JPH0918563A - 筐体及びその設置アダプタ - Google Patents

筐体及びその設置アダプタ

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JPH0918563A
JPH0918563A JP18833395A JP18833395A JPH0918563A JP H0918563 A JPH0918563 A JP H0918563A JP 18833395 A JP18833395 A JP 18833395A JP 18833395 A JP18833395 A JP 18833395A JP H0918563 A JPH0918563 A JP H0918563A
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JP
Japan
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housing
installation
inclined groove
installation adapter
adapter
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Application number
JP18833395A
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English (en)
Inventor
Takanobu Matsuo
隆信 松尾
Ichiro Aoyanagi
一郎 青柳
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、筐体及びその設置アダプタにおい
て、水平及び垂直な設置面に共用して設置する際に、設
置面に対する適度の傾斜角度を上面に与えると共に、全
体の高さを小さく抑え得るようにする。 【構成】手前側に向かうに従つて深くなる第1の傾斜溝
と、奥側に向かうに従つて深くなる第2の傾斜溝とを筐
体の底部外面のそれぞれ奥側と第1の傾斜溝に比して手
前側に配置すると共に、水平な設置面に設置する際に、
設置アダプタの一定高さに設定された支持部材の上縁を
第1の傾斜溝に挿入し、垂直な設置面に設置する際に、
支持部材の上縁を第2の傾斜溝に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図10〜図14) 発明が解決しようとする課題(図15) 課題を解決するための手段(図2〜図4) 作用(図2〜図4) 実施例(図1〜図9) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は筐体及びその設置アダプ
タに関し、例えば水平設置及び壁面設置に共用する電話
機に使用するものに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の電話機には、水平設置や
壁面設置する際、設置アダプタを筐体底部に取り付け
て、操作面の傾斜角度を調節するものがある。例えば図
10に示すように、電話機1は、操作面2と筐体3の底
部外面とが平行に形成されている。図11に示すよう
に、筐体3の底部外面4には、一定深さの溝5が底部外
面4の4辺に沿つて長方形に形成されている。底部外面
4のうち溝5で囲まれた中央部6は、底部外面4の4辺
に比して高く形成されている。またこの中央部6は、奥
側の辺(紙面の上方)付近及び手前側の辺(紙面の下
方)付近にそれぞれ一定高さの1対のネジ座7が設けら
れている。
【0004】図12に示すように、設置アダプタ10
は、全体が楔形状に形成されている。設置アダプタ10
は、底部外面11の4隅付近に壁面設置用鍵穴状スロツ
ト12がそれぞれ形成されている。設置アダプタ10
は、矩形の縁13が筐体3の溝5に嵌め込まれ、ネジで
中央部6のネジ座7に固定される。
【0005】図13に示すように、この電話機1を机上
等に水平設置する際、設置アダプタ10の厚い後部外面
14を電話機1の奥側(紙面の上方)に向けて、設置ア
ダプタ10を筐体3の底部外面4に取り付けると、操作
面2は奥側が手前側に比して高く設置される。図14に
示すように、この電話機1を壁面上に壁面設置する際、
厚い後部外面14を電話機1の手前側に向けて、設置ア
ダプタ10を筐体3の底部外面4に取り付けると、操作
面2は手前側(紙面の下方)が起きるように設置され
る。こうすることによつて、操作面2上の押しボタン1
