JPH09171624A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH09171624A
JPH09171624A JP5984896A JP5984896A JPH09171624A JP H09171624 A JPH09171624 A JP H09171624A JP 5984896 A JP5984896 A JP 5984896A JP 5984896 A JP5984896 A JP 5984896A JP H09171624 A JPH09171624 A JP H09171624A
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light beam
tracking error
reflected light
recording medium
error signal
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JP5984896A
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Masahiko Tanaka
政彦 田中
Kazuo Watabe
一雄 渡部
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックピッチを狭めた場合に隣接トラック
上の記録マークによる回折光に起因するトラッキング誤
差信号のオフセットを低減して正確なトラッキングを可
能とした光学的情報記録再生装置を提供すること。 【解決手段】 記録媒体7で反射された反射光ビームか
らマスク8によりビーム中心からビーム径の0.2〜
1.0倍の大きさの(円形)領域をトラッキング誤差検
出エリアの光ビームとして光検出器10に導き、この光
検出器10の出力信号から演算回路11によりトラッキ
ング誤差信号Stを生成し、このトラッキング誤差信号
Stに基づいて位相補償回路12、アクチュエータドラ
イバ回路13およびトラッキングアクチュエータコイル
15を介して対物レンズ6をトラック幅方向に制御する
ことによりトラッキングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを記録媒
体に照射して情報の記録再生を行う光ディスク装置のよ
うな光学的情報記録再生装置に係り、特に隣接トラック
上の記録マークによる回折光に起因するトラッキング誤
差信号に発生するオフセットを効果的に低減できる光学
的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】相変化媒体などの記録媒体に光ビームを
照射して、情報の記録再生を行う光学的情報記録再生装
置は、光ディスク装置として実用化されている。情報
は、例えば光ビームの照射による記録膜の相変化で形成
される記録マークにより光ディスク上に記録される。こ
の記録された情報は、記録マークの有無による光ディス
クからの反射光ビームの強度変化を検出することにより
再生される。
【0003】従来の一般的な光ディスク装置では、光デ
ィスク上のグルーブ又はランドのいずれか一方のみで情
報の記録再生を行っている。グルーブは光ビームを案内
するための溝であり、光ディスク上に円周方向に沿って
同心円又はスパイラル状に形成される。ランドはグルー
ブとグルーブの間に挟まれた領域であり、グルーブとラ
ンドとは高さが異なっている。グルーブ又はランドのい
ずれか一方のみを記録再生に用いる。従来の光ディスク
では、記録マークが形成されるトラックはグルーブ又は
ランドのみに存在する。そしてグルーブのみで記録再生
を行う光ディスクでは、隣接トラックはランドを間に挟
んだ隣のグルーブとなり、ランドにトラックが存在する
光ディスクでは、グルーブを間に挟んだ隣のランドが隣
接トラックとなる。これらの場合、トラック間隔はラン
ド又はグルーブの幅に等しい。
【0004】近年、光ディスク装置はより高密度記録に
向けて研究開発が進められており、その一つの実現法と
してランドとグルーブの両方に情報を記録するランド・
アンド・グルーブ記録方式が知られている(特開昭57
−50330号)。このランド・アンド・グルーブ記録
方式では、トラックがグルーブとランドの両方にあるた
めにトラック間隔はほとんどなく、トラックピッチは非
常に狭くなっている。記録された情報の再生は、従来と
同様に光ディスクからの反射光ビームの強度変化を検出
することで行うが、トラックピッチが狭いために隣接ト
ラック上の記録マークからの反射光によるクロストーク
が問題となる。このクロストークの問題に対しては、記
録媒体構造とグールブ深さを工夫することによって低減
する技術が提案されている。
【0005】ところで、光ディスクで情報を記録再生す
るためには、光ディスクからの反射光ビームより光ディ
スクに照射される光ビームのトラック幅方向におけるト
ラック中心からの位置ずれを示すトラッキング誤差信号
を検出し、このトラッキング誤差信号を用いて光ディス
クに照射される光ビームの照射位置を制御するトラッキ
ング制御が必須である。トラッキング誤差の検出法とし
て、プッシュプル法が従来より多く用いられている。こ
のプッシュプル法は、光ディスク上の光ビームのトラッ
ク中心からの位置ずれにより生じる光ディスクからの反
射光ビーム中のグルーブ等で生じる回折光強度の不平衡
を、光ディスクからの反射光ビームを受光する2分割光
検出器の2つの出力信号の差をとることでトラッキング
誤差を検出する方法である。
【0006】しかし、ランド・アンド・グルーブ記録方
式では、反射光ビームに隣接トラック上の記録マークに
よる回折光がかなり多く漏れ込むために、プッシュプル
法でトラッキング誤差検出を行うと、隣接トラック上の
記録マークによるオフセットが発生することがある。こ
のため、トラックピッチが従来より狭くなった分だけ、
隣接トラック上の記録マークがトラッキング誤差信号に
及ぼす影響は大きくなる。隣接トラック上の記録マーク
による回折光でトラッキング誤差信号にオフセットが発
生するのは、記録再生を行っているトラックの片側の隣
接トラックのみに記録マークが存在する場合である、こ
の原因は片側の隣接トラック上の記録マークによる回折
光のみが光ディスクからの反射光ビームに入り込むため
である。前述した記録媒体構造やグルーブの深さの最適
化は、情報再生時の隣接トラック上の記録マークによる
クロストークの低減には有効であるが、トラッキング誤
差検出時のオフセットの低減にはなんら効果はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ラン
ド・アンド・グルーブ記録方式のようにトラックピッチ
を狭めた場合には、隣接トラック上の記録マークによる
回折光のためにトラッキング誤差信号にオフセットが発
生し、システム的に許容される残留誤差内にトラッキン
グ制御を行うことが難しい。
【0008】本発明の目的は、トラックピッチを狭めた
場合でも隣接トラック上の記録マークによる回折光に起
因するトラッキング誤差信号のオフセットを低減して、
正確なトラッキングを可能とする光学的情報記録再生装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。
【0010】本発明の第1の光学的情報記録再生装置
は、記録媒体上のトラックに光を照射して光学的に情報
の記録及び再生を行う光学的情報記録再生装置におい
て、前記記録媒体で反射された反射光ビーム径より小さ
い領域を選択的に検出して、その領域に対応した出力信
号を得る検出手段と、前記検出手段の出力信号から前記
記録媒体に照射される光ビームのトラック幅方向におけ
る位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラ
ッキング誤差信号生成手段と、前記トラッキング誤差信
号に基づいて前記記録媒体に照射される光ビームの照射
位置をトラック幅方向に制御するトラッキング制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0011】好ましい実施態様は以下の通りである。
【0012】(1) 前記反射光ビームより小さい領域
は、円形領域であること。
【0013】(2) 前記記録媒体で反射された反射光
ビーム径より小さい円形領域が、前記記録媒体で反射さ
れた反射光ビームのビーム径の0.2より大きく1.0
倍より小さい円形領域であること。
【0014】(3) 前記記録媒体上のトラックピッチ
Tpと、前記記録媒体に記録/再生するための光ビーム
の波長λと、前記記録媒体に光ビームを微少な光スポッ
トに集光するための対物レンズのNAの関係式の値が、
Tp/λ×NA=0.66の場合、前記検出手段は前記
記録媒体で反射された反射光ビーム中のビーム径の0.
