JPH09196066A - 転がり軸受用スリンガ - Google Patents
転がり軸受用スリンガInfo
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- JPH09196066A JPH09196066A JP8006772A JP677296A JPH09196066A JP H09196066 A JPH09196066 A JP H09196066A JP 8006772 A JP8006772 A JP 8006772A JP 677296 A JP677296 A JP 677296A JP H09196066 A JPH09196066 A JP H09196066A
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- bearing
- rolling bearing
- inner ring
- groove
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7859—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a further sealing element
- F16C33/7863—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a further sealing element mounted to the inner race, e.g. a flinger to use centrifugal effect
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部からの衝撃等に対する軸方向への移動を
抑止して転がり軸受の耐久性を向上することができると
ともに生産コストを低減することができる軸受用スリン
ガを提供すること。 【解決手段】 軸受用スリンガ９は、ＳＰＣＣ材からな
る鋼板をプレス加工することにより、環状体の内縁部を
屈曲させてフランジ９ａを形成し、さらにその先端部を
内径側に屈曲させることにより突起部９ｂを形成してあ
る。また、この突起部９ｂの周方向に所定ピッチで複数
の切欠き部９ｃが形成してある。この突起部９ｂを内輪
に形成されたコの字状の溝部内部に嵌め込んで固定して
ある。
抑止して転がり軸受の耐久性を向上することができると
ともに生産コストを低減することができる軸受用スリン
ガを提供すること。 【解決手段】 軸受用スリンガ９は、ＳＰＣＣ材からな
る鋼板をプレス加工することにより、環状体の内縁部を
屈曲させてフランジ９ａを形成し、さらにその先端部を
内径側に屈曲させることにより突起部９ｂを形成してあ
る。また、この突起部９ｂの周方向に所定ピッチで複数
の切欠き部９ｃが形成してある。この突起部９ｂを内輪
に形成されたコの字状の溝部内部に嵌め込んで固定して
ある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸受内部への異
物の侵入を防止するために設けられる転がり軸受用スリ
ンガに関し、特に、外部からの衝撃等に対する軸方向へ
の移動を抑止した転がり軸受用スリンガに関する。
物の侵入を防止するために設けられる転がり軸受用スリ
ンガに関し、特に、外部からの衝撃等に対する軸方向へ
の移動を抑止した転がり軸受用スリンガに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の転がり軸受用スリンガ９は、一般
的に、図９に示すような断面Ｌ型の環状体から構成さ
れ、その内径部分８ａをテーパ状に加工して、転がり軸
受の内輪の外周面に圧入嵌合するとにより組付けられて
いた。また、実公昭４０−１７１３１号公報に記載され
た転がり軸受は、内輪にフランジ部を嵌着した軸受用ス
リンガの外周傾斜縁にリップが形成されており、このリ
ップを外輪に摺接して軸受内部を密封してある。
的に、図９に示すような断面Ｌ型の環状体から構成さ
れ、その内径部分８ａをテーパ状に加工して、転がり軸
受の内輪の外周面に圧入嵌合するとにより組付けられて
いた。また、実公昭４０−１７１３１号公報に記載され
た転がり軸受は、内輪にフランジ部を嵌着した軸受用ス
リンガの外周傾斜縁にリップが形成されており、このリ
ップを外輪に摺接して軸受内部を密封してある。
【０００３】さらに、実公昭４６−３１３１号公報に記
載された転がり軸受は、外輪に嵌合されたシールの内縁
を内輪の凹溝に接触させ、さらにシールの外側にＳ字形
断面の軸受用スリンガを内輪に圧入嵌合して固定すると
ともにスリンガの外縁部とシールとの間にフェルト材を
挟み込んで設置してある。また、実公昭−４４−１１３
０号公報に記載の転がり軸受は、断面Ｌ字形のスリンガ
を内輪外周面に嵌合することにより固定し、さらに、ス
