JPH09198061A - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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JPH09198061A
JPH09198061A JP8006029A JP602996A JPH09198061A JP H09198061 A JPH09198061 A JP H09198061A JP 8006029 A JP8006029 A JP 8006029A JP 602996 A JP602996 A JP 602996A JP H09198061 A JPH09198061 A JP H09198061A
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music signal
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Junichi Nakamura
順一 中村
Shuichi Otsu
秀一 大津
Kenji Tomizawa
健二 富沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクチェンジャ35または受信装置40
より出力される音楽信号とマイクロホン34より入力さ
れる歌唱音声信号とをミキシングして再生するカラオケ
装置において、歌唱の音程を評価する採点機能の実行を
迅速に行う。 【解決手段】 音楽信号及び歌唱音声の再生中において
歌唱音声を基準音程と逐時的に比較し、音程差が生じた
ときには所定の満点から逐時減算処理して表示し、一定
の得点以下となったときに音楽信号の再生を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるカラオケ
装置として使用して好適な、音楽信号と音声信号とを再
生する音響再生装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクの如き情報信号記録媒
体の再生により、または、通信手段により送信された信
号(MIDIデータ)の受信により得られる音楽情報を
音楽信号として出力して再生するとともに、マイクロホ
ン装置を介して入力される歌唱音声を音声信号として出
力して再生する音響再生装置が提案されている。
【0003】この音響再生装置においては、上記音楽信
号に基づく音楽と上記音声信号に基づく歌唱とが同時に
再生されるので、いわゆるカラオケ装置として使用され
る。これら音楽と歌唱とは、電気的にミキシングされて
再生されることとしてもよく、また、それぞれが並列的
に再生されることとしてもよい。
【0004】そして、このようにカラオケ装置として使
用される音響再生装置においては、上記歌唱音声の音程
と当該楽曲の本来の音程との差異に基づいて該歌唱を評
価するいわゆる採点機能を有するものが提案されてい
る。
【0005】この採点機能を作動させた場合において
は、一の楽曲の再生終了後に、その楽曲の再生中におけ
る上記歌唱音声の音程と当該楽曲本来の音程との差異に
基づく点数が表示される。この点数は、例えば、100
点を満点として、0乃至100の数値として表示され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に採点機能を有するカラオケ装置として使用される音響
再生装置においては、上記歌唱に対する評価結果を得る
には、この評価結果が良い場合(すなわち、上記点数が
多い場合)であっても悪い場合(すなわち、上記点数が
少ない場合)であっても、一律に、一の楽曲の再生終了
後に所定の時間を要することとなる。
【0007】ところが、上記歌唱の評価が、上記採点機
能による評価結果を待つまでもなく明かに悪い場合や、
該歌唱が楽曲の途中で中止されてしまった場合等には、
その楽曲を最後まで再生し、さらに、この再生の終了後
の所定の時間を該歌唱の評価に費やすことは、時間の無
駄であるという指摘が多くなされている。
【0008】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであり、いわゆる採点機能を有するカラオ
ケ装置として使用される音響再生装置であって、マイク
ロホン装置を介して入力された歌唱の評価が該採点機能
による評価結果を待つまでもなく明かに悪い場合や該歌
唱が楽曲の途中で中止されてしまった場合等に、その楽
曲を最後まで再生し、さらに、この再生の終了後の所定
の時間を該歌唱の評価のために費やすという時間の無駄
が解消され、迅速に次の楽曲の再生が行えるようになさ
れた音響再生装置の提供という課題を解決しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る音響再生装置は、音楽情報ソースより
音楽情報を供給されこの音楽情報に応じた音楽信号を出
力する音楽信号出力手段と、この音楽信号出力手段から
出力される音楽信号に対応する基準歌唱情報を基準歌唱
情報ソースより供給される基準歌唱情報入力手段と、歌
唱音声が供給されこの歌唱音声に応じた音声信号を出力
するマイクロホン入力手段と、該音楽信号出力手段によ
る音楽信号の出力中に該マイクロホン入力手段から出力
される音声信号と上記基準歌唱情報とを照合しこの照合
の結果に応じた照合情報を発生する照合情報発生手段
と、該音楽信号出力手段を制御する制御手段とを備え、
この制御手段は、上記照合情報の積算値に基づいて、上
記音楽信号出力手段による音楽信号の出力中に、この音
楽信号出力手段を制御することとなされたものである。
【0010】そして、本発明は、上記音響再生装置にお
いて、上記基準歌唱情報入力手段は、上記基準歌唱情報
である理想音程情報を上記基準歌唱情報ソースである理
想音程情報ソースより供給される理想音程情報入力手段
であることとし、上記照合情報発生手段は、上記音声信
号の音程と該理想音程情報とを照合してこの照合の結果
に応じた照合情報である音程差情報を発生する音程差情
報発生手段であることとし、上記制御手段は、該音程差
情報の積算値に基づいて、上記音楽信号出力手段による
音楽信号の出力中に、この音楽信号出力手段を制御する
こととしたものである。
【0011】また、本発明は、上記音響再生装置におい
