JPH09162248A - ボンディングツール及びボンディング装置 - Google Patents

ボンディングツール及びボンディング装置

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Publication number
JPH09162248A
JPH09162248A JP7321703A JP32170395A JPH09162248A JP H09162248 A JPH09162248 A JP H09162248A JP 7321703 A JP7321703 A JP 7321703A JP 32170395 A JP32170395 A JP 32170395A JP H09162248 A JPH09162248 A JP H09162248A
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JP
Japan
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tool
bonding
laser light
outer peripheral
incident
Prior art date
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Application number
JP7321703A
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English (en)
Inventor
Taizo Tomioka
泰造 冨岡
Ikuo Mori
郁夫 森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7321703A priority Critical patent/JPH09162248A/ja
Publication of JPH09162248A publication Critical patent/JPH09162248A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/79Apparatus for Tape Automated Bonding [TAB]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的製造が容易でレーザエネルギーのロス
が少なく、かつ接合不良を低減することができるボンデ
ィングツールを提供する。 【構成】 このボンディングツール15は、光導波路を
構成する中実透明部材で形成されたツール本体16を有
し、このツール本体16は、レーザ光Lが入射する上端
面16aと、上記レーザ光Lを出射すると共にリード3
を電極パッド5に加圧する下端面16bとを具備するも
のである。そして、このツール本体16の外周面には、
上記上端面16aから入射したレーザ光Lが上記下端面
16bに達する前にこのツール本体16の外周面から出
射することを防止する金属膜17が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、多数の
リード(被ボンディング部材)を電極パッドに対して個
別に接合するシングルポイントボンディング用のボンデ
ィングツール及びこのボンディングツールを使用するボ
ンディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程には、例えば、半
導体チップの表面に形成された電極に、リードフレーム
から突出したリードをボンディング(接続)する工程が
ある。ボンディングの方法としては種々のものが存在す
るが、このうち近年の半導体チップの多端子狭ピッチ化
に対応できるボンディング方法として、シングルポイン
トボンディングと称される方法がある。
【0003】このシングルポイントボンディング方法
は、図5に示すように、針状のボンディングツール1を
用い、このボンディングツール1の下端面で例えばフィ
ルムキャリア2のデバイスホール2a内に突出したリー
ド3と上記半導体チップ4の電極パッド5とを一組づつ
個別に接合していくものである。
【0004】このシングルポイントボンディング方法に
おいては、通常、半導体チップ4を所定の温度で加熱す
ると共に、上記ボンディングツール1で上記リード3を
加圧しつつこのボンディングツール1を超音波振動させ
ることでボンディングを行う超音波併用熱圧着方式が採
られる。
【0005】この超音波併用熱圧着方式によれば、上記
半導体チップ4の加熱温度を熱圧着だけで行う方式に比
べて低くすることができるので、半導体チップ4の高品
質化に有効に対応することができると共にフィルムキャ
リア2の熱膨張を抑え、高精度なボンディングが可能と
なる。
【0006】一方、上記半導体チップ4の加熱温度をさ
