JPH09169253A - エアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ装置Info
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- JPH09169253A JPH09169253A JP7348519A JP34851995A JPH09169253A JP H09169253 A JPH09169253 A JP H09169253A JP 7348519 A JP7348519 A JP 7348519A JP 34851995 A JP34851995 A JP 34851995A JP H09169253 A JPH09169253 A JP H09169253A
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Abstract
保持すると共に、エアバッグを確実に作動させること。 【解決手段】 エアバッグ10内に装備するガス発生器
20には、ガス発生器20のガス吹き出し口22の周囲
を囲う略円筒状の遮断壁31を有してガス吹き出し口2
2から噴射されるガスの向きを転換するスリーブ30を
装備し、エアバッグ10の外側からガス発生器20に縦
添えされるアウターハウジング40とエアバック10に
内装されるガス発生器20に縦添えされるインナーハウ
ジング60をねじ部材51によって締め付けることで、
エアバッグ10の所定位置にガス発生器20を気密に固
定する。
Description
突時、ガス発生器から発生するガスによって展開される
エアバッグにより、乗員を保護するエアバッグ装置に関
し、詳しくは比較的簡易な構成でエアバッグ内の気密を
確実に保持するための構造に関する。
て、車両の側面衝突時、車両のシートバック内に収容さ
れたエアバッグを、ガス発生器から充填されるガスによ
って膨張させ、車室内において、乗員と車両のドアとの
間に展開させるととにより、乗員を保護するものがあ
る。
3枚に裁断した基布(バッグ布)を、それぞれ所要の箇
所で縫製することにより、全体として袋状に形成され
る。そして、ガス発生器は、略円筒状に形成されてお
り、エアバッグ内に装着される。ガス発生器の外周に
は、複数のガス吹き出し口が周方向に沿って設けられ
る。
いては、車両の衝突時、ドア等の変形に伴うセンサ等か
らの信号に基づいて、ガス発生器がガスを発生させ、エ
アバッグ内にガスを充填する。これによりエアバッグ
は、乗員と車両のドアとの間に瞬時に展開され、乗員の
身体を受け止め、乗員が身体に受ける衝撃を低減する。
側面衝突用エアバッグ装置では、ガス発生器取り付け端
(センサ等との接続用コネクタを差込む部分)の構造が
複雑である上、装置全体の寸法が大きくなってしまい、
車両のシートバック内等への格納が困難であるという問
題があった。
れており、外面をエアバッグによって覆われる。このた
め、発生ガスが高温である場合、ガス発生器の外面に設
けられたガス吹き出し口で、エアバックが損傷してしま
ったり、塞がれてしまう虞があり、その様な場合にはエ
アバッグを確実に展開させることができないという問題
があった。
することにあり、比較的簡易な構成でありながら、ガス
発生器の外面に設けられたガス吹き出し口で、エアバッ
クが損傷してしまったり塞がれてしまう虞がなく、エア
バッグを確実に作動させることができるエアバッグ装置
を提供することである。また、本発明の他の目的は、上
記課題を解消することにあり、比較的簡易な構成であっ
て、コスト低減を図ることができるものでありながら、
エアバッグ内の気密を確実に保持することができると共
に、エアバッグを確実に作動させることができるエアバ
ッグ装置を提供することである。
両に搭載されて緊急時に乗員を保護するエアバッグ装置
において、ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受
け止めると共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させる
エアバッグと、エアバッグ内に装着され、車両の緊急
時、外面に設けられたガス吹き出し口からガスを吹き出
すことにより、ガスをエアバッグ内に充填する略円筒状
のガス発生器と、ガス発生器に装着されて該ガス発生器
のガス吹き出し口の周囲の少なくとも一部を囲う遮断壁
を有し、前記ガス吹き出し口から噴射されるガスが直接
バッグ布に当たらないようにガス吹き出し口から噴射さ
れたガスの向きを前記遮断壁によって転換するスリーブ
