JP2583420Y2 - ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部 - Google Patents
ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はゴム・プラスチック電力
ケーブルの接続部に関するものである。
ケーブルの接続部に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のゴム・プラスチック電力ケーブル
の接続部は、図４に示すように、ケーブルコアＣ上に電
界を緩和するために取り付けたゴムストレスコーン２１
をスプリング２３を備えた加圧筒２２でエポキシユニッ
ト２４側に圧縮してケーブルコアＣとエポキシユニット
２４の界面に対し一定範囲内の面圧をかけるように構成
し、このエポキシユニット２４上には外傷等を防止する
ための保護銅管２５が設けられている。
の接続部は、図４に示すように、ケーブルコアＣ上に電
界を緩和するために取り付けたゴムストレスコーン２１
をスプリング２３を備えた加圧筒２２でエポキシユニッ
ト２４側に圧縮してケーブルコアＣとエポキシユニット
２４の界面に対し一定範囲内の面圧をかけるように構成
し、このエポキシユニット２４上には外傷等を防止する
ための保護銅管２５が設けられている。
【０００３】前記のように構成された従来のゴム・プラ
スチック電力ケーブルの接続部においては、ゴムストレ
スコーン２１とケーブルコアＣとの界面Ａ及びゴムスト
レスコーン２１とエポキシユニット２４との界面Ｂが電
気的弱点となり易く、絶縁破壊の原因となる。
スチック電力ケーブルの接続部においては、ゴムストレ
スコーン２１とケーブルコアＣとの界面Ａ及びゴムスト
レスコーン２１とエポキシユニット２４との界面Ｂが電
気的弱点となり易く、絶縁破壊の原因となる。
【０００４】前記の事故を防止するために本出願人は、
図５に示すような、ケーブルコアＣ 上のゴムストレスコ
ーン２１をスプリング２３を備えた加圧筒２２でエポキ
シユニット２４側に圧縮し、エポキシユニットの外周に
保護銅管２５を被せた電力ケーブル接続部において、ゴ
ムストレスコーン２１の導電層２１ａの内部に音響セン
サ２６を埋設し、この音響センサのリード線２７を、導
電層２１ａのテーパー面を押圧する加圧筒２２に設けた
孔を通して接続部の箱体外に導出し、この音響センサ２
６により絶縁破壊前の部分放電を検出して絶縁破壊を防
止するようにした実開平３−７７２３２号のゴム・プラ
スチック電力ケーブルの接続部を提案した。
図５に示すような、ケーブルコアＣ 上のゴムストレスコ
ーン２１をスプリング２３を備えた加圧筒２２でエポキ
シユニット２４側に圧縮し、エポキシユニットの外周に
保護銅管２５を被せた電力ケーブル接続部において、ゴ
ムストレスコーン２１の導電層２１ａの内部に音響セン
サ２６を埋設し、この音響センサのリード線２７を、導
電層２１ａのテーパー面を押圧する加圧筒２２に設けた
孔を通して接続部の箱体外に導出し、この音響センサ２
６により絶縁破壊前の部分放電を検出して絶縁破壊を防
止するようにした実開平３−７７２３２号のゴム・プラ
スチック電力ケーブルの接続部を提案した。
【０００５】また、図６に示すように、ケーブルコアＣ
上に取り付けたゴムストレスコーン２１をスプリング２
３を備えた加圧筒２２でエポキシユニット２４側に圧縮
し、このエポキシユニット２４の外周に保護銅管２５を
被せた電力ケーブル接続部において、保護銅管２５の内
側にあるエポキシユニット２４の低圧電極部２４ａに有
底穴２４ｂを設け、この有底穴２４ｂの内部に音響セン
サ２６を設置し、そのリード線２７を接続部箱体外に導
出し、有底穴２４ｂの上端開口を盲板で密閉してガス漏
れを防ぎ、この音響センサ２６により絶縁破壊前の部分
