JPH09198817A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JPH09198817A
JPH09198817A JP714196A JP714196A JPH09198817A JP H09198817 A JPH09198817 A JP H09198817A JP 714196 A JP714196 A JP 714196A JP 714196 A JP714196 A JP 714196A JP H09198817 A JPH09198817 A JP H09198817A
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Yosuke Hamada
洋介 浜田
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高司 山口
Kazuhisa Shishida
和久 宍田
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
    • G11B5/59633Servo formatting
    • G11B5/59655Sector, sample or burst servo format

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッドをトラックの任意の位置に精度よく位置
決めするために、2相以上の多相位置信号を再生する磁
気ディスク装置において、相を切り換えても常に連続で
あり、かつ線形性の良好な位置信号を作成する方法を提
供する。 【解決手段】位置信号をN信号とQ信号の交点の電圧で
規格化するように、 N’信号=N信号/√(|N信号|2+|Q信号|2) Q’信号=Q信号/√(|N信号|2+|Q信号|2) などの演算により、N’信号およびQ’信号をサンプリ
ングごとに毎回計算し、この位置信号をつなぎ合わせる
ことによってヘッドの位置決めを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
のヘッド位置検出方法に係わり、特に、2相以上の多相
サーボパターンから復調した各信号を切り換えることに
よって、位置に対して線形性の良好な位置信号を作成す
る方法および、該位置信号により、ヘッドを位置決めす
る磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置では、データ情報の読
み取りまたは書き込みを行う場合、ヘッドをディスク上
に同心円状に形成されているトラックに対して高精度に
位置決めする動作が必要とされる。
【0003】従来のヘッドは、記録および再生動作を1
つの誘導型磁気ヘッドで行っていたが、トラック密度の
向上のためにはヘッドの再生出力向上が不可欠であり、
そのような目的を達成するため磁気抵抗効果を使用した
MR(Magneto-Resistive)ヘッドが採用され始めてい
る。MRヘッドは再生専用であるため、記録用の誘導型
磁気ヘッドと組み合わせて、記録・再生分離ヘッドを構
成するのが一般的である。
【0004】このような記録・再生分離ヘッドを用いる
場合の問題の一つに、例えば特開平7−45020に示
されているように、物理的な配置の都合上再生用ヘッド
中心位置と記録用ヘッド中心位置にずれが生じるため、
記録時と再生時では再生用ヘッドを前記ずれ量だけずら
して位置決めしなければならないといったことがある。
この問題に対処するには、広範囲にわたって線形性が良
好な位置信号を作成する必要がある。
【0005】通常、磁気ディスク装置においては、ヘッ
ドのディスク面上の位置を特定できるように、一般にサ
ーボトラックライタと呼ばれる装置であらかじめディス
ク上に位置情報を記録しておく。ディスク上に記録され
る位置情報の一例を図2に示す。図2(A)は、セクタ
ーサーボ方式のディスク面の概略図であり、図2(B)
は、図2(A)のM部を拡大した位置情報記録領域の概
略図である。
【0006】位置情報は通常図2(B)に示すようなA
バースト部42、Bバースト部43、Cバースト部4
4、Dバースト部45の繰り返しパターンにより構成さ
れる。ヘッド位置は、ヘッドが各バースト部を横切ると
きのAバースト、Bバーストの出力差として定義される
N信号または、Cバースト、Dバーストの出力差として
定義されるQ信号により決定される。例えば、図2