とを有することを特徴としたエアバック装置により達成
される。
て緊急時に乗員を保護するエアバッグ装置において、ガ
スの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると共
に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ
と、エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設
けられたガス吹き出し口からガスを吹き出すことによ
り、ガスをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生
器と、エアバック外側よりガス発生器の上に縦添えされ
るアウターハウジングと、エアバック内でガス発生器に
縦添えされるインナーハウジングと、アウターハウジン
グとインナーハウジングのそれぞれに設けられた、エア
バック布を挟んで対向する位置にバック布に面接触する
フランジ部と、アウターハウジング及びインナーハウジ
ングのフランジ部同士を締め付け、ガス発生器をエアバ
ックの所定位置に気密に固定する締結部材とを具備する
ことを特徴とするエアバック装置によっても達成するこ
とができるものである。
されるエアバッグのバッグ布とガス発生器のガス吹き出
し口との間には、前記ガス吹き出し口の周囲を囲ってい
るスリーブの遮断壁が介在しており、該遮断壁がバッグ
布によってガス吹き出し口が塞がれることを防止すると
同時に、ガス吹き出し口から噴射されるガスがバッグ布
に直接当たることを防止することができる。
アバッグ装置の組立作業が簡単になるだけでなく、ガス
発生器の作動時にガス発生器の取り付け部からのガス漏
れを防止することができると共に、エアバッグの展開時
にバッグ布に作用する張力がフランジ部に広く分散し、
締結部材の挿通箇所に集中作用することを防止すること
ができる。
明を説明する。図1乃至図7は本発明の第1実施形態で
ある側面衝突用エアバッグ装置を示したもので、図1は
第1実施形態の側面衝突用エアバッグ装置1の分解斜視
図、図2は前記エアバッグ装置1の一部を組立た状態の
斜視図、図3はエアバッグ装置1の組立状態の要部断面
図(図2のA−A線断面図)、図4は図3のB−B線に
沿う断面図、図5はエアバッグ装置1に使用されるエア
バッグ10を形成するためのバッグ布の展開図、図6は
エアバッグ装置1に使用されるスリーブの拡大斜視図、
図7はエアバッグ装置1に使用されるインナーハウジン
グの拡大斜視図である。
って膨張して乗員の身体を受け止めると共に、乗員が身
体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ(側面衝突用エ
アバッグ)10と、このエアバッグ10内に装着され
て、車両の緊急時に外面に設けられたガス吹き出し口2
2からガスを吹き出すことにより、ガスをエアバッグ1
0内に充填する略円筒状のガス発生器20と、ガス発生
器20に装着されて該ガス発生器20のガス吹き出し口
22の周囲を囲う略円筒状の遮断壁31を有し、前記ガ
ス吹き出し口22から噴射されるガスが直接バッグ布1
1に当たらないようにガス吹き出し口22から噴射され
たガスの向きを前記遮断壁31によって転換するスリー
ブ30と、前記エアバッグ10の外面側から前記スリー
ブ30が装着されたガス発生器20の上に縦添えされ
て、前記エアバッグ10の所定位置にガス発生器20を
気密に保持するアウターハウジング40とを具備した構
成をなしている。
如く、後述するねじ部材(雄ねじ)51を介してアウタ
ーハウジング40とインナーハウジング60とを結合す
ることにより、アウターハウジング40に対し、位置決
め固定されている。ここで、前記エアバッグ10は、車
両側方からの衝撃に対応して作動するガス発生器20か
らのガスの充填により膨張し、車室内において、車両の
ドア又はピラー等と乗員との間に瞬時に展開される。展
開されたエアバッグ10は、車両のドアまたはピラーが
乗員の上半身に直接当たるのを防止すると共に、充填さ
れたガスを図示せぬ排気口から車室内に排出して収縮
し、二次衝突、即ち、車室内各部への乗員の衝突を防止
する。
に、折り曲げ線2に対して対称形となる所定形状に裁断
された1枚のバッグ布11を折り曲げ線2で2つ折りに
して、互いに重なる周縁部を縫製することで、所定の袋
状に形成されている。そして、このようにして形成され
るエアバッグ10の折り曲げ位置の略中央には、該エア
バッグ10内へ前記ガス発生器20等を入れるためのガ
ス発生器挿入用スリット13が形成され、また、該エア
