JPH09224376A - 電力変換方法及び電力変換装置 - Google Patents
電力変換方法及び電力変換装置Info
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Abstract
で使い易い電力変換装置を提供する。 【解決手段】電力変換装置は、三相交流電源接続部1
と、正側のコンデンサ17と、負側のコンデンサ18と、ス
イッチ素子5,6とダイオード11,12とリアクトル2とから
なる第一相変換回路及びスイッチ素子9,10とダイオード
15,16とリアクトル4とからなる第三相変換回路と、中性
相と第二相を接続した共通相と、正相と負相の間に接続
した2直列スイッチ素子7,8とダイオード13,14と該スイ
ッチ素子の中点と共通相の間に接続したリアクトル3と
からなる共通相変換回路と、共通相に流れる電気信号の
時間的変化を検出する変動検出手段(60,61)と、該時間
的変化に基づいて共通相変換回路のスイッチ素子7,8の
オン・オフデューティを変化させるデューティ制御手段
(44,46,56,58,59)と、負荷装置接続部62とを備える。
Description
に変換する電力変換装置に係り、特に、入力と出力の少
なくとも一方が交流で、回路の一部に正相,中性相,負
相を有する3線直流回路があって、正相と中性相の間な
らびに中性相と負相の間にコンデンサが存在し、前記交
流の一相と直流の中性相を共通にした電力変換装置に関
する。
交流出力へ変換する電力変換装置で、入力交流の一相
と、直流の中性相と、出力交流の一相とを共通にした電
力変換装置としては、特開平5−15171号公報にあ
るように、直流の中性相に接続される交流の一相の電流
は、直流回路のコンデンサへ流れ込むかまたはこのコン
デンサから流れ出す構成になっている。
いて図7,8により説明する。図7は、従来技術の電力
変換装置を示す回路図である。図示の電力変換装置は、
第一,第二,第三相を有する三相交流を三相交流電源接
続部1を介し入力し、正相,中性相,負相の3線直流を
負荷装置接続部62を介し外部負荷へ出力する三相交流
入力型の順変換器である。該順変換器は、三相交流電源
接続部1と、負荷装置接続部62と、正相と負相との間
に直列接続されたトランジスタ5,6と、トランジスタ
5,6にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード11,
12と、トランジスタ5,6の中点と三相交流電源接続
部1の第一相との間に接続されたリアクトル2と、正相
と負相との間に直列接続されたトランジスタ9,10
と、トランジスタ9,10にそれぞれ逆並列に接続され
たダイオード15,16と、トランジスタ9,10の中
点と三相交流電源接続部1の第三相との間に接続された
リアクトル4と、正相と負相との間に直列に接続され、
かつ中点が三相交流電源接続部1の第二相及び中性相に
接続された2直列のコンデンサ17,18とから構成さ
れる。すなわち、2個のハーフブリッジ型変換回路(ハ
ーフブリッジ型の単相順変換器とも呼称される)を有し
三相交流を3線直流に変換する電力変換装置としての順
変換器が構成される。なお、以下の説明では、三相交流
電源接続部1を三相交流電源1と、負荷装置接続部62
を負荷装置62と略称する。
オン・オフ制御することによって、理想的には交流入力
電流波形が正弦波になり、かつ交流入力電流が入力電圧
に同期し、かつ位相が一致して入力力率1となり、さら
に、出力電圧が一定になるように動作させることができ
る。しかし、この状態を作るには2つのハーフブリッジ
型単相順変換器において完全な平衡三相交流を発生させ
る必要がある。
した場合には、供給電力は時間的に一定の電力になる。
したがって、図7における2直列コンデンサ17,18
の両端電圧vdcは、リップルの無い完全な直流になる。
一方、三相交流電源1の第二相から流れ込む交流電流
は、全てコンデンサ17,18へ流れる。(ただし、負
荷装置62から中性相への電流の流れはないものとす
る。)従って、コンデンサ17,18のそれぞれの両端
電圧vC1,vC2には、コンデンサ17,18の静電容量
が無限大で無いかぎり、交流電源と同じ周波数のリップ
ル電圧が生じる。図8は、図7の電力変換装置の内部波
形を示す図である。上記のvdc,vC1,vC2の関係は、
図8に示したようなリップルが生じたものとなる。
次のようになる。三相交流電源1の第二相からピーク値
Iの正弦波電流が流れ込むとする。電源周期Tの半サイ
クルT/2の間に流れ込む電荷Qxは、周期T、振幅I
の正弦波の正の半サイクルを積分することによって求め
られ、Qx=T・I/π という関係が得られる。 この
Qxは、コンデンサ17とコンデンサ18に蓄えられる
電荷の差である。したがって、コンデンサ17とコンデ
ンサ18の静電容量は同じCであるとすれば、 C・vC
1−C・vC2=Qx となる。
の両端電圧の差をΔVとすれば、C・ΔV=Qx が成
立し、したがって、ΔV=(T・I)/(π・C) の関係
が得られる。たとえば、交流200V、50Hz、10
kVAでコンデンサ17とコンデンサ18として10m