らに低くする手段として、上記リード3と電極パッド5
の接合部Aのみにレーザ光を局所的に照射してこのレー
ザエネルギーにより上記接合部Aを個別に加熱する方法
がある。
【0007】このように、上記ボンディングにレーザエ
ネルギーを利用するシングルポイントボンディング方法
としては特公平1−56527号公報や特開平5−25
9220号公報に開示されたものがある。
【0008】特公平1−56527号公報には、図4
(a)に示すように、上端側から下端側へ向かって次第
に小径となる貫通孔9を有するボンディングツール1a
が示されている。
【0009】このボンディングツール1aの上方には図
示しないレーザ発振器が設けられ、このレーザ発振器か
ら発せられたレーザ光Lは上記ボンディングツール1a
の上端開口からこのボンディングツール1aの貫通孔9
内に入射し、このレーザ光は上記貫通孔9内を伝播して
下端開口10から上記接合部Aに照射される。このこと
で上記接合部の温度は高められ、このレーザエネルギー
によってボンディングが行われる。
【0010】また、特開平5−259220号公報に
は、図4(b)に示すように、ボンディングツール1b
が中実透明部材で形成され、このボンディングツール1
b内をレーザ光Lが透過するように構成されたものが開
示されている。
【0011】このようなボンディングツール1bでは、
ツールの上端面から入射したレーザ光Lが外気との境界
面で反射を繰り返してツール下端に達する。このボンデ
ィングツール1bの下端面はリード3の加圧面となって
いると共にレーザ光Lの出射面となっていて、加圧され
たリード3は上記レーザ光Lが照射されることによって
加熱されボンディングが行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、半導
体チップ4の電極パッド5は一辺が40μm程度の大き
さである。従って、図4(a)に示すボンディングツー
ル1aで、レーザ光Lを接合部Aに効率良く導くには、
上記下端開口10を高精度かつ微細に穴加工を行うこと
を要する。従って、加工上の問題がある。
【0013】さらにこのボンディングツール1aでボン
ディングを行っていると、接合部Aから発生する塵埃や
溶融物等で下端開口10が次第に詰まり、接合部Aにレ
ーザ光Lのエネルギーを効率良く伝えられなられなくな
り、接合不良が発生する恐れもある。
【0014】また、図4(b)に示すボンディングツー
ル1bにおいては、ツールの内部でレーザ光Lが繰り返
し反射を行うようになっているので、反射を繰り返す毎
にレーザ光Lの強度が減衰する問題がある。また、ツー
ル1bの形状が、下端部に向かって次第に小径となる円
錐形状となっているので、反射角度によっては、レーザ
光Lが入射面側に戻ってきたり、図にL´で示すよう
に、外気との境界面で屈折して外部に漏れてしまうこと
がある。このため、レーザ光Lの照射量が不足して十分
な加熱が行えず、接合不良が生じるおそれがあった。ま
た、レーザ光L´が外部に漏れた場合には、接合部A以
外の部分(接合部Aの周囲)に熱ダメージを与えるおそ
れがあった。
【0015】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、比較的製造が容易でレーザエネルギーのロス
が少なく、かつ接合不良を低減することができるボンデ
ィングツールを提供することを目的とするものである。
また、このボンディングツールを使用したボンディング
装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、光導波路を構成する中実透明部材からなり、レーザ
光が入射する入射面と、被ボンディング部材を加圧する
と共に上記レーザ光が出射する出射面とを具備するツー
ル本体と、ツール本体の外周面に設けられ、上記入射面
から入射したレーザ光がこのツール本体の外周面から出
射することを防止する出射防止手段とを有することを特
徴とするボンディングツールである。
【0017】第2の手段は、第1の手段のボンディング
ツールにおいて、上記出射防止手段は、上記ツール本体
の外周面を被覆する金属膜であることを特徴とするボン
ディングツールである。
【0018】第3の手段は、第1の手段のボンディング
ツールにおいて、上記出射防止手段は、上記ツール本体
の外周面に設けられた凹凸であることを特徴とするボン
ディングツールである。
【0019】第4の手段は、ボンディングツールを有
し、このボンディングツールで、ボンディング部材を被
ボンディング部材に加圧して接合するボンディング装置
において、上記ボンディング部材にレーザ光を照射して
接合部を加熱するレーザ発振手段を有し、上記ボンディ
ングツールは、上記レーザ光の光導波路を構成する中実
透明部材からなり、レーザ光が入射する入射面と被ボン
ディング部材を加圧すると共に上記レーザ光が出射する
出射面とを具備するツール本体と、ツール本体の外周面