(B)の再生用ヘッド41の位置ではAバーストとBバ
ーストの出力が等しく、N信号=0、Q信号=Cバース
トの出力、となる。
【0007】次に位置信号の相切り換えおよび、N信号
およびQ信号とヘッド位置の関係について述べる。図3
(A)は、ヘッド位置と前記N信号およびQ信号の関係
を示した図である。再生用ヘッド41を図2(B)の位
置からディスク半径方向、例えば図2(B)において右
方向に徐々に移動させるとき、Aバースト出力が増加し
Bバースト出力が減少するため、前記N信号はヘッドの
移動に対して徐々に増加する。そして、さらに再生用ヘ
ッド41を移動させると、再生用ヘッド41の幅がトラ
ックピッチより狭いため、やがて再生用ヘッド41はA
バースト幅の中に完全に入ってしまいBバーストの影響
を受けなくなる。このためN信号は最大値付近でなめら
かなピークをもつ図3(A)に示すような形状となる。
なお、図2(B)に示したとおり、CバーストおよびD
バーストは、AバーストおよびBバーストをディスク半
径方向に1/2トラックピッチだけずらした位置に記録
されているため、Q信号はN信号をヘッド位置方向へ1
/2トラックピッチだけ平行移動させた形状となる。
【0008】上述したN信号およびQ信号のうち、位置
信号ゲイン(信号の傾き)の変化の小さい範囲を選択し
つなぎあわせることによって位置信号を作成する方法と
して、以下のような操作を行うことが一般に知られてい
る。この方法について以下図3(B)および(C)を用
いて説明する。
【0009】まず、N信号の絶対値とQ信号の絶対値を
比較して、絶対値の小さい信号を選択する。このとき、
信号が右上がりの直線となるように必要に応じて符号を
反転させ、Ni信号およびQi信号を作成する(図3
(B))。ここでN信号の絶対値とQ信号の絶対値が等
しい点が位置信号の切り換え点となる。つぎに、トラッ
クピッチ内でヘッド位置の増加に対応して位置信号が増
加するように図3(B)のQi信号を2V0または−2
V0オフセットさせて位置信号をつなぎ合わせQc信号5
1を作成する。この結果、図3(C)に示すような位置
信号が作成される。
【0010】従来、上述した方法により作成された位置
信号からヘッド位置を特定してヘッドの位置決め制御を
行ってきたが、記録・再生分離ヘッドを用いる場合には
データ書き込み時の再生ヘッド位置(W点)と、データ
読み取り時の再生ヘッド位置(R点)をずらす必要があ
るため、以下に述べるような問題が起こる。
【0011】図4(A)に示すようにR点がW点から大
きく離れているため、切り換え点(CH点)付近に位置
決めしなければならない場合が生じる。R点では切り換
え点(CH点)を越えるため、上述したようにQ信号を
反転しN信号とQ信号の交点の電圧の設計値の2倍(2
V0)を加えることで位置信号Qc51を生成することに
よって現在のヘッド位置を特定し、これがヘッドの目標
位置に対応した位置信号電圧Vrとなる、すなわちQc=
Vrとなるようにヘッドの位置決めを行っていた。
【0012】しかしながら、実際はヘッド出力の変動な
どのため、N信号とQ信号の交点の電圧(Vch)は、設
計値(V0)と一致しない場合があり、また、トラック
ピッチ変動によりVchは各セクタで必ずしも一定とはな
らない。ここでトラックピッチ変動とは、前記サーボト
ラックライタでディスク上に位置情報を記録する際に、
ディスク装置の振動などにより、図5のようにトラック
中心46およびトラックの境界線47のラインが振動的
となり、同一トラック内においても各セクタでトラック
ピッチが完全には一定とはならないことを示しており、
この結果Q信号のN信号からの平行移動量が設計値通り
の1/2トラックピッチとならない。つまり図3(A)
に示したQ信号がヘッド位置方向(左右方向)にシフト
し、これにともなってN信号とQ信号の交点の電圧(V
ch)は、設計値(V0)と一致しなくなる。
【0013】図4(B)は、切り換え点近傍の位置信号
の様子(図4(A)P部の拡大図)を示した図である
が、図に示すようにV0≠Vchの場合は、N信号とQ信
号の切り換え点(CH点)で位置信号が不連続となり、
切り換え点(CH点)付近ではヘッドの位置決め精度が
低下するという問題が生じる。
【0014】特開平7−45020では、位置信号の不
自然な変化点を除去する目的で、前記N信号およびQ信
号のかわりに、Aバースト、Bバースト、Cバーストお
よびDバーストから再生されるA信号、B信号、C信号
