JPH09228673A - 機械式駐車設備 - Google Patents

機械式駐車設備

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JPH09228673A
JPH09228673A JP4189396A JP4189396A JPH09228673A JP H09228673 A JPH09228673 A JP H09228673A JP 4189396 A JP4189396 A JP 4189396A JP 4189396 A JP4189396 A JP 4189396A JP H09228673 A JPH09228673 A JP H09228673A
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Akihiko Kitano
明彦 北野
Katsuhiko Maekawa
勝彦 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震後における二次災害の発生を有効に防止
する機械式駐車設備を提供することを目的とする。 【解決手段】 車両の入出庫に伴う駐車設備各部の駆動
部を制御する制御部と、制御部に設けられ、駐車設備各
部の入出庫動作の異常発生部位を特定する特定部と、特
定部に接続され、通信手段を介して予め記憶された異常
通報場所に通信可能な監視装置とを備える。予め設定さ
れた再起動不可震度や電力遮断震度を検知して、制御部
の各駆動部への電力供給を遮断する地震検知手段を駐車
設備の地上固定部に設ける。監視装置は、特定部の特定
信号または地震検知手段の検知信号を受けてホストへ通
報するように構成されている。地震検知手段が、電力遮
断震度以上で、かつ再起動不可震度未満の震度を検知し
た際、所定の待機時間の経過後に各駆動部への電力供給
を再開する一方、各駆動部を再起動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震に対して有効
な機能を備えた車両を格納するための機械式駐車設備に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の機械式駐車設備として例えば、
機械式立体駐車設備があり、通常、立体駐車設備では車
両の入出庫に伴う駐車設備各部の入出庫動作を制御部に
より制御している。そして、入出庫時のドアの開閉動
作、入出庫口の車両乗入位置での車両搭載用ケージに対
する車両乗入動作および車両の建物内での搬送動作等
は、コンタクタが制御部の指令によりON作動すること
により行われ、立体駐車設備の各部に設けられたセンサ
が各部の動作状態に合わせて信号を送受し、この信号を
受けて前記制御部の指令が加速、減速および停止等に変
わるように制御されている。
【0003】また、特開平6−167131号公報に開
示のように、車両の入出庫に伴う駐車設備各部の駆動部
を制御する制御部に、駐車設備各部の入出庫動作の異常
発生部位を特定する特定部を設け、該特定部に接続さ
れ、通信手段を介して予め記憶された異常通報場所に通
信可能な監視装置を備えた立体駐車設備があり、離れた
場所で待機中のメンテナンス係員に立体駐車設備各部に
おける異常発生を発生と同時に知らせ、異常発生部位を
早急に復旧可能とした構造のものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来の機械式駐
車設備における地震後の利用者やメンテナンス係員の対
応としては、取扱説明書もしくは地震後の取扱専用のチ
ラシ等で注意を促す方法が採用されていた。
【0005】しかしながら、この方法によれば、地震時
の置かれた状況により利用者やメンテナンス係員それぞ
れの地震の震度の受け取り方が相違するため、その後の
対処の仕方に差が生じる場合がある。また、車両が正規
位置よりはみ出した状態において、駐車設備内の状況が
不明のため、利用者やメンテナンス係員が不用意に駐車
設備の駆動部を動作させたり、仮に地震による停電で駆
動部が止まっていたとしても、その後の通電で突然起動
したりすることによって、車両と駐車設備との接触破損
のおそれがあり、地震による一次災害だけでなく、駆動
部の動作による二次災害を招く可能性があり、被害の拡
