JPH09126623A - 食品貯蔵庫 - Google Patents

食品貯蔵庫

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JPH09126623A
JPH09126623A JP7285599A JP28559995A JPH09126623A JP H09126623 A JPH09126623 A JP H09126623A JP 7285599 A JP7285599 A JP 7285599A JP 28559995 A JP28559995 A JP 28559995A JP H09126623 A JPH09126623 A JP H09126623A
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storage
temperature
wall surface
food
fan
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JP7285599A
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Kazushi Yoshimura
和士 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】庫内の高湿度の条件を安定に確保して野菜や果
物の長期保存ができ、かつ食品の保存条件に応じて複数
の環境を形成できる食品貯蔵庫を提供する。 【解決手段】食品の収納庫を内部に備えた食品貯蔵庫で
ある。収納庫を複数に分け、これらの収納庫の内側の壁
面全体を冷却ユニットにより熱伝導的に冷却し、各収納
庫をそれぞれ異なる温度環境に成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、特に野菜の
鮮度を保持して長期保存する食品貯蔵庫に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】食品の保存は電気冷蔵庫による冷却保存
が一般的である。従来の電気冷蔵庫は図7に示すよう
に、構造的に冷凍室32,冷蔵室33,チルド室34,
野菜室35,に分けられている。それらは区切壁29
や、仕切板30,31で分けられており、それぞれの庫
内温度は冷凍室−18℃,冷蔵室3℃,チルド室1℃,
野菜室約5℃程度に保たれる。冷却器26は冷凍室32
内の奥側に設置されている。
【0003】冷凍室32は冷却器26で発生した冷気を
庫内ファン27で循環させることにより冷却され、冷蔵
室33,チルド室34,野菜室35は冷却器26で発生
した冷気が冷気ダクト28を通して送り込まれることに
より冷却される。冷却器26は比較的小型でその表面温
度は約−20℃と低温である。低温の表面部分に空気が
接触すると霜がつく。これは冷却器26が流れ込む空気
から湿気を絶えず奪い取って乾燥した冷気を生成し冷蔵
庫内を乾燥させていることを意味する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、野菜には大
量の水分が含まれているので、野菜を上記従来の電気冷
蔵庫の冷蔵室33に裸の状態で保存すると、乾燥した冷
気により水分の蒸散作用を受けて野菜が乾燥する。そし
て著しく萎れた状態となって鮮度が低下する。
【0005】一方、野菜を野菜室35に保存するときに
は野菜室35内部に設けられた野菜容器36に収納さ
れ、冷気が野菜容器36内に直接流入しないように冷気
を野菜容器36の外側に巡回させて野菜を間接的に冷却
するが、通常野菜容器36内部は高湿度で温度が約5℃
と高めに設定されてあるので、冷気によって容器36内
面で結露が発生し、その露滴に野菜が浸って腐敗を引き
起こす。
【0006】また各々の野菜には保存に適する条件(温
度および湿度)が存在することが流通関係を主体に報告
されている。例えばホウレンソウ,キャベツ,ハクサイ
等は0℃,90〜95%,キュウリ,ナスビ等は7.2
〜10℃,90〜95%がそれぞれの推奨条件となって
いる。しかし従来の冷蔵庫では葉野菜に必要な高湿度の
環境維持が困難であった。また食品に応じたきめの細か
い環境設定ができなかった。
【0007】本発明はこのような課題を解決するもの
で、庫内の高湿度の条件を安定に確保して野菜や果物の
長期保存ができ、かつ食品の保存条件に応じて複数の環
境を形成できる食品貯蔵庫を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明では、食品の収納庫を内部に備えた食品貯蔵庫
において、前記収納庫を複数に分け、これらの収納庫の
内側の壁面全体を冷却ユニットにより熱伝導的に冷却