およびD信号を直接利用して位置信号を作成する方法に
対して、ヘッドおよび増幅器に供給される電圧の変化や
周囲温度の変化によって変動する、ヘッド再生信号のオ
フセット量の検出をおこなう方法が開示されている。し
かしながら、トラックピッチ変動に起因する位置信号の
不連続性については考慮されておらず、再生信号出力
(上下方向)のオフセットに対しては解決できるが、ト
ラックピッチ変動に起因する再生信号波形のディスク半
径方向(左右方向)のシフトに対しては、やはり不連続
な点が発生してしまう。
【0015】また本発明で提案する方法は、後述するよ
うに位置信号作成の基本としてN信号(=A信号−B信
号)またはQ信号(=C信号−D信号)を用いるため、
前記A信号、B信号、C信号およびD信号のオフセット
は減算処理によって自動的にキャンセルされるため、ヘ
ッド再生信号出力のオフセット量に関して考慮する必要
はない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにトラッ
クピッチは、一般にサーボトラックライタと呼ばれる装
置でディスク上に位置情報を記録する際の、ディスク装
置の振動などにより、同一トラック内においても一定と
はなっていない。このため、電圧とトラックピッチとの
関係を一定とするかぎり、相の切り換えを行って作成す
る位置信号において、前記切り換え点における連続性は
保証されるものではなかった。
【0017】本発明の目的は、多相信号を切り換えても
前記切り換え点を含むディスク上の全ての半径方向位置
において位置信号が連続となることを保証し、ヘッドを
トラックの任意の位置に精度よく位置決めすることにあ
る。
【0018】本発明の他の目的は、ヘッド位置によらず
前記切り換え点の電圧で規格化するようにサーボゲイン
を自動調整することにある。
【0019】さらに、本発明の目的は、MRヘッドの再
生感度分布などに起因する前記N信号およびQ信号の非
線形性を補正するように、位置信号を計算することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、N信号とQ信号両方の情報を用いて、
ディスク上の全ての半径方向位置においてN信号とQ信
号の交点の電圧で規格化するように、N信号およびQ信
号の値をサンプリングごとに毎回補正する機能を装置に
付加した。つまりN信号およびQ信号を、例えば N’信号=N信号/√(|N信号|2+|Q信号|2) (式1) Q’信号=Q信号/√(|N信号|2+|Q信号|2) (式2) のようにサンプリングごとのN信号およびQ信号の値を
用いて補正する。このとき、N信号=Q信号のとき式1
および式2の計算結果はいずれも1/√2となる。した
がって、図4(C)に示すようにN’信号およびQ’信
号を用いれば切り換え点のオフセット量を2/√2とす
ることにより必ず連続した位置信号が作成される。
【0021】また、常にN信号とQ信号の交点で規格化
されるためサーボゲインの自動調整も同時に達成される
こととなる。
【0022】さらに、本発明は、式1および式2のよう
な演算をテーラー展開公式を用いた近似式によって実施
する場合、テーラー展開係数を変化させてMRヘッドの
再生感度分布などに起因するN信号およびQ信号の非線
形性を補正する機能を装置に付加したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。図1に、本発明に係わる2相サ
ーボ信号を用いたセクターサーボ方式磁気ディスク装置
の位置決め制御系の構成ブロック図を示す。
【0024】この磁気ディスク装置においては、中央制
御部1(CPU)から記録もしくは再生の命令がディス
クコントローラ2に送られると、ディスクコントローラ
2は、ヘッド9を特定位置に位置決めするようマイクロ
プロセッサ3に指令を出す。ヘッド9を位置決めするた
めの信号は、ヘッド9により位置情報記録領域12から
の信号を再生することにより作成される。位置情報は図
2(B)に示すようなパターンからなっており、ヘッド
9がAバースト部42、Bバースト部43、Cバースト
部44、Dバースト部45を横切るときに得られる各々
の信号は、リードライト(R/W)IC15、オートマ
チックゲインコントロール(AGC)アンプ16、全波
整流回路18を介して、ピークホールド(P/H)回路
19〜22に供給され、各々A信号23、B信号24、
C信号25、D信号26として再生される。A信号2
3、B信号24、C信号25およびD信号26は、作動