大によって復旧により多くの時間が必要となるおそれも
あった。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、地震
後における二次災害の発生を有効に防止する機械式駐車
設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、車両の入出庫に伴う駐車設備各部の駆
動部を制御する制御部と、該制御部に設けられ、駐車設
備各部の入出庫動作の異常発生部位を特定する特定部
と、該特定部に接続され、通信手段を介して予め記憶さ
れた異常通報場所に通信可能な監視装置とを備えた機械
式駐車設備において、予め設定された電力遮断震度以上
の地震による加速度の震度を検知して、前記制御部の各
駆動部への電力供給を遮断する地震検知手段を駐車設備
の地上固定部に設け、前記監視装置は、前記特定部の特
定信号または前記地震検知手段の検知信号を受けて前記
異常通報場所へ通報するように構成されてなる点にあ
る。
【0008】また、前記地震検知手段は、地震による加
速度の震度を複数設定して、震度を複数、段階的に検知
する構造とされ、前記地震検知手段に、前記電力遮断震
度よりも大きい震度で、かつ各駆動部の再起動を不可と
する再起動不可震度が設定され、前記地震検知手段が、
前記電力遮断震度以上で、かつ再起動不可震度未満の震
度を検知した際、前記制御部は所定の待機時間の経過後
に各駆動部への電力供給を再開する一方、各駆動部を再
起動する構造としてもよい。
【0009】さらに、車両の入出庫を行う入出庫階に、
利用者に対する駐車設備の操作上の注意あるいは駐車設
備からの退出を文字表示あるいは音声によって喚起する
報知手段を備え、前記制御部は前記地震検知手段の検知
信号を受けた際に、前記報知手段を作動する構造として
もよい。
【0010】また、地震検知手段に、前記制御部に前記
報知手段を作動させる報知震度を前記電力遮断震度とは
個別に設定した構造としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1ないし図3において、1は機
械式駐車設備の一例としての垂直循環式の立体駐車設備
で、地上に立設されたその駐車構造物2内部には機械式
駐車装置3が設置されている。
【0012】機械式駐車装置3は、前後一対の上部スプ
ロケット5と前後一対の下部スプロケット(図示省略)
とを備え、上部スプロケット5と下部スプロケット間に
わたってそれぞれエンドレスチェーン6が巻き掛けら
れ、この前後のエンドレスチェーン6にはアタッチメン
ト7を介して複数の車両搭載用ケージ8が所定の間隔を
有して吊下げ支持されている。そして、上部スプロケッ
ト5は、駆動モータ(図示省略)によって回転駆動さ
れ、これによりエンドレスチェーン6が回走し、複数の
ケージ8が循環移動するように構成されている。
【0013】また、駐車構造物2の入出庫階としての地
上階側には車両Wの入出庫を行うための入出庫口9が設
けられており、この入出庫口9から、駐車構造物2内部
のケージ着床ピット10に移送されて待機しているケー
ジ8に、車両Wを乗り入れるように構成されている。そ
して、入出庫口9には、開閉制御される入口扉11が設
けられている。
【0014】さらに、ケージ着床ピット10に待機して
いるケージ8の車両W乗入方向前方側の地上固定部とし
ての地上床13に、車両W乗入状況確認用のミラー14
が立設され、その上部に車両W乗入指示等を表示するた
めのディスプレイ画面を有する報知手段としての文字表
示板15が備えられている。
【0015】また、地上床13の奥部左側には、地震に
よる加速度の震度を検知するための地震検知手段16が
アンカーボルト17により取り付け固定されている。
【0016】前記入出庫口9側部に位置する駐車構造物
2壁面の適宜高さ位置には、駐車装置3操作用の操作盤
18が取り付けられており、この操作盤18を操作する
ことによって、立体駐車設備1各部の駆動部を制御する
制御部19からの指令により所定の入出庫動作が行われ
るように構成されている。
【0017】また、駐車構造物2内には従来同様、入庫
される車両Wの高さや全長、車両Wの停止位置がそれぞ
れ許容範囲内かどうかを検知するための光センサ等から
なる安全確認センサ(図示省略)が適宜備えられると共