6や表示画面17等に対する視認性や操作性が向上す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の電話
機1では、操作面2と底部外面4とが平行に形成されて
いると共に、設置アダプタ10の取り付け面が底部外面
4に近い大きさに形成されている。このため、水平設置
及び壁面設置の双方で、設置アダプタ10を取り付けた
ときの電話機1の全体の高さが大きくなる。従つて、近
年のユーザによる電話機全体の薄型化の要望に応えるこ
とが困難であるという問題があつた。また全体の高さを
抑えるため、設置アダプタ10を取り付けないで電話機
1を設置すると、ネジ座7が設置面に当接して、電話機
1が安定しないという欠点があつた。
【0007】一方、図15に示す電話機20では、操作
面21が筐体22の底部外面に対して予め傾斜してい
る。この電話機20は、水平に設置する際に楔形状の設
置アダプタを取り付けなくても、操作面21の手前が低
くなつて、操作面21上の押しボタン16や表示画面1
7等に対する使い勝手が向上する。またこの電話機20
は、操作面21が傾斜した状態での全体の高さが小さ
い。
【0008】ところが、筐体22の底部外面を壁面に当
接させて、電話機20を壁面に設置すると、操作面21
は奥側(上辺)が手前側に傾斜する。このように操作面
が手前側に傾斜していると、使い勝手が低下するという
欠点があつた。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、水平及び垂直な設置面に共用して設置する際に、設
置面に対する適度の傾斜角度を上面に与えると共に、全
体の高さを小さく抑え得る筐体及びその設置アダプタを
提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明において、筐体は、底部外面に、底部外面の手
前側に向かうに従つて深くなる第1の傾斜溝と、第1の
傾斜溝に比して手前側に配置されて底部外面の奥側に向
かうに従つて深くなる第2の傾斜溝とが設けられる。
【0011】また本発明においては、筐体を設置面に設
置する際、当該筐体の底部外面と当該設置面との間に介
挿されて筐体を支持する設置アダプタにおいて、上縁と
下縁との間隔が一定に設定された支持部材を設ける。支
持部材は、筐体を水平な設置面に設置する際に、筐体の
底部外面に配置されて当該底部外面の手前側に向かうに
従つて深くなる第1の傾斜溝に、上縁が挿入される。ま
た支持部材は、筐体を垂直な設置面に設置する際に、底
部外面のうち第1の傾斜溝に比して手前側に配置されて
底部外面の奥側に向かうに従つて深くなる第2の傾斜溝
に、上縁が挿入される。
【0012】さらに本発明において、筐体部は、底部外
面に、当該底部外面の手前側に向かうに従つて深くなる
第1の傾斜溝と、第1の傾斜溝に比して手前側に配置さ
れて底部外面の奥側に向かうに従つて深くなる第2の傾
斜溝とを有する。設置アダプタは、上縁と下縁との間隔
が一定に設定された支持部材を有し、筐体を水平な設置
面に設置する際に支持部材の上縁が第1の傾斜溝に挿入
され、筐体を垂直な設置面に設置する際に支持部材の上
縁が第2の傾斜溝に挿入されて、筐体部を支持する。
【0013】
【作用】手前側に向かうに従つて深くなる第1の傾斜溝
と、奥側に向かうに従つて深くなる第2の傾斜溝とを筐
体の底部外面のそれぞれ奥側と第1の傾斜溝に比して手
前側に配置すると共に、水平な設置面に設置する際に、
設置アダプタの一定高さに設定された支持部材の上縁を
第1の傾斜溝に挿入し、垂直な設置面に設置する際に、
支持部材の上縁を第2の傾斜溝に挿入することにより、
水平及び垂直な設置面に共用して設置する際に、設置面
に対する適度の傾斜角度を上面に与えると共に、全体の
高さを小さく抑えることができる。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0015】図1において、30は全体として水平設置
及び壁面設置に共用する電話機を示し、水平設置及び壁
面設置の際の操作面31の傾斜角が設置アダプタ32に
よつて調節される。電話機30の筐体33は、前部外面
に比して後部外面が高く形成されていると共に、側面が
ほぼ鋭角三角形状に形成されている。これにより、操作
面31は筐体31の底部外面に対して例えば6°傾斜し
ている。
【0016】図2に示すように、筐体33は、平らな矩
形の底部外面34を有し、高分子化合物、例えばABS