放電を検出して絶縁破壊を防止するようにした実開平４
−１０５２９号のゴム・プラスチック電力ケーブルの接
続部を本出願人は開発した。
上に取り付けたゴムストレスコーン２１をスプリング２
３を備えた加圧筒２２でエポキシユニット２４側に圧縮
し、このエポキシユニット２４の外周に保護銅管２５を
被せた電力ケーブル接続部において、保護銅管２５の内
側にあるエポキシユニット２４の低圧電極部２４ａに有
底穴２４ｂを設け、この有底穴２４ｂの内部に音響セン
サ２６を設置し、そのリード線２７を接続部箱体外に導
出し、有底穴２４ｂの上端開口を盲板で密閉してガス漏
れを防ぎ、この音響センサ２６により絶縁破壊前の部分
放電を検出して絶縁破壊を防止するようにした実開平４
−１０５２９号のゴム・プラスチック電力ケーブルの接
続部を本出願人は開発した。
【０００６】また、本出願人は、ケーブル接続部の絶縁
補強体上に設けた絶縁遮蔽層の上に振動センサ付き金属
体を設置して外周に金属保護管を被せ、この振動センサ
で接続部に発生する部分放電を検出して絶縁劣化と破壊
を検出するようにした実開昭６２−１２８８３号の電力
ケーブル接続部を開発した。
補強体上に設けた絶縁遮蔽層の上に振動センサ付き金属
体を設置して外周に金属保護管を被せ、この振動センサ
で接続部に発生する部分放電を検出して絶縁劣化と破壊
を検出するようにした実開昭６２−１２８８３号の電力
ケーブル接続部を開発した。
【０００７】また、本出願人は、ケーブル接続部の絶縁
補強体の上に絶縁遮蔽層と金属遮蔽層を重ねて設け、こ
の遮蔽層の外周に間隔を空けて囲む金属保護管を設け、
この金属保護管の管壁に設けた凹み部分の底部に金属体
を設置して該金属体を前記遮蔽層上に配置し、この凹み
部分内の金属体の上に振動センサを取り付け、この振動
センサで接続部に発生する部分放電を前記遮蔽層を介し
てその外側から検知し 絶縁劣化と破壊を検出するように
した実開昭６３−４４６３１号の電力ケーブル接続部を
開発した。
補強体の上に絶縁遮蔽層と金属遮蔽層を重ねて設け、こ
の遮蔽層の外周に間隔を空けて囲む金属保護管を設け、
この金属保護管の管壁に設けた凹み部分の底部に金属体
を設置して該金属体を前記遮蔽層上に配置し、この凹み
部分内の金属体の上に振動センサを取り付け、この振動
センサで接続部に発生する部分放電を前記遮蔽層を介し
てその外側から検知し 絶縁劣化と破壊を検出するように
した実開昭６３−４４６３１号の電力ケーブル接続部を
開発した。
【０００８】
【考案が解決しようとする課題】前記の図５に示したよ
うに、ゴムストレスコーン２１の導電層２１ａ内に音響
センサ２６を埋設した構成では、接続部を組み立てた後
に音響センサ２６が故障しても交換することができず、
しかも音響センサ２６の感知面とゴムストレスコーン２
１との界面における材料密度の差及び音の伝搬速度の差
が大きいために音響インピーダンス整合が十分にとれず
惑度が低下するという問題点があり、また接続部を組み
立てた後に音響センサ２６が故障しても保護銅管２５の
内側にあるために交換することができず、さらに、音響
センサ２６のリード線２７を導出するために加圧筒２２
と接続部の箱体にリード線導出用の孔を設けなければな
らないという問題点がある。
うに、ゴムストレスコーン２１の導電層２１ａ内に音響
センサ２６を埋設した構成では、接続部を組み立てた後
に音響センサ２６が故障しても交換することができず、
しかも音響センサ２６の感知面とゴムストレスコーン２
１との界面における材料密度の差及び音の伝搬速度の差
が大きいために音響インピーダンス整合が十分にとれず
惑度が低下するという問題点があり、また接続部を組み
立てた後に音響センサ２６が故障しても保護銅管２５の
内側にあるために交換することができず、さらに、音響
センサ２６のリード線２７を導出するために加圧筒２２
