JPH09159884A - 光コード - Google Patents

光コード

Info

Publication number
JPH09159884A
JPH09159884A JP7344909A JP34490995A JPH09159884A JP H09159884 A JPH09159884 A JP H09159884A JP 7344909 A JP7344909 A JP 7344909A JP 34490995 A JP34490995 A JP 34490995A JP H09159884 A JPH09159884 A JP H09159884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
optical fiber
resin
optical
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7344909A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobunao Ishii
伸尚 石井
Fuminori Nakajima
史紀 中嶋
Makoto Sato
佐藤  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP7344909A priority Critical patent/JPH09159884A/ja
Publication of JPH09159884A publication Critical patent/JPH09159884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の補強をFRP被覆で行うこ
とにより光コードの細径化を可能にしながら、FRP被
覆による伝送特性の低下が起きないようにすること。 【解決手段】 光ファイバ1の外周に樹脂コーティング
2,3を施し、さらにその外周に、ポリアリレート繊維
を補強繊維とした繊維強化プラスチック4を被覆して光
コードを形成する。そして、繊維強化プラスチック4の
ポリアリレート繊維の体積含有率を45%以上、70%
以下の範囲内にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話局内の光配線
モジュール等、限られた空間での高密度・多心化配線を
可能にする光コードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の大容量化に伴い、いわゆる
マルチメディアサービスの需要が増えてきている。それ
に対応するためには、光ファイバ網の構築が必要であ
り、現在各電話サービス会社がそれに対する設備投資を
盛んに行っている。そして、それに必要な光ファイバケ
ーブルの心線数は、ますます増大化され、光コード配線
系は高密度・多心化が進められている。
【0003】ところで、光ファイバケーブルや光コード
に用いられている光ファイバは、それ自体では、細径で
機械的強度が小さく、取り扱いにも不便なため、光ファ
イバの外周には補強層を形成する必要がある。
【0004】図2は、従来の光コードの断面図である。
図2において、1は光ファイバ心線、2は比較的軟質な
紫外線硬化樹脂よりなる一次コーティング層、3は比較
的硬質な紫外線硬化樹脂よりなる二次コーティング層、
5は多数のアラミド繊維を収束して形成した抗張力層、
6はPVC等の軟質な樹脂よりなる心線被覆層である。
【0005】この光コードは、電話局の光配線モジュー
ル内等で数多く使用されている。しかし、光配線モジュ
ールの容積には限りがあるのに対して、上記光コード
は、抗張力層5を有しているため外径が2mmと大きく
なり、高密度・多心化に対応できなくなっている。
【0006】それに対して、特開昭48-43642号公報,特
開昭57-82149号公報,特開昭59-76319号公報等に記載さ
れているような、樹脂コーティングを施した光ファイ
バ、すなわち光ファイバ心線の外周に繊維強化プラスチ
ック(FRP)層を被覆した、いわゆるFRP被覆光フ
ァイバ心線がある。それら心線のFRP層では、補強繊
維としてガラス繊維やアラミド繊維を用い、マトリック
ス樹脂として熱硬化性、または紫外線硬化性の樹脂を用
いている。そのFRP被覆光ファイバ心線は、細径に形
成しても所要の強度を確保でき、光コード配線系の高密
度・多心化に適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)しかしながら、前記したFRP被覆光ファイ
バ心線を用いる従来技術には、FRP層中の補強繊維で
あるガラス繊維やアラミド繊維が光ファイバに作用し
て、伝送特性を低下させてしまうという問題点があっ
た。
【0008】(問題点の説明)光ファイバ心線にFRP
を被覆する際には、ガラスまたはアラミド樹脂の多数本
のフィラメントをまとめて1本の繊維になるように形成
した補強繊維を複数本用意し、それらに、予めマトリッ
クス繊維を含浸させる。そして、それらを、光ファイバ
心線を包み込むように、光ファイバ心線の外周に縦添え
し、所定の外径になるように外側から押圧しながら、熱
もしくは紫外線によりマトリックス樹脂を硬化させる。
その際、補強繊維が光ファイバに側圧を与え、その状態
でマトリックス樹脂が硬化する結果、光ファイバの伝送
特性が低下してしまうものと考えられる。
【0009】本発明は、そのような問題点を解決し、細
径のFRP被覆光ファイバ心線を用いながら、伝送特性
の低下が起きないようにすることを課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の光コードでは、光ファイバの外周に樹脂コ
ーティングを施し、さらにその外周に、ポリアリレート
繊維を補強繊維とした繊維強化プラスチックを被覆する
こととした。また、前記繊維強化プラスチックのポリア