Fのコンデンサを用いた場合、T=20ms、I=40.8A
p、であるから、上記の関係から、ΔV=26.0Vpp
となる。
と、トランジスタ5,6,9,10に完全な正弦波をP
WM変調したオン・オフ信号を与えても、コンバータの
交流側電圧には位相のずれや波形の歪が発生し、入力電
流位相にずれや入力電流波形に歪が生じるという問題が
発生する。さらに、ΔVが大きくなってしまうと、必要
とされる直流電圧が得られない期間が生じ、順変換器の
交流側電圧はピークがえられず、制御がきかない期間が
生じる。そして、ますます入力電流波形の歪は大きくな
る。また、コンデンサ17,18の容量を大きくすれば
中性点は安定し、これらの問題は解決する。しかし、大
容量のコンデンサを取り付けることは、コストアップ、
寸法アップとなるなどの問題が生じる。したがって、本
発明の目的は、中性点の電圧が安定し小形で使い易い電
力変換装置を提供するにある。
明の特徴は、交流を正相,中性相,負相を有する直流に
変換する電力変換方法において、前記中性相に流れる電
流の時間的変化を検出し、該時間的変化に基づいて前記
電流が前記正相側または前記負相側へ流れるよう制御
し、前記時間的変化を零にするまたは零に近づけること
にある。
相と中性相との間に接続した正側コンデンサと、前記直
流の中性相と負相との間に接続した負側コンデンサと、
前記正相と前記負相との間に接続した2直列スイッチ素
子と該各スイッチ素子のそれぞれに逆並列接続したダイ
オードと前記2直列スイッチ素子の中点と交流の第一相
との間に接続したリアクトルとからなる第一相ハーフブ
リッジ型変換回路と、前記正相と前記負相との間に接続
した2直列スイッチ素子と該各スイッチ素子のそれぞれ
に逆並列接続したダイオードと前記2直列スイッチ素子
の中点と交流の第三相との間に接続したリアクトルとか
らなる第三相ハーフブリッジ型変換回路と、前記直流の
中性相と前記交流の第二相とを接続した共通相とを備
え、前記第一相,第二相,第三相を有する前記交流を前
記正相,中性相,負相を有する前記直流に変換する電力
変換装置において、前記正相と前記負相との間に接続し
た2直列スイッチ素子と該各スイッチ素子のそれぞれに
逆並列接続したダイオードと前記2直列スイッチ素子の
中点と前記共通相との間に接続したリアクトルとからな
る共通相ハーフブリッジ型変換回路と、前記共通相に流
れる電気信号の時間的変化を検出する変動検出手段と、
該電気信号の時間的変化に基づいて、前記共通相ハーフ
ブリッジ回路の前記2直列スイッチ素子のオン・オフデ
ューティを変化させるデューティ制御手段とを設けると
ころにある。
3線直流に変換する順変換器と、該3線直流の正相と負
相を変換する2個のハーフブリッジ型変換回路を有し該
ハーフブリッジ型変換回路から2相分の交流を出力し、
前記3線直流の中性相に接続した共通相から残り1相分
の前記交流を出力するインバータとからなる電力変換装
置において、前記インバータは、前記正相と前記負相と
の間に接続した2直列スイッチ素子と該各スイッチ素子
のそれぞれに逆並列接続したダイオードと前記2直列ス
イッチ素子の中点と前記共通相との間に接続したリアク
トルとからなる共通相ハーフブリッジ型変換回路と、前
記共通相に流れる電気信号の時間的変化を検出する変動
検出手段と、該電気信号の時間的変化に基づいて、前記
共通相ハーフブリッジ回路の前記2直列スイッチ素子の
オン・オフデューティを変化させるデューティ制御手段
とを有するにある。そして、本発明により中性点の電圧
が安定し小形で使い易い電力変換装置が提供される。
て、図面を参照し説明する。図1は、本発明による第一
の実施例の電力変換装置を示す回路図である。第一,第
二,第三相を有する三相交流を三相交流電源接続部1
(以下、三相交流電源1)を介し入力し、正相,中性相,
負相の3線直流を負荷装置接続部62(以下、負荷装置
62)を介し外部負荷へ出力する、電力変換装置として
の順変換器は、次のように構成される。
ランジスタ5,6と、該トランジスタ5,6のそれぞれ
に逆並列に接続したダイオード11,12と、該トラン
ジスタ5,6の中点と三相交流電源1の第一相との間に
接続したリアクトル2とからなる第一相に対応するハー
フブリッジ型変換回路と、正相と負相との間に直列接続
したトランジスタ9,10と、トランジスタ9,10の
それぞれに逆並列に接続したダイオード15,16と、
トランジスタ9,10の中点と三相交流電源1の第三相
との間に接続したリアクトル4とからなる第三相に対応
するハーフブリッジ型変換回路と、直列接続したトラン
ジスタ5,6ならびにトランジスタ9,10の両端に接
続した2直列のコンデンサ17,18とから構成され
る。なお、コンデンサ17,18は共用され、トランジ
スタ9,10の2直列のコンデンサ17,18への接続
は、トランジスタ5,6と同じ向きに接続される。
流の中性相とを接続して共通相を形成し、該共通相と2
直列コンデンサ17,18の中点とを接続する。従っ
て、コンデンサ17は、正相と中性相(共通相)との間に
接続された正側コンデンサであり、コンデンサ18は、
中性相(共通相)と負相との間に接続された負側コンデン