(acrylonitrile butadiene styrene )樹脂で一体に形
成されている。底部外面34の奥側(紙面の上方)の2
つの隅付近には、第1の傾斜溝、例えば1対の水平設置
用傾斜溝35及び36が配設されている。傾斜溝35及
び36は同一傾斜角に設定され、例えば 110〔mm〕隔て
て平行に配置されている。また底部外面34の右辺37
及び左辺38の中央付近には、第2の傾斜溝、例えば1
対の壁面設置用傾斜溝39及び40が配設されている。
傾斜溝39及び40は同一傾斜角に設定され、傾斜溝3
5及び36と同一間隔で平行に配置されている。
【0017】傾斜溝35〜40は、長さ及び幅がそれぞ
れ例えば40〔mm〕及び6〔mm〕であり、長手方向が底部
外面34の左右の辺37及び38の方向に沿う。傾斜溝
35及び36は、奥側の端部の高さが底部外面34の高
さに一致し、底部外面34の手前側(紙面の下方)の辺
41に向かうに従つて深くなるように形成されている。
傾斜溝39及び40は、手前側の端部の高さが底部外面
34の高さに一致し、底部外面34の奥側の辺42に向
かうに従つて深くなるように形成されている。
【0018】傾斜溝35及び36の間の底部外面34上
には、1辺の長さが例えば6〔mm〕の1対の正方形の穴
43及び44が穿設されている。穴43及び44は、そ
れぞれの奥側の辺が傾斜溝35及び36のそれぞれの奥
側の端部同士を結ぶ線上にほぼ乗り、底部外面34の奥
側の辺42の方向に沿つて配置されている。また穴43
及び44のそれぞれの奥側の辺より底部外面34の厚み
だけ深い位置には、底部外面34と直交する開口が配さ
れている。
【0019】傾斜溝35及び36の間の底部外面34上
には、穴43及び44より手前側に例えば25〔mm〕隔て
て、1対の長方形の穴45及び46が穿設されている。
穴45及び46は、長さ及び幅がそれぞれ例えば11〔m
m〕及び5〔mm〕であり、長手方向が辺42の方向に沿
つて配置されている。穴45及び46のそれぞれの手前
側の辺には、この辺に沿う底部外面34を***させた突
起47及び48が配設されている。この突起47及び4
8の下面の高さは底部外面34の高さに一致している。
この突起47及び48の下には、穴45及び46のそれ
ぞれの手前側の辺を1辺とし、底部外面34と直交する
開口が配設されている。
【0020】また傾斜溝39及び40の間の底部外面3
4上には、穴43及び44と同一形状である1対の穴4
9及び50が穿設されている。穴49及び50は、それ
ぞれの手前側の辺が傾斜溝39及び40のそれぞれの手
前側の端部同士を結ぶ線上にほぼ乗り、辺42の方向に
沿つて配置されている。穴49及び50のそれぞれの手
前側の辺より底部外面34の厚みだけ深い位置には、底
部外面34と直交する開口が配されている。
【0021】また傾斜溝35及び36の間の底部外面3
4上には、穴49及び50より、穴43、44と穴4
5、46との間隔と同一間隔で、1対の長方形の穴51
及び52が穿設されている。穴51及び52は、長さ及
び幅が穴45及び46の長さ及び幅とそれぞれ同一であ
り、長手方向が辺42の方向に沿つて配置されている。
穴51及び52のそれぞれの奥側の辺より底部外面34
の厚みだけ深い位置には、底部外面34と直交する開口
が配されている。
【0022】因みに、底部外面34上の辺42の中央付
近には壁面設置用鍵穴状スロツト53が形成されてい
る。鍵穴状スロツト53と穴43及び45との間の底部
外面34には、電話コードを通すコード溝54が底部外
面34の手前側の辺41より奥側の辺42まで配設され
ている。コード溝54の奥側の端部は、筐体33の奥側
の面55に配設された4角い窪み56につながる。コー
ド溝54には、電話コードを押さえる例えば板状の爪5
7が所定の間隔で配置されている。
【0023】4角い窪み56には、電話回線の接続ジヤ
ツク用開口58が穿設されている。筐体33の奥側の面
55には、窪み56に隣接して、4角い窪み59が配設
されている。この窪み59にはベル音量設定スイツチ用
穴60と、ダイヤルモード設定スイツチ用穴61とが穿
設されている。穴43及び44と、穴45及び46との
間には、環状の足座62及び63が配置されている。ま
た手前の2つの隅付近には環状の足座64及び65が配
置されている。足座62〜65には、弾性材料、例えば
天然ゴムでなる円盤状のパツド(図示せず)がそれぞれ
嵌め込まれる。
【0024】図3及び図4に示すように、設置アダプタ
32は、上面が開放された箱形状に形成されており、こ