23〜0.86倍の大きさの円形領域を選択的に検出し
て、その領域に対応した出力信号を得ること。
【0015】(4) 前記記録媒体上のトラックのピッ
チが0.75μm又は0.74μmの場合に、前記検出
手段は前記記録媒体で反射された反射光ビーム中のビー
ム径の0.4〜0.8倍の大きさの円形領域を選択的に
検出して当該領域に対応した出力信号を得ること。
【0016】(5) 前記記録媒体上のトラックのピッ
チが0.7μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒体
で反射された反射光ビーム中のビーム径の0.23〜
0.65倍の大きさの円形領域を選択的に検出して当該
領域に対応した出力信号を得ること。
【0017】(6) 前記反射光ビームより小さい領域
は、前記トラッキング誤差信号を生成する際に、前記光
検出器のトラック接線方向に平行な2等分線を中心軸と
して、前記中心軸について対称で、反射光ビーム直径の
3分の1以下の幅を持つ領域であること。ここで、反射
光ビーム直径の3分の1以下の幅を持つ領域として、前
記光検出器中央付近の限定された2領域を用い、前記2
領域による検出信号を各々A、BとしてA−B又は、
(A−B)/(A+B)なる演算によりトラッキング誤
差信号を生成すること。また、前記2領域として、各
々、ディスク半径方向に前記光検出器上に投影されたビ
ームスポットの直径のほぼ3分の1以下の幅を持つ木の
葉形の2領域を用いること。
【0018】(7) 前記記録媒体は、互いに高さの異
なる二つの領域を交互に配置して構成され、これら二つ
の領域をトラックとしてその両方に情報を記録するこ
と。
【0019】記録媒体で反射された反射光ビームのう
ち、ビーム中心からビーム径の0.2より大きく1.0
より小さい大きさの円形領域をトラッキング誤差検出エ
リアとして、そのエリアの反射光ビームを2分割検出器
で受光し、その2つの出力差でトラッキング誤差検出を
行った場合には、隣接トラック上の記録マークによる回
折光に起因するトラッキング誤差信号オフセットがトラ
ッキング誤差信号生成時に相殺され、オフセットが効果
的に低減される。
【0020】また、本発明によれば、トラッキング誤差
検出エリアとして、トラック方向に平行な線で分割され
た光検出器の分割線に対称な検出器の中心付近の2領域
を利用することにより、従来のプッシュプル法の光検出
器の右半分と左半分の出力差をトラッキング誤差信号と
した場合に比べてトラッキングオフセットが減少し、安
定したトラッキング制御を行うことができる。このよう
に、ランド&グルーブ記録において、光検出器上のトラ
ッキング誤差信号生成領域を検出器中央付近のディスク
半径方向に対称な特定の領域に限定することで、目標ト
ラックの両隣のトラックのうちどちらかのみにマークが
記録されている場合に生じるトラックオフセットを低減
させることができ、トラック追従性能が大幅に向上す
る。
【0021】上記のように、本発明によれば記録媒体で
反射された反射光ビーム径の、例えば、0.23〜0.
8倍の大きさの円形領域よりトラッキング誤差を検出す
るか、或いは反射光ビーム中心を通る方向に平行な直線
で反射光ビームを分割した両側のそれぞれの領域で、反
射光ビーム径の0.18〜0.5倍離れた位置を中心と
し、かつ反射光ビームの中心及び外縁に接しない2つの
領域をトラッキング誤差検出エリアとしてトラッキング
誤差を検出することにより、ランド・アンド・グルーブ
記録方式のようにトラックピッチを狭めた場合でも、隣
接トラック上の記録マークによる回折光に起因するトラ
ッキング誤差信号のオフセットを効果的に低減して正確
なトラッキングを可能とすることができる。
【0022】本発明の第2の光学的情報記録再生装置
は、記録媒体上のトラックに光ビームを照射して光学的
に情報の記録再生を行う光学的情報記録再生装置におい
て、前記記録媒体で反射された反射光ビーム中のビーム
中心よりトラック幅方向の両側にビーム径の0.18〜
0.5倍離れた位置を中心とし、かつ前記反射光ビーム
のビーム中心及び外縁に接しない2つの領域を選択的に
検出して当該領域に対応した出力信号を得る検出手段
と、この検出手段の出力信号から前記記録媒体に照射さ
れる光ビームのトラック幅方向における位置ずれを示す
トラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号
生成手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいて前記
記録媒体に照射される光ビームの照射位置を制御するト
ラッキング制御手段とを具備することを特徴とする。
【0023】好ましい実施態様は以下の通りである。
【0024】(1) 前記記録媒体上のトラックのピッ
チが0.75μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒
体で反射された反射光ビーム中のビーム中心よりトラッ
ク幅方向の両側にビーム径の0.18〜0.5倍離れた
位置を中心とし、かつ前記反射光ビームの中心及び外縁
に接しない2つの領域を選択的に検出して当該領域に対
応した出力信号を得ること。
【0025】(2) 前記記録媒体上のトラックのピッ
チが0.74μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒
体で反射された反射光ビーム中のビーム中心よりトラッ
ク幅方向の両側にビーム径の0.18〜0.45倍離れ
た位置を中心とし、かつ前記反射光ビームの中心及び外
縁に接しない2つの領域を選択的に検出して当該領域に
対応した出力信号を得ること。
【0026】(3) 前記記録媒体上のトラックのピッ
チが0.7μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒体
で反射された反射光ビーム中のビーム中心よりトラック
幅方向の両側にビーム径の0.18〜0.4倍離れた位
置を中心とし、かつ前記反射光ビームの中心及び外縁に
接しない2つの領域を選択的に検出して当該領域に対応
した出力信号を得ること。
【0027】(4) 前記記録媒体は、互いに高さの異
なる二つの領域を交互に配置して構成され、これら二つ
の領域をトラックとしてその両方に情報を記録するこ
と。
【0028】このように記録媒体で反射された反射光ビ
ームをその反射光ビームの中心点を通る直線でトラック
方向に2分割したそれぞれの領域で、ビーム径の0.1
8〜0.5倍離れた位置を中心とし、かつビーム中心及
び外縁に接しない2つの領域をトラッキング誤差検出エ
リアとして、トラッキング誤差検出を行った場合に、隣
接トラック上の記録マークによる回折光に起因するトラ
ッキング誤差信号オフセットがトラッキング誤差生成時
