JPH09157652A - 架橋型液晶ポリマー及びその配向フィルム - Google Patents

架橋型液晶ポリマー及びその配向フィルム

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JPH09157652A
JPH09157652A JP7345912A JP34591295A JPH09157652A JP H09157652 A JPH09157652 A JP H09157652A JP 7345912 A JP7345912 A JP 7345912A JP 34591295 A JP34591295 A JP 34591295A JP H09157652 A JPH09157652 A JP H09157652A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal polymer
group
crosslinking
oriented film
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Application number
JP7345912A
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English (en)
Inventor
Shusaku Nakano
秀作 中野
Shu Mochizuki
周 望月
Hironori Motomura
弘則 本村
Kiyouko Izumi
今日子 泉
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/38Polymers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/008Azides
    • G03F7/012Macromolecular azides; Macromolecular additives, e.g. binders
    • G03F7/0125Macromolecular azides; Macromolecular additives, e.g. binders characterised by the polymeric binder or the macromolecular additives other than the macromolecular azides
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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    • C09K2323/05Bonding or intermediate layer characterised by chemical composition, e.g. sealant or spacer
    • C09K2323/057Ester polymer, e.g. polycarbonate, polyacrylate or polyester

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶ポリマー溶液の塗布方式を適用でき、従
って大面積体も容易に効率よく製造できて、しかも耐熱
性に優れる配向フィルムを形成しうる液晶ポリマーの開
発。 【解決手段】 一般式(A):R1−(N3)n(ただ
し、R1は有機基、nは1〜5の整数である。)で表さ
れる多官能アジド化合物を含有する液晶ポリマーからな
る架橋型液晶ポリマー。 【効果】 液晶ポリマーを溶液化してそれを塗布乾燥
し、ガラス転移温度以上に加熱後冷却する方式にて配向
処理でき、かつその配向処理層を配向の乱れなく多官能
アジド化合物を介し架橋処理して耐熱性を向上させう
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、耐熱性に優れる光学フィ
ルム等の配向フィルムを形成しうる架橋型の液晶ポリマ
ーに関する。
【0002】
【発明の背景】液晶ポリマーの配向フィルムからなる種
々の光学フィルムが提案されており、液晶表示装置等へ
の適用が期待されている。しかしながら、かかる光学フ
ィルムは、液晶ポリマーの溶液を配向膜上に塗布して乾
燥後、ガラス転移温度以上に加熱して冷却することで形
成されたものであることから、その耐熱性がガラス転移
温度に依存して耐熱性に乏しい問題点があった。
【0003】すなわち前記の光学フィルムを形成する配
向フィルムは、応力が作用しない場合には等方相転移温