の上面側が筐体33の底部外面34に取り付けられる。
設置アダプタ32は、高分子化合物、例えばABS樹脂
で一体に形成されている。設置アダプタ32は、開放さ
れた上面側と対向する第3の接合部材、例えば矩形の底
板70の前後に、第1及び第2の接合部材、例えば互い
に異なる高さに設定した矩形の前板71と矩形の後板7
2とが連なる。また底板70の左右には、支持部材、例
えば一定高さに設定した台形状の1対の側板73及び7
4が平行に連なる。
【0025】後板72の長さ及び高さはそれぞれ例えば
110 〔mm〕及び20〔mm〕であり、前板71の長さ及び高
さはそれぞれ例えば110 〔mm〕及び14〔mm〕である。後
板72は、前側に例えば6°傾斜しており、前板71は
前側に例えば12°傾斜している。側板73及び74の上
面側の長さと底板70側の長さと高さとは、それぞれ例
えば40〔mm〕、34〔mm〕及び20〔mm〕である。後板72
の上面側の縁75と、側板73、74のそれぞれの上面
側の縁76及び77とは同一高さで連なる。
【0026】図3に示すように、底板70の中央付近に
は、壁面設置用鍵穴状スロツト78が穿設されている。
底板70の外面には、環状の足座79及び80が形成さ
れている。足座79及び80には、弾性材料、例えば天
然ゴムでなる円盤状のパツド81及び82がそれぞれ嵌
め込まれている。後板72の上面側の縁75には、上面
方向に突出した1対の爪83及び84が配置されてい
る。爪83及び84の先端には後側に突出した突起85
及び86がそれぞれ形成されている。
【0027】図4に示すように、前板71は、側板73
及び74付近で底板70に向かつてそれぞれ2か所ずつ
底板70付近まで切り欠かれて、1対の爪87及び88
が形成されている。爪87及び88それぞれの先端は、
開放された上面側の縁89より上面方向に例えば5〔m
m〕迄延びている。爪87及び88の先端には、前側に
突出した突起90及び91がそれぞれ形成されている。
【0028】底板70の内面上には、1対のネジホルダ
92及び93が鍵穴状スロツト78の左右に配設されて
いる。因みに、このネジホルダ92及び93は、例えば
丸座金付き木ネジ(図示せず)をそれぞれ保持する。
【0029】以上の構成において、図5に示すように、
設置アダプタ32を外した電話機30を机96等の上に
水平に設置する場合、操作面31は水平面に対して例え
ば6°傾斜する。
【0030】次に、設置アダプタ32を筐体33に取り
付けた電話機30を水平に設置する場合は、図6に示す
ように、設置アダプタ32の爪83及び84をそれぞれ
穴43及び44に挿入して突起85及び86で係止させ
る。また設置アダプタ32の爪87及び88をそれぞれ
穴45及び46に挿入して突起90及び91で係止させ
る。
【0031】これにより、設置アダプタ32の側板73
及び74は筐体33の底部外面34に対して傾斜して傾
斜溝35及び36に嵌め込まれる。このとき、側板73
及び74の縁76及び77は、それぞれ傾斜溝35及び
36の底部に当接する。従つて、図7に示すように、設
置アダプタ32のパツド81及び82が机96に当接
し、操作面31を水平面に対して例えば12°傾斜させる
ことができる。また設置アダプタ32は、底部外面34
の面内方向への移動が傾斜溝35及び36の側壁によつ
て未然に防止されて、筐体33に定着される。
【0032】次に、電話機30を壁面に設置する場合
は、図8に示すように、設置アダプタ32の爪83及び
84をそれぞれ穴49及び50に挿入して係止させる。
また設置アダプタ32の爪87及び88をそれぞれ穴5
1及び52に挿入して係止させる。これにより、設置ア
ダプタ32の側板73及び74は底部外面34に対して
傾斜して傾斜溝39及び40に嵌め込まれる。このと
き、前板71の縁89は、筐体33の底部外面34に当
接する。従つて、図9に示すように、設置アダプタ32
のパツド81及び82が壁面97に当接し、操作面31
は、手前側が起きて、壁面97に対して例えば6°傾斜
する。
【0033】また設置アダプタ32は、底部外面34の
面内方向への移動が傾斜溝39及び40の側壁によつて
未然に防止されて、筐体33に定着される。因みに、電
話機30は、筐体33の鍵穴状スロツト53及び設置ア
ダプタ32の鍵穴状スロツト78によつて壁面97に設
置される。
【0034】このようにして、壁面設置の際に設置アダ
プタ32を筐体33のほぼ中央部に取り付けることによ
つて、設置アダプタ32に必要な高さが抑えられる。こ
