JPH09171100A - X線分析顕微鏡 - Google Patents
X線分析顕微鏡Info
- Publication number
- JPH09171100A JPH09171100A JP33148095A JP33148095A JPH09171100A JP H09171100 A JPH09171100 A JP H09171100A JP 33148095 A JP33148095 A JP 33148095A JP 33148095 A JP33148095 A JP 33148095A JP H09171100 A JPH09171100 A JP H09171100A
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- Japan
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- sample
- optical system
- rays
- ray
- electron optical
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- Pending
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- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】平面分解能のより高いX線分析顕微鏡を提供す
る。 【解決手段】電子光学系7の試料4に近い部分の電極1
5を、X線の集光ミラーを兼ねる形状とし、試料に照射
するX線3の強度を高めると共に電子光学系7の作動距
離を短くする。 【効果】半導体素子等の微細な構造の分析が可能とな
る。
る。 【解決手段】電子光学系7の試料4に近い部分の電極1
5を、X線の集光ミラーを兼ねる形状とし、試料に照射
するX線3の強度を高めると共に電子光学系7の作動距
離を短くする。 【効果】半導体素子等の微細な構造の分析が可能とな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線を用いた微小領
域分析装置に関する。
域分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線分析顕微鏡の原理は、分光した軟X
線を試料に照射して、試料から発生する電子線を電子光
学系で結像して、試料の材質分布を観察することであ
る。この電子光学系において特定のエネルギーの電子の
みを選択して結像すると、試料の元素分布や化学結合状
態の分布の詳細な情報が得られる。
線を試料に照射して、試料から発生する電子線を電子光
学系で結像して、試料の材質分布を観察することであ
る。この電子光学系において特定のエネルギーの電子の
みを選択して結像すると、試料の元素分布や化学結合状
態の分布の詳細な情報が得られる。
【0003】このようなX線分析顕微鏡の従来例とし
て、例えば特開平3−155030 号が知られている。この従
来例では、試料に必要なX線を照射するためにX線の照
射系を試料に近付ける必要があり、電子光学系が試料か
ら離されている。電子光学系の性能は、試料から電子光
学系の入口までの距離、すなわち作動距離に依存し、こ
れが長くなるほど性能が劣化する。このため、上記従来
のX線分析顕微鏡による試料像の平面分解能は10ミク
ロン程度に留まっており、半導体素子等の微細な構造の
分析に適用するには不十分であった。
て、例えば特開平3−155030 号が知られている。この従
来例では、試料に必要なX線を照射するためにX線の照
射系を試料に近付ける必要があり、電子光学系が試料か
ら離されている。電子光学系の性能は、試料から電子光
学系の入口までの距離、すなわち作動距離に依存し、こ
れが長くなるほど性能が劣化する。このため、上記従来
のX線分析顕微鏡による試料像の平面分解能は10ミク
ロン程度に留まっており、半導体素子等の微細な構造の
分析に適用するには不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、平面
分解能の高いX線分析顕微鏡を提供することにある。
分解能の高いX線分析顕微鏡を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】電子光学系の試料に近い
部分の電極を、X線の集光ミラーを兼ねる構造として、
試料に照射するX線を集光するとともに、電子光学系の
作動距離を短くする。
部分の電極を、X線の集光ミラーを兼ねる構造として、
試料に照射するX線を集光するとともに、電子光学系の
作動距離を短くする。
【0006】
実施例1 本発明のX線分析顕微鏡の第1の実施例を図1を用いて
説明する。このX線分析顕微鏡は、X線源1からアパチ
ャー2で制限してX線3を取り出し、試料4に照射する
X線照射系と、試料4から発生する電子線6を拡大結像
して試料4の電子像を形成する電子光学系7と、この像
を検出して表示する電子像検出系8とで基本的に構成さ
れる。なお、図1では装置を格納する真空容器,制御