度以下でその配向状態を維持するが、応力が作用した場
合にはガラス転移温度付近で配向が崩れ光学特性が変化
する。配向フィルムにおける応力は、例えば液晶表示装
置等に粘着層を介し偏光板や位相差板等と共に接着した
場合の如く、実用形態における使用条件下での温度変化
等による寸法変化等で発生し、実用形態ではむしろ応力
の発生が常態である。ちなみに偏光板の温度変化による
寸法変化の場合、それに粘着層を介し接着した配向フィ
ルムには収縮応力が発生する。
【0004】配向フィルムにおける耐熱性の向上対策と
しては、ガラス転移温度の高い液晶ポリマーの使用が考
えられるが、その場合には配向フィルムの形成温度も高
くなり、配向膜やその支持基材に要求される耐熱温度も
高くなって使用可能基材の制約や経済性などの点で不利
となる。また低分子の重合性液晶化合物からなる流動層
を2枚の基板間に介在させて紫外線照射等により重合処
理して配向フィルムとする場合と同様に、耐熱性の向上
は図りうるものの製造効率に劣る問題点も誘発する。な
お低分子の重合性液晶化合物を紫外線照射等により重合
処理する方法には、大面積体を得にくいなどの問題点も
ある。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、液晶ポリマー溶液の塗
布方式を適用でき、従って大面積体も容易に効率よく製
造できて、しかも耐熱性に優れる配向フィルムを形成し
うる液晶ポリマーの開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、一般式(A):R1
(N3)n(ただし、R1は有機基、nは1〜5の整数で
ある。)で表される多官能アジド化合物を含有する液晶
ポリマーからなることを特徴とする架橋型液晶ポリマー
を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】上記構成の架橋型液晶ポリマーにより、
液晶ポリマーを溶液化してそれを塗布乾燥し、ガラス転
移温度以上に加熱後冷却する方式にて配向処理でき、か
つその配向処理層を配向の乱れを生じることなく多官能
アジド化合物を介し架橋処理して耐熱性を向上させるこ
とができる。従って耐熱性に優れる配向フィルムの大面
積体も容易に効率よく製造することができる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の架橋型液晶ポリマーは、一
般式(A):R1−(N3)n(ただしR1は有機基、n
は1〜5の整数である。)で表される多官能アジド化合
物を含有する液晶ポリマーからなる。式中のnで示され
るアジド基の好ましい数は、2〜4個、就中2個であ
る。
【0009】多官能アジド化合物としては、一般式
(A):R1−(N3)n(ただしR1は有機基、nは1
〜5の整数である。)で表される適宜なものが用いら
れ、その種類については特に限定はない。液晶ポリマー
の配向を乱さないものが好ましく用いられ、液晶性を示
すものも好ましく用いうる。また架橋処理時の感度等の
点よりは、芳香族系多官能アジドが好ましく用いうる。
【0010】液晶ポリマーの配向性等も良好な芳香族系
多官能アジドとしては、例えば分子中に2〜4個のフェ
ニル基を有し、フェニル基の全部又は一部がパラ位に結
合した骨格構造を有するもの、就中、分子中に2個のフ
ェニル基を有してそれがパラ位に結合した骨格構造を有
するものなどがあげられる。なおフェニル基がメタ位や
オルト位に結合したものは、液晶ポリマーの配向性を低
下させる場合がある。
【0011】前記の骨格構造の例としては、下記の化学
式で表されるものなどがあげられ、就中、式(f),
(g),(i)で表される骨格構造を有するものが好ま
しい。
【0012】前記した芳香族系多官能アジドの具体例と
しては、2,6−ジ(p−アジドベンザル)シクロヘキ
サノン、2,6−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチ
ルシクロヘキサノン、2,6−ジ(p−アジドベンザ
ル)−4−エチルシクロヘキサノン、4,4'−ジアジ
ドジフェニルメタン、4,4'−ジアジド−2,2'−ジ
メトキシビフェニル、2,2'−ビス(4−アジドフェ
ノキシフェニル)プロパン、4,4'−ジアジドカルコ
ンなどがあげられ、就中、2,6−ジ(p−アジドベン
ザル)シクロヘキサノン、2,6−ジ(p−アジドベン
ザル)−4−メチルシクロヘキサノン、4,4'−ジア
ジドジフェニルメタンなどが好ましく用いうる。
【0013】一方、液晶ポリマーとしては、サーモトロ