れにより、水平設置の際に設置アダプタ32を取り付け
ても、電話機30は、全体の高さが抑えられる。また操
作面31は、予め有する傾斜角度に対して、設置アダプ
タ32の高さによる傾斜角度が付加されて、ユーザが扱
い易い適度の傾斜角度に容易に設定される。従つて、水
平設置及び壁面設置の双方でユーザが扱い易い適度の傾
斜角度を操作面31に与えて、設置アダプタ32を含め
た電話機30全体の高さは一段と小さく抑えられること
になる。
【0035】以上の構成によれば、手前側に向かうに従
つて深くなる1対の傾斜溝35及び36と、奥側に向か
うに従つて深くなる1対の傾斜溝39及び40とを筐体
33の底部外面34のそれぞれ奥側及び中央部に配置す
ると共に、水平設置の際に、設置アダプタ32の一定高
さに設定された側板73及び74の上縁を傾斜溝35及
び36に挿入し、壁面設置の際に、側板73及び74の
上縁を傾斜溝39及び40に挿入することにより、垂直
設置及び壁面設置に共用して設置する際に、水平面96
又は壁面97に対する適度の傾斜角度を操作面に与える
と共に、全体の高さを一段と小さく抑えることができ
る。
【0036】なお上述の実施例においては、設置アダプ
タ32の側板73及び74のそれぞれの面内方向が平行
である場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
設置アダプタの1対の側板のそれぞれの面内方向がが相
互に傾斜している場合にも適用し得る。この場合にも上
述と同様の効果を得ることができる。例えば1対の側板
の面内方向が設置アダプタの開放された上面側に向かつ
て開く場合には、上述の実施例と同様に、相互に平行な
2対の傾斜溝を筐体の底部外面に形成する。一方1対の
側板の面内方向が設置アダプタの奥側に向かつて開く場
合には、同一角度で奥側に向かつて開く1対の傾斜溝
と、これと同一角度で手前側に向かつて開く1対の傾斜
溝とを筐体の底部外面に形成する。これにより、筐体を
安定させる支持点の間隔を大きく設定できる。
【0037】また上述の実施例においては、設置アダプ
タ32に底板70が配設されている場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、設置アダプタに底板が配設
されていない場合にも適用できる。
【0038】さらに上述の実施例においては、同一傾斜
角に設定した1対の傾斜溝35及び36と、これと逆向
きで同一傾斜角に設定した1対の傾斜溝39及び40と
を筐体33に配置し、1対の側板73及び74を配置し
た設置アダプタ32によつて筐体3を支持する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、同一傾斜角に設
定した3つ以上の傾斜溝と、これと逆傾斜で同一傾斜角
に設定した同数の傾斜溝とを筐体に配置し、同数の板形
状の支持部を有する設置アダプタによつて筐体を支持す
る場合にも適用できる。
【0039】さらに上述の実施例においては、1対の側
板73及び74が前板71及び後板72によつて一体に
連なる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
1対の側板が相互に独立しており、それぞれに対応する
傾斜溝に別個に挿入して保持する場合にも適用できる。
この場合、対とする傾斜溝の間隔は任意に設定して良
い。また独立した設置アダプタは、上縁と下縁との間隔
が一定に設定されている限り、例えば断面3角形等、任
意の断面形状に形成して良い。
【0040】さらに上述の実施例においては、1対の側
板73及び74が前板71及び後板72を介して連なる
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1対の
側板が例えばV字形状や半円形状に直接連なる場合にも
適用できる。この場合、傾斜溝もV字形状や半円形状に
形成される。
【0041】さらに上述の実施例においては、設置アダ
プタ32を爪83、84、87及び88によつて筐体3
3に取り付ける場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、ネジやバネ等の任意の接続手段で取り付ける場
合にも適用できる。
【0042】さらに上述の実施例においては、前部外面
に比して後部外面が高く形成されていると共に、側面が
ほぼ鋭角三角形状に形成されている筐体33を有する電