に相殺され、オフセットが効果的に低減される。
【0029】本発明によるトラッキング誤差検出は、ラ
ンド・アンド・グルーブ記録方式のように、トラックピ
ッチが非常に狭い場合に特に有効である。すなわち、本
発明によると隣接トラック上の記録マークによる回折光
に起因するトラッキング誤差信号オフセットが効果的に
低減されるので、より狭いトラックピッチで情報の記録
再生を行うことが可能となり、結果的に記録密度を向上
させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。
【0031】以下、図面を参照して本発明の実施形態を
説明する。
【0032】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る光学的情報記録再生装置である光ディ
スク装置の構成を示す図である。図1において、レーザ
光源1から出射した光ビームは、コリメータレンズ2に
より平行光ビームに変換された後、第1のビームスプリ
ッタ3を透過し、更に1/4波長板4及びミラー5を経
て対物レンズ6によって集光され、光ディスク7上にス
ポット径が1μm程度の微小スポットとして照射され
る。
【0033】光ディスク7で反射された反射光ビーム
は、照射光ビームと逆に対物レンズ6、ミラー5及び1
/4波長板4を経て第1のビームスプリッタ3により反
射され、凸レンズ8で集光された後、第2のビームスプ
リッタ16により2分割されてフォーカス誤差検出系と
トラッキング誤差検出系に導かれる。
【0034】フォーカス誤差検出系においては、第2の
ビームスプリッタ16から入射する光ディスク7からの
反射光ビームはフォーカス誤差検出のための機能を持つ
ホログラフィック光学素子(以下、HOEという)9を
通過した後、分割した検出面を持つ第1の光検出器10
によってHOE9による回折光が検出される。この第1
の光検出器10の出力信号は演算回路11に入力され、
演算によってフォーカス誤差信号Sfが生成される。
【0035】トラッキング誤差検出系においては、第2
のビームスプリッタ16から入射する反射光ビームはマ
スク18の開口を通過した後、2分割された検出面を持
つ第2の光検出器17によって検出される。この第2の
光検出器17の出力信号は演算回路11に入力され、演
算によってトラッキング誤差信号Stが生成される。
【0036】また、演算回路11ではトラッキング誤差
検出系又はフォーカス誤差検出系で得られる信号を加算
することによって情報再生信号Siが生成される。この
情報再生信号Siは、図示しない信号処理部へ送られ
る。
【0037】演算回路11で生成されたフォーカス誤差
信号Sf及びトラッキング誤差信号Stは、位相補償回
路12を介してアクチュエータドライバ回路13に入力
される。アクチュエータドライバ回路13は、位相補償
後のフォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号に基
づいてフォーカスアクチュエータコイル14及びトラッ
キングアクチュエータコイル15に電流を流す。フォー
カスアクチュエータコイル14及びトラッキングアクチ
ュエータコイル15に電流を流すことによって発生する
力で、対物レンズ6をフォーカス方向及びトラッキング
方向にそれぞれ動かし、フォーカス制御とトラッキング
制御を行う。
【0038】次に、図1の要部の構成を詳細に説明す
る。
【0039】図2は、HOE9の構成を示す図である。
このHOE9は光ディスク7上のトラック幅方向に2分
割されたエリア9a、9bを有し、光ディスク7からの
反射光ビーム101は破線で示されるように、両エリア
9a、9bにまたがるように入射する。なお、反射光ビ
ーム101は対物レンズ6を通過した後の反射光ビーム
であり、以後同様とする。
【0040】図3は、第1の光検出器10及び演算回路
11内のフォーカス誤差検出回路の構成を示す図であ
る。光検出器10は、光検出面が光ディスク7上のトラ
ック方向及びトラック幅方向に相当する方向に分割され
た4つのエリア10a、10b、10c、10dを有す
る4分割光検出器であり、演算回路11内の差動増幅器
11aは対角方向に位置するエリアの出力信号の差をと
ることにより、フォーカス誤差信号Sfを生成する。
【0041】ここで、図2に示したHOE9のエリア9
a、9bは、上述のようにフォーカス誤差信号Sfが検
出されるようにするため、対物レンズ6と光ディスク7
との間隔変化に伴って図3に示す光検出器10のエリア
10a、10b、10c、10d上での光ビーム形状が
変化するような溝パターンとなっている。例えば、対物
レンズ6の焦点位置に光ディスク7がある場合に、図3
の光検出器10のエリア10a、10b、10c、10
d上の光ビーム形状が図3中の破線で示す形状となるよ
うにする。このようにすることにより、図3の差動増幅
器11aからフォーカス誤差信号Sfが得られる。
【0042】図4は、トラッキング誤差検出光学系に設
けられるマスク18の構成を示す図である。マスク18
は円形の開口19を有しており、反射光ビーム101の
外側の光を遮断し、開口19内の光ビームのみを通過さ
せてやる。従って、後述するように反射光ビーム101
のビーム径の0.4〜0.8倍の大きさの円形領域のみ
の反射光ビーム101が開口19を通過し、第2の光検
出器17に入射する。従って、反射光ビームのうちの円
形領域(トラッキング誤差検出エリア)の光ビームのみ
を第2の光検出器17で検出して、トラッキング誤差信
号Stを生成する。
【0043】ここで、光ディスク7について図5を用い
て詳しく説明する。
【0044】本実施形態における光ディスク7は、前述
したランド・アンド・グルーブ記録方式の光ディスクで
ある。この光ディスクは、トラッキング制御を行うため
のグルーブ72上と、グルーブ72とグルーブ72の間
のランド71上に、情報信号を相変化或いは光磁気パタ
ーンなどによる記録マーク73を記録可能である。従っ
て、情報が記録されているトラックはランド71とグル
ーブ72の両方に存在する。ランド・アンド・グルーブ
記録方式の光ディスクでは、グルーブ72の深さと記録
媒体の構成を最適化することにより、再生情報信号の中
のクロストーク量を低減できる。ところが、トラッキン
グ誤差検出では、前記記録媒体の構成とグルーブ72の
深さの最適化の効果はなく、従来のプッシュプル法によ
るトラッキング誤差検出ではトラッキング誤差信号にオ
フセットが発生し、このオフセットの量はトラックピッ
チが狭くなるにつれて増大する。
【0045】図5の各トラックについて見ると、トラッ
クTaの記録再生時には、トラックTaの両隣のトラッ
クのいずれにも記録マークが存在しないので、トラッキ
ング誤差信号にオフセットは発生しない。しかし、トラ
