JPH09176277A - シラン変性ポリマー及びその製造方法 - Google Patents

シラン変性ポリマー及びその製造方法

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JPH09176277A
JPH09176277A JP7354434A JP35443495A JPH09176277A JP H09176277 A JPH09176277 A JP H09176277A JP 7354434 A JP7354434 A JP 7354434A JP 35443495 A JP35443495 A JP 35443495A JP H09176277 A JPH09176277 A JP H09176277A
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silane
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JP7354434A
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Toshiyuki Kozai
利之 小材
Tsuneo Kimura
恒雄 木村
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着性が低く、高伸長のゴム状弾性体が得ら
れるシラン変性ポリマー及びその製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】】一般式(1) : 【化1】 〔式中、R はアルキレン基であり(ただし、全Rの30
モル%以上は炭素原子数4〜7の主鎖で構成されている
アルキレン基である)、R1は二価の有機基であり、R2
一価の炭化水素基であり、R3は二価の有機基であり、複
数のX は独立に、アルコキシ基、ケトキシム基及びハロ
ゲン原子からなる群より選ばれる一価の基又は原子であ
り、複数のnは独立に、5 〜1000の整数であり、mは1
〜4 の整数であり、aは0又は1である〕で示されるシ
ラン変性ポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なシラン変性
ポリマー、その製造方法、及び、シラン変性ポリマーを
用いた室温硬化性組成物に関し、特に建造物等の密封材
として有用なシラン変性ポリマーに関する。
【0002】
【従来の技術】シラン変性ポリマー、硬化触媒、充填剤
等からなる組成物を硬化させて得られるゴム状弾性体
は、建造物、船舶、自動車及び道路の分野の密封材、コ
ーキング材等に、広く使用されている。上記組成物のう
ち、アリル基等のエチレン性二重結合を分子末端に有す
るポリエーテル、ハイドロジェンシラン及び白金触媒か
らなる室温硬化性ポリエーテル系組成物は、得られる硬
化物が高伸長である上に、安価であるという利点を有す
る。しかし、この組成物は、触媒として使用される白金
が触媒毒を受けやすい。また、ポリエーテルは、通常、
両末端に水酸基を有する形で得られるが、ハイドロジェ
ンシランと反応させることができるように、両末端の水
酸基をアリル基等のエチレン性二重結合を有する基に代
えねばならない。上記の欠点を解消するものとして、特
開平3−43449号公報には、イソシアナト基を有す
るシランカップリング剤と、水酸基を両末端に有するポ
リエーテルジオールとを反応させて得られるシラン変性
ポリマーが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該シラン変性
ポリマーに、シリカ系充填剤、メチルトリメトキシシラ
ン等の硬化剤、並びに、ジブチルスズジオクテート等の
触媒を加えて組成物を得た後、硬化させて得られる硬化
物は、粘着感が高く、低伸長のゴム状弾性体になってし
まう。高伸長のゴム状弾性体が得られないのは、ポリエ
ーテルの分子量が小さいためと考えられる。そこで、本
発明の課題は、粘着感が低く、高伸長のゴム状弾性体が
得られるシラン変性ポリマー、及び、それを用いた室温
硬化性組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、 一般式(1) :
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、R はアルキレン基であり(ただ
し、全Rの30モル%以上は炭素原子数4〜7の主鎖で
構成されているアルキレン基である)、R1は二価の有機
基であり、R2は一価の炭化水素基であり、R3は二価の有