リンガの屈曲部内端に歯形***縁を突出形成してある。
載された転がり軸受は、外輪に嵌合されたシールの内縁
を内輪の凹溝に接触させ、さらにシールの外側にＳ字形
断面の軸受用スリンガを内輪に圧入嵌合して固定すると
ともにスリンガの外縁部とシールとの間にフェルト材を
挟み込んで設置してある。また、実公昭−４４−１１３
０号公報に記載の転がり軸受は、断面Ｌ字形のスリンガ
を内輪外周面に嵌合することにより固定し、さらに、ス
リンガの屈曲部内端に歯形***縁を突出形成してある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の転がり軸受用スリンガにあっては、軸受の内輪に圧
入嵌合されることにより、軸受用スリンガの組付け面と
なる内輪の外周面を精度良く研磨して表面仕上げ加工す
る必要があり、この作業に手間がかかって製品の生産効
率が低下するという不具合があった。
来の転がり軸受用スリンガにあっては、軸受の内輪に圧
入嵌合されることにより、軸受用スリンガの組付け面と
なる内輪の外周面を精度良く研磨して表面仕上げ加工す
る必要があり、この作業に手間がかかって製品の生産効
率が低下するという不具合があった。
【０００５】また、この転がり軸受用スリンガの形状は
断面Ｌ型となるために嵌合精度が低下する軸受内径の大
きいものについては軸受用スリンガの設置後の軸方向へ
の移動防止のために軸受用スリンガを加締める工程が必
要となり、これによりさらに生産効率が低下するという
不具合があった。さらに、転がり軸受用スリンガを圧入
または加締めることにより内輪に固定するために外部か
ら内輪に強い衝撃が加わったときには、固定された軸受
用スリンガが外れて軸方向に移動する場合があり、これ
により、異物の侵入を防止する本来の機能を果たさなく
なるとともに軸受内部のシール材や保持器と接触する場
合には機械寿命を著しく低下するという不具合もあっ
た。
断面Ｌ型となるために嵌合精度が低下する軸受内径の大
きいものについては軸受用スリンガの設置後の軸方向へ
の移動防止のために軸受用スリンガを加締める工程が必
要となり、これによりさらに生産効率が低下するという
不具合があった。さらに、転がり軸受用スリンガを圧入
または加締めることにより内輪に固定するために外部か
ら内輪に強い衝撃が加わったときには、固定された軸受
用スリンガが外れて軸方向に移動する場合があり、これ
により、異物の侵入を防止する本来の機能を果たさなく
なるとともに軸受内部のシール材や保持器と接触する場
合には機械寿命を著しく低下するという不具合もあっ
た。
【０００６】そこで、この発明は、上記従来例の未解決
の課題に着目してなされたものであり、外部からの衝撃
等に対する軸方向への移動を抑止して転がり軸受の耐久
性を向上することができるとともに生産コストを低減す
ることができる軸受用スリンガを提供することを目的と
する。
の課題に着目してなされたものであり、外部からの衝撃
等に対する軸方向への移動を抑止して転がり軸受の耐久
性を向上することができるとともに生産コストを低減す
ることができる軸受用スリンガを提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明に係る軸受用スリンガは、転がり軸受の内
輪または外輪の軸方向端部に取り付けられ、前記転がり
軸受内部を保護する環状体からなる転がり軸受用スリン
ガにおいて、前記軸受用スリンガの周縁部を内輪または
外輪の取り付け面に形成された溝部に嵌め込んで固定し
てあることを特徴としている。
に、この発明に係る軸受用スリンガは、転がり軸受の内
輪または外輪の軸方向端部に取り付けられ、前記転がり
軸受内部を保護する環状体からなる転がり軸受用スリン
ガにおいて、前記軸受用スリンガの周縁部を内輪または
外輪の取り付け面に形成された溝部に嵌め込んで固定し
てあることを特徴としている。
【０００８】これにより、軸受用スリンガを内輪の外周
面または外輪の内周面に精度よく加工した後に嵌合する
ことなく周縁部の一部または全部を取付け面に形成され
た溝部内に固定するだけで組付けることできる。従っ
て、組付けられた軸受用スリンガの周縁部の軸方向両側
は溝部によって拘束されることになるので、軸受に衝撃
が加わったとしても容易に外れることなく、軸受内部へ
の異物の侵入を長期的に防止することができる。
面または外輪の内周面に精度よく加工した後に嵌合する
ことなく周縁部の一部または全部を取付け面に形成され
た溝部内に固定するだけで組付けることできる。従っ
て、組付けられた軸受用スリンガの周縁部の軸方向両側
は溝部によって拘束されることになるので、軸受に衝撃
が加わったとしても容易に外れることなく、軸受内部へ
の異物の侵入を長期的に防止することができる。
【０００９】また、軸受用スリンガを内輪の周溝に嵌め
入れるだけで組付けることができるので内輪の外周面を
精度良く研磨する作業や、加締めによって固定する作業