ックTbの記録再生時は、隣接する片側のトラックのみ
に記録マーク73が存在し、隣接トラック上の記録マー
クによる回折光の影響が不平衡となるために、プッシュ
プル法で検出されるトラッキング誤差信号にオフセット
が発生する。
【0046】プッシュプル法は、例えば図6に示すよう
に、光ディスク7の接線方向(トラック方向)に相当す
る方向に沿って2分割した2つの検出エリア17a、1
7bを有する2分割光検出器からなる第2の光検出器1
7によって光ディスク7からの反射光ビーム102を検
出し、検出エリア17a、17bの出力信号の差を演算
回路11内の差動増幅器11bによってとることによ
り、トラッキング誤差信号Stを生成する方法である。
【0047】従って、トラックピッチが狭いと、隣接ト
ラック上の記録マークによる回折光が光ディスク7から
の反射光ビーム101漏れ込む量が多くなる。このた
め、特に隣接トラック上の記録マークによる回折光の影
響が、光ディスクの半径方向において不平衡となる図5
のトラックTbの再生時には、トラッキング誤差信号S
tに大きなオフセットが発生する。このようなトラッキ
ング誤差信号オフセットの発生を少なくするために、本
実施形態では図4に示す開口19を持つマスク18を用
いて光ディスク7からの反射光ビーム101のうちの所
定の円形領域のみを選択し、このマスク18の開口19
を通過した円形領域の反射光ビーム102のみを図6に
示すように第2の光検出器17に入射させることによ
り、トラッキング誤差信号Stを生成する。
【0048】ここで、本実施形態においてはマスク18
の開口19の大きさ(反射光ビーム102の径)、つま
りトラッキング誤差検出エリアの径を適切に設定するこ
とにより、トラッキング誤差信号オフセットを効果的に
低減させることができる。以下、マスク18の開口19
の大きさの設定法について説明する。
【0049】図7に、トラッキング誤差検出エリア径と
トラッキング誤差信号オフセットの関係を計算した結果
を示す。計算の条件としては、レーザ光源1の波長を6
80nm、対物レンズ6のNAを0.6とした。この場
合、光ビーム径は0.96μm程度となる。横軸のトラ
ッキング誤差検出エリア径は、開口19の径をマスク1
8に入射する反射光ビーム101のビーム径で規格化し
た値である。また、破線と実線は図5に示すトラックT
bとトラックTcの再生時である。
【0050】また、図8に、トラッキング誤差信号検出
エリア径とトラッキング誤差信号オフセットの関係を計
算した結果を示す。計算の条件としては、レーザ光源1
の波長λを532nm、対物レンズ6のNAを0.6と
した。この場合、光ビーム径は0.75μm程度とな
る。横軸のトラッキング誤差信号検出エリア径は、開口
19の径をマスク18に入射する光ビーム101のビー
ム径で規格化した値である。また、破線と実線は、図5
に示すトラックbとトラックcの再生時である。
【0051】この計算結果より、反射光ビーム101の
うち特定の領域の光ビームを用いてトラッキング誤差を
検出することにより、ランド・アンド・グルーブ記録方
式の光ディスクのようなトラックピッチが狭い光ディス
クにおける隣接トラック上の記録マークによる回折光に
起因するトラッキング誤差オフセットを低減又はほぼ零
にできることが分かる。
【0052】具体的には、図7によるとトラックピッチ
がPt=0.75μm又は0.74μmの場合、反射光
ビーム101の中心から反射光ビーム101のビーム径
の約0.6倍の大きさの円形領域の光ビーム102を検
出すると、トラッキング誤差信号オフセットをほぼ零に
できる。また、トラックピッチがPt=0.7μmの場
合は、反射光ビーム101のビーム径の約0.4倍の大
きさの円形領域の光ビーム102を検出することによ
り、トラッキング誤差信号オフセットをほぼ零にでき
る。
【0053】また図8によると、トラックピッチがPt
=0.587μmの場合、反射光ビーム101中心から
の反射光ビーム101のビーム径の約0.6倍の大きさ
の円形領域の光ビーム102を検出すると、トラッキン
グ誤差信号オフセットをほぼ0にできる。
【0054】また、図7と図8で、従来のプッシュプル
法でトラッキング誤差信号を検出する場合は、検出エリ
ア径が1の場合である。従って、プッシュプル法より、
隣接マークによるトラッキングオフセットを少なくする
には、マスク18の開口19を通過した後の反射光ビー
ム102の径は、Pt=0.75μm又はPt=0.7
4μmの場合、開口19を通過する前の反射光ビーム1
01の径の約0.37倍より大きく1.0倍より小さけ
ればよい。また、Pt=0.7μmの場合は、マスク1
8の開口19を通過した後の反射光ビーム102の径
は、開口19を通過する前の反射光ビーム101の径の
約0.2倍より大きく1.0倍より小さければよい。ま
た、図8のPt=0.587μmの場合は、マスク18
の開口19を通過した後の反射光ビーム102の径は、
開口19を通過する前の反射光ビーム101の径の約
0.33倍より大きく1.0倍より小さければよい。
【0055】通常、Pt=0.75μm又はPt=0.
74μmの場合、トラッキング誤差信号検出光学系に許
されるトラッキング誤差信号オフセット量は、0.02
μm程度であるので、マスク18の開口19を通過した
後の反射光ビーム102の径は、開口19を通過する前
の反射光ビーム101の径の約0.4〜0.8倍の間で
あれば、光ディスク装置としての仕様は満足される。ま
た、Pt=0.7μmの場合は、トラッキング誤差信号
検出光学系に許されるトラッキング誤差信号オフセット
量は、0.019μm程度であるので、マスク18の開
口19を通過した後の反射光ビーム102の径は、開口
19を通過する前の反射光ビーム101の径の約0.2
5〜0. 65倍であればよい。
【0056】また、図8のPt=0.587μmの場合
は、トラッキング誤差信号検出光学系に許されるトラッ
キング誤差信号オフセットは、トラックピッチが狭くな
った分小さくなり、0.016μm程度であるので、マ
スク18の開口19を通過した後の反射光ビーム102
の径は、開口19を通過する前の反射光ビーム101の
径の約0.38〜0. 86であればよい。
【0057】すなわち、トラックピッチPtの値がラン
ド・アンド・グルーブ記録方式の光ディスクで通常採用
される0.7μm〜0.75μmの範囲である場合、反
射光ビーム102の径を開口19を通過する前の反射光
ビーム101の径の0.23〜0.8倍の範囲に設定す
ることにより、トラッキング誤差信号オフセットを効果
的に低減できることが分かる。
【0058】ところで、図7のTp=0.75μm、λ
=680nm、NA=0.6の場合は、Tp/λ×NA
=0.66となっている。また、図8では、Tp=0.