と接続部の箱体にリード線導出用の孔を設けなければな
らないという問題点がある。
【０００９】また、前記の図６に示したように、保護銅
管２５の内側にあるエポキシユニット２４の低圧電極部
２４ａの有底穴２４ｂ内に音響センサ２６を設置して穴
開口を盲板で密閉した構成も、音響センサ２６が接続部
を組み立てた後に故障しても音響センサ２６は保護銅管
２５の内側にあるために交換することができず、しかも
音響センサ２６のリード線２７を導出するために接続部
の箱体にリード線導出用の孔を設けなければならないと
いう問題点がある。
管２５の内側にあるエポキシユニット２４の低圧電極部
２４ａの有底穴２４ｂ内に音響センサ２６を設置して穴
開口を盲板で密閉した構成も、音響センサ２６が接続部
を組み立てた後に故障しても音響センサ２６は保護銅管
２５の内側にあるために交換することができず、しかも
音響センサ２６のリード線２７を導出するために接続部
の箱体にリード線導出用の孔を設けなければならないと
いう問題点がある。
【００１０】また、前記実用新案公開の電力ケーブル接
続部は、その金属遮蔽層はケーブル接続現場において、
断面円形の接続部絶縁体上に現場作業により設けるもの
であり、手作業で形成する金属遮蔽層とその外側を囲む
金属保護管との間の間隙は一定でなく調整を要し、振動
センサを金属保護管の凹み部分内に収納しても、金属遮
蔽層の外周の曲面上に蜜接するように設置することは困
難であり、このような金属遮蔽層の外側の振動センサで
は接続部内に発生する部分放電を確実に検知することが
できない。しかも、金属遮蔽層の外側に振動センサを設
置すると、ケーブルの熱挙動により接続部が移動する際
に振動センサ固定具により金属遮蔽層や 絶縁体を損傷し
て性能を低下させるおそれがあり、さらに、金属遮蔽層
を囲む金属保護管に凹み部分を設けて振動センサを設置
するのでは防水が難しく接続部内に浸水の危険があると
いう問題点がある。
続部は、その金属遮蔽層はケーブル接続現場において、
断面円形の接続部絶縁体上に現場作業により設けるもの
であり、手作業で形成する金属遮蔽層とその外側を囲む
金属保護管との間の間隙は一定でなく調整を要し、振動
センサを金属保護管の凹み部分内に収納しても、金属遮
蔽層の外周の曲面上に蜜接するように設置することは困
難であり、このような金属遮蔽層の外側の振動センサで
は接続部内に発生する部分放電を確実に検知することが
できない。しかも、金属遮蔽層の外側に振動センサを設
置すると、ケーブルの熱挙動により接続部が移動する際
に振動センサ固定具により金属遮蔽層や 絶縁体を損傷し
て性能を低下させるおそれがあり、さらに、金属遮蔽層
を囲む金属保護管に凹み部分を設けて振動センサを設置
するのでは防水が難しく接続部内に浸水の危険があると
いう問題点がある。
【００１１】本考案は、前記の課題を解決し、ケーブル
接続部の絶縁破壊前の部分放電を効率良く確実に検知し
て絶縁破壊を未然に防止することができ、かつ接続部を
変形することなくＡＥセンサの交換を現場施工で容易に
行うことができるゴム・プラスチック電力ケーブルの接
続部を提供することを目的とする。
接続部の絶縁破壊前の部分放電を効率良く確実に検知し
て絶縁破壊を未然に防止することができ、かつ接続部を
変形することなくＡＥセンサの交換を現場施工で容易に
行うことができるゴム・プラスチック電力ケーブルの接
続部を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本考案のゴム・プラスチック電力ケーブルの接続
部は、エポキシユニット４にゴムストレスコーン１を、
スプリング３を備えた加圧筒２で圧着させて絶縁補強体
を形成し、前記エポキシユニット４上に保護銅管５を被
せ、該エポキシユニット端面の環状低圧電極４ａの端面
外側位置に保護銅管フランジ部５ａを設けたゴム・プラ