を不要とすることができる。
入れるだけで組付けることができるので内輪の外周面を
精度良く研磨する作業や、加締めによって固定する作業
を不要とすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図１に示すように、１は転がり
軸受であり、これはユニット用玉軸受２から構成されて
おり、ここでは内輪３をボルト等によって直接図示しな
い機械本体に取りつけることによりユニット用玉軸受１
を固定してある。
面を参照して説明する。図１に示すように、１は転がり
軸受であり、これはユニット用玉軸受２から構成されて
おり、ここでは内輪３をボルト等によって直接図示しな
い機械本体に取りつけることによりユニット用玉軸受１
を固定してある。
【００１１】また、転がり軸受１は、外輪４と、内輪３
と、この内輪３の外周面の軌道溝３ａと外輪の内周面に
形成された軌道溝４ａとの間に間挿された複数個の転動
体５と、各転動体５の間隔を保持するように各転動体５
を包含する波形保持器６と、外輪４の内側面に形成され
た入れ溝７の内部に嵌着されたシール８と、さらにシー
ル８の外側に組付けられた軸受用スリンガ９とから構成
されている。
と、この内輪３の外周面の軌道溝３ａと外輪の内周面に
形成された軌道溝４ａとの間に間挿された複数個の転動
体５と、各転動体５の間隔を保持するように各転動体５
を包含する波形保持器６と、外輪４の内側面に形成され
た入れ溝７の内部に嵌着されたシール８と、さらにシー
ル８の外側に組付けられた軸受用スリンガ９とから構成
されている。
【００１２】このシール８は心金入りのゴム製からな
り、その内径部分８ａ（リップ）を内輪３の外周面に接
触させることにより軸受内部を密封してある。また、軸
受用スリンガ９は、図２に示すように、ここではＳＰＣ
Ｃ材からなる鋼板をプレス加工することにより、環状体
の内縁部を屈曲させてフランジ９ａを形成し、さらにそ
の先端部を内径側に屈曲させることにより突起部９ｂを
形成してある。
り、その内径部分８ａ（リップ）を内輪３の外周面に接
触させることにより軸受内部を密封してある。また、軸
受用スリンガ９は、図２に示すように、ここではＳＰＣ
Ｃ材からなる鋼板をプレス加工することにより、環状体
の内縁部を屈曲させてフランジ９ａを形成し、さらにそ
の先端部を内径側に屈曲させることにより突起部９ｂを
形成してある。
【００１３】また、この突起部９ｂの周方向に所定ピッ
チで複数の切欠き部９ｃが形成してある。これにより、
軸受用スリンガ９の設置を行う際には、図３に示すよう
に、各突起部９ｂを外径側に持ち上げて内輪３の外周面
に摺動させた後に、突起部９ｂを鋼板の反力を利用して
内輪３に形成された断面コの字状で周方向に設けられた
溝部１０内に簡易に嵌め込むことができる。
チで複数の切欠き部９ｃが形成してある。これにより、
軸受用スリンガ９の設置を行う際には、図３に示すよう
に、各突起部９ｂを外径側に持ち上げて内輪３の外周面
に摺動させた後に、突起部９ｂを鋼板の反力を利用して
内輪３に形成された断面コの字状で周方向に設けられた
溝部１０内に簡易に嵌め込むことができる。
【００１４】このように組み付けられた軸受用スリンガ
９は、たとえ軸受の軸方向に急激な衝撃が加わったとし
ても軸受の内輪３に形成された溝部１０が全周にわたっ
て軸受用スリンガ９の突起部９ｂの両側面を拘束して軸
方向への抜け出しを防止することができる。さらに、軸
受内径側にかかる鋼板のバネ力を利用して突起部９ｂを
溝部１０に組み付けることができるので内輪３への定着
性を大幅に向上することができる。
９は、たとえ軸受の軸方向に急激な衝撃が加わったとし
ても軸受の内輪３に形成された溝部１０が全周にわたっ
て軸受用スリンガ９の突起部９ｂの両側面を拘束して軸
方向への抜け出しを防止することができる。さらに、軸
受内径側にかかる鋼板のバネ力を利用して突起部９ｂを
溝部１０に組み付けることができるので内輪３への定着
性を大幅に向上することができる。
【００１５】また、内輪３の外周面を精度良く仕上げて
軸受用スリンガ９を圧入する手間を不要にして取付け位
置に溝部１０を形成するだけで済むので生産コストを低
減して作業効率を大幅に向上することができる。次に、
この発明の別の実施の形態を説明する。この発明は、上
記実施の形態において、鋼板製の軸受用スリンガ９を樹
脂製としたものであり、例えば、ポリアミド樹脂等のエ
ンジニアリングプラスチックを用いることができる。な
お、他の構成については同じであるので説明を省略す
る。
軸受用スリンガ９を圧入する手間を不要にして取付け位
置に溝部１０を形成するだけで済むので生産コストを低
減して作業効率を大幅に向上することができる。次に、
この発明の別の実施の形態を説明する。この発明は、上
記実施の形態において、鋼板製の軸受用スリンガ９を樹
脂製としたものであり、例えば、ポリアミド樹脂等のエ