系,X線源1の分光器は図示を省略してある。
説明する。このX線分析顕微鏡は、X線源1からアパチ
ャー2で制限してX線3を取り出し、試料4に照射する
X線照射系と、試料4から発生する電子線6を拡大結像
して試料4の電子像を形成する電子光学系7と、この像
を検出して表示する電子像検出系8とで基本的に構成さ
れる。なお、図1では装置を格納する真空容器,制御
系,X線源1の分光器は図示を省略してある。
【0007】ここで、試料4は試料ステージ5に可動に
保持されている。また、電子像検出系8はマイクロチャ
ネルプレート9と、これで増倍された電子像を光の像に
変える蛍光板10と、この像を電気信号に変えて表示装
置12に表示させるCCDカメラ11で構成される。電
子光学系7は、静電レンズ13と、電磁偏向器17とア
パチャー18と、拡大レンズ系19で構成される。
保持されている。また、電子像検出系8はマイクロチャ
ネルプレート9と、これで増倍された電子像を光の像に
変える蛍光板10と、この像を電気信号に変えて表示装
置12に表示させるCCDカメラ11で構成される。電
子光学系7は、静電レンズ13と、電磁偏向器17とア
パチャー18と、拡大レンズ系19で構成される。
【0008】静電レンズ13は、試料4から発生する電
子4を約10kVまで加速して、電磁偏向器17のほぼ
中心に収束するように制御される。電磁偏向器17を適
当に制御するとアパチャー18で特定のエネルギーの電
子6だけを拡大レンズ系19に導くことができる。
子4を約10kVまで加速して、電磁偏向器17のほぼ
中心に収束するように制御される。電磁偏向器17を適
当に制御するとアパチャー18で特定のエネルギーの電
子6だけを拡大レンズ系19に導くことができる。
【0009】本発明で特徴的なことは、電子光学系7の
内、試料4に最も近い静電レンズ13の電極15をX線
3の集光ミラーを兼ねる形状としたことにある。これに
よって、試料4に照射されるX線3を収束して強度を高
めるとともに、電子光学系7の作動距離を実質的になく
して、その結像性能を高めることが可能となった。具体
的には、電子光学系7の作動距離は1mmであり、拡大率
は500である。
内、試料4に最も近い静電レンズ13の電極15をX線
3の集光ミラーを兼ねる形状としたことにある。これに
よって、試料4に照射されるX線3を収束して強度を高
めるとともに、電子光学系7の作動距離を実質的になく
して、その結像性能を高めることが可能となった。具体
的には、電子光学系7の作動距離は1mmであり、拡大率
は500である。
【0010】電極15の内面形状は放物面と楕円面とで
構成される縮小率1/10のウオルターミラー形状とし
た。この電極15は成型したガラスの表面に金をコート
して作成した。マイクロチャネルプレート9の分解能は
50ミクロンである。これらの構成によって、試料4上
の100μmの領域を平面分解能0.1μm で観察する
ことが可能であった。
構成される縮小率1/10のウオルターミラー形状とし
た。この電極15は成型したガラスの表面に金をコート
して作成した。マイクロチャネルプレート9の分解能は
50ミクロンである。これらの構成によって、試料4上
の100μmの領域を平面分解能0.1μm で観察する
ことが可能であった。
【0011】本実施例のX線分析顕微鏡により、製造途
中の半導体装置(ウエハ)を真空中で搬送し、検査した
ところ、エッチング工程後のサブミクロンの大きさの残
さを分析することが可能で、得られた元素組成と化学結
合状態の情報からエッチング工程の改善が可能となる効
果があった。
中の半導体装置(ウエハ)を真空中で搬送し、検査した
ところ、エッチング工程後のサブミクロンの大きさの残
さを分析することが可能で、得られた元素組成と化学結
合状態の情報からエッチング工程の改善が可能となる効
果があった。
【0012】実施例2 本発明のX線分析顕微鏡の第2の実施例を図2を用いて
説明する。X線分析顕微鏡の基本的な構成は、実施例1
と同様である。異なるところは、電子線6のエネルギー
を積極的に選択する手段を電子光学系7から省いて、電
子光学系7′を完全に同軸としたことである。これに伴
って、X線3はミラー20を介して、斜方向から導入す
る。ミラー20は電子線6が透過するように穴があけて
ある。
説明する。X線分析顕微鏡の基本的な構成は、実施例1
と同様である。異なるところは、電子線6のエネルギー
を積極的に選択する手段を電子光学系7から省いて、電
子光学系7′を完全に同軸としたことである。これに伴
って、X線3はミラー20を介して、斜方向から導入す
る。ミラー20は電子線6が透過するように穴があけて
ある。
【0013】本発明で特徴的なことは、実施例1の場合
と同様に電子光学系7′の内、試料4に最も近い静電レ
ンズ13の電極15をX線3の集光ミラーを兼ねる形状
としたことにある。これによって、試料4に照射される
X線3の強度を高めるとともに電子光学系7′の作動距
離を実質的になくして、その結像性能を高めることが可
能となった。さらに、本実施例では、電子光学系7′を