リレート繊維の体積含有率は、45%以上、70%以下
の範囲内に収めることとした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の光コード
の断面図である。符号1〜3は、図2のものに対応し、
4はFRP被覆層である。
【0012】光ファイバ1は、コア・クラッドからな
り、そのサイズは、世界的に標準として用いられている
外径125μmのものを使用している。一次コーティン
グ層2,二次コーティング層3の材料としては、光ファ
イバコーティング用として一般に使用されている樹脂で
あれば差し支えないが、一次コーティング層2は、いわ
ゆるソフト層で、ヤング率は0.1kg/mm2 以下のものが好
ましい。また、二次コーティング層3は、いわゆるハー
ド層で、ヤング率は100kg/mm2 以上のものが好ましい。
一次コーティング層2のヤング率が0.1kg/mm2 より大き
いと、側圧に対する緩衝作用が弱くなって伝送特性の低
下が起こるおそれがあり、また、二次コーティング層3
のヤング率が100kg/mm2 より小さいと、外力に対する補
強作用が弱くなって伝送特性の低下、及びスクリーニン
グ強度の低下のおそれがある。
【0013】FRP被覆層4のマトリックス樹脂として
は、ビニルエステル,ポリエステル,不飽和ポリエステ
ル,エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂または紫外線硬化樹脂
を用いることができる。一方、FRP被覆層4の強化繊
維としては、従来は、前述したようにガラス繊維やアラ
ミド繊維を用いていたが、本発明では、ポリアリレート
繊維を用いる。ポリアリレート繊維は、引張弾性率7000
kg/mm2以上を有しており、ガラス繊維やアラミド繊維と
比べて遜色のない機械的特性を有している。
【0014】ポリアリレート繊維が、ガラス繊維やアラ
ミド繊維と最も異なる点は、繊維を構成するフィラメン
トの径が大きいことである。すなわち、ガラス繊維やア
ラミド繊維のフィラメントの径は、10μm以下である
のに対して、ポリアリレート繊維のフィラメントの径
は、15μm以上と大きい。本発明は、ポリアリレート
繊維のフィラメントの径がこのように大きいことを利用
している。
【0015】FRP層の強化繊維としてポリアリレート
繊維を用いれば、そのフィラメントの径が大きいため、
側圧を受けたときに断面形状が円形から楕円形に変形し
て、光ファイバ1の外方、すなわち光ファイバ心線にF
RPを被覆するときや、曲げ時にかかる補強繊維の側圧
や、マイクロベンドロスに対して、一種の緩衝材として
機能する。その結果、光ファイバ1は、良好な伝送特性
を保持することができるのである。
【0016】ポリアリレート繊維は、引張弾性率が大き
いため、光ファイバケーブル用のテンションメンバとし
て使用されることはあった。しかし、そのフィラメント
径が大きく、FRP被覆層用の補強繊維として使用した
とき、均一に被覆することが困難になるためFRP被覆
層用の補強繊維としては不向きな繊維であるとされてい
た。ところが、本発明者らが、FRP被覆層用の補強繊
維としてポリアリレート繊維を用い、外径250μmと
いった細径のFRP被覆光ファイバ心線を形成してみた
ところ、問題なく製造できることが確認できた。
【0017】その被覆方法としては、従来の方法と同様
に、複数本の補強繊維に、予めマトリックス樹脂を含浸
させて、包み込むようにしてそれらを光ファイバ心線の
外周に添わせてから、熱または紫外線により硬化させる
ようにした。
【0018】そのようにして形成される光コードにおい
て、補強繊維1本の繊度は110dT以下であることが
好ましい。また、FRP中に占める補強繊維の含有率
は、45%以上、70%以下が好ましく、特に、50%
以上、60%以下が好ましい。45%未満では、強度を
確保することができず、また、繊維へのマトリックス樹
脂の含浸量に限界があるため、外径確保及び外観の均一
性の確保が困難になる。一方、70%を超えると、補強
繊維の光ファイバへの側圧が大きく影響するようにな
り、伝送特性が著しく低下する。
【0019】ここで、本発明の光コードの実施例及び比
較例を表1及び表2にそれぞれ示す。
【0020】
【実施例】
【表1】
【0021】(比較例)
【表2】
【0022】表1,表2において、補強繊維PAは、ク
ラレ製ポリアリレート繊維:商品名ベクトランHT、A
は、デュポン東レケブラー製アラミド繊維:商品名ケブ
ラー49、EGは、Eガラスである。偏肉度○は、補強
繊維が均一に光ファイバ素線を覆っていることを示し、
×は、補強繊維が均一に光ファイバ素線を覆っておら
ず、素線の一部が露出していることを示している。外径
○は、250μm以上270μm以下であること、×
は、250μm未満または270μmより大きいことを
それぞれ示している。伝送ロスは、波長1.55μm,
光コード長200mで測定した値を1km当たりに換算
し、Aは、1dB/km以下、Bは、5dB/km以
下、Cは、20dB/km以下であることをそれぞれ示
している。2%伸度時張力○は、39.2N以上である
こと、×は、39.2N未満であることを示している。
【0023】表1,表2より明らかなように、補強繊維
としてEガラスを用いた比較例3,4、及び、アラミド
繊維を用いた比較例5では、伝送特性が劣ることが分か
る。それに対して、本発明の各実施例1〜5では、偏肉
度,外径,伝送特性,抗張力が全て良好である。また、
補強繊維としてポリアリレート繊維を用いても、比較例
1のように、繊維体積占有率が45%未満になると、偏
肉度,外径及び抗張力で問題が生じ、比較例2のよう
に、繊維体積占有率が70%を超えると伝送特性が低下
することが分かる。
【0024】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の光コードによ
れば、その外径を紫外線硬化樹脂被覆光ファイバ心線の