ンジニアリングプラスチックを用いることができる。な
お、他の構成については同じであるので説明を省略す
る。
【００１６】図４に示すように、この軸受用スリンガ９
は、射出成形機によって一体成形されており、環状体で
断面が内径に向けて肉厚の略三角形となっている。ま
た、この三角形の底辺となる内周面の円周方向には円弧
状の突起部９ｂが形成されている。従って、この軸受用
スリンガ９を組付ける際には、図５に示すように、内輪
３端部から押圧することにより突起部９ｂが円弧状にな
っていることにより簡単に変形して内輪３の外周に嵌め
こまれた後に内輪３外周を摺動したのちに溝部１０内部
に突起部９ｂを嵌め込むことができる。
は、射出成形機によって一体成形されており、環状体で
断面が内径に向けて肉厚の略三角形となっている。ま
た、この三角形の底辺となる内周面の円周方向には円弧
状の突起部９ｂが形成されている。従って、この軸受用
スリンガ９を組付ける際には、図５に示すように、内輪
３端部から押圧することにより突起部９ｂが円弧状にな
っていることにより簡単に変形して内輪３の外周に嵌め
こまれた後に内輪３外周を摺動したのちに溝部１０内部
に突起部９ｂを嵌め込むことができる。
【００１７】なお、軸受用スリンガの突起部９ｂを加熱
して膨張させたり、内輪３または外輪４の溝部を冷却し
て収縮させることにより、取り付け面にクリアランスを
設けて軸受用スリンガ１を押圧して破損することなく簡
易に嵌め込むことも可能である。また、形状記憶合金等
を用いて軸受使用設定温度以外で軸受用スリンガ１の周
縁部を変形させることにより簡易に溝部１０に嵌着する
ことも可能である。
して膨張させたり、内輪３または外輪４の溝部を冷却し
て収縮させることにより、取り付け面にクリアランスを
設けて軸受用スリンガ１を押圧して破損することなく簡
易に嵌め込むことも可能である。また、形状記憶合金等
を用いて軸受使用設定温度以外で軸受用スリンガ１の周
縁部を変形させることにより簡易に溝部１０に嵌着する
ことも可能である。
【００１８】このように、軸受用スリンガ９を樹脂製と
することにより、プレス加工等による煩雑な打ち抜きま
たは曲げ加工等を行うことなく、精度良く成形すること
ができる。また、この軸受用スリンガ９を組付ける際に
は、樹脂材の弾性力を利用することにより内輪３の端部
から溝部１０まで押圧するだけで突起部９ｂを嵌め込む
ことができるので組み付け作業を大幅に簡略化すること
ができる。
することにより、プレス加工等による煩雑な打ち抜きま
たは曲げ加工等を行うことなく、精度良く成形すること
ができる。また、この軸受用スリンガ９を組付ける際に
は、樹脂材の弾性力を利用することにより内輪３の端部
から溝部１０まで押圧するだけで突起部９ｂを嵌め込む
ことができるので組み付け作業を大幅に簡略化すること
ができる。
【００１９】なお、この実施の形態においては、軸受用
スリンガ９の断面形状を内径部の補剛のために略三角形
としたが、必ずしもこの形状に限ることはなく適宜変化
させることができる。また、図６に示すように、軸受用
スリンガ９の径方向にスリット１１を設けて止め輪状に
することにより、組み付けの際には内輪３の軸方向端部
から押圧して嵌め入れることなく、スリット１１を外径
方向に拡げた後に鋼板の弾性変形を利用して嵌着するこ
とにより、容易に溝部１０に組み付けることができる。
スリンガ９の断面形状を内径部の補剛のために略三角形
としたが、必ずしもこの形状に限ることはなく適宜変化
させることができる。また、図６に示すように、軸受用
スリンガ９の径方向にスリット１１を設けて止め輪状に
することにより、組み付けの際には内輪３の軸方向端部
から押圧して嵌め入れることなく、スリット１１を外径
方向に拡げた後に鋼板の弾性変形を利用して嵌着するこ
とにより、容易に溝部１０に組み付けることができる。
【００２０】さらに、上記実施の形態において、突起部
９ｂを内輪３の全周に設ける場合について説明したが、
必ずしもこれに限らず図７に示すように、所定ピッチで
複数設けることも可能である。また、上記実施の形態に
おいて、鋼板製の軸受用スリンガの突起部９ｂは、環状
体の内縁部を屈曲させて形成したフランジ９ａの先端部
を内径側に屈曲させることにより形成したが、これに限
らず、図８に示すように、上述したフランジ９ａの内周
面に所定ピッチで複数の半球状の突起部９ｂを形成する
こともできる。
９ｂを内輪３の全周に設ける場合について説明したが、
必ずしもこれに限らず図７に示すように、所定ピッチで
複数設けることも可能である。また、上記実施の形態に
おいて、鋼板製の軸受用スリンガの突起部９ｂは、環状
体の内縁部を屈曲させて形成したフランジ９ａの先端部
を内径側に屈曲させることにより形成したが、これに限
らず、図８に示すように、上述したフランジ９ａの内周
面に所定ピッチで複数の半球状の突起部９ｂを形成する
こともできる。