に設けられ、上記入射面から入射したレーザ光がこのツ
ール本体の外周面から出射することを防止する出射防止
手段とを有することを特徴とするボンディング装置であ
る。
【0020】第5の手段は、第4の手段のボンディング
装置において、上記出射防止手段は、上記ツール本体の
外周面を被覆する金属膜であることを特徴とするボンデ
ィング装置である。
【0021】第6の手段は、第4の手段のボンディング
装置において、上記出射防止手段は、上記ツール本体の
外周面に設けられた凹凸であることを特徴とするボンデ
ィング装置である。
【0022】第7の手段は、第4の手段のボンディング
装置において、上記レーザ発振手段は、レーザ光のレー
ザスポットを、上記ツール本体の入射面ではこの入射面
よりも小さく、かつ上記出射面ではこの出射よりも小さ
く集光させる集光レンズ系を有することを特徴とするボ
ンディング装置である。
【0023】第1の手段によれば、出射面で上記被ボン
ディング部材を加圧できるとともにこの出射面から出射
するレーザ光で上記被ボンディング部材を加熱すること
ができ、この被ボンディング部材をボンディングするこ
とができる。また、上記出射防止手段により、入射面か
ら入射したレーザ光が上記出射面に達する前に外周面か
ら外部に漏れることが防止されるので、レーザ光のエネ
ルギーロスが低減できると共に、接合部以外の部分にレ
ーザ光による熱ダメージを与えることが有効に防止され
る。
【0024】なお、上記出射防止手段は、ツール本体の
外周面を被覆する金属膜であることが好ましい。また、
上記出射防止手段は、ツール本体の外周面に設けられた
凹凸であることが好ましい。この凹凸によってレーザ光
が外部に漏れることが極力防止され、また、外部に漏れ
た光を散乱するから接合部の周囲にダメージを与えるこ
とを有効に防止できる。
【0025】第4の手段によれば、上記ボンディングツ
ールの入射面に対向する位置にレーザ発振器を設けるこ
とにより、ボンディング装置を構成できる。また、この
場合、レーザ光のレーザスポットを、上記ツール本体の
入射面ではこの入射面よりも小さく、かつ上記出射面で
はこの出射よりも小さく集光させる集光レンズ系を設け
ることで、入射したレーザ光がボンディングツール内で
反射を繰り返すことを防止できると共にボンディングツ
ールの外周面からレーザ光が漏れることを有効に防止で
き、効率の良いボンディングを行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図3を参照して説明する。なお、従来の技術の項で
挙げた構成要素と同一の構成要素には、同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0027】まず、第1の実施形態について図1、図2
を参照して説明する図1は、ボンディング装置を示す概
略構成図であり、この図中15で示すのが第1の実施発
明のボンディングツールである。このボンディングツー
ル15は、光導波路を構成する透明中実材料からなる針
状のツール本体16を有する。このツール本体16は、
上端面16aをレーザ光Lが入射する入射面とし、下端
面16bを上記レーザ光Lの出射面およびリード3を加
圧する加圧面として構成されている。
【0028】ツール本体16の素材としては、ガラス、
サファイア、ルビー、ダイアモンドなどのように硬度が
高く透明で耐熱性が良い材料が選択され、このツール本
体16の上記上端面16a及び下端面16bはそれぞれ
鏡面仕上げが施されている。
【0029】一方、このツール本体16の外周面は、こ
の発明の出射防止手段としての金属膜17によって被覆
されている。この実施形態では、上記金属膜17はチタ
ン薄膜であり、上記ツール本体16の外周面を鏡面加工
した後、スッパタリングによって約0.2μmの膜厚で
被膜するようにしている。
【0030】このように形成されたボンディングツール
15は、上端部を、図に18で示す超音波ホーンの先端
部に保持されている。そして、この超音波ホーン18の
他端部は装置本体19内に設けられた上下駆動手段20
(モータ)によって保持され上下方向に揺動駆動される
ようになっている。また、上記装置本体19内に設けら
れた超音波発振源21に接続され超音波振動が印加され
るようになっている。
【0031】従って、上記上下駆動手段20が作動する
ことで上記ボンディングツール15は下降方向に駆動さ
れ、下端面16bで上記リード3を電極パッド5に押し
付ける(加圧)と共に、上記超音波発振源21が作動す
ることで上記押し付けたリード3に超音波エネルギーを
印加するようになっている。
【0032】なお、上記上下駆動手段20には、上記ボ
ンディングツール15の上下駆動時の駆動抵抗から、上
記ボンディングツール15の下端面16bが上記リード
3に接触したことを検出(「面検出」という)する面検
出センサ22が設けられている。