スチック電力ケーブルの接続部において、前記保護銅管
フランジ部５ａの外周面に平滑部５ｂを設け、該平滑部
５ｂにＡＥセンサ６をその感知面を密着させて取り付け
たことを特徴とするものである。
めに、本考案のゴム・プラスチック電力ケーブルの接続
部は、エポキシユニット４にゴムストレスコーン１を、
スプリング３を備えた加圧筒２で圧着させて絶縁補強体
を形成し、前記エポキシユニット４上に保護銅管５を被
せ、該エポキシユニット端面の環状低圧電極４ａの端面
外側位置に保護銅管フランジ部５ａを設けたゴム・プラ
スチック電力ケーブルの接続部において、前記保護銅管
フランジ部５ａの外周面に平滑部５ｂを設け、該平滑部
５ｂにＡＥセンサ６をその感知面を密着させて取り付け
たことを特徴とするものである。
【００１３】
【作用】ゴムストレスコーン１はケーブル外導処理端部
の電界を緩和し、スプリング３を備えた加圧筒２はゴム
ストレスコーン１の内外両界面に適切な圧力をかけ、ケ
ーブル接続部の補強絶縁体であるエポキシユニット４は
ゴムストレスコーン１の受け座としての機能とともに、
ゴムストレスコーン１とペアで主絶縁部の電界制御を行
う。エポキシユニット４上の保護銅管５は、ケーブル接
続部の最外側にあって内側のエポキシユニット４やゴム
ストレスコーン１等を保護する。
の電界を緩和し、スプリング３を備えた加圧筒２はゴム
ストレスコーン１の内外両界面に適切な圧力をかけ、ケ
ーブル接続部の補強絶縁体であるエポキシユニット４は
ゴムストレスコーン１の受け座としての機能とともに、
ゴムストレスコーン１とペアで主絶縁部の電界制御を行
う。エポキシユニット４上の保護銅管５は、ケーブル接
続部の最外側にあって内側のエポキシユニット４やゴム
ストレスコーン１等を保護する。
【００１４】ゴムストレスコーン１とケーブルコアＣと
の界面、または、ゴムストレスコーン１とエポキシユニ
ット４との界面、或いは、その両方の界面で部分放電が
生じると、この部分放電に伴うＡＥ波は縦波と横波が干
渉し被導波状態で保護銅管フランジ部５ａに伝搬する。
この保護銅管フランジ部５ａに伝搬したＡＥ波はそのフ
ランジ部外周面の平滑部５ｂに取り付けられているたＡ
Ｅセンサ６により検知される。
の界面、または、ゴムストレスコーン１とエポキシユニ
ット４との界面、或いは、その両方の界面で部分放電が
生じると、この部分放電に伴うＡＥ波は縦波と横波が干
渉し被導波状態で保護銅管フランジ部５ａに伝搬する。
この保護銅管フランジ部５ａに伝搬したＡＥ波はそのフ
ランジ部外周面の平滑部５ｂに取り付けられているたＡ
Ｅセンサ６により検知される。
【００１５】保護銅管フランジ部５ａの外周面に平滑部
５ｂを形成し、この平滑部５ｂの上にＡＥセンサ６を設
けたことにより、センサ感知面が平滑部５ｂの表面に密
着して取り付けられるので、ＡＥ波のセンサ感知面への
伝搬損失がきわめて小さくなり、ケーブル接続部の絶縁
破壊前の部分放電に伴うＡＥ波が効率良く検知され、絶
縁破壊を未然に防止することができる。
５ｂを形成し、この平滑部５ｂの上にＡＥセンサ６を設
けたことにより、センサ感知面が平滑部５ｂの表面に密
着して取り付けられるので、ＡＥ波のセンサ感知面への
伝搬損失がきわめて小さくなり、ケーブル接続部の絶縁
破壊前の部分放電に伴うＡＥ波が効率良く検知され、絶
縁破壊を未然に防止することができる。
【００１６】ＡＥセンサ６はその感知面が酸化アルミナ
等で構成されており、これと音響インピーダンスが近い
保護銅管フランジ部５ａに取り付けられるのでＡＥ波を
感度良く検知することができる。また、ＡＥセンサ６は
保護銅管フランジ部５ａの平滑部５ｂに取り付けられる
ので、ＡＥセンサ６の圧電素子（例えば、ＰＺＴ）に加
わる歪みによるノイズを防止できる。
等で構成されており、これと音響インピーダンスが近い
