JPH09163959A - 栗茶及び栗茶ゼリーの製法 - Google Patents

栗茶及び栗茶ゼリーの製法

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JPH09163959A
JPH09163959A JP7327160A JP32716095A JPH09163959A JP H09163959 A JPH09163959 A JP H09163959A JP 7327160 A JP7327160 A JP 7327160A JP 32716095 A JP32716095 A JP 32716095A JP H09163959 A JPH09163959 A JP H09163959A
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JP
Japan
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chestnut
tea
astringent
extract
chestnut tea
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JP7327160A
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English (en)
Inventor
Jiro Doi
二朗 土居
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PAIREI KK
Original Assignee
PAIREI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来甘露煮等に使用される栗は、渋皮の利用方
法がなかったが、渋の成分であるタンニンを中和し、栗
の香がする栗茶粉末及び栗茶エキス、栗茶エキスを主原
料にして栗の風味を有する栗茶ゼリーを製造する。 【解決手段】栗の渋皮の主成分はタンニンであり、これ
を中和するために渋皮に度数35度の食添アルコールを
入れて、密封して24時間置き、温風を吹き付けてアル
コールを飛ばし、乾燥する。更に乾燥した渋皮をミルに
かけてフラワーにし、これを焦げないように煎る。煎っ
たフラワーをテイーパックに入れ、粉末にした栗茶3グ
ラムに対して、1000ccの真水をいれた容器に入
れ、沸騰する直前まで過熱して5分間経過すれば、火力
を止め火から降ろして常温になるまで覚まし栗茶エキス
を製造する。栗茶エキスを飲用できるようにすると共
に、この栗茶エキスを主原料にして栗茶ゼリーを製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明に係る栗茶及び栗茶ゼ
リーの製法は、栗の渋皮に含まれているタンニンを中和
して、渋を抜き、乾燥したその渋皮をミルにかけてフラ
ワーにして、そのフラワーを煎り、栗の風味を有する栗
茶粉末、栗茶エキス及び栗茶ゼリーにしようとするもの
である。従来甘露煮等に使用される栗は、渋皮が剥がれ
て、渋皮の利用方法がなく捨てられていたものである
が、本発明は、渋皮の渋であるタンニンをアルコールで
中和して、渋を抜き、渋皮を乾燥して、粉末にして煎
り、テイーパックに入れ、栗の香がする粉末並びにエキ
スである栗茶及びエキスである栗茶を主原料にして栗の
風味を有する栗茶ゼリーを製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、栗の渋皮の利用方法が
開発されておらず、甘露煮等に使用される栗は、渋皮が
剥がれて、渋皮の利用方法がなくて、渋皮は捨てられて
いたものである。柿の渋の主成分は、タンニンであるた
め、渋柿にアルコールを入れて中和するとタンニンは変
化して、いわゆる柿の渋が抜けることは知られている。
【0003】よく乾燥した栗の渋皮にはタンニンの量が
多く、極度の渋味を有する。又、栗から剥がれた渋皮
は、渋皮自体に果肉片が残付しているため、密封状態で
長時間置き日数の経過したものは、澱粉質と糖分の酸化
による腐敗により、抽出した茶自体に異常な味と匂いが
残り、茶の原料として適切なものではなかった。
【0004】果肉より剥がされている渋皮は、従来捨て
られていたものであるが、これを天日乾燥して、直射日
光を受けることにより、渋皮の持つ水分が蒸発して、発
散することでその渋皮に含まれている色素や香りの要素
が濃縮され、抽出したエキスの、色、香りが濃くなる利
点が有る。然し乍ら、乾燥しただけの渋皮は、口中にタ
ンニンの渋が残り、茶の原料として適切な物ではなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
では利用方法がなくて捨てられていた栗の渋皮を栗茶及
び栗茶ゼリーの原料にして、それらの生産に利用しよう
とする製法に関して新規な技術を開発し、渋皮の渋を抜
き、乾燥し渋皮の粉末(これを渋皮のフラワーとい
う。)にして、培煎機にかけて煎り、栗の香りがする栗
茶を製造し、その栗茶のエキスを主原料にして、栗の香