【0033】上記上下駆動手段20、超音波発振源21
及び面検出センサ22はそれぞれ図に23で示す制御部
に接続されており、この制御部23は、上記面検出セン
サ22の検出値に基づいて上記上下駆動手段20を制御
すると共に、上記面検出センサ22によって面検出がな
されたならば所定の荷重でリード3を加圧し、上記超音
波発振源21を作動させるようになっている。
【0034】一方、上記超音波ホーン18の先端部に保
持されたボンディングツール15の上方には、レーザ発
振器25が設けられている。このレーザ発振器25は、
レーザ光Lを下方向に出射し、このレーザ光Lを上記上
端面16aから上記ボンディングツール15内に入射さ
せるようになっている。そして、このレーザ光Lは、こ
のボンディングツール15を透過し、このボンディング
ツール15の下端面16bによって押し付けられている
上記リード3の上面に照射されるようになっている。
【0035】また、このレーザ発振器25は、上記レー
ザ光Lを上記リード3の上面に集光させるためのレンズ
系26を有する。このレンズ系26は、1又は2以上の
レンズからなり、上記レーザ光Lを絞り、このレーザ光
Lがツール本体16の外周面の上記金属膜17との境界
部分に触れないように制御して、このレーザ光Lを集光
させる。
【0036】例えば、この実施形態では、上記ボンディ
ングツール15として、入射面(上端面16a)の径
4. 1mm、出射面(下端面16b)の径100μm、ツ
ール長が8.5mmのものを採用しているから、上記上端
面16aでのレーザスポット径が4.1mm以下、下端面
16bでのレーザスポット径が100μm以下となるよ
うに上記レンズ系26の仕様を決定する。
【0037】なお、このレーザ発振器25は、制御部2
3に接続され、この制御部23からの指令によって作動
するようになっている。次に、このボンディングツール
15を用いてボンディング(インナーリードボンディン
グ)を行う動作について説明する。
【0038】まず、上記半導体チップ4はこのフィルム
キャリア2のデバイスホール2a(上記リード3が多数
突出している部位)に対して位置決めされ、上記半導体
チップ4の各電極パッド5は上記フィルムキャリア2か
ら突出された各リード3の先端部に対向位置決めされ
る。なお、上記電極パッド5は、金材料で形成された金
バンプ(突起電極)であり、上記リード3にはすずメッ
キが施されている。
【0039】ついで上記ボンディングツール15は、ボ
ンディングを行う任意のリード3の上方に位置決めされ
た後、下降駆動され、上記下端面16bを用いて上記リ
ード3を上記電極パッド5に所定の荷重で押し付ける。
このことは、上記面検出センサ22で検出され、上記制
御部23はこの検出に基づいて上記超音波発振源21を
作動させ上記リード3に超音波エネルギーを印加すると
共に、上記レーザ発振器25を作動させレーザ光Lを上
記ボンディングツール15の上端面16aに入射させ
る。
【0040】このとき、レーザ光Lは、上記レーザ発振
器25内に設けられたレンズ系26によって絞られるか
ら、図2に拡大して示すように、ボンディングツール1
5のツール本体16の外周面との境界部に触れずに、こ
のボンディングツール15内を透過し、このボンディン
グツール15の下端面16bから上記リード3の上面に
集光される。
【0041】なお、このレーザ光Lは、上述したよう
に、ツール本体16の外周面との境界部分に接触しない
ように径が絞られているが、このボンディングツール1
5は駆動時に若干変形したり振動したりするので、図に
L´で示すようにレーザ光の一部が上記外周面との境界
部に触れてしまう場合が生じる。
【0042】このような場合であっても、上記ツール本
体16には、金属薄膜17が被膜されているので、この
金属薄膜17の内面に反射してこのボンディングツール
15の下端面に導かれ、このボンディングツール15か
ら外部に漏れるということはない。
【0043】以上のようにして上記リード3にレーザエ
ネルギー及び上記超音波振動エネルギーが印加される
と、このエネルギーは熱に変換され、このリード3およ
び電極パッド5を加熱する。このことによって、上記リ
ード3と電極パッド5は熱圧着(ボンディング)され
る。
【0044】なお、上記レーザ光Lの照射及び超音波振
動の印加は所定の時間経過後停止され、その後接合点の
温度が所定温度以下に冷却されたところで上記ボンディ
ングツール15が上昇駆動される。このようにボンディ
ングツール15の上昇を遅らせるのは、金ーすず接合や
はんだ接合の場合に接合部の温度が凝固点以下になるま
で上記リード3を上記電極パッド5に対して加圧してお
くためである。
【0045】このような構成によれば、以下に説明する
効果を得ることができる。第1に、レーザ光をエネルギ
ーロスが少ない状態でリード3に照射することができる
から、接合不良を有効に防止できると共により小さい出
