JPH09184410A - エンジンのデコンプ機構 - Google Patents
エンジンのデコンプ機構Info
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- JPH09184410A JPH09184410A JP34364895A JP34364895A JPH09184410A JP H09184410 A JPH09184410 A JP H09184410A JP 34364895 A JP34364895 A JP 34364895A JP 34364895 A JP34364895 A JP 34364895A JP H09184410 A JPH09184410 A JP H09184410A
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- cam
- decompression
- hole
- timing gear
- engine
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Abstract
デコンプ機構の構成を可能にすると共に、被動タイミン
グギヤへの該機構の内蔵を可能にする。 【解決手段】 被動タイミングギヤ8に、透孔24を介
してカム10のベース面10aに通じる中空部21を形
成し、この中空部にデコンプレバー26、デコンプばね
35及び遠心レバー33を収納し、デコンプレバー26
は、その作動片28を透孔24外に突出させベース面1
0aに重ねて微小リフト部を形成する作動位置Aと、作
動片28を透孔24内に退去させる非作動位置Bとの間
を揺動し、デコンプばね35はデコンプレバー26を作
動位置A側へ付勢し、遠心レバー33はギヤ8が所定回
転数以上で回転したときデコンプレバー26を非作動位
置Bへ揺動させる。
Description
速駆動される被動タイミングギヤの一端に、機関弁を開
閉するためのカムを一体に連設したエンジンにおいて、
その始動操作時、燃焼室の圧縮圧力を適度に下げて操作
荷重を軽減するためのデコンプ機構に関する。
ば特公平6−6889号公報に開示されているように、
既に知られている。
は、上記公報にも開示されているように、カムのベース
面に凹溝を設け、被動タイミングに軸支されたデコンプ
レバーの作動部を該凹溝に出没可能に配設するものであ
るから、カムのベース面に面倒な溝加工を施す必要があ
り、製作費が高くつくという欠点がある。
ので、カム面へ対する加工が不要であり、しかも被動タ
イミングギヤ内にコンパクトに収納し得る、前記エンジ
ンのデコンプ機構を提供することを目的とする。
に、本発明のデコンプ機構は、クランク軸から減速駆動
される被動タイミングギヤの一端に、機関弁を開閉する
ためのカムを一体に連設したエンジンにおいて、被動タ
イミングギヤに、透孔を介してカムのベース面に通じる
中空部を形成し、この中空部には、前記透孔に向って屈
曲した作動片を有し、この作動片が前記透孔外に突出し
カムのベース面に重なって微小リフト部を形成する作動
位置と、該作動片が前記透孔内に退去する非作動位置と
の間を揺動し得るデコンプレバーと、このデコンプレバ
ーを前記作動位置に向って付勢するデコンプばねと、被
動タイミングギヤの所定値以上の回転数を感知してデコ
ンプレバーを前記不作動位置へ揺動させる遠心レバーと
を収納してなることを特徴とする。
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
イクルエンジンのエンジン本体を示し、その一側に形成
された動弁室2に、クランク軸3の回転に連動して吸、
排気弁4,5(機関弁)を開閉する動弁装置6が配設さ
れる。
れる駆動タイミングギヤ7と、中間軸9に支持されて駆
動タイミングギヤ7から2分の1の減速比で駆動される
被動タイミングギヤ8と、この被動タイミングギヤ8の
一端に一体に連設されたカム10と、このカム10によ
り揺動されるべく、カムフォロワ軸11に支持される一
対のカムフォロワ12,13と、ロッカ軸14に支持さ
れてそれぞれ一端を前記吸、排気弁4,5の弁頭に当接
させる一対のロッカアーム15,16と、これらロッカ
アーム15,16の他端に前記カムフォロワ12,13
をそれぞれ連接させる一対のプッシュロッド17,18
と、吸、排気弁4,5をそれぞれ閉弁方向に付勢する弁
ばね19,20とからなっており、カム10のリフト面
がカムフォロワ12,13を介してプッシュロッド1
7,18を押上げると、吸、排気弁4,5が開き、カム
10のベース面がカムフォロワ12,13に対面すると
弁ばね19,20の付勢力で吸、排気弁4,5が閉じる
ようになっている。
ングギヤ8は、カム10と反対側の端面を開放した中空