サである。さらに、2直列コンデンサ17,18の3つ
の正相,中性相,負相の端子は、3線直流が外部負荷に
出力される負荷装置62へ接続されている。
との間に直列接続したトランジスタ7,8と、トランジ
スタ7,8のそれぞれに逆並列に接続したダイオード1
3,14と、トランジスタ7,8の中点と三相交流電源
1の第二相との間に接続したリアクトル3とからなる共
通相(第二相)に対応するハーフブリッジ型変換回路を構
成し、直列接続したトランジスタ7,8の両端を2直列
コンデンサ17,18の両端へトランジスタ5,6等と
同じ向きに接続する。以上のように、三相交流を3線直
流に変換する電力変換装置の主回路が、フルブリッジ回
路で構成されている。
源の相数に対応した数のハーフブリッジ型変換回路を有
する回路構成を指し、例えば、三相電源に対し3個のハ
ーフブリッジ型変換回路を有する場合に該当する。ま
た、2個のハーフブリッジ型変換回路を有する構成をハ
ーフブリッジ2回路構成と呼称し、従来例に該当する。
制御する制御回路の構成について説明する。三相交流電
源1の電圧を三相変圧器50で検出する。その検出出力
は、三相基準正弦波発生器37へ送られ三相基準正弦波
発生器37は、三相交流電源1の各相に同期した3つの
正弦波を出力する。一方、コンバータ出力の2直列のコ
ンデンサ17,18の両端電圧を絶縁アンプ54で検出
する。この検出値は演算増幅器48へ送られ、その直流
電圧の検出値を基準電圧発生源49の出力から演算増幅
器48で減算し、その出力を前記三相基準正弦波発生器
37から出力される3つの正弦波にそれぞれ乗算器3
8,39,40を用いて掛け合わせる。(なお、この乗
算器38,39,40の出力が、順変換器の入力三相電
流のそれぞれの相の線電流の指令値に相当する。) 次に、乗算器38の出力と主回路のリアクトル2の電流
を検出する変流器51の検出値とを演算増幅器41で減
算する。乗算器39の出力と、主回路のリアクトル3の
電流を検出する変流器52の検出値とを演算増幅器42
で減算する。乗算器40の出力と、主回路のリアクトル
4の電流を検出する変流器53の検出値とを演算増幅器
43で減算する。演算増幅器41,42,43の出力と
三角波発生器44の出力とをそれぞれ比較器45,4
6,47で比較する。(これら比較器の出力はPWM信
号になる。) 比較器45の出力はトランジスタ駆動回路55へ送られ
る。トランジスタ駆動回路55は、比較器45からのP
WM信号に従いトランジスタ5,6を交互にオン・オフ
する。比較器46の出力はトランジスタ駆動回路56へ
送られる。トランジスタ駆動回路56は、比較器46か
らのPWM信号に従いトランジスタ7,8を交互にオン
・オフする。比較器47の出力はトランジスタ駆動回路
57へ送られる。トランジスタ駆動回路57は、比較器
47からのPWM信号に従いトランジスタ9,10を交
互にオン・オフする。
する。直流電圧が低下すると、演算増幅器48の出力が
大きくなり、更に、この演算増幅器48の出力を掛け合
わせた乗算器38,39,40の出力も大きくなる。こ
の出力は、入力電流指令に相当するものであり、最終的
には三相交流電源1からの入力電流が増加する方向に働
き、直流電圧が増加するように動作する。逆に、直流電
圧が上昇すると、演算増幅器48の出力が小さくなり、
更に、この演算増幅器48の出力を掛け合わせた 乗算
器38,39,40の出力も小さくなる。この出力は、
入力電流指令に相当するものであり、最終的には三相交
流電源1からの入力電流が減少する方向に働き、直流電
圧が低下するように動作する。以上の動作によって、2
直列のコンデンサ17,18の両端電圧は一定に保たれ
る。
アクトル2に流れる電流が三相交流電源1の第一相に同
期した正弦波になるよう制御される。また、演算増幅器
42の働きによって、リアクトル3に流れる電流が三相
交流電源1の第二相に同期した正弦波になるよう制御さ
れる。さらに、演算増幅器43の働きによって、リアク
トル4に流れる電流が、交流三相電源1の第三相に同期
した正弦波になるよう制御される。他方、三相基準発生
器37の3つの出力は、その和が常に0になる三相波形
である。この波形に一致するよう制御されたリアクトル
2,3,4の電流もまたその和が0になる三相波形にな
る。
の入力電流は、全てリアクトル3へ流れ、三相交流電源
1の第二相から2直列のコンデンサ17,18の中点へ
流れ込む電荷はないので、コンデンサ17,18の静電
容量に関係なく、コンデンサ17,18の両端電圧にア
ンバランスが生じない。
中点へ流れ込む電荷はない」といっているのは、電源周
波数レベルでのことである。厳密には、トランジスタ
7,8のスイッチング周波数レベルでは電荷の出入りが
ある。しかし、一般にスイッチング周波数は電源周波数
に対し2桁位大きいので、スイッチング周波数レベルで
の電荷の出入りによる電圧変動も2桁ほど小さく、即
ち、スイッチング周波数レベルでの電圧変動の影響は無
視でき、コンデンサの大型化に繋がらないので、「流れ
込む電荷はない」としている。以下の第二〜六の実施例
でも同じ扱いをする。
る外部負荷は、正負がバランスした負荷であって中性相