増幅アンプ33、34へ送られ2相の位置信号N信号2
7およびQ信号28が再生される。N信号27およびQ
信号28は、A/Dコンバータ29を介してマイクロプ
ロセッサ3内部に取り込まれ、補正式演算部30で、上
記式1および式2のように新たにN’信号およびQ’信
号を計算する。位置信号線形化部31では、N’信号お
よびQ’信号をつなぎあわせてヘッド位置に対して線形
な位置信号を作成しヘッド位置を特定する。なお、位置
情報は図2(A)に示すように一定間隔であらかじめデ
ィスク11上に記録されており、ヘッド9が位置情報記
録領域12上のAバースト部42、Bバースト部43、
Cバースト部44およびDバースト部45を横切るタイ
ミングに同期して、図1に示すA信号23、B信号2
4、C信号25、D信号26信号が再生され、続いてN
信号27およびQ信号28が再生されるため一定時間ご
とにサンプリングされる。ヘッド9をディスクコントロ
ーラ2から指令される目標位置に追従させるためには現
在のヘッド位置と目標位置との差が零となるように、位
相進み遅れ補償などの位置制御補償フィルタ32を演算
し制御信号を生成するいわゆるフィードバック制御を行
う。制御信号は、D/Aコンバータ4によりアナログ信
号に変換された後、ボイスコイルモータ6を駆動するV
CM駆動回路5に送出され、ヘッド支持系8により支持
されるヘッド9の位置決めが行われる。ヘッド9が位置
決めされると、書き込み回路14または読み取り回路1
7によりヘッド9は、ディスク11のトラック上にデー
タの記録または再生を行う。
【0025】以上、本発明のディスク装置の概略を述べ
たが、次に本発明の中心となる補正式演算部30および
位置信号線形化部31について詳述する。
【0026】図4(C)に本発明で提供する方法で位置
信号を作成した場合の切り換え点近傍の位置信号の様子
(図4(A)P部の拡大図)を示す。補正式演算部30
では例えば式1および式2の演算によりN’信号および
Q’信号を計算するが、該N’信号およびQ’信号は、
前記N信号とQ信号の交点の電圧で規格化されているた
め、N信号=Q信号のときすなわち、切り換え点(CH
点)において常に一定値(1/√2)となる。
【0027】したがって、位置信号線形化部31で、
Q”=2/√2−Q’信号のように線形化された位置信
号を用いてQ”=Vr”となるように制御することによ
り、図4(C)のR点で示されるような切り換え点(C
H点)付近に対してもヘッド9を精度よく位置決めする
ことができる。
【0028】図6(A)に本発明で提示した方法、図6
(B)に従来技術による方法でヘッド9を切り換え点
(CH点)付近に位置決めしたときの実験結果を示す。
図6はともに、横軸を時間、縦軸を位置信号として10
00周分の波形を重ね書きしたものであるが、波形に示
されるように本発明で提示した方法によれば、切り換え
点(CH点)付近に対してもヘッド9を精度よく位置決
めできることがわかる。
【0029】以上述べたように本発明は、多相サーボ信
号を切り換えて制御する方式の磁気ディスク装置におい
て、相の切り換え点において常に連続かつゲインの規格
化を行う方法を提供したものであり、N信号=Q信号の
とき、N信号およびQ信号の値によらずN’信号(Q’
信号)の値が一定となるように、式1および式2で示す
演算をサンプリングごとに毎回計算することによって達
成している。
【0030】なお、本発明では、N’信号およびQ’信
号の演算として式1および式2を用いて説明したが、n
を任意の自然数としたとき N’信号=N信号/(|N信号|n+|Q信号|n)1/n (式3) Q’信号=Q信号/(|N信号|n+|Q信号|n)1/n (式4) などの演算より実施してもよく、本発明は演算式の形を
限定するものではない。
【0031】また、本発明では、N信号27とQ信号2
8の作成を演算回路を用いて説明したが、各バースト部
の再生信号A信号23、B信号24、C信号25および
D信号26をA/D変換し、マイクロプロセッサ3を用
いてN信号27とQ信号28の演算を行ってもよく、さ
らに N信号=(A信号−B信号)/(|A信号|+|B信号|) (式5) Q信号=(C信号−D信号)/(|C信号|+|D信号|) (式6) のように規格化した信号を用いることもできる。
【0032】また、本発明では、簡単化のためN信号2
7とQ信号28の交点、すなわちN信号27とQ信号2
8の値が等しいところを切り換え点として説明したが、