保護銅管フランジ部５ａに取り付けられるのでＡＥ波を
感度良く検知することができる。また、ＡＥセンサ６は
保護銅管フランジ部５ａの平滑部５ｂに取り付けられる
ので、ＡＥセンサ６の圧電素子（例えば、ＰＺＴ）に加
わる歪みによるノイズを防止できる。
【００１７】ケーブル接続部の最外側にある保護銅管５
の保護銅管フランジ部５ａは、エポキシユニット端面の
環状低圧電極４ａの端面外側に位置しており、保護銅管
フランジ部５ａの外周面に設けた平滑部５ｂは接続部の
外周面に露呈する。この接続部表面の平滑部５ｂの上に
設けたＡＥセンサ６も接続部表面に露呈するので、ＡＥ
センサ６のリード線は、保護銅管５にリード線導出用の
孔を設ける等の接続部の構造を変形する必要なく検出回
路装置に配線することができる。また、ＡＥセンサ６は
接続部表面に露呈しているので、故障した際の交換作業
は、接続部の構造を変形することなく現場施工で容易に
行うことが可能であり、必要に応じて防水処理も接続部
の構造を変えることなく施行することができる。
の保護銅管フランジ部５ａは、エポキシユニット端面の
環状低圧電極４ａの端面外側に位置しており、保護銅管
フランジ部５ａの外周面に設けた平滑部５ｂは接続部の
外周面に露呈する。この接続部表面の平滑部５ｂの上に
設けたＡＥセンサ６も接続部表面に露呈するので、ＡＥ
センサ６のリード線は、保護銅管５にリード線導出用の
孔を設ける等の接続部の構造を変形する必要なく検出回
路装置に配線することができる。また、ＡＥセンサ６は
接続部表面に露呈しているので、故障した際の交換作業
は、接続部の構造を変形することなく現場施工で容易に
行うことが可能であり、必要に応じて防水処理も接続部
の構造を変えることなく施行することができる。
【００１８】ＡＥセンサ６の位置は、ゴムストレスコー
ン１の導電層１ａの立ち上がり部とケーブルコアＣとの
界面Ａやゴムストレスコーン１とエポキシユニット４と
の界面Ｂの部分放電発生位置から離れているが、加圧筒
２の押圧によりゴムストレス コーン１とエポキシユニッ
ト４は強く蜜着し、固体の保護銅管フランジ部５ａ内は
音の伝播がよいので、部分放電により生ずる音は音響セ
ンサー６に充分伝播する。このＡＥセンサー６は、接続
部絶縁体表面に接してはいないから、ケーブルの熱挙動
により接続部が移動しても接続部絶縁体に損傷を与えな
い。
ン１の導電層１ａの立ち上がり部とケーブルコアＣとの
界面Ａやゴムストレスコーン１とエポキシユニット４と
の界面Ｂの部分放電発生位置から離れているが、加圧筒
２の押圧によりゴムストレス コーン１とエポキシユニッ
ト４は強く蜜着し、固体の保護銅管フランジ部５ａ内は
音の伝播がよいので、部分放電により生ずる音は音響セ
ンサー６に充分伝播する。このＡＥセンサー６は、接続
部絶縁体表面に接してはいないから、ケーブルの熱挙動
により接続部が移動しても接続部絶縁体に損傷を与えな
い。
【００１９】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により説明す
る。図１は本考案の一実施例を示す要部の断面図、図２
は保護銅管のフランジ部を示す説明図で、図において１
はケーブルコアＣ上に嵌装して取り付けられたゴムスト
レスコーン、１ａはゴムストレスコーン１の導電層であ
る。２はスプリング３を備えた加圧筒、４はゴムストレ
スコーン１の前部テーパー面に当接しゴムストレスコー
ン１を包被するエポキシユニットである。４ａはエポキ
シユニット４の端面に設けた導電金属製の環状低圧電極
である。
る。図１は本考案の一実施例を示す要部の断面図、図２
は保護銅管のフランジ部を示す説明図で、図において１
はケーブルコアＣ上に嵌装して取り付けられたゴムスト
レスコーン、１ａはゴムストレスコーン１の導電層であ
る。２はスプリング３を備えた加圧筒、４はゴムストレ
