JPH09176046A - 外用医薬組成物 - Google Patents

外用医薬組成物

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JPH09176046A
JPH09176046A JP35107695A JP35107695A JPH09176046A JP H09176046 A JPH09176046 A JP H09176046A JP 35107695 A JP35107695 A JP 35107695A JP 35107695 A JP35107695 A JP 35107695A JP H09176046 A JPH09176046 A JP H09176046A
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Akihiko Kusunoki
彰彦 楠
Masaru Shimoyama
勝 下山
Takeshi Nagai
猛 永井
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Saitama Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた経皮吸収性を具備するだけでなく、更に
経皮吸収型製剤の持つ皮膚刺激性を著しく緩和し、効率
的、持続的かつ安全に薬物の経皮吸収促進効果を達成し
得る外用医薬組成物を提供することにある。 【解決手段】生理活性物質とモノテルペン類とアルコ−
ル類と水とを含んだ組成物に、アルコ−ルに可溶で水に
難溶であり、且つ常温で固体又は半固体の界面活性作用
を持つ化合物を配合したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な外用医薬組成
物に関するものである。更に詳しく述べれば、本発明は
経皮吸収促進助剤の吸収速度をコントロ−ルすることに
より、皮膚刺激性を抑え、所望の生理活性物質を効率的
かつ持続的に生体に供給することができる、有効かつ安
全な経皮吸収型外用医薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】経皮治療システム(Transderm
al Therapeutic System、 以下
TTSと称す)は、皮膚から薬物を吸収させることによ
り全身循環系への薬物送達を制御する新しい投与剤形と
して注目されており、我国でも今日までにフランドルテ
−プS(ト−アエイヨ−社・山之内製薬社製商品名)や
ニトロダ−ムTTS(日本チバガイギ−社製商品名)等
の製品が上市され、臨床の場で重用されている。
【0003】TTS製品の開発には、製剤面からは、薬
物の皮膚透過性と製剤の皮膚刺激性の両面よりの考慮が
肝要であり、これによって初めて安全で、かつ的確な薬
効を示す製品を提供することができる。ところで、皮膚
は本来異物に対する防御膜としての働きを有するため、
一般に薬物の透過性は低く、薬物のTTS化には限界が
ある。そこで、経皮吸収を促進する方法として、薬物の
プロドラッグ化、複合体形成、イオントフォレ−シス等
が試みられているが、最も多く行われている方法として
は経皮吸収促進剤の利用があり、エタノ−ル、ジメチル
スルホキシド、Azone、ピロリドン類、テルペン類
等が検討されている。
【0004】経皮吸収促進剤としてのテルペン類の利用
については、例えば、天然テルペン類、特にリモネンを
インドメタシン、ケトプロフェンのような難溶性抗炎症
薬と共に用いると経皮吸収促進効果のあることが報告さ
れており(T. Nagaiet al, Drug
Design and Delivery,,313
(1989))、これに更にエタノ−ルを加えた系につ
いての報告もなされている(日本薬剤学会第6年会講演
要旨集 40頁(1990)。また、薬物をリモネン、
非イオン性界面活性剤と共にエマルジョンとして分散さ
せると経皮吸収が向上するという出願(特開平3−12
7744公報)もある。更に、l−メント−ル−エタノ