ピックで液晶化温度範囲において配向膜を介しネマチッ
ク配向やコレステリック配向などの配向状態を形成して
モノドメイン化するものが用いられ、その種類について
は特に限定はなく、適宜なものを用いうる。従って液晶
配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)が
ポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型など
の種々のものを用いうる。
【0014】ちなみに前記した主鎖型の液晶ポリマーの
例としては、屈曲性を付与するスペーサ部を必要に応じ
介してパラ置換環状化合物等からなるメソゲン基を結合
した構造を有する、例えばポリエステル系やポリアミド
系、ポリカーボネート系やポリエステルイミド系などの
ポリマーがあげられる。また側鎖型の液晶ポリマーの例
としては、ポリアクリレートやポリメタクリレート、ポ
リシロキサンやポリマロネート等を主鎖骨格とし、側鎖
として共役性の原子団からなるスペーサ部を必要に応じ
介してパラ置換環状化合物等からなる低分子液晶化合物
(メソゲン部)を有するものなどがあげられる。
【0015】なお前記においてネマチック配向性を付与
するパラ置換環状化合物としては、例えばアゾメチン形
やアゾ形、アゾキシ形やエステル形、ビフェニル形やフ
ェニルシクロヘキサン形、ビシクロヘキサン形の如きパ
ラ置換芳香族単位やパラ置換シクロヘキシル環単位など
を有するものなどがあげられる。パラ置換環状化合物に
おけるパラ位における末端置換基は、例えばシアノ基や
アルキル基、アルコキシ基などの適宜なものであってよ
い。
【0016】またスペーサ部としては、屈曲性を示す例
えばポリメチレン鎖−(CH2n−やポリオキシメチレ
ン鎖−(CH2CH2O)m−などがあげられる。スペー
サ部を形成する構造単位の繰返し数は、メソゲン部の化
学構造等により適宜に決定され、一般にはポリメチレン
鎖の場合にはnが0〜20、就中2〜12、ポリオキシ
メチレン鎖の場合にはmが0〜10、就中1〜3とされ
る。
【0017】一方、コレステリック配向型の液晶ポリマ
ーは、例えば上記したネマチック配向型の液晶ポリマー
中にキラル成分を導入する方式などにより得ることがで
きる。そのキラル成分としては、不斉炭素を有するもの
などが用いられ、その例としては下記の式で表されるも
のなどがあげられる。なお化学式中の*を付した炭素
は、光学活性炭素を意味する。
【0018】
【0019】上記した主鎖型液晶ポリマーの調製は例え
ば、成分モノマーを共重合させる方式などの通例のポリ
マー合成に準じた適宜な方式で行うことができる。また
側鎖型液晶ポリマーの調製も例えば、アクリル酸やメタ
クリル酸のエステルの如きビニル系主鎖形成用モノマー
に必要に応じスペーサ基を介してメソゲン基を導入した
モノマーをラジカル重合法等によりポリマー化するモノ
マー付加重合方式や、ポリオキシメチルシリレンのSi
−H結合を介し白金系触媒の存在下にビニル置換メソゲ
ンモノマーを付加反応させる方式、主鎖ポリマーに付与
した官能基を介し相関移動触媒を用いたエステル化反応
によりメソゲン基を導入する方式や、マロン酸の一部に
必要に応じスペーサ基を介してメソゲン基を導入したモ
ノマーとジオールとを重縮合反応させる方式などの適宜
な方式で行うことができる。
【0020】本発明においては、前記した主鎖型や側鎖
型の液晶ポリマーの調製に際し、架橋関与基含有モノマ
ーを共重合させて分子中に架橋関与基を有する液晶ポリ
マーとすることもできる。液晶ポリマー中に架橋関与基
を含有させることでガラス転移温度、ひいては配向処理
温度を低下させることができ、しかもその架橋関与基を
介しアジドにて架橋できて耐熱性を大きく向上させるこ
とができる。
【0021】架橋関与基含有モノマーとしては、例えば
重合に関与する基と架橋関与基とを両端に有するモノマ
ーなどが好ましく用いられる。主鎖型液晶ポリマーは、
前記の如くかかるモノマーを共重合させることで得られ
る。側鎖型液晶ポリマーの場合には、重合に関与する基
を有する液晶モノマーと、架橋関与基含有モノマーを共
重合させることで得ることができる。
【0022】前記の液晶モノマーにおけるメソゲンにつ
いては特に限定はなく、例えば下記のものなどがあげら
れる。
【0023】主鎖骨格とメソゲンを連結するスペーサ部
を形成するメチレン単位の数は0〜12、就中2〜6が
好ましく、末端基はシアノ基やメトキシ基などが好まし
い。コレステリック配向性は、末端に不斉炭素を有する
キラル成分の導入により付与することができる。