587μm、λ=532nm、NA=0.6で、Tp/
λ×NA=0.66となっている。図7と図8とも、ほ
ぼ反射光ビーム102の径が反射光ビーム101の径の
約0.6倍で、トラッキング誤差信号のオフセットがほ
ぼ0になる。また許容される範囲も、ほぼ等しい範囲で
ある。従って、トラックピッチとレーザ光源1の波長と
対物レンズ6のNAの関係式で決められる値で、トラッ
キング誤差信号のオフセットを低減できる領域を決めら
れることになる。従って、Tp/λ×NAが約0.66
であれば、マスク18の開口19を通過した後の反射光
ビーム102の径は、開口19を通過する前の反射光ビ
ーム101の径の約0.4〜0.8倍である。
【0059】図7のTp=0.7μm、λ=680n
m、NA=0.6の場合は、Tp/λ×NA=0.62
となる。
【0060】次に、図9、図10を参照して本実施形態
におけるトラッキング誤差信号オフセット低減の原理を
説明する。
【0061】図9は、再生しているトラックの片方の隣
接トラックのみにマークが存在した場合に、再生してい
るトラックのマーク及びグルーブの回折光等を除き、反
射光ビームに影響する隣接マークの回折光のみの相対強
度を示した鳥瞰図である。従って、隣接トラックにマー
クがある場合、反射光ビーム101が隣接マークにより
図9に示すような強度変化を受けることになる。
【0062】説明を簡単にするために、図10に、図9
のA点で、トラックの幅方向に切った断面つまり反射光
ビーム101の中心を通る線でトラック幅方向に切った
断面の強度分布を示す。図10の横軸は、光ビームの半
径位置を示しており、隣接マークの回折光の影響は、半
径位置によって異なる。図10の左の外側プラス側の光
量と右の外側のマイナス側の光量の絶対値を比べると、
左側が大きく、また、内側では、逆に、右側の山がわず
かに大きい。逆に、内側の領域と外側の領域で、隣接マ
ークが図9の場合と反対側にある場合には、隣接マーク
による回折光の強度分布は、トラック方向の中心線で対
称な強度分布となる。
【0063】ここで、プッシュプル法によるトラッキン
グ誤差検出では、図6でも示したように、反射光ビーム
のトラック方向中心線で分割した2つの領域の光強度の
差を第2の光検出器17によって検出する。図10で、
隣接マークの回折光の強度分布の中心を境にした右側と
左側の分布が非対称なために、従来のプッシュプル法で
は、トラッキング誤差信号にオフセットが生じる。
【0064】このことは、図7の計算結果からも明らか
である。すなわち、図7によれば、トラッキング誤差信
号オフセットは、トラッキング誤差信号検出エリアが大
きいときは、プラス方向に大きく、トラッキング検出エ
リア径が小さくなるに従って小さくなる。ところが、ト
ラッキング誤差検出エリア径がある程度以下(Tp=
0.75μmの場合で0.6以下、0.7μmの場合で
0.4以下)になると、トラッキング誤差信号オフセッ
トは、トラッキング誤差信号検出エリア径が大きい場合
とは、逆にマイナス方向に増加していく。このようにト
ラッキング誤差信号オフセットがマイナス方向に増加す
るのは、トラッキング誤差検出エリア径を小さくする
と、図9又は図10の外側の領域の不平衡の影響が小さ
くなり、相対的にビーム内側の領域の影響が支配的にな
るからである。
【0065】従って、マスク18の開口19を通過した
反射光ビーム102の径に、反射光ビーム101の外側
と内側の不平衡のバランスがとれるように、開口19の
径すなわち反射光ビーム径102の径を選べば、反射光
ビーム102の生じるトラッキング誤差信号のオフセッ
ト成分が等しくなって、トラッキング誤差信号のオフセ
ットが0になる。
【0066】このような原理でトラッキング誤差信号オ
フセットを低減させる条件が成立するトラッキング誤差
検出エリア径(開口19を通過する前の反射光ビーム1
01の径に対する開口19の通過後の反射光ビーム10
2の径の比)を計算で求めた結果が図7であり、この比
は前述した通り、0.23〜0.8となる。
【0067】なお、マスク18の設置位置は、光ディス
ク7からの反射光ビーム101の上述した特定の領域の
みを選択的に第2の光検出器17によって検出できる位
置であれば、図1の光学系のどの位置であっても構わな
い。また、このようなマスク18を使って反射光ビーム
101のうちの前述した円形領域を選択的に取り出す代
わりに、図11に示すように光検出器17の検出面20
を反射光ビーム101のうちの前述した円形領域のみを
検出できるような形状としてもよい。
【0068】第1の実施形態の変形例を説明する。装置
の構成は上記とほぼ同様であるので、図示及び説明は省
略する。
【0069】第1の実施形態の変形例では、トラッキン
グ誤差を検出するに当たって、マスク18により光ビー
ムが図14に示す検出領域を有する光検出器17に入力
する例を示し、その場合におけるトラッキング誤差の修
正を行う。以降の動作は上記の第1の実施形態と同様で
ある。
【0070】図12(a)は、両隣接トラックのうち一
方だけが記録済みである場合に、目標トラック中心に光
ビームを照射したときの光検出器上の回折光強度分布を
表したものである。なお、この解析は、光源波長690
nm、対物レンズの開口数0.6、トラックピッチ0.
6μmの条件で幅0.45μmの十分長いマークが記録
されているとして行った。図12(b)は、図12
(a)の場合のプッシュプル信号である。図12(b)
に示すように、トラッキングオフセット量が発生する。
【0071】図13は、光検出器上のトラッキング誤差
信号生成領域を図14のハッチングを施した領域に限定
したときのトラッキング誤差信号波形である。この時、
光検出器は正方形で、一辺の長さは光ビームスポット径
と等しくなっており、ハッチングを施した2領域は各
々、トラック方向はビームスポット径のほぼ2分の1、
半径方向はビームスポット径のほぼ5分の1の幅を持
つ。トラッキング誤差信号生成領域を限定しないときの
信号波形に比べて、図13では、オフセットが3分の1
近くに減少している。なお、トラッキング誤差信号は、
信号振幅を大きくするために光検出器上の左右の2領域
からの検出信号を各々、A、Bとして、(A−B)/
(A+B)という演算を行った信号を用いている。とこ
ろで、A−Bの演算によるトラッキング誤差信号でも、
発生するオフセット量は変化しない。上記の2領域とし
て、各々、ディスク半径方向に光検出器上に投影された
ビームスポットの直径のほぼ3分の1以下の幅を持つ木
の葉形の2領域を用いることが好ましい。このように、
隣接トラックの記録マークによるトラッキングオフセッ
トを低減する方法として、第1の実施形態の反射光ビー
ム101の中心部の円形領域やその変形例に示した四角
形の領域を示した。このように、反射光ビーム中に含ま
れる隣接トラック上の記録マークの回折光の不平衡をキ
ャンセルできれば、オフセットを低減するためのトラッ
キング誤差検出領域はどのような形であっても良い。ま
た、トラッキング誤差信号の演算方法は、検出されるト
ラッキング誤差信号をその同じ検出器から得られる和信
号で規格化したとしても、トラッキングオフセット低減
効果は変化しない。
【0072】なお、以上の例では、対物レンズを移動さ
せて光スポット位置を制御したが、光路上にガルバノミ
ラーを配置して、これを回転させることによって光スポ
ット位置を制御させても発明の効果は変わらない。
【0073】(第2の実施形態)図15は、本発明の第
2の実施形態に係る光学的情報記録装置である光ディス
ク装置の構成を示す図である。図15において、レーザ
光源1から出射した光ビームは、コリメータレンズ2に
より平行光ビームに変換された後、ビームスプリッタ3
を透過し、更に1/4波長板4及びミラー5を経て対物
レンズ6によって集光され、光ディスク7上にスポット
径が1μm程度の微小スポットとして照射される。
【0074】光ディスク7で反射された反射光ビーム
は、照射光ビームと逆に対物レンズ6、ミラー5及び1
/4波長板4を経てビームスプリッタ3により反射さ
れ、更に凸レンズ8で集光された後、光分離機能とフォ
ーカス誤差検出及びトラッキング誤差検出のための機能
を持つHOE21を通過する。HOE21を通過した反
射光ビームは分割した検出面を持つ光検出器22に入射
され、HOE21による回折光が検出される。
【0075】光検出器22の出力信号は演算回路23に
入力され、演算により情報再生信号Si、フォーカス誤
差信号Sf及びトラッキング誤差信号Stが生成され