からの出力電流が0(零)であることが必要である。
流から3線直流を得る順変換器の場合、ハーフブリッジ
型変換回路を3つ接続したフルブリッジ回路と交流の第
二相と直流の中性点とを接続した共通相とからなる構成
とし、2直列コンデンサの中性点電圧に影響を及ぼす該
共通相に流れる電流の時間的変化を検出し、該時間的変
化に基づいて、共通相に接続した新たなるハーフブリッ
ジ型変換回路のトランジスタのオン・オフデューティを
変化させる。
へ流れる入力電流は、共通相のリアクトルを介して共通
相のハーフブリッジ型変換回路へ流れ、2直列コンデン
サの中点へは流れ込まない。すなわち、「中性相に流れ
る電流の時間的変化を零にするまたは零に近づけるこ
と」になる。したがって、2直列コンデンサの蓄積電荷
にアンバランスが発生しないので、コンデンサ容量が小
さくても3線直流の正相と負相のどちらの電圧にも変動
のない完全な直流電源が得られる。すなわち、中性点の
電圧が安定し小形で使い易い電力変換装置が提供され
る。
ーフブリッジ型変換回路は、トランジスタ7,8と、ト
ランジスタ7,8のそれぞれに逆並列に接続したダイオ
ード13,14と、トランジスタ7,8の中点と三相交
流電源1の第二相との間に接続したリアクトル3とに該
当する。以下、第二,第三,第四,第六の実施例も同じ
である。変動検出手段は、絶縁アンプ54に該当し、デ
ューティ制御手段は、乗算器38,演算増幅器42,比
較器46,演算増幅器48, 基準電圧発生源49,変
流器52に該当する。尚、変動検出手段の定義は、絶縁
アンプ54と演算増幅器48と基準電圧発生源49であるとも
理解されるので、ここでの定義は一例である。後述する
実施例においても同様に理解するものとする。
説明する。図2は、本発明による第二の実施例の電力変
換装置を示す回路図である。図2に示す電力変換装置
も、三相交流を入力し、正相,中性相,負相の3線直流
を負荷へ出力する三相交流入力型の順変換器である。第
一の実施例に対し制御方法、即ち、図1と図2では、制
御回路の構成が異なる。図において、三相交流電源1、
リアクトル2、リアクトル3、リアクトル4、トランジ
スタ5,6、トランジスタ7,8、トランジスタ9,1
0、ダイオード11,12、 ダイオード13,14、
ダイオード15,16、コンデンサ17,18、負荷装
置62からなる主回路の構成は、図1の第一の実施例と
同じである。
明する。トランジスタ5,6,9,10の制御は、図1
の実施例と同じであり、説明を省略する。トランジスタ
7,8の制御についてのみ説明する。コンデンサ17,
18の両端電圧vC1,vC2の検出値を減算器58で減算
する。減算器58の出力は、制御補償器59を経由し
て、比較器46へ入力される。比較器46では、制御補
償器59の出力と三角波発生器44の出力を比較してP
WM変調信号を出力する。このPWM変調信号を入力と
するトランジスタ駆動回路56で、主回路の共通相ハー
フブリッジ型変換回路のトランジスタ7,8を交互にオ
ン・オフする。
圧電流波形を示す図である。図2で示す構成回路の動作
について図4を用いて説明する。 (a)vC1>vC2の場合 この場合は、減算器58の出力が正になるので比較器4
6の出力であるPWM変調信号は正レベルのパルス幅の
方が大きくなる。したがって、スイッチング周期Tのう
ち、正側のトランジスタ7のオン期間をtON1、負側の
トランジスタ8のオン期間をtON2とすれば、tON2より
tON1の方が大きくなる。このときのリアクトル3の両
端電圧vL3(図2に示す向きとする電圧)は、図4(a)の
ようになる。vC1>vC2でtON1>tON2であるから、一
周期Tにおけるリアクトル電圧の積分値は正になり、リ
アクトル3に流れる電流iL3は、正方向(図2に示す電
流の向き)に増加する。この電流の向きは、正側のコン
デンサ17の電荷を放電し負側のコンデンサ18に電荷
を充電する。即ち、vC1>vC2の場合、vC1を減らす方
向に、逆にvC2を増やす方向に回路が動作する。
6の出力であるPWM変調信号は正レベルのパルス幅の
方が小さくなる。したがって、正側トランジスタ7のオ
ン期間tON1より、負側トランジスタ8のオン期間tON2
の方が大きくなる。このときのリアクトル3の両端電圧
vL3は、図4(b)のようになる。 vC1<vC2でtON1<
tON2であるから、一周期Tにおけるリアクトル電圧の
積分値は負になり、リアクトル3の電流iL3は、負方向
に増加する。この電流の向きは、正側コンデンサ17に
電荷を充電し、負側コンデンサ18の電荷を放電する。
すなわち、vC1<vC2の場合、vC1を増やす方向に、逆
にvC2を減らす方向に回路が動作する。
に差があると、それを解消する方向に回路が動作するの
で、最終的には正側電圧vC1と負側電圧vC2が等しくな
る点(または、近づいた点)で安定する。このとき、三相
交流電源1の第二相からの入力電流と3線直流の負荷装
置62の中性相への出力電流との差分は、 結果的にコ
ンデンサ17,18へは流れず、リアクトル3に発生す
る正または負方向を有するリアクトル電流となって流れ
る。
