JP2978718B2 - 電力ケーブルの普通接続部 - Google Patents

電力ケーブルの普通接続部

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JP2978718B2
JP2978718B2 JP6134710A JP13471094A JP2978718B2 JP 2978718 B2 JP2978718 B2 JP 2978718B2 JP 6134710 A JP6134710 A JP 6134710A JP 13471094 A JP13471094 A JP 13471094A JP 2978718 B2 JP2978718 B2 JP 2978718B2
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康弘 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1対の電力ケーブル間を
接続する電力ケーブルの普通接続部に関し、特に部分放
電の検出が容易にできる電力ケーブルの普通接続部に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル内に発生する部分放
電(Partial Discharge ;PD)を検出する部分放電検
出装置として、例えば同調式検出法及びAE(アコース
ティック・エミッション)センサを使用する方法による
ものが提案されている。
【0003】同調式検出法を用いた同調式検出装置は、
電力ケーブルの終端部の内部導体と金属遮蔽層との間
に、結合コンデンサ及び検出インピーダンスを直列に接
続し、前記検出インピーダンスの両端に生じた電位差を
数百kHzの同調周波数を持つ同調増幅器によって取り
出すようにしたものである。
【0004】しかしながら、この同調式検出装置は、電
力ケーブルの内部導体から信号を取り出す必要があるた
め、活線下での検出は困難であり、専用の結合コンデン
サも必要であるという問題点がある。また、この装置に
おける同調周波数は、数百kHzであるため、周囲のノ
イズの影響を受け易く、シールドルーム内の実験では良
好な検出精度が得られるものの、布設後のケーブルへの
適用は難しいという欠点もある。
【0005】一方、AEセンサを使用する検出装置は、
部分放電によって絶縁体内部を伝搬する弾性波をAEセ
ンサで検出するものであるが、この装置では、電気的な
ノイズによる影響を受けない反面、超音波が直進性を有
しているために強い指向性を有し、検出位置によっては
検出感度が極端に低下するという問題点がある。
【0006】これらの欠点を解消した部分放電検出方法
として、電力ケーブルの接続部において、金属遮蔽層を
絶縁し、部分放電発生時に絶縁部を挟む両金属遮蔽層間
に発生する電位差を、前記両金属遮蔽層間に接続された
検出インピーダンスによって検出する検出法も提案され
ている(「南池上線 275kV CVケーブル線路の部分
放電試験結果」;勝田他、電気学会絶縁材料研究会資料
EIM−90−20)。
【0007】しかしながら、この方法は、金属遮蔽層が
絶縁された接続部のみに適用を限定され、また金属遮蔽
層を非接地状態にするために、短絡事故発生時の安全性
に欠けるという問題点がある。また、装置が大型にな
り、測定に熟練を要するという欠点もある。
【0008】そこで、本願発明者等は、部分放電により
発生し、電力ケーブルの内部導体及び金属遮蔽層をケー
ブル長手方向に伝搬する広帯域の信号(以下、部分放電
信号という)を、共振回路により検出する共振型部分放
電検出装置を提案した(特願平2-310197号)。この共振
型部分放電検出装置においては、電力ケーブルのシース
の外周面に配置され電力ケーブルの金属遮蔽層と結合容
量と構成する電極と、この電極に接続されたコイルとに
より前記共振回路を構成し、部分放電センサとしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た共振型部分放電検出装置を電力ケーブルの普通接続部
に適用しようとすると、以下に示す問題点がある。即
ち、電力ケーブルの普通接続部においては、電力ケーブ
ルの金属遮蔽層間が銅テープ等の外部遮蔽層により電気
的に接続されており、この外部遮蔽層のために部分放電
信号が外部遮蔽層の外側に漏出しない。従って、従来
は、図2に示すように、複数の電力ケーブル11が普通
接続部12及び絶縁接続部13で接続されている場合
に、絶縁接続部13又はその近傍に部分放電センサを設
置し、普通接続部12で発生しケーブル11の長手方向
に伝搬する部分放電信号を絶縁接続部13で検出する必
要がある。また、トリプレックス電力ケーブルの接続部
のように全線路の電力ケーブルが普通接続部で接続され
る場合は、図3に示すように、電力ケーブル11の終端
部14において部分放電信号を検出する必要がある。し
かし、図2,3に示す方法においては、いずれも普通接
続部で発生した部分放電信号を普通接続部から離隔した
位置で検出するため、部分放電信号が減衰して測定感度
が低下するという問題点がある。また、複数の接続部を
通過した部分放電信号を検出するため、部分放電が発生
した位置(接続部)の評定が困難であるという欠点もあ
る。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、部分放電が発生した場合に部分放電による
信号を容易に検出することができる電力ケーブルの普通
接続部を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力ケーブ
ルの普通接続部は、1対の電力ケーブルの内部導体接続
部の周囲に形成された補強絶縁層と、この補強絶縁層の
周囲に形成され前記1対の電力ケーブルの金属遮蔽層間
を電気的に接続する外部遮蔽層と、これらの内部導体接
続部、補強絶縁層及び外部遮蔽層を取り囲む筒状の接続
箱とを有する電力ケーブルの普通接続部において、前記
外部遮蔽層には部分放電により発生した信号が漏出可能
の開口部が設けられており、前記接続箱は、絶縁筒と、
この絶縁筒の両側に配置された1対の金属筒と、この1