話機30に本発明を適用する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、側面が矩形に形成されている電話
機にも適用できる。
【0043】さらに上述の実施例においては、電話機3
0に本発明を適用する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、任意の装置の筐体及びその設置アダプタ
にも広く適用できる。
【0044】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、手前側に
向かうに従つて深くなる第1の傾斜溝と、奥側に向かう
に従つて深くなる第2の傾斜溝とを筐体の底部外面のそ
れぞれ奥側と第1の傾斜溝に比して手前側に配置すると
共に、水平な設置面に設置する際に、設置アダプタの一
定高さに設定された支持部材の上縁を第1の傾斜溝に挿
入し、垂直な設置面に設置する際に、支持部材の上縁を
第2の傾斜溝に挿入することにより、水平及び垂直な設
置面に共用して設置する際に、設置面に対する適度の傾
斜角度を上面に与えると共に、全体の高さを小さく抑え
得る筐体及びその設置アダプタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による筐体及びその設置アダプタの一実
施例による電話機を示す斜視図である。
【図2】筐体の説明に供する底部外面側より見た斜視図
である。
【図3】設置アダプタの説明に供する底板側より見た斜
視図である。
【図4】設置アダプタの説明に供する開放面側より見た
斜視図である。
【図5】設置アダプタを電話機より外して水平に設置し
たときの操作面の角度を示す側面図である。
【図6】設置アダプタを筐体の水平設置用傾斜溝に取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図7】設置アダプタを筐体に取り付けて水平に設置し
たときの操作面の角度を示す側面図である。
【図8】設置アダプタを筐体の壁面設置用傾斜溝に取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図9】設置アダプタを筐体に取り付けて壁面に設置し
たときの操作面の角度を示す側面図である。
【図10】水平に設置した従来の電話機及び設置アダプ
タを示す斜視図である。
【図11】従来の筐体を底部外面側より見た斜視図であ
る。
【図12】従来の設置アダプタを示す斜視図である。
【図13】水平設置のため、従来の設置アダプタを従来
の筐体の底部外面に取り付けた状態を示す斜視図であ
る。
【図14】壁面に設置した従来の電話機及び設置アダプ
タを示す斜視図である。
【図15】操作面が底部外面に対して傾斜した電話機を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1、20、30……電話機、2、21、31……操作
面、3、22、33……筐体、4、11、34……底部
外面、5……溝、6……底部外面の中央部、7……ネジ
座、10、32……設置アダプタ、12、53、78…
…壁面設置用鍵穴状スロツト、13……縁、14……後
部外面、16、23……押しボタン、17、24……表
示画面、18、25……送受話器、35、36、39、
40……傾斜溝、37……右辺、38……左辺、41…
…手前側の辺、42……奥側の辺、43、44、49、
50……正方形の穴、45、46、51、52……長方
形の穴、47、48、85、86、90、91……突
起、54……コード溝、55……奥側の面、56、59
……窪み、57、83、84、87、88……爪、58
……接続ジヤツク用開口、60……ベル音量設定スイツ
チ用穴、61……ダイヤルモード設定スイツチ用穴、6
2、63、64、65、79、80……足座、70……
底板、71……前板、72……後板、73、74……側
板、75、76、77、89……縁、81、82……パ
ツド、92、93……ネジホルダ。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部外面に、 上記底部外面の手前側に向かうに従つて深くなる第1の
    傾斜溝と、 上記第1の傾斜溝に比して上記手前側に配置されて上記
    底部外面の奥側に向かうに従つて深くなる第2の傾斜溝
    とを具えることを特徴とする筐体。
  2. 【請求項2】上記底部に連なる側面がほぼ鋭角三角形状
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の筐