し、各収納庫をそれぞれ異なる温度環境に形成するよう
にしている。
【0009】このような構成によると、冷却ユニットに
より発生された冷温度が収納庫内側の壁面全体に伝導さ
れる。その結果収納庫内のスペースは自然対流によって
冷気化され壁面に対応する温度になる。また収納庫は複
数あり、それぞれ冷却ユニットの動作を調節して任意の
温度に設定することにより、各収納庫には異なる温度環
境が形成される。
【0010】また、本発明では上記構成において、更に
前記収納庫の扉の内側に上からみて、コ字状に枠部が取
り付けられているとともに、その枠部に網目状の容器が
設けられており、一方前記収納庫内の左右壁面の水平方
向に凸条部が設けられ、その凸条部をレールとして前記
枠部が移動自在となっている。
【0011】この構成によると、網目状容器に食品が収
納される。扉の開閉に従って食品は収納庫外に取り出さ
れたり、収納庫内に入れられたりする。また収納された
食品は冷却器である収納庫内側の壁面に接しないととも
に、容器が網目状になっていることにより、庫内空気に
よって均一に冷却される。更に野菜が収納される場合に
は、野菜から自然に排出される水分が網目状容器の間隔
を通って容器の外に排出されるので、野菜が水に浸って
腐敗することが防止される。
【0012】また、本発明では上記構成において、更に
前記収納庫内の壁面にダクト及びファンを設け、庫内温
度と設定温度の差が大きい場合に前記ファンを動作させ
て庫内空気の循環を行い、庫内温度が設定温度に達し
て、かつ安定しているときにはファンを停止させるよう
にしている。
【0013】この構成によると、庫内温度は常に設定温
度になるように制御される。また本発明では上記構成に
おいて更に、庫内温度を常温付近に設定した場合には、
設定温度になってもファンの動作を継続させるようにし
ている。このような構成によると、絶えずファンが動作
することにより庫内の空気が常に循環するので庫内の温
度分布が一定になる。しかも、常温で保存される食品は
庫内の空気が循環していても、影響が少ない。
【0014】本発明は上記構成において更に請求項1に
基づく食品貯蔵庫の1つの収納庫の庫内を冷却する冷却
ユニットの吸熱側熱交換器にダクトを形成し、このダク
トを通して、他の収納庫に冷気を送って異なる温度環境
になすようにしている。このような構成によると、1個
の冷却ユニットにより、収納庫の1つは、熱伝導的に冷
却された庫内壁面全体から自然対流によって冷却され
る。他の収納庫は、冷却ユニットで作られた冷気がダク
トを通して送られることで冷却する。このときファンや
ダンパーを調節することによって、庫内温度が調整でき
る。よって各収納庫は異なる温度環境を形成する。
【0015】また本発明は上記の構成において、更に前
記他の収納庫の庫内の底部分背面に、電気ヒータを取り
付けるようにする。この構成によると、もし電気ヒータ
がなければ、庫内温度を上昇させたいときには、自然に
上昇するのを待たなければ成らず、時間がかかる。しか
も周囲温度のほうが低温であるときには、庫内温度は下
降し続けることになり、庫内温度を設定温度に維持でき
ない。しかし本発明では電気ヒータを動作させることに
より、設定温度へすばやく上昇させることができる。ま
た、冷却する手段だけでなく、加熱する手段を設けるこ
とにより温度調節が細かくできるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】<第1の実施形態>まず第1実施形態を図
1に示す構造図に基づいて説明する。貯蔵庫本体1の内
部に2個の収納庫S1,S2を上下に設ける。これらの
収納庫S1,S2は、共に箱型の壁面2により形成され
る。壁面2は、熱伝導の良いアルミニウム、銅などの材
料で、絞り加工、曲げ加工などにより形成される。
【0018】壁面2の庫内奥側壁面の背面には、ペルチ
ェ素子3が取り付けられており、このペルチェ素子3を
壁面との間に挟み込むような形で放熱側熱交換器4が設
置されている。更にこの放熱側熱交換器4の庫外側に
は、本体1のフレーム1aに放熱用ファン5が装着され
ている。これにより後述のペルチェ素子3による冷却ユ
ニットが形成される。
【0019】収納庫S1の壁面2はペルチェ素子3によ
る冷却側熱交換器として構成される。放熱側熱交換器4
を除くペルチェ素子3周辺と、箱体2の周囲には、断熱
材6が取り付けられ外部との熱遮断が図られている。こ
こで、ペルチェ素子3は電流を通すことにより片面より
吸熱し、反対側の面より放熱を行う特性を持った半導体
デバイスである。そして、吸熱側が庫内に面し、放熱側
が交換器4側に面するようになっている。
【0020】このペルチェ素子3は通す電流の増減制御