バッグ10にガス発生器20を固定するために使用する
ねじ挿通穴14が前記ガス発生器挿入用スリット13か
ら適当距離離れた位置に貫通形成されている。前記ガス
発生器挿入用スリット13は、直線状で、その開口長さ
は、スリーブ30を装着したガス発生器20や後述のイ
ンナーハウジング60をエアバッグ10内に挿入し得る
ように、前記ガス発生器20の外径よりも適度に大きく
設定されている。
ッグ10内のガス発生器20に接続される電線21等の
挿通部として使用されるハーネス挿通路15が袋の一端
側に装備されている。図1からも明らかなように、この
第1実施形態のエアバッグ10における縫製代(バッグ
布11の互いに重なる周縁部における縫製箇所12から
バッグ布11の周縁までの距離)Sは、縫製箇所12の
全長に渡って、ほぼ一定である。但し、前記ハーネス挿
通路15の部分では、該ハーネス挿通路15がトンネル
状をなして、その通路の長さ寸法Lがその他の周縁の縫
製代Sよりも大きくなるように、該ハーネス挿通路15
の電線21挿通方向に沿って(即ち、バッグ布11の折
り曲げ線に沿って)所要長の縫製がなされている。
は、電線21が接続される端部(図1では、左端部)寄
りの外周面上に、周方向に沿って複数個装備されてい
る。このガス発生器20は、車両側方からの衝撃を検出
するセンサ等からの作動信号を前記電線21を介して受
信して作動するものである。前記スリーブ30は、図6
にも示すように、内径が前記ガス発生器20の外径に略
等しく設定されて前記ガス発生器20の外周に嵌合する
肉厚円筒部32と、該肉厚円筒部32の一端から延出し
た円筒部である遮断壁31とから構成されている。前記
遮断壁31は、図4に示すように、前記ガス吹き出し口
22の周囲にガスの流出する隙間Fが形成されるよう
に、肉厚円筒部32よりも内径寸法が大きく設定されて
いる。
は、いずれも、周壁の一部を円筒の軸線方向に沿って切
除した断面C字状をなしている。そして、この第1実施
形態の場合、前記エアバッグ10の所定位置にガス発生
器20を気密に固定するガス発生器固定手段として、前
記アウターハウジング40の他に、前記エアバッグ10
内でガス発生器20に縦添えされるインナーハウジング
60が設けられている。
部41の内径側の円弧面の曲率は、前記スリーブ30の
外周面の曲率に略等しく設定されている。また、インナ
ーハウジング60のハウジング本体部61の内径側の円
弧面の曲率は、前記ガス発生器20の外周面の曲率に略
等しく設定されている。又、これらのハウジング本体部
41,61の両側から延出してバッグ布11を挟んで互
いに対向する位置でバッグ布11に面接触するフランジ
部42,62とを具備した構成をなしている。
には、前述のねじ部材51のねじ部を挿通させるねじ挿
通穴43,63が形成され、さらに、図7に示すよう
に、インナーハウジング60のフランジ部62の裏面に
は、前記ねじ部材51が螺合するナット64が固設され
ている。従って、図3に示すように、これらのアウター
ハウジング40及びインナーハウジング60のフランジ
部42,62同士をエアバッグ10のバッグ布11を挟
んだ状態でねじ部材51により締め付けることで、ガス
発生器20がエアバッグ10の所定位置に気密に固定さ
れる。また、ガス発生器20が点火され、エアバッグ内
圧が上昇すると、ガス発生器挿入用スリット13はアウ
ターハウジングの内壁に密着するので、ガスがこのスリ
ット13から漏れることはない。
に縦添えされるインナーハウジング60のハウジング本
体部61には、ガス発生器20上のガス吹き出し口22
をエアバッグ10内に露呈させるための開口66が装備
されている。
置1の作用を説明する。上記のエアバッグ装置1では、
バッグ布11とガス発生器20のガス吹き出し口22と
の間には、前記ガス吹き出し口22の周囲を囲っている
スリーブ30の遮断壁31が介在しており、該遮断壁3
1がバッグ布11によってガス吹き出し口22が塞がれ
ることを防止すると同時に、ガス吹き出し口22から噴
射されるガスが図4に矢印(イ)で示す如く方向転換し
て噴射され、バッグ布11に直接当たることを防止す
る。
の噴射がガス発生器20の周囲のバッグ布11によって
阻害されることがなく、また、噴射されるガスの熱等の
影響でガス発生器20に近接しているバッグ布11が破
損することがなくなる。しかも、エアバッグ10内に装
備したガス発生器20は、エアバッグ10の外側からガ
ス発生器20に縦添えしたアウターハウジング40とエ
アバッグ10の内側でガス発生器20に縦添えしたイン
ナーハウジング60とをねじ止めするという簡単な構造
でエアバッグ10の所定位置に気密に固定されているた