部21を有し、この中空部21にデコンプ機構22が設
けられる。以下、その機構22について説明する。
に一対のボス23,23と、該中空部21をカム10の
ベース面10aに連通させる透孔24とが設けられ、上
記ボス23,23は、デコンプレバー26を揺動自在に
支持する第1枢軸25の両端を支持する。デコンプレバ
ー26は鋼板製で、互いに直角に屈曲した長腕26a及
び短腕26bを有する。その長腕26aは、ギヤ8及び
カム10の軸線と直交するように延びるように配置さ
れ、その先端には前記透孔24へ向って屈曲した作動片
28を備えている。また長腕26aには、中間軸9に支
承されるギヤ8及びカム10のボス30を貫通させてそ
れとの干渉を避ける大径孔29が穿設される。一方、短
腕26bは、作動片28とは反対に、中空部21の開放
面に向うように配置される。
示するように、作動片28を透孔24外へ突出させ、カ
ム10のベース面10aの一部に重ねて微小リフト部を
形成する作動位置Aと、作動片28を透孔24内に退去
させる非作動位置Bとの間を第1枢軸25周りに揺動す
ることができる。尚、デコンプレバー26の作動位置A
において、作動片28のベース面10aに対する望まし
い重ね位置は、図4に示すように、カム10の回転方向
Rに沿うリフト面直後である。
びカム10の軸線と平行な第2枢軸32が突設され、こ
れにより遠心レバー33が揺動可能に支持される。この
遠心レバー33は、中空部21の内周壁に沿うよう弓形
をなしており、その中間部に前記短腕26bが係合する
切欠34が形成される。
2周りに半径方向内方及び外方へ揺動すると、デコンプ
レバー26を前記作動位置A及び非作動位置Bへ揺動す
るもので、この遠心レバー33には、これを半径方向内
方へ、即ちデコンプレバー26の作動位置A方向へ付勢
するデコンプばね35が接続される。このデコンプばね
35は捩りコイルばねからなるもので、第2枢軸32に
装着される。
ングギヤ8の中空部21に収納される。
部21の開放面を閉じるカバー36が嵌着され、これに
より遠心レバー33の第2枢軸32からの離脱が阻止さ
れる。このカバー33の外れ止めは、カバー36の周壁
に穿設された係止孔37に中空部21の内端壁に突設さ
れた弾性係止爪38が係合することにより行われる。
る。
ね35の付勢力をもって遠心レバー33がデコンプレバ
ー26を作動位置Aに保持するので、作動片28はカム
10のベース面10aの一部に重なって微小リストを形
成する。
コイル式スタータを手動操作してクランク軸3をクラン
キングすると、カム10のベース面10aがカムフォロ
ワ12,13を通過するエンジンの圧縮行程において、
前記微小リフト部即ち作動片28がカムフォロワ12,
13を介してプッシュロッド17,18を僅かに押し上
げ、これにより吸、排気弁4,5を僅かに開けるので、
エンジンの燃焼室の圧縮圧力の一部が外部に放出され、
クランキング荷重の増加が緩和されるため、始動操作を
軽快に行うことができる。
8の回転速度が所定値以上に上昇すると、遠心レバー3
3がそれに働く遠心力の増加によりデコンプばね35の
セット荷重に抗して第2枢軸32周りに揺動し、デコン
プレバー26を非作動位置Bまで揺動させるので、作動
片28がカム10のベース面10aから離れて透孔24
内に退去する。したがって、カム10は、デコンプレバ
ー26に干渉されることなく、本来のカムプロファイル
に従い吸、排気弁4,5を的確に開閉するようになって
いる。
位置Bでは、その作動片28を単に透孔24内に退去さ
せることにより、カム10との干渉を回避するものであ
るから、カム10のベース面10aには特別な加工を施
す必要もなく、カム10の形成が容易となるのみなら
ず、カム10とカムフォロワ12,13との摺接を円滑
なものとすることができる。
ギヤ8にコンパクトに収納されるので、該機構22によ
り動弁装置6が大型化する問題もない。
はなく、その要旨の範囲を逸脱することなく、種々の設
計変更が可能である。例えば、デコンプレバー26によ
り排気弁5系のカムフォロワ13のみを作動するように
してもよい。
クランク軸から減速駆動される被動タイミングギヤの一
端に、機関弁を開閉するためのカムを一体に連設したエ
ンジンにおいて、被動タイミングギヤに、透孔を介して
カム面のベース面に通じる中空部を形成し、この中空部
には、前記透孔に向って屈曲した作動片を有し、この作
動片が前記透孔外に突出しカムのベース面に重なって微
小リフト部を形成する作動位置と、該作動片が前記透孔
内に退去する非作動位置との間を揺動し得るデコンプレ
バーと、このデコンプレバーを前記作動位置に向って付
勢するデコンプばねと、被動タイミングギヤの所定値以
上の回転数を感知してデコンプレバーを前記不作動位置