    体。
  3. 【請求項3】上記底部に対向して、電話機の操作面が配
    設されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の筐体。
  4. 【請求項4】筐体を設置面に設置する際、当該筐体の底
    部外面と当該設置面との間に介挿されて上記筐体を支持
    する設置アダプタにおいて、 上縁と下縁との間隔が一定に設定された支持部材を具
    え、 上記筐体を水平な上記設置面に設置する際に、上記筐体
    の底部外面に配置されて当該底部外面の手前側に向かう
    に従つて深くなる第1の傾斜溝に、上記支持部材の上縁
    が挿入され、 上記筐体を垂直な上記設置面に設置する際に、上記底部
    外面のうち上記第1の傾斜溝に比して上記手前側に配置
    されて上記底部外面の奥側に向かうに従つて深くなる第
    2の傾斜溝に、上記支持部材の上縁が挿入されることを
    特徴とする設置アダプタ。
  5. 【請求項5】第1の接合部材と第2の接合部材とによつ
    て、複数の上記支持部材が所定間隔で接合されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の設置アダプタ。
  6. 【請求項6】複数の上記支持部材と上記第1の接合部材
    と上記第2の接合部材と第3の接合部材とによつて、上
    面側が開放された箱形状に形成されていることを特徴と
    する請求項4又は請求項5に記載の設置アダプタ。
  7. 【請求項7】上記第1の接合部材の高さと、上記第2の
    接合部材の高さとが相互に異なることを特徴とする請求
    項4、請求項5又は請求項6に記載の設置アダプタ。
  8. 【請求項8】上記筐体に接合させる接合手段が配置され
    ていることを特徴とする請求項4、請求項5、請求項6
    又は請求項7に記載の設置アダプタ。
  9. 【請求項9】底部外面に、当該底部外面の手前側に向か
    うに従つて深くなる第1の傾斜溝と、上記第1の傾斜溝
    に比して上記手前側に配置されて上記底部外面の奥側に
    向かうに従つて深くなる第2の傾斜溝とを有する筐体部
    と、 上縁と下縁との間隔が一定に設定された支持部材を有
    し、上記筐体を水平な設置面に設置する際に上記支持部
    材の上縁が上記第1の傾斜溝に挿入され、上記筐体を垂
    直な設置面に設置する際に上記支持部材の上縁が上記第
    2の傾斜溝に挿入されて、上記筐体部を支持する設置ア
    ダプタとを具えることを特徴とする筐体。
  10. 【請求項10】第1の接合部材と第2の接合部材とによ
    つて、複数の上記支持部材が所定間隔で接合されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の筐体。
  11. 【請求項11】複数の上記支持部材と上記第1の接合部
    材と上記第2の接合部材と第3の接合部材とによつて、
    上面側が開放された箱形状に形成されていることを特徴
    とする請求項9又は請求項10に記載の筐体。
  12. 【請求項12】上記第1の接合部材の高さと、上記第2
    の接合部材の高さとが相互に異なることを特徴とする請
    求項9、請求項10又は請求項11に記載の筐体。
  13. 【請求項13】上記筐体部に接合させる接合手段が上記
    設置アダプタに配置されていることを特徴とする請求項
    9、請求項10、請求項11又は請求項12に記載の筐
    体。
  14. 【請求項14】上記筐体部の側面がほぼ鋭角三角形状に
    形成されていることを特徴とする請求項9、請求項1
    0、請求項11、請求項12又は請求項13に記載の筐
    体。
  15. 【請求項15】上記筐体部は、 上記底部に対向して、電話機の操作面が配設されること
    を特徴とする請求項9、請求項10、請求項11、請求
    項12、請求項13又は請求項14に記載の筐体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010136512A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Sanyo Electric Co Ltd 携帯電話の充電台

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