機基であり、複数のX は独立に、アルコキシ基、ケトキ
シム基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる一価の
基又は原子であり、複数のnは独立に、5 〜1000の整数
であり、mは1 〜4 の整数であり、aは0又は1であ
る〕で示されるシラン変性ポリマーを提供する。
【0007】さらに、上記シラン変性ポリマーを製造す
る方法として、(A) 式(2) : HO -(R-O-)n H (2) 〔式中、R 及びnは前記と同じ意味である〕で示される
ポリエーテルジオール化合物と、 OCN-R3-NCO (3) 〔式中、R3は前記と同じ意味である〕で示されるジイソ
シアナート化合物とを反応させ、式(4) :
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、R 、R3、m及びnは前記と同じ意
味である〕で示される化合物を生成する工程、並びに
(B) 前記式(4) で示される化合物を、式(5) : OCN-R1-Si(R2) a X3-a (5) 〔式中、R1,R2,X 及びaは前記と同じ意味である〕で
示されるシラン化合物と反応させる工程からなる方法を
提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】(シラン変性ポリマー)シラン変
性ポリマーは、一般式(1) に示されるように、ポリエー
テル基と、炭化水素基(炭素原子がケイ素又は窒素で置
換されていてもよい)若しくはシロキサン結合を有する
基とが、ウレタン結合を介して繰り返され、分子鎖両末
端が3置換シリル基で封止された構造をとることを要す
る。
【0011】一般式(1) 中のR は、アルキレン基、好ま
しくは炭素原子数1〜7のアルキレン基であり、直鎖状
でも分岐状でもよい。ただし、一般式(1) の全R の30モ
ル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは10
0 モル%は、主鎖の炭素原子数が4〜7のアルキレン基
(以下R'と称する)、好ましくは主鎖の炭素原子数が4
〜5のアルキレン基、さらに好ましくは主鎖の炭素原子
数が4(すなわち、1,4 ブチレン系)のアルキレン基で
ある。すなわち、一般式(1) で示されるシラン変性ポリ
マー中のポリエーテル基は、ポリエチレングリコールの
ような主鎖の炭素原子数が4未満のものを70モル%未満
含んでもよく、好ましくは全ての主鎖が炭素原子数4〜
7のものである。該R'の主鎖の炭素原子数が4より少な
いと、本発明の組成物を調製後、硬化させて得られるゴ
ム状弾性体(以下、硬化物と称する)は、粘着性の大き
なものとなる。逆に、7より大きすぎると、シラン変性
ポリマー自身の融点が高くなり、製造しにくくなる。
【0012】該R'の具体例として、
【0013】
【化5】 で示されるものが挙げられる。
【0014】一般式(1) のn、すなわち、ポリエーテル
基の重合度は、独立に、5 〜1000の整数であり、好まし
くは10〜100 の整数である。重合度が5 より小さいと、
得られる硬化物の弾性が乏しくなる。逆に、1000より大
きいと、高粘度となり、製造しにくくなる。
【0015】前記 -(R-O-)n で示されるポリエーテル基
は、独立に、ホモポリマー、コポリマーのいずれでもよ
く、さらに、主鎖の炭素原子数4未満のもの(例えばポ
リエチレングリコール)と、主鎖の炭素原子数が4〜7
のもの(例えばポリ1,4-ブチレングリコール)とのコポ
リマーであってもよい。
【0016】一般式(1) 中のR1は、二価の有機基を表
し、例えばメチレン基、エチレン基、ブチレン基等の炭
素原子数1〜7のアルキレン基;フェニレン基等のアリ
ーレン基;アルキレン基とアリーレン基との組合せ等の
二価の炭化水素基(その際に二価の炭化水素基中の炭素
原子の一部が窒素原子、ケイ素原子等に置換されていて
もよい);二価のオルガノシロキサン基が挙げられる。
好ましくは、アルキレン基及びフェニレン基含有基であ
り、特にアルキレン基が好ましい。
【0017】該R1の具体例としては、-(CH2)3-, -(CH2)
4-, -CH(CH3)CH2CH2-,- CH(CH3)CH(CH3)CH2-,
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】〔式中、R4は一価の炭化水素基である〕で
示される基が挙げられる。該R4は、通常、炭素原子数1
〜7、好ましくは1〜3のアルキル基であり、好ましく