またはON−OFF制御により、冷却能力を制御でき
る。通常、素子3の吸熱側(冷却側)表面と放熱側表面
の温度差は、放熱側を放熱器4及びファン5にて冷却し
た状態で使用すると、約40℃である。例えば周囲温度
20℃のときに、素子3に電流を通して放熱側をファン
で冷却すると、素子3の放熱側表面温度は約30℃とな
り、それと40℃差で吸熱側表面温度は約−10℃にな
る。熱交換器4において熱交換ロスが生じても収納庫S
1の庫内温度は0〜5℃程度に保つことができる。
【0021】庫内の壁面2を熱伝導の良いアルミニウ
ム、銅などの材料で形成するのは、壁面2を冷却側熱交
換器として成り立たせ、壁面2の温度分布の幅をできる
限り小さくするためである。例えば壁面2の温度を3℃
一定に保ったとき、自然対流により庫内もそれに対応す
る温度になる。
【0022】収納庫S1,S2の内側に設けられたサー
ミスタ7で温度を検出することにより、ペルチェ素子3
の特性を利用して任意の温度に設定できる。これにより
例えば、収納庫S1を0℃、収納庫S2を8℃に設定す
ることができる。この場合、0℃に保たれた収納庫S1
は、ホウレンソウ,キャベツ,ハクサイ等の葉野菜の保
存に最も適した温度条件になり、一方8℃に保たれた収
納庫S2は、キュウリ,ナスビ等の保存に最も適した温
度条件になる。
【0023】各収納庫S1,S2の庫内温度に対して、
冷却側の冷却器として形成される壁面2の表面温度はほ
ぼ同じであるか若干低い程度である。これにより従来の
冷蔵庫とは異なり、冷却器(壁面)が庫内の空気から奪
う湿気の量が大幅に少ない。また、庫内での空気の循環
がなく閉鎖空間として形成されていることから庫内を高
湿度状態に保つことが可能となる。
【0024】こうして野菜の最適貯蔵条件を満たす環境
が確保される。例えば貯蔵庫S1,S2の開口側に、樹
脂成形品より成る扉8を設けた内容積15リットルのア
ルミニウムによる壁面2をペルチェ素子3による冷却ユ
ニットで冷却した場合、庫内の初期温度20℃、初期湿
度60%の条件では24時間経過後では温度0℃、湿度
90%以上の高湿度状態になる。
【0025】また従来の冷蔵庫でのファンによる冷気循
環方式では野菜に含まれる水分が循環する冷気に奪われ
て水分が蒸散し、葉部分が萎れて鮮度が悪化する。しか
し本発明では冷気循環がないため、自然対流による冷気
が野菜周囲に滞留することになり、野菜から水分を奪う
量が少なくなり、鮮度が保持される。これは庫内に収納
された野菜の重量変化にも大きく表れる。
【0026】ほとんどの野菜においては、重量の90%
前後を水分が占めており、特に葉野菜では庫内の空気と
接する表面積が大きいため、庫内の空気の循環量が多い
ほど、水分の蒸散による重量減少が著しくなる。例え
ば、本発明に基づく収納庫と従来の冷蔵庫の野菜室にホ
ウレンソウを保存したときのホウレンソウの重量変化を
図2に示す。
【0027】従来の冷蔵庫の野菜室に保存された野菜で
は、(ロ)の如く水分の蒸散により重量が急激に減少し
て可食期間が約2日間と大幅に短いが、本発明に基づく
収納庫に保存された野菜では(イ)に示す如く重量減少
が小さく、可食期間も約20日間にまで延長された。こ
のように本発明では、野菜類の鮮度を保ちながら、長期
保存が可能となる。
【0028】尚、図1において、9は扉8の内側に取り
付けられた容器であり、この容器9内に食品が収納され
る。容器9は枠部14に保持されている。その枠部14
は扉8の内側に上からみてコ字状の形で取り付けられて
いる。枠部14の外側には図3に示すように車輪13が
設けられている。この車輪13は収納庫S1,S2を構
成する箱状の壁面2の左右に形成された凸条部に上を転
動するようになっている。車輪13は枠部14の両サイ
ドに設けられており、それらが壁面2の左右にそれぞれ
設けられた凸条部に上に載置される形で容器9が円滑に
出し入れ自在となっている。
【0029】容器9は樹脂により網目状に形成されてい
る。容器9内に収納された食品は冷却された収納庫内側
の壁面2に接しないとともに、容器9が網目状になって
いることにより、庫内空気によって均一に冷却される。
さらに野菜が収納される場合には、野菜から自然に排出
される水分が網目状容器2の間隔を通って容器の外に排
出されるので、野菜が水に浸って腐敗することが防止さ
れる。
【0030】尚、容器9から滴下した水分は、収納庫の
底面に若干傾斜をつけることにより図1のドレン口10
に流れ込む。ここから収納庫の外に排出されて、収納庫
本体1の底部に設けられたドレンパン11に溜まる。図
5において、100は扉8に設けられた把手用の凹所で
ある。
【0031】<第2の実施形態>次に第2実施形態を図
4,図5に基づいて説明する。尚、図1の第1実施形態