−ル−水の三溶媒系によるモルフィン等の皮膚透過性促
進と、そのメカニズムについての報告、出願(薬剤学,
54,1(1994);特開平6−48962公報)も
なされている。しかし、これらの報告又は出願技術では
経皮吸収効果は認められるが、皮膚刺激が強く実用的で
ないという問題があった。
【0005】最近、含水エタノ−ルに溶解又は一部溶解
する生理活性物質と、含水エタノ−ル難溶性のモノテル
ペン又はそれと含水エタノ−ル溶解性のモノテルペン
と、非イオン性界面活性剤と、含水エタノ−ルとを配合
することを特徴としたO/Wエマルジョン型の外用医薬
組成物に関する出願が国際公開されている(国際公開番
号:WO 94/16682)。この出願の明細書によ
れば、ミニブタを用いたin vitro皮膚透過性試
験では皮膚透過性が良好であったこと、健常男子3名に
よるパッチテストではエタノ−ルに起因する皮膚刺激性
の少なさが記載されており、またモノテルペンとしては
リモネンのような植物精油類が、非イオン系界面活性剤
としては特にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類(HC
O−60等)を使用することが有効であると記載されて
いるが、HCO−60(日光ケミカルズ社製商品名、一
般名:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)を含有した対
照例では皮膚刺激が認められており、更に皮膚刺激性を
低下させるについての理論的裏付けが検討されておら
ず、HCO−60を配合して外用医薬品の工業的生産を
しても、皮膚刺激が緩和されないことから、安全性の面
で満足のゆくものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにTTS製
剤の研究は着実に進歩しつつあるものの、皮膚刺激性の
改善を第一の念頭においた研究は未熟であり、経皮吸収
性に富みながら皮膚刺激性がなく、安心して持続的に使
用することができる有効なTTS製剤は未だ開発されて
いないのが実情である。
【0007】外用製剤では皮膚刺激性の改善は極めて重
要な問題である。どのように経皮吸収性に優れていて
も、副作用の皮膚刺激性のため持続的適用ができなけれ
ば、充分な薬効は期待できない。そこで、モノテルペン
類−アルコ−ル類−水系の優れた経皮吸収促進効果をそ
のまま維持しながら、更に副作用である強い皮膚刺激性
を抑えた製剤の開発が強く望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる現況に鑑み、本発
明者らは、モノテルペン類とアルコ−ル類と水とを含ん
だ組成物の皮膚刺激がアルコ−ルの速い皮膚透過とモノ
テルペン類の相分離に起因していることに着目し、アル
コ−ル及びモノテルペン類に可溶で水に溶けにくく、か
つモノテルペン類の相分離を抑制する化合物をアルコ−
ルに溶解し、更に増粘させることによって基剤からのア
ルコ−ルの放出速度を抑え、尚かつモノテルペン類の相
分離を抑えることにより、強い皮膚刺激性を抑制できる
と考えて鋭意検討を進めた結果、アルコ−ルに可溶で水
に難溶であり、且つ常温にて固体又は半固体の界面活性
作用を持つ化合物、特に天然の界面活性剤であるリン脂
質や、ポリオキシエチレンアルキルエ−テルのような非
イオン性界面活性剤を配合することにより、優れた経皮
吸収促進効果はそのまま持続しながら、副作用である強
い皮膚刺激性を抑えられることを見出し、本発明を完成
した。
【0009】即ち、本発明は、生理活性物質とモノテル
ペン類とアルコ−ル類と水を含んだ組成物に、アルコ−
ルに可溶で水に難溶であり、且つ常温で固体又は半固体
の界面活性作用を持つ化合物を配合し、皮膚刺激性を低
下せしめた外用医薬組成物に係るものである。
【0010】本発明においては、経皮吸収促進剤とし
て、モノテルペン類を用いる。モノテルペン類として
は、l−メント−ル、テルピネオ−ル、ボルネオ−ル等
のモノテルペンアルコ−ル、シトラ−ル等のモノテルペ