【0024】また上記した側鎖型の液晶ポリマーを調製
する場合における、架橋関与基含有モノマーは、液晶性
を示すか、液晶性を乱さないものが好ましく、骨格構造
としては上記した芳香族系多官能アジドや液晶モノマー
におけるメソゲンで例示の式(a)、(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)、(h)、(j)、(k)で表
されるもののほか下記のものなどがあげられ、就中、式
(a)、(e)、(k)で表されるものが好ましい。
【0025】
【0026】架橋関与基含有モノマーにおける架橋関与
基としては、シクロヘキセン環やアクリル基などの不飽
和炭化水素結合が好ましく、就中、合成の容易さやモノ
マー重合時の安定性などの点より、シクロヘキセン環が
好ましい。
【0027】本発明において、架橋関与基含有の液晶ポ
リマーの好ましいものは、下記の一般式(B)で表され
る共重合成分を含有するものである。 (ただし、R2、R3は水素原子又はメチル基、R4は有
機基である。)
【0028】架橋関与基を有する側鎖と主鎖骨格を連結
するスペーサ部を形成するメチレン単位の数は0〜1
2、就中2〜6が好ましい。また液晶モノマーに対する
架橋関与基含有モノマーの共重合割合は、液晶性の低下
防止などの点より50モル%以下、就中40モル%以
下、特に30モル%以下が好ましい。
【0029】本発明において用いる液晶ポリマーは、成
膜性や膜強度、配向性やその均一性などの点より、重量
平均分子量が2千〜10万、就中2.2千〜8万、特に
2.5千〜5万のものが好ましい。なお架橋関与基を有
する液晶ポリマーにおいては、主鎖型の場合には主鎖末
端又は主鎖中に、側鎖型の場合には主鎖末端、主鎖中、
側鎖中又は側鎖末端に架橋関与基を有するものが好まし
く、就中、側鎖末端に有するもが好ましい。
【0030】液晶ポリマーに対する多官能アジド化合物
の使用量は、過少による耐熱性の向上不足(架橋不
足)、過多によるアジド化合物の析出や液晶ポリマーの
液晶化温度範囲の縮小や配向性の低下などを防止する点
より、液晶ポリマー100重量部あたり、1〜70重量
部、就中5〜50重量部、特に10〜30重量部が好ま
しい。
【0031】多官能アジド化合物を含有する液晶ポリマ
ーの調製は、例えば溶媒を介して液晶ポリマーと多官能
アジド化合物を混合することにより行うことができる。
その溶媒には液晶ポリマーと多官能アジド化合物を溶解
しうる適宜なものを用いることができ、特に限定はな
い。その例としては、1,1,2,2−テトラクロロエ
タンやシクロヘキサノン、塩化メチレンやクロロホルム
等の単独溶媒や混合溶媒などがあげられる。
【0032】本発明による配向フィルムは、架橋型液晶
ポリマーの配向架橋フィルムからなるが、その製造は例
えば多官能アジド化合物含有の架橋型液晶ポリマーの溶
液を配向処理面上に展開して乾燥後、加熱処理して配向
層を形成し、それを架橋処理する方法などにより行うこ
とができる。
【0033】配向処理面としては、例えば低分子液晶化
合物の配向処理に公知のものを用いることができる。そ
の例としては、ガラス板やポリマーシート等の上にポリ
イミドやポリビニルアルコール等の薄膜を形成してその
表面をラビング処理したものや、酸化珪素等を斜方蒸着
したもの、あるいは延伸フィルムなどがあげられる。
【0034】多官能アジド化合物含有の架橋型液晶ポリ
マー溶液の展開は、例えば、その溶液をスピンコート法
やロールコート法、フローコート法やプリント法、ディ
ップコート法や流延成膜法等の適宜な方法で薄層展開
し、それを乾燥処理して溶媒を除去する方法などにより
行うことができる。また前記溶液の乾燥物を等方相を呈
する状態に加熱溶融させ、その温度を維持しつつ薄層に
展開する方法等の溶媒を使用しない方法などによっても
行うことができる。
【0035】多官能アジド化合物含有の架橋型液晶ポリ
マーの展開層を配向させるための加熱処理は、液晶ポリ
マーのガラス転移点から等方相を呈する溶融状態までの
温度範囲に加熱することにより行うことができる。なお
配向状態を固定化するための冷却条件については特に限
定はなく、通例前記の加熱処理を300℃以下の温度で
行いうることから、自然冷却方式が一般に採られる。
【0036】配向処理を終えた展開層は、それを架橋処
理することにより配向架橋物とされるが、その架橋処理
は光照射及び加熱の一方又は両方により行うことができ
る。光照射には、紫外線や電子線等の適宜な放射線を用
いうる。就中、液晶ポリマーを変質しにくい紫外線が好
ましく、液晶ポリマーの吸収が少なくてアジド基が分解