て、上記制御手段に制御されて動作する表示手段を設
け、該制御手段は、該表示手段により音程差情報の積算
値に応じた異なる表示を行うこととしたものである。
【0012】さらに、本発明は、上記音響再生装置にお
いて、上記制御手段は、上記音程差情報の積算値に応じ
て、音楽信号出力手段による音楽信号の出力を続行する
か否かを決定するとともに、該音楽信号の出力を終了す
ることとしたときには、該音楽信号の出力の終了に伴っ
て、上記表示手段により該音程差情報の積算値に応じた
異なる表示を行うこととしたものである。
【0013】そして、本発明に係る音響再生装置は、音
楽情報ソースより楽曲単位の音楽情報を供給されこの音
楽情報に応じた音楽信号を出力する音楽信号出力手段
と、この音楽信号出力手段から出力される音楽信号に対
応する基準歌唱情報を基準歌唱情報ソースより供給され
る基準歌唱情報入力手段と、歌唱音声が供給されこの歌
唱音声に応じた音声信号を出力するマイクロホン入力手
段と、該音楽信号出力手段による音楽信号の出力中に該
マイクロホン入力手段から出力される音声信号と該基準
歌唱情報とを照合しこの照合の結果に応じた照合情報を
発生する照合情報発生手段と、該音楽信号出力手段を制
御する制御手段と、この制御手段に制御されて歌唱者ご
とに対応された個人情報を記憶する記憶手段とを備え、
上記制御手段は、上記音楽信号出力手段による一の楽曲
についての音楽信号の出力の終了後に、上記照合情報の
積算値が所定値以下であるときには、当該楽曲に関する
データを上記記憶手段により記憶することとなされたも
のである。
【0014】また、本発明は、上記音響再生装置におい
て、上記音楽信号出力手段による音楽信号の出力の歌唱
者ごとに対応された出力可能量に相当する計数情報を記
憶しておくとともに該音楽信号出力手段による音楽信号
の出力に伴って制御手段により該計数情報を減算される
出力可能量記憶手段を設け、上記制御手段は、上記音楽
信号出力手段による一の楽曲についての音楽信号の出力
の終了後に、照合情報の積算値が所定値以下であるとき
には、当該楽曲についての計数情報の減算を中止するこ
ととなされたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0016】本発明に係る音響再生装置は、図1及び図
2に示すように、音楽信号出力手段となる再生部1を内
蔵して構成されたコントローラ30を有する。このコン
トローラ30には、制御手段となる第1の信号処理ユニ
ット(CPU(1))21が内蔵されている。この第1
の信号処理ユニット21には、メモリ20が接続されて
いる。
【0017】そして、このコントローラ30には、音楽
情報ソースとなるディスクチェンジャ35、または、受
信装置40が接続される。
【0018】上記ディスクチェンジャ35は、複数の光
ディスクの如き情報信号記録媒体となるディスクを収納
しており、これらディスクを再生するためのスピンドル
モータや光ヘッドを有して構成されている。このディス
クチェンジャ35は、上記複数のディスクを選択的に再
生して、上記コントローラ30に対して音楽情報を出力
する。
【0019】上記受信装置40は、電話回線、ISDN
回線等の公衆回線により送信される音楽情報(MIDI
データ)を入力端子40を介して受信し、上記コントロ
ーラ30に対して音楽情報を出力する。
【0020】上記コントローラ30は、上記ディスクチ
ェンジャ35、または、上記受信装置40より楽曲単位
の音楽情報及び画像情報を供給され、これら音楽情報及
び画像情報に応じた音響信号及び画像信号をアンプ31
に対して出力する。なお、以下の説明においては、上記
コントローラ30の構成としては、主に上記ディスクチ
ェンジャ35より上記音楽情報を供給されるものとして
説明する。
【0021】上記アンプ31は、送られた音響信号を増
幅してスピーカ33,33により再生するとともに、送
られた画像信号に基づく映像をTV(テレビジョン)モ
ニタ32により表示する。このTVモニタ32は、上記
第1の信号処理ユニット21に制御されて動作する表示
手段ともなるものである。
【0022】また、上記コントローラ30には、マイク
ロホン入力手段を構成するマイクロホン装置34が接続
される。このマイクロホン入力手段は、上記マイクロホ
ン装置34を介して歌唱音声を供給され、図2に示すよ
うに、この歌唱音声に応じた音声信号を、上記コントロ
ーラ30内のマイクアンプ23及びA/D変換器3を介
して、該コントローラ30内の音程検出部4及びミキシ
ング部(ミュージック・ヴォーカルミキシング)5に対
して出力する。
【0023】さらに、上記コントローラ30には、サー
ビス用端末装置37が接続される。このサービス用端末
装置37は、入力キー38及び表示部を有して構成さ
れ、内蔵の充電式電池により電源供給されて動作する。
このサービス用端末装置37の充電式電池は、サービス
用端末充電器36により充電される。そして、このサー
ビス用端末装置37は、上記入力キー38を介して入力
される種々の情報を、上記サービス用端末充電器36を
介して、上記コントローラ30に対して出力する。
【0024】また、このサービス用端末装置37には、
上記第1の信号処理ユニット21に制御されて歌唱者ご
とに対応された個人情報を記憶する記憶手段となる個人
情報カード39が装着される。この個人情報カード39
は、いわゆるICカードの如く、記憶素子を有して構成
されている。
【0025】この個人情報カード39に記憶される個人
情報の内容としては、以下の〔表1〕に示すように、当
該歌唱者が得意とする得意曲の曲名を記録した得意曲リ
スト((PP−M0))及びこの得意曲に関連するデー
タ((PP−M1)乃至(PP−M5))、該歌唱者の
氏名や生年月日等((PP−MP1))、歌唱可能な音
域((PP−MP2))、好きな音楽ジャンル((PP
−MP3))、過去に歌唱した曲目とそれらについての
採点結果を記録した得点リスト((PP−MP4))、
採点結果の最高点及び最低点に関するデータ((PP−
MP5))、及び、プリペイド残高((PP−MP
6))等である。
【0026】なお、上記得意曲に関連するデータ((P
P−M1)乃至(PP−M5))は、後述するように、
上記得意曲リスト((PP−M0))を基に、上記音楽
情報より得ることができる。