ンアルデヒド、又はこれらを含有するハッカ油、ペパ−
ミント油、ユ−カリ油のような精油又はこれらの組み合
わせなどを用いることができるが、特にl−メント−ル
の使用が好適である。
【0011】また、アルコ−ル類は一般に経皮吸収促進
助剤として用いられるが、本発明では、例えばエタノ−
ル、メタノ−ル、プロピルアルコ−ル、イソプロピルア
ルコ−ル、ブチルアルコ−ル、ヘプチルアルコ−ル、オ
クチルアルコ−ル、カプリルアルコ−ル、ノニルアルコ
−ル、デシルアルコ−ル、ウンデシルアルコ−ル、ラウ
リルアルコ−ル、トリデシルアルコ−ル、ミリスチルア
ルコ−ル、ペンタデシルアルコ−ル、セチルアルコ−
ル、ヘキサデシルアルコ−ル、ヘプタデシルアルコ−
ル、ステアリルアルコ−ル、オレイルアルコ−ル、ノナ
デシルアルコ−ル、エイコシルアルコ−ル等の炭素数2
0以下の一価アルコ−ル類を用いるのが好ましく、特に
エチルアルコ−ル、オクチルアルコ−ル、ノニルアルコ
−ル、ラウリルアルコ−ル、オレイルアルコ−ルは好適
であり、更にエタノ−ルが最も好ましい。
【0012】本発明では、アルコ−ルのほかに他の経皮
吸収促進助剤、例えばエチレングリコ−ル、プロピレン
グリコ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、グリセリン等の
多価アルコ−ル、N−メチル−2−ピロリドン、N−
(2−ヒドロキシエチル)ピロリドン、N−オクチルピ
ロリドン等のアルキルピロリドン類を添加してもよい。
【0013】配合量としては、経皮吸収促進剤のモノテ
ルペン類は好ましくは0.2〜5重量%を配合する。
0.2重量%以下では経皮吸収促進効果が弱く、5重量
%以上では皮膚刺激が強くなり好ましくない。また、経
皮吸収促進助剤としてのアルコ−ルは好ましくは5〜3
0重量%を配合する。5重量%以下ではその効果が弱
く、30重量%以上では皮膚刺激が強くなる。
【0014】界面活性作用を持つ化合物としては、アル
コ−ルに可溶で水に難溶であり、且つ常温にて固体又は
半固体のものを用いる。特にモノテルペン類に溶解する
ものが好ましい。化合物自身の皮膚刺激性等を考慮した
場合、天然界面活性物質であるリン脂質や非イオン性の
界面活性剤は好ましい化合物である。これらは、生理活
性物質の特性に合わせて単独又は組み合わせて用いるこ
とができる。
【0015】リン脂質としては、例えば卵黄ホスファチ
ジルコリン(卵黄レシチン)、大豆ホスファチジルコリ
ン(大豆レシチン)、リゾホスファチジルコリン、ジパ
ルミトイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホス
ファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルコリ
ン、ジオレオイルホスファチジルコリンから選択される
ホスファチジルコリン(レシチン)、スフィンゴミエリ
ン、ホスファチジルエタノ−ルアミン、ホスファチジル
セリン、ホスファチジルイノシト−ル、ホスファチジル
グリセロ−ル、ジホスファチジルグリセロ−ル等があげ
られ、本発明ではこれらを適宜選択して用いることがで
きるが、特に卵黄レシチンが好ましい。
【0016】アルコ−ルに可溶で水に難溶であり、且つ
常温にて固体又は半固体の非イオン性界面活性剤として
は、例えばポリオキシエチレンアルキルエ−テル、グリ
セリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンラノリン誘導体等があげられるが、特
にポリオキシエチレンステアリルエ−テルを用いるのが
好適である。
【0017】更に、本発明では、テルペン類、アルコ−
ル類を基剤中に安定に保持させるためにアルコ−ル可溶
性の水溶性高分子、例えばヒドロキシプロピルセルロ−
ス、ポリビニルピロリドン、メタアクリル酸コポリマ
−、メトキシエチレン無水マレイン酸共重体、ポリエチ
レングリコ−ル等や、アルコ−ルにより膨潤するか又は
アルコ−ルと相溶性の良いポリアクリル酸、ポリエチレ