りがする栗茶ゼリーを製造する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る栗茶の製法
について説明すれば、栗の渋皮の主成分であるタンニン
を中和するために、渋皮に度数35度のアルコールを含
む食添アルコールを散布して、密封して24時間置き、
温風を吹き付けてアルコールを飛ばし、乾燥する。更に
乾燥した渋皮をミルにかけて、コーヒーの粗びき程度の
渋皮のフラワーにして、微粉末がテイーパックの隙間か
らエキスの中に流出しないようにする。このフラワーを
培煎機で焦げないように煎る。煎ったフラワーをテイー
パックに入れ、或いはそのフラワーを用いて栗茶エキス
を作り缶詰に製造する。
【0007】テイーパックに入れた栗茶粉末3グラムを
1000ccの真水にいれた容器に入れ、沸騰する直前
まで過熱して5分間経過して、火力を止めて常温になる
までさまし、栗茶エキスを製造する。栗茶を適宜な濃度
にして飲用できるようにすると共に、この栗茶エキスを
主原料にして栗茶ゼリーを製造する。
【0008】栗茶ゼリーの製法について説明すれば、栗
茶粉末3グラムを1000ccの真水をいれた容器に入
れ、沸騰する直前まで過熱して5分間経過して、火力を
止め火から降ろして常温になるまでさました栗茶エキス
を製造して、その栗茶エキスに砂糖を入れて、弱火で焦
げないように撹拌し、糖蜜エキスを作る。糖蜜エキスに
ゼリーを加えて、時間をおいてよくなじませる。ゼリー
を入れた糖蜜エキスを摂氏60度以上80度以下で加温
して、撹拌し、果汁液を加え更に撹拌する。この糖蜜エ
キスを冷却して固形にし、栗茶ゼリーを製造する。
【0009】
【発明の実施の形態】栗茶の製法により製造した栗茶
は、テイーパックに入れた製品にすると共に、前記のよ
うに栗茶粉末3グラム入りのテイーパックを1000c
cの真水に入れて、5分間沸騰直前まで過熱して、常温
まで冷ました栗茶エキスにして、これを金属製の缶に詰
めて栗茶の缶詰にする。栗茶エキスは、栗の特有の香り
が有り、美しい透明な茶色の液体になり、利尿効果があ
る。冷やしても或いは熱くしても、美味な飲料水にな
る。栗茶エキスでうがいすることにより、口中の殺菌作
用や脱臭作用が生じるものである。栗茶粉末は、栗の特
有の香り付けに使用される料理の材料の一つにもなる。
【0010】栗茶を主原料にしている栗茶ゼリーの製法
により製造した栗茶ゼリーは、栗特有の香りが有り、美
しい半透明な茶色の固体になる。これに、食紅で着色す
れは色の変化がある栗茶ゼリーを製造することができ
る。
【0011】
【実施例】添付図面は、本発明に係る栗茶及び栗茶ゼリ
ーの製法の実施例について図示している。図面に基づい
て、本発明の実施例について説明する。図1は、栗茶の
製造工程を示すブロック図、図2は、栗茶ゼリーの製造
工程を示すブロック図をそれぞれ示すものである。
【0012】実施例1 栗茶の製法について説明すれば、栗の渋皮の主成分はタ
ンニンであり、これを中和するために、天日でよく乾燥
した渋皮、1キログラムに対して35パーセントの食添
アルコール100ccを加える。食添アルコールを、乾
燥した渋皮に加える場合には、斑なく散布することが必
要であるから、霧吹機で散布することが望ましい。
【0013】35パーセントの食添アルコールを散布
し、処理された渋皮は、摂氏30度の温度を維持した密
封容器へ搬入し、24時間その容器内で蒸らす事によ
り、渋皮が有する渋の成分であるタンニンを中和する。
ただし、一定時間置きに、約6時間置きに容器を密封し
たままで、静かにその容器を回転させて、発酵しかけて
いる渋皮を、よく撹拌することで、斑なく発酵を促す事
が出来、品質が安定し、抽出したエキスに特有なワイン
色(褐色)を引き出し、その色彩自体が安定する利点を
生む作用がある。
【0014】密封容器内で24時間寝かせた渋皮は、約
60度に過熱された温風に当てて乾燥する。温風を吹き
付けて、その渋皮を再度乾燥することは、その作業によ
り渋皮に吸着した食添アルコールを除去することが出来
ると共に、次に乾燥した渋皮をミルにかけて細かく挽い
てフラワーにする工程で欠かせない作業である。
【0015】乾燥した渋皮をミルにかけて、コ−ヒーの
粗びき程度に渋皮を細かく砕き、これを培煎機にかけて
焦げないように煎る。渋皮を煎ると、香ばしさが出るの
で栗の香りを引き立てると共に、栗茶を煎じる時にエキ
スの抽出が促進される。
【0016】煎ったフラワーをテイーパックに入れ、テ
イーパック入りの栗茶の製品を製造する。
【0017】実施例2 栗茶エキスの製法について説明すれば、テイーパック入
りの栗茶3グラムを1000ccの真水にいれた容器に
入れ、沸騰する直前まで過熱して5分間経過すれば、火
力を止めて火から降ろして常温になるまでさまし、栗茶
エキスを製造する。栗茶エキスは、口当たりがさらっと
して喉越がよく、僅かな甘味、栗の風味がある。
【0018】実施例3 栗茶ゼリーの製法について説明すれば、テイーパック入
りの栗茶3グラムを1000ccの真水にいれた容器に
入れ、沸騰する直前まで過熱して5分間経過すれば、火
力を止めて火から降ろして常温になるまでさまし、栗茶