対の金属筒間を電気的に接続する導電材とにより構成さ
れていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明においては、補強絶縁層の周囲に形成さ
れた外部遮蔽層に部分放電により発生した信号が漏出可
能の開口部が設けられていると共に、接続箱が、絶縁筒
及びこの絶縁筒の両側に配置された1対の金属筒により
構成されている。従って、部分放電により発生しケーブ
ル長手方向に伝搬する部分放電信号は、前記外部遮蔽層
の開口部を介して漏出し、更に接続箱の絶縁筒部を介し
て接続箱の外部に漏出する。これにより、接続箱の外側
に部分放電センサを配置すれば、部分放電信号を検出す
ることができる。この場合に、接続箱の前記1対の金属
筒間は導電材により電気的に接続されているので、接続
箱の両側で電力ケーブルのシース電位が同一になる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係る電力
ケーブルの普通接続部を示す模式図である。2本の電力
ケーブル1はその内部導体が相互に電気的に接続されて
おり、この内部導体接続部の周囲には補強絶縁層2が形
成されている。この補強絶縁層2の周囲には導電性の外
部遮蔽層3が形成されており、この外部遮蔽層3によ
り、各電力ケーブルの金属遮蔽層間は電気的に接続され
ている。また、この外部遮蔽層3には、一方の電力ケー
ブル1側から他方の電力ケーブル1側に螺旋状に延びる
スリット(開口部)4が設けられており、このスリット
4部では補強絶縁層2が露出している。この内部導体接
続部、その周囲に設けられた補強絶縁層2及び外部遮蔽
層3は筒状の接続箱10内に収納されている。この接続
箱10は、1対の金属筒5a,5bと、この金属筒5
a,5b間に配置された絶縁筒4とにより構成されてい
る。また、金属筒5a,5b間は、ボンド線7により電
気的に接続されている。
【0014】例えば、図1に符号Aで示す位置で部分放
電が発生すると、この部分放電により高周波の信号(部
分放電信号)が発生し、この部分放電信号はケーブルの
内部導体及び金属遮蔽層をケーブル長手方向に伝搬す
る。この場合に、本実施例においては、外部遮蔽層3に
スリット4が設けられているため、部分放電信号の一部
がこのスリット4を介して外部遮蔽層3の外側に漏出
し、更に絶縁筒6を介して接続箱10の外側に漏出す
る。従って、接続箱10の外側に部分放電センサを設置
することにより、部分放電を検出することができる。
【0015】部分放電センサとしては、例えば接続箱1
0から漏出した部分放電信号を受信するアンテナと、こ
のアンテナに接続された共振回路とにより構成されるセ
ンサを使用することができる。しかし、接続箱10から
漏出する部分放電信号を検出可能なものであれば、セン
サの種類は特に限定するものではない。
【0016】本実施例においては、このように、外部遮
蔽層3に設けられたスリット4及び接続箱10に設けら
れた絶縁筒6を介して部分放電信号が接続箱10の外側
に漏出するため、普通接続部においても部分放電を検出
することができる。また、普通接続部で発生した部分放
電をその発生地点の近傍で検出することができるため、
良好な感度を得ることができる。更に、例えば全てのケ
ーブル接続部に部分放電センサを設置することにより、
部分放電が発生した位置の評定が容易にできるという効
果を奏する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
部遮蔽層に開口部が設けられていると共に、接続箱の一
部が絶縁筒により構成されているから、普通接続部で発
生した部分放電を接続箱の外側に配置された部分放電セ
ンサで検出することが可能である。また、例えば、全て
のケーブル接続部に部分放電センサを設置することによ
り、部分放電が発生した位置の評定が容易にできるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電力ケーブルの普通接続
部を示す模式図である。
【図2】従来の電力ケーブルの部分放電測定方法の一例
及びその問題点を示す模式図である。
【図3】従来の電力ケーブルの部分放電測定方法の他の
例及びその問題点を示す模式図である。
【符号の説明】
1,11;電力ケーブル 2;補強絶縁層 3;外部遮蔽層 4;スリット 5a,5b;金属筒 6;絶縁筒 7;ボンド線 10;接続箱 12;普通接続部 13;絶縁接続部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−175380(JP,A) 特開 平2−154171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/12 - 31/20 H02G 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の電力ケーブルの内部導体接続部の
    周囲に形成された補強絶縁層と、この補強絶縁層の周囲
    に形成され前記1対の電力ケーブルの金属遮蔽層間を電
    気的に接続する外部遮蔽層と、これらの内部導体接続
    部、補強絶縁層及び外部遮蔽層を取り囲む筒状の接続箱
    とを有する電力ケーブルの普通接続部において、前記外
    部遮蔽層には部分放電により発生した信号が漏出可能の
    開口部が設けられており、前記接続箱は、絶縁筒と、こ
    の絶縁筒の両側に配置された1対の金属筒と、この1対
    の金属筒間を電気的に接続する導電材とにより構成され
    ていることを特徴とする電力ケーブルの普通接続部。
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GB2531325A (en) * 2014-10-16 2016-04-20 Repl Internat Ltd Medium-Voltage cable joint
CN106098195B (zh) * 2016-06-20 2017-05-10 山东锦安电气有限公司 一种全新的干式复合绝缘高压套管组件

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