ンオキサイド、シリコン樹脂等、更に軽質無水ケイ酸、
含水無晶形酸化ケイ素等の表面積の大きい粉体成分等の
相分離抑制助剤を配合すると、アルコ−ルの放出速度、
モノテルペン類の相分離を一層抑えることができ、より
皮膚刺激の少ない安定な製剤とすることができる。
【0018】本発明に用いられる生理活性物質は、基剤
の含水アルコ−ルに溶解又は一部溶解する従来公知の生
理活性物質の中から任意のものを選択して用いることが
できる。このような生理活性物質としては、例えば、次
のものがあげられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0019】モルヒネ及びその塩(例えば塩酸モルヒ
ネ)、フェンタニ−ル、ブプレノルフィン、ジヒドロキ
シエトルフィン等の麻薬性鎮痛剤;インドメタシン、イ
ブプロフェン、イブフェナック、アクロフェナック、ジ
クロフェナック、メフェナム酸、ケトプロフェン、フェ
ニルブタゾン、サリチル酸メチル、ピロキシカム等の非
ステロイド系抗炎症剤;コルチゾン、ヒドロコルチゾ
ン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、ジプロピオン酸
ベタメサゾン、吉草酸ベタメタゾン、トリアムシノロ
ン、フルオシロアセトニド等のステロイド系抗炎症剤;
ベンドロフルメチアジド、ポリチアジド、メチクロチア
ジド、トリクロルメチアジド、ベンチルヒドロクロロチ
アジド、ヒドロクロロチアジド、ブメタニド等の利尿
剤;
【0020】エモナブリド、ジアゼパム、ニトラゼパ
ム、フルニトラゼパム、ロラゼパム、プラゼパム、フル
ジアゼパム、クロナゼパム、クロルプロマジン、レセル
ピン、トリフルペリド−ル、ハロペリド−ル、モペロン
等の抗精神病剤;バルビタ−ル、チオペンタ−ル、フェ
ノバルビタ−ル、シクロバルビタ−ル等の催眠剤;エト
サクシミド、パルプロ酸ナトリウム、アセタソラミド、
メプロバメ−ト等の抗てんかん剤;
【0021】クロルゾキサゾン、レボドパ等の抗パ−キ
ンソン剤;トクロプラミド、塩酸メトクロプラミド等の
制吐剤;インシュリン、テストステロン、メチルテスト
ステロン、プロゲステロン、エストラジオ−ル等のホル
モン剤;アスピリン、コデイン、アセトアニリド、アミ
ノピリン等の鎮痛剤;スルファミン、スルファモノメト
キシン、スルファメチゾ−ル等のサルファ剤; ニトロ
グリセリン、硝酸イソソルビド、四硝酸ペンタエリスリ
ト−ル;
【0022】プロバニルニトレ−ト、ジピリダモ−ル、
塩酸パパベリン等の冠血管拡張剤;アジマリン、ピンド
ロ−ル、プロプラノロ−ル、キニジン等の抗不整脈治療
剤; カフェイン、ジゴキシン、ジギトキシン、アムリ
ノン、ミルリノン等の強心剤; 塩酸ニカルジピン、塩
酸ジルチアゼム、ニバジピン、ニフェジピン、ニトレジ
ピン、ニルジピン、ニモジピン、ニルジピン等のカルシ
ウム拮抗剤;塩酸ジフェンヒドラミン、カルビノキサミ
ン、ジフェニルピラリン、フェンベンズアミン、マレイ
ン酸クロルフェニラミン、マレイン酸ブロムフェニラミ
ン、ジフェニルイミダゾ−ル、クレミゾ−ル等の抗ヒス
タミン剤;抗アレルギ−剤であるフマル酸ケトチフェ
ン;降圧剤であるクロニジン;等
【0023】本発明の外用医薬組成物の製剤としての形
態は特に限定されず、軟膏剤、クリ−ム剤、液剤、ロ−
ション剤、リニメント剤、パッチ剤、ゲル剤、パップ剤
等の種々の形態にすることができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明を具体的な実施例に基づき説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 〔実施例1〕l−メント−ル5重量部、BS−2(日光
ケミカルズ社商品名、一般名:ポリオキシエチレンアル
キルエ−テル)3重量部を1,3−ブチレングリコ−ル
19重量部、エタノ−ル25重量部に溶解する。次に精
製水4.5重量部を加え混合した後、塩酸モルヒネ1重
量部、アエロジル(日本アエロジル社製、軽質無水ケイ