例では、三相交流電源1の第二相からの入力電流がリア
クトル3へ流れるよう制御することによって、 コンデ
ンサ17,18の両端電圧のリップルを無くしたもので
ある。これに対し、図2の本実施例では、コンデンサ1
7,18の両端電圧を等しくなるよう制御することによ
って、三相交流電源1の第二相からの入力電流と3線直
流の負荷装置62の中性相への出力電流との差分を、リ
アクトル3に流れるリアクトル電流としたものである。
従って、本第二の実施例では、3線直流の中性相への出
力電流分も含めて上記回路構成が働くので、負荷装置6
2の負荷が正負のアンバランスした負荷であってもコン
デンサ17,18の両端電圧が安定するという利点があ
る。
は、絶縁アンプ60,61に該当し、デューティ制御手
段は、三角波発生器44,比較器46,トランジスタ駆
動回路56,減算器58,制御補償器59に該当する。
る。図3は、本発明による第三の実施例の電力変換装置
を示す回路図である。図3も、三相交流を入力し、正
相,中性相,負相の3線直流を負荷へ出力する順変換器
である。図3の第三の実施例は、第一、第二の実施例に
対し制御方法(制御回路の構成)が異なる。図において、
三相交流電源1、リアクトル2、リアクトル3、リアク
トル4、トランジスタ5,6、トランジスタ7,8、ト
ランジスタ9,10、ダイオード11,12、ダイオー
ド13,14、ダイオード15,16、コンデンサ1
7,18、 負荷装置62からなる主回路の構成は、図
1,2の実施例と同じである。
明する。トランジスタ5,6,9,10の制御は、図1
の実施例と同じであり説明を省略する。トランジスタ
7,8の制御についてのみ説明する。2直列のコンデン
サ17,18の中間点から流れ出す電流iCを変流器6
4で検出する。このiCの検出値から減算器58でグラ
ンド65すなわち零を減算する。減算器58の出力は、
制御補償器59を経て、比較器46へ入力される。比較
器46では、制御補償器59の出力と三角波発生器44
の出力を比較してPWM変調信号を出力する。このPW
M変調信号を入力とするトランジスタ駆動回路56で、
共通相ハーフブリッジ型変換回路のトランジスタ7,8
を交互にオン・オフする。
を用いて説明する。 (a)iC>0の場合 この場合は、減算器58の出力が正になるので比較器4
6の出力であるPWM変調信号は正レベルのパルス幅の
方が大きくなる。したがって、スイッチング周期Tのう
ち、正側トランジスタ7のオン期間をtON1、負側トラ
ンジスタ8のオン期間をtON2とすれば、tON2よりtON
1の方が大きくなる。このときのリアクトル3の両端電
圧vL3(電圧の向きは図3に示す向きとする)は、図4
(a)のようになる。tON1>tON2であるから、一周期T
におけるリアクトル電圧の積分値は正になり、リアクト
ル3に流れる電流iL3は、正方向(電流の向きは図3に
示す向き)に増加する。この電流の向きは、2直列のコ
ンデンサ17,18の中間点から流れ出す電流iCを減
らす方向に働く。即ち、iC>0となると、iC=0とな
る方向に回路が動作する。
6の出力であるPWM変調信号は正レベルのパルス幅の
方が小さくなる。したがって、正側トランジスタ7のオ
ン期間tON1より、負側トランジスタ8のオン期間tON2
の方が大きくなる。このときのリアクトル3の両端電圧
vL3は、図4(b)のようになる。tON1<tON2であるか
ら、一周期Tにおけるリアクトル電圧の積分値は負にな
り、リアクトル3の電流iL3は、負方向に増加する。こ
の電流の向きは、2直列のコンデンサ17,18の中間
点から流れ出す電流iCを増やす方向に働く。すなわち
iC<0となると、iC=0となる方向に回路が動作す
る。
8の中間点から流れ出す電流iCが零になるまたは零に
近づくように回路が動作する。このとき、三相交流電源
1の第二相からの入力電流と3線直流負荷装置62の中
性相への出力電流の差分は、結果的にコンデンサ17,
18へは流れず、リアクトル3に発生する正または負方
向を有するリアクトル電流となって流れる。従って、コ
ンデンサ17,18の両端電圧のリップルを無くすこと
ができる。尚、本実施例でも、3線直流の中性相への出
力電流分も含めて上記回路構成が働くので、負荷装置6
2側が正負のアンバランスした負荷であっても、コンデ
ンサ17,18の両端電圧は安定する。そして、第三の
実施例の場合の変動検出手段は、変流器64に該当し、
デューティ制御手段は、三角波発生器44,比較器4
6,トランジスタ駆動回路56,減算器58,制御補償
器59,グランド65に該当する。
変換装置を示す回路図である。図5の電力変換装置は、
フルブリッジ回路構成の三相交流入力形の順変換器とハ
ーフブリッジ2回路構成の三相交流出力形のインバータ
とを接続した三相交流入力・三相交流出力形の電力変換
装置である。すなわち、三相交流電源1から入力し、一
旦、正相,中性相,負相の3線の直流電圧に変換したの
ち、該直流電圧を再変換した三相交流を三相交流負荷装
置36から出力する電力変換装置である。そして、上記
電力変換装置のフルブリッジ回路構成の順変換器に、本
発明を適用した実施例の回路を示している。
ランジスタ5,6のそれぞれに逆並列に接続されたダイ