に、各部の動作状態を監視する動作監視センサ(図示省
略)が適宜備えられている。
【0018】さらに、本実施形態では、ケージ8からの
車両Wのはみ出し等を検知すべく、ケージ8の循環軌跡
よりわずかに離隔した、側方部上下方向や前方部上下方
向や後方部上下方向に沿って、循環軌跡からの逸脱を検
知する光電センサやワイヤ等の接触式センサ等からなる
逸脱監視センサ20がそれぞれ適宜位置に配設されてい
る。
【0019】そして、これら文字表示板15、地震検知
手段16、操作盤18、安全確認センサ、動作監視セン
サ、逸脱監視センサ20等は前記制御部19に接続され
ており、機械式駐車装置3の運転や入口扉11の開閉
等、車両Wの入出庫に伴う立体駐車設備1各部の駆動部
21(図4参照)による入出庫動作は、予め設定された
プログラムに基づき制御部19で制御されている。即
ち、コンタクタが制御部19の指令によりON作動する
ことにより、立体駐車設備1各部に設けられたセンサが
各部の駆動部21の動作状態に合わせて信号を送受し、
この信号を受けて制御部19の指令を加速、減速および
停止等することによって入出庫動作を行っている。
【0020】図4に示される如く、制御部19には、立
体駐車設備1各部の入出庫動作の異常発生部位を予め設
定された立体駐車設備1各部のコード番号で特定する特
定部22が備えられており、該特定部22は、制御部1
9の指令とは無関係にコンタクタやセンサがON・OF
F作動したり、センサの信号が一定時間内に返ってこな
かった場合等に作動し、異常発生部位のコード番号およ
び異常内容を格納するように構成されている。
【0021】また、特定部22には監視装置23がRS
232Cインタフェースで常に通信可能に接続され、監
視装置23は特定部22を常時監視している。さらに、
監視装置23はモデム24を介して電話回線に接続さ
れ、前記特定部22の特定信号を受けてモデム24に発
報指令を出し、予め記憶されている異常通報場所として
のホスト25へ電話をかけることにより、立体駐車設備
1各部に異常が発生したことを待機中のメンテナンス係
員に知らせるように構成されている。そして、電話がつ
ながると、監視装置23は制御部19から異常発生部位
のコードを読み出し、ホスト25へ送るように構成され
ている。
【0022】前記地震検知手段16は、地震による加速
度の震度を複数設定可能とされ、震度を複数、段階的に
検知する構造とされている。そして、本実施形態では、
震度5に相当する80〜250ガルの加速度を検知する
再起動不可震度と、震度4に相当する25〜80ガルの
加速度を検知する電力遮断震度との2段階の震度が設定
され、各震度を検知した際、その震度に応じた検知信号
を制御部19に出すように構成されている。
【0023】そして、制御部19が再起動不可震度の検
知信号を受けた場合は、立体駐車設備1各部の駆動部2
1に対する駆動電源そのものがカットされ、メンテナン
ス係員による復旧まで再起動ができない状態となるよう
に構成されている。また、制御部19が電力遮断震度の
検知信号を受けた場合は、制御信号上でインタロックを
とって入出庫動作に伴う各駆動部21に対する電力供給
を遮断するように構成されている。
【0024】また、地震検知手段16による再起動不可
震度や電力遮断震度の検知信号を制御部19が受けた場
合にも、前記特定部22に対応するコード番号および震
度内容が格納されるように構成されている。そして、前
記監視装置23はこれら地震に関する検知信号も特定部
22を通じて監視している。
【0025】次に、上記遠隔監視システムの一連の動作
を図5および図6のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0026】通常の状態では、ステップS1およびステ
ップS2において、地震検知手段16は地震を検知せ
ず、また、ステップS3において、監視装置23は立体
駐車設備1各部の異常を確認しないので、ステップS4
に移行して車両W入出庫のための通常運転がなされる。
【0027】次に、震度4に満たない地震か、もしくは
その他の原因で監視装置23が何らかの異常をステップ
S3で確認すると、ステップS5に移行して、制御部1
9は各駆動部21に対する駆動電源そのものをカット
し、立体駐車設備1の動作を非常停止させる。