酸)8.5重量部を加えて撹拌し均一に分散する。つい
で撹拌しながら60℃の温水15重量部にヒドロキシプ
ロピルセルロ−ス(HPC)3重量部を分散した液を加
え、更に冷水16重量部を加えて充分撹拌し、ゲル軟膏
を調製した。調製途中揮発したエタノ−ルはその都度補
充した。
【0025】〔実施例2〕界面活性剤としてBS−2の
かわりに卵黄レシチン(キュ−ピ−社製、卵黄レシチン
PL−30)を3重量部配合し、その他は実施例1と同
様にして外用製剤のゲル軟膏を調製した。
【0026】〔実施例3〕l−メント−ル5重量部、エ
タノ−ル40重量部、PVP(ポリビニルピロリドン)
1重量部、精製水50重量部を混合し透明な液を得、こ
の液に界面活性剤BS−2を3重量部加え溶解させた
後、塩酸モルヒネ1重量部を加えて混合し、均一な外用
液剤を調製した。
【0027】〔実施例4〕界面活性剤としてBS−2の
かわりに卵黄レシチンを3重量部配合し、その他は実施
例3と同様にして外用液剤を調製した。
【0028】〔実施例5〕l−メント−ル5重量部、エ
タノ−ル40重量部、BS−2 3重量部、インドメタ
シン1重量部を加え溶解する。ついで撹拌しつつPVP
1重量部を加え溶解した後、精製水50重量部を加えて
混合し、均一な懸濁液を調製した。
【0029】〔実施例6〕界面活性剤としてBS−2の
かわりに卵黄レシチンを3重量部使用し、その他は実施
例5と同様にして懸濁液を調製した。 〔実施例7〕界面活性剤としてBS−2を3重量部加え
るかわりに卵黄レシチン2重量部とBS−2 1重量部
を加え、その他は実施例5と同様にして懸濁液を調製し
た。
【0030】〔実施例8〕l−メント−ル1重量部、B
S−2 3重量部、1,3−ブチレングリコ−ル19重
量部、エタノ−ル25重量部を混合し、この溶液にイン
ドメタシン0.5重量部を加え溶解する。次に精製水5
重量部、アロエジル8.5重量部を加えて撹拌し、均一
に分散した。ついで、撹拌しながら60℃の温水17重
量部にヒドロキシプロピルセルロ−ス(HPC)3重量
部を分散した液を加え、更に冷水18重量部を加えて充
分撹拌し、ゲル軟膏を調製した。調整途中揮発したエタ
ノ−ルはその都度補充した。
【0031】〔実施例9〕界面活性剤としてBS−2の
かわりに卵黄レシチン3重量部を配合した以外は実施例
8と同様にしてゲル軟膏を調製した。
【0032】実施例1〜7で得られた各製剤について薬
物の皮膚透過性を、また実施例8及び9で得られた各製
剤の皮膚刺激性を試験した。比較のため、以下の対照例
に示す製剤を調製し、同じように、対照例1〜6の各製
剤についても薬物の皮膚透過性を、対照例7及び8の製
剤についても皮膚刺激性を試験した。
【0033】〔対照例1〕BS−2を配合せず、冷水を
16重量部でなく19重量部加えた以外は実施例1と同
様の操作を行いゲル軟膏を調製した。 〔対照例2〕BS−2を配合せず、精製水を50重量部
でなく53重量部加えた以外は実施例3と同様の操作を
行い外用液剤を調製した。 〔対照例3〕塩酸モルヒネ1重量部と精製水99重量部
を混合し、透明な外用液剤を調製した。
【0034】〔対照例4〕BS−2及びPVPを配合せ
ず、精製水を50重量部でなく54重量部配合した以外
は実施例5と同様の操作を行い懸濁液を調製した。 〔対照例5〕l−メント−ルを配合せず、精製水を54
重量部でなく59重量部加えた以外は対照例4と同様の
操作を行い懸濁液を調製した。 〔対照例6〕インドメタシン1重量部と精製水99重量
部を混合し、懸濁液を調製した。
【0035】〔対照例7〕BS−2を配合せず、そのか
わりに精製水を3重量部添加した以外は実施例8と同様
の操作を行いゲル軟膏を調製した。 〔対照例8〕界面活性剤としてBS−2のかわりにHC
O−60を3重量部加えた以外は実施例8と同様に操作
してゲル軟膏を調製した。
【0036】実施例1〜4及び対照例1〜3の各成分処
方を表1に、実施例5〜6及び対照例4〜5の各成分処
方を表2に、実施例8と9及び対照例7と8の各成分処