オード11,12と、トランジスタ5,6の中点と三相
交流電源1の第一相との間に接続したリアクトル2と、
先の直列接続したトランジスタ5,6の両端に接続した
2直列コンデンサ17,18とで一相分の変換器が構成
される。同様に、直列接続されたトランジスタ9,10
と、トランジスタ9,10のそれぞれに逆並列に接続さ
れたダイオード11,12とで構成し、トランジスタ
9,10の中点と三相交流電源1の第三相との間をリア
クトル4で接続し先の直列接続したトランジスタ9,1
0の両端を 2直列コンデンサ17,18の両端へトラ
ンジスタ5,6と同じ向きに接続する。さらに、2直列
コンデンサ17,18の中点と三相交流電源1の第二相
とを接続し共通相とする。
タ7,8と、トランジスタ7,8のそれぞれに逆並列に
接続されたダイオード13,14とで構成し、トランジ
スタ7,8の中点と三相交流電源1の第二相との間をリ
アクトル3で接続し、先の直列接続したトランジスタ
7,8の両端を2直列のコンデンサ17,18の両端へ
トランジスタ5,6と同じ向きに接続する。
と、 ランジスタ19,20のそれぞれに逆並列に接続さ
れたダイオード25,26と、 ランジスタ19,20の
中点と三相交流負荷装置36の第一相との間に接続した
リアクトル31とで構成し、先の直列接続したトランジ
スタ19,20の両端を2直列のコンデンサ17,18の
両端へトランジスタ5,6と同じ向きに接続する。さら
に、前記コンデンサ17,18の中点と三相交流負荷装
置36の第二相とを接続し共通相とする。
3,24と、そのトランジスタ23,24のそれぞれに
逆並列に接続されたダイオード29,30と、そのトラ
ンジスタ23,24の中点と三相交流負荷装置36の第
三相との間に接続したリアクトル33とで構成し、先の
直列接続したトランジスタ23,24の両端を2直列の
コンデンサ17,18の両端へトランジスタ5,6と同
じ向きに接続する。更に、三相交流負荷装置36の第一
相と第二相の間にコンデンサ34を接続し三相交流負荷
装置36の第二相と第三相の間にコンデンサ35を接続
する。
9,10をオン・オフ制御することによって、入力電流
正弦波、入力力率1を保ちながら三相交流電源1を入力
として直流電圧を出力する。また、トランジスタ19,
20,23,24をオン・オフ制御することによって、
前記直流電圧を入力して、三相交流負荷装置36へ三相
の正弦波交流電圧を供給する。
制御手段でオン・オフ制御し、三相交流電源1の第二相
からの入力電流と三相交流負荷装置36の第二相へ供給
する電流との差分をリアクトル3に流れるリアクトル電
流で調整するようにする。このトランジスタ7,8のデ
ューティ制御方法は、図2または図3で示した制御で実
現可能である。これによって、コンデンサ17,18の
中性点から流れでる電流が無くなり、コンデンサ17,
18の両端電圧が安定する。3線直流電圧が安定するこ
とによって、インバータの出力の正負がバランスしな
い、あるいは直流電圧が不足して充分な交流出力のピー
ク電圧が得られないなどの問題は発生しなくなる。
力の第二相が共通であり、電源側で一相接地、負荷側で
も一相接地が要求される場合にも適用できる。さらに交
流入力の第二相を基準として、3線直流回路(即ち、順
変換器)及び交流出力三相回路(即ち、インバータ)を見
た場合、いずれも直流または低周波の交流でしかないの
で、電力変換装置の漏洩電流を低減することができる利
点がある。
変換装置を示す回路図である。第五の実施例は、図5の
第四の実施例と同様の、三相交流入力・三相交流出力形
の電力変換装置である。図5の第四の実施例では、順変
換器がフルブリッジ回路構成で、インバータがハーフブ
リッジ2回路構成であったのに対し、図6の第五の実施
例では、順変換器がハーフブリッジ2回路構成で、イン
バータがフルブリッジ回路構成である。そして、上記電
力変換装置のフルブリッジ回路構成のインバータに、本
発明を適用した実施例の回路を示している。
ランジスタ5,6のそれぞれに逆並列に接続されたダイ
オード11,12と、トランジスタ5,6の中点と三相
交流電源1の第一相との間に接続したリアクトル2と、
先の直列接続したトランジスタ5,6の両端に接続した
2直列のコンデンサ17,18とで一相分の変換器が構
成される。 同様に、直列接続されたトランジスタ9,
10と、トランジスタ9,10のそれぞれに逆並列に接
続されたダイオード11,12とで構成し、そのトラン
ジスタ9,10の中点と三相交流電源1の第三相との間
をリアクトル4で接続し、先の直列接続したトランジス
タ9,10の両端を2直列のコンデンサ17,18の両
端へトランジスタ5,6と同じ向きに接続する。さら
に、そのコンデンサ17,18の中点と三相交流電源1
の第二相とを接続し共通相とする。
0と、トランジスタ19,20のそれぞれに逆並列に接
続されたダイオード25,26と、トランジスタ19,
20の中点と三相交流の負荷装置36の第一相との間に
接続したリアクトル31とで構成し、先の直列接続した
トランジスタ19,20の両端を2直列のコンデンサ1
7,18の両端へトランジスタ5,6と同じ向きに接続