め、エアバッグ10装置の組立作業が簡単になるだけで
なく、ガス発生器20の作動時にガス発生器20の取り
付け部や、ガス発生器挿入用スリット13からのガス漏
れを防止して、エアバッグ10を速やかに、かつ確実に
展開させることが可能になる。従って、比較的簡易な構
成であって、コスト低減を図ることができるものであり
ながら、エアバッグ10内の気密を確実に保持すること
ができると共に、エアバッグ10を確実に作動させるこ
とができる。
ス発生器20を気密に固定するガス発生器固定手段とし
てのアウターハウジング40及びインナーハウジング6
0は、バッグ布11を挟んで対向する位置にバッグ布1
1に面接触するフランジ部42,62を有し、これらの
フランジ部42,62同士をねじ部材51により締め付
けることで、ガス発生器20をエアバッグ10の所定位
置に固定される構成のため、エアバッグ10の展開時に
バッグ布11に作用する張力がフランジ部42,62に
広く分散し、バッグ布11のねじ部材51の挿通箇所に
集中作用することが防止される。
エアバッグ10の強度低下を防止することができる。ま
た、前記エアバッグ10は、所定形状に裁断された1枚
のバッグ布11を2つ折りにして、互いに重なる周縁部
を縫製することで、所定の袋状に形成されているため、
3枚のバッグ布を縫製していた従来のエアバッグと比較
して、エアバッグ10の構成が極めて簡単になり、構成
の簡易化によるコスト低減を促進することができる。
ッグ10内のガス発生器20に接続される電線等の挿通
部として、挿通方向に沿う長さ寸法Lをエアバッグ10
の周縁の縫製代Sよりも大きく設定したトンネル状のハ
ーネス挿通路15を装備していて、エアバッグ10展開
時におけるハーネス挿通路15からのガス漏れを抑制し
て、エアバッグ10の展開性能(展開速度)を向上させ
ることができる。
ある側面衝突用エアバッグ装置を示したもので、図8は
第2実施形態の側面衝突用エアバッグ装置4の分解斜視
図、図9は前記エアバッグ装置4の一部を組立た状態の
斜視図、図10はエアバッグ装置4の組立状態の要部断
面図(図9のC−C線断面図)、図11は図10のD−
D線に沿う断面図、図12はエアバッグ装置4に使用さ
れるエアバッグ17を形成するためのバッグ布の展開
図、図13はエアバッグ装置4に使用されるスリーブ3
5の拡大斜視図、図14はエアバッグ装置4に使用され
るインナーハウジング及びアウターハウジングの拡大斜
視図、図15は図11のE−E線に沿う断面図である。
簡単に説明すると、前述の第1実施形態のものと比較し
て、スリーブ30の構造や、エアバッグ17内の所定位
置にガス発生器20を気密に固定するガス発生器固定手
段としてのアウターハウジング40とインナーハウジン
グ60との構造を変更したものである。
肉厚円筒部32と、遮断壁31とを具備しており、前記
遮断壁31が、図11に示すように、前記ガス吹き出し
口22の周囲にガスの流出する隙間Fを形成する点は、
前述の第1実施形態と同様である。
断壁31上に、円筒の軸線方向に沿って延在する支持壁
34が、周方向に一定間隔で形成されている。これらの
支持壁34は、図11に示すように、ガス発生器20の
外面に当接することによって、ガス発生器20のガス吹
き出し口22から噴射されるガスを方向転換する隙間F
の確保を確実にしている。
ハウジング40の他に、インナーハウジング60が設け
られている点は、第1実施形態と同様である。但し、第
1実施形態の構成に加えて、更に、図11及び図14に
示すように、前記ガス発生器20の電線接続側に位置す
る前記アウターハウジング40及びインナーハウジング
60のそれぞれの一端部には、ガス発生器20の軸線方
向と直交する向きに面を向けたフランジ面47,67を
有すると共にこのフランジ面47,67同士がバッグ布
11を挟んで突き合される布地固定フランジ48,68
が装備され、これらの布地固定フランジ48,68同士
をねじ部材52により締め付け固定し、更にガス発生器
20の端面をこの布地固定フランジ48に押し付けた状
態で、ねじ部材51によりインナーハウジング60とア
ウターハウジング40とでガス発生器20を挟み込んで
固定することで、エアバッグ17の一端がガス発生器2
0及びアウターハウジング40に固定される構成とされ
ている。また、第2実施形態の場合、図8、図9及び図
11に示すように、ガス発生器20と電線21とはコネ
クタ211を介して電気的接続されている。
40のハウジング本体部41の後端寄りの内周面上に
は、図14および図15に示すように、エアバッグ17
