JPH09178803A - 電力ケーブルの部分放電測定方法 - Google Patents

電力ケーブルの部分放電測定方法

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JPH09178803A
JPH09178803A JP33874195A JP33874195A JPH09178803A JP H09178803 A JPH09178803 A JP H09178803A JP 33874195 A JP33874195 A JP 33874195A JP 33874195 A JP33874195 A JP 33874195A JP H09178803 A JPH09178803 A JP H09178803A
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JP
Japan
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electrode
conductor
dielectric layer
power cable
high dielectric
Prior art date
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JP33874195A
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English (en)
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Masahiro Iizumi
昌弘 飯住
Masaharu Kasuya
正春 粕谷
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電検出用電極の電極導体の取り付け面積の
制約にかかわらず、高精度で部分放電を測定することが
できる電力ケーブルの部分放電測定方法を提供する。 【解決手段】 電力ケーブル又は接続部の遮蔽導体に近
接して放電検出用電極4を設け、電力ケーブルの絶縁体
の部分放電を検出して、前記絶縁体の絶縁状態を判断す
る電力ケーブルの部分放電測定方法において、電力ケー
ブルの遮蔽導体と放電検出用電極4の電極導体8との間
に比誘電率が5以上の高誘電体層9を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルの交
流高電圧が課電される絶縁体の絶縁状態を判断する方法
である電力ケーブルの部分放電測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルを構成する絶縁体に欠陥
(異物、ボイド、突起など)が含まれると、課電するこ
とにより、部分放電が発生し、電気トリーを経て絶縁破
壊に至ることがある。この絶縁破壊を防止するために、
絶縁体に事前に課電し、部分放電測定を行い、絶縁体の
絶縁性能を確認することが一般的に行われている。
【0003】この部分放電測定法の一つに高周波箔電極
法がある。この方法を、例えば図3に示す電力ケーブル
20を用いて説明する。図3において、高電圧が印加さ
れたケーブル絶縁体23に部分放電が発生すると、それ
に隣接する外側の金属遮蔽層24に高周波パルスが誘起
される。この高周波パルスを検出するために、金属遮蔽
層24に対向するように、プラスチックシース25を介
し放電検出用電極26を装着する。この電極26は検出
インピーダンス27に接続され、検出インピーダンス2
7の出力が部分放電測定器28へ入力されて、高周波パ
ルスの測定が行われる。図中、符号21は導体、22は
内部半導電層である。なお、該電極26の取り付け位置
は、金属遮蔽層24にに限らず、終端および中間接続部
等の外周の保護金属管といった遮蔽導体側でもよい。こ
の方法で用いられている該電極26は、例えば金属箔か
らなる電極導体の片面をゴムシートなどの誘電体層で覆
って形成したものである。
【0004】電力ケーブルに取り付ける放電検出用電極
の構造は、電極取り付け部分の形状やスペース(ケーブ
ルの長手方向)、電極面を覆う誘電体層の誘電率などの
条件を考慮して設計する。部分放電検出の感度を上げる
ためには、部分放電検出部の電力ケーブルの遮蔽導体と
放電検出用電極の電極導体の間の静電容量を大きくする
必要があり、その値は500pF以上であることが望ま
しいとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、部分放
電検出の感度を上げるためには、電極設置部分における
電極導体と電力ケーブル又は接続部側の遮蔽導体との間
の静電容量を大きくする必要がある。そのためには、電
極導体の取り付け面積を大きくする手段をとればよい。
しかしながら、電極取り付け部分のスペースの制約によ
り、電極導体の取り付け面積を大きくすることができ
ず、上記静電容量を確実に大きくすることができないた
め、測定感度が低下するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべくなされたもので、電力ケーブル又は接続部の遮
蔽導体に近接して放電検出用電極の電極導体を設け、電
力ケーブルの絶縁体の部分放電を検出して、前記絶縁体
の絶縁状態を判断する電力ケーブルの部分放電測定方法
において、電力ケーブルの遮蔽導体と放電検出用電極の
電極導体との間に比誘電率が5以上の高誘電体層を介在
させることを特徴とするものである。
【0007】本発明は、上記目的を達成するために鋭意
検討して得られた新しい実験的知見に基づくものであ
る。即ち、電極導体と遮蔽導体間に、比誘電率が5以上
の高誘電体層を介在させると、電極導体の取り付け面積
の制約にもかかわらず、電極導体と遮蔽導体との間の静
電容量が大きくなり、十分な測定感度が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる電
力ケーブルの部分放電測定方法の一実施形態の説明図で