力で確実な接合を行うことができる効果がある。
【0046】すなわち、この発明によれば、レーザ発振
器25に設けられたレンズ系26により上記レーザ光L
を絞ることで、ボンディングツール15内に入射したレ
ーザ光Lがボンディングツール15の外表面の境界部に
接触しないようにした。このことにより、上記レーザ光
Lがツール15内で反射を繰り返すということを有効に
防止できるから、レーザ光Lの減衰を防止でき、エネル
ギーロスを小さくすることができる。
【0047】また、中実透明部材からなるツール本体1
6の外周面に金属膜17からなる出射防止手段を設ける
ようにした。従って、レーザ光Lがツール本体16の外
表面との境界部分に触れた場合でも、このレーザ光Lが
外部に漏れることを効果的に防止することができる。
【0048】従って、レーザ光Lの漏れによりエネルギ
ーロスが生じたり、外部に漏れたレーザ光が接合部の周
囲に照射され熱ダメージを与えるということを有効に防
止できる効果がある。
【0049】このため、従来の方式と比較して、この発
明の手段によれば、約半分以下のレーザ出力で良好な接
合を得ることができる。第2に、この発明のボンディン
グツール15によれば、中実透明部材中にレーザ光Lを
通すようにしたから、微細穴加工等を行う必要がなく、
加工が容易である。
【0050】また、単一部品で構成されているので、上
端面16aから下端面16bまでレーザ光Lを効率良く
導くことができると共に、超音波エネルギーの伝達ロス
が少なく、安定した接合を行うことができる効果もあ
る。
【0051】次に、この発明の第2の実施形態につい
て、図3を参照して説明する。この図に27で示すのが
この実施形態のボンディングツールである。上記第1の
実施形態においては、出射防止手段として上記ボンディ
ングツール15のツール本体16の外周面に金属膜17
を被膜していたが、この第2の実施形態では出射防止手
段として、図3に示すように、上記ツール本体16の外
周面に凹凸28を設けるようにしたものである。
【0052】上記凹凸28は、同図に示すように上記ボ
ンディングツール27のツール本体16を長さ方向に切
断した場合にその外周面に表れる表面粗さ曲線で定義さ
れる。この実施形態においては、その最大高さRmax >
4.2μm、中心線平均粗さRa >0.85μmとなる
ように、上記ツール本体16の外周面を切削加工するこ
とによって形成した。
【0053】このようなボンディングツール27を用い
てボンディングを行うと、上端面16aから入射したレ
ーザ光Lのうち大部分は、上記レンズ系により絞られて
上記リード3の上面に集光する。また、凹凸28に接触
したレーザ光は、図にL´で示すように、この凹凸28
によって外部に漏れる量が制限される。また、このボン
ディングツール27から外部に漏れたレーザ光Lは乱反
射により分散されるから、上記半導体チップ4上に集光
することはない。
【0054】このような構成によれば、前記レーザ発振
器25(図3には図示しない)のレンズ系26により上
記レーザ光Lを集光でき、また、上記ボンディングツー
ル27に設けられた凹凸28によってこのツール27か
ら外部に漏れるレーザ光を非常に少なくできるから、レ
ーザエネルギーのロスを抑えることができると共にに、
漏れたレーザ光により周囲に熱ダメージを与えることを
有効に防止できる。従って上記第1の実施形態とほぼ同
様の効果を得ることができる。
【0055】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。例えば、上記一実施形態では、上記リ
ード3にすずメッキを施すとともに、電極パッド5を金
製とし、すずー金接合を行ったが、これに限定されるも
のではない。例えば、リード3にはんだメッキを施し、
はんだ接合を行うようにしても良い。
【0056】また、上記ツール本体16の下端面16b
は鏡面加工されている必要があるが必ずしも平坦でなく
とも良く、凹凸を設けても良い。下端面16bを凹凸に
すれば超音波振動を接合部により効率良く伝達すること
ができるからである。
【0057】また、上記一実施形態では、ボンディング
ツールに超音波エネルギーを印加する超音波併用方式で
あったが、これに限定されるものではなく、超音波を併
用しなくても良い。
【0058】さらに、上記第1の実施形態では、ツール
本体16の外周面に設けた金属膜はチタンであったが、
これに限定されるものではない。また、スパッタリング
により被膜するようにしたが、他の方法で形成するよう
にしても良い。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、この発明は、ボンデ
ィングツールとして、光導波路を構成する中実透明部材
からなり、レーザ光が入射する入射面と、被ボンディン
グ部材を加圧すると共に上記レーザ光が出射する出射面