の外側からガス発生器20の外周面に当接するリブ49
は、図11に示すように、前記スリーブ30の肉厚円筒
部32と同じ高さにガス発生器20の後端を支えて、ガ
ス発生器20の後端側がガタ付くことを防止する。
固定フランジ48には、ガス発生器20のコネクタを挿
入するためのコネクタ挿通用開口54と、前記ねじ部材
52を挿通するためのねじ挿通穴55が形成されてい
る。そして、インナーハウジング60の布地固定フラン
ジ68には、前記ねじ部材52を挿通するねじ挿通穴6
9が装備されると共に、該布地固定フランジ68の裏面
側にはねじ部材52が螺合するナット70が固設されて
いる。
うに、折り曲げ線2に対して対称形となる所定形状に裁
断された1枚のバッグ布11を折り曲げ線2で2つ折り
にして、互いに重なる周縁部を縫製することで、所定の
袋状に形成される点、及び、折り曲げ位置の略中央に
は、該エアバッグ17内へ前記ガス発生器20等を入れ
るための発生器挿入用開口131が形成され、かつ、該
エアバッグ17にガス発生器20を固定するために使用
するねじ挿通穴14が前記発生器挿入用開口131から
適当距離離れた位置に貫通形成される点では、第1実施
形態の同様である。この第2実施形態では、ガス発生器
挿入用開口131はスリットでなく、丸穴となってい
る。しかし、この第2実施形態のエアバッグ17は、前
述したアウターハウジング40およびインナーハウジン
グ60の変更に伴い、布地固定フランジ48のコネクタ
挿通用開口54に対応するコネクタ挿通口18と、ねじ
挿通穴55に対応するねじ挿通穴19とが、袋の一端側
に装備されている。
装置4では、前述した第1実施形態における作用・効果
の他に、更に、次の作用・効果を得ることができる。即
ち、第1実施形態のエアバッグ装置の場合は、ガス発生
器20をエアバッグ10の中に入れる時に、コネクタ2
11とガス発生器20を接続しておくか、又はガス発生
器に直接ハーネスが接続されたガス発生器を使用する必
要があったが、エアバッグ装置4の場合は、エアバッグ
装置4を組み立てた後で、コネクタを差し込めば良いの
で、例えばシート等にエアバッグ装置4を取付けた後
に、コネクタ211を接続する事が可能となり、搬送、
取扱いの面でも、ハーネスが無いので作業性が向上す
る。また、アウタハウジングと、ガス発生器の端面との
間でエアバックを挟み込むことで、この部分からのガス
漏れを防止できる。
発生器が固定されるエアバッグのバッグ布とガス発生器
のガス吹き出し口との間には、前記ガス吹き出し口の周
囲を囲っているスリーブの遮断壁が介在しており、該遮
断壁がバッグ布によってガス吹き出し口が塞がれること
を防止すると同時に、ガス吹き出し口から噴射されるガ
スがバッグ布に直接当たることを防止する。従って、比
較的簡易な構成でありながら、ガス発生器の作動時にガ
スの噴射がガス発生器の周囲のバッグ布によって阻害さ
れることがなく、また、噴射されるガスの熱等の影響で
ガス発生器に近接しているバッグ布が破損することがな
く、エアバッグを確実に作動させることができる。
エアバッグの所定位置にガス発生器を気密に固定するガ
ス発生器固定手段として、前記アウターハウジングの他
に、前記エアバッグ内でガス発生器に縦添えされるイン
ナーハウジングが設けられ、かつ、これらのアウターハ
ウジング及びインナーハウジングのそれぞれには、バッ
グ布を挟んで対向する位置にバッグ布に面接触するフラ
ンジ部が装備され、これらのアウターハウジング及びイ
ンナーハウジングのフランジ部同士をねじ部材により締
め付けることで、ガス発生器がエアバッグの所定位置に
気密に固定される構成とすれば、エアバッグ装置の組立
作業が簡単になるばかりでなく、ガス発生器の作動時に
ガス発生器の取り付け部及びガス発生器挿入部からのガ
ス漏れを防止でき且つガス発生器の固定部におけるエア
バッグの強度低下を防止することができるので、エアバ
ッグを速やかに展開させることが可能になる。さらに、
エアバッグの展開時にバッグ布に作用する張力がフラン
ジ部に広く分散し、ハウジングが変形することや、ねじ
部材の挿通箇所に該張力が集中作用することが防止され
る。従って、比較的簡易な構成であって、コスト低減を
図ることができるものでありながら、エアバッグ内の気
密を確実に保持することができると共に、エアバッグを
確実に作動させることができる。
ガス発生器の電線接続側に位置する前記アウターハウジ
ング及びインナーハウジングのそれぞれの一端部には、
ガス発生器の軸線方向と直交する向きに面を向けたフラ
ンジ面を有すると共にこのフランジ面同士がバッグ布を
挟んで突き合される布地固定フランジが装備され、これ