【００２１】また、この実施の形態においては、突起部
９ｂを軸受用スリンガの内周縁に設ける場合について説
明したが、外周縁に形成して外輪４の内周面に溝部１０
を形成することにより、外輪４に組み付けることも可能
である。また、この軸受用スリンガ９は、この外縁部と
外輪４との間にクリアランスを設けるように構成した
が、低摩擦性のある材料によって摺接することにより軸
受内部の密封性を高めることもできる。
９ｂを軸受用スリンガの内周縁に設ける場合について説
明したが、外周縁に形成して外輪４の内周面に溝部１０
を形成することにより、外輪４に組み付けることも可能
である。また、この軸受用スリンガ９は、この外縁部と
外輪４との間にクリアランスを設けるように構成した
が、低摩擦性のある材料によって摺接することにより軸
受内部の密封性を高めることもできる。
【００２２】さらに、上記実施の形態においては、軸受
ユニットについて説明したが、これ以外にもアンギュラ
玉軸受、複列アンギュラ玉軸受、ころ軸受等にも適用で
きるのは勿論である。
ユニットについて説明したが、これ以外にもアンギュラ
玉軸受、複列アンギュラ玉軸受、ころ軸受等にも適用で
きるのは勿論である。
【００２３】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明の軸受
用スリンガによれば、転がり軸受用スリンガの内周面に
設けられた突起を前記内輪の外周面に設けられた溝部に
嵌め込んで内輪に固定することにより、内輪外径を精度
良く研磨する作業や加締め作業等を不要として組み付け
作業を簡略化でき、生産効率を大幅に向上することがで
きる。
用スリンガによれば、転がり軸受用スリンガの内周面に
設けられた突起を前記内輪の外周面に設けられた溝部に
嵌め込んで内輪に固定することにより、内輪外径を精度
良く研磨する作業や加締め作業等を不要として組み付け
作業を簡略化でき、生産効率を大幅に向上することがで
きる。
【００２４】また、軸受用スリンガの突起部の軸方向両
面が内輪の溝部に拘束されているので、軸方向に強い衝
撃が導入されても容易に外れることがなく、これにより
軸受内部への異物の侵入を防止する本来の機能を長期間
維持できるとともに、シール等との接触を抑止して軸受
の耐久性を向上することができる。
面が内輪の溝部に拘束されているので、軸方向に強い衝
撃が導入されても容易に外れることがなく、これにより
軸受内部への異物の侵入を防止する本来の機能を長期間
維持できるとともに、シール等との接触を抑止して軸受
の耐久性を向上することができる。
【図１】この発明の実施の形態に係る軸受用スリンガが
組付けられたユニット軸受を示す側部断面図である。
組付けられたユニット軸受を示す側部断面図である。
【図２】この発明の実施の形態に係る軸受用スリンガを
示しており、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は同図
（ａ）の側部断面図である。
示しており、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は同図
（ａ）の側部断面図である。
【図３】この発明の実施の形態に係る軸受用スリンガの
組付け状態を示す側部断面図である。
組付け状態を示す側部断面図である。
【図４】この発明の別の実施の形態に係る軸受用スリン
ガを示す側部断面図である。
ガを示す側部断面図である。
【図５】この発明の実施の形態に係る軸受用スリンガの
組付け状態を示す側部断面図である。
組付け状態を示す側部断面図である。
【図６】軸受用スリンガの突起部の変形例を示す平面図
である。
である。
【図７】軸受用スリンガの突起部の変形例を示す図であ
り、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）の側
部断面図である。
り、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）の側
部断面図である。
【図８】鋼板製の軸受用スリンガの変形例を示す図であ
り、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は側断面図であ
る。
り、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は側断面図であ
る。
【図９】従来の軸受用スリンガを軸受に組み付けた状態
を示す側部断面図である。
を示す側部断面図である。
１…転がり軸受ユニット ２…ユニット玉軸受 ３…内輪 ４…外輪 ４ａ…軌道溝 ５…転動体 ６…波形保持器 ７…入れ溝 ８…シール ８ａ…内径部分 ９…軸受用スリンガ ９ａ…フランジ ９ｂ…突起部 ９ｃ…切欠き部 １０…溝部 １１…スリット
Claims (1)
- 【請求項１】 転がり軸受の内輪または外輪の軸方向端
部に取り付けられ、前記転がり軸受内部を保護する環状