同軸に構成したため、軸合わせなどが容易に行える効果
がある。なお、試料4を詳細に分析する場合は、電子像
検出系8の代わりに視野制限アパチャーと電子エネルギ
ーアナライザーを設ければ良い。
と同様に電子光学系7′の内、試料4に最も近い静電レ
ンズ13の電極15をX線3の集光ミラーを兼ねる形状
としたことにある。これによって、試料4に照射される
X線3の強度を高めるとともに電子光学系7′の作動距
離を実質的になくして、その結像性能を高めることが可
能となった。さらに、本実施例では、電子光学系7′を
同軸に構成したため、軸合わせなどが容易に行える効果
がある。なお、試料4を詳細に分析する場合は、電子像
検出系8の代わりに視野制限アパチャーと電子エネルギ
ーアナライザーを設ければ良い。
【0014】
【発明の効果】本発明のX線分析顕微鏡によれば、高い
平面分解能が得られるので、半導体素子等の微細な構造
の分析が可能となる効果がある。
平面分解能が得られるので、半導体素子等の微細な構造
の分析が可能となる効果がある。
【図1】本発明のX線分析顕微鏡の第1の実施例の概略
図。
図。
【図2】本発明のX線分析顕微鏡の第2の実施例の概略
図。
図。
1…X線源、2…アパチャー、3…X線、4…試料、5
…試料ステージ、6…電子線、7,7′…電子光学系、
8…電子像検出系、9…マイクロチャネルプレート、1
0…蛍光板、11…CCDカメラ、12…表示装置、1
3…静電レンズ、14…電極、15…電極兼集光ミラ
ー、16…電極、17…電磁偏向器、18,18′…ア
パチャー、19…拡大レンズ系、20…ミラー。
…試料ステージ、6…電子線、7,7′…電子光学系、
8…電子像検出系、9…マイクロチャネルプレート、1
0…蛍光板、11…CCDカメラ、12…表示装置、1
3…静電レンズ、14…電極、15…電極兼集光ミラ
ー、16…電極、17…電磁偏向器、18,18′…ア
パチャー、19…拡大レンズ系、20…ミラー。
Claims (2)
- 【請求項1】試料にX線を照射する手段と、該試料から
発生する電子を結像する電子光学系とを備えたX線分析
顕微鏡において、前記電子光学系の一部が、X線の集光
ミラーであることを特徴とするX線分析顕微鏡。 - 【請求項2】請求項1に記載のX線分析顕微鏡を用い
て、半導体装置の製造プロセスの不良をモニタすること
を特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33148095A JPH09171100A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | X線分析顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33148095A JPH09171100A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | X線分析顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171100A true JPH09171100A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18244123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33148095A Pending JPH09171100A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | X線分析顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09171100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6979823B2 (en) | 1997-10-02 | 2005-12-27 | Hitachi, Ltd. | Patterned wafer inspection method and apparatus therefor |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP33148095A patent/JPH09171100A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6979823B2 (en) | 1997-10-02 | 2005-12-27 | Hitachi, Ltd. | Patterned wafer inspection method and apparatus therefor |
US7242015B2 (en) | 1997-10-02 | 2007-07-10 | Hitachi, Ltd. | Patterned wafer inspection method and apparatus therefor |
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