する。同様に直列接続されたトランジスタ23,24
と、そのトランジスタ23,24のそれぞれに逆並列に
接続されたダイオード29,30と、そのトランジスタ
23,24の中点と三相交流負荷装置36の第三相との
間に接続したリアクトル33とで構成し、直列接続した
トランジスタ23,24の両端を2直列のコンデンサ1
7,18の両端へトランジスタ5,6と同じ向きに接続
する。更に、前記コンデンサ17,18の中点と三相交
流負荷装置36の第二相とを接続し共通相とする。ま
た、三相交流負荷装置36の第一相と第二相の間にコン
デンサ34を接続し,三相交流負荷装置36の第二相と
第三相の間にコンデンサ35を接続する。
21,22と、そのトランジスタ21,22のそれぞれ
に逆並列に接続されたダイオード27,28と、そのト
ランジスタ21,22の中点と三相交流負荷装置36の
第二相との間に接続したリアクトル32とで構成し、先
の直列接続したトランジスタ21,22の両端を2直列
のコンデンサ17,18の両端へトランジスタ5,6と
同じ向きに接続する。
9,10をオン・オフ制御することによって、入力電流
正弦波、入力力率1を保ちながら三相交流電源1を入力
として直流電圧を出力する。また、トランジスタ19,
20,23,24をオン・オフ制御することによって前
記直流電圧を入力して、三相交流負荷装置36へ三相の
正弦波交流電圧を供給する。
ティ制御手段でオン・オフ制御し、三相交流電源1の第
二相からの入力電流と三相交流負荷装置36の第二相へ
供給する電流との差分をリアクトル3に流れるリアクト
ル電流で調整するようにする。このトランジスタ21,
22のデューティ制御方法も、図2または図3で示した
制御で実現可能である。これによって、コンデンサ1
7,18の中性点から流れでる電流が無くなり、コンデ
ンサ17,18の両端電圧が安定する。3線直流電圧が
安定することによって、インバータの出力の正負がバラ
ンスしないあるいは直流電圧が不足して充分な交流出力
のピーク電圧が得られないという問題などは解消され
る。
力の第二相が共通であり、電源側で一相接地、負荷側で
も一相接地が要求される場合にも適用できる。さらに、
交流入力の第二相を基準として、3線直流回路及び交流
出力三相回路を見た場合、いずれも直流または低周波の
交流でしかないので、電力変換装置の漏洩電流を低減す
ることができる利点がある。
る。図9は、本発明による第六の実施例の電力変換装置
を示す回路図である。電力変換装置としての無停電電源
装置に本発明を適用した実施例を示すものである。すな
わち、図5の第四の実施例の回路において、直流の中性
相と負相の間にコンデンサ18に並列に、直流電力貯蔵
器としての蓄電池63を接続したものである。なお、中
性相と正相の間にコンデンサ18を接続したものでも可
である。
力され、 リアクトル2,3,4、トランジスタ5〜1
0、ダイオード11〜16から成る順変換器は、蓄電池
63を充電すると共にトランジスタ19,20,23,2
4、ダイオード25,26,29,30、リアクトル3
1,33、コンデンサ34,35から成るインバータへ
直流を供給する。さらに、インバータで直流を交流に再
変換し三相交流負荷装置36から三相交流を供給する。
順変換器を図2または図3に示した制御を行えば、蓄電
池63の充放電電流によるコンデンサ17,18の両端
電圧のアンバランスをも含めて直流三線回路電圧の安定
化が図れる。ただし、図3で示した制御を適用する場合
には、変流器64を直流電流も検出できるものにする必
要がある。ところで、三相交流電源1の入力が停電した
時は、前述の順変換器のトランジスタ5,6,9,10
を停止させるが、直流回路に蓄電池63があるため直流
電圧は継続し、インバータは安定した電圧を三相負荷装
置36へ供給し続けるという効果がある。また、直流の
正相と負相の間に蓄電池63を接続しても無停電電源装
置は構成できるが、本実施例のように中性相と負相(ま
たは正相)との間に接続することによって、蓄電池のセ
ル数を減らせるという効果がある。
も一方が交流で、回路の一部に3線直流回路を有し、交
流の一相と直流の中性相を共通にした電力変換装置の2
直列コンデンサの中性点に流れ込む電流をキャリア周波
数成分以外は、ほぼ零にすることができるので、2直列
コンデンサの両端電圧が等しくなる。従って、電圧アン
バランスを減らすための2直列コンデンサの静電容量が
小さくても3線直流回路の電圧は安定し、小形で使い易
い電力変換装置が得られる。
す回路図である。
す回路図である。
す回路図である。
示す図である。
す回路図である。
す回路図である。
る。
す回路図である。
31,32,33…リアクトル、5〜10…トランジス
タ、11〜16,25〜30…ダイオード、17,18
…コンデンサ、19〜24…トランジスタ、34,35
…コンデンサ、36…三相交流負荷装置、37…三相基
準正弦波発生器、38,39,40…乗算器、41,4
2,43…演算増幅器、44…三角波発生器、45,4
6,47…比較器、48…演算増幅器、49…基準電圧
発生源(直流電圧源)、50…三相変圧器、51,52,
53…変流器、54…絶縁アンプ(絶縁電圧検出器)、5