【0027】
【表1】
【0028】上記得意曲リスト((PP−M0))は、
後述するように、上記得点リスト((PP−MP4))
の内容に応じて、上記第1の信号処理ユニット21によ
り更新されるとともに、歌唱者の操作によって、所望の
曲名を書き込むこともできる。
【0029】上記プリペイド残高は、上記再生部1によ
る上記音楽信号の出力の、歌唱者ごとに対応された出力
可能量に相当する計数情報である。したがって、上記個
人情報カード39は、上記プリペイド残高を記憶してい
ることにより、出力可能量記憶手段ともなっている。
【0030】すなわち、このプリペイド残高は、この音
響再生装置の使用が有料である場合において、この音響
再生装置の使用料金を支払うことにより、支払い料金額
に応じて加算される。この使用料金は、使用時間あたり
の単価を基準として所望の使用時間分が支払われること
としてもよく、また、1曲あたりの単価を基準として所
望の曲数分が支払われることとしてもよい。そして、こ
のプリペイド残高は、上記再生部1による上記音楽信号
の出力に伴って、時間ごとに、あるいは、楽曲単位で、
上記第1の信号処理ユニット21により、減算される。
このプリペイド残高が0になったときには、この音響再
生装置の使用が不可能となる。すなわち、上記プリペイ
ド残高が0であるときには、上記第1の信号処理ユニッ
ト21は、上記再生部1を動作させない。
【0031】上記コントローラ30においては、上記デ
ィスクチェンジャ35、または、上記受信装置40より
供給された音楽情報は、RFアンプ10を介して、上記
再生部1に送られる。この再生部1においては、上記音
楽情報は、EFMデコーダ11に送られる。このEFM
デコーダ11においては、上記音楽情報のEFM復調及
びエラー訂正処理等がなされる。
【0032】上記EFMデコーダ11を経た音楽情報
は、CD−ROMデコーダ12に送られ、いわゆるCD
−ROM方式のデコード処理を施される。このCD−R
OMデコーダ12によりデコード処理された信号のうち
のオーディオデータは、MPEGオーディオ(AUDIO)
デコーダ14に送られる。また、上記CD−ROMデコ
ーダ12によりデコード処理された信号のうちのビデオ
データは、MPEGビデオ(VIDEO)デコーダ13に送
られる。
【0033】また、上記EFMデコーダ11からは、上
記音楽情報より読み出された再生時刻情報(SUB-CODE)
が出力され、第2の信号処理ユニット(CPU(2))
15に送られる。この第2の信号処理ユニット15は、
この再生部1内の上記各デコーダ12,13,14を制
御する。
【0034】上記MPEGビデオデコーダ13では、い
わゆるMPEG方式により圧縮処理されているビデオデ
ータに対してデコード(伸長)処理が行われ、R(赤
色)、G(緑色)、B(青色)の各原色信号が得られ
る。これら原色信号は、3チャンネルD/A変換器(3
CHD/A)16に送られてアナログ信号に変換され、上
記TVモニタ32とともに上記表示手段となる表示部9
を構成するOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)
表示回路18を経て、NTSCエンコーダ19に送られ
る。このNTSCエンコーダ19では、上記各原色信号
がいわゆるNTSC方式のコンポジットビデオ信号であ
る画像信号となされ、映像出力端子を介して、該TVモ
ニタ32に対して出力される。
【0035】上記OSD表示回路18は、上記第1の信
号処理ユニット21の制御により、上記TVモニタ32
上に、種々の文字や記号による表示を行う。
【0036】また、上記MPEGオーディオデコーダ1
4では、いわゆるMPEG方式により圧縮処理されてい
るオーディオデータに対してデコード(伸長)処理が行
われ、デジタルオーディオ信号である音楽信号が得られ
る。この音楽信号は、ミュージック用音程変換部2を構
成するキーコントロール回路17に送られる。
【0037】このキーコントロール回路17は、上記第
2の信号処理ユニット15を介して入力されるキーコン
トロール信号及びスピードコントロール信号に応じてキ
ー変換処理及びスピード変換処理を行い、この音楽信号
を上記ミキシング部5に送る。上記キーコントロール信
号及び上記スピードコントロール信号は、上記コントロ
ーラ30の前面部や上記マイクロホン装置34に設けら
れた操作部に対する手動操作に応じて、上記第2の信号
処理ユニット15に入力される。
【0038】このミキシング部5において、上記音楽信
号は、イコライザ17により周波数特性処理をなされた
後、アンプを介してミキサ回路28に送られる。
【0039】なお、上記コントローラ30が上記受信装
置40より上記音楽情報を供給されるものである場合に
は、上記再生部1は、上記各デコーダ11,12,1
3,14に代えて、MIDIインターフェイス、MID
I音源ユニット及び画像信号処理回路を有するものとし
て構成される。すなわち、この場合には、上記受信装置
40により受信された音楽情報が上記MIDIインター
フェイスを介してMIDI音源ユニットに供給されるこ
とにより、このMIDI音源ユニットが、上記音楽信号
を出力する。また、上記受信装置40により受信された
音楽情報は、上記画像信号処理回路により、上記画像信
号に変換されて出力される。
【0040】一方、上記マイクロホン装置34より出力
された上記歌唱音声に応じた信号は、上記マイクアンプ
23により増幅され、上記A/D変換器3によりデジタ
ル信号である音声信号に変換されて、上記ミキシング部
5及び上記音程検出部4に送られる。
【0041】上記ミキシング部5において、上記音声信
号は、イコライザ25により周波数特性処理をなされ、
さらに、残響処理回路26により残響音の処理(リバー
ブ処理)をなされて、アンプを介して、上記ミキサ回路
28に送られる。
【0042】上記ミキサ回路28においては、上記音声
信号と上記音楽信号とがミキシングされ、D/A変換器
6に送られる。このD/A変換器6は、送られたデジタ
ル信号をアナログ信号である音響信号に変換して、音響
出力端子を介して、上記アンプ31に対して出力する。
【0043】そして、上記音程検出部4においては、音
程検出回路24が、供給された音声信号に基づき、この
音声信号に対応する音声の音程を検出する。この音程検