スコーン１の前部テーパー面に当接しゴムストレスコー
ン１を包被するエポキシユニットである。４ａはエポキ
シユニット４の端面に設けた導電金属製の環状低圧電極
である。
【００２０】５はエポキシユニット４上に被せられた保
護銅管であり、ケーブル接続部の最外側にあって内側の
エポキシユニット４やゴムストレスコーン１等を保護す
る。５ａは保護銅管５の端部のフランジ部を形成する保
護銅管フランジ部であり、この保護銅管フランジ部５ａ
の位置は、前記保護銅管５の端部がエポキシユニット４
の端面に取り付けられている環状低圧電極４ａの上にま
で延び、保護銅管フランジ部５ａはこの環状低圧電極４
ａの外端面の外側に位置している。前記の保護銅管フラ
ンジ部５ａの外周曲面には平滑部５ｂを設ける。前記の
ケーブル接続部の最外側にある保護銅管５の外表面は露
呈しており、保護銅管フランジ部５ａの外周面と平滑部
５ｂも露呈している。
護銅管であり、ケーブル接続部の最外側にあって内側の
エポキシユニット４やゴムストレスコーン１等を保護す
る。５ａは保護銅管５の端部のフランジ部を形成する保
護銅管フランジ部であり、この保護銅管フランジ部５ａ
の位置は、前記保護銅管５の端部がエポキシユニット４
の端面に取り付けられている環状低圧電極４ａの上にま
で延び、保護銅管フランジ部５ａはこの環状低圧電極４
ａの外端面の外側に位置している。前記の保護銅管フラ
ンジ部５ａの外周曲面には平滑部５ｂを設ける。前記の
ケーブル接続部の最外側にある保護銅管５の外表面は露
呈しており、保護銅管フランジ部５ａの外周面と平滑部
５ｂも露呈している。
【００２１】前記のようにケーブル接続部の最外側の保
護銅管５の端部に形成され、かつエポキシユニット端面
の環状低圧電極４ａの端面外側に位置する保護銅管フラ
ンジ部５ａの外周面に露呈している平滑部５ｂには、Ａ
Ｅセンサ６をその感知面を密着させて取り付ける。
護銅管５の端部に形成され、かつエポキシユニット端面
の環状低圧電極４ａの端面外側に位置する保護銅管フラ
ンジ部５ａの外周面に露呈している平滑部５ｂには、Ａ
Ｅセンサ６をその感知面を密着させて取り付ける。
【００２２】ゴムストレスコーン１とケーブルコアＣと
の界面Ａ、または、ゴムストレスコーン１とエポキシユ
ニット４との界面Ｂ、または、その両方の界面において
絶縁破壊前に部分放電が生じると、この部分放電に伴う
ＡＥ波は、図３に示すように縦波と横波が干渉し被導波
状態で保護銅管フランジ部５ａに伝搬する。この保護銅
管フランジ部５ａに伝搬したＡＥ波はそのフランジ部外
周面の平滑部５ｂに取り付けたＡＥセンサ６により検知
される。ＡＥセンサ６はその感知面が前記平滑部５ｂに
密着しているのでＡＥ波を伝搬損失なく確実に検知する
ことができる。
の界面Ａ、または、ゴムストレスコーン１とエポキシユ
ニット４との界面Ｂ、または、その両方の界面において
絶縁破壊前に部分放電が生じると、この部分放電に伴う
ＡＥ波は、図３に示すように縦波と横波が干渉し被導波
状態で保護銅管フランジ部５ａに伝搬する。この保護銅
管フランジ部５ａに伝搬したＡＥ波はそのフランジ部外
周面の平滑部５ｂに取り付けたＡＥセンサ６により検知
される。ＡＥセンサ６はその感知面が前記平滑部５ｂに
密着しているのでＡＥ波を伝搬損失なく確実に検知する
ことができる。
【００２３】ＡＥセンサ６の感知面は酸化アルミナ等で
構成されており、これと音響インピーダンスが近い保護
銅管フランジ部５ａにＡＥセンサ６を取り付けることに
よりＡＥ波を感度良く検知することができる。
構成されており、これと音響インピーダンスが近い保護
銅管フランジ部５ａにＡＥセンサ６を取り付けることに
よりＡＥ波を感度良く検知することができる。
【００２４】ＡＥセンサ６を取り付ける保護銅管フラン
ジ部５ａの前記平滑部５ｂを充分に平滑な面に形成する
ことにより、ＡＥセンサ６の圧電素子（例えば、ＰＺ