と同一部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。第2実施形態では収納庫S1内の壁面2の奥部に循
環ダクト15及び循環ファン16を設ける。循環ダクト
15の下部の吸い込み口37より庫内の空気を吸い込
み、上部の吹き出し口38より排出することにより庫内
の空気を循環させる。
【0032】この場合、循環ファン16は扉内のスペー
スを大きく使わないように、薄型でかつ大きな風が得ら
れる遠心式ファンが適している。図5は食品貯蔵庫の全
体の制御を司るマイクロコンピュータであり、庫内S
1,S2の温度制御を後述するように行う。41は各庫
内の所望温度を設定するキーである。
【0033】マイクロコンピュータ40は設定温度(所
望温度)と庫内温度(サーミスタで検出)の差が大きい
ときに循環ファン16を動作させて、庫内温度が設定温
度に達すると停止させるように循環ファン16を制御す
る。従って、設定温度が低温のときに、例えば電源を投
入すると、早急に冷却され設定温度に、すばやく到達す
る。
【0034】また大量の食品を庫内に入れたときや扉8
の開閉を行うときは庫内温度が一時的に大きく上昇する
が、このような場合も循環ファン16が動作して空気を
循環させることにより早く設定温度まで冷却できる。そ
して設定温度に達すれば循環ファン16を停止させて、
空気循環による食品への影響がでないようにしている。
【0035】今までの説明は主にホウレンソウ,キャベ
ツなどの葉野菜に関するものであるが、葉野菜だけを保
存するのではなく、野菜類でもダイコンなどの根菜類ま
たは、ジャガイモなどの穀物類を貯蔵する場合もある。
これらの野菜は低温で保存するよりも常温の風通しの良
い軒下などに貯蔵するのが良いとされている。
【0036】このような環境を得るためにも上記循環フ
ァン16を使用して、その目的を達成することができ
る。即ち、冷却ユニットにて庫内を12〜15℃程度に
冷却し、その状態で、循環ファン16を絶えず動作させ
て風通しを良くし、根野菜類及び穀物類の貯蔵に適した
環境を得ればよい。
【0037】<第3の実施形態>次に第3実施形態を図
6に基づいて説明する。同図において、収納庫S1の冷
却ユニット17はペルチェ素子3、放熱側熱交換器4、
冷却側放熱器18から成り立っている。冷却側放熱器1
8はその内部に空気が通過するように押し出し加工等に
よるフィン形状に形成されるとともに、収納庫S1の壁
面全体と一体になるように配置されている。
【0038】冷却側放熱器18の上部に送風ファン20
が設けられる。その冷却側放熱器18に合わせて冷気ダ
クト19が設けられ、収納庫S2の下部に接続されてい
る。その吹き出し口23にはダンパー21が設けられ
る。こうして収納庫S1は、冷却ユニット17より庫内
壁面2を冷却し、その自然対流によって冷却される。一
方の収納庫S2は、送風ファン20により吸い込み口2
2で吸い込まれた空気が冷却ユニット17を通過すると
きに冷気になり、吹き出し口23より送り込まれること
により冷却される。
【0039】各収納庫S1,S2それぞれの庫内にある
サーミスタ7による制御で、収納庫S1は、冷却ユニッ
ト17を直接制御することにより、収納庫S2は送風フ
ァン20の動作と、ダンパー21の開閉による制御で温
度調節する。収納庫S1を葉野菜を保存する低温域に、
収納庫S2をそれ以外の野菜を保存する高温域にするこ
とで、収納庫S1では葉野菜の保存に適した低温高湿度
状態に、収納庫S2では空気循環による保存への影響の
小さい野菜を保存できるようになる。前記収納庫S2の
底部背面には電気ヒータ24が設けられている。
【0040】収納庫S1と収納庫S2の庫内温度が接近
している場合には上述の如き冷却機能で充分温度制御で
きるが、収納庫S1と収納庫S2の庫内温度が大きく離
れている場合には送風ファン20及びダンパー21の動
作頻度が少なくなり、温度調節が粗くなってしまう。
【0041】特に収納庫S2を常温程度に設定した場
合、周囲温度の影響を受けて細かい温度設定ができな
い。そこで、電気ヒータ24を設けることにより、短時
間で庫内温度を上昇させて設定温度にすることができ
る。さらに送風ファン20及びダンパー21の動作頻度
が多くなり温度調節機能が有効に働き、周囲温度からの
影響が小さくなる。したがって調理済食品など、あまり
冷却の必要のないものも保存できる。
【0042】
【発明の効果】
<請求項1の効果>各収納庫は異なる温度設定が可能な
ので、食品に応じて最適の温度条件で保存されることに
より、食品の品質低下を防ぎ長期保存できる。特に葉野
菜の場合には、低温高湿度に安定的に確保されることに
より、保存期間が従来の冷蔵庫を使用したときの約1週
