信号に変換する受光手
    段と、前記光源から出射され、複数の光学素子を介して
    導かれてきた光をその偏光成分に応じて光を反射した
    り、透過したりする第1の偏光分離手段と、前記第1の
    偏光分離手段を透過してきた透過光の光路中に設けら
    れ、光の偏光成分に応じて光を反射したり透過したりす
    る第2の偏光分離手段と、光の偏光方向を直線偏光から
    楕円偏光に変換する偏光変換手段と、入射してきた光を
    反射する反射手段とを備え、第1の偏光分離手段を透過
    してきた光の特定の成分の光を前記第2の偏光分離手段
    で反射して前記偏光変換手段に導き、前記偏光変換手段
    を透過してきた光を前記反射手段で反射させ、前記反射
    手段で反射された光は前記偏光変換手段及び前記第2の
    偏光分離手段を透過して前記受光手段へと導かれ、前記
    受光手段に入射した光は電気信号に変換され、前記電気
    信号により前記光源に供給される電力の調整を行うこと
    を特徴とすることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】光源として半導体レーザを用いたことを特
    徴とする請求項1,2,3いずれか1記載の光ピックア
    ップ。
  5. 【請求項5】偏光変換手段として1/4波長板を用いた
    ことを特徴とする請求項1〜いずれか1記載の光ピッ
    クアップ。
  6. 【請求項6】反射手段を鏡で構成したことを特徴とする
    請求項1〜いずれか1記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】相変化型光ディスクに対応可能なことを特
    徴とする請求項1〜6いずれか1記載の光ピックアッ
    プ。
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