体からなる転がり軸受用スリンガにおいて、 前記軸受用スリンガの周縁部を内輪または外輪の取り付
け面に形成された溝部に嵌め込んで固定していることを
特徴とする転がり軸受用スリンガ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8006772A JPH09196066A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 転がり軸受用スリンガ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8006772A JPH09196066A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 転がり軸受用スリンガ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09196066A true JPH09196066A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11647474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8006772A Pending JPH09196066A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 転がり軸受用スリンガ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09196066A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001020184A1 (en) * | 1999-09-10 | 2001-03-22 | Nsk Ltd. | Sealed roller bearing |
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| JP2012172724A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Nsk Ltd | 外輪回転形転がり軸受及び圧延機 |
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| JP2012211690A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-11-01 | Ntn Corp | 転がり軸受 |
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| JP2015508879A (ja) * | 2012-02-24 | 2015-03-23 | エヌティエヌ ベアリング コーポレーション オブ アメリカ | 軸受保護システム |
| US9506554B2 (en) | 2011-03-22 | 2016-11-29 | Ntn Corporation | Rolling bearing and a travel unit including rolling bearings |
| WO2016188400A1 (zh) * | 2015-05-26 | 2016-12-01 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 轴承 |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP8006772A patent/JPH09196066A/ja active Pending
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| US6595695B1 (en) | 1999-09-10 | 2003-07-22 | Nsk Ltd. | Sealed-type rolling bearing |
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| US10302132B2 (en) | 2011-03-22 | 2019-05-28 | Ntn Corporation | Rolling bearing and a travel unit including rolling bearings |
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| JP2016176600A (ja) * | 2012-02-24 | 2016-10-06 | エヌティエヌ ベアリング コーポレーション オブ アメリカ | 軸受保護システム |
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