とを具備するツール本体と、ツール本体の外周面に設け
られ、上記入射面から入射したレーザ光がこのツール本
体の外周面から出射することを防止する出射防止手段と
を有するものを用い、レーザ発振手段から発振されたレ
ーザ光をツール本体内を透過させて上記被ボンディング
部材に照射するようにした。また、上記レーザ発振手段
には、レーザ光のレーザスポットを、上記ツール本体の
入射面ではこの入射面よりも小さく、かつ上記出射面で
はこの出射よりも小さく集光させる集光レンズ系を設け
るようにした。
【0060】このような構成によれば、上記出射防止手
段により、入射面から入射したレーザ光が上記出射面に
達する前に外周面から外部に漏れることが防止されるの
で、レーザ光のエネルギーロスが低減できると共に、接
合部以外の部分にレーザ光による熱ダメージを与えるこ
とが有効に防止される。
【0061】また、上記集光レンズ系を設けることで、
ボンディングツール内でレーザ光が反射することによる
レーザ光の減衰を防止できる。また、同時に、ボンディ
ングツールの外周面からレーザ光が漏れることを有効に
防止できるから、レーザ光のエネルギーロスを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】同じく、ボンディングツールを拡大して示す概
略構成図。
【図3】第2の実施形態のボンディングツールを拡大し
て示す概略構成図。
【図4】(a)、(b)は従来例を示す概略構成図。
【図5】同じく従来例を示す概略構成図。
【符号の説明】
3…リード(被ボンディング部材)、15…ボンディン
グツール、16…ツール本体、16a…上端面(入射
面)、16b…下端面(出射面、加圧面)、17…金属
膜(出射防止手段)、25…レーザ発振器(レーザ発振
手段)、26…集光レンズ系、27…ボンディングツー
ル、28…凹凸(出射防止手段)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路を構成する中実透明部材からな
    り、レーザ光が入射する入射面と、被ボンディング部材
    を加圧すると共に上記レーザ光が出射する出射面とを具
    備するツール本体と、 ツール本体の外周面に設けられ、上記入射面から入射し
    たレーザ光がこのツール本体の外周面から出射すること
    を防止する出射防止手段とを有することを特徴とするボ
    ンディングツール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボンディングツールにお
    いて、 上記出射防止手段は、上記ツール本体の外周面を被覆す
    る金属膜であることを特徴とするボンディングツール。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のボンディングツールにお
    いて、 上記出射防止手段は、上記ツール本体の外周面に設けら
    れた凹凸であることを特徴とするボンディングツール。
  4. 【請求項4】 ボンディングツールを有し、このボンデ
    ィングツールで、ボンディング部材を被ボンディング部
    材に加圧して接合するボンディング装置において、 上記ボンディング部材にレーザ光を照射して接合部を加
    熱するレーザ発振手段を有し、 上記ボンディングツールは、 上記レーザ光の光導波路を構成する中実透明部材からな
    り、レーザ光が入射する入射面と被ボンディング部材を
    加圧すると共に上記レーザ光が出射する出射面とを具備
    するツール本体と、 ツール本体の外周面に設けられ、上記入射面から入射し
    たレーザ光がこのツール本体の外周面から出射すること
    を防止する出射防止手段とを有することを特徴とするボ
    ンディング装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のボンディング装置におい
    て、 上記出射防止手段は、上記ツール本体の外周面を被覆す
    る金属膜であることを特徴とするボンディング装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のボンディング装置におい
    て、 上記出射防止手段は、上記ツール本体の外周面に設けら
    れた凹凸であることを特徴とするボンディング装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のボンディング装置におい
    て、 上記レーザ発振手段は、 レーザ光のレーザスポットを、上記ツール本体の入射面
    ではこの入射面よりも小さく、かつ上記出射面ではこの
    出射よりも小さく集光させる集光レンズ系を有すること
    を特徴とするボンディング装置。
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