Ｔ）に歪みが加わることによるノイズを有効に防止する
ことができる。また、ＡＥセンサ６は、接続部表面に露
呈しているので、接続部の構造を変形することなく、故
障した際の交換を現場施工で容易に行うことができる。
なお、前記の保護銅管フランジ部５ａの外周面の平滑部
５ｂを該フランジ部の円周方向に複数個設けてこの平滑
部５ｂに取り付けるＡＥセンサ６も円周方向に複数個設
けてもよい。
ジ部５ａの前記平滑部５ｂを充分に平滑な面に形成する
ことにより、ＡＥセンサ６の圧電素子（例えば、ＰＺ
Ｔ）に歪みが加わることによるノイズを有効に防止する
ことができる。また、ＡＥセンサ６は、接続部表面に露
呈しているので、接続部の構造を変形することなく、故
障した際の交換を現場施工で容易に行うことができる。
なお、前記の保護銅管フランジ部５ａの外周面の平滑部
５ｂを該フランジ部の円周方向に複数個設けてこの平滑
部５ｂに取り付けるＡＥセンサ６も円周方向に複数個設
けてもよい。
【００２５】
【考案の効果】本考案は、前記のように、ケーブル接続
部の最外側の保護銅管の端部に形成され、かつエポキシ
ユニット端面の環状低圧電極の端面外側に位置する保護
銅管フランジ部の外周面に露呈している平滑部に、ＡＥ
センサをその感知面を密着させて取り付けたので、ケー
ブル接続部の絶縁破壊前の部分放電に伴うＡＥ波を、伝
搬損失を低減して効率良く検知することが可能になり、
絶縁破壊を未然に防止することができる。
部の最外側の保護銅管の端部に形成され、かつエポキシ
ユニット端面の環状低圧電極の端面外側に位置する保護
銅管フランジ部の外周面に露呈している平滑部に、ＡＥ
センサをその感知面を密着させて取り付けたので、ケー
ブル接続部の絶縁破壊前の部分放電に伴うＡＥ波を、伝
搬損失を低減して効率良く検知することが可能になり、
絶縁破壊を未然に防止することができる。
【００２６】また、ＡＥセンサを取り付ける保護銅管フ
ランジ部の外周面の平滑部は、ケー ブル接続部の外周面
に露呈しているので、ＡＥセンサのリード線の導出配線
を、保護銅管に孔を設ける等の接続部の加工変形をする
必要なく行うことができ、さらにＡＥセンサの交換、お
よび防水処理の施工等も、接続部の構造を変形すること
なくそのままで容易に行うことができる。
ランジ部の外周面の平滑部は、ケー ブル接続部の外周面
に露呈しているので、ＡＥセンサのリード線の導出配線
を、保護銅管に孔を設ける等の接続部の加工変形をする
必要なく行うことができ、さらにＡＥセンサの交換、お
よび防水処理の施工等も、接続部の構造を変形すること
なくそのままで容易に行うことができる。
【００２７】また、ＡＥセンサー６は、接続部絶縁体表
面に接してはいないから、ケーブルの熱挙動により接続
部が移動しても接続部絶縁体に損傷を与えることがな
い。
面に接してはいないから、ケーブルの熱挙動により接続
部が移動しても接続部絶縁体に損傷を与えることがな
い。
【図１】本考案の一実施例のゴム・プラスチック電力ケ
ーブル接続部の要部の断面図
ーブル接続部の要部の断面図
【図２】本考案の一実施例の保護銅管フランジ部の端面
図
図
【図３】ＡＥ波の被導波状態を示す説明図
【図４】
従来のゴム・プラスチック電力ケーブル接続部
の１例の１部断面図
の１例の１部断面図
【図５】
従来のゴム・プラスチック電力ケーブル接続部
の他の１例の１部断面図
の他の１例の１部断面図
【図６】
従来のゴム・プラスチック電力ケーブル接続部
の別の１例の１部断面図
の別の１例の１部断面図