方を表3に、それぞれまとめて示す(単位は重量部)。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】〔実験例1〕(皮膚透過試験) Wistar系雄性ラット(7週齢)の腹部摘出皮膚
(摘出前日に除毛)を37℃の水を循環させた縦型拡散
セルに挟みレシ−バ−(真皮)側に水を20m1入れ、
マグネティックスタ−ラ−により撹拌し、ドナ−(角
質)側に試料を1g適用(適用面積3.14cm2
し、密封状態で薬物の皮膚透過量実験を開始した。経時
的に採取したレシ−バ−溶液中の薬物濃度を高速液体ク
ロマトグラフィ−により測定し、皮膚を透過した薬物量
を測定した。試料として実施例1〜実施例7及び対照例
1〜対照例6で得た各製剤を用い、各試料につきn=3
のデ−タを取り、平均値を求めた。測定の結果を図1、
図2及び図3に示す。
【0041】図1において、実施例1及び2並びに対照
例1の各製剤と対照例3の製剤とを比較するとl−メン
ト−ル・エタノ−ルによる塩酸モルヒネの吸収促進効果
を確認できる。卵黄レシチンを含む実施例2は、それを
含まない対照例1とほぼ同じ皮膚透過性を示している。
BS−2を含む実施例1では、皮膚透過性はやや低くな
るものの対照例3に比べると明らかに経皮吸収促進効果
が認められる。
【0042】図2において、BS−2を含む実施例3及
び卵黄レシチンを含む実施例4は、それを含まない対照
例2とほぼ同じ皮膚透過性を示している。2時間目まで
は全く同じ透過性を示し、その後はやや実施例3及び4
が良い皮膚透過性を示している。また、図3において、
BS−2、卵黄レシチン及びPVPを含む実施例5、6
及び7は、それを含まない対照例4の約3倍良い皮膚透
過性を示し、更に対照例5及び6と比較すると格段に良
い皮膚透過性を示している。
【0043】表4に実施例1〜4及び対照例1〜3の各
製剤に配合された塩酸モルヒネの累積透過量、透過率及
び透過速度を、また表5に実施例5〜7及び対照例4〜
6の各製剤に配合されたインドメタシンの累積透過量及
び透過速度を示す。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】〔実験例2〕(皮膚一次刺激性試験:ウサ
ギ) 試験前日にウサギの背部被毛を電気バリカンにて刈毛
し、ウサギの背部を6つの部分に分け、2.5cm×
2.5cmの試料を各部分の所定の適用部位に貼付し、
不浸透性油紙(密封性)及び不織布粘着性包帯等を用い
被覆した。適用24時間後に試料を除去し、30分放置
後、適用部位の観察を行った。更に、適用48時間後及
び72時間後の紅斑、痂皮形成及び浮腫形成について観
察し、Draize法により採点を行った(n=3)。
試料としては、実施例8及び9並びに対照例7及び8の
各ゲル軟膏を用い、これをそれぞれリント布(2.5c
m×2.5cm)に0.5g薄くのばしたものを使用し
た。試験の結果である平均刺激スコア及び一次刺激指数
を表6に示す。
【0047】
【表6】
【0048】対照例7及び対照例8では、ほとんどのス
コア−で中程度の強い紅斑を示し、特に対照例7では軽
度の浮腫を示すものも観察された。また、対照例7では
経時的に刺激性が増す傾向を示し、72時間目が最も大
きいスコアを示した。これに対し、実施例8、9では2
4時間目において、ごく軽度の紅斑が若干例観られる程
度で(実施例7及び8の各3例中それぞれ1例ずつ)、
72時間目では全く認められなかった。また、実施例7
及び8では浮腫を示すものは観察されず、ほぼ正常の皮
膚状態を示した。
【0049】〔実験例3〕(皮膚一次刺激試験:ヒト) 実験例2と同様に実施例8及び9と対照例7及び8の各
製剤を用い、これをバンドエイドに一定量(約1g)づ
つ塗布した試料を各例とも3づつ作り、健常男子3名の
上腕部内側に密封状態で貼付し皮膚刺激性を官能的に評
価した。評価の結果を表7に示す。
【0050】
【表7】
【0051】対照例7では強い刺激性を示し、明らかな
紅斑が観察された。これに対し、実施例8及び9では刺