出回路24による検出結果は、歌唱音程情報(歌唱者の
音程情報)Pitとして、上記第1の信号処理ユニット
21に送られる。
【0044】また、上記第2の信号処理ユニット15
は、基準歌唱情報入力手段となる理想音程情報入力手段
として機能する。すなわち、この第2の信号処理ユニッ
ト15は、上記再生時刻情報を上記第1の信号処理ユニ
ット21に送るとともに、上記再生部1より出力されて
いる音楽信号に対応する基準歌唱情報となる理想音程情
報Prtを上記音楽情報より読み出して上記第1の信号
処理ユニット21に送る。すなわち、上記音楽情報ソー
スは、基準歌唱情報ソースともなっている。
【0045】なお、上記基準歌唱情報としては、歌唱を
構成する各音の音程のみならず、音の長さや強さまで含
んだ情報が考えられるが、この実施の形態においては、
該基準歌唱情報として音程情報のみを考えている。
【0046】そして、上記第1の信号処理ユニット21
は、照合情報発生手段となる音程差情報発生手段として
機能し、上記メモリ20とともに採点値算出部7を構成
する。すなわち、この第1の信号処理ユニット21は、
上記再生部1からの音楽信号の出力中に、上記音声信号
に対応する歌唱音程情報Pitの音程と上記理想音程情
報Prtとを照合し、この照合の結果に応じた照合情報
である音程差情報ΔPtを発生するとともに、この音程
差情報ΔPtの積算値に基づいて、該再生部1及び効果
音発生部8を制御する。
【0047】上記音程差情報ΔPtは、上記歌唱音程情
報Pitと上記理想音程情報Prtとの差に所定の計数
αを乗じることにより得られる。この音程差情報ΔPt
は、楽曲の進行中において、各音毎に、逐時的に発生さ
れる。すなわち、この音程差情報ΔPtは、以下の(第
1式)によって求められる。
【0048】 ΔPt=α|Pit−Prt| ・・・(第1式) そして、上記音程差情報ΔPtに基づく採点値Gの算出
は、1曲の楽曲について、満点をGtとし、以下の(第
2式)によって求められる。
【0049】 G=Gt−ΣΔPt ・・・(第2式) すなわち、楽曲開始時の採点値を満点であるGt(0)
とし、該楽曲の終了前の任意の時点nでの採点値をGt
(n)とすると、以下の(第3式)が成立する。ここ
で、ΔPt(n)は、上記時点nでの音程差情報であ
る。
【0050】 Gt(n)=Gt(n−1)−ΔPt(n) ・・・(第3式) したがって、上記(第3式)による算出を、楽曲の開始
より終了まで繰り返し行うことにより、該楽曲について
の最終的な採点値Gが算出される。
【0051】なお、上記採点値Gは、例えば、100を
乗ずる等のように定数を掛けることにより、上記満点G
tが100点となるようにすると、点数として理解し易
い数値とすることができる。
【0052】上記効果音発生部8は、上記表示部9及び
上記TVモニタ32とともに上記表示手段となるもので
あって、効果音発生回路22を有し、上記第1の信号処
理ユニット21の制御に従って、種々の効果音信号を発
生し、上記ミキシング部5に送る。このミキシング部5
においては、上記効果音信号は、アンプを介して上記ミ
キサ回路28に送られる。このミキサ回路28において
は、上記効果音信号は、上記音声信号及び上記音楽信号
にミキシングされ、D/A変換器6に送られる。このD
/A変換器6は、上記効果音信号がミキシングされたデ
ジタル信号をアナログ信号である上記音響信号に変換し
て、上記音響出力端子を介して、上記アンプ31に対し
て出力する。
【0053】また、上記第1の信号処理ユニット21に
は、上記個人情報カード39が接続される個人情報メモ
リ部42が接続されている。この個人情報メモリ部42
は、上記個人情報カード39に記憶されていたデータを
読み出して上記第1の信号処理ユニット21に接続され
た上記メモリ20に転送してこのデータを蓄えさせると
ともに、該第1の信号処理ユニット21の制御により変
更されたデータを該個人情報カード39に記憶させる。
【0054】そして、上記ディスクチェンジャ35によ
り再生されるディスクは、例えば、いわゆる「ビデオC
D」と称されるディスクにおいては、図8において
(a)で示すように、ディスク最内周側にリードインエ
リア101が設けられている。このリードインエリア1
01には、TOCデータが記録されている。このTOC
データは、このディスクにおける各トラックの開始位置
やトラック数、演奏時間等を記録したものである。
【0055】また、上記ディスクにおいては、上記リー
ドインエリア101の内周側に、トラックデータが第1
のトラック(トラック#1)102、第2のトラック
(トラック#2)103、第3のトラック(トラック#
3)104乃至第nのトラック(トラック#n)105
として記録されている。
【0056】そして、このディスクにおいては、上記各
トラックの外周側に、リードアウトエリア106が設け
られている。
【0057】このディスクにおいて、上記第1のトラッ
ク101は、図8中において(B)で示すように、上記
音楽情報及び上記画像情報の記録のために用いられてお
らず、データトラックとして使用されている。このデー
タトラックには、PVD(基本ボリューム記述子)10
7、カラオケベーシックインフォメーションエリア10
8、ビデオCDインフォメーションエリア109、セグ
メントプレイアイテムエリア110、及び、その他のフ
ァイル(例えば、CD−Iアプリケーションプログラム
等の記録用)111が設けられている。
【0058】このディスクにおいて、上記カラオケベー
シックインフォメーションエリア108には、上記第2
のトラック103乃至上記第nのトラック105に収録
されている各楽曲に対応して該各楽曲に関連するデータ
(KARINFO.CC)(例えば、演奏者名、作曲者名、アレン
ジャ名(編曲者名)、リリース年月日、歌唱パートの音
域、曲調、テンポ、楽曲のジャンル等)が記録されてい
る。
【0059】これら各楽曲に関連するデータは、図8中
において(c)で示すように、第1乃至第Nのシーケン
スアイテムテーブルSIT1乃至SITNとして記録され
ている。上記各シーケンスアイテムテーブルは、1つの
シーケンスアイテムテーブルが楽曲の1曲に相当してい
る。
【0060】また、これらシーケンスアイテムテーブル
には、上記各楽曲についての理想音程情報Prtが記録