実際にはN信号27とQ信号28の絶対値が等しいとこ
ろで、必要に応じて反転処理およびオフセット処理を行
い、N信号27およびQ信号28をつなぎ合わせる方法
が一般に用いられている。
【0033】さらに、本発明では、N信号27とQ信号
28からなる2相の信号をつないで位置信号を作成する
場合についての実施例を示したが、2相以上の多相位置
信号をつなぐことによって位置信号を作成する場合に
も、同様な手法が実施可能であり、本発明は実施例に限
定されるものではない。
【0034】なお、式1および式2の演算をマイクロプ
ロセッサ3で行う場合、平方根の演算は困難であるため
近似計算を行う。
【0035】次に、式1および式2中の Z=1/√(|N信号|2+|Q信号|2) (式7) の部分の近似計算について述べる。なお、以下N信号を
N、Q信号をQのように表記する。
【0036】式7をテーラー展開すると Z={1/(|N|+|Q|)}/ √{1−2|N||Q|/(|N|+|Q|)2} (式8) ≒{1/(|N|+|Q|)}× (1+δ+3/2×δ2+・・・) (式9) となり加減算と乗算のみの式となる。なお δ=|N||Q|/(|N|+|Q|)2 (式10) である。式7のテーラー展開の方法は幾通りも考えられ
るが、本発明では、式10で計算されるδの分母および
分子をともにN、Qの同次式としたため|N|=|Q|
のときNおよびQの値によらずδが一定値となり、近似
計算においても|N|=|Q|のとき、N’およびQ’
が一定値となることが保証される。
【0037】また、例えばMRヘッドなどを用いた場合
はヘッドの再生感度分布に起因して、NおよびQの線形
性が若干低下する場合があるが、この場合は、式9中の
テーラ展開係数のかわりに、パラメータP1、P2、・・
・を用い、該パラメータを調整した次式 Z≒{1/(|N|+|Q|)}× (1+P1×δ+P2×δ2+・・・) (式11) により演算することにより、位置信号を連続なものにす
ると同時に線形性を向上させた位置信号を作成すること
も可能となる。
【0038】また、別の方法として、ニュートン法を用
いた繰り返し演算により実施することも可能であり、C
=|N|2+|Q|2とおいて X=1/√C (式12) をみたすXを求めるために、方程式 X2−1/C=0 (X>0) (式13) を、ニュートン法を用いた繰り返し計算によって解く。
該計算を実施した結果4〜5回の演算で収束することが
確認できた。
【0039】また、上述した近似計算をマイクロプロセ
ッサ3で実行する代わりに、あらかじめ外部の計算機に
より演算した結果をテーブル化しておき、該テーブルを
参照し線形補間する方法も実用上有効である。
【0040】
【発明の効果】本実施例によれば、N信号およびQ信号
の切り換え点においても位置信号の連続性が保たれ、ヘ
ッドを半径方向の任意の位置に精度よく位置決めするこ
とができる。
【0041】また、位置信号の計算式中のパラメータを
調整することにより、位置信号の線形性を向上させヘッ
ドを半径方向の任意の位置に精度よく位置決めすること
ができる。
【0042】さらに、ヘッドおよび増幅器に供給される
電圧などの変化にともなってヘッド再生信号の電圧レベ
ルが変化しても、位置信号が変化しないため、ヘッドを
半径方向の任意の位置に精度よく位置決めすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る磁気ディスク装置の概略
【図2】(A)ディスク面上の位置情報記録領域を示す
概念図 (B)ディスクに記録されたバーストパターンを示す概
念図
【図3】(A)ヘッド位置とN信号およびQ信号の関係
を示す概念図 (B)N信号およびQ信号の選択および反転操作を示す
概念図 (C)位置信号のつなぎ合わせ方法を示す概念図
【図4】(A)位置信号の相切り換えおよび、ヘッド位
置と位置信号との関係を示す概念図 (B)相切り換え点近傍の概念図 (C)本発明による相切り換え点近傍の概念図
【図5】トラックピッチ変動を示す概念図
【図6】(A)本発明装置の位置信号の測定例 (B)従来装置の位置信号の測定例
【符号の説明】
1‥‥CPU、2‥‥ディスクコントローラ、3‥‥マ
イクロプロセッサ、4‥‥DAコンバータ、5‥‥ボイ
スコイルモータ駆動回路、6‥‥ボイスコイルモータ、
7‥‥キャリッジ回転軸、8‥‥ヘッド支持系、9‥‥
ヘッド、10‥‥スピンドルモータ駆動軸、11‥‥デ
ィスク、12‥‥位置情報記憶領域、13‥‥R/W