へ揺動させる遠心レバーとを収納してなるので、カムに
特別な加工を何等施すことなく、デコンプ機構を構成す
ることができ、製作コストの低減を図ると共に、デコン
プレバーの非作動時にはカムの円滑な作動を確保するこ
とができる。その上、デコンプ機構の被動タイミングギ
ヤへの内蔵が可能となって動弁装置の大型化を回避する
ことができる。
正面図
Claims (1)
- 【請求項1】 クランク軸(3)から減速駆動される被
動タイミングギヤ(8)の一端に、機関弁(4,5)を
開閉するためのカム(10)を一体に連設したエンジン
において、 被動タイミングギヤ(8)に、透孔(24)を介してカ
ム(10)のベース面(10a)に通じる中空部(2
1)を形成し、この中空部(21)には、前記透孔(2
4)に向って屈曲した作動片(28)を有し、この作動
片(28)が前記透孔(24)外に突出しカム(10)
のベース面(10a)に重なって微小リフト部を形成す
る作動位置(A)と、該作動片(28)が前記透孔(2
4)内に退去する非作動位置(B)との間を揺動し得る
デコンプレバー(26)と、このデコンプレバー(2
6)を前記作動位置(A)に向って付勢するデコンプば
ね(35)と、被動タイミングギヤ(8)の所定値以上
の回転数を感知してデコンプレバー(26)を前記不作
動位置(B)へ揺動させる遠心レバー(33)とを収納
してなることを特徴とする、エンジンのデコンプ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34364895A JP3366171B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | エンジンのデコンプ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34364895A JP3366171B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | エンジンのデコンプ機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184410A true JPH09184410A (ja) | 1997-07-15 |
JP3366171B2 JP3366171B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=18363162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34364895A Expired - Fee Related JP3366171B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | エンジンのデコンプ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3366171B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6223708B1 (en) * | 1996-09-11 | 2001-05-01 | Motorenfabrik Hatz Gmbh & Co. Kg | Automatic decompression system |
US6848407B2 (en) | 2002-03-29 | 2005-02-01 | Misato Kobayashi | Decompression device for power generator engine |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34364895A patent/JP3366171B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6223708B1 (en) * | 1996-09-11 | 2001-05-01 | Motorenfabrik Hatz Gmbh & Co. Kg | Automatic decompression system |
US6848407B2 (en) | 2002-03-29 | 2005-02-01 | Misato Kobayashi | Decompression device for power generator engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3366171B2 (ja) | 2003-01-14 |
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