る。情報再生信号Siは、図示しない信号処理部へ送ら
れる。また、フォーカス誤差信号Sf及びトラッキング
誤差信号Stは、位相補償回路12を経てアクチュエー
タドライバ回路13に入力され、アクチュエータドライ
バ回路13は位相補償後のフォーカス誤差信号及びトラ
ッキング誤差信号に基づいてフォーカスアクチュエータ
コイル14及びトラッキングアクチュエータコイル15
を駆動する。フォーカスアクチュエータコイル14及び
トラッキングアクチュエータコイル15は、対物レンズ
6をフォーカス方向及びトラッキング方向にそれぞれ動
かし、フォーカス制御とトラッキング制御を行う。
【0076】図16は、HOE21の構成を示す図であ
る。本実施形態では、HOE21が光ディスク7からの
反射光ビーム101のうち特定の領域をトラッキング誤
差検出エリアとして選択する機能を備えている。このH
OE21は光ディスク7上のトラック幅方向に相当する
方向に2分割されたエリア21a、21bを有し、更に
エリア21a、21b内の2分割線の両側にトラッキン
グ誤差検出エリアとしての木の葉状のエリア21c、2
1dを有する。光ディスク7からの反射光ビーム101
はエリア21a、21bにまたがり、かつトラッキング
誤差検出エリア21c、21dを内側に含むように入射
する。なお、反射光ビーム101は対物レンズ6を通過
した後の反射光ビームであり、以後同様とする。
【0077】ここで、トラッキング誤差検出エリア21
c、21dについて更に詳しく説明する。両エリア21
c、21dは反射光ビーム101中のビーム中心よりト
ラック幅方向の両側に位置し、反射光ビーム101のビ
ーム径の0.5〜0.26倍離れた位置を中心とし、か
つ反射光ビーム101の中心及び外縁に接しない2つの
領域となっている。
【0078】図17は、光検出器22と演算回路23の
構成を示す図である。光検出器22は、光検出面がトラ
ック方向及びトラック幅方向に相当する方向に分割され
た4つのエリア22a、22b、22c、22dを有す
る4分割光検出器と、この4分割光検出器のトラック方
向に相当する方向の前記4分割光検出器の両外側に配置
された2つのエリア22e、22fを有する。
【0079】演算回路23は、光検出器21の対角方向
に位置するエリアの出力信号の差をとることによりフォ
ーカス誤差信号Sfを生成する第1の差動増幅器23a
と、エリア23e、23fの出力信号の差をとることに
よりトラッキング誤差信号Stを生成する第2の差動増
幅器23bと、エリア22a、22b、22c、22d
の出力信号の総和をとって情報再生信号Siを生成する
第3の差動増幅器23cからなる。なお、情報再生信号
Siについては光検出器22の全てのエリア22a〜2
2fの出力信号の総和をとって生成してもよい。
【0080】ここで、図16に示したHOE21のエリ
ア21a、21bは、上述のようにフォーカス誤差信号
Sfが検出されるようにするため、対物レンズ6と光デ
ィスク7の間隔変化に伴って、図17に示す光検出器2
2のエリア22a、22b、22c、22d上での光ビ
ーム形状が変化するような溝パターンとなっている。れ
る。例えば、対物レンズ6の焦点位置に光ディスク7が
ある場合に、光検出器22のエリア22a、22b、2
2c、22d上の光ビーム形状が図17中の破線で示す
形状となるようにする。このようにすることにより、図
17の差動増幅器23aからフォーカス誤差信号Sfが
得られる。
【0081】また、図16のHOE21のエリア21
c、21dは、これらのエリア21c、21dから出た
光ビームが図17の光検出器22のエリア22e、22
fに集光するように溝パターンとなっている。このよう
にすることにより、光検出器22のエリア22e、22
fの出力信号から図17の差動増幅器23bによりトラ
ッキング誤差信号Stを生成することができる。すなわ
ち、光ディスク7で反射されHOE21に入射する反射
光ビーム101のうち、HOE21のエリア21c、2
1d(トラッキング誤差検出エリア)を通過した光ビー
ムからトラッキング誤差信号Stが生成される。
【0082】本実施形態においては、トラッキング誤差
検出エリア21c、21dの中心位置を適切に設定する
ことにより、このトラッキング誤差信号オフセットを効
果的に低減させることができる。そこで、トラッキング
誤差検出エリア21c、21dの中心位置の設定法につ
いて説明する。
【0083】図18に、トラッキング誤差検出エリア2
1c、21dの中心位置とトラッキング誤差信号オフセ
ットの関係を計算した結果を示す。計算の条件として
は、トラックピッチをPt=0.75μm、レーザ光源
1の波長を680nm、対物レンズ6のNAを0.6と
した。横軸のトラッキング誤差検出エリア中心位置は、
光ディスク7からの反射光ビーム101の半径方向の位
置であり、反射光ビーム101の半径を1としている。
また、破線と実線は図5に示すトラックTbとトラック
Tcの再生時の場合である。
【0084】また、図19に、トラッキング誤差検出エ
リア21c、21dの中心位置とトラッキング誤差信号
オフセットの関係を計算した結果を示す。計算の条件と
しては、レーザ光源の波長λを532nm、対物レンズ
6のNAを0.6とした。この場合、光ビーム径は、
0.75μm程度となる。横軸のトラッキング検出エリ
ア中心位置は、光ディスク7からの反射光ビーム101
の半径方向位置であり、反射光ビーム101の半径を1
としている。破線と実線は、図19に示すトラックTb
とトラックTcを再生時の場合である。
【0085】この計算結果より、反射光ビーム101か
ら中心位置が適切に設定されたトラッキング誤差検出エ
リア21c、21dの領域を選択し、図17の光検出器
22のエリア22e、22fに導いてトラッキング誤差
を検出することにより、ランド・アンド・グルーブ記録
方式の光ディスクのようなトラックピッチが狭い光ディ
スクにおける隣接トラック上の記録マークによる回折光
に起因するトラッキング誤差オフセットを低減又はほぼ
零にすることができる。
【0086】具体的には、図18によるとトラックピッ
チがTp=0.75μmの場合、トラッキング誤差検出
エリア21c、21dの中心位置を光ディスク7からの
反射光ビーム101の径の約0.38の位置に設定する
ことにより、トラッキング誤差信号オフセットをほぼ零
にすることができる。但し、図18ではトラッキング誤
差検出エリア21c、21dの大きさは、反射光ビーム
101に対して図20に示す値とした。図20の例で
は、反射光ビーム101の径を1として、トラッキング
誤差検出エリア21c、21dのトラック幅方向の大き
さを0.33に設定している。また、トラックピッチが
Tp=0.74μmの場合、トラッキング誤差検出エリ
ア21c、21dの中心位置は反射光ビーム101の径
の約0.35の位置とすればよい。更に、トラックピッ
チがTp=0.7μmの場合、トラッキング誤差検出エ
リア21c、21dの中心位置は反射光ビーム101の
径の約0.18の位置とすればよい。
【0087】また、図19のトラックピッチがPt=
0.587μmの場合、トラッキング誤差検出エリア2
1c、21dの中心位置は、反射光ビーム101の径の
約0.38の位置とする。
【0088】前述したように、通常、トラックピッチが
0.75μmの時は、トラッキング誤差検出光学系に許
されるトラッキング誤差信号オフセット量は、0.02
μm程度であるので、トラッキング誤差検出エリア21
c、21dの中心位置は、反射ビーム101の径の約
0.18〜0.45の間であればよい。更に、トラック
ピッチがTp=0.7μmの時の、トラッキング誤差検
出光学系に許されるトラッキング誤差信号オフセット量
は、0.02μm程度であるので、トラッキング誤差検
出エリア21c、21dの中心位置は、反射ビーム10
1の径の約0.18〜0.4の間であればよい。
【0089】また、図19のトラックピッチがTp=
0.587μmの時の、トラッキング誤差検出光学系に
許されるトラッキング誤差信号オフセット量は、0.0
16μm程度であるので、トラッキング誤差検出エリア
21c、21dの中心位置は、反射ビーム101の径の
約0.18〜0.57の間であればよい。
【0090】すなわち、トラックピッチPtがランド・
アンド・グルーブ記録方式の光ディスクで通常採用され
る0.7〜0.75μmの範囲にある場合、トラッキン
グ誤差検出エリア21c、21dの中心位置を反射光ビ
ーム101の径の0.18〜0.5の間に設定すること
により、トラッキング誤差信号オフセットを効果的に低