されている。この理想音程情報Prtは、当該楽曲にお
ける歌唱の本来の音程を示すものである。この理想音程
情報Prtは、例えば12バイトで形成され1つの音を
表現する音程データブロックの一部として構成されてい
る。
【0061】上記音程データブロックにおいては、図6
に示すように、まず、2バイトで、音程(ノートナン
バ)を示す上記理想音程情報Prtが表現される。この
音程とは、例えば、C0乃至G#7(C0、C#0、D
0、D#0、E0、F0、F#0、G0・・・G7、G
#7)というように、いわゆる音階に対応する値であ
る。
【0062】そして、この音程データブロックにおいて
は、上記理想音程情報Prtに続くバイトにより、該理
想音程情報Prtにより表現される音程の音(N1
2,N3・・・)が継続する相対時間(t)が表現され
る。
【0063】上記第2乃至第nのトラック103,10
4乃至105においては、オーディオセクタに対する上
記音楽情報の記録とビデオセクタに対する上記画像情報
の記録とが、時分割的になされている。これらビデオセ
クタとオーディオセクタとは、平均すると、約6:1の
割合で配置されている。
【0064】上記ビデオセクタには、MPEG方式で圧
縮エンコードされた、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピク
チャと称される画像情報(ビデオデータ)が記録されて
いる。また、上記オーディオセクタには、MPEG方式
で圧縮エンコードされた、音楽情報(オーディオデー
タ)が記録されている。
【0065】なお、上記「ビデオCD」では、トラック
数は、最大で99である。したがって、この「ビデオC
D」では、最大98のシーケンスが記録可能である。シ
ーケンスとは、動画の連続した1つの区切りであり、カ
ラオケ用ディスクにおいては、1曲(1トラック)が1
シーケンスとなる。
【0066】上述のように構成された本発明に係る音響
再生装置においては、上記第1の信号処理ユニット21
が後述する所定の動作を実行することにより、採点機
能、得意曲の自動登録機能、及び、上級者の優遇措置機
能が実現される。
【0067】この音響再生装置における採点機能は、上
記第1の信号処理ユニット21が、上記音程差情報の積
算値(ΣΔPt)に基づいて、上記再生部1による音楽
信号の出力中(音楽信号の再生中)に、この再生部1を
制御することにより実現される。また、上記第1の信号
処理ユニット21は、上記音程差情報の積算値(ΣΔP
t)に応じて、上記OSD表示回路18及び上記効果音
発生回路22により、異なる表示を行う。
【0068】さらに、この音響再生装置においては、上
記第1の信号処理ユニット21は、上記音程差情報の積
算値(ΣΔPt)に応じて、上記再生部1による音楽信
号の出力を続行するか否かを決定するとともに、該音楽
信号の出力を終了することとしたときには、該音楽信号
の出力の終了に伴って、上記OSD表示回路18及び上
記効果音発生回路22により、該音程差情報の積算値
(ΣΔPt)に応じた異なる表示を行う。
【0069】そして、上記得意曲の自動登録機能は、上
記第1の信号処理ユニット21が、上記再生部1による
一の楽曲についての音楽信号の出力の終了後に、上記音
程差情報の積算値(ΣΔPt)が所定値以下であるとき
に、当該楽曲に関するデータを上記個人情報カード39
により記憶することにより実現される。
【0070】さらに、上記上級者の優遇措置機能は、上
記第1の信号処理ユニット21が、上記再生部1による
一の楽曲についての音楽信号の出力の終了後に、音程差
情報の積算値(ΣΔPt)が所定値以下であるときに、
当該楽曲についての上記プリペイドの減算を中止するこ
とにより、または、該プリペイド残高の加算を行うこと
により実現される。
【0071】すなわち、上記第1の信号処理ユニット2
1は、図3及び図4に示すように、この音響再生装置が
作動されると、ステップst1において動作を開始し、
ステップst2に進む。
【0072】この第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst2においては、上記再生部1による上記音
楽信号の出力(上記音楽信号の再生)が開始されている
か否かを判別する。上記再生部1による上記音楽信号の
出力が開始されていればステップst3に進み、該音楽
信号の出力が開始されていなければ、このステップst
2に留まる。
【0073】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst3においては、差分計算タイマ(タイマ
(1))の初期化を行い、ステップst4に進む。この
差分計算タイマは、上記理想音程情報Prtと上記歌唱
音程情報Pitとの差分を検出する処理の周期を規定す
るものであり、上記第1の信号処理ユニット21の内部
に設定されるものである。
【0074】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst4においては、歌唱者の持ち点Gtを初期
化し、P0として(Gt=P0)、ステップst5に進
む。この音響再生装置では、減点法による採点を行うた
め、P0は、満点であり、例えば、100点である。
【0075】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst5においては、上記理想音程情報Prtの
初期値を参照して、ステップst6に進む。この第1の
信号処理ユニット21は、上記第2の信号処理ユニット
15を介して、上記ディスクのカラオケベーシックイン
フォメーションエリア108に記録された各楽曲に関連
するデータ(KARINFO.CC)等より、上記理想音程情報P
rtを得ている。
【0076】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst6においては、理想音程タイマを初期化し
て、ステップst7に進む。この理想音程タイマは、上
記第1の信号処理ユニット21の内部に設定されるもの
であり、この第1の信号処理ユニット21の動作に拘ら
ず、初期化後において順算式に加算処理を行う。
【0077】上記理想音程情報Prtが含まれる音程デ
ータブロックは、上述したように、該理想音程情報(ノ
ート・ナンバ)Prt及び次の理想音程情報Prtが有