ある。本実施形態では、電力ケーブル2の絶縁接続部1
において、絶縁筒3の両側の保護金属管7の外側にプラ
スチック防食層を介して放電検出用電極4が取り付けら
れ、部分放電が測定される。ここで、保護金属管7は遮
蔽導体に相当する。図示のように、通常の電力ケーブル
2の絶縁接続部1には、接地端子6や防水コンパウンド
注入孔5などが設けられており、放電検出用電極4を取
り付けるスペースは限定されている。即ち、該電極4
は、接地端子6や防水コンパウンド注入孔5の設けれら
れていない平坦部に形成される。図2(a)、(b)は
それぞれ、放電検出用電極4の平面図と側面図である。
該電極4は、図示のように、銅箔からなる電極導体8を
高誘電体層9に全面接着させて構成されている。従って
電極導体8は前記遮蔽導体に近接して設けられる。電極
導体8は2分割されて相互に絶縁されており、一方は校
正用に、他方は測定用に使用する。10は測定接続用の
リード線、11は固定用のマジックテープ(登録商標)
である。本実施形態では、部分放電の測定感度は電極導
体8と絶縁接続部1の保護銅管からなる遮蔽導体間の誘
電体層、即ちプラスチック防食層と高誘電体層9によっ
て影響を受ける。
【0009】本実施形態において、部分放電の十分な測
定感度を得るために必要な静電容量を、絶縁接続部1の
外周を一回りにわたって覆う放電検出用電極4の一部を
構成する高誘電体層9で確保するものとする。そこで、
絶縁接続部1の外径をA、高誘電体層9の電力ケーブル
の長手方向の長さをd、高誘電体層9の厚さをt、高誘
電体層9の比誘電率をεS 、真空誘電率をε0 とする
と、高誘電体層9の静電容量は、式(1) で表すことが
できる。 C=2πεS ・ε0 ・d/ln〔(A+2t)/A〕 (1) いま、実用的な値を採用し、Aを0.35m、tを0.
01m、dを0.15mとすると、Cは以下のような値
となる。 C=2πεS ×8.854×10-12 ×0.15/ln0.37/0.35 =145εS (pF) ここで例えば、高誘電体層9をスチレンブタジェンゴム
で構成すると、εS =2.46で、静電容量は357p
Fとなり、必要な静電容量である500pFに満たな
い。一方、高誘電体層9にネオプレンゴムを使用する
と、εS =7.83で、静電容量は1135pFとな
り、必要な条件を満たすことになる。
【0010】なお、放電検出用電極4は絶縁接続部1ば
かりでなく、終端接続部や中間接続部の保護金属管、電
力ケーブル2の金属遮蔽層、金属シースといった遮蔽導
体側に配置し、放電検出用電極4の電極導体8を前記遮
蔽層導体に近接して設けてもよい。さらに、放電検出用
電極4の一部を構成する高誘電体層9は電極導体8と一
体構造でなく、保護金属管、金属シースなどの遮蔽導体
上に直接又は防食層を介して巻回、縦添え、モールド成
形等の手段で被覆することにより電極導体8と分離して
形成するようにしてもよい。
【0011】また、高誘電体層として用いることのでき
る高誘電体材料としては、上記実施形態に示したネオプ
レンゴム(εS =7.83)の他に以下のものを列挙す
ることができる。即ち、フッ化物系合成ゴムのうち、ク
ロロスルホン化ポリエチレン(εS =5.63)、ポリ
エチルアクリレート(εS =5.66)、バイトン(デ
ュポン社の商品名、εS =8.55)、ポリトリフロロ
プロピルメチルシロキサン(εS =6.85)などであ
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
力ケーブル又は接続部の遮蔽導体に近接して放電検出用
電極の電極導体を設け、電力ケーブルの絶縁体の部分放
電を検出して、前記絶縁体の絶縁状態を判断する電力ケ
ーブルの部分放電測定方法において、電力ケーブルの遮
蔽導体と放電検出用電極の電極導体との間に比誘電率が
5以上の高誘電体層を介在させるため、放電検出用電極
の電極導体の取り付け面積の制約にもかかわらず、電極
導体と遮蔽導体との間の静電容量が大きくなり、高精度
で部分放電を測定することができるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力ケーブルの部分放電測定方法
の一実施形態の説明図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ、上記実施形態に用
いた箔電極の平面図と側面図である。
【図3】高周波箔電極法の説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁接続部 2 電力ケーブル 3 絶縁筒 4 放電検出用電極 5 コンパウンド注入孔 6 接地端子 7 保護金属管 8 電極導体 9 高誘電体層 10 リード線 11 マジックテープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル又は接続部の遮蔽導体に近
    接して放電検出用電極の電極導体を設け、電力ケーブル
    の絶縁体の部分放電を検出して、前記絶縁体の絶縁状態
    を判断する電力ケーブルの部分放電測定方法において、
    電力ケーブルの遮蔽導体と放電検出用電極の電極導体と
    の間に比誘電率が5以上の高誘電体層を介在させること
    を特徴とする電力ケーブルの部分放電測定方法。
JP33874195A 1995-12-26 1995-12-26 電力ケーブルの部分放電測定方法 Pending JPH09178803A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102818937A (zh) * 2012-09-08 2012-12-12 苏州大学 一种测量固体物质介电常数的方法
WO2023181706A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 四日市電機株式会社 部分放電検出装置

Cited By (3)

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