されやすい波長、特に200〜400nmの波長の紫外線
が好ましい。
【0037】光照射に際しては、酸素阻害による影響を
回避するため減圧下等で行うことが好ましい。なお加熱
処理の場合の加熱温度は、アジド基の分解温度等に応じ
適宜に決定することができる。
【0038】本発明の配向フィルムは、適宜なフィルム
基材の上に配向後架橋処理した液晶ポリマー層を有する
形態や、配向架橋処理した液晶ポリマー層の単独層から
なるフィルム形態などの適宜な形態を有するものであっ
てよい。前記液晶ポリマーの単独層からなるフィルム
は、配向処理面よりの剥離物などとして得ることができ
るが、その剥離回収には、長鎖アルキル基等からなる離
型性側鎖を有するラビング膜形成材を用いる方式や、炭
素数8〜18のアルキル鎖を有するシラン化合物を表面
に結合修飾させたガラス板に配向処理面を形成する方式
などの適宜な方式を必要に応じて適用することができ
る。
【0039】一方、フィルム基材との重畳物からなる配
向フィルムとする場合、そのフィルム基材としては、プ
ラスチックフィルムやガラス板、あるいは位相差板等の
延伸フィルムや偏光板の如き光学フィルムなどが用いら
れる。前記のプラスチックフィルムとしては、例えばポ
リメチルメタクリレートやポリカーボネート、ポリビニ
ルアルコールやポリアリレート、ポリプロピレンやその
他のポリオレフィン、ポリスチレンなどの延伸フィルム
を形成することもある光学的に透明な適宜なプラスチッ
クからなるものを用いうる。就中、トリアセチルセルロ
ースフィルムの如き複屈折の少ないものが好ましい。
【0040】なお配向架橋処理した液晶ポリマー層の厚
さは、使用目的に応じた光学特性などにより適宜に決定
しうるが、一般には柔軟性等の点より100μm以下、
就中50μm以下、特に1〜30μmとされる。
【0041】
【実施例】
実施例1 上記構造の主鎖型ネマチック液晶ポリマー(重量平均分
子量6000、ガラス転移温度90℃、等方相転移温度
280℃)を、1,1,2,2−テトラクロロエタンに
溶解させて15重量%の溶液とし、それに2,6−ジ
(p−アジドベンザル)シクロヘキサノンを液晶ポリマ
ーに対し20重量%加え、その溶液を厚さ50μmのト
リアセチルセルロースフィルムの配向処理面上に塗布し
て乾燥させ、160℃で5分間加熱して配向処理し室温
にて放冷した後、波長365nmの光を200mJ/cm2
射して、配向架橋処理された配向フィルムを得た。なお
前記の配向処理面は、トリアセチルセルロースフィルム
上に厚さ約0.1μmのポリビニルアルコール層を形成
してレーヨン布でラビング処理したものである。
【0042】実施例2 上記構造の側鎖型ネマチック液晶ポリマー(重量平均分
子量7000、ガラス転移温度85℃、等方相転移温度
270℃)を、シクロヘキサノンに溶解させて20重量
%の溶液とし、それに2,6−ジ(p−アジドベンザ
ル)シクロヘキサノンを液晶ポリマーに対し15重量%
加えた溶液を用いて155℃、5分間の配向処理条件と
したほかは、実施例1に準じて配向架橋処理された配向
フィルムを得た。
【0043】実施例3 上記構造の側鎖型コレステリック液晶ポリマー(重量平
均分子量7000、ガラス転移温度80℃、等方相転移
温度240℃)を、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ンに溶解させて20重量%の溶液とし、それに2,6−
ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサノ
ンを液晶ポリマーに対し20重量%加えた溶液を用いて
155℃、5分間の配向処理条件としたほかは、実施例
1に準じて配向架橋処理された配向フィルムを得た。
【0044】実施例4 上記構造のシクロヘキセン環を有する側鎖型ネマチック
液晶ポリマー(重量平均分子量6500、ガラス転移温
度60℃、等方相転移温度220℃)を、シクロヘキサ
ノンに溶解させて20重量%の溶液とし、それに2,6
−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサ
ノンを液晶ポリマーに対し20重量%加えた溶液を用い
て120℃、5分間の配向処理条件としたほかは、実施
例1に準じて配向架橋処理された配向フィルムを得た。
【0045】実施例5 1,1,2,2−テトラクロロエタンを用いて溶液濃度
を15重量%とし、それに4,4'−ジアジドジフェニ
ルメタンを液晶ポリマーに対し20重量%加えた溶液を
用いて120℃、5分間の配向処理と波長230nmの光
を200mJ/cm2照射する硬化条件としたほかは、実施