効になるまでの相対時間情報を1組とした時系列情報で
ある。上記理想音程タイマは、この第1の信号処理ユニ
ット21の動作が上記音程データブロックの相対時間情
報に相当するものとなるように、設定されるものであ
る。
【0078】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst7においては、係数選択用タイマ(タイマ
(2))を初期化して、ステップst8に進む。この係
数選択用タイマは、上記第1の信号処理ユニット21の
内部に設定されるものであり、この第1の信号処理ユニ
ット21の動作に拘らず、初期化後において順算式に加
算処理を行う。
【0079】上記理想音程情報Prtが変化したとき、
すなわち、旋律が進行して音程の異なる音に移行したと
きには、歌唱者の音程に不確かさが増す。この音響再生
装置においては、このような音程移行時の音程の不確か
さの採点評価に対する影響を緩和するために、音程差
(|Pit−Prt|)を減点値である音程差情報ΔP
tに変換するための係数値αを、上記係数選択用タイマ
を用いて、2種の係数値α1,α2より選択して用いて
いる。すなわち、この音響再生装置においては、図6に
示すように、任意の一の音(N1,N2,N3・・・)の
開始時より上記係数選択用タイマが設定する所定時間経
過前においては、係数値α1よりも小さい係数値α2が
用いられる。そして、この音響再生装置においては、任
意の一の音(N1,N2,N3・・・)の開始時より上記
係数選択用タイマが設定する所定時間経過後において
は、上記係数値α2よりも大きな係数値α1が用いられ
る。
【0080】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst8においては、上記音楽信号の再生が終了
しているか否かを判別する。上記音楽信号の再生が終了
されていれば、(図3及び図4中の(A)を介して)図
4のステップst23に進み、該音楽信号の再生が終了
されていなければ、ステップst9に進む。
【0081】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst9においては、上記差分計算タイマ(タイ
マ(1))がオーバーフローしたか否かを判別する。上
記差分計算タイマがオーバーフローしていれば、ステッ
プst10に進み、該差分計算タイマがオーバーフロー
していなければ、上記ステップst8に戻る。
【0082】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst10においては、上記差分計算タイマを初
期化して、ステップst11に進む。
【0083】ところで、上記第1の信号処理ユニット2
1は、上記音程データブロックで示される各音(N1
2,N3・・・)の開始時(すなわち、上記理想音程情
報Prtの変化点)において、図7に示すように、割り
込み処理を実行する。
【0084】この割り込み処理においては、上記第1の
信号処理ユニット21は、ステップst36において割
り込み処理が開始されると、ステップst37に進ん
で、上記理想音程情報Prtを入力して、ステップst
38に進む。このステップst38においては、上記理
想音程タイマを初期化して、ステップst39に進む。
このステップst39においては、上記係数選択用タイ
マを初期化して、ステップst40に進み、この割り込
み処理を終了する。
【0085】そして、上記第1の信号処理ユニット21
は、上記ステップst11においては、上記係数選択用
タイマがオーバーフローしているか否かを判別する。上
記係数選択用タイマがオーバーフローしていれば、ステ
ップst12に進み、該係数選択用タイマがオーバーフ
ローしていなければ、ステップst13に進む。
【0086】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst12においては、上記係数値αとしてα1
を設定し、ステップst14に進む。また、上記第1の
信号処理ユニット21は、上記ステップst13におい
ては、上記係数値αとしてα2を設定し、上記ステップ
st14に進む。
【0087】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst14においては、上記音程差情報(減点
分)ΔPtを算出し、ステップst15に進む。この算
出は、上述したように、上記(第1式)(ΔPt=α|
Pit−Prt|)によりなされる。ここで用いられる
係数値αは、α2、または、α1であり、α2≦α1と
なっている。また、このとき、ビブラート等の歌唱表現
のための歌唱者の意図的な音程変動の採点評価への影響
を軽減するため、差分値(|Pit−Prt|)に対し
て、いわゆる丸め処理を行う。
【0088】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst15においては、持ち点をGtを計算し、
ステップst16に進む。この計算は、上述したよう
に、上記(第3式)(Gt(n)=Gt(n−1)−Δ
Pt(n))によってなされる。
【0089】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst16においては、上記持ち点Gtが、所定
の警告得点、例えば60点を下回っているか否かを判別
する。上記持ち点Gtが上記警告得点を下回っていれ
ば、ステップst17に進み、該持ち点Gtが該警告得
点を下回っていなければ、ステップst18に進む。
【0090】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst17においては、上記効果音発生部8及び
上記表示部9を制御して、持ち点Gtが減少しているこ
とを警告する表示である「表示B」を行い、ステップs
t18に進む。この「表示B」の例としては、「がんば
って歌いましょう」等が挙げられる。
【0091】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst18においては、上記持ち点Gtが、所定
の中止得点、例えば、50点を下回っているか否かを判
別する。上記持ち点Gtが上記中止得点を下回っていれ
ば、ステップst19に進み、該持ち点Gtが該中止得