5,56,57…トランジスタ駆動回路、58…減算
器、59…制御補償器、60,61…絶縁アンプ(絶縁
電圧検出器)、62…負荷装置接続部(負荷装置)、63
…蓄電池、64…変流器、65…グランド(制御回路の
0レベル)。
Claims (8)
- 【請求項1】交流を正相,中性相,負相を有する直流に
変換する電力変換方法において、 前記中性相に流れる電流の時間的変化を検出し、該時間
的変化に基づいて前記電流が前記正相側または前記負相
側へ流れるよう制御し、前記時間的変化を零にするまた
は零に近づけることを特徴とする電力変換方法。 - 【請求項2】直流の正相と中性相との間に接続した正側
コンデンサと、前記直流の中性相と負相との間に接続し
た負側コンデンサと、 前記正相と前記負相との間に接続した2直列スイッチ素
子と該各スイッチ素子のそれぞれに逆並列接続したダイ
オードと前記2直列スイッチ素子の中点と交流の第一相
との間に接続したリアクトルとからなる第一相ハーフブ
リッジ型変換回路と、前記正相と前記負相との間に接続
した2直列スイッチ素子と該各スイッチ素子のそれぞれ
に逆並列接続したダイオードと前記2直列スイッチ素子
の中点と交流の第三相との間に接続したリアクトルとか
らなる第三相ハーフブリッジ型変換回路と、前記直流の
中性相と前記交流の第二相とを接続した共通相とを備
え、 前記第一相,第二相,第三相を有する前記交流を前記正
相,中性相,負相を有する前記直流に変換する電力変換
装置において、 前記正相と前記負相との間に接続した2直列スイッチ素
子と該各スイッチ素子のそれぞれに逆並列接続したダイ
オードと前記2直列スイッチ素子の中点と前記共通相と
の間に接続したリアクトルとからなる共通相ハーフブリ
ッジ型変換回路と、前記共通相に流れる電気信号の時間
的変化を検出する変動検出手段と、 該電気信号の時間的変化に基づいて、前記共通相ハーフ
ブリッジ回路の前記2直列スイッチ素子のオン・オフデ
ューティを変化させるデューティ制御手段とを設けたこ
とを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項3】請求項2において、前記変動検出手段は、
前記共通相に接続した前記リアクトルに流れるリアクト
ル電流から前記電気信号の時間的変化を検出することを
特徴とする電力変換装置。 - 【請求項4】請求項2において、前記変動検出手段は、
前記正側コンデンサの両端電圧及び前記負側コンデンサ
の両端電圧から前記電気信号の時間的変化を検出するこ
とを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項5】請求項2において、前記変動検出手段は、
前記中性相から前記正側コンデンサへ流れる電流及び前
記中性相から前記負側コンデンサへ流れる電流から前記
電気信号の時間的変化を検出することを特徴とする電力
変換装置。 - 【請求項6】入力する三相交流を3線直流に変換する順
変換器と、該3線直流の正相と負相を変換する2個のハ
ーフブリッジ型変換回路を有し該ハーフブリッジ型変換
回路から2相分の交流を出力し、前記3線直流の中性相
に接続した共通相から残り1相分の前記交流を出力する
インバータとからなる電力変換装置において、 前記順変換器は、請求項2または請求項3または請求項
4または請求項5記載の電力変換装置であることを特徴
とする電力変換装置。 - 【請求項7】入力する三相交流を3線直流に変換する順
変換器と、該3線直流の正相と負相を変換する2個のハ
ーフブリッジ型変換回路を有し該ハーフブリッジ型変換
回路から2相分の交流を出力し、前記3線直流の中性相
に接続した共通相から残り1相分の前記交流を出力する
インバータと、前記正相または前記負相または前記中性
相のうちのいずれか2相の間に接続した直流電力貯蔵器
とからなる電力変換装置において、 前記順変換器は、請求項2または請求項3または請求項
4または請求項5記載の電力変換装置であることを特徴
とする電力変換装置。 - 【請求項8】入力する三相交流を3線直流に変換する順
変換器と、該3線直流の正相と負相を変換する2個のハ
ーフブリッジ型変換回路を有し該ハーフブリッジ型変換
回路から2相分の交流を出力し、前記3線直流の中性相
に接続した共通相から残り1相分の前記交流を出力する
インバータとからなる電力変換装置において、 前記インバータは、前記正相と前記負相との間に接続し
た2直列スイッチ素子と該各スイッチ素子のそれぞれに
逆並列接続したダイオードと前記2直列スイッチ素子の
中点と前記共通相との間に接続したリアクトルとからな
る共通相ハーフブリッジ型変換回路と、前記共通相に流
れる電気信号の時間的変化を検出する変動検出手段と、
該電気信号の時間的変化に基づいて、前記共通相ハーフ
ブリッジ回路の前記2直列スイッチ素子のオン・オフデ
ューティを変化させるデューティ制御手段とを有するこ
とを特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (4)
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