【0028】その後ステップS6に移行して、ホスト2
5へ異常が発生していることを知らせる異常通報を行
う。即ち、立体駐車設備1のある部位で異常が発生する
と、制御部19の特定部22で異常発生部位が特定さ
れ、そのコード番号および異常内容を格納し(ステップ
S21)、異常が発生したことを知らせるための特定信
号としての異常フラグを立てる(ステップS22)。
【0029】一方、監視装置23は制御部19における
異常フラグの読み出しを常時行っており(ステップS2
3)、異常フラグが立ったことを検知すると(ステップ
S24)、モデム24に発報要求を出す(ステップS2
5)。
【0030】モデム24は監視装置23から発報要求を
受けとると、電話回線を接続してホスト25に電話をか
ける(ステップS26)。電話がつながると、監視装置
23は制御部19の特定部22から前記異常発生部位の
コードを読み出し、ホスト25に送信する(ステップS
27)。
【0031】異常通報を受けたホスト25は通報されて
きた異常内容等、知りたいデータを読み出し(ステップ
S28)、待機しているメンテナンス係員に出動指令を
出した後、電話回線の接続を終わらせて電話を切る(ス
テップS29)。
【0032】次に、震度5以上の地震が起こると、地震
検知手段16はこれを検知し(ステップS1)、検知信
号を制御部19に出す。制御部19は地震検知手段16
からの再起動不可震度の検知信号を受けると、ステップ
S5に移行して、前述同様、制御部19は各駆動部21
に対する駆動電源そのものをカットし、立体駐車設備1
の動作を非常停止させ、ホスト25へ異常通報を行う。
即ち、地震が発生すると、制御部19の特定部22で地
震の規模が特定され、そのコード番号および地震内容を
格納し(ステップS21)、地震が発生したことを知ら
せるための特定信号としての異常フラグを立てる(ステ
ップS22)。
【0033】前述同様、監視装置23は制御部19にお
ける異常フラグの読み出しを常時行っており(ステップ
S23)、異常フラグが立ったことを検知すると(ステ
ップS24)、モデム24に発報要求を出す(ステップ
S25)。
【0034】モデム24は監視装置23から発報要求を
受けとると、電話回線を接続してホスト25に電話をか
け(ステップS26)、電話がつながると、監視装置2
3は制御部19の特定部22から前記コードを読み出
し、ホスト25に送信する(ステップS27)。
【0035】異常通報を受けたホスト25は通報されて
きた地震内容等、知りたいデータを読み出し(ステップ
S28)、待機しているメンテナンス係員に出動指令を
出した後、電話回線の接続を終わらせて電話を切る(ス
テップS29)。
【0036】次に、震度4以上で震度5未満の地震が起
こると、地震検知手段16はこれを検知し(ステップS
2)、検知信号を制御部19に出す。制御部19は地震
検知手段16からの電力遮断震度の検知信号を受ける
と、ステップS7に移行して、制御部19は制御信号上
でインタロックをとって各駆動部21に対する電力供給
を遮断し、各駆動部21を非常停止させる。
【0037】その後、ステップS8に移行して、制御部
19は文字表示板15にメッセージを表示し、取扱者に
さまざまな注意を促す。この文字表示板15による報知
内容としては、「地震のため、ただ今非常停止中」、
「入出庫操作をせずに係員の到着を待って下さい」、
「落下物のおそれがあるので設備から退出して下さ
い」、「○○秒後に低速再起動します」等や地震の震度
を知らせる内容等であってもよい。またこの際、監視装
置23を通じてホスト25側に地震があったことが通報
される。
【0038】次に、ステップS9に移行して、ステップ
S3と同様に異常があるかどうかを監視する。ここで、
制御部19は連続して起こる地震を想定して所定時間
(例えば、60秒〜数分間)非常停止状態を保つ。そし
て、ステップS9で異常が検知されると、ステップS
5、ステップS6に移行して、前述と同様の動作がなさ
れる。
【0039】また、ステップS9で非常停止中に異常が
検知されなければ、ステップS10に移行して、ステッ
プS7のインタロックを解除し、低速駆動による徐行運
転を行う。その後、ステップS3に移行して、異常がな
ければ通常運転に戻るが、地震後の立体駐車設備1は再