(リードライト)IC、14‥‥書き込み回路、15‥
‥リードライトIC、16‥‥自動ゲイン調整(オート
ゲインコントロール)アンプ、17‥‥読み取り回路、
18‥‥全波整流回路、19、20、21、22‥‥ピ
ークホールド回路、23‥‥A信号、24‥‥B信号、
25‥‥C信号、26‥‥D信号、27‥‥N信号、2
8‥‥Q信号、29‥‥ADコンバータ、30‥‥補正
式演算部、31‥‥位置信号線形化部、32‥‥位置制
御補償フィルタ、33、34‥‥作動増幅アンプ、41
‥‥再生ヘッド、42‥‥Aバースト部、43‥‥Bバ
ースト部、44‥‥Cバースト部、45‥‥Dバースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 高司 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 宍田 和久 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 沼里 英彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを位置決めす
    るための2相以上のパターンが記録された磁気ディスク
    と、該パターンから2相以上の位置情報を復調する手段
    と、該2相以上の位置情報をサンプリングする手段と、
    該サンプリングしたデータを演算するためのプロセッサ
    とを有する磁気ディスク装置において、 相の切り換え点においてつなぎ合わせる位置信号が常に
    連続となるように、前記つなぎ合わせの対象となる2つ
    の信号を用いて、前記位置信号をサンプリングごとに毎
    回計算し、その演算結果をもとにヘッドを位置決めする
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 位置信号の相の切り換え点における信号値が、設計で決
    まる値に自動的に規格化されるような演算をすることを
    特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 位置信号の相の切り換え点に磁気ヘッドを位置決めする
    場合と、切り換え点以外に磁気ヘッドを位置決めする場
    合とで、位置信号および制御信号の分散が同程度である
    ような位置信号を演算によって作成することを特徴とす
    る磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 つなぎ合わせの対象となる2つの信号をN信号およびQ
    信号、nを任意の自然数としたとき、1/(|N信号|
    n+|Q信号|n)1/nの計算式を用いて位置信号を
    サンプリングごとに毎回計算し、該計算結果に基づいて
    ヘッドを位置決めするすることを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の磁気ディスク装置におい
    て、 請求項4記載の計算式をマイクロプロセッサで演算する
    際に、累乗根の演算部分に対して、δ=|N||Q|/
    (|N|+|Q|)2を変数としてテーラー展開するこ
    とを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 請求項5記載のテーラー展開による演算方法を用い、該
    テーラー展開におけるテーラー展開係数を、位置信号の
    線形性向上の目的で補正することを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の磁気ディスク装置におい
    て、 請求項4記載の計算式をマイクロプロセッサで演算する
    際に、累乗根の演算と割り算の演算部分に対して、ニュ
    ートン法による繰り返し計算を用いることを特徴とする
    磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の磁気ディスク装置におい
    て、 請求項4記載の計算式の計算結果をテーブル化してお
    き、該計算式を演算する代わりに該テーブル値を参照す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
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