減できることが分かる。
【0091】ところで、第1の実施形態の場合と同様
に、図18のTp=0.75μm、λ=680nm、N
A=0.6の場合は、Tp/λ×NA=0.62となっ
ている。また、図8では、Tp=0.587μm、λ=
532nm、NA=0.6で、Tp/λ×NA=0.6
6となっている。図18と図19とも、ほぼトラッキン
グ誤差信号検出エリア21c、21dの中心位置が、反
射光ビーム101の径の約0.38で、トラッキング誤
差信号のオフセットがほぼ0になる。従って、トラック
ピッチとレーザ光源1の波長と対物レンズ6のNAの関
係式で決められる値で、トラッキング誤差信号のオフセ
ットを低減できる領域を決められる。従って、Tp/λ
×NAが約0.66であれば、トラッキング誤差検出エ
リア21c、21dの中心位置は、反射光ビーム101
の径の約0.18〜0.5程度に設定することにより、
トラッキング誤差信号オフセットを効果的に低減できる
ことがわかる。
【0092】図18のTp=0.75μm、λ=680
nm、NA=0.6の場合は、Tp/λ×NA=0.6
2となる。
【0093】なお、図18においてはトラッキング誤差
検出エリア21c、21dが反射光ビーム101のビー
ム中心に接しない条件での計算結果を示しているため、
両エリア21c、21dの中心位置には下限があり、図
18では反射光ビーム101の径の0.18がその下限
となっている。
【0094】図21(a)〜図21(c)は、トラッキ
ング誤差検出エリア21c、21dのトラック幅方向に
おける種々の大きさを説明するための図であり、簡単に
するために右側のトラッキング誤差検出エリア21dの
片側のみを示す。実際には、左側にも反射光ビーム10
1の中心点から同じ距離の位置に同一形状のトラッキン
グ検出エリア21cが存在する。
【0095】この図21(a)〜図21(c)の大きさ
のトラッキング検出エリア21c、21dを用いたとき
のトラッキング誤差信号オフセットの計算結果を図22
に示す。この結果より、トラッキング誤差検出エリア2
1c、21dの中心位置を前述したような0.25〜
0.5の範囲において、大きさと形状も考慮して最的に
選択することにより、トラッキング誤差信号オフセット
を更に効果的に低減できることが分かる。
【0096】本実施形態におけるトラッキング誤差信号
オフセットの低減の原理は、第1の実施形態と同様に、
図9又は図10で説明できる。すなわち、図10で、隣
接マークの回折強度分布の極性が反転する位置を境とし
て、外側領域と内側領域とに分けて、その境付近に検出
エリアの中心を定め、内側と外側の影響が平衡する件エ
リアの位置と大きさを設定することにより、隣接マーク
による影響を低減でき、トラッキング誤差信号のオフセ
ットをほぼ0にできる。
【0097】これに対して、第2の実施形態はトラッキ
ング誤差信号オフセットの主原因となる領域81、8
2、83、84を避けるように、HOE21のトラッキ
ング誤差検出エリア21c、21dの位置、形状及び大
きさを設定することにより、トラッキング誤差信号オフ
セットを低減させる。
【0098】なお、以上の実施形態ではランド・アンド
・グルーブ記録方式の光ディスクについて説明したが、
グルーブ上のみ或いはランド上のみに記録マークが存在
する光ディスクにおいても、トラックピッチが狭くなる
と、プッシュプル法によるトラッキング誤差検出におい
ては隣接トラック上の記録マークによる回折光の影響が
オフセットとして現れるので、このような光ディスクに
対しても本発明を適用することによりトラッキング誤差
信号オフセットを低減することができる。要するに、本
発明はトラックピッチが狭い全ての光ディスクにおいて
トラッキング誤差検出信号オフセットを低減する上で有
効である。
【0099】本発明は、上記の発明の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々変形して実施できるのは勿論である。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0101】上記のように、本発明によれば記録媒体で
反射された反射光ビーム径の、例えば、0.23〜0.
8倍の大きさの円形領域よりトラッキング誤差を検出す
るか、或いは反射光ビーム中心を通る方向に平行な直線
で反射光ビームを分割した両側のそれぞれの領域で、反
射光ビーム径の0.18〜0.5倍離れた位置を中心と
し、かつ反射光ビームの中心及び外縁に接しない2つの
領域をトラッキング誤差検出エリアとしてトラッキング
誤差を検出することにより、ランド・アンド・グルーブ
記録方式のようにトラックピッチを狭めた場合でも、隣
接トラック上の記録マークによる回折光に起因するトラ
ッキング誤差信号のオフセットを効果的に低減して正確
なトラッキングを可能とすることができる。
【0102】また、記録媒体で反射された反射光ビーム
をその反射光ビームの中心点を通る直線でトラック方向
に2分割したそれぞれの領域で、ビーム径の0.18〜
0.5倍離れた位置を中心とし、かつビーム中心及び外
縁に接しない2つの領域をトラッキング誤差検出エリア
として、トラッキング誤差検出を行った場合に、隣接ト
ラック上の記録マークによる回折光に起因するトラッキ
ング誤差信号オフセットがトラッキング誤差生成時に相
殺され、オフセットが効果的に低減される。
【0103】上記のように、本発明によるトラッキング
誤差検出は、ランド・アンド・グルーブ記録方式のよう
に、トラックピッチが非常に狭い場合に特に有効であ
る。すなわち、本発明によると隣接トラック上の記録マ
ークによる回折光に起因するトラッキング誤差信号オフ
セットが効果的に低減されるので、より狭いトラックピ
ッチで情報の記録再生を行うことが可能となり、結果的
に記録密度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る光学的情報記
録再生装置の構成を示す図。
【図2】 同実施形態におけるホログラフィック光学素
子の構成を示す図。
【図3】 同実施形態における第1の光検出器及び演算
回路内のフォーカス誤差検出回路の構成を示す図。
【図4】 同実施形態におけるマスクの構成を示す図。
【図5】 同実施形態における光ディスクの構成を示す
図。
【図6】 同実施形態における第2の光検出器及び演算
回路内のトラッキング誤差検出回路の構成を示す図。
【図7】 同実施形態におけるトラッキング誤差の検出
エリア径とトラッキング誤差信号オフセットの関係を示
す図。
【図8】 オフセット低減効果を説明するための図。
【図9】 オフセット低減効果を説明するための図。
【図10】 オフセット低減効果を説明するための図。
【図11】 トラッキング誤差検出エリアを制限した光
検出器の構成を示す図。
【図12】 両隣接トラックのうち一方だけが記録済み
である場合に、目標トラック中心に光りビームを照射し
たときの光検出器上の回折光強度分布を表した図。
【図13】 本発明におけるトラッキング誤差検出手段
を用いた場合のトラッキング誤差信号。
【図14】 本発明における光検出器のトラッキング誤
差生成領域の例を示す平面図。
【図15】 本発明の第2の実施形態に係る光学的情報
記録再生装置の構成を示す図。
【図16】 同実施形態におけるホログラフィック光学
素子の構成を示す図。
【図17】 同実施形態における光検出器及び演算回路
の構成を示す図。
【図18】 同実施形態における2つのトラッキング誤
差検出エリアの中心位置とトラッキング誤差信号オフセ
ットの関係を示す図。
【図19】 トラッキング誤差検出エリアの中心位置と
トラッキング誤差信号オフセットとの関係を計算した結
果を示す図。
【図20】 同実施形態におけるトラッキング誤差検出
エリアを説明するための図。
【図21】 同実施形態における種々の大きさのトラッ
キング誤差検出エリアを示す図。
【図22】 同実施形態における種々の大きさの2つの
トラッキング誤差検出エリアの中心位置とトラッキング
誤差信号オフセットの関係を示す図。
【符号の説明】
1…レーザ光源 2…コリメータレンズ 3…ビームスプリッタ 4…1/4波長板 5…ミラー 6…対物レンズ 7…光ディスク 8…凸レンズ 9…ホログラフィック光学素子 10…第1の光検出器 11…演算回路 12…位相補償回路 13…アクチュエータドライバ回路 14…フォーカスアクチュエータコイル 15…トラッキングアクチュエータコイル 16…ビームスプリッタ 17…第2の光検出器 18…マスク 19…マスク開口 20…光検出面 21…ホログラフィック光学素子 22…光検出器 23…演算回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上のトラックに光を照射して光