起動して始めて深刻な不具合が生じ、二次災害が発生し
やすいこともあり、ステップS3で異常が検知されるこ
とも十分想定される。その場合はステップS5、ステッ
プS6に移行してメンテナンス係員によるメンテナンス
を受けることになる。
【0040】以上のように、本実施形態によれば、立体
駐車設備1の異常発生部位や地震情報を特定部22で特
定し、このことを監視装置23からモデム24を介して
電話回線でホスト25に知らせるようにしているため、
利用者がホスト25に電話で通報する必要がなく、待機
中のメンテナンス係員は異常発生事態や地震情報を発生
と同時に知ることができる。
【0041】従って、メンテナンス係員は異常発生部位
や地震情報を居ながらにして知ることができ、メンテナ
ンス係員が予備知識を持って現地に出向いて異常発生個
所等を即座に復旧することができる。
【0042】また、地震検知手段16により震度4以上
の地震が検知されると、各駆動部21の非常停止によ
り、地震後の安易な再起動による二次災害が有効に防止
できる利点がある。さらに、文字表示板15により利用
者に対し的確な注意や指示が与えられるため、駐車装置
3が故障により停止しているのか、メンテナンス係員の
安全点検を要するために停止しているのか、あるいは余
震に備えて停止しているのか等の情報を知らせることが
できると共に、不用意な運転操作をしないように警告す
ることもできるという利点がある。
【0043】また、地震検知手段16の設置場所とし
て、地面側の地上床13の奥部左側にアンカーボルト1
7により取り付け固定する方式を採用しているため、駐
車設備1運転時の振動を検知するおそれもなく、しかも
通常この場所には人が立ち入らず、車両Wに対する人の
乗降に際して足を引っかけたりもせず、地震の誤検知が
有効に防止できる。
【0044】さらに、ステップS7における非常停止
は、制御信号上でインタロックをとって各駆動部21に
対する電力供給を遮断し、各駆動部21を非常停止させ
る方式を採用しているため、再起動させるための構成が
容易となる。
【0045】また、地震の規模に応じて、非常停止後、
再起動する方式としているため、地震後のメンテナンス
が不必要な場合にはメンテナンス係員が出向く必要がな
く、作業効率がよいという利点がある。
【0046】また、地震検知手段16により地震の震度
を検知し、震度に応じたメッセージや非常停止を使い分
けることにより、利用者やメンテナンス係員の地震時に
置かれた状況にかかわらず、地震発生後における立体駐
車設備1の取扱いが統一的な対応となる利点がある。
【0047】なお、上記実施形態において、地震検知手
段16による検知信号を制御部19が受け、特定部22
を通じて監視装置23が検知する方法を採用している
が、地震検知手段16による検知信号を直接、監視装置
23が受ける方法としてもよい。
【0048】また、ステップS5の非常停止において、
各駆動部21に対する駆動電源そのものをカットする方
法を採用しているが、制御回路内でインタロックをとる
方法であってもよい。
【0049】さらに、制御部19内の各駆動部21に対
する駆動電源をカットする非常回路の接点を地震検知手
段16内に延長して配設し、地震検知手段16により直
接、その非常回路をON・OFFさせる方式としてもよ
い。
【0050】また、報知手段として文字表示板15によ
る文字表示により注意等を喚起する方式を示している
が、スピーカ等を入出庫階等の適宜位置に配備し、音声
によって注意等を喚起する方式としてもよく、さらには
両者を併用して配備する方式としてもよい。そして、操
作盤18にもこれら報知手段を設けてもよい。また、制
御部19からの指令により文字表示板15に表示する方
式を示しているが、地震検知手段16による地震の検知
信号により直接、報知手段を作動させる方式であっても
よい。
【0051】さらに、ステップS8においてのみ報知す
る方法を採用しているが、ステップS5とステップS6
との間でも前述同様、別途報知する方法を採用してもよ
い。
【0052】前記再起動不可震度や電力遮断震度を検知
する地震検知手段16としては、電気的に複数段階の震
度を検知するIMV株式会社製の地震感知器「型式SW
−165」や、機械的にある特定の震度を検知する東洋
オートメーション株式会社製の地震感知器「ビブライン