点を下回っていなければ、上記ステップst8に戻る。
【0092】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst19においては、上記再生部1の第2の信
号処理ユニット15を制御して、上記音楽信号の出力を
中止させ、ステップst20に進む。このステップst
20では、上記第1の信号処理ユニット21は、上記ミ
キシング部5を制御して、上記音楽信号及び上記音声信
号のボリュームを徐々に下げて消滅させるフェードアウ
ト処理を行い、ステップst21に進む。
【0093】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst21においては、上記表示部9を制御し
て、持ち点Gtの減少により音楽再生が中止されたこと
を示す表示である「表示C」を行い、ステップst22
に進む。この「表示C」の例としては、「残念でした。
また挑戦してねっ」等が挙げられる。
【0094】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst22においては、上記効果音発生部8を制
御して、持ち点Gtの減少により音楽再生が中止された
ことを示す効果音である「効果音B」を発生させ、(図
3及び図4中の(B)を経て)図4に示すステップst
30に進む。この「効果音B」の例としては、「カン
ッ」(鐘の音)等が挙げられる。
【0095】そして、上記第1の信号処理ユニット21
は、上記ステップst23においては、上記音楽信号の
再生の終了後における持ち点Gt、すなわち、採点結果
が所定の優良得点、例えば、80点より良いか否かを判
別する。上記採点結果が上記優良得点よりも良ければ、
ステップst24に進み、該採点結果が該優良得点より
も良くなければ、上記ステップst30に進む。
【0096】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst24においては、上記表示部9を制御し
て、上記持ち点Gtが上記優良得点を上回った状態で楽
曲が終了したことを示す「表示A」を行い、ステップs
t25に進む。この「表示A」の例としては、「おめで
とう」等が挙げられる。
【0097】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst25においては、上記効果音発生部8を制
御して、上記持ち点Gtが上記優良得点を上回った状態
で楽曲が終了したことを示す「効果音A」を発生させ、
ステップst26に進む。この「効果音A」の例として
は、「パッパラパッパーッ」(ファンファーレ音)等が
挙げられる。
【0098】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst26においては、上記個人情報メモリ部4
2を介して上記個人情報カード39より個人情報を入力
し、この個人情報より得点リスト((PP−MP4))
を検索して入力し、ステップst27に進む。この得点
リストには、過去に一定値以上の高得点を得た楽曲の曲
名及び得点が記憶されている。
【0099】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst27においては、上記採点結果が上記得点
リスト((PP−MP4))中の得点のいずれかよりも
上回るか否かを判別し、上回る場合には、この得点リス
ト中の最下位の曲名を削除し、この得点リストに採点の
終了した新たな曲名を加え、ステップst28に進む。
また、このステップst27においては、上記第1の信
号処理ユニット21は、上記得点リスト((PP−MP
4))の内容に応じて、上記得意曲リスト((PP−M
0))の内容を更新し、上記個人情報カード39に記録
する。
【0100】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst28においては、上記採点結果が所定の優
遇得点、例えば、90点より良いか否かを判別する。上
記採点結果が上記優遇得点よりも良ければ、ステップs
t29に進み、該採点結果が該優遇得点よりも良くなけ
れば、上記ステップst30に進む。
【0101】上記第1の信号処理ユニット21は、上記
ステップst29においては、上記プリペイド残高に対
して、所定の値を加算するか、または、このプリペイド
残高をそのままに維持して、(図4及び図3中の(C)
を介して)図3の上記ステップst2に戻る。
【0102】また、上記第1の信号処理ユニット21
は、上記ステップst30においては、上記プリペイド
残高より、上記音楽信号の再生の継続時間、または、楽
曲数に応じた所定の値を減算し、(図4及び図3中の
(C)を介して)図3の上記ステップst2に戻る。
【0103】なお、この音響再生装置における上記第1
の信号処理ユニット21の動作においては、上記図7に
より示した上述の割り込み処理に代えて、図5に示す以
下の如き割り込み処理が随時的に行われることとしても
よい。
【0104】この割り込み処理においては、上記信号処
理ユニット21は、ステップst31において割り込み
処理が開始されると、ステップst32に進んで、上記
理想音程情報Prtが変化点であるか否かを判別する。
上記理想音程情報Prtが変化点であれば、ステップs
t33に進み、該理想音程情報Prtが変化点でなけれ
ば、ステップst34に進む。そして、上記信号処理ユ
ニット21は、上記ステップst33においては、上記
係数選択用タイマを初期化して、ステップst35に進
み、この割り込み処理を終了する。また、上記信号処理
ユニット21は、上記ステップst34においては、上
記係数選択用タイマに1を加算して、上記ステップst
35に進み、この割り込み処理を終了する(この場合に
おいては、上記係数選択用タイマは、上記第1の信号処
理ユニット21の動作に依って加算処理されるものと想
定している)。
【0105】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る音響再生装
置においては、制御手段が照合情報の積算値に基づき、
音楽信号出力手段による音楽信号の出力中にこの音楽信
号出力手段を制御することにより、表示手段によって、
該照合情報の積算値に応じた異なる表示が行われる。