    学的に情報の記録及び再生を行う光学的情報記録再生装
    置において、 前記記録媒体で反射された反射光ビーム径より小さい領
    域を選択的に検出して、その領域に対応した出力信号を
    得る検出手段と、 前記検出手段の出力信号から前記記録媒体に照射される
    光ビームのトラック幅方向における位置ずれを示すトラ
    ッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成
    手段と、 前記トラッキング誤差信号に基づいて前記記録媒体に照
    射される光ビームの照射位置をトラック幅方向に制御す
    るトラッキング制御手段と、を具備することを特徴とす
    る光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記反射光ビームより小さい領域は、円
    形領域であることを特徴とする請求項1記載の光学的情
    報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体で反射された反射光ビーム
    径より小さい円形領域が、前記記録媒体で反射された反
    射光ビームのビーム径の0.2より大きく1.0倍より
    小さい円形領域であることを特徴とする請求項2記載の
    光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体上のトラックピッチTp
    と、前記記録媒体に記録/再生するための光ビームの波
    長λと、前記記録媒体に光ビームを微少な光スポットに
    集光するための対物レンズのNAの関係式の値が、Tp
    /λ×NA=0.66の場合、前記検出手段は前記記録
    媒体で反射された反射光ビーム中のビーム径の0.23
    〜0.86倍の大きさの円形領域を選択的に検出して、
    その領域に対応した出力信号を得ることを特徴とする請
    求項1記載の光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体上のトラックのピッチが
    0.75μm又は0.74μmの場合に、前記検出手段
    は前記記録媒体で反射された反射光ビーム中のビーム径
    の0.4〜0.8倍の大きさの円形領域を選択的に検出
    して当該領域に対応した出力信号を得ることを特徴とす
    る請求項1記載の光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体上のトラックのピッチが
    0.7μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒体で反
    射された反射光ビーム中のビーム径の0.23〜0.6
    5倍の大きさの円形領域を選択的に検出して当該領域に
    対応した出力信号を得ることを特徴とする請求項1記載
    の光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記反射光ビームより小さい領域は、前
    記トラッキング誤差信号を生成する際に、前記光検出器
    のトラック接線方向に平行な2等分線を中心軸として、
    前記中心軸について対称で、反射光ビーム直径の3分の
    1以下の幅を持つ領域であることを特徴とする請求項1
    記載の光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 反射光ビーム直径の3分の1以下の幅を
    持つ領域として、前記光検出器中央付近の限定された2
    領域を用い、前記2領域による検出信号を各々A、Bと
    してA−B又は、(A−B)/(A+B)なる演算によ
    りトラッキング誤差信号を生成することを特徴とする請
    求項7記載の光学的情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記2領域として、各々、ディスク半径
    方向に前記光検出器上に投影されたビームスポットの直
    径のほぼ3分の1以下の幅を持つ木の葉形の2領域を用
    いることを特徴とする請求項7記載の光学的情報記録再
    生装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体上のトラックに光ビームを照
    射して光学的に情報の記録再生を行う光学的情報記録再
    生装置において、 前記記録媒体で反射された反射光ビーム中のビーム中心
    よりトラック幅方向の両側にビーム径の0.18〜0.
    5倍離れた位置を中心とし、かつ前記反射光ビームのビ
    ーム中心及び外縁に接しない2つの領域を選択的に検出
    して当該領域に対応した出力信号を得る検出手段と、 この検出手段の出力信号から前記記録媒体に照射される
    光ビームのトラック幅方向における位置ずれを示すトラ
    ッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成
    手段と、 前記トラッキング誤差信号に基づいて前記記録媒体に照
    射される光ビームの照射位置を制御するトラッキング制
    御手段と、を具備することを特徴とする光学的情報記録
    再生装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体上のトラックのピッチが
    0.75μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒体で
    反射された反射光ビーム中のビーム中心よりトラック幅
    方向の両側にビーム径の0.18〜0.5倍離れた位置
    を中心とし、かつ前記反射光ビームの中心及び外縁に接
    しない2つの領域を選択的に検出して当該領域に対応し
    た出力信号を得ることを特徴とする請求項10記載の光
    学的情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体上のトラックのピッチが
    0.74μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒体で
    反射された反射光ビーム中のビーム中心よりトラック幅
    方向の両側にビーム径の0.18〜0.45倍離れた位
    置を中心とし、かつ前記反射光ビームの中心及び外縁に
    接しない2つの領域を選択的に検出して当該領域に対応
    した出力信号を得ることを特徴とする請求項10記載の
    光学的情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記記録媒体上のトラックのピッチが
    0.7μmの場合に、前記検出手段は前記記録媒体で反
    射された反射光ビーム中のビーム中心よりトラック幅方
    向の両側にビーム径の0.18〜0.4倍離れた位置を
    中心とし、かつ前記反射光ビームの中心及び外縁に接し
    ない2つの領域を選択的に検出して当該領域に対応した
    出力信号を得ることを特徴とする請求項10記載の光学
    的情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体は、互いに高さの異なる
    二つの領域を交互に配置して構成され、これら二つの領
    域をトラックとしてその両方に情報を記録することを特
    徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100546587B1 (ko) * 1999-02-05 2006-01-26 엘지전자 주식회사 광 기록재생장치에서의 트랙킹 서보 장치 및 방법

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KR100546587B1 (ko) * 1999-02-05 2006-01-26 엘지전자 주식회사 광 기록재생장치에서의 트랙킹 서보 장치 및 방법

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