(商品名)」等があり、ビブラインであれば複数台使用
すればよい。
【0053】また、上記実施形態においては、地震検知
手段16が再起動不可震度と電力遮断震度の2段階の震
度を検知するように構成されているが、電力遮断震度と
して震度4または震度5を設定し、その地震を検知した
場合に各駆動部21に対する電力供給を遮断して再起動
ができないように構成する1段階のみの震度を検知する
方式としてもよい。この場合、図5における各ステップ
S2、7、8、9、10が省略されたフローチャートと
なる。
【0054】さらに、地震検知手段16に再起動不可震
度や電力遮断震度を設定した構造を示しているが、地震
検知手段16に震度7〜1等の震度階級毎の報知震度を
個別に設定し、文字表示板15等の報知手段により「余
震に注意して下さい」、「異常があれば○○センターに
連絡して下さい」等の各震度に応じた報知内容を報知し
て利用者に注意を喚起する方法としてもよい。このよう
に各震度に応じた報知内容の使い分けにより、よりきめ
細やかな対応が可能となり、利便性の向上が図れる。
【0055】また、機械式駐車設備として垂直循環式の
立体駐車設備1に採用した構造を示しているが、エレベ
ータ方式等その他の機械式駐車設備であっても同様に構
成できる。
【0056】さらに、駐車構造物2内の地上床13に地
震検知手段16を設置した構造を示しているが、駐車構
造物2外部の支障のない地上固定部に設置する構造とし
てもよい。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の機械式駐車設備
によれば、予め設定された電力遮断震度以上の地震によ
る加速度の震度を検知して、制御部の各駆動部への電力
供給を遮断する地震検知手段を駐車設備の地上固定部に
設け、監視装置は、特定部の特定信号または地震検知手
段の検知信号を受けて異常通報場所へ通報するように構
成されてなるものであり、駐車設備の異常発生部位や地
震情報を特定部で特定し、このことを監視装置から異常
通報場所に通報するようにしているため、利用者が異常
通報場所に電話で通報する必要がなく、異常通報場所に
待機中のメンテナンス係員は異常発生事態や地震情報を
発生と同時に知ることができるという利点がある。従っ
て、メンテナンス係員は異常発生部位や地震情報を居な
がらにして知ることができ、メンテナンス係員が予備知
識を持って現地に出向いて異常発生個所等を即座に復旧
することができる。
【0058】また、地震検知手段による電力遮断震度の
検知により、各駆動部に対する電力供給が遮断されて非
常停止されるため、地震後の安易な再起動や停電解消後
の突然の再起動による二次災害が有効に防止できるとい
う利点がある。
【0059】また、地震検知手段を地上固定部に設ける
方式としているため、駐車設備運転時の振動を検知する
おそれがなく、地震の誤検知が有効に防止できるという
利点がある。
【0060】さらに、地震検知手段により地震の震度を
検知して、各駆動部に対する電力供給を遮断する方式で
あり、利用者やメンテナンス係員の地震時に置かれた状
況にかかわらず、地震発生後における駐車設備の取扱い
が統一的な対応となる利点がある。
【0061】また、地震検知手段は、地震による加速度
の震度を複数設定して、震度を複数、段階的に検知する
構造とされ、地震検知手段に、電力遮断震度よりも大き
い震度で、かつ各駆動部の再起動を不可とする再起動不
可震度が設定され、地震検知手段が、電力遮断震度以上
で、かつ再起動不可震度未満の震度を検知した際、制御
部は所定の待機時間の経過後に各駆動部への電力供給を
再開する一方、各駆動部を再起動する構造や、車両の入
出庫を行う入出庫階に、利用者に対する駐車設備の操作
上の注意あるいは駐車設備からの退出を文字表示あるい
は音声によって喚起する報知手段を備え、制御部は地震
検知手段の検知信号を受けた際に、報知手段を作動する
構造や、地震検知手段に、制御部に報知手段を作動させ
る報知震度を電力遮断震度とは個別に設定した構造とし
てもよく、この場合、報知手段により利用者に対し的確
な注意や指示が与えられるため、駐車設備が故障により
停止しているのか、メンテナンス係員の安全点検を要す
るために停止しているのか、あるいは余震に備えて停止
しているのか等の情報を知らせることができると共に、