間から3週間以上まで延長される。
【0043】<請求項2の効果>網目状容器に食品が収
納されることで、収納庫内の壁面に接しないので、変色
や露滴による腐敗を防止する。また野菜が収納される場
合には、野菜から排出された水分を野菜周辺から除去す
るので、野菜が水に浸って腐敗するのを防ぐ。このよう
に品質の低下を抑えて良好に保存する。
【0044】<請求項3の効果>庫内温度を早期に設定
温度まで冷却して庫内温度を安定に保ち、しかも冷却風
による蒸散作用を低減することにより、野菜の鮮度を保
ち長期保存できる。
【0045】<請求項4の効果>常温付近に温度が設定
されているときには、ファンを動作させ続けて、庫内の
温度分布を安定させることにより、根菜類または穀物類
の保存に適した温度及び通風性の良い状態を得ることが
できる。
【0046】<請求項5の効果>食品貯蔵庫は1個の冷
却ユニットで構成されるので、製造コストを押さえるこ
とができるとともに、食品によって異なる長期保存のた
めの温度設定も達成される。
【0047】<請求項6の効果>設定温度領域が拡大す
ることにより、保存できる食品の種類が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の食品貯蔵庫の側面図。
【図2】その食品貯蔵庫及び従来の冷蔵庫の野菜室にお
けるホウレンソウの量変化を示す特性図。
【図3】その収納庫の箱体とその扉の斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態の食品貯蔵庫の側面図。
【図5】その制御系の回路ブロック図。
【図6】本発明の第3実施形態の食品貯蔵庫の側面図。
【図7】従来の冷蔵庫の側面図。
【符号の説明】
1 貯蔵庫本体 2 壁面 3 ペルチェ素子 4 放熱側熱交換器 5 放熱用ファン 6 断熱材 7 サーミスタ 8 扉 9 網目状容器 10 ドレン口 11 ドレンパン 12 凸条部 13 車輪 14 枠部 15 循環ダクト 16 循環ファン 17 冷却ユニット 18 冷却側放熱器 19 冷気ダクト 20 送風ファン 21 ダンパー 22 吸い込み口 23 吹き出し口 24 電気ヒータ 25 冷蔵庫本体 26 冷却器 27 庫内ファン 28 冷気ダクト 29 区画壁 30 仕切板 31 仕切板 32 冷凍室 33 冷蔵室 34 チルド室 35 野菜室 36 野菜容器 S1 収納庫 S2 収納庫 40 マイクロコンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品の収納庫を内部に備えた食品貯蔵庫に
    おいて、前記収納庫を複数に分け、これらの収納庫の内
    側の壁面全体を冷却ユニットにより熱伝導的に冷却し、
    各収納庫をそれぞれ異なる温度環境に形成することを特
    徴とする食品貯蔵庫。
  2. 【請求項2】前記収納庫の扉の内側に上から見てコ字状
    に枠部が取り付けられているとともに、その枠部に網目
    状の容器が設けられており、一方前記収納庫内の左右壁
    面の水平方向に凸条部が設けられ、その凸条部をレール
    として前記枠部が移動自在となっていることを特徴とす
    る請求項1記載の食品貯蔵庫。
  3. 【請求項3】前記収納庫内の壁面にダクト及びファンを
    設け、庫内温度と設定温度の差が大きい場合に、前記フ
    ァンを動作させて庫内空気の循環を行い、庫内温度が設
    定温度に達して、かつ安定しているときにはファンを停
    止させることを特徴とする請求項1記載の食品貯蔵庫。
  4. 【請求項4】前記収納庫内の壁面にダクト及びファンを
    設けることにより、庫内温度を常温付近に設定した場合
    には、設定温度になってもファンの動作を継続させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の食品貯蔵庫。
  5. 【請求項5】請求項1記載に基づく食品貯蔵庫におい
    て、1つの収納庫の庫内を冷却する冷却ユニットの吸熱
    側熱交換器にダクトを形成し、このダクトを通して他の
    収納庫に冷気を送って異なる温度環境になすことを特徴
    とする食品貯蔵庫。
  6. 【請求項6】請求項5記載に基づく食品貯蔵庫におい
    て、前記他の収納庫の庫内の底部分背面に電気ヒータを
    取り付けたことを特徴とする食品貯蔵庫。
JP7285599A 1995-11-02 1995-11-02 食品貯蔵庫 Pending JPH09126623A (ja)

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