一般的なサイズである250μmまで細径化しても伝送
特性が良好であり、また、一般的な光ファイバ心線と比
較して機械的強度が大きいため、光配線モジュール等、
限られた空間での高密度・多心化配線に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コードの断面図
【図2】 従来の光コードの断面図
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 一次コーティング層 3 二次コーティング層 4 FRP被覆層 5 抗張力層 6 コード被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 誠 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(1) の外周に樹脂コーティン
    グ(2,3) を施し、さらにその外周に、ポリアリレート繊
    維を補強繊維とした繊維強化プラスチック(4) を被覆し
    たことを特徴とする光コード。
  2. 【請求項2】 前記繊維強化プラスチック(4) のポリア
    リレート繊維の体積含有率が45%以上、70%以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の光コード。
JP7344909A 1995-12-06 1995-12-06 光コード Pending JPH09159884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7344909A JPH09159884A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 光コード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7344909A JPH09159884A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 光コード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09159884A true JPH09159884A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18372940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7344909A Pending JPH09159884A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 光コード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09159884A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005047950A1 (ja) * 2003-11-14 2005-05-26 Ube-Nitto Kasei Co., Ltd. ドロップ光ファイバケーブルおよび同ケーブルに使用するfrp製抗張力体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005047950A1 (ja) * 2003-11-14 2005-05-26 Ube-Nitto Kasei Co., Ltd. ドロップ光ファイバケーブルおよび同ケーブルに使用するfrp製抗張力体
JP2005148373A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Ube Nitto Kasei Co Ltd Frp製抗張力体およびドロップ光ファイバケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6606436B2 (en) Strengthened fiber optic cable
JP2005500564A (ja) 光ファイバをグループ分けした光ファイバケーブル
US6421487B1 (en) Reinforced buffered fiber optic ribbon cable
JPH0560953A (ja) 光伝送用ガラスフアイバ
JP3845136B2 (ja) 光テープコード及び光ファイバケーブル
JPH08129122A (ja) 光ファイバテープ
JPH09159884A (ja) 光コード
WO2012036031A1 (ja) プラスチック光ファイバユニット、およびそれを用いたプラスチック光ファイバケーブル
JPH09113773A (ja) 光ファイバテープ心線
US5422182A (en) Light transmitting glass fiber
JP3022710B2 (ja) 光複合架空地線用細径光ファイバユニットおよびその製造方法
JP3017974B2 (ja) 光ファイバコード
JPH1010379A (ja) 高強度光ファイバコード
JP2002341208A (ja) 光ファイバテープ心線および光ファイバケーブル
JP2879221B2 (ja) 細径光ケーブル
JPS6247008A (ja) 光フアイバユニツト
JP2000249881A (ja) 光ファイバケーブルの構造
JP2848766B2 (ja) 光複合架空地線
JPS59208507A (ja) 耐熱性多心光フアイバ心線
JPH02118608A (ja) 光フアイバテープ心線
JPH11149020A (ja) 光ファイバコード
JP3008863B2 (ja) 光ファイバユニット
JPH1010381A (ja) 光ファイバコード
JP2000171672A (ja) 光ファイバケーブル
JPH11133277A (ja) 極細径光ファイバコードおよびその製法