【0106】また、この音響再生装置においては、上記
制御手段は、上記照合情報の積算値に応じて、上記音楽
信号出力手段による音楽信号の出力を続行するか否かを
決定する。
【0107】すなわち、本発明は、いわゆる採点機能を
有するカラオケ装置として使用される音響再生装置であ
って、マイクロホン装置を介して入力された歌唱の評価
が該採点機能による評価結果を待つまでもなく明かに悪
い場合や該歌唱が楽曲の途中で中止されてしまった場合
等に、歌唱中において逐時的に評価結果を表示させるこ
とができるとともに、この評価結果に応じて自動的に楽
曲の再生が中止されるので、その楽曲を最後まで再生
し、さらに、この再生の終了後の所定の時間を該歌唱の
評価のために費やすという時間の無駄が解消され、迅速
に次の楽曲の再生が行えるようになされた音響再生装置
を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】上記音響再生装置のコントローラの構成を示す
ブロック図である。
【図3】上記音響再生装置の動作を示す流れ図である。
【図4】上記音響再生装置の動作を示す上記図3に続く
流れ図である。
【図5】上記音響再生装置における理想音程情報の変化
点を検出する割り込み処理を示す流れ図である。
【図6】理想音程情報を含む音程データブロックの構成
を示すタイムチャートである。
【図7】上記音響再生装置における理想音程情報を入力
する割り込み処理を示す流れ図である。
【図8】上記音響再生装置において使用されるディスク
の信号記録フォーマットを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 再生部,9 表示部,15 第2の信号処理ユニッ
ト,21 第1の信号処理ユニット,30 コントロー
ラ,32 TVモニタ,34 マイクロホン装置,35
ディスクチェンジャ,39 個人情報カード,40
受信機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽情報ソースより音楽情報を供給さ
    れ、この音楽情報に応じた音楽信号を出力する音楽信号
    出力手段と、 上記音楽信号出力手段から出力される音楽信号に対応す
    る基準歌唱情報を基準歌唱情報ソースより供給される基
    準歌唱情報入力手段と、 歌唱音声が供給され、この歌唱音声に応じた音声信号を
    出力するマイクロホン入力手段と、 上記音楽信号出力手段による音楽信号の出力中に、上記
    マイクロホン入力手段から出力される音声信号と上記基
    準歌唱情報とを照合し、この照合の結果に応じた照合情
    報を発生する照合情報発生手段と、 上記音楽信号出力手段を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記照合情報の積算値に基づいて、上
    記音楽信号出力手段による音楽信号の出力中に、この音
    楽信号出力手段を制御することとなされた音響再生装
    置。
  2. 【請求項2】 基準歌唱情報入力手段は、基準歌唱情報
    である理想音程情報を基準歌唱情報ソースである理想音
    程情報ソースより供給される理想音程情報入力手段であ
    ることとなされ、 照合情報発生手段は、音声信号の音程と上記理想音程情
    報とを照合してこの照合の結果に応じた照合情報である
    音程差情報を発生する音程差情報発生手段であることと
    なされ、 制御手段は、上記音程差情報の積算値に基づいて、音楽
    信号出力手段による音楽信号の出力中に、この音楽信号
    出力手段を制御することとなされた請求項1記載の音響
    再生装置。
  3. 【請求項3】 制御手段に制御されて動作する表示手段
    を備え、 上記制御手段は、上記表示手段により音程差情報の積算
    値に応じた異なる表示を行うこととなされた請求項2記
    載の音響再生装置。
  4. 【請求項4】 制御手段に制御されて動作する表示手段
    を備え、 上記制御手段は、音程差情報の積算値に応じて、音楽信
    号出力手段による音楽信号の出力を続行するか否かを決
    定するとともに、該音楽信号の出力を終了することとし
    たときには、該音楽信号の出力の終了に伴って、上記表
    示手段により該音程差情報の積算値に応じた異なる表示
    を行うこととなされた請求項2記載の音響再生装置。
  5. 【請求項5】 音楽情報ソースより楽曲単位の音楽情報
    を供給され、この音楽情報に応じた音楽信号を出力する
    音楽信号出力手段と、 上記音楽信号出力手段から出力される音楽信号に対応す
    る基準歌唱情報を基準歌唱情報ソースより供給される基
    準歌唱情報入力手段と、 歌唱音声が供給され、この歌唱音声に応じた音声信号を
    出力するマイクロホン入力手段と、 上記音楽信号出力手段による音楽信号の出力中に、上記
    マイクロホン入力手段から出力される音声信号と上記基
    準歌唱情報とを照合し、この照合の結果に応じた照合情
    報を発生する照合情報発生手段と、 上記音楽信号出力手段を制御する制御手段と、 上記制御手段に制御されて歌唱者ごとに対応された個人
    情報を記憶する記憶手段とを備え、 上記制御手段は、上記音楽信号出力手段による一の楽曲
    についての音楽信号の出力の終了後に、上記照合情報の
    積算値が所定値以下であるときには、当該楽曲に関する
    データを上記記憶手段により記憶することとなされた音
    響再生装置。
  6. 【請求項6】 音楽信号出力手段による音楽信号の出力
    の歌唱者ごとに対応された出力可能量に相当する計数情
    報を記憶しておくとともに、該音楽信号出力手段による
    音楽信号の出力に伴って、制御手段により、該計数情報
    を減算される出力可能量記憶手段を備え、 上記制御手段は、上記音楽信号出力手段による一の楽曲
    についての音楽信号の出力の終了後に、照合情報の積算
    値が所定値以下であるときには、当該楽曲についての計
    数情報の減算を中止することとなされた請求項5記載の
    音響再生装置。
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