はメチル基である。
【0021】一般式(1) 中のR3で示される二価の有機基
は、R1と同様の基が例示され、アルキレン基及びフェニ
レン基含有基が好ましく、特に好ましくは下記式:
【0022】
【化8】
【0023】で示される基である。
【0024】一般式(1) 中のmは、1〜4の整数であ
り、好ましくは1〜2の整数である。mが1より小さい
と、得られる硬化物の粘着感が大きくなり、また、ゴム
弾性が劣る。逆に、4より大きすぎると、ウレタン結合
が多くなり、耐候性が悪くなることがある。
【0025】一般式(1) 中のR2は、例えばメチル基、エ
チル基等の炭素原子数1〜7のアルキル基;フェニル基
等のアリール基が挙げられ、好ましくはメチル基であ
る。
【0026】一般式(1) 中のXは、アルコキシ基、ケト
キシム基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる基又
は原子であり、具体的には、下記の式: -OCH3 , -OCH2CH3 ,
【0027】
【化9】
【0028】で示される基又は原子等が挙げられ、好ま
しくは -OCH3 及び -OCH2CH3である。Xが複数存在す
る場合には、一種単独でも二種以上の組合せでもよい。
【0029】一般式(1) のシラン変性ポリマーの平均分
子量は、通常、2,000 〜50,000でよく、好ましくは3,00
0 〜8,000 である。したがって、シラン変性ポリマーの
粘度は、25℃において、通常、50〜1,500 P(ポア
ズ)、好ましくは150 〜1,000 Pとなる。
【0030】(シラン変性ポリマーの製造方法)上記シ
ラン変性ポリマーの製造方法として、例えば下記(A)
及び(B)の工程からなる方法が挙げられる。
【0031】(A) 工程 まず、式(2) : HO -(R-O-)n H (2) 〔式中、R 及びnは前記と同じ意味である〕で示される
ポリエーテルジオール化合物と、 OCN-R3-NCO (3) 〔式中、R3は前記と同じ意味である〕で示されるジイソ
シアナート化合物とを反応させ、式(4) :
【0032】
【化10】
【0033】〔式中、R 、R3、m及びnは前記と同じ意
味である〕で示される化合物を生成する。式(2) で示さ
れるポリエーテルジオール化合物、及び(3) で示される
ジイソシアナート化合物は、いずれも一種単独又は二種
以上組み合わせても用いてもよい。
【0034】上記反応において、(2) で示されるポリエ
ーテルジオール化合物と、ジイソシアナート化合物との
反応モル比は、通常、1/0.3 〜1/0.7 でよく、好ま
しくは1/0.4 〜1/0.6 である。
【0035】上記の反応は、50〜150 ℃の温度で、通
常、3〜8時間でよい。
【0036】(B) 工程 次いで、(A) 工程で得られた式(4) で示される化合物
を、式(5) : OCN-R1-Si(R2) a X3-a (5) 〔式中、R1、R2、X 及びaは前記と同じ意味である〕で
示されるシラン化合物と反応させると、一般式(1) で示
される化合物が得られる。
【0037】式(5) で示されるシラン化合物と、式(4)
で示される化合物との反応モル比は、通常、1/0.3 〜
1/0.7 でよく、好ましくは1/0.4 〜1/0.6 であ
る。
【0038】また、上記の反応は、50〜150 ℃の温度
で、3〜8時間でよい。
【0039】(A) 及び(B) 工程の反応効率、並びに作業
性を向上させるため、有機錫化合物、アルカリ性化合物
等の触媒、及び有機溶剤を、それぞれの工程で用いても
よい。有機溶剤として、例えばヘキサン、トルエン、ベ
ンゼン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル等が挙げられ、アルカリ性化合物としては、例えば
トリエチルアミン、アニリン、ジメチルアニリン、テト
ラメチルグアニジン等が挙げれられる。これらは、一種
単独でも二種以上組み合わせて用いてもよい。また、こ
れらの配合量は、反応に応じて適宜決められばよい。
【0040】(室温硬化性組成物)本発明のシラン変性
ポリマーは、室温硬化性組成物の原料として有用であ
り、該シラン変性ポリマーに硬化触媒、及び、場合によ
っては必要に応じて添加剤を加えることにより、室温硬
化性組成物を得ることができる。
【0041】そこで、本発明は、さらに、(a) 前記一般
式(1) で表されるシラン変性ポリマー、及び(b) 硬化触
媒を含有してなる室温硬化性組成物を提供する。