エキスを製造する。
【0019】このようにして作られた栗茶エキスに砂糖
を入れて、弱火で焦げないように撹拌し、糖蜜エキスを
作る。
【0020】糖蜜エキスにゼリーを加えて、時間をおい
てよくなじませる。ゼリーを入れた糖蜜エキスを摂氏6
0度以上80度以下で加温して、撹拌し、果汁液を加え
更に撹拌する。この糖蜜エキスを冷却して固形にし、栗
茶ゼリーを製造する。果汁液は、レモン汁が好ましい味
と香り付けになる。
【0021】栗の渋皮より抽出したエキスは、糖質が少
なく、一度抽出したエキスは、長時間経過しても栗茶の
色彩の変色が殆ど見受けられない事と、添加物による人
口着色と違って、栗本来の天然色素を生かし、ゼリーと
組み合わせる事により、甘さを控えた、栗独特の美しい
色彩と栗の風味を得ることが出来る。
【0022】栗茶エキスを主原料にして作られる栗茶ゼ
リーの製造工程においては、栗茶エキス1500ccに
対して、レモン液0.1ミリグラムを加える事により、
抽出されたエキスのペーハー数値を下げる目的と、エキ
スの酸化速度を大幅に変える事により、品質の寿命が長
期にわたり保存可能にする利点があるためである。
【0023】抽出したエキスの缶詰をお茶として市販さ
れるようにするためには、摂氏120度の加圧処理をす
ることが食品衛生法で義務付けられている。エキスを缶
に封入し、密封する直前に、缶の中に窒素を封入して封
缶することにより、僅かな残留酸素が缶の中に残らず、
注入したエキスの酸化防止となり、エキスの変色を来さ
ないようにすることが出来る。
【0024】
【発明の効果】本発明の効果について説明すれば、従来
甘露煮等に使用される栗は、渋皮が剥がれて、渋皮の利
用方法がなく捨てられていたものであるが、本発明によ
り提案された栗茶の製造工程を実施して、渋皮の渋であ
るタンニンを抜き、粉末にして煎り、テイーパックに入
れ、栗の香がするテイーパック入り粉末又はエキスであ
る栗茶及び栗茶エキスを主原料にして栗の風味を有する
栗茶ゼリーを製造する事ができる。
【0025】粉末の栗茶は、栗の渋皮のフラワーであ
り、これをテイーパックに入れたものに熱湯をかけて、
湯飲みに注ぎ飲用し、テイーパックを多量の真水に入れ
て煎じて多量の栗茶エキスにして缶に詰め、栗の香りを
飲用することが出来ると共に栗茶から作られた栗茶エキ
スを栗茶ゼリーに作る事が出来る。又、栗茶は、栗の渋
皮のフラワーであり、その粉末の状態で或いは栗茶エキ
スにして、料理に栗の風味を付けるために使用すること
も出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】栗茶の製造工程を示すブロック図
【図2】栗茶ゼリーの製造工程を示すブロック図
【符号の説明】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】栗の渋皮の主成分はタンニンであり、これ
    を中和するために、よく乾燥した渋皮にアルコールを入
    れて、密封して置き、温風を吹き付けてアルコールを飛
    ばして、渋皮の発酵を止め、乾燥した該渋皮をミルにか
    けてフラワーにし、これを焦げないように煎って製せら
    れる栗茶粉末の製法。
  2. 【請求項2】栗の渋皮の主成分はタンニンであり、これ
    を中和するために、よく乾燥した渋皮にアルコールを入
    れて、密封して置き、温風を吹き付けてアルコールを飛
    ばして、渋皮の発酵を止め、乾燥した該渋皮をミルにか
    けてフラワーにし、これを焦げないように煎って製せら
    れる栗茶粉末の製法により製造される栗茶3グラムに対
    して真水1000ccの割合で容器に入れ、沸騰する直
    前まで過熱して数分間経過して、火力を止め常温になる
    までさました栗茶エキスの製法。
  3. 【請求項3】栗茶エキスに砂糖を入れて、弱火で過熱し
    ながら焦げないように撹拌して、糖蜜エキスを作り、該
    糖蜜エキスにゼリーを加えて、時間をおいてよくなじま
    せ、その糖蜜エキスを摂氏60度以上80度以下で、撹
    拌し、果汁液を加え更に撹拌し、この糖蜜エキスを冷却
    して固形にすることにより、請求項2に記載の製法によ
    り製せられた栗茶エキスを主原料にして製せられる栗茶
    ゼリーの製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107348445A (zh) * 2017-07-14 2017-11-17 西北农林科技大学 一种纯天然食用橡子粉的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107348445A (zh) * 2017-07-14 2017-11-17 西北农林科技大学 一种纯天然食用橡子粉的制备方法
CN107348445B (zh) * 2017-07-14 2020-12-08 西北农林科技大学 一种纯天然食用橡子粉的制备方法

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