激性や紅斑がほとんど示されず、実験例2と同様の傾向
を示した。また、対照例8は対照例7とほぼ同じ刺激性
を示し、刺激緩和作用は観察されなかった。
【0052】前記各実験の結果によれば、生理活性物質
として塩酸モルヒネを用いた実施例3及び実施例4の液
剤では、BS−2、卵黄レシチンの配合による薬物皮膚
透過性の低下は認められず、むしろ経時的に透過性が良
くなることが示された。実施例1及び実施例2のゲル軟
膏では卵黄レシチンを加えることによる薬物皮膚透過性
への影響はほとんど認められなかったが、BS−2を加
えることにより透過性は若干低下した。しかし後半の透
過速度を比較してみるとそれほど差がなく、経皮吸収製
剤として有用であることが確認された。
【0053】また、生理活性物質としてインドメタシン
を用いた実施例5〜7の懸濁液では、l−メント−ルと
エタノ−ル、精製水を含んだ組成物にBS−2、卵黄レ
シチン又はそれらの混合物を加えることにより、対照例
4〜5に比して約3倍以上の経皮吸収促進効果が認めら
れた。
【0054】一方、従来のl−メント−ルとエタノ−ル
による吸収促進系で問題のあった皮膚刺激性は、BS−
2,卵黄レシチンを加えることにより、これらを加えな
い対照例7及び8に比して著しく皮膚刺激が低下し、更
に、例えば塩酸モルヒネ又はインドメタシンを用いた実
施例3〜7は、同様に水基剤である対照例3及び6の2
5〜70倍の皮膚透過性を示したにもかかわらず、皮膚
刺激は著しく抑制されていた。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来の経皮吸収促進系であるテルペン類−アルコ−ル−水
系の組成物の問題点であった皮膚刺激性を極端に抑え、
更にこの系の優れた薬物皮膚透過促進作用を維持するこ
とができる。また、生理活性物質としての薬物を選択す
ることにより、従来のテルペン類−アルコ−ル−水系よ
りさらに優れた皮膚透過促進性を付与することができ
る。従って、本発明の組成物は、強い皮膚刺激を伴わな
いで安全、持続的に皮膚に適用することができ、それに
よって確実かつ効果的に薬物の経皮吸収を達成すること
ができると共に、生理活性物質たる薬物を適宜選択する
ことにより広い範囲の症状に利用できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び2並びに対照例1及び3の各製剤
をラット腹部摘出皮膚に適用した場合の塩酸モルヒネの
累積透過量を示すグラフ。
【図2】実施例3及び4並びに対照例2の各製剤をラッ
ト腹部摘出皮膚に適用した場合の塩酸モルヒネの累積透
過量を示すグラフ。
【図3】実施例5、6及び7並びに対照例4、5及び6
の各製剤をラット腹部摘出皮膚に適用した場合のインド
メタシンの累積透過量を示すグラフ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理活性物質とモノテルペン類とアルコ
    −ル類と水を含んだ組成物に、アルコ−ルに可溶で水に
    難溶であり、且つ常温で固体又は半固体の界面活性作用
    を持つ化合物を配合したことを特徴とする皮膚に対する
    低刺激性の外用医薬組成物。
  2. 【請求項2】 モノテルペン類がl−メント−ルである
    請求項1記載の外用医薬組成物。
  3. 【請求項3】 アルコ−ル類がエタノ−ルである請求項
    1記載の外用医薬組成物。
  4. 【請求項4】 界面活性作用を持つ化合物がリン脂質及
    び/又は非イオン性界面活性剤である請求項1記載の外
    用医薬組成物。
  5. 【請求項5】 リン脂質がレシチンである請求項4記載
    の外用医薬組成物。
  6. 【請求項6】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
    レンステアリルエ−テルである請求項4記載の外用医薬
    組成物。
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