【0042】該硬化触媒(b) としては、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジプロ
ピオネート、ジブチル錫ジエトキシド、ジブチル錫ジノ
ネート等の有機錫化合物が挙げられ、好ましくはジブチ
ル錫ジラウレートである。
【0043】硬化触媒の配合量は、いわゆる触媒量でよ
く、通常、シラン変性ポリマー100重量部当たり、0.01
〜20重量部でよく、好ましくは0.1 〜10重量部である。
【0044】上記の組成物には、必要に応じて他の添加
剤を配合することができる。例えば、酸化チタン、炭酸
カルシウム、二酸化ケイ素、タルク、炭酸亜鉛、カーボ
ンブラック、酸化アルミニウム、窒化ホウ素が挙げられ
る。添加剤の配合量は、所望の物性を阻害しない範囲で
適宜決められばよい。
【0045】上記のようにして得られる組成物は、室温
に放置することにより硬化し、ゴム状弾性体となる。
【0046】得られるゴム状弾性体は、粘着性がなく、
高い伸長性を有するので、建造物、船舶、自動車、道路
等に用いられる密封材(シーリング材)、コーキング材
等として有用である。
【0047】
【実施例】以下、具体例を挙げて本発明を詳述する。な
お、以下の式において、Meはメチル基を表わす。
【0048】(シラン変性ポリマーの合成) 〔実施例1〕内容積500 mLの攪拌機付き反応容器を、
窒素で置換し、OH価(ヒドロキシル価)が52(KOH mg/g)
(すなわち、重合度10)のポリ1,6-ヘキシレングリコー
ル300g、及び、1,3-ジイソシアナトプロパン8.9 g を投
入した。次いで、温度60℃まで昇温し、同温度で3時間
保持した。その後、室温まで冷却し、オイル状の化合物
を得た。
【0049】この化合物のIRスペクトルを測定したとこ
ろ、2180cm-1(イソシアナト基の特性吸収)付近にピー
クは現れなかった。
【0050】上記のオイル状化合物に、γ- イソシアナ
トプロピルトリメトキシシラン28.4g を加え、60℃に
昇温し、同温度に3時間保持した。その後、室温まで冷
却し、化合物310 gを得た。この化合物のIRスペクトル
を、上記と同様に測定したところ、イソシアナト基の特
性吸収は現れなかった。こうして、式:
【0051】
【化11】
【0052】で表されるシラン変性ポリマーを得た。こ
の化合物を、シラン変性ポリマーと称する。なお、こ
のポリマーの粘度は、300 P(40℃)であった。
【0053】〔実施例2〕実施例1の1,3-ジイソシアナ
トプロパンの量を、8.9gから4.5gに変え、γ- イソシア
ナトプロピルトリメトキシシランの量を、28.4 gから3
4.4 gに変えた以外は、実施例1と同様の操作により、
式:
【0054】
【化12】
【0055】で表されるシラン変性ポリマーを300 g
得た。このポリマーの粘度は、280 P(40℃)であっ
た。
【0056】〔実施例3〕実施例1のポリ1,6-ヘキシレ
ングリコール300gを、OH価55(すなわち、重合度15)の
ポリ1,4 - ブチレングリコール300gに変え、1,3-ジイソ
シアナトプロパンの量を、8.9gから9.3 g に変え、γ-
イソシアナトプロピルトリメトキシシランの量を、28.4
g から30.1 gに変えた以外は、実施例1と同様の操作に
より、式:
【0057】
【化13】
【0058】で表されるシラン変性ポリマー310 g を
得た。このポリマーの粘度は、250 P(40℃)であっ
た。
【0059】〔実施例4〕内容積500 mLの攪拌機付き
反応容器を、窒素で置換し、OH価55(すなわち、重合度
15) のポリ1,4 - ブチレングリコール150g、OH価55
(すなわち、重合度18)のポリプロピレングリコール
150g、及び、ジフェニルメタン-4,4' ジイソシアナート
61.3g を投入した。次いで、温度60℃まで昇温し、同温
度で3時間保持した。その後、室温まで冷却し、オイル
状の化合物を得た。上記のオイル状化合物に、γ- イソ
シアナトプロピルトリメトキシシラン30.1gを加え、60
℃に昇温し、同温度に3時間保持した。その後、室温ま
で冷却し、式:
【0060】
【化14】
【0061】で表されるシラン変性ポリマー340 g を
得た。このポリマーの粘度は、340 P(25℃)であっ
た。
【0062】〔実施例5〕内容積1000mLの攪拌機付き
反応容器を、窒素で置換し、OH価29.5(すなわち、重合
度30)のポリ1,4 - ブチレングリコール500 g 、及
び、ジフェニルメタン-4,4' ジイソシアナート16.9 gを
添加した。次いで、温度60℃まで昇温し、同温度で3時