不用意な運転操作をしないように警告することもできる
という利点がある。
【0062】また、非常停止後、再起動する方式によれ
ば、地震後のメンテナンスが不必要な場合にはメンテナ
ンス係員が出向く必要がなく、作業効率がよいという利
点がある。
【0063】さらに、地震検知手段により地震の震度を
検知し、震度に応じたメッセージや非常停止を使い分け
ることにより、利用者やメンテナンス係員の地震時に置
かれた状況にかかわらず、地震発生後における駐車設備
の取扱いが統一的な対応となるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての立体駐車設備の概略
構成図である。
【図2】同要部斜視図である。
【図3】同一部側面図である。
【図4】実施形態におけるシステムのブロック図であ
る。
【図5】処理動作を示すフローチャートである。
【図6】処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 立体駐車設備 2 駐車構造物 3 機械式駐車装置 8 ケージ 9 入出庫口 13 地上床 15 文字表示板 16 地震検知手段 19 制御部 20 逸脱監視センサ 21 駆動部 22 特定部 23 監視装置 24 モデム 25 ホスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 勝彦 東京都台東区北上野1−8−1住友不動産 上野ビル3号館 新明和エンジニアリング 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の入出庫に伴う駐車設備各部の駆動
    部を制御する制御部と、該制御部に設けられ、駐車設備
    各部の入出庫動作の異常発生部位を特定する特定部と、
    該特定部に接続され、通信手段を介して予め記憶された
    異常通報場所に通信可能な監視装置とを備えた機械式駐
    車設備において、 予め設定された電力遮断震度以上の地震による加速度の
    震度を検知して、前記制御部の各駆動部への電力供給を
    遮断する地震検知手段を駐車設備の地上固定部に設け、 前記監視装置は、前記特定部の特定信号または前記地震
    検知手段の検知信号を受けて前記異常通報場所へ通報す
    るように構成されてなることを特徴とする機械式駐車設
    備。
  2. 【請求項2】 前記地震検知手段は、地震による加速度
    の震度を複数設定して、震度を複数、段階的に検知する
    構造とされ、 前記地震検知手段に、前記電力遮断震度よりも大きい震
    度で、かつ各駆動部の再起動を不可とする再起動不可震
    度が設定され、 前記地震検知手段が、前記電力遮断震度以上で、かつ再
    起動不可震度未満の震度を検知した際、前記制御部は所
    定の待機時間の経過後に各駆動部への電力供給を再開す
    る一方、各駆動部を再起動することを特徴とする請求項
    1記載の機械式駐車設備。
  3. 【請求項3】 車両の入出庫を行う入出庫階に、利用者
    に対する駐車設備の操作上の注意あるいは駐車設備から
    の退出を文字表示あるいは音声によって喚起する報知手
    段を備え、 前記制御部は前記地震検知手段の検知信号を受けた際
    に、前記報知手段を作動することを特徴とする請求項1
    記載の機械式駐車設備。
  4. 【請求項4】 前記地震検知手段は、地震による加速度
    の震度を複数設定して、震度を複数、段階的に検知する
    構造とされ、 地震検知手段に、前記制御部に前記報知手段を作動させ
    る報知震度を前記電力遮断震度とは個別に設定したこと
    を特徴とする請求項3記載の機械式駐車設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111076740A (zh) * 2018-10-22 2020-04-28 丰田自动车株式会社 车辆用通知***
CN112509192A (zh) * 2016-07-21 2021-03-16 西安艾润物联网技术服务有限责任公司 道闸开启的控制方法及装置

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