例4に準じて配向架橋処理された配向フィルムを得た。
【0046】実施例6 上記構造のシクロヘキセン環を有する側鎖型コレステリ
ック液晶ポリマー(重量平均分子量6500、ガラス転
移温度65℃、等方相転移温度215℃)を、シクロヘ
キサノンに溶解させて20重量%の溶液とし、それに
2,6−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノンを液晶ポリマーに対し20重量%加えた溶液
を用いて120℃、5分間の配向処理条件としたほか
は、実施例1に準じて配向架橋処理された配向フィルム
を得た。
【0047】比較例1 2,6−ジ(p−アジドベンザル)シクロヘキサノンを
配合せず、紫外線による架橋処理を施さないほかは実施
例1に準じて配向フィルムを得た。
【0048】比較例2 2,6−ジ(p−アジドベンザル)シクロヘキサノンを
配合せず、紫外線による架橋処理を施さないほかは実施
例2に準じて配向フィルムを得た。
【0049】比較例3 2,6−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノンを配合せず、紫外線による架橋処理を施さな
いほかは実施例3に準じて配向フィルムを得た。
【0050】比較例4 2,6−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノンを配合せず、紫外線による架橋処理を施さな
いほかは実施例4に準じて配向フィルムを得た。
【0051】比較例5 2,6−ジ(p−アジドベンザル)−4−メチルシクロ
ヘキサノンを配合せず、紫外線による架橋処理を施さな
いほかは実施例6に準じて配向フィルムを得た。
【0052】評価試験 実施例、比較例で得た配向フィルムと偏光板(日東電工
社製、G1220DU)を厚さ20μmのアクリル系粘
着層を介して接着し、それを種々の温度で1時間加熱し
て外観の変化を目視観察し、変化が認められない最高温
度を耐熱温度として評価した。
【0053】前記の結果を次表に示した
【0054】表より、架橋処理を施した実施例の配向フ
ィルムは耐熱温度が大きく向上していることがわかる。
また、実施例の配向架橋処理物は、アジド化合物の配
合、及び架橋処理による配向の乱れは認められず、アジ
ド化合物の未配合物、及び非架橋処理物と実質的に同等
の光学特性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 今日子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(A):R1−(N3)n(ただ
    し、R1は有機基、nは1〜5の整数である。)で表さ
    れる多官能アジド化合物を含有する液晶ポリマーからな
    ることを特徴とする架橋型液晶ポリマー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、多官能アジド化合物
    がパラ位に結合したフェニル基を有する芳香族系多官能
    アジドである架橋型液晶ポリマー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、液晶ポリマー
    が分子中に架橋関与基を有するものである架橋型液晶ポ
    リマー。
  4. 【請求項4】 請求項3において、架橋関与基が不飽和
    炭化水素結合であり、それが液晶ポリマーの側鎖末端に
    位置する架橋型液晶ポリマー。
  5. 【請求項5】 請求項4において、液晶ポリマーがアク
    リル主鎖骨格又はメタクリル主鎖骨格を有するものであ
    る架橋型液晶ポリマー。
  6. 【請求項6】 請求項5において、液晶ポリマーが下記
    の一般式(B)で表される共重合成分を含有するもので
    ある架橋型液晶ポリマー。 (ただし、R2、R3は水素原子又はメチル基、R4は有
    機基である。)
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載の架橋型液晶ポリマ
    ーの配向架橋処理物からなることを特徴とする配向フィ
    ルム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6に記載の架橋型液晶ポリマ
    ーを配向させた後、それを光照射及び加熱の一方又は両
    方により架橋処理することを特徴とする配向フィルムの
    製造方法。
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