らの布地固定フランジ同士をねじ部材により締め付け固
定し、更にガス発生器の端面をアウターハウジングの布
地固定フランジに押し付けた状態で、ねじ部材によりイ
ンナーハウジングとアウターハウジングとでガス発生器
を挟み込んで固定することで、エアバッグの一端がガス
発生器に固定されている構成とした場合には、エアバッ
グ装置を組み立てた後で、コネクタを差し込めば良いの
で、例えばシート等にエアバッグ装置を取付けた後に、
コネクタを接続する事が可能となり、搬送、取扱いの面
でも、ハーネスが無いので作業性が向上する。また、ア
ウタハウジングと、ガス発生器の端面との間でエアバッ
クを挟み込むことで、この部分からのガス漏れを防止で
きる。さらに、前記エアバッグには、エアバッグ内のガ
ス発生器に接続される電線等の挿通部として、挿通方向
に沿う長さ寸法をエアバッグの周縁の縫製代よりも大き
く設定したトンネル状のハーネス挿通路を装備した構成
とした場合では、トンネル部での粘性抵抗が増加するの
で、エアバッグ展開時におけるハーネス挿通路からのガ
ス漏れを抑制して、エアバッグの展開性能を向上させる
ことができる。
装置の分解斜視図である。
を組立た状態の斜視図である。
状態の要部断面図(図2のA−A線断面図)である。
されるエアバッグを形成するためのバッグ布の展開図で
ある。
されるスリーブの拡大斜視図である。
されるインナーハウジングの拡大斜視図である。
装置の分解斜視図である。
を組立た状態の斜視図である。
立状態の要部断面図(図9のC−C線断面図)である。
用されるエアバッグを形成するためのバッグ布の展開図
である。
用されるスリーブの拡大斜視図である。
用されるインナーハウジング及びアウターハウジングの
拡大斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 車両に搭載されて緊急時に乗員を保護す
るエアバッグ装置において、 ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると
共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ
と、 エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設けら
れたガス吹き出し口からガスを吹き出すことにより、ガ
スをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生器と、 ガス発生器に装着されて該ガス発生器のガス吹き出し口
の周囲の少なくとも一部を囲う遮断壁を有し、前記ガス
吹き出し口から噴射されるガスが直接バッグ布に当たら
ないようにガス吹き出し口から噴射されたガスの向きを
前記遮断壁によって転換するスリーブとを有することを
特徴としたエアバック装置。 - 【請求項2】 車両に搭載されて緊急時に乗員を保護す
るエアバッグ装置において、 ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると
共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ
と、 エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設けら
れたガス吹き出し口からガスを吹き出すことにより、ガ
スをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生器と、 エアバック外側よりガス発生器の上に縦添えされるアウ
ターハウジングと、 エアバック内でガス発生器に縦添えされるインナーハウ
ジングと、 アウターハウジングとインナーハウジングのそれぞれに
設けられた、エアバック布を挟んで対向する位置にバッ
ク布に面接触するフランジ部と、 アウターハウジング及びインナーハウジングのフランジ
部同士を締め付け、ガス発生器をエアバックの所定位置
に気密に固定する締結部材とを具備することを特徴とす
るエアバック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34851995A JP3752632B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34851995A JP3752632B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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