１：ゴムストレスコーン ２：加圧筒 ３：スプリング ４：エポキシユニット４ａ：環状低圧電極 ５：保護銅管 ５ａ：保護銅管フランジ部 ５ｂ：平滑部 ６：ＡＥセンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−262670（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−240903（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−10529（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−44631（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−12883（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−77232（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−72830（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02G 15/00 - 15/196
Claims (1)
- 【請求項１】エポキシユニットにゴムストレスコーン
を、スプリングを備えた加圧筒で圧着させて絶縁補強体
を形成し、前記エポキシユニットの上に保護銅管を被
せ、該エポキシユニットの端面の環状低圧電極の端面外
側位置に保護銅管フランジ部を設けたゴム・プラスチッ
ク電力ケーブルの接続部において、前記保護銅管フラン
ジ部の外周面に平滑部を設け、該平滑部にＡＥセンサを
その感知面を密着させて取り付けたことを特徴とするゴ
ム・プラスチック電力ケーブルの接続部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992021396U JP2583420Y2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992021396U JP2583420Y2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0574138U JPH0574138U (ja) | 1993-10-08 |
| JP2583420Y2 true JP2583420Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=12053900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992021396U Expired - Fee Related JP2583420Y2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2583420Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6212883U (ja) * | 1985-07-08 | 1987-01-26 | ||
| JPH0441734Y2 (ja) * | 1986-09-08 | 1992-09-30 | ||
| JP2514350Y2 (ja) * | 1990-05-09 | 1996-10-16 | 古河電気工業株式会社 | ゴム・プラスチック電力ケ―ブルの接続部 |
| JP3077232U (ja) * | 2000-10-25 | 2001-05-18 | 利之 前田 | 券売機の枠体 |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP1992021396U patent/JP2583420Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0574138U (ja) | 1993-10-08 |
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