間保持した。その後、室温まで冷却し、オイル状の化合
物を得た。上記のオイル状化合物に、γ- イソシアナト
プロピルメチルジメトキシシラン24.7 gを加え、60℃に
昇温し、同温度に3時間保持した。その後、室温まで冷
却し、式:
【0063】
【化15】
【0064】で表されるシラン変性ポリマー340 g を
得た。このポリマーの粘度は、310 P(25℃)であっ
た。なお、実施例2〜5で生成したオイル状の中間生成
物、及び、シラン変性ポリマー〜のIRスペクトルを
測定したところ、イソシアナト基の特性吸収は現れなか
った。
【0065】(室温硬化性組成物の調製) 〔実施例6〜10〕実施例1〜5で得られたシラン変性ポ
リマー〜100 g に、それぞれ、硬化触媒としてジブ
チル錫ジラウレート0.3 g を加えて、室温硬化性組成物
を調製した。次いで、この組成物を、2mm厚のシート
に成型し、20℃の温度で7日間養生し、硬化させ、ゴム
状弾性体を作製した。得られたゴム状弾性体のゴム物性
を、JIS-K-6301に基づき測定した。その結果を表1に示
す。また、該ゴム状弾性体の粘着感を、ボールダック
(J.Daw法)による傾斜型粘着力測定装置を用いて
測定した。その結果を表1に示す。なお、粘着度の数値
は、小さいほど粘着性が低いことを表す。
【0066】〔比較例1〕ポリプロピレングリコール
(重合度20)の両末端水酸基を、アリル基に代えたもの
に、メチルジメトキシシランを付加反応させ、両末端メ
チルジメトキシシラン変性ポリマーを調製した。該シラ
ン変性ポリマーを、シラン変性ポリマーの代わりに使
用した以外は、実施例6と同様にして、室温硬化性組成
物を調製後、硬化させ、ゴム状弾性体を作製した。次
に、得られたゴム状弾性体のゴム物性、及び、粘着感
を、実施例6と同様にして測定した。その結果を表1に
示す。
【0067】〔比較例2〕OH価55mg/g(すなわち、重合
度15)の両末端水酸基停止ポリプロピレングリコール
に、γ- イソシアナトプロピルトリメトキシシランを付
加反応させ、両末端トリメトキシシラン変性ポリマーを
調製した。該シラン変性ポリマーを、シラン変性ポリマ
ーの代わりに使用した以外は、実施例6と同様にして
組成物を調製後、硬化させ、ゴム状弾性体を作製した。
次に、得られたゴム状弾性体のゴム物性、及び、粘着感
を、実施例6と同様にして測定した。その結果を表1に
示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、新規なシラン変性ポリ
マー、及び、それを用いた室温硬化性組成物が提供され
る。この組成物を硬化させることにより得られるゴム状
弾性体は、粘着性が低く、かつ、ゴム物性に優れるの
で、建築用シーリング材、コーキング材等に有用であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 〔式中、R はアルキレン基であり(ただし、全Rの30
    モル%以上は炭素原子数4〜7の主鎖で構成されている
    アルキレン基である)、R1は二価の有機基であり、R2
    一価の炭化水素基であり、R3は二価の有機基であり、複
    数のX は独立に、アルコキシ基、ケトキシム基及びハロ
    ゲン原子からなる群より選ばれる一価の基又は原子であ
    り、複数のnは独立に、5 〜1000の整数であり、mは1
    〜4 の整数であり、aは0又は1である〕で示されるシ
    ラン変性ポリマー。
  2. 【請求項2】(A) 式(2) : HO -(R-O-)n H (2) 〔式中、R 及びnは前記と同じ意味である〕で示される
    ポリエーテルジオール化合物と、 OCN-R3-NCO (3) 〔式中、R3は前記と同じ意味である〕で示されるジイソ
    シアナート化合物とを反応させ、式(4) : 【化2】 〔式中、R 、R3、m及びnは前記と同じ意味である〕で
    示される化合物を生成する工程、並びに(B) 前記式(4)
    で示される化合物を、式(5) : OCN-R1-Si(R2) a X3-a (5) 〔式中、R1,R2,X 及びaは前記と同じ意味である〕で
    示されるシラン化合物と反応させる工程からなる請求項
    1に記載のシラン変性ポリマーの製造方法。
  3. 【請求項3】(a) 請求項1に記載のシラン変性ポリマ
    ー、及び(b) 硬化触媒を含有してなる室温硬化性組成
    物。
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